輝男と桜月はベッドの淵に腰を下ろしている。
…と言っても、場所は理華の家である。
輝男は、バスタオルを腰に巻いただけの格好で、着ていた服や下着は足元に置いてある。
輝男の横で腰を下ろしている桜月は、私服を着たままでいる。
「てっきり、帰ったのだとばかり思ってたのに……」
「このまま帰るのも、何だか口惜しい気がして……」
輝男と桜月は、そう言葉を交わすと、そのまま口を閉ざす。
さっきまでバスルームで葵、理華とセックスした記憶が、未だ輝男の脳裏にこびり付いている。
正面を見据えたまま振り向こうとしない桜月の横で、輝男は深くため息を付く。
「テスト勉強するだけならまだしも、先生や黒山とヤっちゃうなんて……
これじゃあ、今度の期末考査、ヤバいかもしれない。
進級がかかった大事な試験なのに……」
困惑気味に表情を曇らせながら、輝男がボヤく。
本当なら、翌日に控えた期末考査のために一生懸命、勉強しなければならないのだが、さっきのセックスの余韻のせいか、中々、動くことができない様子だ。
桜月は、輝男の今のボヤキを横で聞きながら、唇を硬く閉ざす。
何かに思いを巡らすような面持ちを見せながらも、輝男と同様、その場から動かずにいる。
一分ほど、経った後、桜月は正面を見据えたまま唇を開いた。
「私……輝男君にどうしても言いたいことがあるんだけど……」
静かに話しかける桜月の声に、輝男はようやく彼女の方を振り向く。
「輝男君が先生や黒山さんとエッチしてた時、ずっと考えたんだけど……
……どうして、輝男君って、そんなに女の子たちとエッチするのかな……って」
半ばうつむき気味に言って来る桜月に、輝男は驚きの表情を見せる。
まさか、こんな時に、桜月からそんなことを言われるとは思っても見なかったのだろう。
驚きを隠せない輝男に構わず、桜月は話を続ける。
「輝男君って、真面目で優しいけど、女の子に目がない根っからのスケベってわけじゃない……
なのに、どうして、私や他の女の子たちを何度も抱いて、分け隔てなく付き合えるのか……?
……輝男君……スケベ心で女の子たちといつもエッチしているわけじゃない……
……本当はとても寂しいから……人肌の温もりが欲しいから……
……だから、自分のことが好きな女の子たちを皆、受け入れ、何度も抱いている……」
自ずと神妙な面持ちを見せながら、自らが心に抱えていたものを言い連ねる桜月。
輝男は桜月の方を向いたまま、彼女の今の言葉に戸惑いの表情を見せる。
「桜月……いくらなんでも、考え過ぎじゃ…」
「……小さい時にお母さんを亡くしたことを、今も引きずっているのね……」
桜月は心に引っかかっていたことを吐露し、輝男の反論を中途でさえぎる。
桜月の今の言葉を聞くと、輝男は愕然としたまま言葉を失う。
心の奥底に抑えていたものを容赦なくえぐられ、然るべき態度を取れずにいる。
神妙な面持ちを見せ続ける桜月に、輝男は愕然とし、唖然とするばかりである。
桜月は、自分をジッと見据える輝男の方を振り向かず、そのまま話を続ける。
「一学期の時、遊園地でデートに行った夜に瑠奈ちゃんから言われたの……
自分を産んでくれたお父さん、お母さんを亡くした寂しさから今でも抜け出せられないけど……
お義兄ちゃんも、自分を産んでくれたお母さんを亡くした寂しさをずっと引きずっているって……
それに、この前のスキー旅行で温泉に入った時、真純さんにも言われたけど……
自分は亡くなったお母さんの分まで輝男君を愛し、温もりを与え、何度も事に及んでいるけど……
