※この作品はR-18です。

天江輝男の日常   作:原野イアン

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とあるエッチな昼休み

 三年A組の教室で、賑やかなざわめきが響く。

 教室内のあちこちに、何人かの生徒たちが固まりながら雑談を交わしたり、弁当を食べたりしている。

 教室内に掛かっている時計は、十二時五十分を指している。

 昼休みに入った教室内で、生徒たちは昼食の弁当を食べている。

 

 「黒山さんって、とっつき悪そうなイメージがあったけど、いざ一緒のクラスになると、実際はそうでもなかったんだね」

 

 前後左右に重ね合わせている机で弁当を広げている女子生徒の一人が、真向かいにいる葵に向かって言う。

 

 「皆が真面目にしていれば、私だってちゃんと普通に付き合えるわ。

 それに私も、他の皆と同じように人と仲良く付き合いたいし」

 

 葵はそう言い返しながら、弁当を食べている。

 

 「言ったでしょ? 黒山さん、見た目厳しそうだけど、決して付き合い悪い人じゃないって」

 

 横にいる桜月が、葵をフォローするかのように言葉をかける。

 

 「でも、桜月って、二年の時から黒山さんと仲良くしてるって言うけど、全然、接点なかったじゃない」

 

 「どうして、黒山さんと仲良くなれたの?」

 

 机越しに向き合っているクラスメート女子二人からの問いかけに、桜月は一瞬、驚き、思わず顔を赤らめる。

 

 「色々、あったって言うか……話せば長くなるから」

 

 必死に平素の表情を装いながら、曖昧な返答をする。

 うつむき気味に食べかけの弁当を口にすると、

 

 (輝男君のせいだなんて絶対に言えないわ……)

 

 どうしても隠したい思いを心の中で吐く。

 二年の時、ラブホテル、修学旅行等で、輝男相手に葵と一緒にセックスに耽った時の光景が、否が応にも桜月の脳裏に浮かぶ。

 そして、何気無い態度を装いながら、向こうの方をチラッと見る。

 桜月が目を向けた先には、前後に机を合わせながら、クラスメートと一緒に昼食を取っている輝男の姿がある。

 

 「バイト?」

 

 コンビニの弁当を食べている小中ともう一人の男子生徒が、声を揃えて言う。

 

 「あぁ、一学期が終わったら、受験勉強に本腰を入れなきゃいけなくなるから。

 それまでの間、バイトか何かやって少しくらいは稼いでおかないと思ってね」

 

 真純が作ってくれた手作りの弁当を口にしながら輝男が言う。

 

 「そんな都合のいいバイトがあったら、俺がとっくにやっていたさ」

 

 小中が呆れながらため息を付くと、

 

 「俺なんか、バイトどころか、志望大学入れるかどうか微妙だって言うのに」

 

 もう一人の男子生徒もまた、ため息交じりに言葉を返す。

 二人の今の言葉に、輝男は深く嘆息する。

 

 「やっぱり、そうか……」

 

 納得したかのようにため息を付くと、食べかけの弁当を再び口にする。

 すると、

 

 「それよりか、読者モデルでもやってみないか?」

 

 男子生徒が輝男に向かってそう言葉をかける。

 彼の今の言葉に、輝男は思わず箸を止める。

 

 「お前、顔もいいし、体つきも悪くないから、読者モデルでもやれば、結構いけるかもしれないぞ」

 

 「そうそう。上手くいけば、普通にバイトやるよりメッチャ稼げるかもしれないじゃん」

 

 男子生徒の言葉を後押しするかのように、小中が半ばからかうかのように言葉をかける。

 途端、輝男は不機嫌な形相で二人を鋭くにらむ。

 

 「ふざけるな。俺、そういうのは一番、嫌なんだ」

 

 ハッキリと拒絶の言葉を返す輝男に、

 

 「何だよ、お前、変なところで真面目…って言うか、頭、固いんだよな」

 

 「お前のように勉強もできてイケメンなヤツなんて、絶対、放っておけないはずだぜ」

 

 小中と男子生徒は呆れながら言い返す。

 

