降りしきる雨が、明朝学園高校の校舎に注がれる。
雨に打たれる校舎の中、廊下の端で、輝男と桜月は並んで窓の外を眺める。
「明日、春分の日で休みだけど、天江君、何か予定でもある?」
窓の外を眺めながら桜月がたずねると、
「明日、母さんの墓参りに行くけど……」
横にいる輝男が、正面に見える窓の外を眺めながら返答する。
すると、桜月は輝男の方を振り向き、彼をまっすぐに見つめる。
「ねぇ……よかったら、私も付き合っていいかな?」
桜月がそう言うと、輝男はすぐに彼女の方を振り向く。
輝男が信じられないと言わんばかりに驚きの顔を見せると、
「ダメ……かしら?」
桜月は半ば残念そうな面持ちでたずねて来る。
「いや、ダメってわけじゃないけど……どうして、君が……?」
「私、一度でいいから、輝男君のお母さんのお墓に参りたいと思って……
もう、墓の中に眠っているけど、あなたのお母さんに会うせっかくの機会だから……」
肝心のことをたずね返す輝男に自らの気持ちを率直に伝える。
「輝男君はどうなの?」
「君がいいって言うなら、俺も別に構わないよ」
輝男の応諾を聞くと、桜月は柔らかな笑みを見せる。
「ありがとう。じゃあ、明日、必ず、輝男君の家に行くからね」
そう言うと、輝男を残し、一人、その場を去って行く。
去り行く桜月の後ろ姿を見つめながら、輝男は自然と笑みを浮かべる。
◇ ◇ ◇
快晴の空が、公道を疾走する軽自動車を見下ろす。
車内では、真純がハンドルを握り締めて車を走らせる。
すぐ横の助手席には輝男が、そして、後部座席には桜月と瑠奈が並んで腰を下ろしている。
「まさか、桜月さんがお墓参りに付き合って下さるなんて、思っても見なかったわ」
「俺も最初は驚いたけど、どうしても死んだ母さんに会いたいって言うもんだから」
ハンドルを握りながら嬉しそうに言う真純に、輝男は言葉を返す。
すると、
「桜月さんが来てくれるなら、お義兄ちゃんのお母さん、きっと喜んでくれるわ」
「ありがとう。私、てっきり、邪魔じゃないかと心配してたけど」
「何、言ってるの? 桜月さんだったら大歓迎よ」
後部座席から、楽しげに会話を交わす瑠奈と桜月の声が聞こえて来る。
輝男はチラッとバックミラーを覗き見する。
バックミラーには、和気あいあいとした桜月と瑠奈の姿が映っている。
(瑠奈のヤツ、小春の時とはエライ違いだな……)
輝男は、ため息を付きながら、内心、そうつぶやく。
彼の脳裏には、かつて、生母の七回忌に小春が付き合った時の光景がよみがえる。
あの時は、瑠奈が終始、小春のことを邪険に扱っていたが、今は桜月相手に仲良く話を弾ませる。
小春と桜月で余りにも接する態度を異ならせる義妹に、輝男は呆れずにいられない。
そうこうする内に、輝男たちの乗る車は郊外へと向かって行く。
郊外の墓地に、輝男と真純、瑠奈、そして、桜月の姿がある。
彼らは、輝男と真純を真ん中にして、その脇に桜月、瑠奈を配する形で、“天江家 代々之墓”と刻まれた墓標の前に立っている。
墓標の下には、ろうそくと線香が火を灯している。
すると、輝男がろうそく、線香の間に花束を添える。
輝男が下がると、今度は桜月が、自ら手に持つ花束を、輝男が添えた花束に重ねて添える。
間も無くして、四人はそのまま合掌をする。
まぶたを閉じ、神妙な面持ちで手を合わせる輝男。
彼の脳裏には、亡き生母との思い出と彼女の死に際が否応なしに浮かぶ。
