「しかし、さっきの校長の話、無駄に長かったよなぁ」
「やっと、明日から春休みか」
「ねぇ、今度の春休み、何する?」
教室内のあちこちで、会話に興じる生徒たちのざわめきが響く。
教室内の一角では、輝男が一人、自席に腰を下ろしている。
周囲を取り巻くざわめきを気に留めず、手にしたスマートフォンをボンヤリと見つめている。
「明日から春休み……か……」
ボンヤリとつぶやく輝男の目は、スマートフォンのディスプレイを注視している。
ディスプレイには、七、八歳くらいの幼い少年、少女二人が、並んで写真に収まっている姿が表示されている。
画像内の二人は、いずれも満面の笑みを浮かべている。
短く整った黒髪をし、幼いながらも端整な顔立ちをした少年――
その横で同じようにほほ笑む、黒いセミロングをし、クッキリとした目が特徴的な少女――
輝男は、自ずと画像内の少女を注視している。
(“いずちゃん”、今頃、どこで何してんだろ?
俺と同じように、どこかの学校で三学期の終わりを迎えてるんだろうか……)
画像内の少女を見つめながら、内心、思いを馳せるようなつぶやきを発すると、
「おい、何、ボゥッとしてんだ?」
横から一人の男子生徒が顔を覗かせてきた。
横から聞こえてきた声に、輝男はハッと我に返る。
すると、目の前にある小中の顔に思わず驚く。
「おい、小中、脅かすなよ!」
輝男がビックリして声を上げると、小中は輝男の手中にあるスマートフォンの画像を覗き見する。
小中の目は、ディスプレイ内の画像にある少女をとらえる。
途端、ニヤッと笑いながら輝男と向き合う。
「おい、天江くぅん、君、“そっち”系の趣味があったなんて……」
肘をつつきながら、からかうようにして言葉をかける。
さっきまで輝男が見ていたのが画像内の幼い少女であることに、小中はついつい邪推をしてしまう。
小中の今の言葉と彼の表情に、輝男はムッと表情を険しくさせる。
「違う。小さい頃、仲良しだった幼なじみの娘の写真だよ」
「え? この前、言ってたあの幼なじみの娘か?」
「あぁ、そうだよ」
わずかでも揺るぎない口調で言う輝男に、小中はすぐに納得する。
先日の昼休み、輝男が言った幼なじみの娘の話を思い出したのだろう。
「そんなことより、お前、俺に何の用だよ?」
輝男がそうたずねると、小中は手にしているスマートフォンのディスプレイを輝男に見せる。
ディスプレイには、学校の制服と思しき白のワイシャツに黒のプリーツスカートといういで立ちをした、一人の少女の画像が表示されている。
歳にして輝男たちと同い年くらい――
長い黒髪に、色白の素肌、特徴的なクッキリとした目――
服を着ていてもわかる、細く引き締まった肢体――
そして、服の下から自己主張する大きな左右のふくらみ――
輝男は小中が突き付けた画像内の少女を見ると、
「何だ、ただの女の子か」
呆れ顔でため息を付きながら言う。
輝男の反応に、小中は一瞬、唖然とした後、呆れ顔で輝男と向き合う。
「おい、お前、泉梓を知らないのか?」
信じられないといった調子で、輝男にたずねる。
「知らん。初めて聞いた名前だよ」
素っ気なく言い返す輝男に、小中は深くため息を付く。
「お前、マジで“いずみん”のことを知らないのかよ?