輝男君は何度、自分を抱いても、生みの親を亡くした哀しみや寂しさから中々、抜け出せられないって……」
過去の記憶を思い出しながら、沈痛な調子で語りかける桜月。
一旦、話を止めると、一呼吸、間を置いた後、再び、話し出す。
「輝男君、普段は他の皆と同じように振る舞っていても……
心の底では、人の愛や温もりに飢えている……
だから、私や真純さん、瑠奈ちゃん、それに、他の娘たちを何度も抱いて、少しでも寂しさを癒し、人肌の温もりを得ようとしているのね……」
桜月がそこまで言うと、輝男は、沈痛な面持ちを見せながら口を開く、
「そんなこと、君には何の関係も…」
輝男がそう反論しようとすると、
「……でも、私……いや、私たちは、あなたのお母さんの代わりにはなれない……
亡くなったあなたのお母さんを超えることなんて、絶対にできない……」
桜月は沈痛な調子で言葉を続け、輝男の反論をさえぎる。
輝男の目に、憂いに満ちた桜月の顔がハッキリと映る。
自分のことで深く憂慮している姿を目の当たりにして、言うべき言葉が中々、出てこない。
桜月もまた、愛する男の秘められた影を言い連ねると、そのまま口を閉ざす。
ずっと心に引っかかっていたことに思いを巡らした末、たどり着いた結論に、悲痛の念を募らせてしまう。
最愛の男が抱えていた秘められた影の大きさに、どうしていいかわからないといった様子を見せる。
今、桜月にできることと言えば、輝男が内に秘めたものに対して共感の念を抱くだけでしかない。
わずかの間の沈黙の後、輝男の口がゆっくりと動く。
「桜月……」
横からそっと呼びかける声に、桜月はようやく輝男の方を振り向く。
桜月の目に、神妙な面持ちを自分をまっすぐに見つめる輝男の姿が映る。
「君は君、母さんは母さんだよ……」
穏やかな口調で桜月に言葉をかけると、
「俺が死んだ母さんのことを今も引きずっているのは否定しないし……
少しでも寂しさを埋め合わせるために、人肌の温もりを求めているのも間違いない……
でも、だからと言って、君や他の女の子を、死んだ母さんの代用品だなんて、一度も思ったことはない。
死んだ母さんとは関係なしに、君も他の娘も好きだから……
だから、俺は君や他の娘を何度も抱き、仲良く付き合い、深くつながっていたんだ」
亡き生母に対する正直な気持ちと併せて、桜月や他の少女たちへの率直な思いを言い連ねる。
桜月は、輝男の今の言葉を黙って聞くと、神妙な面持ちを見せながらまっすぐに見つめる。
「……だから、俺の母さんのことで、もう何も思い煩わなくていいから……
俺も、死んだ母さんのことは忘れて君と…」
「ダメ……」
言葉を気遣ってくれる輝男に、桜月は首を横に振りながら言い返す。
「自分を産んでくれた大好きなお母さんのことは、絶対に忘れちゃダメ……
お母さんのことをずっと心に抱えていても、私、全然、構わないから……
私、輝男君の優しさも寂しさも、全部、受け止めたいから……」
桜月はそう言うと、輝男に向かって優しい笑みを浮かべる。
「だから……また、私のことを抱いていいよ……」
優しく語りかけて求める桜月に、輝男は感極まったかのように言葉を失う。
最愛の生母を亡くした心の傷を真正面から受け止める桜月の健気さに、輝男は然るべき反応を見せられずにいる。
◇ ◇ ◇
輝男と桜月は、ベッドの上で向き合いながらキスを交わす。
桜月は既に、色白の裸体にシンプルなミントブルーのブラジャーと同色のショーツのみという格好を見せている。
何度も唇を重ねると、半開きになった唇の隙間から、舌先を差し込ませる。
