明朝学園高校体育館を厳粛な空気が覆う。
奥の演壇が見下ろす先には、九十人もの生徒たちが着席している。
その後ろには、他の生徒たち全員が直立している。
輝男もまた、他の生徒たちと一緒に直立しながら、前方で着席している生徒たちを見る。
輝男たちが見つめる中、着席している生徒たちが一人ずつ席を立ち、奥の演壇へと向かっていく。
演壇の向こうに立つ初老の男性から、証書を一人、また一人と受け取る。
今、体育館では、明朝学園高校の卒業式が行われている最中である。
着席しているのは、今日でこの学校を卒業する三年生たちだ。
生徒たちの脇で居並ぶ教諭たちの先頭に立つ別の初老の教諭が、卒業証書を受け取る生徒たちの名を一人ずつ読み上げる。
「聖神楽」
教諭が名前を呼ぶと、一人の女子生徒がスッと席を立つ。
左右に均等に分けられた長い黒髪――
制服を着ていてもわかるスレンダーな体格――
聡明な美貌を厳粛にさせて、聖神楽が、演壇の方へと向かう。
厳粛な面持ちを崩さず、演壇の向こうにいる校長から卒業証書を受け取る。
卒業証書を受け取り、自分の席に戻る神楽に、輝男は感慨深げな顔を見せる。
卒業証書授与は滞りなく進み、すべての卒業生が卒業証書を受け取った。
校長がステージを下りると、教諭たちの先頭に立つ初老の教諭が、マイクに向かって話しかける。
「続いて、卒業生答辞。卒業生代表・聖 神楽」
教諭が呼びかけると、神楽は再び、席を立った。
厳粛な面持ちを崩さぬままステージに上り、演壇の前に立つ。
共に卒業する同級生たち、輝男をはじめとする後輩、在学生たちをジッと見つめながら、固く閉ざした口元を開く。
「私たち三年生、卒業生一同が、この晴れの日を迎えることができたのは……
私たち自身の日々たゆまぬ努力の賜物であると同時に、私たちを見守り、支えて下さった先生方、そして、素晴らしい後輩の皆あってのことです。
この三年間の学校生活は、長い人生から見れば、一瞬の出来事にも似たものでしかないかもしれません。
ですが、この三年間は、これまで生きて来た人生の経験を進ませると共に、今後の人生を生きていく上で大切なものを身につけるために必要な時間であったと強く確信しています」
流れるようにメッセージをつづる神楽の言葉に、輝男をはじめ、他の生徒たちは真剣な表情で耳を傾ける。
壇上の神楽もまた、今までに無い真剣な表情で答辞を述べていく。
「……私たち、卒業生一同は、この明朝学園高校で過ごした三年間を忘れずに、人生の次の一幕に臨む所存であります。
最後にこの場を借りて、メッセージを贈りたいと思います。
私たちを最後まで教導して下さった先生方……
共に学校生活を過ごし、素敵な思い出を共有した後輩、在校生の皆さん……
卒業生を代表して礼を贈りたいと思います。
皆さん、私たちをずっと見守り、支えて下さって、本当にありがとうございます。
皆さんのことを、私たちは一生、決して忘れません」
神楽はそこまで言うと、正面に見える生徒たち、教諭たちに向かって深々と一礼する。
厳粛な態度を保ってはいるが、かすかに身を震わせている。
答辞を述べている間に色々なことを思い出してしまい、感極まっているのだろう。
再び、顔を上げると、神楽はステージを下り、自分の席へと戻る。
神楽の今の答辞に、何人かの生徒たちがつられて感極まったかのような態度を見せる。
奥の方で直立する七海は、感極まったかのようにすすり泣いている。
桜月は目元ににじむ涙を拭い、葵はわき上がる体の震えを必死に抑えようとする。
そして、輝男はグッと何かをこらえるかのような面持ちで、ステージを下りる神楽を凝視する。
彼らにとって一番素敵な先輩であった神楽からの真剣な思いのこもったメッセージに、気持ちがわき上がるのを押し殺せずにいる。
