ナイトシティは残酷だ。
ある日突然、一瞬で全てを失う。
そうなってしまえば行き着く先は、たいていが墓場だ。墓場にも種類はあるが、海に沈むのも、闇クリニックで臓器とクロームに解体されるのも、大した違いはない。
その点、Vは幸運だった。命までは失わずに済んだのだから。しかしその場では助かったとしても、一歩先が墓穴に通じていることも、ここでは珍しいことではない。
職を失い、口座は凍結され、支給されたクロームも機能を停止して、それでもまだ失わずに残ったものはあった。
人だ。Vがまだナイトシティで生きながらえているのも、助けてくれる人がいたからだ。
一人はジャッキー・ウェルズ。彼との付き合いは古く、気の置けない友人である。アラサカをクビになったその日、倒れたVを介抱してくれたのは彼だった。
そしてもう一人。Vと肉体関係にあった女性、ヘルガ。彼女は今や、Vにとってなくてはならない存在である。彼女との関係が、終焉を迎えることを確信していたVだったが、実際にはそうはならなかった。
ジャッキーはVを、彼の母、ママ・ウェルズが経営するバー、『エル・コヨーテ・コホ』へと連れて行ってくれた。しばらくの間、彼の家で厄介なろうというわけである。『エル・コヨーテ・コホ』へと着いた時、Vはどこか見覚えのあるバイクが店先に停まっているのに気づいた。
そして、彼女はいた。カーキのトレンチコートに身を包んだその姿は、見慣れた外行きの格好だった。彼女はすぐにVに気づいて、サングラスをずらし、碧い瞳を覗かせてくれた。
「V、迎えに来たわ」
そのときの衝撃を、胸にこみ上げてきたものを、Vは忘れもしない。積み上げてきたものが儚く崩れ落ち、絶望の淵に落とされたとき、差し伸べられた手があったのだ。それも、二つの手が。
ヘルガに抱きしめられ、そして、手の甲がVの頬を優しくなでた。その手に自分の手を重ね合わせたとき、身も心も彼女のものになってしまったことを、あの瞬間、理解した。
それから二人は、共に暮らし始めた。
***
Vの生活は一変した。
以前のVの住居は、家賃だけは馬鹿高いコーポプラザのマンションである。階下にはエンパシーというクラブがあって毎日賑わっていたが、一方のVの部屋は、帰ったところで殺風景ながらんどうが広がっているだけだった。
それがいまや、恋人との同棲生活だ。階下に華やかなクラブがあるわけでもないが、モノクロだった世界が一気に彩られたようだった。
そしてVは、それで満足するような女ではない。ただの情婦として日々を過ごすつもりなど、毛頭なかった。
『ここで終わりじゃねえ。ここから始まるんだ』
そう言って励ましてくれたジャッキーの言葉が、心の奥深くに突き刺さっている。後から知ったことだが、ジャッキーはヘルガの元で働く傭兵の内の一人であるということも、決意を後押しした。すなわち、傭兵の世界へと身を投じ、持てる力すべてをヘルガのために捧げようというのだ。
Vはヘルガの元で傭兵業を始めるに当たり、まずは心機一転、コーポとの決別の証として、髪型を変えた。サイドを刈り上げて、まるでロッカーガールのようなパンクな髪型に変貌したVは、生まれ変わったような気分だったが、ヘルガはいい顔をしなかった。
Vの赤い髪は、ヘルガのお気に入りだった。。彼女と出会ってからというもの、髪の手入れを怠ったことはない。最初に出会った時の口説き文句でも、Vの髪を褒めていた。だから、ヘルガが残念がる気持ちも、Vには理解できた。だが、それでも必要な行為だったから、そこは我を通したのである。
お詫びの印に、その日の奉仕はいつも以上に熱が入ったのは言うまでもない。
それはともかく、一方で、Vが傭兵として働くことに関しては、ヘルガは歓迎的だった。ネットランナーとしての腕はもとより、現場で活躍できる要素を兼ね備えていることを、彼女は見抜いていた。
アラサカ時代のクロームは使い物にならなくなってしまったため、Vは彼女の紹介でリパードクを訪れた。H10メガビルのほど近く、ブラッドベリ&ブランの地下に診療所を構えるヴィクター・ヴェクターという男は、界隈では有名な腕利きらしい。
