人類は一度壊滅した……たった一人の人類種の天敵によって9割も殺害された。
その末に戦争をする気力も無くなったか……?
それで学べるほど人類は賢くない、高度発展した技術の残り滓をかき集め……再び這い上がった人類は再び戦争を始めた。
人類種の天敵も言ってしまえば戦争によって発掘された暴力の権化だったというのに……
そんな戦争の末、地球は破壊され尽くし……人類は外へ飛び出してしまった。
発掘した技術をさらに進歩させた末に……解き放たれてしまったのだ。
惑星ルビコン3……新しいエネルギー資源として発見されたコーラルの原産地。
さしあたり、安全運用を目的とした研究機関が設置された。
ルビコン技術研究所……通称技研、コーラルを発見したナガイ教授を主とする技術研究者の集まりだ。
コーラルの利用方法は単なるエネルギー資源だけに留まらない。
自己増殖する生物的な性質があり少しでも残っていたら増殖する。
精神にも作用するらしく不慮の事故で接種してしまった研究者は……所謂キマった状態になってしまったのだ。
そこからだ、技研が狂気に飲まれていったのは……
狂気に飲まれていく技研の中でも少々平穏なのがコーラル技術応用畜産部門。
その主任を任されている女の気質もあってその部門は扱う物がクソだがそれ以外は概ね天国と評されていた。
扱う家畜は……品種改良が施されコーラルを接種することで爆発的に肥育するミールワームだ。
ここルビコン3でもテラフォーミングし農畜産を進めようとしていたが……
残念ながら大地は痩せ細っていて農作物の生育は見込めない。
唯一の救いは水があり、浄水してしまえば何とか水は確保出来ること。
そして……コーラルが接種できるという物であったことだ。
宇宙進出を果たした人間はビタミン剤等の生成は可能だったが一日辺りの生成量は限られている。
それも生産拠点はルビコン3に最初に入植していた移民船にのみあった。
これでは無理だとし……ルビコン技術研究所で研究開発されたのが……後々になるまでルビコニアンの主食となる……ワームだ。
当然人間の本能的な所でワームに対して非常に強い嫌悪感が出る。
そのまま食す事は無いが……研究部門は当然飼育調理も含めて全部見ている。
扱うものがクソだと言われる所以はここにある。
では主任の女というのはどんな女なのか?
移民船の中で産まれたという弱冠20にも満たない若い女だった。
「養育ポッドA6の数値をコチラに回して下さい、できるだけ速やかに……ふむ」
その女を一言で表すならば……白だった。
頭髪は白く、瞳はアメジスト。常に理性的かつ余裕を持った顔を湛える。
顔立ちも美麗そのもので見るものが萎縮するほど。
それでいて男好みしそうな凹凸に富んだボディラインを有していて技研の女の中でも一位二位を争う美少女だった。
名はノア、移民船の中で産まれた才女……かつての神話で登場した方舟の名だ。
ノアの特筆すべき異才は……異常なまでの記憶力だった。
そしてかなり高い演算能力……技研で彼女に記憶力勝負で勝てる者は居ない。
些細な事を見逃さずに感知出来るのは……研究においてかなりのアドバンテージだった。
左遷にも似た部署に押し込まれているのは手柄を取られたくない者による恐怖か……
ノア自身の申し出だったか……それはもう誰も知り得ない。
私はノア、ルビコン技術研究所の所員です。
ヘイロー等はありませんが、あの生塩ノアと同等の容姿、能力を持った人間に産まれてしまいました。
なぜヘイロー?私、ノアはかなり異質な存在だからです。
私の記憶はいくつか混ざり合っていて非常に複雑なのです。
幼少の折に叩き込まれた催眠学習の結果の学問のアレコレ、一人の少女として育った記憶……
そしてノアという"ゲームキャラクター"に関する記憶……
なにかの冗談かと思いたくありましたが……現実として私はその記憶をかなり強く持っている。
他の皆さんに話すわけにもいけませんので誰にも言えず、ひっそりと胸に抱えているのですけれどね?