神楽だけでなく、輝男たちもまた、色んな思い出を脳裏に浮かばせているのだろう。
前生徒会長である神楽からの卒業生答辞の後、現生徒会長である葵からの在校生送辞が行われた。
その後、在校生一同による卒業生のための合唱等を経て、卒業式は無事に幕を下ろした。
◇ ◇ ◇
二年A組の教室で、理華が真剣な表情を見せながら、輝男をはじめとする生徒たちと向き合う。
「皆さんのおかげで、卒業式は無事に終了しました。
そして、来年は皆さんが卒業式を迎える身となります。
ですが、あなたたちが無事に卒業を迎えるためには、日々の勉学に励み、規則正しい学校生活を過ごさなければいけません。
先輩方は今日をもってこの学校を去ることになりますが……
あなたたちは、来週からまた、いつも通り授業を受けなければなりません。
その上、三年生になったら、通常の勉強に加えて、卒業後の進路についても本腰を入れて取り組まなければいけません。
今日、卒業した先輩方の後を追うようにして、今後も一生懸命頑張りなさい」
理華が真剣な調子で言い聞かせると、
「はい」
輝男を含む生徒たちは、声を揃えて応諾の返事をする。
しばらくして、生徒たちは一人、また一人と教室を出て行く。
卒業式後のホームルームが終わり、生徒たちは下校の途に着こうとしている。
あるいは、今日、卒業を迎える先輩たちのもとへ向かい、最後のあいさつでもしようというのだろう。
下校の支度をする輝男の傍に、桜月が歩み寄る。
「ねぇ、皆、先輩たちのところに行ってるけど、天江君はいかないの?」
「あ、あぁ……。この後、大事な用事があってね」
輝男はそう言うと、傍に立つ桜月の方を振り向く。
「君こそ、先輩たちのところに早く行きなよ。
もたもたしてると、第二ボタンをもらえずじまいになるから」
半ばからかうかのように言う輝男に、桜月は恥じらうかのように頬を赤らめる。
「もう、輝男君たら……知らない」
恥じらいに表情をムッとさせると、ソッポを向くように背を向けてしまう。
そのまま教室を去って行く桜月の後ろ姿に、輝男はクスッと笑みをこぼす。
◇ ◇ ◇
どれほどの時間が経ったのか……
静まり返ったとある教室の真ん中で、神楽は一人、席に着いている。
そこは、神楽が在籍していたクラスの教室。
担任もクラスメートも皆、いなくなった無人の教室に、神楽は無言で居続ける。
三学年の一年間を過ごしたこの教室を去りがたく思っているのだろうか?
感慨深げな形相で黙っている神楽は、当然ながら、孤独と静寂に包まれたこの教室に居続ける理由を言ってはくれない。
静寂に包まれたまま無為に時が過ごされるかと思われた刹那、こちらに近付く足音が小さく聞こえた。
神楽はふと、教室の正面ドアの方を振り向く。
神楽の視線の先には、一人の男子生徒が立っていた。
「天江君……」
視線の先に立っている輝男は、教室内にいる神楽をジッと見つめる。
着席している神楽の傍で、輝男は直立しながら彼女と向き合う。
「先輩、卒業おめでとうございます」
「ありがとう、わざわざ言ってくれて」
輝男と神楽は、共に笑みを浮かべながら言葉を交わす。
「卒業式の時、先輩との思い出が色々とこみ上げて来て、気持ちがあふれ出るのを抑えるのに精一杯でした」
「天江君ったら、無理して我慢しなくていいのに」
神楽はそう言うと、やや寂しそうに笑みを曇らせる。
「いつか、こういう時が来るとわかっていても……
いざ、実際に来てしまうと、色々な思い出がこみ上げて来て……
正直、寂しくつらい気持ちで胸が締め付けられそうになったわ……
楽しかった時もつらかった時も……皆、今となってはいい思い出だけど……
このままこの学校を去って行くのも、何だか口惜しい気がして……」
過ぎ去った日々に思いを馳せる神楽に、輝男は重い表情を浮かべてしまう。
