心地良い春の日差しが中心街に差し込まれる。
人の流れが絶えない表通りを、高校生くらいの私服姿の男女二人が並んで歩いている。
「お前のおかげで助かったよ。中々、息抜きする機会が無くて……」
「その様子だと、相当、疲れが溜まっちゃってるね」
ため息交じりに言う輝男の横で、小春がしっかりと腕に抱き付きながら言葉を返す。
「そんなことだったら、いくらでも癒してあげるよ」
輝男を見つめながら言葉を続ける小春だが、ほんのりと頬を赤らめている。
自分をとらえて離さないまなざしと赤みを増す頬に、輝男は呆れ顔を見せる。
「おいおい、こんなところでそんな顔をするな。周りの目があるだろ」
「もう、輝ちゃんったら、心配性なんだから」
たしなめようとする輝男に、小春はあっけらかんと言葉を返す。
二人はそう言葉を交わしながらも、いずこかへと歩を進める。
ショッピングビル内のファーストフード店で、輝男と小春はテーブル越しに向き合っている。
二人の目の前には、飲茶セットとコーラを注いだMサイズのカップが置かれている。
二人はそのまま普通に食事を進める。
半分ほど食べた頃、小春が口を動かす。
「ところで輝ちゃん、どうしても聞きたいことがあるんだけど……」
「何だ?」
「この前の春休み、兄貴とママが輝ちゃんと会ったらしいんだけど、マジ?」
ごく普通にたずねる小春に、食事をしていた輝男は思わずむせる。
「やだ、どうしちゃったの?」
「いや、何でもない」
咳き込みながら言い返すと、飲みかけのコーラを飲み干す。
口直しにコーラを飲むと、小春と向き合いながら口を開く。
「豪とお前のおふくろさんが?」
「うん。二人とも、中々、言ってくれないけど」
「いや……俺、二人とも会ってないけど……」
ごく自然な態度を装いながら事実を否定する輝男。
輝男の今の言葉に、小春は納得したかのような顔を見せる。
輝男は、食べかけの飲茶セットを食べ終えようしながら、
(取り敢えず、今のところは黙っておかなきゃ……
事が事なだけに、バレたら色々と面倒だから……)
内心、不安の念をつぶやく。
泉を襲い、自分を散々に痛め付けた暴漢たちを豪がやっつけようとしたこと、自分の治療代のために、母・小夜子が内密に来てくれたことを、小春を前にして何とか押し隠そうとする。
余計な心配をかけたくない気持ちもあるが、事がバレた場合のことを考えると、事実を否定してでも事を隠そうという気持ちが、輝男の中ですぐに頭をもたげる。
少なからぬ不安を心の中で抱える輝男の目の前で、
「あ―――美味しかった」
飲茶セットを食べ終えた小春が満足そうに声を上げる。
ファーストフード店を後にして、輝男と小春はビル内の大通りを歩く。
左右には、幾つかの店やテナントが建ち並んでいる。
「ねぇ、次はどこへ行く?」
「そうだな……」
小春と輝男がそう言葉を交わすと、
「よぉ、天江」
横から輝男に呼びかける声が聞こえてきた。
輝男と小春が振り向くと、CD売り場から同い年くらいの若者が一人、こちらの方へ歩み寄って来た。
「小中、お前、どうしたんだ?」
「どうしたのかって……買い物をしに来たに決まってんじゃないか」
私服姿の小中は、輝男にそう言い返すと、彼の横にいる小春をすぐに認める。
小春を一瞥するなり、すかさず輝男に詰め寄る。
「お前、カノジョなんかいないとか言っておきながら、ちゃんといるじゃねぇか!」
「ちょ、ちょっと待て! 彼女は俺の友達で、別にカノジョというわけじゃ……」
輝男がそう言い返すと、小中はニヤッと笑みを浮かべる。
「それなら、俺に彼女を紹介してくれよ。
見た目、キツそうだけど、中々の美人だし。何よりすごい巨乳じゃん」
小春の美貌と、着ているTシャツの下から盛り上がる左右のふくらみを見ながら、ヒソヒソ声で言葉をかける。
途端、何者かのかかとが、小中の足を力一杯に踏みつけた。
「ってぇっ! 何、すんだ…」
苦痛をあらわにして声を上げようとした小中の胸倉を、何者かの手が力一杯につかむ。
小中は驚きと恐怖の入り混じった顔で、自分の胸倉をつかむ者と至近距離に向き合う。
「おい、てめぇ……! アタシの輝ちゃんにふざけたマネするんじゃないよ……!
