※この作品はR-18です。

お試しのSS集   作:ムメイ

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性癖にまっすぐってやると割とこういうの書きがち


ブルアカ現代TS:クロコになっちゃった人の話 試

少年の頃は漫画を読んでは主人公の様に……とあれこれ夢想していた。

バトル系、ラブコメ……ジャンルは様々だったが軽い気持ちでああなりたいこうなりたい……そう願っていた。

その夢想する先は漫画からライトノベルへと移ってもその願望というのはうっすらとあったのだろう。

結局は主人公があの手この手でチヤホヤとされる……そういうモノをずっと見ていた。

そんな自分は残念なことにパッとしない平均的かちょっと下の良いことも悪いこともそこそこあるっていうつまらん人間だった。

会社には勤めていても出世街道からは大きくハズレた下っ端社員、終身雇用なんてもんは廃れて久しい。

だからこそ夢に現を抜かすって言うわけだ。

 

「それがどうして、こうなるのか……」

 

ある日目が覚めてみれば女の子になっていた……今となってはさほど珍しくもない在り来りになってしまったラノベの切り出し。

いや、これが現実だから笑えないジョークなんだがな。

シャツとパンツのみで寝ていた俺だったが……目が覚めてみりゃ鬱陶しい量の毛髪に……冗談みたいに真っ白な肌、ほっそい掌に驚いて跳ね起きる。

いや、跳ね起きるのすら出来なかった、毛髪が引っかかって痛みでもんどり打ったから。

で……バクバクと跳ねてうるさい心臓と興奮する頭をいったん落ち着かせる。

昨日何か変な事をしたか?こんなコトになる要素あったか?

いや、まったくない……普通に残業してヘトヘトになって帰ってきただけだ。

制服は脱ぎ散らかして、部屋着もそこらに投げ捨てて……申し訳程度のリカバリーウェアに着替えてベットに倒れ込んだくらい。

ヤニと酒でどうにかメンタルを保持してきたが……その引き換えに身体はボロボロって具合。

喉もだいぶ草臥れた限界オッサンだったはずが、今出た言葉は透き通る青空みたいなモンだ。

夢とかじゃぁ……なさそうだ……

 

「おっぱいでっか……重……」

 

これまた在り来りだが……自分には無かったはずのモノが胸元に鎮座していて寝てる俺を苛む。

自重で左右にぐいーっと伸びたおっぱいだ、目測Kカップ以上……とんでもねぇ爆乳だ。

ただ、自分で抱えるととんでもなく重いデッドウェイトだ。

自分の寝巻き代わりのTシャツの胸元がパッツパツになってる……ほかはダッボダボなのにな。

幸いなのは……恐らくは身長がそこまで変わってないことか。

俺は身長161cmのわりとチビで同僚に割りとバカにされてきていた。

これが女だったら高い方だって常々思っていたからこれはラッキー……なのか?

 

「……本人確認書類とかどーするか、マイナンバーカードは顔写真無しだから誤魔化せるだろうけど」

 

性別がまるっと変わってるのはマイノリティだって言って押し通る事はできるかもしれね。

こういう時だけはそういうマイノリティが知れ渡った今を感謝するばかりだ。

まぁ実際今の俺は性同一性障害みてぇな状態……って言ったら怒られるか。ありゃ生まれつきだ。

こっちは後天的に……それも偶発的になったもんだから同じにすんなってキレられそう。

 

「とりま……ニュースでも流し聞きしながら朝飯つくるか」

 

休みだが反射的に起きてしまう我が身体、性別などは変われど習慣は変わらないらしい。

とりあえず朝飯の用意、情勢チェック……んでもって後は……

 

「顔洗うついでにこの身体のご尊顔を拝見しましょかね」

 

身体で見えている部分だけで判断したらとんでもない美人だが……顔ってのはわからん。

これで超絶ブスだったらどうしようね、身体だけは最高って言われるオチか?