充実した日々が過去のものとなっていくむなしさを目の当たりにして、ついつい心苦しくなってしまう。
寂しさを隠し切れない神楽を見て、いつかは自分もそうなってしまうのでは…という思いが、輝男の中でこみ上げてしまう。
一分ほど――体感的にはその倍以上――重い沈黙が続いた後、輝男が口を動かす。
「ところで先輩…」
と、輝男が話を切り出すと、
「大学受験のことでしょ?」
神楽は笑みを浮かべながら、輝男にたずねる。
輝男は、まるで図星を指されたかのように、唖然とした顔で言葉を詰まらせる。
唖然とする輝男に構わず、神楽はそのまま話を続ける。
「先月、関東国立大学を受験して、先週、早稲田大学を受けたけど……
関東国大の方は無事に合格して、早稲田の方は結果待ちといったところよ」
神楽の今の話を聞くと、輝男は表情をほころばせる。
「関東国大に受かったんですか? おめでとうございます」
輝男が嬉しそうに言うと、神楽はまたも笑みを曇らせる。
「でも、関東国大は滑り止めで、早稲田の方が本命なんだけど……」
「何、言ってんですか? 受かっただけでもいいじゃないですか。
関東国大も、学力レベルで言えば早稲田に引けを取らない狭き門だし」
謙遜気味に言う神楽に、輝男が言葉を返す。
輝男の今の言葉にクスッと笑みをこぼすと、神楽は何も言い返さずにいる。
しかし、一呼吸、間を置いた後、神楽はゆっくりと口を開く。
「……でも、肩の荷が下りたことは間違いないから……」
神楽はそう言うと、スッと席を立ち、輝男と間近に向き合う。
至近距離から柔和な笑みを見せる神楽に、輝男は思わず顔を赤らめる。
「どうしたんですか? 先輩」
輝男が戸惑いながらたずねると、
「天江君、二学期の時に言ったよね……
次にエッチする時は、私が無事に大学受験を終えた時でないと……って」
神楽は柔和な笑みをほんのりと赤らめながら、ささやくように言葉をかける。
神楽の今の言葉を聞くと、輝男はハッと何かを思い出したかのような顔を紅潮させる。
「ま、まさか……!?」
恥じらいに顔を赤らめ、戸惑いながら言葉を詰まらせる輝男。
神楽はそんな輝男にクスッと笑みをこぼしつつも、頬の赤みを収めようとしない。
「天江君も……そのつもりで、今、ここに来たんでしょ?」
そっとささやくような声でたずねる神楽に、輝男は顔を赤くしたまま閉口する。
しかし、神楽をまっすぐに見つめると、すぐに表情を落ち着かせる。
「神楽さん……」
「もうエッチできないかもしれないし……
また、いつでもエッチできるかもしれないけど……
今は、好きなだけ私を抱いて……
私にとって、一番の卒業祝いは、あなたなんだから……」
笑みを絶やさず、優しく言葉をかけながら、神楽は輝男に行為をうながす。
神楽の今の言葉に、輝男はそっと唇を重ねることで応じる……
ひと気の無い教室の机上に、二人分の制服のブレザーとスクールネクタイが脱ぎ捨てられている。
神楽は傍の壁に背もたれしながら、輝男とキスを交わす。
唇を重ねたかと思うと、半開きになった唇の隙間から舌先が差し込まれる。
神楽の口内で、二つの舌先がうねうねと絡み合う。
絡み合う舌先の隙間から、唾液の跳ねるような音と、
「んんっ……んうぅ……んふ……」
かすかな切ないうめき声が漏れる。
輝男は神楽とディープキスを続けながら、制服の白いワイシャツ越しに、彼女の胸を愛撫する。
輝男の手のひらは、ワイシャツの質感と、その下に認められる控え目な肉感を併せて味わう。
後輩である葵や七海と比べると格別に小さな胸をしているが、輝男は別段、気に留めず、そのまま愛撫を続ける。
服の上から、優しくジックリと揉む手の動きに、
「んっ……んぅ……んんっ……」
絡み合い続ける舌の隙間から、艶やかなうめき声が漏れる。