もし、今度、そんななめたマネをしたら、マジで命は無いからね……!」
鬼の形相で小中を鋭くにらみ付ける小春が、力一杯に胸倉をつかみ、固いブーツのかかとで足を踏み付けながら脅しの言葉をかける。
目をつけかけたギャル系美少女の怒気を孕んだ脅しに、小中は血の気の引いたような顔を見せる。
本気で殺しかねない殺気を、目の前の小春からすぐに認める。
「小春、もう、いい加減にしろ」
見かねたかのように間に割って入った輝男が、小春を引き離す。
そしてすぐに、クラスメートに向かって、気まずそうな表情を見せる。
「小中、悪いが、今の件は無かったことにしてくれ」
「わ、わかったよ……。彼女、メッチャガチっぽいし……」
詫びの言葉をかける輝男に、小中は恐れおののいたかのように言い返す。
さすがの小中も、小春の凄まじい気迫には圧倒せざるを得ないようだ。
ショッピングビルから輝男と小春が出て来る。
小春は輝男の横で、面白くなさそうに憮然とした顔を見せる。
「何なの、アイツ?
せっかくの輝ちゃんとの楽しいひと時に水を差してくれてさ……」
「アイツだって、別に悪気があって言ったわけじゃないんだ。
ただ、可愛い女の子に目が無いと言うか……付き合ってくれる女の子が欲しくてたまらないから」
自分たちに絡んだ小中に対する憤りを収めようとしない小春に、輝男はなだめるかのように言葉をかける。
しかし、最愛の男の今の言葉に、小春は機嫌を直す様子を見せない。
「あ―――あ、考えれば考える程、気分がモヤモヤしてきちゃった!」
半ば苛立ち紛れに声を上げると、横にいる輝男の方を振り向く。
「輝ちゃん……アタシをスッキリさせてくれないかな?」
まっすぐに見つめながら言葉をかける輝男に、輝男は呆れ顔でため息を付く。
「小中の件が無くても、どうせそのつもりだったくせに」
呆れながら輝男が言い返すと、
「もう、輝ちゃんったら、ちゃんとアタシのこと、わかってるじゃない!」
小春は輝男の腕にギュッと抱き付きながら、嬉しそうに言葉をかける。
そして、輝男を引っ張るようにして駆けて行く。
◇ ◇ ◇
ホテル・ラブベストの一室に、無造作に脱ぎ捨てられた男女の衣服、下着がある。
部屋の奥にある小さなシャワールームで、裸体の男女二人が向き合っている。
小春は楽しそうな顔をしながら、クッキリとした丸みを帯びたGカップバストにボディーソープをかける。
間も無くして、特徴的な美巨乳は大きな泡の中に埋もれていった。
真正面に立つ輝男に抱き付くと、泡にまみれた裸の胸を彼の胸板に押し付ける。
腰をゆっくりと上下に動かし、泡まみれの胸で輝男の胸板をこすり付ける。
輝男は、ボディーソープのヌルッとした感触と小春の胸の柔らかな肉感を併せて感じ取る。
小春の美巨乳は、まるでスポンジ代わりに輝男の胸を優しく洗っていく。
「どう? 輝ちゃん、気持ちいいでしょ?」
「あぁ」
嬉しそうにたずねる小春に、輝男は一言、言葉を返す。
シャワールームの湯気と間近に迫る大きな柔肉に、思わず顔を赤らめてしまう。
(久しぶりなせいもあるけど、オッパイなら文句無しなんだよな。
こんなに大きくて柔らかな感触……嫌でも参ってしまうよ)
絶えず胸にすり付けられる左右の大きなふくらみに、内心、感嘆する輝男。
彼が見つめる先には、湯気にでも煽られたのか、小春が呆けたかのような表情を赤らめる。
「ハァ……アタシも何だか、変な気分になっちゃった……」
ため息を付きながら気だるそうにつぶやく小春。
それでも、二、三回、腰を上下に動かし、自分の胸で輝男の胸をこすり続ける。
やがて、輝男に抱き付くのをやめると、直立する輝男の前で膝立ちの体勢を取る。
小春の目の前には、裸の股から突っ立つ肉の棒が突き付けられている。
引き締まった胸板に対する肉の摩擦が、肉の棒を固く大きくさせているのだ。
小春は輝男自身を見つめながら、不敵な笑みを見せる。
すると、依然として泡立っている左右の大きなふくらみで、輝男自身を左右から挟み付けた。