話したら間違いなく狂人として精神科を受診させられるでしょうね。
研究者となるのを宿命づけられていたのもあって鬱憤を晴らすように研究に打ち込んだのが幸いして今の……主任という地位を手にしました。
ですが主任なんていうのは別にどうでも良く……私が求めていたのは癒やしだったりするのですけれど。
畜産部門に入れば少しの間でもと思ったのですが……思惑は少々外れましたね。
痩せた大地ではエサをどうすることも出来ず……環境適応能力、繁殖能力も高い物が求められて試行錯誤した結果……
「ふぅ……ミールワーム以外に成果が出なかったのは残念ですね」
忌避感が少々残る昆虫食に行き着いたのです。
その中でも目覚ましい結果が出たのが今見ているミールワーム達。
養育ポッドの中で少量のコーラルを投与すると爆発的に肥えていくのです。
元々持ち込まれていた品種改良された物にさらにコーラルを投与して産まれたものです。
……間接的にコーラルを接種することへの健康被害が懸念されていますが現状では心配不要と試算。
数匹のサンプルを解剖し検査した結果、可食部位に蓄積するコーラルは大気中の不活性コーラルよりも少量。
多くは可食外の部位に蓄積していたので問題は無いでしょう。
……本当に外見さえどうにかなればまだ良いのですけど。
「養育ポッドA3でアラーム……だれも行きたがりませんから私が行くしかありませんね」
養育ポッドもいくつかの試作段階、その中でもA3型は蠢くミールワームの全貌が見えてしまうので嫌悪感からだれも診たがらないのです。
必然的に主任である私が診る他無く……保守もあまり行き届いてません。
まだまだ研究をしないといけないのですが、手を止めてお散歩がてら行ってきましょう。
アラームの内容は何てことも無い計器からの異常通知。
一つは無視できない物、コーラルの濃度上昇を告げるものです。
実際の計器等を見てから故障していないかを見て回り……
コーラルの濃度上昇の原因を探らないといけませんね。
「ノア主任だ……胸でっけぇ」
「胸もだけどケツ、揉み応えありそうだよなぁ……アレでまだ20行ってないってマジかよ」
……すれ違う男性職員が少々下品な事を口にしてますね。
耳は特別良いとは思いませんが……耳に聞こえてしまうのですから困ったものです。
「ふふ、えぇ19歳になったばかりですよ、御年37のトムさん」
前屈みになりながらソチラへ向き、答えてみせればギクッと固まるお二人。
白衣の下はレディスーツ、あまり色気は無いと思いますが……
目を引く乳房は強調されてしまい視線を誘うでしょう。
目を細めて見つめればバツが悪そうにしていますので……今日はこの辺りで勘弁してあげましょう。
「思うのは勝手ですが、口にすると聞こえちゃいますよ」
さて、調査用のタブレットを片手に……ささっと終わらせてしまいましょう。
養育ポッドA3はその構造上隔壁で閉鎖することが推奨されています。
いくつかの設計思想で建造された養育ポッドの試作型……その中でも搬出、補充のし易さに重点を置いたA3型は半密閉。
可動部は天井にあたり……天井は何を血迷ったかガラス張りで中の状態が把握できるようになっているのです。
壁面も一部はガラス、これが非常に受けが悪い……
「設計上強度不足は無いはずですが……この生理的嫌悪感は設計図上では見えてこなかった物ですね……」
ガラスの奥にはぎっしりと詰まっていて蠢く気持ち悪い紫色のミールワームが見えるのですから。
正直勘弁私も願いたいです、もう少し小さかったらまだ可愛げを見いだせますが……
人間に迫る大きさともなれば恐怖が勝ってしまいますね。
「なるほど、増えすぎた結果がコーラル濃度の上昇に繋がっている訳ですね」
見れば中はかなり多くなっていて想定許容量を大きく超えていますね。
ちょっと点検記録を確認してみましょう……ふむふむ。
これは酷いですね、点検作業がまるでされていません……拒むのは良いですが最低限はしていただかないと。
となると機器類の故障も考えられますね……天井部はどうでしょう?