ある意味それが俺にはお似合いかもしれねぇが。

あ、いけね買い込んだソーセージが期限近いな、さっと湯通しして……今日の朝はパスタにするか。

おい、胸が邪魔で手元が見えねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

テレビで耳にしたのは……なんとも奇妙でもうちょっと若かった頃の話ばかりだ。

具体的に言えば社会に出る前、ちょうど高校卒業するかしないか。

……時間が巻き戻ってるのかもしれない。

んで、俺の今の身体の顔だが……文句なしの美少女だった。

そんじょそこらのアイドルなんか目じゃないレベル、それでこの爆乳ときた……無敵かよ。

まぁ中身が俺じゃなかったら相当すごかったんだろうが、残念中身は30過ぎたボロボロオッサンだ。

やり直しのチャンス……ってワケか?

しかしなぁ、高校の終わり際ってのがまた、勉強をもっとするべきだったとは思ってても就職先で使うかって言ったら間違いなくNOだったしな。

大学進学ってのも今からじゃ絶対に無理だ。

精々が……この外見を活かしてちょっとでも良い会社に取り入るくらいか。

ただまぁ……美少女でもこの髪色、目の色は敬遠されるか?

グレーに近い銀髪、青色の切れ長な瞳……ハーフ感があるな。

若白髪っつーには毛髪全部は通らねぇし……何よりこの毛髪……めっちゃ長い上にサラッサラ。

ストレスがかかってこうなってるっつーんだったらサラサラじゃないだろ。

アルビノにしちゃ目に色素あるし……そも毛髪も若干色素あるし。

 

「二輪の運転免許証に学生証……大凡普通じゃないけど、これで通っちゃってるのがねぇ……」

 

見慣れたようで随分と新しい新品な雰囲気がある財布の中にはこれまた新品の雰囲気がある免許証に学生証。

顔写真はしっかりあってその部分は今の美少女フェイスが写っていた……いや、なんでやねん。

生きやすいっちゃぁ生きやすいが……俺が俺だった痕跡が一個もないってのは流石にクるな。

というかこの顔だが……ケモミミとかが無いブルアカのシロコ*テラーか?

いやいや……俺のフルネームが寺沢シロウ、なんつーか前後逆にしたら案外近いけどよぉ……

名前もシロコに変わっててどーなってんだか……

 

「とりあえず……今日は幸いにして休み、色々把握しに走るか」

 

二輪免許があるっつーことは単車はあるのかな。

俺が学生卒業するくらいに買っていたのって言ったら……H-Wingのお野菜さん。

燃費は良い、カスタムパーツは多い、ちょっと弄るくらいならガキでも出来た。

今なら工具は無いかもしれねぇが色々ノウハウはあるし軽い整備くらいなら全然出来るな。

……トルクは全然合わねーだろうから足回りは流石にプロに頼むかトルクレンチだけ借りるか、だな。

 

「服は……あー、まぁ……そうだよな」

 

どうしてこうなったもんか……と思ったが、この世界の俺も俺らしい。

見事なまでに服の洒落っ気が無い。

部屋のレイアウトとか、ガジェットとかを見るに服より道具に金をかけてるのは間違いない。

ケータイも……この時代にゃ珍しいスマートフォンだ。

で、服はと言えば……ヨレ気味のシャツにジーンズ、綿パン……ジャケットやら。

着方がわからんってのよりは断然良い、着慣れたモンばかりだ。

唯一って言ったら……下着入れの中に転がっていた布切れ……

 

「ブラ、ブラかぁ……」

 

スポーツブラっていう飾り気が無いモンだが……男だった俺とは無縁なモノ。

脱がすって事はあっても自分で着るって事は絶対に無かった物。

女装趣味は無かったしな、コスプレも同じく無い。

一応どうすりゃ良いってのは流石に分かるが……感覚的な所が分かるわけがねぇ。

あと……純粋に拒絶感があるな。

 

「まぁ、様子見で……乳首が擦れるとかどうとか言うが……」

 

