夜空がタワーマンションを見下ろす。
マンション内の一室で、輝男はベッドの上に寝続けている。
熱っぽく重々しい形相で、傍に立つ真純を見る。
真純の手には体温計がある。
「37度2分……少しは下がってるけど、まだまだ安心できないわね……」
心配そうにつぶやく真純に、輝男は何も言わずにいる。
真純は、風邪で寝込んでいる義息に目を向けると、
「とにかく、そのままゆっくり寝ていなさい」
憂いを帯びた形相で言葉をかける。
「うん、わかったよ、義母さん」
輝男が小さくうなずきながら言い返すと、
「じゃあ、お休みなさい」
真純はそう言って、部屋を出ようとする。
すぐに、部屋の明かりが消え、闇が室内を覆う。
暗くなった部屋の片隅で、輝男はまぶたを閉じ、そのまま眠る。
一時間ほど経った頃――
明かりの消えた自室内で、輝男はすっかり寝入っている。
静かな寝顔を浮かべ、かすかに寝息を立てている。
完全に消えたわけではないが、熱っぽさは若干、落ち着いているように見える。
すると、部屋のドアが外側から静かに開いた。
間も無くして、静かな足音が輝男の方へと近付いて行く。
深く眠っている輝男は、近付く足音にまったく気付いていない。
一分もしない内に、薄明かり一つない闇の中で、何者かが輝男のすぐ傍に立つ。
その者は輝男の頬にキスをすると、静かに布団をめくった。
パジャマ姿をさらされた輝男だが、未だ熟睡している状態で、我が身を襲っている異変にまったく気付かない。
すると、何者かの手が輝男のパジャマズボンに手をかけた。
そのままズボンと一緒にトランクスも脱がされる。
素裸の下半身をさらけ出されると、裸の股に備わる一物を何者かが凝視する。
視線の先にある一物は、ダランと萎れている。
一物が持ち上げられ、その先端に柔らかな唇が触れる。
一瞬のキスの後、一物はそのままくわえ込まれる。
何者かの口が一物をくわえたまま前後に動く。
「んんっ……んうぅ……」
かすかなうめき声が聞こえてくる。
一物をくわえている者の口元から漏れたのだろう。
ずっと眠り続けていた輝男だったが、ようやくまぶたが震え出した。
まぶたが上下にゆっくりと開くと、横にあるサイドライトのスイッチを入れる。
サイドライトが明かりを照らした瞬間、輝男は目の前にある光景を見て、驚いた。
「る、瑠奈……!」
視線の先、既に素裸となった下半身に寄り添い、一物をくわえている瑠奈に向かって、驚愕の声を上げる。
瑠奈はパジャマ姿のまま、輝男の前で膝立ちになり、義兄自身と向き合っている。
ようやくにして、我が身を襲う異変に気付くと、驚きの余り、言葉を失う。
瑠奈は驚いている義兄に気付くと、一物を口から離し、義兄と向き合う。
「もう、お義兄ちゃんったら、そのまま寝ていてもよかったのに」
「お前、何、やってんだ!?」
「何って……お義兄ちゃんを元気づけようとしているに決まってんじゃない」
あっけらかんと言葉をかける義妹に、輝男は半ば呆れ果て、半ば困惑したかのような顔を見せる。
「あのなぁ……俺が今、どんな状態かわかってるだろ?」
依然として熱の引かない形相を見せながら、困惑しきった調子で言い聞かせようとする。
「わかってるわよ。まだ、お義兄ちゃん、熱があるみたいだし」
「わかってるなら、どうして、こんなことをするんだ?