上から見下ろせるブリッジに立ってみれば……まぁ酷い、開けっ放し。
最後に点検したのは……後で報告書にして懲罰を考えてもらわないといけませんね。
「あとで食肉加工部に連絡してこのミールワームをどうにか半分程早急に処理してもらわないと……ですね」
見下ろすともう凄いですよ、こちらを認識しているのか頭をこちらに向けてるんですから。
牙等の危害を加える部位は無くなるように調整しているから危害はあまり無いはずですが……
……ギシギシと音がしますね。
このブリッジもあまり……あ、これは金属に腐食が。
おかしいですね、防腐処理もされた鉄を使っているはずで……
ガコンッ……
不意に足元が不確かになり……気持ち悪い浮遊感が襲う。
ブリッジの一部、ちょうど私が立っていた付近が落ちたと理解するのはワンテンポ遅れました。
その生涯を単一生殖のみで完結させられてきたワーム達に降ってきた極上のメス。
同時に降った重い鉄板にいくつかは潰されたが……メスはワームの柔らかいボディに受け止められた。
だが……同時にワーム達の贄になるのが確定した瞬間だった。
悍ましいという言葉が陳腐に思えるほどに……耳、目、肌で感じる全てが気持ち悪いという感覚に支配されてます……!
ミールワームの養育ポッドに落ちたなんていうインシデントは聞いたことがありませんが……!
私がその第一号になるとは夢にも思ってませんでしたよ!
「っっ……お、落ち着いて……肉食とかでは無かったはずですから……」
口からなにかを伸ばして来ていますが……捕食機関とかではなさそうです。
一先ず命の危機ではない様子でホッとしますが……
外部連絡しようにもタブレットは落とした模様で、手元には勿論……ワームの海にも見当たりません。
危険はないですけど、ワームは私を無事に帰す様子も無いですね……はぁ。
落ち着いて、一応見に行く旨は伝えています。
最短で2時間程度後に生活管理AIが不在を知らせますし……最長では翌日の会議に出ない事で怪しまれる事でしょう。
時間がなんとか解決してくれる……あとは私が我慢したらいいのです。
「こんな生態になってるのは計算外ですが……これもコーラルの齎した変異でしょうか?」
口腔内に別途形成されている機関は触手にも似ていて手足に似た動きをするのが視認できます。
今は白衣下のスーツを撫でまわっていて……気持ち悪いことこの上ないです。
流石にこれには苦笑いです……ポーカーフェイスを意識しているつもりはないのですが……
想起するのが……男性職員達の欲望、まさか成人向け雑誌の様な事を想像してしまうとは。
私も存外、欲求というものが……
ビリッ、ビリッ
「はい……?」
タイツの締めつけ感が無くなった上に……スカートに包まれていたはずの臀部に開放感。
極めつけは胸部回りの開放感……恐る恐る下を見てみれば……
思わず目を背けたくなるような悍ましい光景が広がっていました……
「……もしかして、私……本当に犯されたりするんですか……このワームに?」
問いかけに誰も答えてはくれませんでしたが……
ミールワーム達の触手、少々小ぶりなワームが直接に胸にかぶりつく等して……理解らせてきました。
……地獄の始まりですね。
見渡す限り全てが異常に巨大なミールワームの群れ。
その中にポツンと一人浮かぶ女体、しかしその大半は紫色の触手と青白いワームの身体で隠されてしまっている。
「お、お願いですからっ……離して、それは止めてくださ……っっ……!」
ミールワーム達の生殖方法はそれまで……お互いの口の中に触手を突っ込み、相互種付けを行うと言うもの。
コーラルを多く含んだ精液を叩き込み接種することで受精卵を大量に産み落とす。
品種改良の末にそうなっていったのだが……本能的な種付けは忘れ去っていなかった。
ノアという完全なメスを幸運にも手に入れてしまったワーム達は我先にと触手を伸ばし身体に這わせていく。
コーラルという物を接種し続けた結果ミールワームにもいくつかの集合知というものが産まれていた。
……この女を家畜に堕としてしまえ。
そんなドロドロの欲望が向けられていたのだ。
スーツも何もかも……肌を覆い隠していた衣類は破壊され、触手だけではなくミールワームの大口そのままが這い回る。