近所をブラブラ歩く程度なら問題ないだろ。

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりというか、自分の存在がまるっとシロコに置き換わっている事以外はまるで変わらん。

自宅のレイアウトだけが数年後の俺のレイアウトってだけで……ほとんど変わらん。

記憶の中から切り抜いた様にも思うな、郷愁に駆られて思い出す事もあったが……こりゃ中々だな。

思う所はあるし、こうなったのは何の因果があってなのか……

 

「うわ、懐かし……このホビーショップとか何年前に潰れたもんか……」

 

バイクはあったがやっぱりというか、俺の見立て通り……ってワケでもなかった。

スーパーなカブちゃんはカブでもで狩人なカブちゃんだった。

110で10年以上前に生産が一旦終わった名車だな。

新品ピカピカでキーホルダーも俺が愛用していた物と同じ……

メットもあったが……すこし乗る気にはなれなかった。

一応、学生の身分なウチは乗り回すのはあんまりなんでな。

警察の世話にゃなりたくねぇし……面倒事で引き取る相手が居るとも限らねぇ。

ちょうど……そう、両親が蒸発した頃合いだ。

カブとかに手を出したのも他に発散のしようがなかった……って所だがな。

あーいけね、クソほどブルーになるわ。

 

「いけすかねーあの面を見たらドロップキックしそうだわ、ったく」

 

俺はただ、普通に生活して普通に成長して。

普通にその後も親子でいさせてもらいたかっただけだっつーのに、あんのクソボケ……

基本ボッチだったし……高校3年の時はほとんどバイトしてたっけか。

学友の面もろくに覚えちゃいないし……名前も出てこねーなぁ。

やり直しっつーんだったらもうちょい前にしてほしかったもんだ。

 

「時間は巻き戻ってて、周辺環境は視る限り過去のモノ……」

 

……今でしかやれないこと、後々後悔しないようにするために……今俺がするべきことは何か。

 

「まぁ、ぶっちゃけこの美貌だしモデルとかになりゃイージーだろ」

 

いざって時の滑り止めはほぼ決まったな、ガハハ。

手頃なコンビニに立ち寄るとまぁー……内装がふっるいのなんの。

レジも昔ながら、ATMなんてモンはない。

おにぎりにサンドイッチ……アイスとかがずらっと並んでるくらい。

冷食なんてのは無いし……青少年のお供、少年誌やグラビア誌とかが転がってる程度。

勿論グラビア誌を見ても今の俺のおっぱいには敵わない、勝ったな。

……いやまぁ、おもっ苦しいし自分で持ちたかったワケじゃないんだけどな。

常識的な所までおそらくは巻き戻っている……女は茶汲みしてろみたいなそんなカビが生えたヤツな。

こういうのだったらあの草臥れ放題の時代でって思わなくもないけど。

 

「……とりま、これ買って後にするか」

 

無くなって久しいガムを買って後にする。

 

 

 

 

 

 

歩いていく先々は俺にノスタルジックな感想を抱かせる。

が、同時に慣れない物も自覚させられる……

 

「なぁ、あの子……」

「だれかナンパしてこいよ、ヤろうぜ」

 

男衆の色目だ、自分もそういう目を向けた事はあるにはあるが……ここまで露骨に感じるとはな。

あーおっかないおっかない、反社崩れのヤンキー(笑)に絡まれた時並だよ。

完全にこっちを犯す穴程度にしか思っちゃいない……そういう目で見られるのがこんなにおっそろしいとは……

いやー……これはかなり極端なモンだが、大小差はあれほぼそういう目で見られる。

視線が顔と胸を行ったり来たり……

これで学生って言ったら余計に襲われそうだわ、学校で襲われてねぇか不安になるレベル。

というか高校のあの制服……セーラー服にこの胸入るのか?

