民生人形に毛が生えた程度の子。
人はいつも何かと戦う。
それは己の仕事であったり……己を脅かす生物であったり。
その脅かす生物も様々な理由がある。
自身を支える為の農作物を食い荒らす害獣であったり……存在がそもそも何か不都合があったり。
そういった間接的な害を及ぼしてくるモノは正直……早急に対処しなければならないというわけでもない。
……では早急に対処しなければならないものというのは直接害を齎すもの。
もっと正確に申せば……生命に関わる暴力を齎すモノだ。
肉食獣、人……古来よりその戦いはあった。
21世紀後期に入ってもなお……人々は戦い続けている。
今の人の敵というのは同じ人類では無い。かといって獣でもない。ただの化け物だ。
元々は同じ人類であったり獣であったかも知れない。
見る影も無いほどに変質してしまったがゆえに分かることも無いだろうが……
元々は鬱蒼な程に森が広がっていた場所だったが……今は荒野。
切り株も残らない、草も一つもない。
文字通りの焼け野原といった様子、そこに変異したモノ達は蔓延る。
その原因はあちこちに散見できる、緑に光り輝くどろりと……した液体状のモノ。
崩落液……コーラップス液と言われる物質、第2次世界大戦後には確認されていた既知のモノではない。
遺跡と呼ばれる場所の内部から滾々と湧き出る物質。
その特性はしっかりと解明されているが……対策出来る技術力は今の人類には無い。
封入されていたと言う瓶も見た目上はガラス瓶と同じように見えて、その実まるで別な物質であった。
そのコーラップス液に曝露した生物は酷い有様になる。
文字通りに溶けてなくなる、コーラップスの効果……分子と分子の結合が保てなくなり崩落するのだ。
故にコーラップスと言う名前が付けられている。
低濃度であれば別な効果として生物に酷い影響を与える。
その結果が前述にあった、今人類が戦っている化け物だ。
遠く、低く響く雄叫びが荒野に木霊する。
それも一つではない、いくつも重なって響く。
元は鉛玉で易々と貫けただろう柔らかい皮は靭やかに撓む硬質な物。
二足歩行、四足歩行……それどころか八本足なども混ざる。
腕は大いに盛り上がり内部にぎっしりと筋組織が詰まってるのは見て取れる。
低濃度コーラップスに被曝した生命体の末路、E.L.I.Dの後期変異者だ。
「ダメだ!火力が足りねぇ!!電力配給車はまだなのか!!!」
「他のところにタンク型が出やがったから来ねぇよ、銃身が焼けるまで撃つしかねぇよ」
「こっちも突破型が居るじゃねぇかよ!うぉっ……げぇっ!?爆撃型まで出てき――――――――」
コーラップスの影響で様々な変異を起こした人間や獣が大挙して人々を襲う。
身体が巨大化して戦車として前線の移動要塞となる者。
優れた脚力と腕、装甲化して厚い肌を武器に突撃し戦線を押し上げる者。
そんな具合に多種多様、対応しようにも生命力が非常に強い。
下手に手出しし傷を入れれば更に変化してしまう。
歩兵が持ち歩ける運動エネルギー弾ではもう対応が難しい。
戦車を持ち出すにしてもかなりのデカブツくらいに集中しないと……手数が足りずに破壊されてしまう。
そこで台頭していったのは携行できる光学熱源兵器、レーザーガンというものだ。
爆発エネルギーでもって撃退することも考えられていたが……それも撃ち漏らしが発生したり……
弾頭が大きく比較的弾速が遅いというのもあってはたき落とされる、躱される……
さらには食い糧にする者まで出てきた。
戦士の生命は軽く……今日も戦線の何処かで何人も犠牲となる。
そんな前線より少し離れた補給地点、そこは地獄の戦線において一種のオアシスみたくなっていた。
簡素なテントがいくつも並び、重火器が防衛のためにといくつも並ぶ。
その中にそのオアシスはあった、ほこほこと立ち上る湯気と香ばしいコーヒーの香り。
むくつけき男ばかりの戦線に似つかわしい女の香りもするそこは……オート三輪で牽引されるキッチンカー。
そしてシンプルなブラウスとタイトスカートで身を包んだ長身の女の姿。
明らかに軍関係者ではないが我が物顔で構えている。
「……お、よぉ死に損ない。いまお戻り?」
「酷ぇな、アネゴ……一杯くれや」
「ふふ、しょうがないねぇ……ほれ、ホットのこゆ~い一杯」
女の名はイレーネ、どう見ても女にしか見えないがその実……機械人形である。
軍部と試験的に契約を結んでいるカフェ店主人形でありこの移動喫茶のオーナー。