 「そんなことやるくらいなら、バイトも何もしないで、勉強だけしてた方がマシだ」

 

 呆れ顔でため息を付くと、小中たちを無視するかのように昼食を進める。

 義母や幼なじみの件もあってか、モデルにせよ何にせよ、芸能界関係のことには嫌悪感しか抱けなくなってしまったのだ。

 そんな輝男の心境など知る由もなく、小中と男子生徒は輝男にヤレヤレ…とため息を付く。

 向こうの席で葵たちと昼食を取っている桜月は、小中たちとやり合う輝男に何度も目を向ける。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 校舎第一棟の階段を、輝男と桜月は並んで上っていく。

 

 「随分、時間がかかったみたいだけど……」

 

 「アイツらを巻くのに一苦労しちゃってね」

 

 輝男と桜月はそう言葉を交わしながら、互いに差し伸ばした片手を握り締め合う。

 

 「受験勉強の方、やっぱり大変か?」

 

 「うん……。勉強自体もそうだけど、どこへ進学すればいいかまだ迷ってて」

 

 「俺は一応、決めてはいるけど、自信もって受験に臨める状態には程遠いし」

 

 「輝男君も相当、溜まっちゃってるみたいね」

 

 「君ほどじゃないけど」

 

 会話を交わす内に、輝男と桜月は、四階を抜けて、屋上の手前にまで差し掛かる。

 しかし、四階と屋上の間に差し掛かった途端、思わずその場で足を止めた。

 視線の先にある光景に、二人は驚き、顔を赤らめる。

 彼らが見上げる先には、

 

 「あぁんっ、いいっ、すごい……激しい……!」

 

 屋上入口手前の壁際に両手を付きながら、一人の女子生徒が切なそうな喘ぎ声を上げているのが見えた。

 

 黒のストレートロングヘアに、整った美貌――

 

 はだけられた制服のブレザーとワイシャツの下から顔を出して来るDカップはあろう色白の美巨乳――

 

 (な、長峰……!)

 

 裸の胸をさらし、恍惚とした美貌を見せる女子生徒を見て、輝男は内心、驚きの声を上げる。

 二年の修学旅行の時、三日目の夜に他クラスの女子たちとセックスした光景を思い出すと、相手の一人である長峰寿里と目の前の女子生徒が、輝男の中でピッタリと合致した。

 そしてすぐに、寿里の背後で素裸の下半身を絶えずぶつける長身、丸刈りの男子生徒の姿を認める。

 

 (か、河原……!)

 

 またも、内心、驚きの声を上げる輝男。

 輝男と桜月は今、二年の時、同じクラスだった男子生徒――河原が、同級生である長峰寿里とひそやかなセックスに興じているのを目撃してしまっている。

 輝男と桜月に偶然、見られているのに気付かぬまま、河原は背後から寿里を犯し続けている。

 

 「あぁんっ、いいよ……とても……気持ちいい……」

 

 寿里が呆けたように歓喜の念を叫ぶと、河原は背後から左右の手を伸ばし、寿里の裸の胸を揉みしだく。

 

 「寿里……お前の中もオッパイも格別だぜ……!」

 

 「涼太……涼太のたくましいオ〇ン〇ン……お、奥……奥に当たってる……!

 もっと……もっと強く突いて……!」

 

 愛撫と律動で二重に責める河原に、寿里は艶を帯びた声で更なるみだらを求める。

 寿里の懇願に応じるかのように、河原は激しく小刻みに腰をぶつける。

 引っぱたくような肉と肉の衝突音が、寿里、そして、輝男と桜月の耳に流れ込む。

 

 (あの二人、付き合っててエッチにまでこぎつけたことは聞いていたけど……)

 

 輝男は唖然とした顔を赤らめながら、同級生二人の激しい淫交を食い入るように凝視する。

 すると、握り締められた輝男の片手がグイッと引っ張られた。

 

 「輝男君、行きましょう」

 

 恥ずかしそうに顔を赤らめながら、桜月が小声で呼びかける。

 桜月に引っ張られるようにして、輝男はその場から去って行く。

 セックスのただ中にある寿里と河原を今一度、振り返る余裕などなく……

 