そんなことをしても、風邪が治るわけじゃなし、逆に、お前に風邪をうつすだけだぞ」
高熱に蝕まれている体を無理に起こして、懸念めいた言葉をかける。
輝男には、瑠奈の今の行為は、自分にとって何の意味もないありがた迷惑なものとしかとらえようがない。
しかし、瑠奈は輝男の今の懸念を聞くと、再び義兄のモノをくわえ込んだ。
「おい、瑠奈、今、俺が何を言ったのか、もう忘れたのか?」
困惑の念をぶつける輝男に、口の前後運動でもって応じる。
「んんっ……んうぅ……んむぅ……」
唾液が跳ねるような音に混じって、かすかなうめき声が、義妹の口元から漏れる。
(お義兄ちゃん……瑠奈が元気にしてあげる……)
最愛の義兄自身をくわえながら、内心、恍惚の念をつぶやく瑠奈。
輝男は瑠奈を自分から引き離そうとするが、高熱のせいで体に力が入らない。
結果的に、身を乗り出す義妹の体に手を触れるだけの状態で、彼女によるフェラチオを甘受する格好となる。
瑠奈は口の動きをペースアップさせ、義兄自身を口内でしごこうとする。
「んうぅっ……んむっ……んくぅ……」
陰茎でふさがれた口元から、艶やかなうめき声が漏れる。
唾液が跳ねるような音とうめき声が、瑠奈の口元からみだらな二重奏として漏れ出る。
重なるみだらな音を聞き入りながら、
(瑠奈のヤツ、考えること、やろうとしていることが、理華さんとまるで変わりがない……)
自分自身を貪り続ける義妹を見つめながら、深く嘆息する。
今日の夕方頃、お見舞いに来てくれた担任・理華が、自分が病身であるのをいいことに好き放題に陰茎を貪り、そのまま果てた時のことを思い出す。
あの時の理華と今の瑠奈が、輝男にはまったく同一の存在に思えてならないのだ。
口では特効薬が必要だの、元気づけてあげるだのと言っても、結局のところは、熱病の身である自分に対して、一方的なまでに淫欲をぶつけようとしているだけでしかない。
未だ高熱が失せていない輝男は、そう痛感せざるを得ない。
しかし、瑠奈は、すぐ傍で悲嘆を隠せない義兄に構わず、
「んんっ、んくぅっ、んうぅ……」
口の前後運動を速めながら、艶やかなうめき声を繰り返す。
やがて、輝男は、生温かく柔らかい口腔が自分自身を強くこすり付けていくのを感じ取る。
さっきまで萎えきっていた一物が、今は、瑠奈の口内である程度、固く大きくなっている。
陰茎を襲う異変は、主(あるじ)である輝男の身にもすぐに理解できるものとなった。
すると、瑠奈は輝男の陰茎を口から離した。
唾液に表面をまぶされた陰茎は、程々の固さ、大きさを見せながら、フルフルと立っている。
瑠奈は腰を上げると、そのまま、パジャマズボンとその下にあるショーツを脱いでいく。
「お、おい、瑠奈……」
輝男が困惑しきった声を上げると、瑠奈はすぐに、輝男のベッドの上に上がった。
輝男の上に被さるように身を屈めるも、彼の真ん前に小振りな美尻を突き付ける。
瑠奈の目の前には、裸の股から突っ立つ陰茎がある。
「お義兄ちゃん……瑠奈のも…お願い……」
瑠奈は後ろを振り向くなり、美尻と真正面から向き合う義兄に向かってそう呼びかける。
輝男は美尻に顔をうずめながら、真ん中の裂け目に舌を這わせる。
秘裂の内側、肉の花弁を舐め回すと、そのまま内側に舌を差し込ませる。
一方、輝男の股の辺りでは、瑠奈が彼の陰茎を隈無く舐め回す。
上から下、下から上、360度という風に、何度も満遍なく舐め回し、付け根の部分にも口を含む。
輝男は、股の辺りから感じ取るみだらな刺激を認めながらも、美尻に顔をうずめ、大事なところを貪り続ける。
ペロペロと舌を動かし、みだらな水音を鳴らしながらも、
(俺、一体、何、やってんだ?
