※この作品はR-18です。

その着せ替え人形はラブドールになる   作:猪熊夜離

2 / 5
オッケーではない。

次は12時!


しゅきしゅき大しゅき超愛してる

 動画は仰向けで眠る海夢の顔のアップから始まった。すやすやと寝息を立てる彼女は自分がなにをされてるか気がついてない。

「今日ゴチになるのは喜多川海夢ちゃん。このスタイルで高一はありえね~。この前まで中学生だったってマジかよ。こんなん同じクラスにいたら中学三年間オナペットだろ」

 男がスマホを持った手とは反対の手で海夢の学生証をカメラに映す。学校名や顔写真、名前が画面に出る。個人情報は抑えられてしまった。

「読モしてるだけあって顔ちっさ。そこらの芸能人なんか目じゃないね。そんな極上JKのおまんこにいま、俺のチンポが入ってま~す」

 カメラが海夢の顔から離れて全身を映す。彼女は全裸でベッドに寝ていた。大股開きにされた脚の間に男が身体を入れ下腹部をこすりつける。にちゃっという音をさせながら彼が腰を引くと、ピンク色のコンドームに包まれた陰茎が顔を覗かせた。

「んふっ、はぁ♡」

膣内(なか)でカリが引っ掛かって甘い声出ちゃったね。俺も海夢ちゃんのオマンコきもちぃ。初物でこれは結構な名器っしょ。そうそう、海夢ちゃん遊んでそうな見た目なのに処女で、入れたら血が出てきたんだよね。ちょっと意外。おクスリのおかげで大変なことは寝てるうちに済ませられたし、あとはエッチで気持ちよくなるだけだね。おめでとう」

 男が再び根本まで陰茎を埋める。行き止まりをコンッと突かれて海夢の胸が揺れ、薄く開いた唇から「ひゃんっ♡」と声が漏れた。

「たまんねえ。俺のことバカにしたナマイキ女にチンポ突っ込んで処女喰ってやったのマジで達成感ぱないわ。ヤリまくって俺のチンポから離れられなくしてやるからな」

 男は海夢の学生証を投げ捨てる。空いた手を彼女の下腹部に滑らせた。姫割れの結び目で存在感を放つ陰核に親指を添える。

「ふ……っ♡ ん、ぐ、んッ、ぅ♡ ぅ゛ッ♡ んん……♡」

 剥き出しの陰核を指で転がすと海夢が身をくねらせた。快感から逃げるための動きだが膣内に楔をうちこまれてる状態では、自分から絡めにいく動きになってしまう。海夢が腰を揺するたび、ぬちゃっ、にちゃっと湿り気を帯びた粘膜のささやき声が聞こえる。

 海夢が動くに任せていた男も彼女の扇情的な姿に我慢できなくなる。腰を動かして処女膜が破れたばかりの膣内を我が物顔に突き上げる。

「ひッ♡ い゛ッ♡ い゛ッ♡ ッ♡ ぁ、あ゛ッ♡」

 数ヶ月前まで中学生だったとは思えないサイズのバストが、男の動きに合わせてリズミカルに弾む。白い肌が上気してじっとり汗が浮かぶ。起きる気配がないと見て男は腰の動きを強める。ぶるんぶるんと律動に合わせてたわわな果実の揺れも激しくなった。

「あ゛ッ♡ ぁ゛あ゛ッ♡ お゛ッ♡ ぎッ♡ ぃぐ♡」

 おっきい。

 イク。

 息苦しそうな喘ぎ声の中で確かに海夢はそう言った。聞きようによっては男の逸物のサイズを称賛してる風にも取れる。

「い、っき、きもちいっ……もっとっ、もっと♡」

 ひょっとして起きてるのでは。見る者にそう感じさせるほどはっきりとした寝言で、海夢は性行為の快感を口にする。

 意識があればナンパ男相手に口にしなかっただろう台詞。眠りに落ちた状態だからこそ無防備になる。

「初めてなのに膣奥(おく)突かれて感じるなんて見た目通りのスケベマンコちゃんだな。もっと気持ちよくしてやるぞ」

 気をよくした男が本腰を入れて海夢を責める。律動は回転数を上げ、クリトリスも親指と人差指で根本から先っぽに向かい、男根を扱くように擦られる。

「んっんっー! んっ♡ あっ♡ きもち、よすぎ……ふぅーふぅー♡ ふぅー♡」

「口開けばナマイキでも寝てれば可愛いもんじゃねえか。そんなに俺のチンポいいかよ」

 ナンパ男は根本まで入れた状態から腰をしゃくり、上に向かってもうひと押しする。カリが子宮口に引っ掛かってコリコリっと快い感触がした。

「あーっ♡ これっ♡ これすきっ♡ すきぃ♡ おくぅ♡ そこっ♡ これすきぃぃっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はっはーっ♡ いやっ♡ くるっ♡ はっ♡ はあっ♡ はっ♡ はっ♡ きちゃううう♡」

