※この作品はR-18です。

天江輝男の日常   作:原野イアン

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第二章・輝男の学校生活
桜月 校舎でのひそかなひと時


 夜空がタワーマンションを見下ろす。

 マンション内の天江家のリビングでは、輝男と真純、瑠奈が、いつものように夕食を食べている。

 

 「輝男さん、今日の中間考査はどうだったの?」

 

 「正直、わかんないよ。結果は運任せ…ってところかな」

 

 真純と輝男はメニューを食べながら言葉を交わす。

 

 「どうせ、お義兄ちゃんのことだから、普通に百点でも取ってるでしょ」

 

 真純の横で夕食を食べている瑠奈が、素っ気無く言葉を返す。

 瑠奈の今の一言に、輝男はムッと表情を曇らせる。

 

 「あのなぁ、あの時、お前が部屋に入って、余計なことをしなければ、ちゃんとテスト勉強できたんだぞ」

 

 輝男は瑠奈に向かって不機嫌に言葉を投げかける。

 彼の脳裏には、昨晩、瑠奈が自室にやって来て、そのままセックスになだれ込んだことが生々しく浮かび上がっている。

 可愛い義妹との淫行を、今更のように不要なことだと詰ろうとする。

 瑠奈は義兄の難詰にムスッと不機嫌になる。

 

 「アタシが悪いことしたように言ってるけど、断ろうと思えばいくらでも断れたんだからね」

 

 「まぁまぁ、二人とも、その辺にしなさい。

 余り、ギスギスしていると、せっかくの夕飯が不味くなりますよ」

 

 「はぁい…」

 

 やんわりと制止を呼びかける真純も、輝男も瑠奈もすんなりと応じた。

 そのまま夕食を再開すると、

 

 「とにかく、しばらくは試験勉強に集中したいから、余計なことはしないでくれよ」

 

 輝男はメニューを口にしながら瑠奈に言って聞かせる。

 

 「わかってるわよ。アタシだって中間テストが近いんだから」

 

 瑠奈もまた、メニューを口にしながら輝男に言葉を返す。

 そんな二人を、真純は横から微笑まし気に見つめる。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 一週間が経った。

 

 晴れ晴れとした空に、朝陽が高らかに昇っている。

 朝陽が遠くから見下ろす中、輝男は自転車に乗りながらタワーマンションを出て行く。

 学校の制服を着て、前の籠にはカバンをつめている。

 自転車を軽やかに走らせながら、街中を抜け、郊外の方へと進ませる。

 輝男が住む青春(あおはる)市の中心街は、都心から車で一時間ほどの距離にあり、海となだらかな丘陵に挟まれている。

 輝男の乗る自転車は、低角度の坂をスムーズに昇っていく。

 ビルや家々が建ち並ぶ街からは三キロほど離れている。

 やがて、輝男の目の前に、二棟の大きな建物が見えて来た。

 “明朝学園高等学校”と縦書きで刻み込まれた表札が掲げられている正門を、輝男の乗る自転車が通り抜けていく。

 輝男が今、入ったのは、渡り廊下でつながった二棟の四階建ての建物、そして、渡り廊下とは正面につながっている体育館で構成されている私立明朝学園高校である。

 広大な敷地を誇り、学力においては、公立、私立を含んだ首都圏の全高校の中でも十指に入るほどのレベルである。

 そんな明朝学園高校の生徒玄関に、輝男は足を踏み入れる。

 自分の下駄箱の前に立ち、外履きから内履きに履き替える。

 すると、

 

 「おはよう、天江君」

 

 軽やかな調子で挨拶して来る少女の声が聞こえて来た。

 振り返ると、女子の制服である濃紺のブレザーにチェック柄のプリーツスカート、黒のソックスをまとう一人の少女が立っていた。

 

 歳にして輝男と同い年くらい――

 

 肩にかかるブラウンのストレートロングヘア――

 

 歳相応だがあどけなさの残る美貌――

 

 「おはよう、日向」

 

 輝男は目の前に立つ制服姿の日向桜月(ひなた・さつき)に挨拶を返す。

 輝男と桜月は共に内履きに履き替えると、そのまま校舎へと入って行く。

 しかし、すぐに、階段横の掲示板に群がる他の生徒たちの群れに気付く。

 彼らから発せられるざわめきが、二人の耳に流れ込んでいく。

 輝男と桜月は、群れをかき分けながら、掲示板の前に立つ。

 掲示板には、三枚のB4版の紙が縦に並んで貼られていた。

 いずれの紙にも同じ見出しが大きく表示されている。

 