やがて、輝男と神楽はディープキスをやめた。
二人の間をつなぐ唾液の糸が千切れると、輝男の手は、神楽のワイシャツのボタンを、一つ、また一つと外す。
ボタンをすべて外されたワイシャツの下からは、色白の素肌と控えめな胸を覆うシンプルな白のブラジャーが姿を現した。
輝男の手が、ブラジャーのカップをずり上げる。
神楽はわずかな抵抗も見せずに、裸の胸がさらされるのを許してしまう。
輝男は、Bカップはあろう控え目だが形良い左右のふくらみを見つめる。
「ヤダ、もう、恥ずかしい……」
神楽は紅潮した顔を背けながら、恥じらいにつぶやく。
「恥ずかしがること、無いじゃないですか。
とても綺麗なオッパイですよ」
輝男は笑みを浮かべながら言葉を返すと、神楽の胸を揉みしだきながら、彼女の胸先を口に含む。
壁に背もたれしながら直立する神楽は、胸先を貪る輝男に向かって、
「あぁっ……あぁ……」
切なそうな喘ぎを発する。
先輩女子の喘ぎを聞き入りながら、輝男は神楽の右の胸先を舌で舐め回す。
輝男の舌が、桃色の小さな蕾なぞるように舐め回していく。
一方、左の胸先は、輝男の右手の親指と人差し指がジックリとこねくり回している。
「うぅっ……あっ、イヤッ……ヤダ……」
執拗に胸先を弄る輝男に、神楽は顔を赤らめながら身悶える。
しかし、輝男は神楽の胸先を執拗に貪り、指で弄り回す。
と、同時に、控え目にふくらんでいる美乳をジックリと愛撫する。
(神楽さんのオッパイ……前にエッチした時と何も変わってない……
控え目だけど……柔らかくて温かい……)
輝男は神楽の美乳の感触に感嘆とする。
柔らかな肉感は、徐々に内側からジンワリと熱を帯びてきている。
輝男の舌と指は、神楽の胸先が固く突っ立っていくのを直に感じ取る。
すると、輝男は神楽の胸元から顔を離した。
再び、輝男と向き合うと、神楽は輝男をまっすぐに見つめたまま、細い片手で、輝男の股を制服のスラックス越しに撫でさする。
輝男は神楽の動きをすぐに認め、恥ずかしそうに顔を赤らめる。
「か、神楽…さん……」
「天江君……私も……いいでしょ?」
恥ずかしそうに呼びかける輝男に、神楽は笑みを浮かべながら言葉を返す。
輝男は教室の真ん中の席で腰を下ろしている。
輝男が見下ろす先には、ワイシャツをはだけられ、裸の胸をさらされたままの神楽が身を屈めている。
神楽の目の前には、スラックスから露呈された肉の棒が突っ立っている。
ほっそりした色白の手で肉の棒をつかむと、その先端にチュッとキスをする。
そのまま口を開け、ゆっくりとくわえ込む。
「んっ、んんっ……んうっ……んむぅ……」
前後にスローペースで動く神楽の口元から、甘くくぐもった声が漏れる。
優しく撫でるように口でしごく神楽の動きに、輝男は深くため息を付く。
愛しい後輩の陰茎をくわえる神楽の顔は、ウットリと赤らんでいく。
神楽は少しずつフェラチオをペースアップさせる。
動きを速める神楽の口元から、唾液の跳ねるような音と、
「んうぅっ、んぐぅっ、んんっ、んんぅ……」
艶やかにトーンアップするうめき声が重ねて漏れる。
フェラチオに耽り切る神楽を見下ろしながら、陰茎を襲う刺激を痛感する輝男。
生温かく、柔らかい神楽の口腔は、口内に取り込まれた陰茎を何度もハッキリとこすり続ける。
柔らかな摩擦は、わずかでも苦痛を伴わない代わりに、大きな刺激を絶えず注ぎ込んでいく。
美人の先輩が自ら進んで口で奉仕するという状況と併せて、輝男自身を強く充血させる。
(ヤバい……固く、大きくなってく……)
輝男は、神楽によるフェラチオで膨張していく自分自身に深く嘆息する。
そして、
(神楽さん、ずっと大学受験で勉強漬けだったはずなのに……
テクが全然、衰えてない……!)