 

 校舎第一棟と第二棟をつなぐ渡り廊下を、輝男と桜月は並んで歩く。

 第二棟へ近づくにつれて、静けさが増していく。

 

 「どうする……?」

 

 困惑したかのように輝男がたずねると、

 

 「さっきのを見てたら、なおさら気持ちがうずいちゃって……」

 

 桜月はそう言い返しながら、輝男の方を振り向く。

 頬を赤らめ、乞うようなまなざしを見せる桜月に、輝男は思わず顔を赤らめる。

 

 「輝男君は……?」

 

 「野暮なことは言わせないでくれ……」

 

 恥ずかしそうに赤らんだ顔を背けながら、素っ気なく言い返す輝男。

 二人はそのまま、校舎第二棟の三階へと消えて行く……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 昼休みで賑わう校舎第一棟と違い、第二棟はシンと静まり返っている。

 その第二棟三階にある男子トイレの奥の個室に、輝男と桜月が向き合っている。

 輝男の目には、まっすぐに自分を見つめながら頬を赤らめる桜月の姿が映る。

 一方の桜月は、顔を赤らめながら緊張する輝男を見つめて離さない。

 二人はそのまままぶたを閉じると、唇を重ね合わせる。

 一旦、唇を離すと、半開きになった唇の隙間から舌先を差し込ませる。

 舌先が絡み合う音が耳に入り、

 

 「うっ、うぅっ……んふ……」

 

 かすかなうめき声が、切なそうな吐息と混ざって、続けて流れ込む。

 桜月は輝男とディープキスを続けながら、制服のブレザー越しに彼の腕をギュッとつかむ。

 輝男は桜月の手の感触を認めながら、彼女が着ているブレザーをはだけさせ、ワイシャツの上から彼女の胸を揉む。

 

 「んんっ……」

 

 ディープキスを続けながらの愛撫に、桜月はたまらずうめく。

 しかし、輝男は構わず、ワイシャツの質感とその下にある柔らかな肉感を併せて堪能する。

 二、三回、ワイシャツ越しの愛撫を続けると、桜月とのディープキスをやめる。

 

 「ヤダ、もう、輝男君ったら……」

 

 桜月はすねたような顔を赤らめながら、輝男に言葉をかける。

 すると、輝男の真ん前で身を屈め、スラックスのジッパーを下へ下ろす。

 

 「お、おい、何を……」

 

 「さっきのお返しよ」

 

 戸惑う輝男に言葉を返すと、桜月はスラックスの内側から肉の棒を引っ張り出した。

 桜月の色白の手は、輝男自身をつかんでいる。

 輝男自身は大きく立ってはいるが、固く膨張しきった状態からは程遠い。

 桜月は輝男の陰茎を片手でつかむと、その先端にチュッとキスをする。

 柔らかな唇の感触が、陰茎を通して微細な刺激として輝男の神経に伝う。

 桜月は口を大きく開くと、輝男自身をゆっくりとくわえ込む。

 

 「んっ、んうぅっ……」

 

 スローペースで前後に動く桜月の口元から、かすかなうめき声が漏れる。

 陰茎をさらけ出されたまま直立する輝男は、ゆっくりと口で奉仕する桜月を見下ろしながら、深く嘆息する。

 生温かく柔らかい口腔が輝男自身を包み、撫でるように優しくこすっていくのが感じ取れる。

 桜月は徐々にフェラチオをペースアップさせる。

 前後に口を動かす動きが速まり、

 

 「んうぅっ、んっ、んうぅ、んくぅっ……」

 

 陰茎でふさがれた口元から漏れるうめき声も艶やかさを増していく。

 優しく撫でるような口腔の動きも、強くこすっていく動きに変わっていくのがハッキリと感じ取れる。

 

 「桜月……相変わらず上手い……」

 

 ため息交じりに感嘆の念を漏らす輝男。

 輝男の今のつぶやきに応じるかのように、桜月の口元からは唾液の跳ねるような音と、

 

 「んっ、んぐっ、んうぅっ、んむぅっ……!」

 

