※この作品はR-18です。

チート能力会得してダンジョン潜り ~たまにエロい事します~   作:塞翁が馬

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専属の契約

 プレアのお願い…と聞いて、ディットの脳裏にこれまでのプレアの言動がよぎる。そう、何かにつけては女をディットの物にさせようとするアレだ。

 

「お願い…かい?」

 

 そして、シングもここで初めて僅かに警戒の色を見せる表情をあらわにした。女の勘とかその様な物が、プレアの言動に何か危険なものを感じ取ったのかもしれない。

 

「うん、お兄ちゃんと一回だけ寝て欲しいの」

 

 しかし、シングの警戒に構うことなくプレアはその内容を口にする。流石にディットを愛せ…とかそこまで極端なものではなかったが、概ねディットの…そして表情を見るに、シング側からしても予想通りの内容だった様だ。

 

「………。確かに筋は通すとは言ったが、そこまで行くとなると二つ返事は出来ないねぇ…」

 

 その表情の通りに腕を組んで考え込むシング。その際に両脇にいるノーザとホリナのそれぞれに視線を向けたのを見ても、この二人の事を大切に思っているのが伝わって来る。

 

「一つ聞くわ。何故私達をディットと寝かそうとするの?」

 

 と、ここでこれまで黙っていたノーザが一筋の冷汗を垂らしながらも気丈な顔つきでプレアに聞く。

 

「アンタ達が前に所属していたチームの男をギャフンと言わせるためだよ。アンタ達もだけど、なにやらお兄ちゃんを物理的にも精神的にも性的にも痛めつけてくれたみたいじゃない? その仕返しがしたいの」

 

「二人の所属していたチームの男っていうと…アタシという弱みに付け込んで、二人の処女を奪った男の事だよね? 確か…ビットだったかな。成程、そいつに関しちゃアタシもちょっと思う所があるね…」

 

 ノーザの質問に淡々と答えるプレア。その能面を思わせる無表情からは、凄まじい威圧感が溢れている。そして、その答えを聞いたシングからも、憤怒の顔が見え始めた。

 

「―――わかりました。そのお願い、お受けしましょう」

 

 と、ここでホリナが承諾の意を示す。イノーリが目を見開いて二人を見遣るが、返ってくるのは小さな頷きのみ。

 

「二人とも、いいのかい?」

 

 更にシングからも今度は言葉で直接尋ねられるが、

 

「うん、いいの。正直私達もあの男は特段嫌いだったから、寧ろいい機会だわ。あいつの絶望に歪んだ顔をたっぷりと拝んでやる…っ!」

 

 ノーザは決意の顔で言い切って見せる。ホリナも口こそ開かなかったが同じ顔付きだ。

 

 そして、これを見ていたディットは軽い衝撃を受けていた。何故なら、この二人は何かあればビットに媚びを売っている所しか見た事がなかったからだ。これの所為で、所詮女など…という考えが根付いてしまったところもあるが、今のノーザとホリナを見る限りは、あれは進んでやっていたわけではなく、寧ろかなりストレスの溜まる行為だったのだろう。

 

「ですが、私たちも経験が浅いので、あまり凝った演技はできませんよ。あの男はそういう経験は豊富そうでしたから、女が感じているかいないかなんてすぐわかると思いますが、その辺はどうするのです?」

 

 と、ここでホリナから新たな疑問が出てくる。どうやらディットのセックステクを疑っている様だが、無限の神豆を食べる前のディットのナニを見た事があるらしい故の疑問だろう。

 

「その点は心配しないでいいよ。お兄ちゃんのおちんちんは超絶気持ちいいから。多分、二人も一回寝たらお兄ちゃんのおちんちんの虜になってると思うよ」

 

「…っ! げ、下品な…っ! これだから男は…っ!」

 

 対してプレアが答えるのだが、そのあまりに直接的すぎる表現にイノーリが反射的に不愉快そうに顔を歪める。

 

「…確かに男が言ったのならきっしょ! で終わりだが…。女に…それもこれだけ体格の立派な女にここまで言わせるとは…。へえ、ダンナの事…そっち方面でも少し興味が出てきたよ…」

 

 が、そのイノーリとは正反対の反応を見せるシング。微かに舌なめずりをしているその様子を見て、ディットはただただ委縮するのみだった。

 

 

 

 

 

 話し合いの後、ディット一行はシング達を家へと招いた。昨日買ったあの豪邸だ。

 

「お、なかなかいい所じゃないか! これなら問題なさそうだな!」

 

「はい、私達『白百合商会』とディットさん達との中継点としては合格だと思われます」

 

 その豪邸の外装…及び内装を見て、シングとイノーリは満足そうに頷いている。この言葉からも分かるように、ディットはこのシング率いる白百合商会と専属の契約を結んだのだ。

 

 すなわち、ディットがダンジョンで入手した貴重品は優先的にこの白百合商会に納品する代わりに、それ以外の物資や必要とあらば人脈も借り受けられる…という物だ。

 

 別にディットに限らず、ミジマルに近いクラスのトップパーティは大体いろいろな商人達とこの契約を交わしている。逆に言えば、これでディットも名実ともにトップの仲間入りと言う訳だ。

 

 そして、ディット達の家を中継点にするのも、前回のダンジョン探索を鑑みるに一度ダンジョン探索に出れば数日は戻ってこない事もざらになりそうなのだ。その間せっかく買ったこの新しい家を腐らすくらいなら…という判断だ。

 

「よしよし、じゃあイノーリちゃん! 明日からこの中継点での事務仕事を頼んだよ! パーティーの殆どが女のここなら、イノーリちゃんも何とかなるだろ!?」

 

「はい、大丈夫です。お任せください」

 

 気合を入れるシングに、イノーリも自信ありげに頷く。どうもこのイノーリという女、男を毛嫌いしているらしいのだ。そして、信じられない事にノーザとホリナも、このダンジョン街に来るまで…いや、今も男は嫌いだと家に着くまでの路で明言している。

 

 彼女達が所属している白百合商会というのは、その名の通り女だけで構成されているらしいのだが、その所為で男を毛嫌いしているメンバーがそれなりにいるそうだ。

 

 それを聞いたディットは少し不安になったのだが、その不安を察したらしいプレアがディットにしか聞こえないように耳元で、

 

「大丈夫だよ。いざとなったら全員お兄ちゃんが堕としちゃえばいいんだし…」

 

 と、理解にきっちり1分ほどを擁する程の訳の分からないフォローをかましてきたのだ。これにはディットも無茶言うなよ…と肩を落とすほかなかった。

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