早く、風邪を治すためにゆっくりと寝てなきゃいけないのに……)
高熱に蝕まれているの忘れて淫欲に耽りきる我が身を呪うかのように、心の中で悲嘆の念を漏らす。
未だ熱が収まらないせいか、今の気力、体力は、いつもの半分以下でしかない。
にも関わらず、うながされるがままに、義妹の大事なところを貪っていく。
何故、そんなことをしているのか、当の輝男自身もまったく理解できないようだ。
一方の瑠奈は、背後からのざらつく舌の感触に、何度もたまらずのけ反る。
「あぁ、いいよ、お義兄ちゃん……その調子……」
瑠奈は義兄の陰茎を片手で握ると、うわ言のようにそうつぶやく。
病身に鞭打つかのようにクンニを続ける義兄に、歓喜の声を上げる。
そして、再び義兄自身を口にくわえ込む。
義兄自身を飲み込むと、再び、口を前後に動かす。
「んっ、んんっ……んふぅ……んむぅ……」
ウットリとしたうめき声が、唾液が跳ねるような音と共に、陰茎でふさがれた口元から漏れる。
と、同時に、瑠奈の内側から、蜜のようなものがこぼれ出てきた。
瑠奈の大事なところを舌で舐め回す輝男は、秘裂に染み出る蜜と、内側から吐き出され、嗅覚を突き刺すメスのにおいをすぐに認める。
芳醇なメスのにおいを嗅ぎながら、染み出る蜜を舌で舐め取ろうとする。
背後から舌を動かす輝男に応じるかのように、
「んぐっ、んうぅっ、んんっ、んくっ……」
瑠奈は口の動きをペースアップさせ、艶やかなうめきもトーンアップさせる。
瑠奈の口内では、輝男自身が更に固く大きくなっていく。
速まる口の動きは、口内に取り巻かれた輝男自身に刺激をもたらし、その身を固く膨張させていく。
瑠奈の蜜を舐め尽くさんとする輝男は、彼女にくわえられたままの陰茎の異変を否が応に痛感する。
すると、輝男は瑠奈の美尻から顔を離した。
紅潮した輝男の顔は、更に熱が上がったかのように苦悶と疲弊が混じり合っている。
額に冷や汗をにじませ、荒く息を吐く。
「おい、瑠奈、やめろ……。このままじゃ……」
半ば、気だるそうに苦悶の声を上げる輝男。
義兄の今の苦悶を聞くと、瑠奈はようやく輝男自身を口から離した。
瑠奈の目の前には、さっきよりも更に固く膨張した剛直が、ハッキリとわかるくらいに天を向くように突っ立っている。
瑠奈はフェラチオをやめると、間を置かずに体を起こし、体の向きを前後に反転させる。
「お義兄ちゃん、そろそろ行くよ……」
頬を赤らめてほほ笑みながら、瑠奈がそっと呼びかける。
そのまま輝男の腰の上にまたがり、蜜で濡れぼそった秘裂に、剛直の先端をあてがう。
「お前、本当にヤるのか?」
困惑しきった顔で瑠奈を見上げながら、輝男が心配そうに呼びかける。
「お義兄ちゃんはそのまま寝ていていいから、後は瑠奈に任せて」
義兄が未だ病身であるためか、瑠奈は請け負うかのような言葉をかける。
「こんなことをしても、俺の風邪が治るわけじゃないし、逆に、お前に風邪がうつるだけになるかもしれないぞ」
輝男は瑠奈に向かって、最初に言った懸念の言葉を繰り返す。
家族――更に言えば、義兄として、当然の心配を言い聞かせようとする。
しかし、瑠奈は言葉を返す代わりに、腰をゆっくりと沈めていく。
「あぁ……お義兄ちゃんの……固くて…大きい……」
上半身はパジャマ姿、下半身は素裸という格好の瑠奈は、自ら受け入れる義兄自身の固さ、大きさについつい感嘆する。
一方の輝男は、成すすべがないといった様子で、自分自身を飲み込む義妹の中の感触を感じ取る。
(瑠奈の中……今の時分で、かなりキツイ……)
ヴァギナの手狭な感触に、内心、驚嘆する。
固く膨張した輝男自身は、既に四方の肉壁にその身をこすらせている。
「うっ、うぅっ……」
自分の中で生じる少なからぬ摩擦に、瑠奈は身を震わせ、思わず苦悶の声を上げる。
「る、瑠奈、ダメならダメでも…」
義妹の身を案じ、制止をうながす言葉をかける輝男。
しかし、次の瞬間、瑠奈は意を決したかのように、思い切って腰をぶつけてきた。
「あっ、あぁんっ……!」
輝男の腰の上でまたがったまま、体を大きくのけ反らせ、かすれたかのような喘ぎ声を上げる瑠奈。
そのまま、ゆっくりと腰を上下に動かし始める。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……」
繰り返し喘ぎながら、腰を振り続ける瑠奈。
「お、お義兄ちゃん……気持ちいい……?」
顔を赤らめながら瑠奈がたずねる。
瑠奈の問いかけに、輝男は気だるそうな吐息でもって応じる。
依然として高熱が引かない輝男は、みだらな感触を堪能する余裕などないようだ。
しかし、瑠奈の中に飲み込まれた剛直は、主(あるじ)の動きに合わせて上下に動くヴァギナにこすられて、いつも見せるような固さ、大きさを固持している。
荒く息を吐いたかと思うと、歯を食いしばり、汗をにじませる。
そんな輝男の剛直を、義妹は自らの上下運動でもって貪り続ける。
「うぅっ、あぁんっ、いい……いいよぉ……」
歓喜の声を上げながら、腰の振りをペースアップさせる。
輝男がうっすらと目を開けると、まだ幼さの残る義妹の美貌が恍惚の度合いを増していくのが見える。
輝男と瑠奈の間からは、肉と肉の衝突音が響く。
恍惚とした顔を熱っぽく赤らめ、額から汗を垂らしながら、
「あぁ……うぅ……んんっ……うっ、ハァッ……」
切なそうな喘ぎを繰り返す瑠奈。
(瑠奈の中、更にキツくなってる……! それに、熱とぬめりも……!)