輝男の舌先が、桜月の口内でうねうねと動き、桜月の舌先に絡み付く。
「んんっ、んうぅ……」
ディープキスの隙間から、桜月の切なそうなうめきが漏れる。
絡み合う舌の隙間から、唾液が跳ねるような音が小さく響く。
輝男はディープキスを続けながら、桜月の胸を下着越しに揉みしだく。
ジックリと愛撫をする輝男に、
「うっ、んっ、うぅ……」
桜月は艶やかなうめき声で応じる。
桜月のうめきを聞き入りながら、彼女の柔らかな肉感とブラジャーの質感を同時に味わう輝男。
下着越しの愛撫を繰り返しながら、桜月と舌を絡ませ合う。
やがて、輝男は桜月とそっとベッドの上に押し倒す。
押し倒された拍子に、桜月はディープキスから解放される。
二人の間をつなぐ唾液の糸が千切れ、共に頬を赤らめながら、上下に向き合う。
輝男の手が、桜月のブラジャーのカップをずり上げる。
ブラジャーの下から、形良い色白のCカップバストが弾み出る。
輝男の手が、桜月の裸の胸をすかさず揉みしだく。
程々の大きさと柔らかな肉感が、輝男の手のひらに刻み込まれる。
「あっ、あぁ……」
直に愛撫する輝男に、桜月は切なそうな喘ぎで応じる。
輝男はすぐに真上から桜月とキスをする。
唇を重ねながら愛撫を繰り返す。
パン生地でもこねるかのように揉んだかと思うと、円を描くように揉んでいく。
輝男は桜月とのキスをやめるも、彼女の胸を揉み続ける。
「あぁ……うぅ……あぁ……」
桜月の切なそうな喘ぎは、若干、艶やかさを帯びていく。
飽くことなく桜月の美乳を揉み続ける輝男は、そのまま胸元に顔をうずめる。
桜月の胸先の蕾に吸い付き、もう片方の胸先を指でこねくり回す。
「うぅっ、あっ、イヤッ……」
胸先から来る刺激に、桜月は身を震わせ、喘ぐ。
輝男は桜月の喘ぎに耳を傾けながら、彼女の胸先を貪り続ける。
赤ん坊のように桃色の小さな蕾に吸い付いたかと思うと、舌で表面を舐め回す。
右に左に…と、交互に口での責めと指での責めを入れ替えながら、桜月の胸先を弄り続ける。
「あぁっ、ヤダッ……あんっ……」
胸元に顔をうずめ、自分の胸を貪り続ける輝男に、桜月は弱々しく喘ぎながら身悶える。
イヤイヤと首を横に振るも、その美貌は歓喜と恥じらいを入り混ぜながら赤みを増していく。
輝男は、絶えず聞こえてくる桜月の喘ぎを聞き入りながら、
(桜月のオッパイ……温かくなってる……)
内側からジンワリと熱を帯びて来た胸の感触に内心、感嘆する。
何度も繰り返される愛撫と胸先を貪る動きに、桜月は感じ入っている様子だ。
輝男の舌と指は、桜月の胸先が両方とも固く立っているのを直に認める。
やがて、輝男は桜月の胸元から顔を離す。
輝男の視線の先には、赤ら顔を呆然とさせながら、うつろに見上げる桜月の姿がある。
桜月は輝男をうつろに見上げながら、バスタオルが巻かれた彼の股に細い片手を差し伸べる。
桜月の手のひらは、バスタオル越しに輝男の股を撫でさする。
かすかな吐息を漏らしながら、バスタオルの内側から認められる盛り上がりをしっかりととらえる。
「おい、桜月……」
輝男が半ば戸惑ったかのように声をかけると、
「輝男君……私にも……」
桜月は乞うようなまなざしで輝男をジッと見つめながら、切なそうに訴える。
ベッドの上で文字通りに横たわる輝男の目の前に、茂みを備えたなだらかな恥丘が横たわった状態で突き付けられている。
片方の太ももを上げさせ、根元に顔をうずめると、肉の花弁に舌を這わせる。
唾液が跳ねるような水音を小さく鳴らしながら、肉の花弁を隈無く舐め回すと、
「んっ、んうぅっ、んむぅ……」