 “中間考査総合成績順位表”――

 

 「この前の中間考査の結果だわ」

 

 桜月は掲示板に掲げられている順位表を見ながら言う。

 輝男は桜月の横で、三つに連なる順位表の真ん中を見ている。

 中央には、二学年――すなわち、輝男と桜月たち――の生徒たちの成績順位が一位から順に表示されている。

 桜月は上から十番目に表示されている名前を認めると、

 

 「すごい。天江君、総合で十位だわ」

 

 輝男に向かって驚嘆の言葉をかける。

 桜月が認めたのは、輝男が総合成績十位で表示されていることだ。

 輝男は桜月から言葉をかけられると、

 

 「思ったほど勉強できてなくて不安だったけど、一安心したよ」

 

 安堵に似た気持ちで応じる。

 そして二人は、再び、生徒たちの群れをかき分けると、横にある階段を昇っていく。

 

 

 明朝学園高校第一棟の三階に、“2年A組”と横書きで記された札が掲げられている正面ドアがある。

 そのドアの内側、二年A組の教室内では、薄黒いフォーマルジャケットに同色のひざ丈のスカートといういで立ちの女性教諭が、黒板と教卓の間に立っている。

 

 歳にして二十代半ば――

 

 知的さと柔和さを併せ持つ美貌――

 

 澄んだ瞳を覆うノンフレームのメガネ――

 

 肩にかかる、ストレートな長い黒髪――

 

 服を着ていてもわかる均整の取れた、細く引き締まった肢体――

 

 そして、否が応にも目につく胸元のふくらみ――

 

 「今回の中間考査では、このクラスから何名もの生徒が、総合成績で上位を獲得しました。

 また、落第点を取った生徒も一人もいませんでした」

 

 真正面にいる生徒たちに向かって、雨宮理華(あめみや・りか)は神妙な面持ちで言葉をかける。

 輝男は他のクラスメートたちと一緒に、真剣な表情で彼女の話を聞く。

 

 「……ですが、今回の成績に甘えて、決して精進を怠ってはいけません。

 ほんの気の緩みが成績の衰えにつながるだけでなく、自身の学校生活、更にはそれ以外の生活において取り返しのつかない支障を来たすことは十分にあり得ます。

 皆、今後とも日々の努力を怠らず、勉学に励み、更なる成績の上昇に努めなさい」

 

 「はい」

 

 諭し、うながすかのような担任の言葉に、生徒たちは一斉に応諾の返事をする。

 

 

 数分後、雨宮理華のいなくなった教室で、生徒たちは授業の支度をしている。

 

 「雨宮先生ってさぁ、とても綺麗な美人なのに、説教癖が半端ないよな」

 

 「あのキツさが無ければ言うこと無いのに」

 

 「おまけに文句無しの巨乳だもんな」

 

 「あぁ、一度でいいからヤりてぇな」

 

 横で会話をしている男子生徒たちに、輝男は呆れ顔でため息をつく。

 

 「今すぐ学校をやめたかったら、いつでもヤりなよ」

 

 輝男が呆れながら言葉を挟むと、

 

 「よく言うぜ。お前だって本当は先生とヤりたいくせに」

 

 男子生徒の一人がからかい半分に言葉を返す。

 

 「どうしてそんなバカなことを、俺がやらなくちゃいけないんだよ」

 

 輝男がなおも呆れながら反論すると、

 

 「そうだよな。わざわざ先生とヤらなくても、女の子には困らないしな」

 

 「頭も良くてイケメンとくれば、何もしなくても、女の子の方から寄って来るもんな」

 

 男子生徒たちはからかい半分、やっかみ半分に言葉を返す。

 

 「そう思ってるのは、お前らだけだよ」

 

 輝男は吐き捨てるように言い返すと、ソッポを向けて授業の支度を再開する。

 間も無くして、チャイムの音が校舎に鳴り響く。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 教室に掛かっている時計は一時を指している。