輝男は、熱っぽい形相の奥で瑠奈のヴァギナが収縮を強め、表面を熱と愛液で覆っていくのを、剛直を通して痛感する。
剛直を締め付けんとする肉圧と執拗に絡み付く熱とぬめりは、輝男の沸騰感を昂らせ、発汗をうながしている。
「お、おい、瑠奈、このままじゃ……」
なおも腰を振り続ける瑠奈を見上げて、心配そうに言葉をかける。
熱っぽさを増す瑠奈を見て、最悪の予感がしてならないのだ。
すると、瑠奈は、上下運動を繰り返しながらパジャマの上着とスリップを次々と脱いでいく。
一糸もまとわぬ裸体をさらした瑠奈は、色濃く汗をにじませながら腰を振り続ける。
引っぱたくかのような肉と肉の衝突音に、
「あっ、あぁ……お、お義兄ちゃんの……キツイよぉ……!」
艶やかな苦悶の声が重なる。
狭まる一方のヴァギナと固く膨張した剛直の摩擦は、瑠奈に少なからぬ苦痛と発汗をもたらす。
汗のにじむ控え目な左右のふくらみが、フルフルと震えている。
すると、瑠奈はそのままの前のめりになりながら、輝男のパジャマの上着に手をかける。
下のシャツごと勢いよく脱がせると、真上から輝男に密着する。
剛直と秘裂でつながったまま、輝男の胸板に、自分の控えめな美乳をすり付ける。
上下に重なる素肌は、熱と汗を混ぜ合わせていく。
「あぁ……あぁん……お、お義兄ちゃん……」
瑠奈は自分の胸をすり付けながら、うわ言のように愛する義兄に呼びかける。
一方の輝男は、さっきよりも顔が真っ赤になり、息遣いも更に激しくなっている。
熱に浮かされ続ける輝男の目に、真ん前で恍惚の極みに達している瑠奈の顔が見える。
すると、輝男は突然、勢い良く腰を突き上げて来た。
「あぅっ!」
まさかの突き上げを受けて、瑠奈は体を起こしてうめく。
輝男もまた体を起こすと、ベッドのシーツをつかむ手で我が身を支えながら、腰の突き上げを繰り返す。
高熱にさいなむ病人とは思えない激しく小刻みな腰の動きで、真下から義妹にぶつかっていく。
瑠奈は輝男の首に両腕を回して我が身を支えながら、
「あぁんっ、んっ、んうぅっ、うぅっ、うくっ、ん、あぁっ……!」
その身を上下に押され、艶やかな喘ぎを繰り返す。
激しい腰の突き上げを繰り返す輝男の素肌から、汗が絶えず噴き出る。
裸体を薄赤色に染め、荒々しい吐息を繰り返しながら、がむしゃらに突き上げを繰り返す輝男。
高熱とみだらな刺激に、理性も思考能力も麻痺してしまったかのようだ。
真下からの突き上げがもたらす衝突音が、輝男と瑠奈の耳に流れ込む。
剛直が突き刺さった秘裂の隙間からは、蜜がトロトロとこぼれ続ける。
「うぅっ、イヤッ、お、お義兄ちゃん……激し過ぎるよ……!」
泣くような声で苦悶の念を発する瑠奈。
理性のトリガーを外された貪欲な動きに、思わず苦痛を覚えているようだ。
しかし、苦痛から逃げる代わりに、苦痛をもたらす義兄の体にギュッと抱き付く。
さっきよりも強く密着しながら、義兄の熱と汗、そして、荒い息遣いを肌に感じる。
一方の輝男は、自分に強く抱き付きながらその身を震わせる瑠奈に気付かないまま、彼女の中を激しく突き上げる。
今の輝男には、ヴァギナの肉圧とその表面を覆う熱とぬめり以外には、何も感じ取ることができない。
しかし、間も無くして、瑠奈は、輝男に抱き付いたまま痙攣でも起こしたかのようにのけ反ると、