すぐ傍から、甘くくぐもった声が聞こえて来た。
輝男の股の真ん前では、桜月が文字通りに横たわりながら、股から突っ立つ肉の棒を片手に持ち、くわえ込んでいた。
肉の棒をくわえた口元を前後に動かし、愛しい男のモノを何度もしゃぶる。
輝男は、桜月の口内の生温かく柔らかい感触に深く感嘆する。
感じ入っているかのような反応を見せる代わりに、桜月の大事なところを貪り続ける。
隈無く舌で舐め回したかと思うと、音を立てて貪っていく。
「んっ、んうぅっ!」
クンニを強める輝男に、桜月は陰茎をくわえたままビクンとうめく。
大事なところからわき上がるみだらな刺激をまぎらすかのように、口の動きをペースアップさせる。
桜月の口元からは、唾液が跳ねるような音と、
「んっ、んぐっ、んうぅっ、んむぅっ……」
うめき声が艶やかにトーンアップして漏れる。
桜月のうめきを聞き入る輝男は、彼女の秘裂から漏れる蜜とメスのにおいを真正面から受ける。
芳醇なメスのにおいは、輝男の嗅覚を絶えず直撃し、桜月の秘所を貪らんとする動きを加速させる。
こぼれ続ける蜜を舐め取る一方で、花弁の内側から顔を出す小さな豆のようなものを口に含む。
「んうぅ!」
桜月は強度を増す刺激にまたもうめく。
しかし、何故か輝男の陰茎をくわえたままでいる。
桜月の口内では、輝男自身がある程度、固く大きくなっている。
生温かく柔らかい口内の感触と、桜月の中から漏れる蜜とにおいが、輝男自身を容赦なく昂らせているのだ。
輝男自身に十分なくらいに刺激をもたらした桜月だが、まだ物足りないと言わんばかりに、輝男自身へのフェラチオを続ける。
唾液が跳ねるような音と桜月のうめきを聞き入りながら、
(桜月……このままじゃ……!
でも、こっちの方も名残惜しいと言うか……離れがたい……)
容赦なく充血する自分自身に対する苦悶の念を吐きつつ、淫欲を煽る蜜とメスのにおいにすがり付きたい思いを独白する。
愛しい同級生美少女の温もりとみだらの証しに、輝男は離れがたい思いにさいなまれる。
そして、桜月の股に顔をうずめたまま、舌で舐め回し、砂ぶる。
「んんっ! んぐっ! うぐぅっ!」
絶えず襲い来るみだらな刺激に、桜月は息詰まるようなうめき声を漏らす。
既に固く膨張した輝男の剛直のせいで、桜月は息苦しさにさいなまれている。
しかしすぐに、輝男の剛直を口から離した。
もう、我慢できないと言わんばかりに剛直を離し、荒く息を弾ませる。
桜月の目の前には、ビンと固く突っ立つ棒直が、表面を唾液にまぶされながら先端から別の液を垂らしている。
桜月がフェラチオをやめると、輝男はすぐに彼女の股から顔を離す。
輝男から解放された桜月の股座では、濡れぼそった秘裂がメスのにおいを漂わせながら引くついている。
輝男がふと自らの股の方へ目線を向けると、
「いいよ、輝男君……来て……」
桜月が乞うようなまなざしを震わせながら輝男の方を見つめ、彼にそっと呼びかける。
桜月はベッドの上で仰向けに寝そべっている。
あどけなさの残る美貌を紅潮させ、視線の先にあるものを見上げる。
見上げる先には、意を決したかのような面持ちで見つめて来る輝男の姿がある。
輝男は膝立ちの体勢で桜月を見下ろすと、彼女の左右の太ももを開かせる。
太ももの付け根、濡れぼそった秘裂に、固く膨張した剛直の先端が当たる。
桜月は祈るようにして左右の手をギュッと握ると、
「来て……」
輝男をまっすぐに見つめながら、乞うようにささやく。
すがり付くかのような桜月の顔を見ると、輝男は意を決したかのように腰を進ませる。
「あっ、あぁっ……」