ウットリと後輩の陰茎を貪り続ける先輩女子の姿に、成すすべなく感嘆とする。
受験勉強から解放された瞬間、抑えに抑えていたものが一気に噴出でもしたのだろう。
恍惚とした顔を赤らめながらも、輝男自身をくわえて離そうとしない。
そして、そのまま口の動きを更にペースアップさせる。
遠目にもハッキリとわかるくらいに口の動きを速めると、
「んんっ、んぐっ、んぐ、んぐ……んうぅっ……!」
息詰まるようなうめき声を唾液が跳ねるような音と共に漏らす。
既に神楽の口内では、輝男自身が固く膨張しきっている。
輝男は半ば戸惑いながら、フェラチオに耽る神楽をため息交じりに見下ろす。
(神楽さん……そんなにしたら……)
執拗に続けられる神楽のフェラチオに、輝男の中では、淫欲がグツグツとわき立っている。
固く膨張した剛直に息詰まっているのを忘れて、なおもフェラチオを続けようとする神楽。
しかし、次の瞬間、神楽は剛直を口から離した。
荒く息を吐く神楽の目の前には、唾液と別の液にまぶされた剛直がビンと固く突っ立っている。
「先輩……もう、こんなにして……」
「ごめんなさい。久しぶりなものだから、つい勢い余っちゃって」
羞恥に戸惑う輝男に、神楽は柔和な笑みを浮かべながら言葉を返す。
形ばかりの詫びの言葉をかけると、はだけられたままのワイシャツの胸ポケットから、小さな一包を取り出した。
「先輩ったら、卒業式だというのに、ゴムなんか用意して……」
輝男は、神楽の手にあるコンドームの入った一包を見て、呆れ顔を見せる。
呆れながら言葉をかける輝男に、神楽はクスッと笑みをこぼしながら、一包を破く。
中から取り出したコンドームを口にくわえると、フェラチオをする要領で、剛直にゴムを包み込ませる。
固く突っ立つ剛直にコンドームがピッタリと密着する。
「天江君、これでもう、何の心配もないわね」
笑みを浮かべながら言って来る神楽に、輝男は顔を赤くしながら言葉を失う。
神楽は前のめりになって机の上にしがみ付く。
背後に立つ輝男は、目の前に突き付けられた色白の美尻を注視する。
制服のスカートはめくられ、ブラジャーとお揃いのショーツは、片脚に引っかかっている。
神楽は一瞬、後ろの方を振り返ると、
「天江君……来て……」
乞うようなまなざしを震わせながら、輝男にそっと呼びかける。
輝男は神楽の美尻を左右からつかみ、真ん中の秘裂にゴムで包まれた剛直の先端をあてがう。
「神楽さん……行きますよ……」
輝男が搾るような声でそっと呼びかけると、神楽はコクッとうなずく。
輝男はゆっくりと、自分自身を神楽の中に差し込ませる。
「うっ、うぅっ……」
自らのフェラチオのせいで固く膨張させた輝男自身の感触に、神楽はたまらずうめく。
輝男はそのまま、自分自身を神楽の中に潜り込ませる。
(神楽さんの中……久しぶりなせいかもしれないけど……
結構、キツくなってるな……!)