輝男の横にいる桜月も、まぶたを閉じ、神妙な面持ちで合掌する。
生きて顔を合わせることはなかったが、最愛の男の生母に思いを馳せ、心から悼む気持ちをハッキリと示す。
やがて、真純と瑠奈、そして桜月がゆっくりと目を開ける。
しかし、輝男はなおも固くまぶたを閉じ、手を合わせ続ける。
(母さん……俺はいつだって、母さんのことを忘れたことはないよ……
懐かしさと愛しさ、そして悲しみと寂しさ……
母さんのために、色んな気持ちや思いが、俺の中で混ざり合って渦を巻き……
俺の中から決して離れようとしない……
でも、今日だけは違う。
俺だけじゃなくて、真純義母さんや瑠奈、それに桜月も、母さんを心から悼むために、一緒にお墓参りに来てくれているんだ……
感謝しても感謝しきれないくらいだよ……)
まぶたを閉じて合掌を続けるその奥で、未だに消え失せない生母を亡くした寂しさと、自分と一緒に生母を追悼してくれる真純、瑠奈、桜月に対する感謝の念を続けて言う。
間も無くして、輝男はゆっくりとまぶたを開く。
「輝男さん、もういいかしら?」
「あぁ、いいよ」
真純と輝男がそう言葉を交わすと、
「待って」
横から引き止めるかのような声が聞こえて来た。
二人が振り向くと、桜月が静かに歩み寄って来た。
「すみませんが、最後に挨拶させてもらえないでしょうか」
桜月は神妙な面持ちで真純と向き合うと、彼女に向かってそう呼びかける。
桜月の今の呼びかけに、真純は笑みを見せる。
「いいですよ」
真純が柔らかな声で応諾すると、桜月は輝男たちより一歩前に出て、墓前に手を合わせる。
神妙な面持ちを崩さずに墓標を見つめると、ゆっくりと口を開く。
「はじめまして、輝男君のお母さん……
私、輝男君と同じクラスの日向桜月と申します……」
自らの名を名乗りながら墓の中に眠る輝男の生母に話しかける桜月を、輝男たちは神妙な面持ちで見つめる。
「私は、去年の一学期から輝男君と付き合わせてもらっていますが……
あなたのことは、あなたが亡くなって大分経った最近になって、ようやく知った次第です。
輝男君が小さい時に亡くなったそうですが、あなたの優しさ、厳しさを、輝男君は決して忘れず、生きていくための心の支えとして、今、日々を過ごしております。
輝男君と知り合い、付き合っていなければ、今の自分はどうなってたかわからなかったと同じように、あなたのようなお母さんがいなかったら、輝男君は今頃、どうなっていたかわからなかったかもしれません」
神妙な面持ちを見せ、手を合わせながら、愛する男の生母を尊敬するかのような言葉をかける桜月。
輝男は、感極まったかのような面持ちで唇を閉ざしながら、話を続ける桜月を黙って見つめる。
「輝男君のお母さん……
あなたは亡くなってからずっと、遠い天国から息子さんのことを見守り、もしかしたらひどく心配しているかもしれませんが……
あなたの息子さんはとても素敵な人です……
ですから、これからは安心して、輝男君のことを遠い天国から見守って下さい。
私も、真純さんや瑠奈ちゃん、それに他の娘たちと一緒に、あなたの分まで輝男君の傍にいて、喜びも悲しみも分かち合っていきます。
……ですから、どうか、今は……」
そこまで言うと、桜月はまぶたを閉ざし、祈るようにして合掌する。
亡き生母に安堵の念をうながし、これからも見守ってくれるよう呼びかける桜月の後ろ姿を、輝男は心打たれたような面持ちで黙って見つめる。