「お、おい、小春」
左右の手で両脇から自分の胸を抑える小春を見て、輝男は戸惑い気味に声をかける。
すると、それを合図に、小春は自分の胸を上下に動かし始めた。
「せっかくだから、オ〇ン〇ンも綺麗にしてあげる」
嬉しそうに言いながら、洗うかのように輝男の陰茎をパイズリする小春。
泡立った小春の胸中から、肉の摩擦音が生々しく聞こえて来る。
「小春、そんなにしたら…」
「ヤダ、もう、輝ちゃんったら、オ〇ン〇ンはこんなに正直なのに」
懸念めいたことを口走る輝男を、からかうかのような小春の言葉が中途でさえぎる。
小春は自分の胸を通して、輝男自身が更に大きく、固くなっていくのを痛感する。
Gカップはあろう美巨乳から絶え間なく刺激を受けたら、輝男でなくとも、男なら否が応にも自らを充血させてしまうだろう。
戸惑いを隠せない輝男に構わず、小春は嬉々としてパイズリを続ける。
輝男は、スポンジ代わりに自分自身をこすっていく美巨乳の肉感と、ボディーソープの感触を併せて感じ取る。
陰茎を綺麗にしてもらう以上に、限界まで刺激を加えられ、固く膨張していくのを容赦なく思い知らされる。
心なしか、パイズリを続ける小春の動きが速まっているように見える。
「輝ちゃんったら、他の娘ともヤりまくってるから、かなり汚れてるんじゃないの?」
「変なことを言うな。まるで、桜月たちがろくでもないみたいな言い方じゃないか」
「アタシなんて、アイツらと違って、いつでも輝ちゃんと一緒にいて、エッチできる間柄じゃないから」
「俺は、桜月たちや君とは、セックスするだけの関係でいたくないんだ。
楽しいひと時を過ごしたり、将来を語り合ったり……」
他の少女たちに対する嫉妬や自らが抱える寂しさを訴える小春と、同じ人間同士として少女たちとの絆を大事にしたい輝男。
二人の訴え、思いが、湯気の立ち込める小さな密室に交差する。
「アタシ、他の娘たちには全然、負けてないんだから。
例え、また新しい娘が輝ちゃんと仲良くなるようなことがあっても……!」
人一倍、負けず嫌いな心情を吐露しながら、パイズリをペースアップする小春。
生々しい肉の摩擦音がトーンアップし、肉の渓谷から、固く大きな剛直の先端がはみ出て来る。
強まる一方の左右の肉圧と摩擦は、剛直を通して、輝男の神経に少なからぬ刺激をもたらす。
輝男はパイズリを甘受しながらも、額に汗をにじませ、歯を食いしばり、グッと握り拳を震わせる。
(ヤバい……! 体の中が煮えたぎる……!)
内心、苦悶の声を上げる輝男。
彼の中では、淫欲の昂ぶりが果てしなくわき立っているのだ。
絶え間ない大きな柔肉の責めに、淫欲がいたずらに昂り、マグマのように煮えたぎっているのだ。
「こ、小春……」
輝男が半ば不安げに呼びかけると、
「輝ちゃん、遠慮しないでイっちゃって。
アタシ、オッパイで思いっきりイかせてあげる……」
小春はウットリとした声で限界へとうながす。
まるで、輝男の具合、彼の心境を見透かしたかのような言いようだ。
そのまま、左右の大きなふくらみで固く膨張する剛直をこすり続ける。
Gカップバストにまとわりつく泡はほとんど拭われたが、構わずにパイズリを続ける。
間近で襲ってくる肉の摩擦と生々しい摩擦音が、輝男の神経と聴覚を絶えず責める。
「ダ、ダメだ……! 小春……!」
輝男が苦悶しながら呼びかけると、次の瞬間、小春の美巨乳からはみ出た剛直の先端から、濃厚な白濁が噴水のように吐き出された。
胸元や首筋、頬や目元……小麦色の素肌に、白濁色の痕跡が容赦なくこびり付く。
「キャッ」
吐き出された淫欲のほとばしりに、小春はたまらず、可愛らしい悲鳴を上げる。
すると、ようやく輝男自身から自分の胸を離す。
パイズリから解放され、深くため息を付く輝男。
しかしすぐに、胸元や頬等に白濁をこびり付かせた小春の姿を間近に見る。
「小春、大丈夫か?」
輝男が心配そうに呼びかけると、小春は、自分の身にこびり付いた白濁を指ですくい、ペロッと舐める。
