※この作品はR-18です。

天江輝男の日常   作:原野イアン

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体育祭にて…(1)

 明朝学園高校のグラウンドに歓声が響く。

 トラックでは、半袖の体操着を着た男子生徒五名が並んで疾走している。

 初めはほぼ横並びだったが、すぐに二人の男子生徒が先頭を切っていく。

 二人とも、息せき切って我先にと進まんとする。

 間も無くして、ゴールに差し掛かると、二人の内の一人が気力を振り絞るようにして先走っていく

 もう一人の男子がすぐそれに追い付こうとするが、先走った男子はそのまま一番先にゴールに達する。

 それからわずか一、二秒後に、もう一人の男子もゴールに達する。

 

 『ただいまの百メートル走・三年男子の部、一位はチームA組、天江輝男君、タイムは…』

 

 競争結果を告げるアナウンスがグラウンドに響く。

 一着となった輝男は、汗だくの顔をうつむかせながら荒く息を吐く。

 その横では、二着となった男子が、疲れたような面持ちで汗を流しながらその場にへたり込む。

 

 「ちぇっ、運動部に入ってないお前に負けちまうなんて。しかも、一位になるなんて……」

 

 負けた同級生男子が悔しそうに愚痴をこぼすと、

 

 「何、言ってんだ。ほんの一、二秒の差じゃないか。

 絶対に一位を目指したわけじゃないけど、いざ勝負が始まると、つい本気になっちゃって……」

 

 輝男は荒く息を弾ませながらも言葉を返す。

 

 今、輝男たちは年に一度の体育祭の真っ最中である。

 快晴の空の下、生徒たちは体力を競い合い、応援パフォーマンスに磨きをかけていく。

 若さゆえの有り余る体力と気力を発散させようと、生徒たちは競技に臨み、勝敗を次々と決して行く。

 

 「……しっかし、全然、いいところ無しだよ、俺」

 

 「落ち込むな、友よ、俺も同じだ」

 

 グラウンド奥のフェンス際にある“チームA組”の応援・控え席で、落胆する小中を男子生徒の一人が慰める。

 

 「お前は確かに結果、出せなかったけど、うちのチームは十分、優勝圏内なんだから」

 

 別の男子生徒が声をかけると、一同は、フィールド内で競技をしている半袖の体操着姿の女子たちを眺める。

 フィールド内では、玉入れ競争の真っ最中である。

 桜月や葵は、懸命になって玉を二メートル半上にある籠へ投げ入れようとする。

 小中たち男子は、汗を流しながら真剣な表情で玉入れに勤しむ葵を凝視する。

 

 「何だかわからんが、黒山のヤツ、結構、そそられるものを感じるな……」

 

 「おい、お前もか?」

 

 遠くから葵を見ながら驚嘆する男子に、小中は同意するかのように言葉をかける。

 鋭くも厳しい美貌から汗を飛び散らし、上へ跳ねるたびに体操着の胸元が上下に揺れる葵を、小中たちは食い入るように見つめている。

 

 「真面目で厳しくて容易に近づきがたい雰囲気があるけど、こうして見ると、色気が半端無いよな……」

 

 「黒山も結構だけど、B組の長峰だって捨てがたいぜ」

 

 葵を見て思わず劣情をそそらせる小中に向かって、男子の一人がそう言葉をかける。

 彼の目は、別のチームで玉入れに勤しむ長峰寿里の姿をとらえている。

 葵同様、真剣な美貌に汗をにじませ、体操着越しに左右の大きなふくらみを見せ付けている。

 本来、あってはならない同級生に対するよこしまな感情を、小中たちは体育祭を気に発散させてしまう。

 それでも、幸いと言うべきか否か、小中たちは葵や寿里に対して、劣情を催す以上の感情を見せない。

 玉入れ競争を続ける女子たちに目を向けたかと思うと、グラウンド入口手前に設置されたテント沿いに立つ理華と真白に目を向ける。

 

 「理華先生も真白先生も、せっかくいい体してるのに、ダサいジャージなんか着てて、もったいないぜ」

 

 「どうせなら、先生たちも競技に参加してくれないかなぁ」

 

 「できれば、サイズ小さめのへそ出し半袖体操着にブルマ履いてくれてさ」

 