真純は謝意に満ちた柔和な笑みで桜月を見つめ、瑠奈は泣くのをこらえるかのように身を震わせる。
輝男たちは皆、輝男の生母に対する桜月の嘘偽りのない思いやりに深く感銘を受けている。
輝男たちの乗る軽自動車が、墓地から遠のいていく。
再び、公道へと入って行った車内で、真純が口を開く。
「桜月さん、せっかくだから、うちで一緒にお昼でもどうかしら?」
ハンドルを握り、正面を見据えながら、後部座席に座っている桜月に向かって呼びかける。
「え? い、いいんですか?」
桜月は一瞬、驚いた後、遠慮するかのような言葉を返す。
すると、助手席に座る輝男が、後ろを振り返る。
「いいじゃないか。お昼ぐらいごちそうになっても」
笑みを浮かべながら輝男が言い返すと、
「そうだよ。ママのご飯、とっても美味しいんだから」
すぐ傍にいる瑠奈が、声を弾ませて桜月に同伴をうながす。
途端、車内にドッと哄笑が響く。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
桜月は哄笑に包まれながら、真純の提案に応諾する。
すると、
「ママ、アタシ、お昼食べたら、七瀬んちに遊びに行くから」
間を置くこと無く、瑠奈が真純に用件を伝える。
「そう……。お友達と一緒に遊ぶのも結構だけど、少しは勉強しなさい」
「はぁい」
義母と義娘が言葉を交わす中、車は滞りなく帰途に着く。
◇ ◇ ◇
輝男は自室で、桜月と一緒にベッドの淵に腰を下ろしている。
墓参りを終え、昼食を済ませた後、桜月と一緒に自室にいる。
ちなみに、瑠奈は外出し、真純はリビングでくつろいでいる。
輝男の横で腰を下ろす桜月は、手にしているスマートフォンのディスプレイに表示されている画像を見ている。
桜が舞う中、とある小学校の校門で並んで立つ一組の母子――
幼くも整った容姿をし、キチンとした礼服をまとう六、七歳くらいの男児――
そして、淡いピンクの礼服をまとい、優しい笑みを浮かべるセミロングの女性――
輝男が小学校に入学した時、母親と一緒に撮った写真を、桜月はスマートフォンで見ている。
「……本当に、素敵なお母さんだったのね……」
スマートフォンに表示されている写真の中の女性――輝男の生母・陽子を見つめながら、しみじみとつぶやく。
「桜月……君、一度も俺の母さんに会ったことがないのに……
まるで、母さんのことを十分に理解しているかのようだったよ……」
輝男は、さっきの墓参りの折に、桜月が墓前で亡き生母に話しかけた時のことを脳裏によみがえらせる。
「……何となく、そうじゃないかと思っただけ……」
桜月はそう言って、輝男にスマートフォンを返す。
「今の輝男君がいるのは、お母さんの存在が大きかったから……
時に優しく、時に厳しくあなたをはぐくんでくれたから、今の輝男君がいるんだわ。
そうでなかったら…」
「確かに、母さんの存在も大きいけど……
真純義母さんや瑠奈、それに君や他の皆によるところも大きいから」
言葉を続ける桜月に、輝男はそう言葉を返す。
しかし、桜月はすぐに首を横に振る。
「前にも言ったけど……私はあなたのお母さんの代わりになることも……
あなたのお母さんを超えることもできない……
輝男君は、私を大切な人のように思ってくれているけど、亡くなったあなたのお母さんに比べれば……」
自ずと神妙な面持ちを見せながら、輝男の亡き生母に対する引け目のようなものを言う。