今や女優としても大活躍中のマルチアイドルなんだぜ。
歌、モデル、お芝居、なんでもござれのスーパーアイドルの…」
「俺、そういうのは関心を持たないようにしてんだ。
スーパーアイドルだの超人気女優だのと……
あぁいうのは、元から胡散臭いか、人気と実力が全然かみ合わないかのどちらか、あるいは両方を兼ね備えてるものだと見なしてるから」
「ちぇっ、何だよ……
せっかく、限定版の特別デジタル写真集をゲットしたって言うのに」
画像内の少女――すなわち、アイドル・泉梓(いずみ・あずさ)の特別グラビアを見ながら残念そうにつぶやく。
恐らく、ごく一部の者しか手に入れることのできないデジタル写真集を入手したことを自慢しに来たのだろう。
つまらなさそうにソッポを向ける輝男に向かって、小中は執拗にスマートフォンのディスプレイを突き付ける。
「見てみろよ、このデジタル写真集には、ここでしか見ることのできないプレミアもののグラビアがいっぱい載ってあるんだぜ」
そう言うと、ディスプレイをスライドしながら、輝男に画像を次々と見せ付ける。
輝男の目には、泉梓の姿を収めた画像の数々が、否応なしに突き付けられる。
ワイシャツをはだけ、黒のレース模様のブラジャーをさらしながら、ベッドの上で寝そべる梓――
部屋の片隅で毛布に我が身を包ませながら、素肌が覆うのみの両肩や細く引き締まった左右の脚を出す梓――
大きな左右のふくらみを上半分まで見せた格好でお湯の雨に打たれる梓の裸体――
他にも、色々と際どい画像が、輝男の目の前に次々と突き付けられる。
輝男は努めて平素の表情を装いながらも、
(まったく……
俺たちと大して変わらない歳で、あんないかがわしい仕事をさせられるなんて……
どうしようもないバカか可哀想な娘のどちらかだな……)
いわゆる“セクシー・ショット”を惜しげも無くさらすアイドル・梓に、哀れみとさげすみの念を心の中で吐く。
と、同時に、彼女の画像を見ている内に、内心、何かが心に引っかかるのを感じた。
(あの黒い髪、色白の素肌、クッキリした目……どこかで見たことがあるような……)
内心、首を傾げると、
「小中、その泉梓の写真って、この写真集でしか見れないのか?」
いつになく神妙な面持ちで、小中に向かってそうたずねる。
輝男の今の問いかけに、小中はニヤッと表情をほころばせる。
「おっ、お前も“いずみん”に興味津々のようだな」
「そう言うわけじゃ無いが……どうも気になって仕方が無いんだ」
「今日、発売の週刊少年グレイトに“いずみん”の巻頭グラビアが載ってるぜ」
「そうか、ありがとう」
輝男と小中がそう言葉を交わすと、チャイムの音が鳴り出した。
さっきまで雑談でざわめいていた教室は、シンと静まり返っている。
輝男を含む生徒たちは、皆、整然と席に着いて、正面を見据える。
輝男たちの視線の先には、伊達メガネをかけた理華が、黒板と教卓の狭間で立っている。
理華もまた、真剣な面持ちで、正面に見える輝男たちをまっすぐに見つめる。
「今日で三学期が終わり、あなたたちも二学年最後の日を迎えることとなりました。
来月から新年度に入り、全員、三年生となりますが……
それは、明日からの春休みを何の大過も無く過ごせた後でのこととなります。
無事に進級し、春休みに入ったからと言って気持ちが浮つき、変なトラブルやとんでもない事故に遭ってしまっては元も子もありません。
事故やトラブルのせいで、今後の学校生活に支障が来たすようなことがあれば、これまでのあなたたちの努力はすべて水泡に帰してしまいます。