ノアからしてみれば今すぐにでも顔を青ざめさせて泣き叫びたい地獄だ。
しないのは……泣き叫んだ結果刺激して余計に事態が悪化するのを恐れてのこと。
ぢゅるるぅるぅぅぅぅっっ♥♥ぢゅぷっ♥ぢゅっっ♥♥
技研の誰もが揉みたい、吸いたいと願ったノアの豊満で若々しい形良い巨乳は今はワームに頬張られている。
強く吸い上げ、中でさらに触手が撫で回す異常な経験を両乳房に味わう……
無論胸だけでは終わらない……家畜に堕とすのであれば……最も重要なのは孕む部分だ。
「ひっ……い、いやぁ……!あ"ぁあぁぁっっっ……!ひど、ぃ……」
ショーツを破り捨て、未使用だった膣に割って入っていく触手達。
その形状は人間のものとはかけ離れた苦瓜のような物だ。
触手の中でも一等……生殖に特化した物だ。
深くまで入り込み、硬くどんな圧力にも屈しない物。
そんな物に貫かれ……純潔を散らしたノアはさめざめと泣きながら痛みと恥辱に声を漏らす。
……それが堪えていたダムの決壊の合図だった。
「どうして、どうしてぇっ……!わたし、普通の……普通の恋愛をして、普通に生きていきたかっただけなのにぃっ……!」
悲痛な叫びと共に……胸の内に秘めていた想いが堰を切ったように溢れ出る。
このノアという少女はその特異性から、容姿から避けられ続けていた。
故に技研の女というメガネを抜きに自分を一人の女として見てくれる相手を求めていた。
それが普通の恋愛、普通の生活……そういう物として憧れを抱いていた。
初体験は悍ましい異形の竿に奪われ……助け出されたとしてもう普通に戻る事は叶わない。
聡明なノアの頭脳は現実を瞬時に割り出してしまう。
そして……地獄はまだまだ終わらないことも……分かっている。
「いやぁっ……!いやっ……いやあぁぁあぁぁあああぁっっ……」
誰にも聞き入られない……この場を満たすコーラルの波長だけが、その悲痛な乙女の断末魔を受け止めていた。
ずちゅっ♥にちゅっ♥ずちゅんっ♥♥
ねっとりとした音が響く養育ポッドA3。
ノアが転落してから4時間が経過していた。
その間ずっと犯され続けていたのだ。
「んふっ……ぶ、ぷ……ちゅっ、ぷ……はっ♥んんっ……♥」
ノアの瞳に正気は無かった。
唇にも割って入ってきた触手を受け入れては自ら動き奉仕していた。
死なない程度に薄められたコーラルを経口摂取してしまいキマってしまったのだ。
このミールワーム達はコーラルを向精神薬+媚薬にしてしまい……ノアを堕としたのだ。
つい数時間前までは処女だったとは思えない程に身体は出来上がっていた。
性との接触、ミールワームの特異性……それらが起因してノアの身体はさらにいやらしくなっていた。
乳房はいっそ下品な程に膨らみ爆乳と言って差し支えない程に。
ミールワームたちをして口に頬張りきれない大きさへと発育していた。
体内に蓄積したコーラルがそう促したのだ。
ノアの精神構造にも影響を及ぼし……今犯しているのはミールワームではない……
自分をしっかりと愛してくれる存在達としか認識できなくなり……
植え付けられる快楽に身を委ね、何度も何度も……震えながら……ワーム達の劣情を受け止め続ける。
「ぷはぁっ……♥ごちそうさまでした……♥次はどなたですかぁ……?」
ワーム達はもう取り合いをしていない、ノアはもう堕ちた。
自分たちの命を育む苗床となったのを理解しているからだ。
一体が覆い被さり……舌代わりの触手をねじ込みつつ……無くなったはずの胴体末尾の産卵管をノアに差し込み……何度もストロークする。
ミールワームの床、抱きまくら……ともすればノアにとっては逆ハーレムの楽園と認識しよう。
一体、また一体……ノアに卵を産み付けては精を吐き出し……ほっそりとしたお腹を膨らませていく。
翌朝に発見されたノアはもう、立派なコーラル中毒者になり果てていた。
そして……ミールワームに魅入られ……何度も何度もミールワームの群れの中へと肢体を投げ出す……
才女から変態女へと変わり果てていた……
『アイツかい?……あぁ、普通にあこがれていたのに……不運な事だよ……今も生きているならワーム共と懇ろかねぇ』