 もう誰がどう見ても完全にセックスだ。海夢は男に貫かれ感じさせられてしまってる。興奮で乳首はビンビンに勃起し、ぷっくり乳輪も膨らんでくる。指で愛撫されるクリトリスも限界まで充血して膨らむ。

 なにより声。

 理性が後退して本能が剥き出しになる睡眠状態で海夢は嬌声をあげる。蕩けきった雌声はナンパ男のセックスで感じてることをこれでもかとカメラに伝えてくる。

「あん♡ あっ♡ んあっ! そこ♡ だめっ♡ それっ♡ だめえっ♡ ごじょーくん♡ ごじょーくん♡」

 想い人の名前を連呼する海夢をナンパ男が鼻で笑った。

「彼氏に抱かれてる夢でも見てるのか? マン汁溢れさせながら腰動かしやがって。その調子で締めろ!」

「はぁああっああぁああっ! だめえっ♡ それだめっ♡ ああぁああっ♡ だめぇ! そんなされたら……ああぁああっ♡ んっんっんっ♡ おまんこ火傷する♡ ごじょーくんのおちんちんでおくゴシゴシされて……っ♡ あたしのおまんこ火傷しちゃう♡ んあああぁああっ♡ あっ♡ あっ♡」

 五条に抱かれる夢で海夢の肉体は悦んでしまう。粒立った膣肉をきゅぅっと締め付け、チンポに肉襞を絡ませながら狭道がうねる。イク寸前の膣は全体が痙攣し細かいバイブレーターのよう。

 海夢の肉体は大好きな五条に気持ちよく射精してもらうため準備してるつもりだが、現実にその恩恵を授かるのは名前も知らないナンパ男。

 かの喜劇王チャールズ・チャップリンは「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と言い残した。

 この言葉は様々に解釈されているが、中でもメジャーな解釈が二種類ある。

 

『なにか失敗したとき、その瞬間は立ち直れないくらい落ち込んで自分を悲劇の主人公に思うかもしれないが、長い時間を経て振り返ってみると「あのときは、そんなこともあったな」「あれがあったから成功できたな」と笑い飛ばせる喜劇になるかもしれないよ』

『失敗した当人からは悲劇的な状況に見えても、離れた場所で見てる人間には滑稽な喜劇と映る』

 

 まさに現在の海夢が後者だった。

 五条に抱かれる夢を見て、彼の名前を呼びながら肉体がセックスに順応していく様子は、海夢に寄ったアップで見れば悲劇だが、離れた視点では喜劇でしかない。

 滑稽な姿を晒しながら海夢はナンパ男とのセックスで登り詰める。

「あっ♡ あっ♡ い、い、イイ、イイ、イ、イイイッ――!」

 整った顔が悦楽に歪む。眉間に皺を寄せ、頬を引き攣らせ、これ以上は開かない大口を開けて如何に男のチンポが気持ちいいか絶叫する。

「ああ、ああああああっ♡ イイ、イイッ♡ イクっ♡ イクのっ♡♡ ああっ♡ イッちゃうっ♡」

「イケっ! 昏睡レイプでイケっ!」

 男が一段と強く腰を叩きつける。海夢の背が弓なりに反ってベッドから浮き上がる。

 ブリッジした状態で全身を震わせ海夢はエクスタシーに達した。

「しゅきッ! しゅきッ! ごじょーくんしゅきーッ! あぁッ! あぁぁぁーーーーーーッ!」

 

 

 一部始終を見終えた海夢は顔面蒼白でカタカタと震える。

「あたしじゃない」

「どう見たって海夢ちゃんだから。俺のチンポ美味しそうに咥えてイッた姿バッチリ映ってるだろ」

「こんなんあたしじゃないし! 寝てるとき何されたかなんて責任持てないから。つか、あんたのやったことはごーかんだよね。警察に――」

「海夢ちゃん頭はよくないんだね。さっき言われたこともう忘れてら。警察に行ったら捕まる前にこの動画、インターネットに流すから。動画編集が趣味の友だち(ダチ)に頼んで俺の声だけ消してもらおっかな。したら海夢ちゃんと、ごじょーくんのラブラブエッチ記録に見えるよね。俺の姿はチンポしか映ってないから。ごじょーくんが何者か知らないけど彼も迷惑するんじゃないの?」