「あぁんっ、うぅっ……ダ、ダメ……! る、瑠奈……イく……イっちゃうよぉ……!」
声を震わせて限界が近付いたことを訴える。
瑠奈の哀訴を聞くと、輝男は熱に浮かされたままハッと我に返る。
(ヤバい……体の中が……グツグツと煮えたぎっている……!)
まるで、瑠奈に呼応するかのように、輝男の中で沸騰感が容赦なくわき立つ。
しかし、輝男の腰は、まるで別の生き物のように真下から瑠奈を責め続けている。
瑠奈もまた、輝男に抱き付くだけに飽き足らず、細い左右の脚を輝男の腰にしっかりと絡み付かせる。
「おい、瑠奈……」
瑠奈の動きを認め、困惑気味に声を上げる輝男に、
「いいよ、お義兄ちゃん、そのまま瑠奈の中に……」
瑠奈は恍惚とした赤ら顔を見せながら、輝男にそう言い返す。
輝男は瑠奈に抱き付かれたまま、体を前傾に倒す。
真上から瑠奈にのしかかるかのような体勢を取ると、激しく小刻みに腰をぶつけて来る。
肉と肉の衝突音とベッドのきしむ音に、
「あぁんっ! んんっ! うぅっ! あぁっ!」
瑠奈の涙交じりのけたたましい喘ぎが重なる。
ラストスパートをかける輝男の動きに、瑠奈の中はこれ以上はないくらいの締め付けでもって応じる。
輝男も瑠奈も、共に身を震わせ、噴き出る汗を混ぜ合わせている。
「る、瑠奈……俺、もう……」
「ダ、ダメ……お義兄ちゃん……瑠奈……イ、イく……イっちゃう……」
声を震わせて限界を訴える輝男に、瑠奈もまた自らの限界を訴える。
間も無くして、輝男の腰が瑠奈に向けて強い一突きを食らわせると、
「あぁっ! あぁ――――――ん……」
瑠奈は体を大きくのけ反らせながら、絶頂の声を上げた。
輝男は瑠奈の今の叫びを聞くと、ギュッと締まりきった瑠奈の中に淫欲の濁流を流し込んだ……
病身であるのを忘れて、愛する義妹の中で勢い良く果てる輝男。
途端、体の力が一気に抜け、意識が薄らいでいくのを感じ取る……
◇ ◇ ◇
一夜が明けた……
快晴の空がタワーマンションを見下ろす。
マンション内のリビングで、輝男と瑠奈は並んで腰を下ろしながら食事を取っている。
共に学校の制服に着替えている二人は、いつものように箸を進ませている。
「輝男さん、具合はどうなの?」
「あぁ、熱もすっかり収まったよ」
真向かいから心配そうにたずねる真純に、輝男は元気よく応じる。
輝男の今の返事に、真純は表情を和らげる。
「そう、それならいいけど……。
でも、病み上がりが一番、危険なんだから、決して油断しないで」
「うん、わかってるよ」
真純にそう言い返すと、横にいる瑠奈の方を振り向く。
瑠奈はいつもと変わらず朝食を元気良く食べている。
いかにも元気そのものといった義妹の姿に、輝男は思わず首を傾げる。
ニ十分ほど経った頃――
輝男と瑠奈は登校のために玄関にいた。
「おい、瑠奈、いいか?」
輝男はそう言うと、左右の手を自分と瑠奈の額に当てた。
「熱はないな……」
「もう、お義兄ちゃんったら、どうしたの?」
輝男の今のつぶやきに、瑠奈は訝しげに言い返す。
「いや、だって、昨日の夜、あんなことをしちゃって、風邪、うつしたんじゃないかと……」
輝男は半ば、気まずそうに言うと、昨晩、瑠奈とセックスした時のことを思い出した。
未だ高熱のひかない身であるのを忘れて淫欲に耽ったせいで、義妹に風邪をうつしたのでは…という不安が、輝男の中から離れられずにいた。