彼はボクシング好きで、ジャッキーとも仲が良い――ということをジャッキーから聞かされていた。そしてヴィクターのほうも、ジャッキーからVのことは聞いているようだった。では、ヘルガとの関係は?と聞けば、
「そいつを話すにはウイスキーが必要だな」
と、はぐらかされた。彼女との関係は、いつか酒を飲む機会があれば、教えてくれるかもしれない。少なくとも、絶対に言いたくないという声色ではなかった。
さて、地下の診療所でVを待っていたのは山と用意されたインプラントたちだった。キロシのオプティクスインプラントを始め、Vの求める傭兵の理想像に従って集められたインプラントたちである。しかし驚いたのは、それらのグレードだった。
Vの懐には、かつての上司が寄越した
だがそこはヘルガである。彼女が言うには、予算内で収められるように手を尽くしたという。しかし蓋を開けてみればどうだ。どこをどう計算した所で足が出るような、高級品が並んでいるではないか。
ヴィクターを問い質したところで、「俺は知らんよ」としか返って来ない。そして、「ま、気に入られてるんだろう。アイツは人に尽くしたがる質だからな」と、付け足した。
釈然としない思いを懐きつつも、Vはインプラントのリストを見た。キロシのアイ・インプラントはMk.4。ダイナラー製の数倍は値の張るヤツだ。
それだけでも既に目眩のする思いだが、中にはどこから手に入れたのか、軍仕様のものまであり、使いこなせるのか心配になるほどである。ただ……、これが信頼の証と思うと、胸が熱くなる気分だった。
もっとも、極めつけはサイバーデッキの段になってからだ。これに関して言うと、Vには一家言ある。使い慣れたブランドが一番いいということだ。他のどのテックでも同じことが言えるかもしれないが、ことサイバーデッキに関しては、その比重が高いとVは考えている。
それを踏まえると、使い慣れたレイヴン社製のマイクロサイバーが最も好ましかった。癖がないし、ICE(Intrusion Countermeasures Electronics)の構築に優れている。マルチタスクの処理が得意なのもいい。
最低でも第3世代、できれば第4世代がスペック的に欲しい……というのは思っていた。ところが出てきたのはそれを遥かに飛び越えた第6世代であった。
Vは一瞬、失神していた。モニタリング中の計器が異常値を示してヴィクターが慌てたほどだったが、すぐに戻ってきて、舐め回すようにそのサイバーデッキを見た。入れたばかりのキロシでスキャンするのも忘れない。膨大な情報が流れ込んできて、しばし処理に時間を要することになった。
これは、まだ、市場に出回ってすらいない代物である。開発中、という噂は聞いていたものの、その開発競争はアラサカが一歩リードしているというのが通説だった。
フユツキでも、バイオテクでも、ましてやアラサカでもない、レイヴンの開発した第6世代サイバーデッキは、RAMサイズ・バッファサイズともに大容量を誇り、拡張性にも優れた逸品だった。これが世に出た暁には、ハイスペック品の市場から他社製品を瞬く間に駆逐するだろう。
まさにそれほどのスペックだった。第3世代はおろか第4世代を過去のものとし、サイバーウェア市場の企業の力関係すら一変させるかもしれなかった。こいつには、それほどのパワーがある。
レイヴン社のロゴを見ていると、Vの脳裏におぼろげな記憶が蘇った。それは確か、不可抗力とはいえ、ヘルガと誰かの会話を盗み聞いた時だっただろうか? カラス、という単語が頻出していたように思う。
そして、そんなふうに懊悩しているうちに、すべての処置が滞りなく終わって、Vは文字通り生まれ変わった。きっと、この体とは長い付き合いになるはずだ。ゆっくりと慣らしていこう。事を急いて、サイバーサイコになるのはゴメンだ。
ヴィクターのクリニックを出て、表通りに戻った。途中、ミスティというスピリチュアルな女性にタロット占いをして貰ったが、結果は割愛する。
ケンタウロス座アルファ星の科学魔術師の脅威を説くホームレスの説教を聞き流しながら、Vが考えるのはカラスの事だった。
Vは子供の頃、実物を見たことがある。艷やかな黒の羽根が美しく、澄み渡った声で鳴いていたのを覚えている。
(カラスね……何度もヘルガの口から聞いたことがある。……そういうこと?)