固く大きなものがゆっくりと入って行く様に、桜月は両手を握り締める力を増しながらのけ反り、切なそうに喘ぐ。
(桜月の中……キツくて、温かくて……気持ちいい……)
上半分のみが入った状態で、輝男は桜月のヴァギナの感触に感嘆とする。
程良く狭い四方の肉壁は、熱を増しながらゆっくりと輝男自身を受け入れようとする。
しかし、輝男自身が入ると同時に収縮を進めるヴァギナのせいで、正直、潜行に難儀している。
「うぅ……んうぅ……」
桜月の口から、息詰まるようなうめき声が漏れる。
輝男自身を受け入れつつも、少なからぬ苦痛にさいなむ桜月の顔が、輝男の目に否応なく映る。
すると、輝男は意を決したかのように、勢い良く腰をぶつける。
「あっ、あぁっ!!」
輝男の猛進に、桜月は大きくのけ反りながら、声を上げて喘ぐ。
輝男は今の叫びを合図に、腰を強く前後に動かす。
「あっ! あっ! あっ! あぁっ! あんっ!」
輝男が律動するたびに、桜月はビクンとのけ反り、けたたましい喘ぎを繰り返す。
輝男の律動に押されるかのように、その身を大きく悶えさせ、胸元の美乳を震わせる。
全身全霊でみだらに耽る桜月を見下ろすと、輝男は腰に動きを激しく、小刻みにさせる。
肉と肉の衝突音が水音混じりに響き、
「あぁっ! イヤッ! す、すごい! もっと……もっと……!」
我を忘れたかのような桜月の甲高い声が重なる。
輝男は裸体に汗をにじませ、荒く息を吐きながら何度も腰をぶつける。
桜月の中では、剛直が絶えず前後運動を繰り返すが、剛直を拒み、あるいは、締め付けるかのように、ヴァギナが更に強く狭まっていく。
輝男は剛直を通して、桜月の熱とぬめり、そして、強まる一方の肉圧を痛感する。
しかし、腰を振る動きをわずかでも減退させようとしない。
輝男は律動を繰り返しながら、真上から桜月の体に被さろうとする。
真上から迫る輝男を認めると、桜月は彼の背中に左右の腕を回し、抱き寄せようとする。
輝男と桜月はすぐに上下に体を密着させた。
引き締まった胸板と形良いCカップバストが押し合い、互いの汗を混ぜ合わせる。
輝男と桜月が真正面に向き合いながらキスをすると、彼女の細い左右の脚が輝男の下半身に絡み付く。
桜月の両脚にとらわれながらも、輝男は彼女の大事なところに腰をぶつけ続ける。
「んっ、んうぅっ……」
キスでふさがれた桜月の口元から、艶やかなうめき声が漏れる。
狭まる一方のヴァギナと膨張しきった剛直の摩擦が、桜月に刺激と苦痛を併せてもたらす。
輝男が桜月から唇を離すと、
「す、すごい……輝男君……激しくて……気持ちいい……」
桜月は、紅潮した美貌にうっすらと涙をにじませながら、歓喜の念を伝えて来る。
輝男と桜月は、共にベッドの上で腰を上げている。
二人は抱き合い、密着したまま、何度もキスを交わす。
その下では、輝男の腰が何度も強く突き上げを繰り返している。
また、遠目からはハッキリとわからないが、突き上げを受けている桜月の腰も小刻みに上下運動を繰り返している。
輝男と桜月は、唇と腰でもって互いを貪り合っている。
柔らかく温かい唇の感触を潤滑油代わりにして、輝男は絶えず腰を突き上げ、桜月は自らの腰を上下に振り続ける。
二人のつながった個所からは、肉と肉のぶつかり合う音が水音混じりに響く。
剛直が突き刺さった秘裂の隙間からは、蜜がトロトロとこぼれ続ける。
抱き締め合う互いの胸は、汗と熱を混ぜ合わせながら押し合い続けている。
桜月は輝男と唇を重ね、舌先を絡ませ合いながら、
(輝男君の……もっと激しくなってる……!)