「輝ちゃんの……相変わらず、熱くてドロッとしてるわ」
気分を害するどころか、喜色満面と言った様子で、愛する男が吐き出した淫欲に感嘆する。
小春の嬉々とした態度に、輝男は半ば呆れたかのような面持ちで深く嘆息する。
小春は、自分の身にこびり付いた白濁をすくい取り、舐め終えると、体を起こし、輝男とまっすぐ向き合う。
「輝ちゃん、もちろん、これで終わり…ってわけじゃないよね?」
不敵な笑みを浮かべながら言うと、
「オ〇ン〇ンはまだまだヤれるって言ってるよ」
輝男の股の方に目をやり、半ばからかうかのように言葉を続ける。
裸の股から突っ立つ剛直は、小春のパイズリで果てて間も無いのに、まったく減退する気配を見せない。
小春は生まれたままの姿でベッドの上にいる。
「あんっ、あぁんっ、あんっ、んあっ!」
何かにまたがりながら、腰を上下に振り、上ずったような喘ぎを繰り返す。
小春の下では、同じように生まれたままの姿の輝男が、仰向けに寝そべっている。
輝男と小春の間には、天を向くように突っ立つ剛直が、小春の秘裂に深々と差し込まれている。
小春は輝男自身を飲み込みながら、上下に腰を振り続ける。
間も無くして、輝男と小春の間で肉と肉の衝突音が響いて来る。
輝男は、肉と肉の衝突音を聞き入りながら、視界に映るものを見上げる。
輝男が見上げる先には、恍惚の度合いを増す小春の美貌と、上下に波打つGカップバストが見える。
小春は上下に腰を振ったかと思うと、のの字を書くようにして腰をくねらせる。
様々に腰を動かし、中に飲み込んだ剛直をいいように弄ぶ。
輝男は、小春の今の動きに、半ば苦悶するような面持ちで歯を食いしばる。
「あぁ……アタシ、メッチャ気持ちいい……輝ちゃんは?」
腰を動かし続けながら、ウットリとした声で小春がたずねると、
「気持ちいいも何も、かなり攻めてるようだが……」
輝男は苦悶の念を小春に言い返す。
上下運動と前後左右のくねりを繰り返すその内側で、四方の肉壁が輝男自身を絶えず締め付けている。
収縮を強める一方で、表面に染み渡る熱とぬめりでもって、輝男自身に得も言われぬ刺激を加えようとする。
小春の中の肉感と熱に刺激を受け、眼前に突き付けられる美巨乳の揺れに淫欲を煽られながらも、真上からまたがる小春のせいで、まったく身動きが取れない輝男。
そんな輝男に構わず、小春は激しく小刻みに腰を繰り返しぶつける。
「あぁんっ、ハァッ、あっ、んうぅっ、うっ、んあっ!」
小春は輝男の上でのけ反り、上ずったような喘ぎを繰り返し、絶えず美巨乳を揺らし続ける。
剛直が突き刺さったままの秘裂の隙間からは、蜜のようなものがこぼれ、肉と肉の衝突音に水音を加えている。
すると、輝男は突然、真下から左右の手を伸ばし、小春の腰を左右から抑え付ける。
そして、一、二回、真下から勢い良く腰を突き上げる。
「あぅっ!」
予期せぬ突然の突き上げに、小春はのけ反りながらうめく。
そこへ、輝男が勢い良く体を起こし、小春とまっすぐ向き合う。
「せっかくで悪いが、これ以上、ジッとしていられないんだ」
そう言葉をかけると、小春の腰を抑えたまま真下からの突き上げを強く繰り返す。
輝男による突き上げに押されて、小春の体が上下に揺れる。
「あんっ、んうぅっ!」
小春はのけ反り、喘いだかと思うと、すぐに輝男に抱き付く。
ギュッと抱き付く輝男と小春の間では、Gカップの美巨乳が、引き締まった胸板に押し潰されている。
「いいよ、輝ちゃん……。そのまま……もっと強く……」
輝男の耳元に、小春の恍惚としたささやきが吹き込まれる。
小春の今のささやきに応じるかのように、輝男は腰の突き上げをペースアップさせる。
真下から輝男の腰が絶えずぶつかり、肉と肉の衝突音を響かせる。
輝男が腰をぶつけるたびに、
「あぁっ! んうぅっ!」
小春の口から上ずったような喘ぎが漏れる。
「いい……すごいよ……! 輝ちゃんの……奥に…当たってる……!」
歓喜に声を震わせながら、自分の中で暴れる輝男自身の感触に感嘆する。