 各々、黒、白のジャージを着ている理華と真白を遠望しながら、よこしまな願望をささやき合う。

 そんな小中たちを、少し離れた席から横目で一瞥する一人の男子生徒がいる。

 輝男だ。

 葵や寿里、更には理華や真白を眺めながら劣情を催すクラスメート男子を見て、呆れ顔でため息を付く。

 

 (何、考えてんだ、アイツら……

 こんな調子じゃ、優勝できる勝負にも全然、優勝できないじゃないか……)

 

 小中たちに苦言を呈する代わりに、呆れ果てた思いを内心つぶやく。

 間も無くして、玉入れの終了を告げるホイッスルが鳴った。

 籠に入れられた玉を数えているのを眺めていると、輝男はふと何かに気付いた。

 テントとは反対方向にある外部観覧者用スペースに、一人の少女が立っているのを認めた。

 

 整った黒のセミロングに、気品ある若々しい美貌――

 

 薄手のピンクのカーディガンに白のブラウス、そして、水色のロングスカートに包まれた細く引き締まった肢体――

 

 そして、服を着ていても認められる左右の大きなふくらみ――

 

 (静流さん……!?)

 

 他の外来者に混じって体育祭を観覧している静流を認め、輝男は内心、驚きの声を上げる。

 しかし、すぐに何も無かったかのように、小中たちのもとへ歩み寄る。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 三十分ほど経った頃、グラウンド内のスピーカーからチャイムの音が鳴り出した。

 

 『これにて、体育祭午前の部は終了となります。

 一時間の休憩を挟んだ後、午後の部が始まります』

 

 チャイムの音に続いて、アナウンスの声がスピーカーから流れて来る。

 アナウンスが終わると、応援・控え席にいた生徒たちは各々、休憩に入る。

 応援・控え席で弁当を広げる者、校舎内に入る者…と、皆、思い思いに休憩に入る。

 輝男は、他の男子たちに紛れながら校舎の方へ歩を進める。

 するとそこへ、長身、丸刈りの男子生徒が、輝男のすぐ横に歩み寄って来た。

 

 「よぉ、天江、お前らのチーム、結構、頑張ってんじゃないか」

 

 「そっちだって優勝する気、満々じゃないか」

 

 輝男は二年の時、同じクラスだった河原と言葉を交わす。

 校舎内に入ると、二人はそのまま横に並んで歩く。

 

 「この後、綱引きだったな」

 

 「あぁ、俺、負ける気、しねぇから」

 

 「俺だって、やる以上は本気でやらしてもらうからな」

 

 「そう言ってもらうと、なおさらやっつけ甲斐があるってもんだぜ」

 

 平素の表情で言葉を交わしつつも、相手に負けない戦意を見せ付けようとする。

 間も無くして、河原は傍に見えてきた階段を上ろうとする。

 しかし輝男は、河原と同行せず、そのまままっすぐ、校舎第二棟に通じる渡り廊下を歩く。

 

 「おい、天江、どこ行くんだ? 昼飯、食うんじゃないのか?」

 

 輝男の動きに気付いた河原が、訝しげに輝男にたずねる。

 輝男は後ろを振り返り、河原の方に目を向けると、

 

 「悪い、ちょっと野暮用があって……」

 

 一言、そう言い返し、第二棟の方へと歩を進める。

 河原は、一人、別行動を取る輝男に首を傾げるも、すぐに階段を上って行く。

 

 

 校舎第二棟の二階と三階の間の踊り場で、半袖の体操着姿の輝男が、私服姿の静流と向き合っている。

 差し出された缶ジュースを受け取ると、そのまま勢い良く飲んでいく。

 すぐにジュースを飲み干すと、表情を安堵させながら深く息を吐く。

 傍でチビチビとジュースを飲む静流は、輝男の飲みっぷりに思わず驚嘆する。

 

 「その様子ですと、相当、喉が渇いていらっしゃったんですね」

 

 「あぁ。でも、君が来てくれたおかげで、また元気になれたよ。

 午後にも大事な競技が控えているからね」

 

 「いえ、そんな……。私なんて、ただ見に来ただけですし……」

 

 「いや、見に来てくれただけでも、俺にとっては十分、力になれるよ。

 ……それに、君の学校って、体育祭も文化祭も禁止されているから……

 せめて、体育祭の気分を味わいたくて、今、こうして来てくれたんだろ?」

 

 輝男がそう言うと、静流はジュースを飲む手を止め、重い表情でうつむく。

 

 「えぇ……」

 