自らの中を壊さんばかりの輝男の勢いに、内心、歓喜と苦悶の念を混ぜ合わせる。
一方、桜月と抱きしめ合いながら、彼女の中を荒らし続ける輝男は、
(桜月の中……更に熱く、潤って……吸い付いて来るみたいだ……!)
締め付けを強めるヴァギナの肉圧と際限無い熱とぬめりに驚嘆する。
正直、桜月の体は余裕が持てない状態にあるが、剛直に絡む熱とぬめりを潤滑油代わりにして、激しく小刻みに動き続ける。
すると、輝男は桜月とのキスをやめて、
「さ、桜月……もう……」
熱に浮かされたかのような声で、桜月に限界が近付いたことを訴える。
輝男の中では、既にみだらな昂りが沸騰点に達して久しい状態にある。
葵、理華と続けて犯し、果てたにも関わらず、彼女たちを相手にした時以上の昂りが、輝男の中でわき上がっているのだ。
輝男は激しい突き上げを繰り返しつつも、桜月を抱き締める力をギュッと強め、わなわなと身を震わせる。
薄赤色に熱っぽく染まった裸体からは、絶えず汗が噴き出ている。
すると、桜月は輝男の腰に自分の細い両脚を絡ませると、
「いいよ……輝男君……あたし……今日は大丈夫だから……」
ウットリとした声で、輝男に言葉を返す。
ラストスパートをかけるかのような激しく小刻みな突き上げに、小刻みな上下運動で応じる。
上下にぶつかり合う肉の音と、
「あぁっ! あっ! イヤッ! あんっ!」
のけ反りながらけたたましく喘ぐ桜月の声が、密室に響く。
限界へと追いやるみだらな苦痛にさいなまれながらも、桜月は力一杯に輝男にしがみ付く。
桜月の精一杯の力と熱に、輝男もまた、彼女を強く抱き締め、最後まで腰を強く突き上げる。
「あっ! んうぅっ! イヤッ!」
「う、くぅっ! し、締まる……!」
苦痛にさいなむ桜月の声と、限界間近の肉圧に苦悶する輝男の声が重なる。
輝男も桜月も、もはや限界は避けようもない状態にある。
「さ、桜月……桜月……!」
輝男は絶えず腰をぶつけながら、最愛の少女の名を何度も呼ぶ。
「て、輝男……輝男く……あぁ、ダメッ! イくぅっ!」
桜月は、輝男を力強く抱き締めながら呼び返そうとするが、一瞬の痙攣の後、自らの限界を訴える。
桜月の今の哀訴を聞くと、輝男は何度も強く腰を打ち据えながら、
「さ、桜月……イくぞ……!」
声を震わせながら、自らの限界を告げる。
「は、早く……あたし……もう……ダメ……!」
桜月はその身と声を震わせ、自らの限界を訴え、輝男を求める。
今の彼女は、輝男を抱き締める以外に何もできない状態にある。
間も無くして、輝男が一、二度、桜月に向かって腰を強く突き上げると、
「あぁっ! あっ! うぅっ! あぁ――――――……」
桜月は、輝男を力一杯に抱き締めたまま、体を大きくのけ反らせ、絶頂の声を上げた。
桜月が果てて間も無く、輝男の中から吐き出された愛欲の奔流が、桜月の中を満たしていった……
◇ ◇ ◇
輝男と桜月は、汗だくの体でベッドの上にグッタリとしている。
激しいセックスを終えて間も無いことを示すかのように、二人とも、火照ったかのように裸体を薄赤色に染めている。
輝男も桜月も、呆然とした様子で荒く息を吐く。
疲弊しきった輝男の傍で、桜月は恍惚の極みに達したかのような顔を呆けさせている。
彼女の左右の太ももの隙間からは、白濁のかたまりがドロッとこぼれている。
そのままの状態でしばらく静止していると、
「二人とも、お疲れ様……」
優しく呼びかける声が、傍から聞こえて来た。
輝男は自分たちに呼びかける声に気付き、ゆっくりと体を起こす。