 息詰まるかのようなうめき声が漏れて来る。

 桜月によるフェラチオは更に動きを速め、強まっていく。

 口腔による摩擦は、輝男自身を徐々に固く、大きくさせていく。

 ここに来て、桜月は息詰まるような感覚を覚えてきた。

 輝男は、桜月のフェラチオがもたらす心地良くみだらな刺激のせいで、自分の内側で昂ぶりが生じていくのを感じ取る。

 すると、

 

 「プハァッ……!」

 

 桜月は大きく息を吐きながら、輝男自身を口から離した。

 限界にまでは至っていないが、ある程度、固く膨張した剛直が、唾液にまみれながらビンと突っ立っている。

 桜月は固く突っ立つ剛直を一瞥すると、輝男の顔を上目遣いで見る。

 

 「どうだったかな?」

 

 「いや、もう十分だよ」

 

 そう言葉を返すと、桜月に向かって笑みを見せる。

 

 「今度は俺の番だな」

 

 輝男の今の言葉に、桜月は顔を真っ赤にして閉口する。

 言葉少なく言ってくる輝男だが、彼が言わんとしていることを、桜月は否が応にも理解する。

 

 

 トイレ個室の床の上に、二人分のブレザー、そして、スラックスとスカートが脱ぎ捨てられている。

 すぐ傍では、白のワイシャツの他は色白の美尻をさらす桜月が、左右の手を壁に押し付けていた。

 美尻を突き出すようにして直立する桜月の背後で、輝男が身を屈めている。

 輝男は、桜月の美尻に顔をうずめると、真ん中の秘裂に舌を這わせる。

 ざらつく舌の感触が桜月の神経を伝い、舌なめずりの音が小さく聞こえる。

 

 「あぁっ……」

 

 桜月は壁に両手を押し付け、輝男に背を向けたまま、悪寒が走ったかのように震え、のけ反る。

 大事なところを舐める輝男の舌の動きに、ビクンとのけ反りながら喘ぐ。

 輝男の舌は、秘裂の内側、肉の花弁を隈無く舐め回す。

 花弁の内側に舌を差し込ませたかと思うと、砂ぶるような動きを見せる。

 

 「んっ、んうぅっ……」

 

 大事なところを貪るかのような輝男の動きに、桜月は声を殺してうめく。

 少なからぬ刺激を感じながらも、場所が場所である故に、自らを抑制している。

 恥じらいに自らを抑えている桜月の大事なところを、輝男は絶えず舌なめずりする。

 何回か繰り返し舌を動かしていると、桜月の内側から芳醇なメスのにおいが吐き出されていく。

 輝男はメスのにおいを嗅ぐと、更に舌の動きを加速させる。

 輝男と桜月の間からは、舌なめずりの音に加えて、唾液が跳ねるような音が聞こえてくる。

 輝男は、桜月の秘裂に染み出て来た蜜を舐め取ろうとする。

 蜜を舐め尽くさんとする輝男の動きに、

 

 「あぁっ、イヤッ……」

 

 桜月はか細く恥じらう声で応じる。

 輝男は絶えず漂うメスのにおいを嗅ぎながら、漏れ出る蜜を舐め続ける。

 しかし、舐めれば舐める程、蜜は途切れるどころか量を増し、流れを強めていく。

 

 「ヤダ……ダメ……そんなに…したら……」

 

 貪欲な舌の動きと貪るような水音に、桜月は艶を帯びた声を震わせる。

 口先だけでなく、その表情も羞恥の念で真っ赤になっている。

 背を向け続けているが、みだらな責め苦に感じ入っている様子が、輝男にもハッキリとわかる。

 すると、輝男はようやく、桜月の美尻から顔を離す。

 美尻の真ん中はハッキリと濡れぼそり、蜜が漏れ出ているのが認められる。

 輝男は桜月の美尻を左右から抑え、濡れぼそり、ひくついている秘裂に自分自身をあてがう。

 

 「桜月、いいか……?」

 

 輝男が背後からささやくようにたずねると、

 

 「うん、いいよ……来て……」

 