帰路の途中で、そんなことを考えていると、銃撃音がした。NCPDとタイガークロウズの銃撃戦が始まったらしい。
NCPDスキャナーが、犯罪発生を示している。話しているうちにすっかり打ち解けたヴィクが、善意で入れてくれたものだ。逃げ惑う市民たちの流れに逆らって進むVの上空を、犯罪を検知したドローンがちょうど、飛んでいった。
そのドローンをハッキングし、そのカメラを通して、"おイタ"をしたクロウズどもにデーモンを流し込む。
そんなことすら、考え事をしながら、片手間にできてしまう。ある種の全能感が、体中にみなぎっていた。同時に、第6世代サイバーデッキの恐ろしさを実感する。
もし、敵がこれを装備していたら?――為す術もなく焼かれてしまうかもしれない。これはアドバンテージだ。テック事情は日進月歩、常にアンテナを張り巡らせていなければ、置いていかれる。そして、待っているのは死、だ。Vは、改めて肝に銘じた。
そうこうしているうちに、小遣い程度の報酬金がNCPDから支払われた。現場はクロウズどものゲロまみれになっているが、Vの知ったことではない。
歩みも軽やかに、Vはメガビルディングへと吸い込まれていった。落ち着きを取り戻した市民たちが、それぞれの日常に戻っていく。これがナイトシティだ。
***
帰宅したVはトレーニングルームで軽く汗を流してから、シャワーを浴びた。ゆっくりと、インプラントを体になじませていくつもりだ。
『N54ニュースの時間です。ジリアン・ジョーダンがお伝えします。ジェイソン・アンド・ジェイソン社が、革新的なサイバーサイコシス治療薬『4400』を発表し、話題となっています。同社によると……』
ソファーに寝転がってテレビを流し見ていると、ヘルガが帰ってきた。既に日は、とっぷりと暮れている。
「どうだった?」
「サイコー。んっ……」
視界からテレビを遮るように覆いかぶさってきて、優しく口付けを交わした。"お帰りなさいのキス"をする側になるとは、少し前の自分では考えられなかったことだ。
今日の彼女は、フォーマルな格好だった。金髪を後頭部にまとめ、黒のパンツスーツを着ている。彼女はソファへと腰掛けると、ジャケットを脱ぎ捨てた。
「ヴィクターは?」
「いいヤツだった。飲みに行く約束もした」
「それはそれは……」
「ジャッキーと一緒にね」
ヴィクターから、ヘルガとの関係を洗いざらい聞き出そうという思惑があるのは内緒だ。もちろん、飲みに行くのも楽しみだった。
Vはソファから身を起こして、逆に話を振る。
「ヘルガの方は?」
「私? 『退役軍人協会』の会合に顔を出してきたわ」
それなりに有意義だった、と付け足しながら、後ろ髪をほどく彼女の姿は艶めかしかった。こうした他愛のない雑談に、Vは幸せを感じている。ゆっくりと時間が流れている気がして、好きだった。今までが生き急ぎ過ぎていたのだろう。それを埋め合わせるように、二人だけの時間が流れる。
雑談に興じながら、ヘルガはどんどんと服を脱いでいった。あっという間に裸になった彼女に、Vはそっと固唾をのんだ。
肩を抱かれ、ふわりといい匂いが鼻孔をくすぐった。Vは目を閉じた。そして、また唇を重ねる。今度は、舌を入れてくる彼女に応えながら、そっと手を伸ばして胸に触れた。そして弾力があった。彼女の股間の逸物が立ち上がってくる気配を感じ、Vはそれをそっと握った。
(熱い……)
竿を優しく上下し、裏筋を指先でくすぐる。すると、ビキビキと血管が浮くくらいに、彼女のふたなりデカチンポは完全に勃起した。いつしか、二人の口交は激しく舌を絡め合うものになっていた。淫らな水音が反響する。その激しさの証拠に、唇を離すと、二人の間に銀の糸がアーチを作った。
Vは、すっかり欲情した切なげな瞳を、ヘルガの股間へと向ける。そこには、天に向かって反り返っている巨大な肉棒が鎮座していた。Vは自ら、そこへ向かって、顔を埋めていった。すんすんと鼻を動かしながら、亀頭から根本に向かって、舌を這わせていく。くらくらするような臭いに、頭がバカになっていくのを感じていた。
しばらく堪能した後、ヘルガのモノを口に含み、舐める。癖になる味がした。……いや、癖になっているのだ。Vは舌すらも、すっかり調教されきっていた。