 うつむきながら一言、そう言い返すと、飲みかけたジュースを飲み干していく。

 ジュースを飲み干し、深く吐息する静流を見ると、輝男は自ずと神妙な面持ちを見せる。

 

 「ところで、せっかく来てくれたついでに、ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」

 

 輝男が言葉をかけると、静流は顔を上げ、彼をまっすぐに見つめる。

 

 「君の学校に鬼頭良真って生徒がいるけど、彼ってどんなヤツなんだ……?」

 

 輝男は、GTT・青春校で知り合った鬼頭良真の冷やかな容姿を思い出しながら、静流にたずねる。

 静流と同じ学校、同じ学年であることを告げた鬼頭のことを、静流から聞き出そうと言うのだ。

 静流は、輝男からの今の問いかけを聞くと、何故か表情を曇らせる。

 

 「“彼”のことですか……?」

 

 やや沈痛な調子で言葉を返す静流。

 静流の今の口ぶりからして、彼女はどうやら鬼頭良真のことを快く思っていない様子である。

 しかし輝男は、神妙な面持ちを崩さず、静流とまっすぐに向き合う。

 一呼吸、間を置いた後、静流はゆっくりと口を開く。

 

 「鬼頭君は、定期試験では常に学年でもトップの成績を誇る秀才です。

 お父様もお兄様もいずれも東大に入り、卒業なされて……

 自分も必ず東大に入ることを強く希望しており、東大一択で受験勉強に勤しんでいるとか……」

 

 同級生でもある鬼頭良真のことを端的に紹介する静流だが、その表情、口ぶりは重々しい。

 容姿端麗にして学年一位の優秀な成績を収める秀才でありながら、わずかでも好印象を抱いている様子を見せない。

 

 (あの静流さんに、ここまで不快感を催させるなんて……

 勉強はできても、人柄の方は他の誰よりも最低でロクでないということか……)

 

 静流を見つめながら、予備校で出会った時の鬼頭の傲慢な態度を思い出す輝男。

 人を人と思わず、東大を目指す以外は何物も眼中に無い鬼頭の姿と今しがたの静流の言葉が、輝男の中で合致する。

 

 (いくら勉強ができるからって、そこまで他人に冷たくできるものなのか……?

 それに、東大に入ることが絶対だと思ってるけど……

 東大だけが世の中の…人生のすべてじゃないのに……)

 

 鬼頭の傲慢な態度を思い出しながら、不快な違和感を心中で募らしていく。

 すると、

 

 「…さん……輝男さん……」

 

 傍から、心配そうに呼びかける声が聞こえてきた。

 ハッと我に返ると、心配そうに表情を曇らせ、こちらを見つめる静流の姿を認めた。

 

 「何か、深刻な悩みでもあるんですか?」

 

 「あ、いや……今回の体育祭、優勝できるかどうか、ちょっと考えてて……」

 

 心配げにたずねる静流に、輝男は表情をつくろいながらしどろもどろに言い返す。

 輝男の今の言葉を聞くと、静流は静かに輝男の真ん前に歩み寄って来た。

 密着するかのように迫る静流を、輝男は慌てて寸前で押し止める。

 

 「ちょ、ちょっと、静流さん、何を……!?」

 

 「せっかくですから、輝男さんを元気にして差し上げようと思いまして」

 

 戸惑い気味にたずねる輝男に、静流が迷うことなく返答する。

 そして、そのまま輝男の身にピタッと寄り添う。

 

 「ダメだってば……! 俺の汗やにおいが、君のきれいな服に染み付いちゃうだろ!」

 

 輝男が静流のことを気にかけ、懸念めいた言葉をかけると、

 

 「構いませんわ。一生懸命、競技に励んでいらっしゃる輝男さんの汗とにおいを、十分に受け止めたいですから」

 

 静流は柔和な笑みを浮かべながら、汗の染み付いた体操着の胸元に顔をうずめる。

 静流のまさかの行為に、輝男は驚きと戸惑いの入り混じった面持ちを赤らめ、身を固くする。

 一方の静流は、体操着から染み出す熱のこもった汗とにおいを存分に嗅ぐ。

 

 「輝男さんのにおい……何もかも忘れられそうで……病みつきになりそうですわ……」

 

 愛する男の胸元に顔をうずめ、彼のにおいを嗅ぎながら、感極まったかのようにつぶやく静流。

 間も無くして顔を上げると、柔和な笑みを赤らめながら、輝男をまっすぐ見つめる。

 