輝男を慕い、愛する気持ちに変わりはないが、当の相手の心に亡き生母の存在が大きな比重を占めている事実に、いささか気落ちしているのだ。
そんな桜月の気持ちを知ってか知らずか、輝男は神妙な面持ちで桜月と向き合う。
「でも、君は何とか頑張って、俺の母さんに少しでも近づこうとしている。
でなかったら、わざわざ一緒に墓参りに付き合ってくれたり、墓前で母さんにあいさつしたりすることなんてないのに……」
輝男がそう話しかけると、桜月はやや恥ずかしそうに顔をうつむかせる。
「俺だけじゃなくて、死んだ母さんのことまで思ってくれる……
それだけでも、俺は十分だよ。
それに、君と二人きりでいると、何故だかわからないけど、母さんと一緒だった時のことを思い出し、気持ちが安らぐ」
そう言葉を続けると、輝男は表情を和らげながら、桜月をまっすぐに見つめる。
輝男の視線に気付いてか、桜月はゆっくりと顔を上げる。
桜月の目に、柔らかな笑みを浮かべ、愛しそうなまなざしを向ける輝男の顔がハッキリと映る。
そのまま、静寂が室内を覆う。
無言で見つめ合った後、輝男と桜月は、互いを優しく抱き締めながらキスを交わす……
◇ ◇ ◇
桜月はベッドの上で仰向けに寝そべっている。
淡い水色のブラジャーのみをまとう上半身をさらしながら、再び、真上から輝男のキスを受ける。
輝男は、唇を重ね、舌を絡ませ合いながら、桜月の胸をブラジャー越しに揉みしだく。
「うぅ……んっ……んふぅ……」
絡み合う舌の隙間から、かすかなうめき声が漏れる。
切ない吐息を交えたうめき声と唾液が跳ねるような音を聞きながら、下着越しの愛撫を続ける輝男。
彼の手のひらは、ブラジャーの質感とその下にある柔らかな肉感を同時に堪能する。
やがて、ディープキスをやめると、桜月のブラジャーのカップをずり上げた。
ブラジャーの下から、色白で形良いCカップバストがプルンと弾み出る。
裸の胸を直に揉みしだきながら、胸元に顔をうずめる。
胸先にある桃色の小さな蕾に、輝男は口を含む。
そのまま、輝男が胸先に吸い付くと、
「あっ、イヤッ、んぅっ……」
桜月は切なそうに喘ぎながらビクンと身悶える。
輝男は愛撫を続けながら、赤ん坊のように桜月の胸先を貪る。
胸先から絶えず襲って来るみだらな刺激に悶えていた桜月だったが、輝男の後頭部に両腕を回し、優しく抱き締める。
左右の胸先に交互に吸い付き、舌で舐め回す輝男の動きに、
(輝男君、やっぱり、まだまだお母さんが恋しいのね……
お母さんの温もりを取り戻したくて、私と……
いくら頑張っても、私は輝男君のお母さんの代わりにはなれないのに……)
無我夢中で自分を抱く輝男の秘められた思いを探り、深く感嘆する。
桜月の表情は、恍惚というよりも愛しい気持ちの方が強く出ている。
それでも、感じ入っているのを示すかのように、顔は赤みを増す。
一方の輝男は、桜月の胸先を貪りながら、彼女の裸の胸を愛撫し続ける。
輝男の手のひらは、桜月の美乳が、内側からジンワリと熱を帯びて来ているのを感じ取る。
輝男に吸い付かれ、舐め回される胸先も、ピンと固さを増していく。
「あっ、あぁ……イヤッ……あっ、んぅあ……ハァッ……」
輝男の頭を優しく抱き締めながら、切なそうな喘ぎを絶えず発する桜月。
すると、輝男は桜月の抱擁からすり抜け、体を下の方へ向かわせる。
輝男の目の前には、ベージュのひざ丈スカートが見えるが、彼はそれをすぐに脱がせる。
スカートの下からは、色白で細く引き締まった左右の脚と、両脚の付け根を覆う水色のショーツが姿を見せた。