亀頭の先端からは、先走りが滲み出ている。それを丁寧に、丹念に、しゃぶっていく。そのたびに、ヘルガは快感に体を震わせていた。ヘルガの手が、頭を撫でてくる。その心地よさに、思わず頬が緩んだ。
ヘルガの口から漏れ出る喘ぎ声を聞きながら、Vはさらに、女性器へと指先を伸ばした。そこは、しとどに濡れていた。Vは、その割れ目に中指を差し込んだ。そしてゆっくりと動かしていく。膣内は熱くうごめいており、まるで別の生き物のように感じられた。
Vは、さらに人差し指を追加した。二本の指をバラバラに動かす。ぐちゅ、という音とともに、ヘルガの体が跳ね上がった。いつでも隙がない、完璧なクールビューティーたる彼女にも、弱点はあるのだ。
「んっ……はぁっ……」
ヘルガの腰が浮き上がりそうになる。しかし、Vはその腰をしっかりと抱きとめて、逃がさない。そのまま、ピストン運動を繰り返す。Vの指は、次々とヘルガの弱点を突き止めていく。そこを指先で撫で擦るたび、ヘルガは面白いように腰を震わせた。口での奉仕にも、熱が入る。
ジュボジュボと音を立てて、巨根を舐めしゃぶる。上下動に加え、舌を器用に使って亀頭を攻め立てるのだ。ヘルガに仕込まれたフェラチオ奉仕は、ほとんど達人の領域に達していた。
やがて、ヘルガの限界が訪れたのか、Vの後頭部を掴んで喉奥まで突き入れてきた。苦しさもあるが、もはや精神的な快楽のほうがそれを上回っている。ふたなりデカチンポによるイラマチオを受けながらも、Vは舌を使って射精を促した。
「んッ♡」
(キタ♡)
ヘルガの射精が始まった。溺れそうになるくらいの、大量の射精だった。そのおびただしい量の精液を、Vは喉を動かして飲み干していく。
長い射精に耐え、Vはチンポを、口からゆっくり引き抜いていった。精液の残滓が絞り出されていき、ヘルガは甘く喘ぐ。
「ンフ、ごちそうさま」
口端から溢れた精液を舐め取り、言った。ヘルガの股間の逸物は今なお健在で、まったく衰えを見せていない。それはまるで、オスとしての力強さを象徴するように、次の獲物を見定めているかのようだった。
Vは自ら、それに跨っていく。ソファに座るヘルガは、それを恍惚の表情で見ている。Vは、腰をゆっくりと下ろしていった。Vの名器が、女殺しのデカチンを飲み込んでいく。
「あぁ……おっきい……♡」
いまさら言うまでもないことだが、つい、口から出てしまう。デカチンが存在感を主張しながら、膣を拡張して押し入ってくる感覚に身を委ねる。その先端が子宮口へと到達した途端、Vの背筋をゾクゾクとした甘い電流が走り、エクスタシーに至っていた。
Vはたまらずヘルガに抱きついて、快楽を逃がそうとしたが、ヘルガはそれを許さなかった。ヘルガはVの背中に手を回し、強く抱きしめると、Vの唇を奪った。舌を絡ませながら、激しく抽送を開始する。
「……♡ …………♡♡♡♡♡」
声にならない嬌声が鼻から抜けていく。膣奥を突かれるたび、激しい快楽が神経を駆け巡る。脳みそがとろけていくような感覚に、身を任せる。
「…………ッッ♡♡♡」
パン♡、パン♡、パン♡、とリズミカルに腰を打ち付ける音が響く。既にVは何度も深イキを繰り返しており、目は焦点があっていなかった。それでもヘルガはVの唇を離さない。息苦しさも相まって、Vの頭はどんどん蕩けていく。
もはや何も考えられない。フェラチオ奉仕へのお返しとばかりに、ヘルガはVを快楽地獄へと堕とすつもりだ。彼女の手はさらに、Vの胸元をまさぐって、乳頭をコリコリといじくり回して、絶頂にアクセント加える。
ヘルガが、耳元で囁く。「ねえ……気持ちいい?」と。それにVは、答えられない。答える余裕がない。
「おッ♡ オッ♡ あっ、アッ♡♡♡」
ようやく口を解放されて、空気を取り込むのに精一杯で、淫らな喘ぎ声でヘルガを喜ばせることしか出来ない。
「ふふふ……カワイイわね、V。もっと動いてアゲル♡」
その言葉を境に、よりいっそう、腰の動きが激しくなった。ヘルガが、Vの腰を掴み直し、さらに力強く打ち付け始める。