しばらく異物を拒んだせいか、自ずと狭くなっているヴァギナの感触に、内心、感嘆とする。
若干、窮屈なヴァギナに難儀しているのか、少しずつしか自らを進ませない輝男。
前方で背を向けている神楽は、机の淵をつかむ手を震わせながら、
「うぅっ……うっ、くぅっ……」
息詰まるかのように声を震わせている。
固く膨張した剛直を受け入れることに、多少なりとも苦痛を覚えているようだ。
しかし、次の瞬間、
「あ、天江…君……お願いだから……強く……強く突いて……!」
神楽は苦しそうに声を震わせながら、輝男に更なる猛進をうながす。
「でも、先輩、とても苦しそうじゃないですか」
「ずっとヤってなかったせいだから……
だから……私に構わないで……お願い……」
ためらいの気持ちを隠せない輝男に、神楽は声を震わせながら懇願する。
輝男は意を決したような顔を見せると、勢い良く自分の腰を神楽の美尻にぶつける。
「あっ、あぁっ……!」
輝男の容赦無い猛進に、神楽は大きくのけ反り、息詰まるような喘ぎ声を上げる。
ビクンとのけ反ったかと思うと、すぐにガクッとうな垂れる神楽。
額に汗をにじませ、荒く息を吐きながら、
「あ、天江君の……奥に…当たってる……」
恍惚とした声を震わせる。
事実、輝男自身の先端は、神楽の中、奥深くに突き当たっている。
輝男は神楽の今の声を聞くと、ゆっくりと腰を前後に動かし始める。
「あっ、あぁっ、あっ……」
輝男の律動に合わせるかのように、神楽はのけ反りながら艶やかに喘ぐ。
(神楽さんの中……もっとキツくなってる……)
律動を繰り返す輝男は、収縮を強める神楽のヴァギナに、内心、驚嘆する。
しかし、動きを減退させるどころか、逆に腰の動きをペースアップさせる。
速度を増す輝男の腰が、神楽の美尻に何度もぶち当たる。
肉と肉の乾いた衝突音に、
「あぁっ! イヤッ! あんっ! あっ! んぁっ……!」
トーンアップした艶やかな喘ぎが重なって響く。
神楽は何度もビクンとのけ反り、手足をわなわなと震わせ、歯を食いしばり、汗をにじませる。
久々の後輩男子とのセックスに、苦痛と刺激がない交ぜになった感覚にさいなまれている。
狭まる一方のヴァギナと固く膨張した剛直の摩擦は、神楽に少なからぬ苦痛と刺激をもたらす。
「あぁっ、うっ、んうぅっ……うぅっ……んくぅっ……!」
苦痛と刺激が混ざり合ったうめきが、神楽の口から漏れ出る。
背後にいる輝男は、先輩女子の美尻にぶつかりながら、彼女の中を容赦なく荒らす。
素敵な先輩との久しぶりのセックスに、否応なく気持ちを昂らせている。
当の彼女が、ない交ぜになった苦痛と刺激にさいなまれていることにまで、考えが及んでいないようだ。
すると、
「あぁっ、いい……すごい……。もっと……もっとぉ――――――」
神楽は背後から犯され続けながら、恍惚とした声で更なるみだらを求める。
恍惚とした今の表情からは、大事なところを荒らされる苦痛はわずかでも認められない。
愛しい後輩との愛欲が、みだらな苦痛を凌駕したというのだろうか……
「あぁんっ! あっ! んぁっ!」
机上に仰向けで寝そべる神楽が、身悶えながらけたたましく喘ぐ。
彼女の真向かいには、直立した輝男が、何度も腰をぶつけて来る。
神楽はスカートを脱がされ、素裸の股を開かれた状態で、輝男自身の衝突を何度も受ける。
神楽の秘裂には、剛直が突き刺さったまま行き来を繰り返している。
秘裂の隙間からは蜜がこぼれ、肉と肉の衝突音に水音を加えさせる。
「いいっ、すごいっ! もっと……もっと強く……!」
神楽は輝男の律動を甘受しながら、我を忘れたかのように歓喜の声を上げる。
一時間ほど前に、クラスメートたちと一緒に最後のホームルームを迎えたこの教室で、今、愛する後輩と二人きりで淫欲のひと時を過ごす。
神楽の歓喜に応じるかのように、輝男は腰の動きを激しく小刻みにさせる。
引っぱたくかのような衝突音が、輝男と神楽の間で響き、
「あぁっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!」
上ずったかのような喘ぎが重なっていく。
神楽に向けて律動を繰り返す輝男は、汗をにじませながら、歯を食いしばる。
(神楽さんの中……かなり締まって……熱く、ぬめってる……!)