火照りが収まらず、セックスの余韻を引きずりながらも、腰を上げ、声が聞こえて来た方に目を向ける。
輝男の視線の先には、既に私服に着替え直した理華と葵が立っている。
「せ、先生……黒山……」
心地良い疲労ともいうべき形相で、目の前に立つ理華と葵に呼びかける。
「天江君、少しはストレスの発散になったかしら?」
笑みを浮かべながら言葉をかける理華に、輝男は半ば恥ずかしそうに閉口する。
すると、少し遅れて、桜月がゆっくりと体を起こす。
桜月は、自分たちを見つめる理華と葵を認めて、ハッと我に返ったかのように驚く。
驚くと同時に、我が身を抱き締め、左右の太ももを閉じ、恥じらう姿を見せ付ける。
「せ、先生、黒山さん……いつから……?」
恥じらいに顔を真っ赤にしながら桜月がたずねると、
「あなたたちが体をつなげて抱き締め合っていた時から……」
葵は笑みを浮かべながら返答する。
今の彼女の笑みからは、皮肉の類はまったく認められない。
率直なまでの愛しさでもって、輝男と桜月に笑みを向ける。
「正直、私や黒山さんの時以上にラブラブモード全開だったから、割って入れる余地が無かったわ」
「でも、その代わり、あなたたちが最後に思いっきり果てるところまで、しっかりと見させてもらったから」
理華と葵が続けて言うと、桜月は顔を真っ赤にして閉口してしまう。
余りの恥ずかしさに言葉を失う桜月を一瞥すると、輝男は気まずそうな顔を赤らめながら、理華、葵と向き合う。
「……ったく、二人とも人が悪過ぎるよ……」
自分たちのセックスを何の迷いもなく最後まで傍観した二人に、気分を害してしまう。
しかし、理華も葵も、恥じらいと不機嫌を隠さない輝男に、まったく動ずる気配を見せない。
「でも、さっきのセックスを見た感じでは……天江君って、もしかして、日向さんが…」
「せ、先生!」
半ばからかい、半ば真剣みを帯びたかのような今の理華の言葉に、輝男は慌てて制止をうながす。
まるで、一番、痛いところを突かれたかのような輝男の態度に、理華と葵はついつい笑みをこぼす。
輝男のことを笑いつつも、理華も葵も、輝男――更には桜月に対する愛しさを隠そうとしない。
理華と葵は笑いを収めると、再び、輝男、桜月とまっすぐに向き合う。
「ちょっとやり過ぎなところはあったかもしれないけど……
テスト勉強で溜まったストレスを発散させるにはちょうどよかったんじゃないかな。
……それに、こんなことをして、間違い無く赤点を取って、留年、落第の憂き目に遭うのが避けられないとわかっていたら……
……初めから、エッチなんてさせなかったわ……」
「私も、今回の期末考査では、いつも以上のプレッシャーを感じていたから……
もし、あの時、セックスなんてしなかったら……
更にストレスを溜めて、最悪のコンディションで臨まなきゃいけない羽目になってたかもしれないから……」
続けて言葉をかける理華と葵に、輝男も桜月も黙って耳を傾ける。
既に二人の顔からは、セックスの余韻は跡形も無く消えている。
生まれたままの姿をさらしてはいるが、気持ちは別の方に向いている。
理華は、正面にいる輝男と桜月、そして、横にいる葵に目を向けると、
「天江君、日向さん、それに黒山さん……明日からの期末考査、頑張ってね」
担任教諭、英語教師として、笑顔で励ましの言葉をかける。
「はい」
輝男、桜月、そして葵は、理華の今の言葉にすぐに応じる。
みだらなひと時を終えた彼らは、気持ちを新たにして一番の難関へと向かっていく……