その上、あなたたちは来年、進学、もしくは就職のための活動に本腰を入れなければなりません。
そうなれば、なおさら、明日からの春休みは、今日までの学校生活よりも一層、気を引き締めなければいけません」
真剣な表情を崩すことなく、担任教諭として戒めの言葉を言い連ねる理華。
輝男も他の生徒たちも、真剣な表情を崩さずに、理華の話を黙って聞き入る。
やがて、再びチャイムの音が校舎中に鳴り出す。
「…では、皆さん、来月の新学期も、また元気な顔を見せてね。
もしかしたら、クラス替えで別々になる人もいるかもしれませんが……」
理華がそう言うと、生徒たちは一斉に席を立ち、担任に向かって一礼をする。
輝男もまた、クラスメートたちと一緒に理華に礼をする。
◇ ◇ ◇
校舎はほとんどひと気が無く、シンと静まり返っている。
教室や廊下には、生徒たちの姿はまったく無い。
終業式とホームルームを終え、ほとんどの生徒たちは下校している。
三学期並びに年度最後の日を終えようとした校舎の一角、屋上手前の踊り場に、二人の男女生徒が並んで腰を下ろす。
「何だか、あっという間だったわね……この三学期も二学年も……」
「あの時はいっぱいいっぱいで臨んでたけど、過ぎてしまうと、随分、呆気無いと言うか……」
輝男と葵は、並んで腰を下ろしながら、過ぎた日々を述懐する。
「俺、正直言って、この一年間、去年とは比べ物にならないくらい、色んなことを経験したよ……
君に関して言えば、君が生徒会長になってから、君とも色々あったし……」
横にいる葵に向かって、述懐を続ける輝男。
輝男の今の言葉を聞くと、葵の脳裏に過去の様々な記憶が次々と浮かぶ。
途端、葵は顔を赤くしてうつむく。
不意に、輝男と幾度も繰り広げたセックスを思い出してしまったのだ。
恥じらいに顔を赤くしたまま黙り込む葵。
輝男もまた、何かに思いを馳せるかのような面持ちで唇を閉ざす。
わずかの間、沈黙が続いた後、葵は再び表情を落ち着かせる。
一呼吸、間を置いた後、固く閉ざされた葵の唇が開く。
「……ところで、来年、大学受験だけど……
天江君はどの大学を受けるつもり?」
正面を見据えたまま、葵が輝男にたずねる。
輝男は葵の方を振り向かずに口を開く。
「東大と関東国大、あと、できれば、御学堂大学も受けようと思ってるんだ」
そう言うと、葵の方をようやく振り向く。
「黒山、君は?」
「私は東大と早稲田……」
輝男からの問いかけに、葵は言葉少なく返答する。
「随分と思い切ったものだな……」
「でも、この前の進路相談でこのことを言ったら、石上先生から無謀だって言われて……
受けること自体は反対ではないが、受かる可能性は私でも限り無くゼロに近い。
私の学力に見合って、今後の将来において大いにプラスになり得るところならいくらでもある。
石上先生からはそう言われたわ……」
平素の表情を崩さずに言うと、葵は深くため息を付く。
努めて感情を抑えてはいるが、自分の希望に水を差されて、いささか気分を害していることを隠そうとしない。
輝男もまた、葵の今の気持ちを知ってか、神妙な面持ちを見せる。
「俺も君も同じだな……
先生たちからは、決して手放しで応援のエールを送ってもらえない……」
「そんなことは、私だってちゃんとわかってる……
甘やかすように褒めて応援するくらいなら、思い切って冷たく突き放すことくらい……」
「それだけ、俺たちに本気で頑張ってもらいたいんだよ。雨宮先生も石上先生も……」
そこまで言うと、輝男と葵は再び沈黙した。
今後、自分たちが向かう道の険しさを思い、自ずと表情が重くなる。