亜麻色の髪色に切れ長でツリ目気味のアイスブルーの瞳が特徴の大人の色気あるスッとした顔立ち。
左サイドを括ったサイドアップ、長さは膝ほどまである艷やかでサラサラとした髪が眼を引く。
身体の方も非常に起伏に富み実に男ウケが良い身体だ。
ブラウスもイジメられパッツパツに張り詰めている、ボタンなどかなり悲鳴をあげている。
スカートに包まれているヒップもまた豊満で揉みごたえ抜群そうに見える。
太腿もこれまた薄手のタイツに包まれ……ムチムチといった具合。
なお本人の口は悪く浮かべる表情もケタケタと笑う悪いお姉さんといった様子。
前線から帰ってきた兵士を迎えては酷い言い様をしながら熱々のコーヒーを提供する。
アネゴと言われるには線が細すぎるが……その気質はマッチするか。
「ほれ、今日ぶっ飛ばしてきた化け物の話してみ?……それと、オーダーは何?」
「へへ……アネゴのそのでっけぇおっぱい見ると帰ってきたって実感しますわ……カツサンドくだせぇ」
「あいよ……そーんなに見つめても揉ませるのはサービス外だからね、くふふ」
たかだか数人程度しか一度に捌くことは出来ないキッチンカーだがそれくらいで丁度良い。
殆どが今も前線で戦い、化け物に熱線を浴びせている。
注文を受けてからさっさと作り上げていく。
カツは兵士たちが戻ってくるタイミングを見計らい予め揚げられている。
サクサクの揚げたて食感が兵士の士気を上げてくれることだろう。
……もっとも、一番の士気高揚は店主であるイレーネの存在だが。
「ほれ、出来たよ」
「あり……ぉ?おぉっ……あ、アネゴぉっ……」
「ん?何か当たった?当たったなら役得だね、ふふふ♪」
出来上がったサクサク食感のカツと濃厚ソースが挟まったサンドを渡す際に差し出された手を取る。
そしてそのまま……パツパツに張り詰めた乳房のテントに押し当てる。
当然事故ではなく完全な故意でやっているがイレーネ本人はくすくす笑うだけ。
「前線でのコト、吐き出すだけ吐き出して……美味いもの食べて、頑張ってきな♪」
「お、おうっ……!」
この前線では実しやかに囁かれる噂がある。
戦線から4回戻ってこれたらこの爆乳ムチムチ店主であるイレーネとヤれるという……そういった下品な噂だ。
この今イレーネにサービスタッチをしてもらえたのは一度帰ってきた新兵だ。
少々熱り立つ股座を抑え込みつつ……食事をし、化け物との戦いを誇張交えて話していく。
その度にイレーネは非常に良くリアクションしてくれて……最後には……
「そんな化け物と戦ってきてご苦労さん……また死に損ないとして戻ってきてね」
そう締めくくり……新兵の頬にキスをして送り出す。
戦線は苛烈、戻ってきても戦える身体が残っているなら数時間の休憩の後にまた戦線に戻らなければならない。
このイレーネが滞在している前線は非常に……モチベーションが高い。
軍部としては同じ様な慰安も兼ねる人形を欲するが担い手はそうそう居ない。
イレーネはかなり……変わり者だった。
「ぉーぉー……指揮官さんじゃん、どしたの?」
「……食われるのを見たヤツが居てな」
「あー……はいはい、そのケアも私の契約だもんねぇ、人使いがあらーい」
「人形如きが口答えするな」
「サーいえっさー……4回もおっぱい見ておいて厳格な隊長面は出来ないと思うけどなぁ?」
「ぐっ……」
「あっはっは、まぁヤりたくなったら言いなよ、ムラムラして指揮に支障が出たとか笑い話にしかならないし」
それもそのハズというべきか、求められるスキルがいくつもあり何時流れ弾が飛んできて壊されるか分かったものではない。
破損が続けば人形といえどメンタルに剥離が蓄積し大きなバグを生む。
なによりリスク、タスク……それらに対しての報酬が悪い。
よっぽどの好き者でなければ受けやしない契約だった。
「ふー……こういう前線こそ人形がって思うんだけどねぇ」
件のメンタルに大きな傷を受けた兵士が来るまで……イレーネは待つ。
慰める方法なぞ、たった数個……キッチンカーの程近くに設営されているイレーネが寝るためだけのテント。
そこで2人になる……応急処置というわけだ。
男のメンタルを慰めるとなれば……女というのを最大限使うのが手っ取り早いワケだ。
ざっざっ……足音からしてトボトボとしていて明らかに落ち込んでいる様子。
コーヒー淹れを中断して顔を上げれば……あぁうん、小隊のマークスマンだった子が俯向いてる。
正直こういうのは少なくない、相手が化け物となれば必然って言えば必然。