 桜月は振り返らずにうなずき、消え入るような声で行為をうながす。

 桜月の応諾を聞くと、輝男はそのまま一気に腰を沈めた。

 蜜のぬめりに助けられて剛直が桜月の中、奥深く目がけて猛進すると、

 

 「あっ、あぁっ……!」

 

 桜月は壁に両手を押し付けたまま、体を大きくのけ反らせ、息詰まるような喘ぎを上げた。

 しかし、すぐにガクッとうな垂れると、

 

 「て、輝男君……おっきくて……深い……」

 

 荒く息を弾ませながら、自分の中に深々と入り込んだ輝男自身の感触に驚嘆する。

 輝男は、桜月の今の言葉を合図に、腰をゆっくりと前後に動かし始める。

 

 「あっ、んうぅっ……!」

 

 スローペースな律動に、桜月は声を殺しながらも喘ぐ。

 輝男は桜月の喘ぎを聞き入りながら、スローペースな律動を繰り返す。

 

 (桜月の中……キツくて……ぬめりも半端無い……)

 

 ゆっくりと動いてはいるが、ヴァギナの狭い感触と表面を覆う愛液のぬめりに内心、嘆息する。

 しかし、輝男は徐々に腰の動きを速める。

 ペースアップした律動に応じるかのように、

 

 「あぁっ、あんっ、んっ、ハァッ、うっ、んくぅっ……」

 

 桜月は何度ものけ反りながら、艶を帯びた喘ぎを繰り返す。

 桜月の中のぬめりは、途切れるどころか、輝男自身の動きに応じるかのように量を増していく。

 剛直が突き刺さった秘裂の隙間からは、蜜の流れがトロトロとこぼれていく。

 間も無くして、輝男の動きは腰と美尻の衝突に変わっていく。

 水音混じりの肉と肉の衝突音が、輝男と桜月の間で響く。

 

 「あぁんっ、ヤダッ、そんなに……あぁっ……!」

 

 背後からの律動に押されるように前後に身を揺らしながら、恥じらうかのように喘ぐ桜月。

 

 「すまん……。とても気持ちよくて……体が止まらない……!」

 

 輝男は詫びの言葉をかけながらも、更に腰の動きを激しく小刻みにさせる。

 引っぱたくかのような肉と肉の衝突音に、

 

 「あぁっ、んっ、んうぅっ、んくぅっ……!」

 

 息詰まるような艶やかな喘ぎが重なる。

 すると、輝男の左右の手が桜月の美尻を離した。

 輝男はそのまま腰をぶつけながら、背後から左右の手を伸ばす。

 慣れた手付きで桜月のワイシャツのボタンを外すと、そのままワイシャツをはだけさせる。

 輝男に背を向けたままワイシャツをはだけさせられ、色白の素肌と形良いCカップバストを覆うシンプルな白のブラジャーをさらけ出してしまう。

 輝男の両手は桜月の胸をつかむと、下着越しに愛撫を始める。

 

 「あぁっ、イヤっ、ハァッ、あっ、んぁ……」

 

 中を荒らし続ける剛直の動きと背後からの愛撫に、桜月は切なそうな喘ぎを繰り返す。

 輝男は、更に狭まるヴァギナの動きと、手のひらを通して伝わる柔らかな肉感を併せて感じ取る。

 

 「あぁ……いい……もっと……もっとぉ……」

 

 律動と愛撫による二重の責めを受け、桜月は歓喜に声を震わせる。

 

 

 輝男はそのままの状態で、ふたが閉められた洋式便座の上に腰を下ろしている。

 輝男の腰の上には、

 

 「あぁっ、んっ、あんっ、ハァッ、あぅっ……」

 

 桜月が上下に身を揺さぶられながら艶やかに喘いでいる。

 ワイシャツをはだけられ、ブラジャーのカップをずり上げられ、色白の美乳を震わせている。

 輝男と桜月の間には、直立する剛直が桜月の秘裂に深々と刺さっている。

 輝男の腰は、まるで別の生き物のように、絶えず真下から桜月を突き上げる。

 

 「桜月……気分はどうだ……?」

 