 教室内では、生徒たちが弁当を食べたり、雑談を交わしたりしている。

 同じ校舎内の体育館では、他の生徒たちが仲間内で遊んでいる。

 今、明朝学園高校は、昼休みのさ中にある。

 授業の緊張感から解放され、つかの間の休息に賑わっている。

 そんな喧騒から離れるように、輝男は一人、階段を昇っていく。

 教室のある三階から四階を経て、更に上へと昇っていく。

 輝男は間も無くして、屋上手前の階段の踊り場に差し掛かった。

 ふと、上を見上げると、屋上手前の最上段に、一人の女子生徒が腰を下ろしている。

 女子生徒は眼下にいる輝男を認めると、彼に笑顔を見せる。

 

 「待ってたよ」

 

 女子生徒――すなわち、桜月は腰を上げながら輝男に言葉をかける。

 輝男は、月の言葉を聞きながら、彼女のもとへ上がっていく。

 

 「しかし、君も大胆と言うか無謀と言うか……

 よりによって、こんなところでシたいなんて……」

 

 桜月と真正面に向き合いながら、半ば呆れたような言葉をかける。

 

 「私、一度でいいから、学校の中でシたかったの。

 天江君だって、そのつもりだったんでしょ?」

 

 笑顔を絶やさずに言って来る桜月に、輝男は気まずそうに言葉を詰まらせる。

 すると、桜月は輝男をまっすぐに見つめながら、彼の履いているスラックスの股の辺りに手を差し伸ばした。

 色白で細い手が、輝男の股をスラックス越しに撫でさする。

 

 「お、おい、日向……」

 

 輝男は桜月の今の行為に、顔を赤らめながら困惑する。

 

 「天江君、ずっとテスト勉強が続いて、相当、溜まってたんでしょ?

 私だって、天江君に初めて抱かれてから、体がうずいてうずいて仕方なかったの」

 

 桜月は輝男の股を撫でさすり続けながら言って来る。

 歳相応のきれいな笑顔はそのままだが、言葉をかけるその声にはほのかに色気が混ざっているかのようだ。

 

 「たった一回でそんな風になるなんて……

 でも、下手をすれば、すぐ、他の皆にバレてしまうよ」

 

 輝男は桜月が何をしようとしているのかをすぐに理解し、ためらいの念を口走る。

 すると、桜月は咄嗟に輝男とキスをした。

 躊躇を口走る輝男の唇を封じるかのようだ。

 突然のキスに驚く輝男だが、相手を突き放すようなことはしない。

 桜月のキスを甘受するも、すぐに彼女は輝男から唇を離す。

 

 「静かにしていれば大丈夫だから。

 それに、スリルがあった方が盛り上がるかもしれないじゃない」

 

 安心を請け負おうとする桜月に、輝男は何も言い返せずにいる。

 

 (桜月って、普通に真面目な娘のはずなのに、意外とエッチが好きだったなんて……)

 

 輝男は心の中で、信じられないと言った思いをつぶやく。

 淫欲に狂っているわけでは無いが、オンとオフの余りの明確さに驚嘆せずにいられない。

 しかし、桜月は輝男の内心など構わず、彼のスラックスのファスナーを下ろす。

 スラックスの内側から、かすかに立っている肉の棒がさらけ出される。

 桜月は膝立ちの体勢を取ると、目の前にある肉の棒の先端にチュッとキスをする。

 

 (桜月の唇、柔らかい……)

 

 一物を通して桜月の唇の感触に感嘆する輝男。

 一方、桜月は輝男の肉の棒を優しく握ると、

 

 「すぐに元気にしてあげる……」

 

 肉の棒に向かって柔らかな言葉を投げかける。

 そして、口を開けると、輝男自身をゆっくりと飲み込んだ。

 

 (桜月の口の中……柔らかくて、温かい……)

 

 制服姿そのままの状態で直立し、クラスメートの少女が自分自身を進んでくわえ込む姿に、内心、感嘆の声を上げる輝男。

 感嘆する輝男の真下では、

 

 「んむっ……んうぅっ……んんっ……」

 

 桜月が甘くくぐもった声を漏らしながら、輝男の一物をしゃぶっている。

 スローペースのフェラチオで、輝男の肉の棒に柔らかな刺激を与える。

 桜月のフェラチオに、輝男は大きく息を吐くと、真上から桜月の頭を撫でる。

 

 (桜月……初めてのはずなのに……上手い……)

 