輝男の剛直は、四方の肉壁を突き破り、小春の中、最奥に何度も突き当たる。
輝男は荒く息を弾ませながら、激しく小刻みな突き上げを何度も繰り返す。
上下運動を繰り返す輝男自身は、更に狭まり肉圧を増すヴァギナの動きにさいなまれ、熱にぬめりにその身を絡み付かれてしまう。
ヴァギナの窮屈さに難儀しつつも、熱とぬめりを潤滑油代わりにして四方の肉壁を通り抜け、小春の中、奥深くに猛進する。
輝男自身の猛進に、小春は何度ものけ反り、素肌から噴き出る汗を飛び散らす。
「いいよ……すごい……激しい……! もっと……もっとぉ――――――……!」
輝男に抱き付く腕力を強めながら、更なるみだらを求めて吠える小春。
輝男と小春は、抱き締め合ったままベッドの上で転倒している。
仰向けに倒れる小春に輝男がのしかかると、真上から何度もキスを交わす。
唇を重ね、舌を絡ませ合う一方で、輝男の腰は小春の腰に絶えず衝突を繰り返す。
小春の秘裂に突き刺さった剛直が、激しく小刻みに前後運動を繰り返す。
「うぅっ、んっ、んうぅっ……」
絡み合う舌の隙間から、息詰まるようなうめき声が漏れる。
小春の中では、わずかな隙間も無いヴァギナを、固く膨張した剛直が何度も往来している。
強まる一方のヴァギナと剛直の摩擦は、小春に少なからぬ摩擦をもたらす。
輝男もまた、収縮一途のヴァギナと固く膨張しきった剛直による摩擦がもたらす痛覚を認識している。
しかし、わずかでも動きを減退させる代わりに、限界ギリギリまで動きを速め、強めていく。
やがて、小春がディープキスをやめると、
「あんっ、ヤダ……う、動かない…で……! い、痛い……!」
声を震わせ、歯を食いしばりながら、苦痛の念を訴える。
貪欲に責める輝男自身の動きに、ようやく苦痛を覚えたのだろう。
小春の今の哀訴に、輝男は、荒々しい息遣いと途切れることのない律動で応じる。
小春の苦痛に気付いていないはずはないが、自らの淫欲を優先させる。
更に言えば、このまま限界まで向かおうとさえしている。
小春の耳に、輝男の荒い息遣いと水音混じりの衝突音が重なって聞こえる。
一方、輝男の耳には、同じく水音混じりの衝突音と、
「あぁっ……あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!」
リズミカルに繰り返される上ずったような喘ぎが聞こえる。
上下に密着する輝男と小春の間では、熱と汗が混ざり合っている。
そして、互いに抱き締め合う二人の両腕がわなわなと震え出している。
(ヤバい……! 小春のヤツ……このままだと……!)
熱に浮かされた形相の奥で、苦悶の念をつぶやく輝男。
とどまるところを知らない小春の中の肉圧に、輝男の中で、またしても淫欲の昂ぶりがわき立っていく。
剛直に絡み付く熱とぬめりが、昂ぶりを容赦なく煽り立てていく。
自分の中で高まる沸騰感を認めながらも、表向きはそのことをおくびにも出さない。
小春に密着したまま、彼女の中を荒らし、犯し続ける。
すると小春は、輝男を抱き締めたまま、ビクンと体を大きくのけ反らせ、
「ヤ、ヤダ……! アタシ……イく……イっちゃう……!」
震える声で自らの限界を訴える。
小春の今の訴えを聞くと、輝男は強く小刻みに腰を何度も打ち据える。
引っぱたくような衝突音が、輝男と小春の間から響く。
小春は輝男を強く抱き締めたまま、イヤイヤと首を横に振り、
「あんっ、ヤダ……! 輝ちゃん……激し過ぎ……だよ……!」
息も絶え絶えといった様子で苦悶の声を震わせる。
輝男は、小春の今の声が聞こえなかったかのように、荒く息を弾ませ、律動を繰り返す。
輝男もまた、自分の中が激しく煮えたぎり、限界が近付いていることを痛感する。
ラストスパートをかけながらも、切羽詰まったかのように荒い吐息を繰り返し、汗を噴き出す。
小春を抱き締める左右の腕も、自ずと震えを増していく。
すると、股を開くような状態で輝男の動きを受け入れていた小春の左右の脚が、輝男の下半身に絡み付く。