 荒く息を弾ませ、突き上げを繰り返しながら輝男がたずねると、

 

 「と、とても気持ちいい……。頭の中が……真っ白になっちゃう……」

 

 桜月は呆けたような顔を赤らめながら、熱っぽい声で返答する。

 しかし、すぐに痙攣でも起こしたかのようにのけ反ると、

 

 「ヤダ……輝男君……さっきからずっと…奥に……当たってる……」

 

 声を震わせながら、背後にいる輝男に言葉をかける。

 桜月の中では、輝男自身が何度も彼女の中の最奥に突き当たっている。

 

 「さっきより…固く…おっきくなって……イヤ……お腹……壊れちゃう……」

 

 自分の中を絶えず猛進する剛直が限界まで固く膨張する様に、桜月は歓喜と苦痛を混ぜ合わせた声を震わせる。

 輝男は、またも背後から桜月の裸の胸を揉みしだくと、腰の動きを小刻みにさせる。

 引っぱたくかのような肉と肉の衝突音に、

 

 「あぁっ……あっ……うぅっ……あっ、ハァッ……」

 

 かすれるような桜月の喘ぎが重なる。

 激しさを増す輝男の律動と執拗な愛撫に、桜月は声を上げるのを忘れてしまう。

 

 (苦しいけど……でも、とても気持ちいい……

 輝男君に抱かれていると、勉強の疲れも嫌なことも、何もかも忘れられる……)

 

 ヴァギナと剛直の摩擦がもたらす苦痛を認めながらも、みだらな刺激と歓喜の念に、内心、声を上げる。

 学生として勉強や学校生活等で少なからぬストレスを感じる桜月は、輝男とひそやかで激しいセックスに興じることで、諸々のストレスから解放されるだけでなく、自らを犯す相手との愛欲を募らせようとする。

 そんな桜月の耳元に、肉と肉の衝突音に加えて、背後から荒い息遣いが聞こえてくる。

 

 「桜月……かなりキツく…熱く……潤ってる……」

 

 輝男は独り言のようにつぶやきながら、桜月の中の感触を口走る。

 限界まで収縮を強めるヴァギナの肉圧を認める一方で、自分自身に絡み付く熱とぬめりが勢いを増すのを感じ取る。

 

 (俺も桜月も……いや、河原も長峰も、互いを求めて止まない……

 自らにまとわりつくプレッシャーを払い除け、身も心も癒してくれる相手を求めて……)

 

 突き上げを愛撫を繰り返しながら、内心、感嘆の念を叫ぶ輝男。

 彼の脳裏には、さっき屋上手前の踊り場で偶然見た、同級生の男女によるひそやかなセックスが克明に浮かび上がる。

 互いを求めるかのように淫欲、愛欲に耽る河原と寿里の姿を、今の自分たちに重ね合わせようとする。

 もちろん、自分たちのやっていることは褒められたものではないが、大学受験を控えた最上級生としての重圧にあらがい、身も心も癒すような確かな絆を求めるために、さも当然のこととして受け止め、進めようとする。

 そんなことに思いを馳せていると、自分自身を取り巻く四方の肉壁は更に締め付けを強め、手のひらに伝わる柔らかな肉感はほんのりと熱を帯びていった。

 すると、

 

 「あぁっ、イヤッ、ダメッ……イ、イくっ……!」

 

 突き上げと愛撫という二重の責めを受け続けていた桜月が、声を震わせながら、自らの限界を訴える。

 ギュッと締め付けるヴァギナの肉圧に、輝男は思わず歯を食いしばる。

 途端、輝男の中でグツグツと昂ぶりが煮えたぎる感覚がわき上がってきた。

 桜月を犯すことに神経を集中させていた輝男だったが、事ここに来て、自らも限界が間近いことを痛感する。

 しかし、そのことはおくびにも出さず、小刻みな突き上げを繰り返し、パン生地でもこねるかのように背後からの愛撫を続ける。

 

 「ダメ……すごい……激しい……!」

 