自らが選択したこととはいえ、いざ実際に臨むとなると、想像だにしないプレッシャーについつい気落ちしてしまいそうになる。
一分、二分…と、静寂の内に時が無為に過ぎていく。
どのくらい時間が経ったかわからないが、輝男はようやく腰を上げる。
「こんなところでボゥッとしても仕方がない……。帰るか……」
そうつぶやきながら階段を下りようとした刹那、横から伸ばされた手が、輝男の制服のブレザーをつかんだ。
自分を引き留めようとする動きに、輝男は足を止め、横を振り向く。
振り向いた先には、葵が、鋭く厳しい形相で輝男をまっすぐに見据えている。
輝男は、自分を見つめる葵のまなざしが乞うように震えているのに気付く。
「どうしたんだ……?」
「天江君……いいかな……? ここで……」
声を震わせながら呼びかける葵。
葵は輝男を見つめたまま、ほんのりと頬を赤らめる。
葵の今の言葉と彼女の表情に、輝男は驚き、頬を赤らめる。
「葵、まさか……!?」
何かを察して驚きの声を上げる輝男の唇を、葵のキスがふさぐ。
真正面から迫る柔らかな唇の感触に、輝男は身を固くしてしまう。
間も無くして、葵は唇を離し、再び輝男と向き合う。
「天江君……嫌?」
「いや……別に嫌ってわけじゃないが……」
輝男が恥ずかしそうに口ごもると、
「私たち、新学期まで当分、会うことが無いから……
今、天江君に抱いてもらえないと、何だか先へ進めない気がして……」
葵はまっすぐに輝男を見つめ続けながら、率直な気持ちを言う。
「天江君はどうなの?」
葵は続けて、輝男に自分の気持ちの如何をたずねようとする。
すると、輝男のキスが葵の唇をふさいだ。
唇を重ねる輝男に、今度は葵が驚き、身を固くしてしまう。
キスを終えた輝男の目に、紅潮した葵の美貌が映る。
「葵、俺も君と同じさ……」
思わずときめくような面持ちを見せる葵に、輝男は言葉少なく言ってくる。
◇ ◇ ◇
屋上手前の床に、二人分の制服のブレザーが脱ぎ捨てられている。
壁に背もたれしている葵に、輝男はキスを交わす。
唇を重ね、舌先を絡ませ合う。
絡み合う舌先の隙間から漏れる水音を聞き入りながら、輝男はワイシャツ越しに葵の胸を揉む。
服の上からジックリと愛撫して来る輝男に、
「んっ、んんっ……んうぅ……」
葵は絡み合う舌先の隙間から、切なそうなうめき声を漏らす。
葵のうめき声を聞き入りながら、輝男は愛撫を続ける。
ワイシャツの質感とその下にある柔らかく大きな肉感を、手のひらを通して堪能する。
やがて、輝男は葵とのディープキスをやめた。
すると、輝男の手は、葵のワイシャツのボタンを一つ、また一つと外す。
はだけられたワイシャツの隙間から、色白で形良いEカップバストを覆うミントブルーのブラジャーが姿を現した。
今度は、ブラジャー越しに愛撫を仕掛ける。
「あっ、あぁっ……」
葵の口から切なそうな喘ぎが漏れる。
二、三回、下着越しの愛撫を繰り返すと、ブラジャーのカップをずり上げる。
ずり上げられたブラジャーの下から、裸の胸がブルンと弾み出る。
美巨乳を直に揉みしだく輝男に、
「あぁっ、あんっ、ん、あ……」
葵は切なそうな喘ぎを繰り返す。
輝男は愛撫を続けながら、絶えず喘ぐ葵の唇をふさぐ。
柔らかな唇の感触と、大きくもっちりした肉の果実を味わう。
「んんっ、んうぅ……」
キスで唇をふさがれた葵がうめき声を漏らす。
葵のうめき声を聞きながら、輝男は美巨乳を揉み続け、先端の蕾を指でこねくり回す。
そのまま愛撫を続けると、胸の内側からジンワリと熱が帯びてきているのを感じ取る。
併せて、指で弄ばされる桃色の小さな蕾も、ピンと固くなっていくのが感じられる。