輝男はショーツも脱がすと、茂みの奥にある秘所に顔をうずめる。
輝男の舌が肉の花弁を舐め回すと、
「あっ、ヤダッ、あんっ、んあっ……」
桜月はビクンとのけ反りながら、イヤイヤと身悶え、艶やかに喘ぐ。
輝男は、桜月の喘ぎを聞き入りながら、肉の花弁を隈無く舐め回し、内側にも舌を差し込ませる。
桜月の大事なところからは、舌なめずりの音が漏れ、輝男と桜月の耳に届く。
「ヤダ……そこ、汚い……ダメだ…ってば……」
ためらいの声を漏らす桜月だが、輝男のクンニを止める動きを一切見せない。
切なく喘ぎ、身悶える以外に何もしない桜月に気をよくしてか、輝男はそのまま、桜月の大事なところを貪り続ける。
砂ぶるかと思えば、内側から顔を覗かせて来た小さな豆のようなものを口に含んだりする。
「あぁんっ、イヤ……んうぅ……んふぅ……」
荒い吐息を交えながら、切ない喘ぎを発する桜月。
そんな桜月の中から、芳醇なメスのにおいが吐き出される。
輝男はメスのにおいを嗅ぎながら、中から漏れ出る蜜を舐め取ろうとする。
音を立てて蜜を舐める輝男だが、蜜の流れは増すばかりだ。
舐め尽くそうとすればするほど、蜜はとめども無くこぼれ続ける。
やがて、輝男は桜月の股から顔を離し、体を起こす。
体を起こした輝男の視線の先には、恍惚に赤らむ桜月の美貌があった。
桜月は、乞うようなまなざしを震わせながら、輝男をまっすぐに見つめる。
「輝男君……お願い……来て……」
弱々しい声で懇願の言葉をかける桜月に、輝男は黙ってうなずく。
桜月は依然としてベッドの上で仰向けに寝そべっている。
しかし、その身は既に一糸もまとわぬ状態である。
紅潮し、荒く息を吐く桜月の目の前には、輝男が生まれたままの姿で膝立ちの体勢を取る。
裸の股から突っ立つ陰茎には、コンドームがしっかりと密着している。
万一の事態に対する備えを済ませると、輝男は改めて桜月と向き合う。
「桜月……行くぞ……」
「うん、いいよ……」
一言、言葉を交わすと、桜月の左右の太ももを開かせ、濡れぼそった秘裂に自分自身を押し付ける。
「あぁ……!」
ぬめりにうながされて突き進む肉の棒に、桜月はたまらずのけ反り、喘ぐ。
そして、輝男の背中に両腕を回すと、そのままギュッと抱き締める。
抱き締められ、引き寄せられる拍子に、輝男は一気に腰をぶつける。
「あっ、あぁっ!!」
まさかの猛進に、桜月はのけ反り、けたたましく叫ぶ。
しかし、輝男に対する抱擁は解かず、彼と直に体を重ねる。
真下からの荒い吐息が、輝男の頬にかかる。
「大丈夫か?」
輝男が心配そうにたずねると、
「うん、大丈夫……」
桜月は額に冷や汗を垂らしながらも、何とか笑みを浮かべて返事する。
抱擁が若干、緩み、輝男と桜月は上下に顔を向き合わせる。
「ごめんね。余計な心配をかけちゃって……」
桜月が詫びの言葉をかけると、輝男は柔らかなキスで応じる。
一瞬、唇を重ねた後、ゆっくりと腰を動かす。
「あぁ……あっ……」
桜月は輝男を抱き締めたまま身を揺らし、切なそうな喘ぎを漏らす。
程よく狭いヴァギナの感触を認めながら、スローペースの律動を繰り返す。
「どうだ?」
「うん、気持ちいい」
桜月からの返事を聞くと、輝男は腰の動きをペースアップさせる。
背中に回った左右の細腕が、抱き締める力を強める。
「うっ……あぁ……」
切なそうな桜月の喘ぎを聞くと、
(今日の桜月、いつにも増してキツイ……)