 桜月の口から、言葉にならない言葉が熱っぽく発せられる。

 かすれるような艶やかな喘ぎが、肉と肉の衝突音に混ざって、輝男の耳に流れ込む。

 

 「さ、桜月……ダメだ……俺も……」

 

 輝男が声を震わせながら、桜月の耳元に自らの限界をささやきかける。

 

 「いいよ……輝男君……。私、今日は大丈夫…だから……」

 

 桜月は熱っぽい声を震わせながら、うながすかのように言葉を返す。

 しかし、すぐにビクンと体をのけ反らせると、

 

 「あぁんっ、ダメ……ホントに…イっちゃう……」

 

 消え入るかのような声で改めて自らの限界を訴える。

 

 「さ、桜月……イくぞ……桜月……」

 

 汗をにじませ、荒く息を弾ませながら輝男が呼びかけると、

 

 「き、来て……早く……」

 

 桜月は震える声で訴えかけ、そのまま言葉を詰まらせる。

 そして、輝男が真下から腰を強く一突きさせると、

 

 「あっ、あぁっ……ハァッ……!」

 

 背後から美乳を揉みしだかれたまま、体を大きくのけ反らせ、絶頂の声を上げた。

 間も無くして、ギュッと締まり切った桜月の中に、輝男は熱いほとばしりを一滴残さず吐き出した……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 十分ほど経った頃――

 

 第二棟三階の男子トイレから、輝男が顔を出して来た。

 辺りを見渡し、他に誰もいないのを認めると、何も無かったかのような態度を装いながら男子トイレを出る。

 輝男の後ろからは、桜月が、周りをはばかるかのように縮こまりながらピッタリと身を寄せている。

 

 「誰にも見られなかったわよね……?」

 

 「あぁ、大丈夫さ。ここは、昼休みにはほとんど誰も足を運ばないから」

 

 不安げにたずねる桜月に、輝男は安堵をうながすかのように言葉を返す。

 そのまま渡り廊下に差し掛かろうとした途端、輝男と桜月は思わずその場で足を止めた。

 驚く二人の目の前には、一人の女子生徒が壁に背もたれしながら、両腕を組んで立っていた。

 女子生徒は、輝男と桜月を目の前に認めるなり、鋭いまなざしでにらみ付ける。

 

 「随分と長かったみたいね……」

 

 「な、何のことだ……?」

 

 あからさまに威圧して来る葵に、輝男は戸惑いを隠せぬままたずねようとする。

 

 「あなたたち、用も無いはずなのに、二人揃って第二棟の男子トイレに入るなんて、どういう了見をしているの……!?」

 

 葵は努めて感情を抑えながらも、ただならぬ事態を問い詰めようとする。

 桜月の今の問いに、輝男も桜月も羞恥の余り、顔を真っ赤にしてしまう。

 

 「ま、まさか……!?」

 

 「たまたま渡り廊下を通っていくのを見て後を追ったら、この有様というわけね……

 さすがに覗き見まではしなかったけど、何をしていたかくらいは容易に想像できるわ」

 

 軽蔑の念を交えながら事の子細を説明する葵に、輝男と桜月は返す言葉が出て来ない。

 ストレスを発散したい衝動と一時の淫欲、愛欲に負けた後ろめたさからか、反論しようにも反論できない様子である。

 

 「まったく、あなたたちと来たら、油断も隙もあったものじゃないわ」

 

 葵は呆れながら深くため息を付くと、輝男の目の前につかつかと歩み寄る。

 輝男は、ごく至近距離からじろっとにらんで来る葵の鋭く厳しい美貌に、顔を赤らめて驚く。

 すると葵は、輝男を鋭くにらんだまま頬を赤らめる。

 

 「天江君……次は私だから……放課後に…ね」

 

 鋭くにらみつつも、艶を帯びた声で呼びかける葵に、輝男は成すすべもないと言わんばかりに黙ってうなずく。

 そんな二人のやり取りに、桜月は思わずクスッと笑みをこぼす。

 間も無くして、チャイムの鳴る音が校舎中に鳴り出した。

 昼休みの終わりを告げる音が、輝男たちの耳にもしっかりと流れ込んでいく。

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