チート能力会得してダンジョン潜り ~たまにエロい事します~ 作:塞翁が馬
「キスしながらセックス! いーなーササメアちゃん。私は体格差の所為でそれできないんだぁ…。今だけはこの大きな体がちょっと恨めしい…」
「ふふ…。でも、オルガンちゃんもディットさんとのセックス気に入ってくれてよかったです。これからも一緒に可愛がってもらおうね。オルガンちゃん」
「な、な…っ!? い、いや別にボクは気に入っては…!」
「本当にオルガン様の心を開いて見せるとは、見事ですディット様。…もしよろしければ、久方ぶりに私のお相手もして頂ければ………あ、いえ、その…」
「私もまた相手して欲しいです…。本当にディットさんのアレは気持ちいいですからね…オルガンさんが思わず心を開いてしまったのも頷ける話です」
「だから開いてなんかいねえって言ってるだろ!!」
「でも、昨日の最後の方はオルガンちゃんもディットさんを求めてたよね? こんなの初めてだ、だからもっと気持ちよくして…とか」
「わーわーっ! 言うなササメアっ!! ………ぐぐぐっ、か、勘違いするなよディット! お、お前のアレが気持ちよかったんじゃなくて、幹部の奴ら共が下手で粗チンだっただけだからなっ!!!」
翌朝、昨日宜しくキャイキャイと姦しい朝。ツヤツヤしたお肌のササメアとオルガンがプレア、アール、ヤシュティーの三人に先日夜の夜這いの事を話しているのだ。その内容の関係で、度々オルガンに怒鳴られるディットだが、当のディットはあまりに赤裸々な女たちの会話に入りにくそうにしていた。
「そ、その…ちょっと聞いてもらっても良いか?」
が、上手い具合に会話に間の空いた瞬間をついてディットが口を開く。
「今日もダンジョン探索を続行するつもりだが、それを終えたら今日は一回地上に戻ろうと思うんだ。収穫物の換金も兼ねてギルドに顔をだしたいし、正直ベラーリやマールが少し心配というのもある」
「うーん、マールなら大丈夫だと思うけどね…。あれでも諜報のベテランだし…」
「ベラーリも大丈夫だと思いますよ。あの子はエルフの中でも体力、体技に秀でてるのでレベルとやらの恩恵を受けてない人間に後れを取るとは思えません」
視線を集めた後、今後の予定を話すディット。対して、プレアとヤシュティーも己の主観を述べる。
「ああ、プレアもヤシュティーも特に何も言わなかったから俺も放置してたんだが、流石に心配になってきてな…」
「うんいいよ! お兄ちゃんがそう言うならちょっと連絡とってみるよ」
「そうですね。ディットさんを心配させるのもアレですし、一旦地上へ上がりましょうか」
が、言葉通りに心配そうにしているディットに、二人も素直に頷いてくれる。
「ところで…エルフってそんなに体が強いのか…?」
「ええ、まあ…。私は魔法専門ですけど、レベルの恩恵がなければあのミジマルさんくらいなら一人で取り押さえられると思いますよ…? 勿論、魔法を使わずに…です」
そして、会話中に疑問に思った事を冷や汗交じりに尋ねるディットに、ヤシュティーも真顔で答える。
ヤシュティーの体格はディットと同じくらいだ。それで、ダンジョン街でも随一の体格を持ったミジマルを取り押さえられると言う。俄かには信じられないが、もし本当ならエルフという種族は凄まじい身体能力の持ち主だ。
ところ変わって地上にある一室。その中で何やら騒ぎが起きていた。
「てめえっ! 俺の女に手をだすたぁ一体どういう了見だ!? ああっ!!」
憤怒の形相で怒鳴る男…ビットが、その怒鳴りと共に目の前の男に蹴りを入れる。
「ぐげっ!? おっ、ごほっ、ごぼっ! う、うう、べ、別にそんなつもりは…。お、俺はただその子と話をしていただけで…」