「……ざけんなよ。ごじょーくん関係ないだろが! 巻き込むなよ」

「それは海夢ちゃんの出方と態度しだいかな」

 男はヘラヘラと軽薄な笑みを浮かべて海夢をいたぶる。

 もし人質に取られてるのが自分だけなら意地の張りようもあった。絶対こんなやつに負けて言いなりになりたくない気持ちが湧いたかもしれない。しかしナンパ男は五条まで巻き込もうとしている。警察なら映像に細工された痕跡あることを突き止められるだろう。だがネット上に流出し、大量のコピーを取られた動画ひとつずつに注釈を付けて回るのは不可能だ。どこかの名も知れない男たちの間では、ギャルとごじょーくんのセックス動画として出回る。

 なまじっか読モなんてしてるから海夢の素性に気づく人間も出てくるはずだ。名前や学校が割られたら芋づる式に『同級生の五条くん』も特定されてしまう。

 ネットのおもちゃにされたら悲惨だ。彼らに事の真偽は関係ない。飽きるまで海夢と五条は面白おかしく、あることないこと言われ続ける。

「俺も鬼じゃないから、海夢ちゃんにもチャンスあげようか」

 ナンパ男はスマホを手の中で弄びながら言う。「エッチ我慢勝負で海夢ちゃんが勝ったら動画消してあげる。制限時間以内に俺が海夢ちゃんをイカせたらチンポ入れる。これでどう?」

「どう? じゃねーし。なんだその頭悪いゲーム」

「だけど海夢ちゃん受けるしかなくない。ごじょーくんに迷惑掛けたくないんだろ。ちょっと俺に触られるの我慢すれば終わるんだから」

 自信満々な男の態度がムカつく。一度ヤッたから簡単にイカせられると思ってるのだ。

(寝てる間に触られて相手をごじょーくんと勘違いしたから気持ちよくなっただけで、コイツだって分かってればイクはずない。こんなやつに触られても気持ち悪いだけのはず)

 問題は時間だ。最初に制限時間をハッキリさせておかず、あとで一晩中などと言われてはたまったもんじゃない。

「何分我慢すれば、あたしの勝ちになるの」

 男はそうだな、とスマホを操作する。

「いつもは三十分でやってるけど、海夢ちゃんイキやすいから二十分にサービスしてあげる。二十分頑張ってイクの我慢できたら動画消すよ」

 そう言って男は二十分にタイマーがセットされた画面を見せる。

 二十分。寝てる間に勝手にされたことを除けば性経験のない海夢には、二十分間の愛撫が長いものか短いものか分からない。いつもは三十分という彼の言葉だって嘘か真か。

 だけど……。

「やる。二十分くらい楽勝だし。そんかわし、あたしが勝ったら動画ちゃんと消せよ。コピーも全部」

「わーってるって。信用ないな」

「どの面下げて」

 この男は信用という言葉の意味を辞書で引いてみるべきだ。

「ルールは俺が海夢ちゃんの身体を触って二十分以内にイカせられたら勝ち。その間、海夢ちゃんは俺のエッチを拒めない。ただし挿入はしない。それは俺が勝ったときの賞品ってことで」

 賞品。自分の身体が物扱いされてるようで嫌な言い方だ。

「あとで『やっぱなし』て言い出さないため証拠の動画撮るからカメラ見ろ。俺が言ったとおり繰り返せ」

 まだクスリの影響で気怠い身体を重たげに起こす。ぼんやりする頭でカメラのレンズを直視した。

「わたし、喜多川海夢は」

「わたし、喜多川海夢は」

 言われたとおり男の言葉を繰り返す。

「間瀬友幸さんとの……あ、これ俺の名前ね……エッチ我慢対決に承諾しました」

「間瀬友幸さんとのエッチ我慢対決に承諾しました」

「わたしは二十分間、友幸さんとのエッチな行為を拒否しません」

「わたしは二十分間、友幸さんとのエッチな行為を拒否しません」

「わたしが二十分間我慢できたら、友幸さんは動画を消します」

「わたしが二十分間我慢できたら、友幸さんは動画を消します」

「その代わり、我慢できなかったら友幸さんにチンポ入れられても文句言いません」

「その代わり、我慢できなかったら友幸さんに、チ……チンポ……入れられても、文句言いません」

「よしオッケー。それじゃ始めようか」




FANBOXとfantiaに保存用PDFあります。内容は無料公開版と同じ物ですが、ローカルに保存して使いたい方、投げ銭してやるぜって方はよろしくお願いします。

https://inokuma-yoga.fanbox.cc/posts/3330746

https://fantia.jp/posts/1098519
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。