 「輝男さん、私が元気にして差し上げますわ……」

 

 優しく声をかけると、輝男に向かって唇を重ねる……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 輝男は踊り場の壁に背もたれしながら直立している。

 右の脛に体操着の半ズボンと下着のトランクスを引っかけている。

 裸の股をさらけ出すその真ん前では、静流が膝立ちの体勢で身を屈めている。

 静流は裸の股から突き出る肉の棒をくわえると、ゆっくり口を前後に動かす。

 

 「んっ、んうぅっ、んぅ……」

 

 かすかなうめき声を漏らしながら、愛する男のモノをゆっくりとしゃぶっていく。

 柔らかく、生温かい口腔が撫でるようにこすり付ける様に、輝男は深く嘆息する。

 前後に口を動かしたかと思うと、首を傾げ、回すようにしゃぶっていく。

 ジックリと自分自身を貪ってくれる静流を、輝男はただ成されるがままに眺める。

 

 (静流さん、この前より、上手くなってる……)

 

 内心、そうつぶやきながら、先日の温泉旅行で小春と一緒に静流がWパイズリフェラに興じたことを思い出す。

 勢い良くしゃぶるのではなく、ねっとりと口を動かすことで、じわじわと刺激を加えていこうとする。

 間も無くして、陰茎でふさがれた静流の口元から、唾液の跳ねるような音と、

 

 「んうぅっ、んむっ、んっ、んふぅ……」

 

 艶やかなうめき声がトーンアップして聞こえて来る。

 生温かい口内に包まれ、絶えず肉の刺激を加えられて、輝男自身はムクムクとふくらみ、固さを増していく。

 輝男がため息交じりに見下ろすと、恍惚の度合いを増しながらフェラチオを続ける静流の姿が否応なく映る。

 

 (そう言えば、静流さんも大学受験を控えているんだったな……

 それでなくとも、いいとこのお嬢様として色々と溜まってるから……

 自分自身のため、俺とのつながりのために、こうして俺のことを求めてくれている……)

 

 静流を取り巻く状況に思いを馳せながら、内心、感嘆とする。

 ただ、淫欲を求めるだけでなく、溜まりに溜まった思いを吐き出したい気持ちが、愛する者とのセックスへと駆り立てているのだ。

 自分自身をくわえ、しゃぶり続ける静流を見て、輝男は否が応にも共感の念を募らせる。

 すると、

 

 「んんっ、んぐっ、んぐぅっ……!」

 

 フェラチオを続ける静流が眉をひそめ、息詰まるようなうめき声を漏らした。

 静流の口内では、輝男自身が固く膨張し、静流に息苦しい感覚をもたらしている。

 間も無くして、静流は輝男自身を口から離した。

 静流の目の前には、唾液と先端から漏れた別の液でコーティングされた剛直が、天を向くように固く突っ立っている。

 

 「輝男さんったら、もう、こんなになってしまって……」

 

 静流が剛直を直視しながら驚きに目を丸くすると、

 

 「君のせいでこんなになってしまったじゃないか」

 

 輝男は気まずい形相を赤らめながら言葉を返す。

 すると、静流はゆっくりと立ち上がり、再度、輝男に向かってキスをする。

 

 「いいですわ。私を好きなようになさいませ」

 

 柔和な笑みを紅潮させながら言って来る静流に、輝男は返す言葉が出て来ない。

 

 

 「あっ、あぁっ、あっ……!」

 

 静流が壁に背もたれしながら、声を殺して喘ぐ。

 足元にはカーディガンとスカートが脱ぎ捨てられている。

 ブラウスは既にはだけられ、白のブラジャーもずり上げられている。

 そして、細く引き締まった色白の右脚には、ブラジャーとお揃いのショーツが引っかかっている。

 右脚を上げさせられ、開かれた股の付け根に、裸の股から突き出た剛直が突き刺され、真正面から腰をぶつけられる。

 真正面からの前後運動に押されるように、静流の体が絶えず揺さぶられる。

 揺れる静流の胸元からは、色白で形良いDカップバストが絶えず震える。

 そんな静流の真向かいでは、輝男が静流の片脚を抑えながら、自分自身を静流の中に猛進させる。

 真正面から律動を仕掛ける輝男に、静流は彼の両肩を左右の手でギュッとつかみ、荒々しい動きを甘受する。

 