すると、輝男は葵から唇を離した。
キスから解放された葵は、弱々しく顔を赤らめながら輝男をまっすぐに見つめる。
「天江君……私も……」
甘い吐息を交えながら言葉をかける葵に、輝男は愛撫の手を止める。
輝男は直立姿勢で、眼下にあるものを見下ろす。
見下ろす先には、裸の胸をさらけ出されたままの葵が身を屈めていた。
制服のスラックスから露呈された肉の棒を片手で握ると、先端にチュッとキスをする。
大きく口を開け、肉の棒をくわえ込むと、ゆっくりと口を動かす。
「んっ、んうっ、んっ、んうぅ……」
陰茎でふさがれた口元から、かすかなうめき声が漏れる。
ひと気も無く、シンと静まり返った校舎内の一角に、唾液の跳ねるような音がかすかに聞こえる。
輝男はため息を付きながら、ペースアップする葵のフェラチオを眺める。
口の動きは少しずつ速まり、生温かく柔らかい口腔の動きも、撫でるような動きから摩擦へと切り替わっていく。
葵の口内の生温かい感触と口腔による柔らかな摩擦が、陰茎を通してみだらな刺激をもたらす。
「んっ、んんっ、んうぅ……んむっ……」
唾液が跳ねるような音と共に、葵のうめき声も、艶を増しながらトーンアップする。
すると、葵は一旦、輝男自身を口から離す。
上目遣いで輝男を見つめると、
「天江君、気持ちいい?」
ほんのりと頬を赤らめながらたずねる。
「あぁ、気持ちいいよ」
輝男がすぐに返事をすると、
「もっと気持ちよくなって」
そう言葉をかけるなり、すぐにまた陰茎をくわえ込む。
フェラチオを再開する葵だが、初めから口の動きを速めていく。
「んっ、んぐっ、んうぅっ、んむっ、んんうっ……!」
葵の口から、息詰まるようなうめき声が漏れる。
輝男に更なる刺激をもたらさんと、口でもって輝男自身を強くしゃぶる。
葵の口内にとらわれたままの輝男自身は、口腔による摩擦に応じて、固さ、大きさを増していく。
当然ながら、輝男は、自分自身がひどく充血していくのを痛感する。
深くため息を付きながら、口でもって奉仕する葵の姿を見下ろす。
(桜月や他の皆もそうだけど……
“鬼の生徒会長”と呼ばれている葵とこうしてエッチできるなんて……
去年の今頃には、まったく想像だにしなかったよ……)
フェラチオを続ける葵を見つめながら、内心、感慨深げにつぶやく輝男。
彼の脳裏には、同じ生徒会の一員として働く葵の記憶が、自ずと浮かび上がっている。
真面目で厳しい生徒会長が、今、こうして、同じ生徒会の一員にして同級生である男子と、ひそやかで濃厚な淫行に耽っているのだ。
そのことに思いを馳せると、輝男は否応なく気分を昂らせてしまう。
途端、輝男は歯を食いしばり、内側でわき上がる異様な感触を認めた。
(ヤバい……! 俺の中がわき立っている……!)
絶え間ないフェラチオに刺激され、輝男の中で沸騰感がわき立って来たのだ。
自分のせいで輝男が暴発寸前に追い込まれていることなど構わず、
「んっ、んぐっ、んうぅっ、んぐぅっ……!」
葵は口を前後に動かしながら、息詰まるようなうめき声を発する。
唾液の跳ねるような音もハッキリと聞こえ、口元からは液のようなものもこぼれて来る。
「お、おい、葵……このままじゃ……」
輝男が戸惑いながら声をかけると、葵はようやく輝男自身を口から離した。
荒く息を吐く葵の目の前には、固く膨張した剛直が、唾液と別の液にまぶされながら突っ立っている。
葵はときめくかのように顔を赤らめながら、輝男をまっすぐに見つめる。
「いいわよ、天江君。来て……」
静かに呼びかける葵に、輝男は何も反応しない……