しかし、今、目の前にいる瑠奈は、いつもと変わらぬ元気さを見せている。
輝男の懸念とは真逆に、熱病にさいなまれている様子もその兆候もまったく認められない。
「お義兄ちゃんったら、そんなことを心配して……
アタシはいつだって元気だし、ここ何年かはずっと病気にかかってないんだからね」
自信たっぷりに言うと、すかさず輝男の頬にチュッとキスをする。
予期せぬ義妹からのキスに、輝男は思わず顔を真っ赤にする。
「おい、瑠奈!」
半ば困惑したかのように声を上げる輝男に、瑠奈はイタズラっぽい笑みで応じる。
そして、そのまま一足先に家を出て行く。
輝男は一人、取り残されたかのように玄関に立つと、ヤレヤレ…とため息を付く。
◇ ◇ ◇
明朝学園高校の教室内で、輝男はクラスメートたちと一緒に、真剣な表情で授業に臨んでいる。
目の前には、片手に教科書を持つ理華が、流れるような口調で英文を読み、時折、黒板に英文を書いている。
「じゃあ、120ページから121ページにかけての文章を、殿田君、日本語に訳しながら読んで」
瑠奈は窓際の席にいる男子生徒に向かってそう指示する。
件の男子生徒は、席を立つなり、教科書に記された英文を読み始める。
いつもと変わらぬ授業のさ中、輝男はただ一人、訝しげに理華を見据えている。
ニ十分ほど経った頃――
階段手前で、輝男と理華が向き合っている。
「先生、体の具合は大丈夫ですか?」
「どうしちゃったの? 藪から棒に」
心配そうにたずねる輝男に、理華は首を傾げながら言葉を返す。
「だって、昨日、僕の見舞いに来た時……」
そこまで言うと、輝男は恥ずかしそうに言葉を詰まらせる。
輝男の脳裏には、昨日、見舞いのついでに自分相手にセックスに興じた理華の姿が克明に浮かぶ。
高熱にさいなまれている身でのセックスで理華に風邪をうつしたのではないかという懸念が、輝男の中から離れられずにいる。
しかし、目の前の理華は、風邪をひいているどころか、いつもと変わらぬ元気な姿を見せている。
「……まったく、そんなつまらないことを心配して……」
理華は笑みを浮かべつつも、半ば呆れたかのようにため息交じりの言葉をかける。
「あんなことをして寝込むくらいだったら、最初からしなかったわよ」
理華もまた、昨日の輝男とのセックスを思い返しながら、続けて言葉をかける。
「天江君、そんな野暮なことを心配してたら、あなた、また、風邪をひくかもしれないんだから。
ちゃんと気を付けて注意しなさい」
理華はそう言うと、一人、階段を下りていく。
一人、取り残されたかのようにその場に立つ輝男は、脳裏にある光景を浮かばせる。
昨日の夕刻、お見舞いのついでに自分と激しくセックスした理華――
昨晩、未だ高熱に浮かされている自分と近親相姦に耽った瑠奈――
病身の自分と性交したのに、まったく元気な姿を見せる二人を思い返して、輝男は深く嘆息する。
(まさか、瑠奈も理華さんも、バカは何とか…じゃないよな……?)
輝男は内心、そうつぶやきながら、改めて深く嘆息する。
元気を取り戻した輝男は、いつもと変わらぬ学校生活の中で、何故か一人、途方に暮れている。
病に侵されようと愛欲、淫欲をもって接する女性たちの存在に、途方に暮れずにはいられなかったからだ。
もっとも、そんな愚挙を犯すのは、そうそういないかもしれないが……