 「だ、大丈夫か……? 静流さん……」

 

 熱に浮かされたように息を弾ませながら、なけなしの理性を振り絞るかのように声をかける輝男。

 既に二、三の競技で汗を流し、応援にも熱を入れているせいか、いつも以上にボルテージが上がっている状態にある。

 その上、自分自身を受け入れる愛しい少女の中の熱と締まりに、更に熱気が昂っている。

 

 「いい……いいですわ……すごく気持ちいい……

 今日の輝男さん……いつに無く激しく……すごい……」

 

 固く膨張した剛直の猛進と強まる一方のヴァギナの収縮に、意識が薄れかけたかのように呆けた声を返す静流。

 体育祭のただ中にある愛する男の汗と熱気が、真正面からこみ上げてくる。

 むせ返るような汗とにおいに顔をしかめるどころか、恍惚の念を強める。

 むしろ、両肩につかんだ左右の手を通して、輝男の身に自らを密着させようとする。

 

 「うぅっ、うっ、ハァッ、あっ、んうぅっ、んくぅっ……!」

 

 時と場所ゆえか、必死に声を押し殺しながらも、切なそうな喘ぎを絶えず繰り返す静流。

 しかし、彼女の喘ぎは、トーンアップする肉と肉の摩擦音に苦も無くかき消される。

 

 (し、静流さん……すごい……締まる……!)

 

 輝男は、摩擦を繰り返しながらも収縮を強めるヴァギナの肉圧を痛感し、内心、苦悶の声を上げる。

 剛直をとらえる四方の肉壁の表面に、熱とぬめりが染み出て、剛直に絡み付く。

 剛直が小刻みに抜き差しを繰り返す秘裂の隙間からは、蜜がトロトロとこぼれ出る。

 激しさを増す一方の輝男の動きに、静流は輝男の肩をギュッとつかむ左右の手を震わせる。

 真正面からの律動にその身を押され、胸元の美巨乳を震わせながらも、うっすらと目を開ける。

 開かれた視界の先には、熱に浮かされたような形相の輝男が、ハッキリと汗をにじませ、荒く息を弾ませているのが見えた。

 

 (輝男さんが……私のために、こんなに汗を流して……

 ダメ……輝男さんの汗とにおいが、私に染み付いて離れない……)

 

 噴き出る汗と発散される熱気とにおいを真正面から受け、内心、歓喜とも戸惑いとも取れる思いを吐く。

 いずれにせよ、静流は輝男の身にしがみ付いたまま逃れようとしない。

 

 

 静流はさっきまで背もたれしていた壁に左右の手を押し当てている。

 素裸の美尻をさらしながら直立する静流に向けて、輝男は裸の腰を強くぶつける。

 輝男の突進と共に、彼自身が、静流の中、最奥目がけて深く突っ込む。

 

 「あぁっ、イヤッ……!

 輝男さんの……私の中を満たして……奥に…当たってますわ……!」

 

 背後からの猛進にのけ反ると、震える声で自らを襲う剛直の状況を告げる。

 静流は、固く大きな異物が自分の中、奥深くに突き当たっているのを認めている。

 輝男もまた、自分自身が、静流の中、最奥に達しているのを痛感する。

 一呼吸、間を置いた後、輝男はゆっくりと腰を前後に動かす。

 前後運動を繰り返しながら、背後から伸ばした左右の手で、震えるDカップバストをつかみ、揉みしだく。

 

 「あっ、んうぅっ、うぅっ……! いい……すごく……いい……ですわ……」

 

 律動と愛撫という二重のみだらな責め苦に、我を忘れたかのように歓喜の声を上げる静流。

 輝男の腰は、自ずと動きを速めていく。

 ペースアップしながら美尻にぶつかる腰の動きに合わせて、肉と肉の衝突音もトーンアップする。

 

 「あぁっ、イヤッ、あんっ、ハァッ、あっ、んぅあっ……」

 

 絶えず漏れ出る艶やかな喘ぎが、輝男の耳元に流れ込む。

 静流の喘ぎと更に強まるヴァギナの肉圧、そして、柔らかく、熱を帯びてきた美巨乳の感触と剛直を取り巻く熱、ぬめりが、輝男の淫欲を沸々とわき上がらせる。

 

 (静流さんの中……熱く、潤いながら、俺に食らい付いて離さない……!)