「それを手を出すっつうんだよ! レベル操作に時間のかかる無能の分際で調子に乗ってんじゃねえぞ!」
蹴られた腹を押さえながら懸命に言い訳をする男に、しかしビットは容赦のない罵声を浴びせる。そのビットの腕の内には一人の女が抱えられている。恐らくは彼女がこの諍いの原因だろうが、残念ながら彼女も蛮行を行うビットに困惑と恐怖の視線を向けていた。
「ちょっと。もう止めてあげなよ。可哀そうだよ」
と、ここに一人の女…ベラーリがビットを止めに入る。
「ああ!? てめえ、俺の女の癖に俺に指図する気か!?」
「いや、貴方の女になった覚えなんかないけど」
「俺と寝ただろうがっ!」
「確かに寝たね。アレが小さい上に自分よがりのへたくそなセックスで痛みしかなくて苦痛だったよ。ディットさんは大きくて優しくて滅茶苦茶気持ちよかったのに、相手によってこうも違うのかと逆に感心したくらいだった」
「………お、俺のセックスが、あのクソ雑魚よりへたくそだと…っ! 俺のチンコがあの短小より小さい…だとっ!!? ふ、ふざけるなぁぁぁっ!!」
そのままベラーリと口論に入るが、程なくして逆上したビットが今度はベラーリに殴りかかる。しかし、不意打ち気味に拳の一撃を頬に受けたベラーリは僅かに態勢を崩したものの、それ以上のダメージはなさそうだ。
「ぐっ…! …こ、このクソアマがっ! この俺様を舐めるなよぉぉーーーっ!!!」
憐れみの視線を送るベラーリに、容赦なく拳でベラーリを連打するビット。しかし、どれだけ殴られてもベラーリは痛がる様子すら見せず、ただただ視線でビットを憐れむのみだ。
「はあっ! はあっ! はっ……。くそっ……くそがっ!!」
殴りつかれたのか、手を止めて荒い息を吐くビットだったが、少しの間を置いてから悪態をついて部屋を出て行ってしまった。
「ほら、大丈夫?」
「う、あ、ああ…。俺は大丈夫だ…。き、君は大丈夫なのか…?」
「うん。あんな程度、虫に刺されたみたいなもんだよ」
未だ地面にうずくまっていた男を支えて立たせるベラーリ。男もベラーリを心配するが、それにベラーリはニコッと笑って答える。
「な、なあ、ベラーリ…。ディットのセックスが凄いって本当か?」
そんなベラーリに、ここまでずっと黙って見ていた槍を担いだ女…ミシエが興奮気味に口を開く。
「うん。比べ物にならないくらい」
「そ、そうか…。私もビットとのセックスはもう飽き飽きしてきてたし、久しぶりにディットに会いに行ってみようかな…」
「あんたほんと戦いとセックスが大好きねぇ…。でも、ディットを殴り倒してたわよね? 今更取り合ってもらえるとは思えないけど…」
「う、ぐっ…。確かに、アレはやりすぎだったなぁ…。土下座とかで許してくれねぇかなぁ…」
そして、断言するベラーリに思考にふけるミシエだったが、同じくこれまで黙っていたリストリアの指摘に、今度は頭を抱え始める。その光景と場の微妙な雰囲気に、ビットに捕まれていた女も困惑気に首を揺らすのだった。
「くそっ…くそっ……っ! あのクソ雑魚を追い出してから何もかもが上手くいかねぇ…。なんでだ…一体どうなってんだ…っ!?」
自室らしき場所に戻り、一人愚痴るビット。と、その背後に音もなく人影が現れた。
「ビット様~…。新たな情報を~」
「…ああ。情報は後でいい。それより今夜は夜伽をしろ。俺のセックステクでヒイヒイ言わせてやるからよ…!」
何やら間延びした口調の人影…高い声からして女のようだ…に夜の相手を命じるビット。
「了承しました~。それでは…今から準備しますね…」
その命令を受けて、人影は口調を間延びした物から妖艶なものに変え、メイド服を脱ぎだすのだった。