葵は裸の胸をさらけ出したまま、屋上入口手前の壁に背もたれしている。
足元には、制服のスカートが脱ぎ捨てられ、左足首には、ブラジャーとお揃いのショーツが引っかかっている。
真正面に立つ輝男は、葵の右脚を上げさせ、両脚の付け根に、剛直の先端をあてがう。
コンドームに包まれた剛直が、葵の秘裂を通して中に入って行く。
輝男自身が中に入り込むと、葵はすかさず輝男の両腕をギュッとつかみ、我が身を支えようとする。
「あっ、あぁっ……!」
固く大きな異物が入り込む感触に、たまらずのけ反り、息詰まるように喘ぐ。
葵の強い握力と喘ぎを真正面から受けながらも、輝男は自分自身を突き進ませる。
「うっ、うぅっ……!」
半分ほど入ると、葵はまた、息詰まるような喘ぎを発する。
何度も輝男自身を受け入れたはずなのに、まるで初めてであるかのように、ヴァギナは程良く狭い状態となっている。
剛直の侵入に即応して、強く収縮を仕掛けたのだろうか……
すると、輝男は一呼吸、間を置いた後、一気に腰をぶつけた。
葵は輝男のワイシャツの袖をギュッとつかみながら、
「あっ、あぁっ……!」
体を大きくのけ反らせ、息詰まるような喘ぎ声を上げた。
輝男はそれを合図に、前後運動を仕掛けてきた。
律動と同時に輝男の腰がぶつかり、
「あっ、あぁんっ、あっ、んぅっ……!」
葵は押されるように身を揺らしながら、艶やかな喘ぎを発する。
揺れる葵の身に合わせて、胸元の美巨乳もブルンと震える。
律動を繰り返す輝男の耳に、肉と肉の乾いた衝突音と葵の喘ぎが重なって聞こえる。
荒く息を弾ませながら腰をぶつける輝男に、
「あっ、あんっ……す、すごい……激しい……!」
葵は艶を帯びた声で歓喜の念をぶつける。
(葵の中、すごく締まってる……)
輝男は行き来を繰り返す剛直を通して、収縮を強めるヴァギナの感触を認める。
「あ、葵……気分はどうだ……?」
荒く息を弾ませながら輝男がたずねると、
「う、うん……。とても……気持ちいい……」
葵は震える瞳をまっすぐ向けながら、艶を帯びた声で返答する。
輝男はうっすらと目を開け、真正面にいる葵をまっすぐ見つめる。
輝男の目には、恍惚の度合いを増しながら、乞うような瞳を震わせる葵の美貌が否が応にも映る。
途端、輝男は荒く息を吐きながら、腰の動きを激しく、小刻みにさせる。
容赦なく気持ちを奮起させられ、葵の中を存分に蹂躙せんと律動を繰り返す。
「あっ! ヤダッ、ダメッ! 天江君の……固く……大きくなってる……!」
葵は輝男の腕をつかむ手を震わせ、痙攣でも起こしたかのようにビクンとのけ反りながら、苦悶の声を震わせる。
狭まるヴァギナとの摩擦による刺激に、輝男自身は限界まで自らを固く膨張させる。
剛直による蹂躙に応ずるかのように、四方の肉壁の表面を熱と愛液が覆っていく。
律動を繰り返す輝男は、熱とぬめりが自分自身に絡み付くのを痛感する。
生温かい感触は、剛直を通して、輝男の中の沸騰感をいたずらに昂らせていく。
内側から煮えたぎる感触を感じ取りながらも、そのことを必死に押し殺して律動を繰り返す輝男。
激しさを増す律動に合わせて、葵の体と美巨乳が絶えず揺れ続ける。
「あぁっ! イヤッ! う、動か…ないで……い、痛い……!」
葵は無意識の内に胸を揺らしながら、苦痛の声を弱々しく上げる。
収縮一途のヴァギナと固く膨張した剛直の摩擦は、葵に少なからぬ苦痛をもたらす。
しかし、すぐに、
「もっと……もっと強く……!」
苦痛の声を上げて間も無いのに、さっきとは真逆に、更なるみだらを求めて艶やかに叫ぶ……