収縮を強めるヴァギナの感触に、輝男は内心、苦悶の声を上げる。
しかし、内心の心境はおくびにも出さず、そのまま律動を繰り返す。
「あっ、あぁっ……イヤッ、あっ……んぅっ……あぁっ……!」
桜月は輝男を抱き締めながら、イヤイヤと身悶え、喘ぎを艶やかにさせる。
桜月の喘ぎと彼女の中でわき上がる熱とぬめりは、輝男の動きを更に激しくさせる。
強く抱擁を続ける桜月に向けて、荒く息を弾ませながら何度も腰をぶつける。
輝男と桜月がつながっている個所からは、水音混じりの肉と肉の衝突音が響く。
加えて、ベッドのきしむ音と、
「あぁっ、イヤッ、あんっ、ハァッ、ハァッ……あっ、んうぅっ……!」
途切れることのない桜月の喘ぎが、密室でみだらな三重奏を響かせる。
上下に密着する輝男と桜月の間では、引き締まった胸板と柔らかな美乳が押し合っている。
押し合う胸や腹は、熱を帯びたかのように薄赤色に染まり、にじむ汗を混ぜ合わせている。
律動を繰り返し、腰をぶつける輝男は、桜月と顔を合わせると、唇を重ね、舌を絡ませ合う。
「うぅっ、んっ、んふぅっ、んくぅっ……!」
絡み合う舌の隙間から、苦痛とも歓喜とも取れるうめきが漏れる。
桜月の中では、輝男自身がヴァギナにこすられながら、固さ、大きさを増していく。
固く膨張する輝男自身に反比例するかのように、四方の肉壁は更に狭まっていく。
輝男は、剛直に絡み付く熱とぬめり、そして、四方から締め付ける肉圧に煽られて、激しく小刻みな律動を繰り返す。
やがて、桜月は輝男とのディープキスをやめる。
荒く息を吐きながら、輝男をまっすぐに見上げると、
「て、輝男…君……すごい……激しい……」
熱っぽい声で、歓喜の念を途切れ途切れに言う。
輝男の目には、桜月の顔が既に恍惚に赤らんでいるように見える。
そのまま何度も腰をぶつけると、
「あっ! イヤッ! 痛い!」
桜月はのけ反りながら苦痛の声を上げた。
狭まる一方のヴァギナと固く膨張した剛直による摩擦が、桜月に苦痛をもたらしたのだ。
苦痛の激しさを表わすかのように、輝男の背中に回った両腕を力を思いっきり強める。
輝男は、背中から痛感する圧力と真正面に見える苦痛の顔に、思わず戸惑う。
「おい、大丈夫か?」
輝男が心配そうにたずねると、
「お願い……もっと……もっと強く……!」
桜月は、今しがた苦痛の声を上げたばかりなのに、更なるみだらを求めて切なそうに訴える。
目元に涙をため、乞うようなまなざしを震わせる様が、今の桜月の言葉が偽りでないことを示そうとする。
輝男は体を起こし、引き続き腰を振り、ぶつけ続ける。
輝男の正面では、
「あぁっ! あんっ! んぅあっ……!」
桜月が仰向けの体勢でけたたましく喘ぎ、身悶えている。
輝男と桜月の間では、固く膨張した輝男の剛直が、桜月の秘裂を行き来している。
剛直が往来を繰り返す秘裂の隙間からは、蜜が絶えずこぼれて来る。
ベッドのシーツをギュッとつかんで我が身を支えながら、桜月は輝男による律動に応じるかのように悶え続ける。
彼女の胸元からは、色白で形良いCカップバストがプルプルと震えている。
揺れる美乳と恍惚に赤らむ桜月の美貌が、輝男を否応なく昂らせる。
水音混じりの肉と肉の衝突音とベッドのきしむ音、そして、
「あぁんっ、んっ、んうぅっ、ハァッ、あっ、んあっ……!」
桜月の艶やかな喘ぎが、輝男の耳に重なって聞こえる。
(桜月の中、すごく締まってる……!)