 輝男は徐々にペースアップする桜月のフェラチオに、内心、感嘆する。

 最初は優しく撫でるようだった桜月の柔らかい口腔は、すぐに、輝男の肉の棒を速くこするようになっている。

 桜月のフェラチオはすぐにその速度を増していく。

 

 「んぐっ、んぐっ、んんぐぅっ……!」

 

 スピードを増す口の動きに応ずるかのように、桜月のうめき声はトーンアップする。

 しかも、艶を帯びているように聞こえている。

 口だけでは不十分なのか、根元の近くを握っている桜月の片手がこするように前後に動いている。

 口、そして、片手による美少女の懸命な奉仕に、輝男自身は、相手の口内で固さと大きさを増していく。

 

 「んんっ……! んぐっ……! んぐぅ……!」

 

 桜月の口から、息詰まるようなうめきが持てる。

 彼女の口内では、輝男の剛直がガチガチに大きくなっている。

 固く膨張する剛直をくわえ、しゃぶり続けるせいで、桜月は息詰まるような苦痛を感じてしまう。

 剛直にふさがれた口元からは、唾液に混じって別の液が漏れている。

 桜月はそれでもなお、輝男に対するフェラチオを続ける。

 唾液交じりの水音に混じって、

 

 「んぐ、んぐ、んぐ、んぐぅ……!」

 

 息詰まりながらも艶を帯びている桜月のうめき声が響く。

 輝男は桜月の口内が、固く大きくなっている自分自身を強くこすっているのを感じ取っている。

 みだらな刺激が神経を侵し、彼の体を震わせる。

 

 「ひ、日向……ヤバいよ……! 出ちゃう……!」

 

 羞恥と困惑の入り混じった形相で、桜月に向かって言葉をかける。

 すると、桜月はようやく輝男の剛直を口から離した。

 大きく息を吐く桜月の目の前で、唾液と別の液で全身をまぶされた輝男の剛直は、天を向くように固く、大きく反り返っている。

 これ以上は無理なくらいに膨張した自分自身に、輝男は羞恥の余り、言葉を失ってしまう。

 

 「俺……こんなに固く、大きくなるなんて……! しかも学校で……!」

 

 輝男は驚愕しながらも、何とか言葉を発する。

 例え、二人だけの場所でも、自分のモノが固く勃起した姿をさらけ出されるのは、これ以上は無いくらいに恥ずかしいものだ。

 そんな輝男の目の前で、桜月は、制服のブレザーのポケットから、何かを取り出した。

 桜月の手には密閉されたコンドームの一包がある。

 

 「日向、ちゃんとゴムを用意しているなんて……」

 

 「ホントは生でもいいんだけど、万一の場合があるから」

 

 桜月はそう言いながら、コンドームの包みを破ける。

 

 「できれば、天江君の熱い感触を、いつも生で味わいたいんだけどな」

 

 桜月はそう言うと、包みから出したコンドームを自分の口にくわえた。

 輝男の目の前で再び膝立ちになると、口にくわえたまま、コンドームを輝男の剛直に包んだ。

 桜月の今の動作に、輝男は半ば驚嘆し、半ば呆れるような顔を見せる。

 

 「日向、どこでそんなやり方を覚えたんだ?」

 

 「秘密」

 

 あいまいな返答をする桜月に、輝男は呆れ顔でため息をつく。

 呆れる輝男の前で、桜月はスカートの中に手を入れる。

 間も無くして、スカートの内側から水色のショーツが脱ぎ出て来た。

 桜月の細い片脚に、ショーツが引っかかる。

 制服を着ている姿はそのままだが、スカートの内側は丸裸の状態にある。

 そんな状態のまま、桜月は屋上手前の手すりに両手をつかむ。

 桜月は後ろを振り向くと、

 

 「天江君、来て……」

 

 ほんのりと頬を赤らめながら、輝男に言葉をかける。

 輝男はコンドームで包まれた剛直をさらしながら、桜月の真後ろに着く。

 一旦、桜月のスカートをめくると、裸の尻の真ん中に剛直をあてがう。

 再び、スカートを下ろすと、スカートに包まれた美尻を左右の手でつかむ。

 

 「あんまり大声を出すと、下にいる皆にバレるからな」

 

 「うん、わかってる……。ちゃんと気を付けるから、天江君もね……」

 