Vは限界だった。Vの弱点はすべてつまびらかにされており、それどころか、この完全調教済みまんこはヘルガのチンポにかかればすべてが弱点と言っても過言ではない。
どういうふうに動けばVがイクのか、ヘルガはわかっている。Vのまんこを専用まんこに躾けたのは、他ならないヘルガ自身なのだから。
絶頂に次ぐ絶頂に、Vは限界の向こう側が見えた気がした。怖いもの知らずのVは、その先へと一歩踏み出そうとして、膣肉の締め付けを強めた。
ヘルガがうめき声を上げ、彼女も射精が近いのだと教えてくれる。Vも、もうすぐそこまで来ている。ヘルガが腰を突き上げてきた。子宮口に亀頭がめり込み、Vの意識は飛んだ。
そして、ヘルガの射精が始まった。その量は凄まじいもので、瞬く間に子宮内を満たした精液が逆流してきて、結合部から溢れ出すほどだった。Vは白目を剥いて失神していた。
ヘルガはそんなVの頭を撫でながら、彼女の頬にキスをして、結合したままVを持ち上げると、寝室へと移動する。
ぼたぼたと結合部から垂れた精液が床を汚していく。Vをベッドにうつ伏せに寝かせると、頬を優しく叩いて、覚醒を促した。
「起きて、V」
「……ヘルガ? あたし……、アッ!?♡」
再び背後から突き入れられ、Vは盛大に喘いだ。完全にハメ潰そうという格好だった。
「寝れると思わないことね……♡」
「そんなっ♡ あっ♡、ひぃっ♡ だめっ♡ ――――――ッ♡♡♡♡♡♡」
パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッ♡……と、激しく腰を打ち付ける音と、愛液と精液が混じり合う音が寝室にこだまする。
耳やうなじといった場所を舌が這い回り、乳首をカリカリされたかと思えば指の間で潰されて絶頂し。
クリトリスをコリコリと同時に責められ、あげくにはアナルへと指が侵入してくる。
ここは天国か、地獄か。
先程、意識を失う前に見えた限界の先へと、Vを追いやろうという責めだった。
ガクガクと腰を震わせ、おとがいを跳ね上げて嬌声を上げるV。しかしヘルガは、まるで冷酷な狩人のように、寝バックピストンを止めようとはしない。Vを追い詰めていく。
「じぬぅ……♡♡♡」
Vの絶頂と共に、再びヘルガの精液がドク……♡ドク……♡と注ぎ込まれた。
「フーッ♡ フーッ♡ ――――ッ!?!?!?♡♡♡♡♡」
絶頂の余韻にひたり、枕に顔を埋めて荒い呼吸を整えようとするVへと、ヘルガの追い打ちピストンが始まる。今度こそイキ死ぬ……と、Vはこわれそうになった頭で思った。
――。
「……はー♡ ふー♡ ……っ♡♡♡」
――。
「あっ♡ ひっ♡ んひっ♡♡♡ んひっ♡♡♡ おっ♡♡♡ おほっ♡♡♡ んほっ♡♡♡♡」
――。
「へっ♡ へっ♡ へっ♡ ひゃ、ひゃめっ♡ もっ♡ いっ♡ イった♡ イったばかりなん♡ あ♡ あ♡ やっ♡ またイったからっ♡ やめっ♡ またっ♡♡♡ またぁっ♡♡」
――。
「……♡ ……♡ ……♡ ……♡ ……♡ ……」
――ナイトシティの空が白んでいる。
まだ意識はあっても、Vの瞳はほとんど光を失っていた。
「さすがに休憩しましょうか……」
ヘルガの言葉に、ようやく終わりが見えたと分かり、Vの瞳にはわずかに光が戻った。限界の先を、Vは何度も見た。その結果、疲れ切った肉体に反して、Vの思考はいつもより、澄み渡っているようだった。
精液でぐちゃぐちゃとなった体をヘルガに抱き起こされ、ふらふらと立ち上がる。寝室に併設されたシャワールームへと、ゾンビのような足取りで歩いていった。
シャワーを頭から浴びる。熱いお湯が、体の芯に染み渡るようだった。背後から、ヘルガが抱きしめてきた。
彼女の指先が乳首をカリカリとくすぐる。それだけで、アレだけヤッたというのに、Vは体が発情していくのを感じた。Vの形の良い尻が揉まれ、完全勃起したチンポが当たっている。
『ちょっと、まだやるの……? あっ♡ だからっ♡ それッ♡ だめえ!♡』
しばらくの間、シャワールームからは、流れる水の音と、肌を打ち付け合う音、そしてVの嬌声が漏れていた。
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