熱とぬめりに覆われたヴァギナによる四方からの肉圧に、輝男は内心、苦悶の声を上げる。
普通であれば、難儀を覚え、動きを鈍らせるが、今はむしろ、これ以上は無理なくらいに激しく小刻みに律動を繰り返す。
引っぱたくかのような肉と肉の衝突音が、輝男と桜月の間で響く。
「あぁっ! んんっ! イヤッ! あっ!」
桜月はのたうち回るかのように身悶えながら、けたたましく喘ぐ。
「ヤ、ヤダ……輝男君……ったら……お腹……破けちゃう……!」
息も絶え絶えといった様子で、苦痛に似た感情を訴える。
事実、輝男自身の荒々しい動きを受け入れる桜月の中は、限界まで収縮を強めている。
熱っぽく薄赤色に染まった桜月の素肌からは、絶えず汗が噴き出ている。
彼女を正面から犯す輝男もまた、火照った体から汗をにじませる。
絶えず締め付けを強めるヴァギナの動きに、輝男は冷や汗をにじませながら歯を食いしばる。
(ダメだ。これ以上は……)
内心、苦悶の声を上げると、
「あぁっ、ダメッ! イくっ、イっちゃう!」
限界を訴える桜月の声が、輝男の耳に流れた。
桜月の今の訴えを聞くと、輝男は彼女の左右の太ももをつかみ、腰をグイッと浮かせた。
依然としてつながったままの剛直を通して、浮き上げられた腰に何度も打ち据える。
「あぁっ、ヤダッ、イヤッ!」
下半身を抑えられたまま、容赦無い猛進を甘受させられる桜月は、たまらず悲痛の念を叫ぶが、
「もっと……輝男…君……もっと…強く……!」
すぐに、震える声で、更なる猛進を訴える。
自らの中が限界まで狭まっているのを忘れて、愛する男自身を求め、受け入れようと必死になる。
そんな桜月の気持ちに応じるかのように、輝男は荒く息を弾ませながら、自身の衝突と猛進を繰り返す。
輝男もまた、自らの中が限界まで昂り、煮えたぎり、いつ暴発してもおかしくない状態にある。
剛直をゴムで覆っているので、万一の事態は避けられるが、彼はそのことを忘れて、無我夢中で愛する少女の中を荒らし続ける。
桜月は手足をわなわなと震わせ、激しく身悶え、胸元を震わせながら、
「あっ、イヤだ、動いちゃ……あぁっ、ダメ、イく……ホントにイっちゃう……」
苦悶の声を震わせながら、限界間近にあることを艶やかに訴える。
輝男は引き上げた桜月の腰に、自らを激しく小刻みに繰り返しぶつける。
ラストスパートをかけようとしているのは明らかだ。
「さ、桜月……お、俺……」
荒く息を弾ませながら輝男が呼びかけると、
「は、早く……早く来て……!」
のけ反り、悶えながら、切々と求める桜月。
輝男はそのまま、桜月に向かって二、三回、腰を激しく打ち据える。
すると、桜月は力一杯にベッドのシーツをつかみ、体を大きくのけ反らせ、
「ああっ! あっ、あぁ――――――……」
腹の底から絶頂の叫びを上げた。
桜月の叫びを聞くと、一拍の後、輝男は桜月の中で勢い良く果てた……
◇ ◇ ◇
輝男は自室でジーンズをはき、着替え直している。
輝男の後ろでは、桜月もまた私服に着替え直している。
「桜月、すまない……
せっかく、母さんの墓参りに付き合ってくれたのに、成り行きで君を犯しちゃって……
俺だけじゃなく、死んだ母さんのことも心から思ってくれている君のことを……」
桜月に背を向けたまま、申し訳なさそうに言葉をかける。
今更のように、桜月と事に及んだことへの罪悪感をにじませようとする。
すると、
「輝男君」
後ろから優しく呼びかける声が聞こえて来た。
輝男が振り返ると、すぐ目の前にいた桜月が、すかさず輝男にキスをする。
突然のキスに、輝男は思わず顔を赤らめる。
紅潮する輝男の目の前には、桜月の優しいほほ笑みがある。
「別にあなたが悪いことをしたわけじゃないから……
お母さんのお墓参りの後でやったのが気が引けたみたいだけど……」
「いや、別にそういうわけじゃ……」
「大丈夫よ。
私たちが互いを思う心を持ち続ける限り、何度、体を重ねても、きっと天国のお母さんも許してくれると思うわ。
お母さんも、あなたが人肌の温もりや人の優しさを求めて止まないのをわかっているから……
そのために、輝男君はいつも、私や他の娘を優しく抱いてくれてるんでしょ?」
笑みを絶やさずに言ってくれる桜月に、輝男は自ずと表情を和らげる。
自らの胸の内を鋭く突きながらも、それを優しく受け止めようとする桜月に、輝男は気持ちを和らげていく。
「ありがとう……
君にそんなことを言ってもらえて、俺はとても嬉しいよ」
自然と笑みを浮かべながら、桜月に向かって言葉を返す。
輝男の今の言葉に、桜月は笑みを見せ続ける。
桜の花びらが舞う温かな春の昼下がり――
一層の絆を深める若い男女の姿がそこにあった……