 

 締め付けを増すヴァギナの感触に内心、苦悶の声を上げると、

 

 「し、静流さん……俺……!」

 

 わき立つ一方の昂ぶりを認め、絞るような声をかける輝男。

 輝男の中はいつ暴発してもおかしくない状態にある。

 体育祭のただ中にある以上、静流相手に長々と事に及ぶ訳にいかない。

 しかし、実際には、熱とぬめりを増しながら締め付けを強めるヴァギナと、柔らかくて温かく、そして大きいDカップバストの肉感から離れがたい状態にある。

 そのまま背後から律動と愛撫を続けていると、静流が我が身を支える手足をわなわなと震わせている。

 

 「て、輝男さん……私…も……」

 

 静流は輝男に背を向けたまま、震える声で自らの限界を訴える。

 静流の今の訴えが間違いない証拠に、彼女の中はギュッと限界まで締め付けを強めていく。

 静流の今の訴えを聞くと、輝男は激しく小刻みに腰をぶつける。

 狭まるヴァギナを突き破るように猛進を繰り返す剛直に、

 

 「あぁっ、あっ、あぁ……!」

 

 静流は体を大きくのけ反らせ、パクパクと口を動かしながら、息詰まるような喘ぎを発する。

 ヴァギナと剛直の摩擦がもたらす苦痛と刺激に、神経を麻痺しかけているようだ。

 輝男は、愛撫を続けた左右の手を静流の胸元から離すと、彼女の左右の手首につかませた。

 ブラウスに包まれたままの静流の左右の細腕を後ろに引っ張ると、そのまま腰を美尻にぶつける。

 

 「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!」

 

 息詰まるような艶やかな喘ぎが、引っぱたくような肉と肉の衝突音に被さる。

 

 「ダメだ……これ以上は……!」

 

 暴発をこらえきれず、輝男が苦悶に声を震わすと、

 

 「き、来て……来て…下さい……。私、今日は大丈夫…ですから……」

 

 背後からその身を抑えられ、犯されるがままの静流が、逆にうながすかのような言葉をかける。

 静流の今の言葉に押されて、輝男が自分自身を深々と突っ込ませると、静流は痙攣でも起こしたかのように体を大きくのけ反らす。

 

 「わ、私……もう、ダメ……」

 

 その身と声を震わせ、目元に涙をにじませながら、限界を告げる静流。

 間も無くして、輝男が静流の美尻に腰を強く打ち据えると、

 

 「あっ、あぁっ……!」

 

 静流は直立し、左右の腕を後ろに引っ張られたまま、体を大きくのけ反らせ、絶頂の声を上げた。

 輝男は、静流が果てたのを認めると、ギュッと引き締まった静流の中に淫欲の奔流を一滴残さず流し込んだ。

 

 (て、輝男さん……熱い……!)

 

 欲望のほとばしりが自分の中に注がれ、その熱を認めると、目元にたまった涙を流し、歓喜の念を独白する静流……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 体操着の短パンをはき直した輝男は、同じように着替え直した静流と向き合う。

 今更のように罪悪感をにじませ、静流に向かって気まずそうな表情を見せる。

 

 「せっかく応援しに来てくれたのに、あんなことをしちゃって……」

 

 「いいえ、気になさらないで下さい。

 輝男さんの方こそ、午後からの競技、頑張って下さい。私、応援してますから」

 

 詫びの言葉をかける輝男に、静流は柔和な笑みを浮かべながら励ましの言葉をかける。

 体育祭に臨む輝男を応援することも、彼に抱かれ、犯されることも、静流にとっては本望だからだ。

 

 「ありがとう。じゃあ……」

 

 そう言葉をかけると、輝男は一人、階段を下り、校舎第一棟へと向かう。

 静寂に包まれ、他に誰もいない階段の踊り場で、静流は一人、その場に取り残されたかのように立ち尽くす。

 しかし、すぐにしゃがむと、ブラウスの袖や襟元に鼻を押し当てる。

 静流の表情は、自ずとウットリとしたものになっている。

 

 (輝男さんの汗とにおい……まだ、私の身に染み付いている……)

 

 ブラウスからかすかににおう熱気と汗ばんだにおいに、内心、歓喜の念を漏らす。

 愛する男の汗と熱気は、それだけでも静流の心を震わせ、得も言われぬ歓喜と恍惚をもたらしてくれる……

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