冷たい床の上に、輝男はあぐらをかきながら腰を下ろす。
輝男のすぐ傍には、スラックスが無造作に脱ぎ捨てられている
彼のすぐ目の前には、
「あっ、あぁっ、んんっ、あぁっ……」
葵が跳ねるように上下に揺れながら、艶やかな喘ぎを繰り返す。
葵は輝男の腰の上にまたがり、彼による突き上げを受けているのだ。
輝男と葵の間には、裸の股から突っ立つ剛直が葵の秘裂に突き刺さったままだ。
腰の突き上げに応じて上下に行き来を繰り返す。
剛直が突き刺さった秘裂の隙間からは、蜜のようなものがトロトロとこぼれて来る。
突き上げを繰り返す輝男の耳に、水音混じりの衝突音が聞こえる。
すると、葵が、正面からギュッと抱き付いて来た。
はだけられた輝男のワイシャツの下にあるグレーのシャツに、葵の柔らかく大きな左右のふくらみが強く押し潰される。
抱き付き、密着し合う輝男と葵は、そのまま唇を重ねる。
キスを交わし、舌を絡ませ、ディープキスに耽りながら、葵の中を荒らす腰の突き上げは止まることを知らない。
限界まで締め付けんとする肉圧を直に受けながらも、剛直は四方の肉壁を突き破り、奥へ進まんとする。
葵は輝男とディープキスをやめると、
「ヤダ……天江君……奥に…当たってる……」
声を震わせながら、自分の中を荒らす輝男自身の動きを続ける。
自分の中、最深部に輝男自身が何度も突き当たるのを感じながらも、輝男と密着し合うのをやめようとしない。
葵の今の言葉に、輝男は、激しく小刻みな突き上げの繰り返しでもって応じる。
「あっ! んんっ! んうぅっ!」
輝男に対する抱擁を強めながらも、何度ものけ反り、艶やかなうめき声を上げる。
(葵の中……熱とぬめりが半端無い……!
それに、これ以上は無理なくらいに……キツイ……!)
輝男は律動を繰り返しながらも、自らに絡み付く熱とぬめり、そして肉圧が強度を増すのを、コンドームに覆われた状態でありながらもしっかりと痛感する。
そして、
「ダ、ダメ……! そんなにしたら……お腹が破け……あぁっ、ダメッ、イくぅっ!」
葵は容赦ない淫欲の動きに苦痛を覚えながらも、一瞬、痙攣を起こすと、限界の声を上げる。
輝男は今の叫びを聞くと、ラストスパートをかけるかのように、激しく小刻みな突き上げを繰り返す。
引っぱたくかのような肉と肉の衝突音に、
「あっ、あっ、あぁっ、あんっ、んあっ……!」
リズミカルに繰り返される上ずったような喘ぎが、輝男の耳に重なって聞こえる。
葵が限界にさいなむと同時に、輝男もまた、自らの中の沸騰感がグツグツと煮えたぎっているのだ。
「あ、葵……俺……」
荒く息を弾ませながら輝男が呼びかけようとすると、
「あぁっ、ダメ! イくぅ…来て……!」
葵は再度、限界の声を上げ、痛切に輝男を求めようとする。
これ以上は無理なくらいに力一杯に輝男を抱き締める葵。
葵の中も、輝男自身を完全に締め付けんと限界まで肉圧を増す。
そして、輝男が真下から強く一突きを食らわせると、
「あぁっ、あっ、あぁ――――――……」
葵は輝男を力一杯に抱き締めたまま、絶頂の声を上げた。
間も無くして、輝男は葵の中で思いっきり果てた……
◇ ◇ ◇
既にひと気が無くして久しい生徒玄関から、輝男と葵が出て来る。
「じゃあ、天江君、また新学期にね……」
葵が平素の表情で振り向きながら呼びかけると、
「あぁ……」
輝男は笑みを浮かべながら、一言、言い返す。
ついさっきまで激しくもひそやかなセックスに興じていたことなどおくびにも出さず、下校の途に着く二人。
こうして二人は、二学年最後の日を終えようとしたのであった……