神楽のヴァギナの感触に、内心、驚嘆する。
膨張しきった剛直の往来に、ヴァギナは肉圧を強め、表面に熱とぬめりを増していく。
神楽の中の肉圧は、輝男自身を拒み、あるいは締め付けるかのようである。
しかし、輝男は動きを弱める代わりに、これ以上は無理なくらいに動きを加速させる。
ヴァギナの表面を通して絡み付く熱と愛液にうながされるかのように、小刻みな動きを繰り返す。
輝男の容赦ない動きに、神楽は机上に背もたれしたまま、
「あぁっ、イヤッ、あぁんっ!」
何度ものけ反りながらけたたましく喘ぐ。
一度は、恍惚の極みに達したかのようだった神楽だったが、すぐにまた、剛直とヴァギナの摩擦がもたらす苦痛に心身をさいなまれていく。
苦痛を隠せない神楽の今の喘ぎも、水音を交えてトーンアップする肉と肉の衝突音に難無くかき消されてしまう。
色白の素肌を薄赤色に染めて身悶える神楽を前にして、彼女を犯し続ける輝男も、苦悶の色を押し隠せずにいる。
額から冷汗を垂らし、グッと歯を食いしばりながら、
(神楽さんの中……もう、これ以上は……!)
限界まで強く締め付けるヴァギナの感触に、内心、苦悶の声を上げる。
収縮を強め、熱とぬめりを絡ませる四方の肉壁が、剛直に苦痛と刺激をもたらし、輝男の中に容赦ない昂りとして伝わっていく。
輝男の中は、既に淫欲の昂りが沸騰点に達している。
自らいつでも暴発してしまう状態にあるのを痛感すると、
「あぁっ、イヤッ、ダメッ! イ、イっちゃう、イくぅっ……!」
神楽は激しく身悶えながら自らの限界を訴える。
神楽の今の叫びを聞くと、輝男は荒く息を弾ませながら、激しく小刻みに腰をぶつける。
ラストスパートをかける激しい律動に、神楽は絶えず身悶え、
「あぁっ、あっ……ハァッ……んうぅっ……ハァ……んくぅっ……!」
切なそうな喘ぎと荒い吐息を交互に繰り返す。
「か、神楽……神楽…さん……神楽さん……!」
輝男は激しく腰を振り続けながら、熱に浮かされたような声で愛しい先輩の名を繰り返し呼ぶ。
「ダ、ダメ……! イくぅっ……! 早く……早く…来て……!」
神楽は息も絶え絶えといった様子で、自らを犯す後輩に向かって強く懇願する。
輝男も神楽も、いつ果ててもおかしくない状態にある。
そして、一、二度、輝男が神楽に向かって強く腰を打ち据えると、
「あっ、あぁっ……あぁ――――――……」
神楽は体を大きくのけ反らせながら、絶頂の声を上げた。
神楽の今の叫びを聞くと、ギュッと締まり切った彼女の中で、輝男は勢いよく果てた……
◇ ◇ ◇
校舎内は既にひと気が無く、シンと静まり返っている。
共に卒業し、別れを惜しむ友人たち――
最後のひと時を過ごす先輩、後輩――
そのいずれもが消え失せて久しい時刻、生徒玄関に一組の男女生徒が姿を見せる。
「天江君、今度はあなたの番よ。
無事にこの学校を卒業できるよう、一生懸命頑張ってね」
「先輩こそ、四月からの大学生活、頑張って下さいね。
俺、ずっと先輩のこと、応援してますから」
「ありがとう……。でもまた、当分、ここにいるかもしれないけど」
神楽と輝男は、そう言葉を交わすと、またも唇を重ねた。
今日、無事に卒業を迎えた聖神楽は、他の誰にも負けないくらいの卒業の思い出を抱えながら、今、この明朝学園高校を巣立っていく……