戦争でもこういうのは少なくなかっただろうね。
だからと言って甘えとは思わないよ、尊いモノさ。
「元気ないね、軍曹くん」
「イレーネ……さん……もう、聞かれてるかもしれませんけどウチの小隊……オレ以外全滅しちまって」
「……全部は聞いてなかったけど、そっか……辛かったね」
「指揮官に、ここでありったけ吐いてこいって……はは……酷い顔してます?」
こっちを見上げてくる軍曹くんはそれはもう酷い顔だ。
目元は隈が刻まれてちょっと前に見たときより思いっきり老けて見える。
髪もボサボサ、ひげもボーボー……酷いっていう言葉がチープに思えるね。
「自覚あるなら言わなけど?」
「……そうっすよね、正直飯も喉を通らなくて」
「そうだよね、ウチで提供出来るのは多分全部通らないと思う」
「……オレが生きてるのも幻覚だったりしないかなって思ったりするんですよ」
うーん、これは結構深刻だ、こっちに目線は合わせない、ずーっと手元を見てる……
精神的に参ってる兆候だ……声量も絞られててかなり聞き取りづらい。
むにゅ……♥
「……ぇ?」
「ふー……幻覚じゃないよ、軍曹……貴方はしっかり生きてる、今はちょっと疲れてるだけよ」
……良かった、性的なトコに反応しないほどは参ってない。
これなら私の応急処置も効くとは思う。
「ちょっと、休もう?今の貴方は休むべきよ」
店は一時的にCLOSEにしてっと……このしょぼくれボーイを癒やしてあげないとね。
困惑気味だけど、身体は正直に反応して興奮気味になってる軍曹君を抱き締めながら……テントに潜る。
ふぅ、もう慣れたけど……これが無ければもうちょっと契約増えると思うんだけどねぇ。
狭い二人用のテントの中はあからさまなヤる為のベッドだった。
ただ寝るためだけであれば不必要なレベルのふわふわなマットレス、後処理用と思われるタオル。
「……よしよし、貴方は頑張ってきたし……辛い思いもしてきた、だから……今日はうんと泣いて吐き出して……スッキリしましょ?」
普段はシンプルな仕事用の服装に身を包み起伏の奥底を見せることはなかったイレーネ。
その魔性とも言える肢体が今傷心の軍曹の前に曝け出される。
バストは脅威の109cmと見応えも揉みごたえも抜群。
そのクセウェストはほっそりとしていて62cm、抱き心地抜群で余計な肉はついていない。
ブラウスのボタンは外し着崩し……スカートとタイツは脱ぎ散らかしてしまい……
その奥に隠されていた真っ黒のレース柄の下着が見える。
カフェ店主というよりもOLといった様子もあったが……今はそんな彼女の痴態が見られる。
……着崩し、肌も露出したイレーネは軍曹を胸に抱き締め……埋めさせながらひたすらに頭を撫でていた。
子供に対し慰めの言葉をかける母親のように……
「ぅ……ぅぅぅ……」
塞ぎ込みつつも責務に復帰しようとへし折れた心で留まっていた軍曹は……堰を切ったように咽び泣き。
イレーネの身体に抱きつく……178cmもある長身のイレーネをして余りある屈強な男である軍曹。
いかに身体を鍛え上げても精神は補強できず……何かに吐き出さねばならない。
「……泣いて、泣いて……うんと泣いたら、今度はご飯を食べて……元気になろう?キミはもっと生きなきゃ、ね?」
少々強引に始まった慰めは……響いたか。
それとも、単純な淫靡過ぎる女体との接触がそうさせるのか……
「ふふ、その前に味わい尽くしたい?」
「す、すみません……イレーネさん……」
「いーのいーの……キミもいーっつもココに視線が釘付けだったものね♪」
甘えるように胸元で泣いていた軍曹は……次第に泣き止み代わりと言わんばかりにその乳房を鷲掴みにした。
馬鹿みたいにデカイ乳房はブラに収まりきらずみっちりと食い込む。
甘い女の香りに混ざり……母性を感じさせるミルク臭がする。
軍曹に一つの邪な欲望を抱かせるには十分すぎる魔の果実だった。
「ふふ、いっぱいちゅっちゅって吸って……こっちからも元気に吐き出そうか♥」
甘える軍曹はイレーネのブラを少々強引に引き剥がし……そしてその先端……
親指ほどに大きな乳首を2つ、これまた強引に寄せてから贅沢に吸い上げていく。
掴みきれない大きな乳房を揉みしだきながら……
張り詰めたズボンの奥もスルスルと入り込むイレーネの細い指が絡みつき、擦りあげる。
ただただ、悲しい出来事を忘れさせるほどに興奮させ……甘えさせ……
また再び前線に戻すための応急処置は続く……