 注意を自覚し、相手にも注意をうながす桜月。

 彼女の今の言葉は、途中から艶を帯びたかのように聞こえている。

 桜月の今の言葉に、輝男は黙ってうなずく。

 

 「桜月……行くぞ……」

 

 輝男は静かにささやきかける。

 桜月は手すりを握る力を強めながら、緊張した面持ちで待ち構える。

 輝男がゆっくりと腰を進める。

 

 「うっ、うぅっ……」

 

 桜月は声を押し殺しながらうめく。

 コンドームに包まれた剛直は、桜月の中に少しずつ、ゆっくりと進んでいる。

 輝男は、今の段階から程良く狭まっている感触を味わいながら、更に腰を進ませる。

 剛直が半分ほど入ったところで、輝男は一気に腰をぶつけた。

 

 「うぅっ……! あぁっ……!」

 

 桜月は手すりを握ったまま、体を大きくのけ反らせ、艶やかに喘ぐ。

 輝男は今の喘ぎを耳にすると、腰をゆっくりと前後に動かし始めた。

 前後運動に合わせて、狭まっている四方の肉壁が剛直の表面にこすっている。

 コンドーム越しとはいえ、生温かくぬめった感触と少なからぬ摩擦が、何とも言えない刺激を、輝男の神経に伝わせる。

 

 「あ、天江…君の……固くて、大きくて……すごい……」

 

 桜月は消え入るような声で、自分の中を荒らす輝男の動きに驚嘆する。

 

 「さ、桜月の中も……温かくて……すごく締まるよ……」

 

 輝男は腰を振り続けながら、桜月に言葉を返す。

 腰と美尻のぶつかる音が、二人の耳にかすかに流れる。

 加えて、下階からの賑わいも、遠くに聞こえてくる。

 しかし、下からの雑音など、今の輝男と桜月にとっては在って無いようなものでしかない。

 ハイリスクと心地良い刺激をもたらすひそかな悦楽を、時間が許す限り堪能している。

 そして、全神経をそこに集中させている。

 

 「も、もっと……もっとぉ……輝男…君……もっと、突いて……!」

 

 必死に声を押し殺しながらも、昂る淫欲を口走る桜月。

 

 「あぁ、わかってるよ……。とってもスケベな桜月に思いっきり突いてやるよ」

 

 「そんなこと言わないで……意地悪……」

 

 からかうかのように言葉を返す輝男に、半ば恥じらい、半ばすねるかのように応じる桜月。

 輝男と桜月は、顔が火照り出し、汗がにじんでいる。

 二人の間では、内側からにじみ出る愛液で潤うヴァギナが益々、狭まっている。

 そして、狭まるヴァギナをぶち破るようにして、剛直が行き来を繰り返しながら、更に奥を目指している……

 

 

 二人分のブレザーが、床の上に脱ぎ捨てられている。

 桜月は赤のスクールネクタイを緩め、白のワイシャツを開襟させながら、背中を壁にもたれさせている。

 真向かいの輝男も、まったく同じ格好をしている。

 輝男は桜月の片脚を持ち上げると、そのまま真正面から腰をぶつけて来る。

 

 「あんっ、あぁんっ、あっ、あっ……」

 

 さっきまでの後背位から一変して、向かい合っての立位で犯されて、桜月は絶えず喘ぎを繰り返す。

 そこへ、輝男がキスをしてきた。

 輝男は桜月と唇を合わせながら、腰を振り続け、剛直を桜月の中で暴れさせる。

 スカートに隠れてよく見えないが、色白の太ももに、蜜のようなものが一すじの流れとなって伝っていく。

 輝男は片手で桜月の片脚を持ち上げながら、もう片方の手で桜月の胸をワイシャツ越しに揉みしだく。

 シミ一つないワイシャツの上から、柔らかくて程良く大きな肉感を味わおうとする。

 そして、唇を重ね合わせるだけのキスは、いつの間にか舌の絡み合いに変わっている。

 

 「んん……んんっ……んふ……」

 

 絡み合う舌の隙間から、甘ったるく切ない吐息が漏れる。

 

 (輝男…君の……とても激しくて……気持ちいい……)

 

 桜月が心の中で恍惚の極みを叫ぶと、

 

 (ヤバい……! 桜月の中、温かくて狭くて……病みつきになりそうだ……!

