チート能力会得してダンジョン潜り ~たまにエロい事します~ 作:塞翁が馬
例の豆粒ですったもんだがあった後、ディットはプレアを連れてダンジョン街の案内をしていた。ディットに同行しようとしていた事からも分かるように、プレアはしばらくはこの地に腰を下ろすつもりの様だ。ならば、この街の事を少しでも知っていた方がいいだろう…という訳だ。
更に言えば、彼女は全身鎧こそ着ているものの肝心の武器を持っていなかったのだ。何でもこのダンジョン街に来る道程では極力荷物を減らしたかった…そうなのだが、それならまずはその分厚い全身鎧を何とかすべきでは? という至極当然の疑問を思うディット。
何やら彼女も複雑な事情がありそうなので、この全身鎧も防具として以上に、あまり姿を見られたくないというのもあるかもしれない。目立つ格好ではあるが、そもそも彼女はその異常な長身の所為で目立ちやすいと思われるので、全身鎧があろうがなかろうがそこまで差はないだろう。
そんなこんなで街を案内しながら新品の剣を調達し、案内の最後となるこの街の象徴たるダンジョンまで移動、その説明を口にする。
「ここがこの街をこの街足らしめている施設…ダンジョンだな。最初にその所在が確認されてからもう数百年は経っているが、未だにその最深部までたどり着いた者達はいない、底なしの洞窟だ」
「おおー、ここが…」
綺麗に石積みで塗装されたダンジョンの入り口と、そこに続く同じく綺麗に塗装された石の階段を見つめ少し感動した面持ちでいるプレア。
「詳しい話は明日するけど、このダンジョンの中は俺達の世界とは全く別物の世界だと思ってくれていい。常識なんて全く通用しないと思ってくれ。レベルだの魔物だのトラップだの訳の分からない仕掛けが満載な上、階段を下りた先は小川の流れる山の中だったり、一面緑の平原だったりと枚挙にいとまがない。しかし、何よりも一番常識が通用しないのは、このダンジョンの中では死ぬことは決してない…という事だな」
「死ぬことはない…?」
ディットの説明を真剣な表情で聞いていたプレアだったが、流石にこの死ぬことはない…というのは意味不明だったのだろう。少し困惑気に聞き返してしまう。
「ああ、どんな致命傷を負おうが、空腹や毒、病気などで意識を手放しても、気が付けばダンジョンの入り口で目を覚ました…という感じだ。とはいえ、今後のダンジョン探索に響くほどのかなり大きなデメリットはあるからそうならないにこした事はないがな…」
対して、ディットも答えこそはっきりと口にはするが、こちらもその顔は何と無く困惑気だ。結果は分かるのだが、その過程がさっぱりわからない…みたいな顔だ。
「デメリット?」
「まず第一に、その時点で持っている物は全て無くしてしまう。次に、その日のダンジョン探索分の記憶も経験も消えてしまう。何か新しい発見をしたとしても、難航している階層の攻略方法を閃いたとしても、死んでしまったら何もかも忘れてしまうんだ。だが…」
小首をかしげるプレアに、そのデメリットを説明するディットだが、ここで一旦言葉を区切り、もともと真面目ではあったが、その顔をさらに険しくする。釣られて、プレアの表情も引き締まって来る。
「これらも決して軽視できないデメリットではあるが、これを遥かに上回る問題がある。何度もこの死んだ筈なのに死んでない、を体験するとな…。命が軽くなってくるんだ」
「命が…軽く…?」
「そう。ダンジョンの構造上、一からのやり直しは意外と簡単だから、猶更この軽さに拍車がかかる。そして、自分の命すら軽視する奴が他人の命を尊重できると思うか?」
怖い表情で語るディットに、プレアは答える代わりに冷や汗を垂らしながら生唾を飲み込んだ。
「結果、この死に戻りに慣れ切ってしまった奴はチームが組みにくくなるんだ。当然だ、他の命を軽視する奴とチームを組みたがる奴なんていない。こういう奴らをこの街では”アンデッド”と呼んでいる」
「アンデッド…」
重々しく吐いたディットの単語に、プレアは俯いて考え込む。ただ、その頭が悩まし気に揺れているのを見るに、ヤバい人たちなのだろうがそのイメージが掴みにくい…といった様子だ。
「まあ、言葉だけでは感覚をつかみづらいかもしれん。しかし、もしチームを組んだ時にそんな感じの奴らがいたらさっさと抜け出すのが吉…」
「ちょっとアンタ! そんな所で突っ立ってたら邪魔だよ!!」