不安やら怖さやら……尽きることはないなぁ。

 

「どっこいせぇ……あーあ、歩き回ってる間に肩がバキバキ……」

 

ナンパとかは全無視、中身30突入してるヨレヨレオッサンが放つガン飛ばしで大体はターンバックしてくれたし、割となんとかなったが……

肉体的な問題は未だ継続中……でっけぇおっぱいが齎す慢性的な肩こりだよ。

ここだけは未だにオッサンボディって感じがしてならねぇ。

これを一生引きずっていかなきゃならんって思うと軽く鬱だよ、どうしろと?

公園に腰掛けると……遠くからサイレンの音、もう午後五時か……ゆっくりと空が夕闇に落ちていく。

……あーしまった、満員電車になる時間帯じゃねぇか。

 

「この身体でかぁ……嫌だなぁ……」

 

絶対に痴漢とかされるじゃんよ、嫌だよ、オッサンの荒い鼻息やら油ぎった手に揉まれるとか……

 

 

 

 

 

 

 

がたん、がたん……がたん、がたん……

ゆさっ、ゆさっ……たぷん、たぷん♥

 

むにゅり、すりすり……

 

ほぉーら、見たことか……切符を買った時点で嫌な視線を感じていたけどマジで痴漢に遭遇するとは……

巷の噂で凄腕の痴漢が居るとかゲラゲラ笑ってたけど、自分がいざ被害に遭うとは思ってねぇよ。

ドアの反射越しに視る相手は……うわー、無敵の人っぽそうな見た目、やべー……

捕まえても無傷、なんならリベンジがあり得るじゃんよ……まぁ、事を荒立てるより我慢したらいいか。

今はジーンズ越しに尻を触ってる程度だし……

 

「はぁ……キモ……」

 

あーでも、結局通学……あと通勤とかにもこの電車使うんだよなぁ。

俺の住んでいる田舎はすんげぇど田舎ってワケでもなく、一応私鉄などが通っている。

専らの通学、通勤はそんな鉄道が担当している訳で……

これもまぁ中々ストレスだな……疲れきってても帰れるメリットもあるがな。

 

すりすり……がしっ、むにぃっ……♥

 

乗車時間はそう長いワケじゃないが数十分はこの状態……触られ放題なワケだ。

流石に身分証とかは警戒して手に握ってるけどよ……尻をこんなにねちっこく揉まれるなんてなぁ……

思わずクチに出てしまっていたが……キモっち悪いったらない。

最低な下劣な行為とはよく言ったもんだ……他の人の脚を踏んづけたらイヤだしなぁ……はぁ。

というか他の大人は何やってんだ……見て見ぬふりか、揉みたいとかと思ってんのか。

 

するり……

 

「おい……マジかよ……」

 

服の上からの尻揉みだけじゃ物足りないらしくシャツに手を突っ込んで来た……!

……いや、待て。今の俺はマズイぞ……!

 

「へぇ……ノーブラなんて、誘っちゃって……」

 

ずるんっ♥ばるんっ♥♥

 

こりゃ、参ったな……声が出ないぞ……こわい、のか?

変に鼓動が早くなってる……

尻に当たる硬いモンも……理解してしまうから余計に怖く感じてるんだ……!

 

むにゅぅ……むにむに……♥

 

「いいおっぱい……手の吸い付いてくるねぇ……」

 

こっちの恐怖は向こうからしたら蜜の味か。

我が意を得たりと胸に手を這わせて……腰を打ち付けながら揉みしだいてくる。

生暖かい鼻息が髪と首元に……キモい、キモい……!

 

あと何分だ、後何分で降りる駅に着く……!!

 

 

 

 

 

 

その後、俺は女というのをイヤってほど突きつけられた。

時間にしてしまえばたったの24分だったが……その間に感じた恐怖はすごかった。

痴漢の身体はかなりがっしりしていた上、身分証を守る為に縮こまっていたから余計に好き放題されて……

たっぷりと……胸も尻も堪能されてしまった。

 

「はぁ……明日から、どうしよ……」

 

通学がちょっと怖いな……

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