輝男を逃がすまいとする脚の動きに、輝男はハッと我に返ったかのような顔を見せる。
「小春……」
真下に見える小春の顔と向き合い、彼女に呼びかけると、
「いいよ……。大丈夫だから……。アタシの中に全部、注いで……」
乞うようなまなざしを震わせながら、うながすかのように言葉をかける。
そのまま小春の方から唇を重ねると、輝男は激しい律動でもって応じる。
「あぁんっ! き、来て……早く……! も、もう……ダメ……!」
輝男を抱き締めたままイヤイヤと首を横に振り、切羽詰まったかのように限界の声を上げる小春に、
「こ、小春……俺も……!」
やはり限界にさいなむ輝男が、声を震わせながら言葉を返そうとする。
しかし、次の瞬間、
「ダ、ダメだ……! で、出る……!」
搾るような声で、我慢の限界を叫ぶ。
そして、輝男が一、二回、小春に向けて腰を強く打ち据えると、
「あぁっ! て…輝ちゃ……あ…あぁ――――――ん……!」
小春は、最愛の男の名を呼び終えない内に、体を大きくのけ反らせ、絶頂の声を上げた。
小春が叫んで間も無く、ギュッと締まり切った小春の中に、愛欲の奔流が一滴残さず流し込まれた。
激しいセックスの末に果て、グッタリする小春だったが、
「て、輝ちゃんの……あ、熱い……」
自分の中に流し込まれる熱い濁流に、目元から涙をこぼしていく。
恍惚としたその美貌は、その身と同じように、薄赤色に熱っぽく染まっている……
◇ ◇ ◇
中心街の歩道を、輝男と小春は並んで歩く。
私服姿で平素の表情を見せる二人からは、さっきまでラブホテルで激しくセックスに耽っていた姿は、わずかでも認められない。
どこにでもいる高校生くらいのカップルといった趣きをした二人の前方には、青春(あおはる)中央駅の大きな駅舎が見える。
「ねぇ、輝ちゃん、大学はどこを受けることにしたの?」
「俺、東大と関東国大を受けることにしたよ」
「東大!? 随分、でっかく出たじゃない!」
東大志望を告げられ、小春は思わず驚きの声を上げる。
「ところで、御学堂大は受けないの?」
間を置かず言葉を続け、たずねようとすると、
「御学堂大学も考えたんだけど……
この前、進路相談でそのことを話したら、先生も思いっきり反対されて……
御学堂大学だけは絶対、ダメだって……」
輝男は素っ気無い調子で、小春からの問いかけに応じる。
途端、小春はムッと不機嫌な顔を輝男に見せる。
「もう、輝ちゃんったら……!
いくら担任だからって、あんなクソババアの言うことなんか、真に受けちゃダメだよ!」
小春はすぐに、理華が反対したことに気付き、抗議めいた言葉をかける。
小春の今の抗議に、輝男は一瞬、唖然とする。
「ク、クソババアって……あれでも、俺たちにとっては素敵で立派な恩師なんだから」
小春の抗議にすぐに反論する輝男。
輝男は、小春が理華による反対に憤っていることをすぐに認めた。
しかし、小春は引き下がる様子を見せず、その場で輝男とまっすぐに向き合う。
「御学堂大学だって、ちゃんとした立派な大学なんだから。
周りが何と言おうと、受けてみるだけの価値は十分にあるよ」
「……あぁ……。俺も一応は志望先の一つとして考えているよ」
輝男がそう言い返すと、小春はようやく輝男に笑みを見せる。
「輝ちゃんなら大丈夫だよ。きっと受かるから。
アタシはまだ高二で受験は先の話だけど、アタシも必ず御学堂大に入るから」
小春はそう言うと、輝男の頬にチュッとキスをした。
不意打ち同然のキスに、輝男は驚き、思わず顔を赤らめる。
驚く輝男に構わず小春は笑みを浮かべると、
「輝ちゃん、受験、頑張ってね。アタシ、絶対、応援するから」
元気のいい声援を輝男にかける。
そして、そのまま一人、駅の方へと歩を進める。
小春は駅へ向かう道すがら、何度も後ろを振り返り、輝男に向かって手を振る。
遠のく小春の後ろ姿を、輝男は愛しそうにいつまでも見つめ続ける。
とある四月の休日。
輝男は、真に満喫したひと時を久方ぶりに味わったのであった。