そんなプレアに助言を送ろうとするディットだったが、不意に横からくる女性の大声にその助言を遮られてしまう。
「あ、ああ…すまん」
大慌てでその場所から退くディットを、横目で見つめながら鼻を鳴らし、ダンジョンへと向かう女性。その後ろを更に五人の女性が付き従うが、先頭を含めて皆なかなかに布地の少ない刺激的な服装をしている。
「―――お兄ちゃん、鼻の下伸びてるよ?」
思わず彼女達を凝視してしまったディットに、プレアがジト目で見つめてくる。
「ん、ん! と、とりあえず今日は帰ろう。明日改めて説明するから!」
その視線から逃れるように、ディットはわざとらしく大声で帰宅を宣言するのだった。
そうして夜。自宅で夜食も終え一息ついていたその時だった。
「ねえお兄ちゃん。つかぬことを聞くけど、もしかしてお兄ちゃんって女の人が苦手?」
鎧を脱ぎ、同じく一息ついていたプレアが唐突にとんでもない事を尋ねてくる。
「ばはっ!? な、なななななにを…っ!?」
変な呼吸音と共に無様なほどに取り乱すディット。しかしプレアは容赦しない。
「だって、ダンジョン入り口でもそうだったけどそれ以外の時も…」
少し拗ねた様子の表情で口を開くプレア。そう、不慣れが顕著だったのがあのダンジョン前の時ではあるが、それ以外の案内中も意識的に女性を避けている節がディットにはあったのだ。
「ぐっ…!? い、いやまあ…そうだな。まあ、その…苦手と言えば…まあ、苦手、かな? うん、まあ…」
対してしどろもどろになりながら肯定してしまうディット。明らかに混乱しており、今自分が何を言っているのかも理解していないかもしれない。
「ふーん、じゃあさ…。私がその苦手意識直してあげよっか?」
と、いうやいなや、おもむろにディットの目の前にまで移動するプレア。そして、目を白黒させているディットの口を、自分の口でふさいできたのだ!
「ん!? んんんんんむむんんん!!?」
あまりに突然の事に手足をじたばたさせるディット。しかし、体格で完全に負けているためプレアを押しのける事など到底できない。
「ん……ん…ぷは…。…うへへ、お兄ちゃんの初めてのキス、貰っちゃった…」
一通り堪能したところでキスを終えるプレア。その少し紅潮した顔つきはどこか扇情的だ。が、間髪入れずに今度はディットの股間を凝視し始める。
「じゃあ次は…」
「まてっ!! プレア、頼む待ってくれっ!!!」
パンツを脱がせようと手をかけるプレアに、だがディットは懸命に待ったを口にする。そのあまりの必死さにプレアも思わず顔を股間からディットの顔に向けた。
「そ、そのだな………。お、俺…じ、実は………た、たた、短小……で……」
泣きそうな顔で告白するディット。と、同時にディットの脳内に過去の出来事が蘇る。
まだビットのチームにいた頃、ビットと女メンバーがヤっている現場に出くわしてしまった事があるのだが、その時のビットのブツがディットの倍以上あった事。そして、のぞき見した罰として全員の前で全裸正座させられ、その短小なディットのブツを散々バカにされた辛く苦しく忘れられない記憶。
「大丈夫だよお兄ちゃん。私はそんなこと気にしない。さ、一緒に楽しもう」
そんなディットを優しく諭した後、プレアはゆっくりとディットのパンツを下ろした。露になるはディットの言葉通りに小さな小さな一物だ。委縮しているのか、完全に縮こまっているせいで、余計に小さく見える。
「おおっ、これが夢にまで見たお兄ちゃんの…。えへへ、どれどれ…」
恥ずかしさで俯いているディットを他所に、少し興奮気味にディットの一物に触れようと手を伸ばすプレア。しかし、次の瞬間信じられない事が起こったのだ。その指先が一物に触れた瞬間、なんといままで項垂れていた一物が突然屹立し、瞬く間に膨張して信じられない程の大きさになったのだ!
「ぐあっ、なっ…!?」
「へっ!? あっ、わあっ…!」
いきなりの自分の体の急激な変化に顔を歪めるディット。プレアも驚きに身をすくめるが、あまり間を置かずにその驚きは感嘆の声へと変わる。
「な、なんだ? 何が起きて………うぐっ!?」
目を疑う程の強烈な勃起を果たした己が一物を狼狽しながら見つめるディットだったが、プレアがその一物に再び触れた瞬間、頭に強烈に甘い衝撃が走り思わず声を漏らしてしまう。
「―――お兄ちゃん。大きくて硬くて逞しくて立派で、素敵だよぉ…。さあ、もっと楽しもうよぉ…」
そう言うなり、とろんとした表情でプレアはディットの一物に口づけをした。