 ……ってか、マジでヤバい……!)

 

 輝男は限界まで狭まる桜月の中と、淫欲にのめりかかる己に驚嘆している。

 そして、腰の辺りがかすかに震え出す。

 すると、二人は唇を離した。

 二人の間をつなぐ唾液の糸が千切れると、輝男は桜月に言葉をかける。

 

 「さ、桜月……お、俺……もう……!」

 

 輝男は腰を振り続けながら、自らの限界を訴える。

 輝男の股の辺りは、既に沸騰感にさいなまれている。

 

 「いいよ、輝男君……そのまま思いっきり……」

 

 桜月は輝男に優しく言葉をかけ、最後まで進ませるよううながす。

 

 「けど、そのままイったら…」

 

 「ヤダ、もう、ゴム付けてるの忘れたの?」

 

 「あぁ、そうだったな」

 

 そこまで言うと、輝男は腰の動きを激しく、小刻みにペースアップさせる。

 コンドームに包まれたままの剛直が、さっきの倍近いスピードで動き、強く摩擦を起こす様に、

 

 「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!」

 

 桜月はのけ反りながら、けたたましく喘ぐ。

 輝男の腕にギュッとつかむと、その手はわなわなと震えている。

 目元からはうっすらと涙がにじんでいる。

 

 「お、お願い、輝男君……あ、あたしも……もうダメ……!」

 

 桜月は震える声で輝男にそう言葉をかける。

 桜月もまた、自らの限界が近付いているのを感じ取っている。

 

 「んんっ……んんっ……!」

 

 桜月は痙攣を起こしたかのように大きくのけ反りながら、艶を帯びた声でうめく。

 自分の中で暴れる剛直が、少なからぬ痛みと刺激をもたらしたのだ。

 

 「さ、桜月……桜月……桜月……!」

 

 輝男は激しく腰を振り続けながら、自らが抱くクラスメートの名をうわ言のように叫ぶ。

 

 「て、輝男…君……来て……来て……早く、来て……!

 あ、あたし……もう……イく……! ホントに……イっちゃう……!」

 

 桜月は涙交じりの声を震わせながら、限界の訪れを告げる。

 そして、次の瞬間、

 

 「あっ……あぁ―――ん……」

 

 桜月は体を大きくのけ反らせながら、限界の叫びを上げた。

 激しい一突きを食らわせた輝男は、桜月の中がギュッと締まりきったのを感じ取った。

 

 「うぅっ…」

 

 輝男のかすかなうめきと共に、コンドームに包まれた剛直から白濁が噴き出した……

 

 

 「ハァ、ハァ……」

 

 屋上手前の踊り場に、荒い呼吸音が聞こえて来る。

 輝男は壁にもたれながら、疲れ切ったように呆けている。

 彼の足元では、桜月が着崩れた制服姿のままへたり込んでいる。

 二人とも、熱に浮かされたように顔が火照っている。

 汗をにじませながら、どこか心地良い疲労感に浸っている。

 桜月はさらけ出されたままの輝男の剛直に手を伸ばすと、剛直を包むコンドームを慎重に外す。

 桜月の手に、白濁色の液体で満たされたコンドームがぶら下がる。

 ギリギリの状態で溜まっている液体に、桜月は目を丸くする。

 

 「ヤダ、もう、天江君ったら、こんなにいっぱい……」

 

 桜月の驚嘆の声に、輝男は彼女の手中にあるコンドームを見る。

 

 「俺、こんなにいっぱい、出したのか……」

 

 「もし、生でやってたら、さすがの私でもアウトだったわね」

 

 「おい、日向、変なことを言うなよ」

 

 からかうかのように言って来る桜月に、輝男はさっきまでの熱気をいっぺんに冷まされた。

 間も無くして、覚束ないながらも二人は体を動かした。

 床上のブレザーを拾い上げ、着替え直そうとする。

 すると、傍からわざとらしく咳払いする声が聞こえて来た。

 その声に、輝男と桜月はビクッと驚く。

 声が聞こえて来た方を振り向いた瞬間、

 

 「せ、先生!!」

 

 二人は共に驚きの声を上げた。

 輝男と桜月の目の前には、二つ下の段に立ちながら自分たちをまっすぐに見つめる女性教諭の姿があった。

 雨宮理華である。

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