GTT・青春校の教室に、私服姿の若者が入って来る。
輝男だ。
教室内に足を踏み入れると、同じく私服姿の受講生たちが疎らに席に着いている。
真ん中の空席を認めると、そこに着席し、ノートや参考書、テキストを机上に並べる。
すると、何者かが近付く足音が聞こえてきた。
足音が聞こえる方を振り向くと、一人の私服姿の若者が隣の席に着こうとしていた。
水色のワイシャツにグレーのスラックスをまとい、七三分けに整えられた黒の頭髪が、知的で端整だがどこか冷やかな形相に添えられている。
若者は、隣席で既に着席している輝男を認めると、
「何だ、まだ、辞めてなかったのか……」
汚物でも見るようなまなざしで輝男を見下ろしながら、呆れ果てた調子でため息交じりにつぶやく。
「鬼頭、それが仲間に対する挨拶か?」
輝男は不快感に表情を険しくさせながら、さげすむような言葉をかける目の前の鬼頭良真に言葉を返す。
鬼頭は輝男の今の言葉に、冷やかな形相を崩そうとしない。
「仲間? 一体、何のことを言ってるんだ?」
「ここで一緒に講義を受け、大学を目指して頑張ってる仲間のことじゃないか」
「ここは、勉強するための場所であって、戯れ言を言うための場所じゃない」
吐き捨てるような口調で輝男に言い返すと、そのまま着席する鬼頭。
「鬼頭、君はいつもそんな感じなのか?
学校でも予備校でも、同級生や同じ受講生に対して、平然とさげすむようなことしか言わないのか?」
机上にテキスト、参考書、ノートを並べる鬼頭に向かって、輝男が苦い調子で言葉をかける。
横から言葉をかける輝男に、鬼頭はわずかでも振り向かず、沈黙でもって応じる。
冷やかだが傲然とした鬼頭の横顔に、輝男は口を開く。
「お前には友達がいないのか?
この予備校でしか顔を合わせていないが、俺が見たところ、君には友達が一人もいないように見えてならない」
神妙な面持ちを見せながら輝男が言葉をかけると、
「友達? そんなもの、塵よりもとる無意味なものに過ぎん」
鬼頭は輝男の方を振り向かず、吐き捨てるような口調で言い返す。
今の彼の言葉からは、輝男、更には自分以外の他人に対するあからさま侮蔑以外の何物も認められない。
そして、
「友達云々などとふざけたことを言うのなら、今すぐ、この予備校をやめたまえ。
このまま頑張っても、君は東大の入試に臨むどころか、この予備校内でろくな結果も出せずに終わる。
君にとっては、この予備校で講義を受けることも、大学受験の勉強に勤しむことも、すべて無意味で無駄なものでしかない」
冷ややかな口調と形相を崩さず、そのまま言葉を続ける。
傲慢かつ冷淡な鬼頭の今の言葉に、輝男は更に表情を険しくさせる。
「お前、一体、何の権利があって、俺のやること、成すことを全否定できるんだ!?」
怒りを募らせながら輝男が反論を試みようとすると、
「勉強どころか人生すべてにおいて、友達など最も無意味で不要なものでしかない。
大事なのは、己一人が最高学府に入り、社会に出て然るべき栄職に就くことだけだ。
他人のことを少しでも気にかければ、その分、著しく頭が悪くなる」
鬼頭は輝男の方をなおも振り向かず、頑なまでに傲慢な自説を言い連ねる。
勉強と己のエゴ以外は何一つ眼中に入れようとしない隣席の若者に、輝男は愕然としながら言葉を失う。
同い年でいずれも学校で上位の成績を収め、東大受験を目指して頑張っている同士なのに、余りにも人間性が違い過ぎる鬼頭を目の当たりにして、反論する気力が一気に失せたようだ。
すぐ間近にいる若者に対して、不快感よりも、これ以上、相手をしても無駄だと言うあきらめの気持ちの方が、輝男の内心で大きなウェイトを占めていく。
間も無くして、教室の正面入口ドアが開き、講師が教室内に入って来た。
輝男は、鬼頭や他の受講生たちと一緒に、正面にいる講師の方を向き、講義に臨む。
◇ ◇ ◇
GTT・青春校の正面入口から、私服姿の若者が何名か出て来る。
講義を受けて予備校を後にする受講生たちに混じって、輝男も予備校を出て行く。
快晴の空が見下ろす中、輝男は疲れを隠せない面持ちで歩道を歩く。
(講義がしんどいのは相変わらずだけど、周りの雰囲気もそれに勝るとも劣らずと言ったところだな……)
さっきまで講義を受けた教室内の様子を思い返しながら、重い表情の奥でつぶやく輝男。
途端、彼の脳裏に、講義前の鬼頭とのやり取りがよみがえる。
(アイツ、確かに勉強はできるかもしれないけど、それ以上に感じ悪過ぎる……
あの静流さんでさえ嫌悪感を隠せずにいるのもわかる気がする)
傲慢極まりない言葉を言ってのける鬼頭の姿と、体育祭の休憩時間の際、同じ学校の同級生について語った静流の姿が、輝男の脳裏に続けて浮かび上がる。
(本当は、午後からも講義を受けなきゃいけないけど、ぶっちゃけ、午前中だけでもでいっぱいいっぱいだよ)
予備校から遠のきながら、内心、ウンザリしたかのようにつぶやく輝男。
受験勉強に励まなければいけないことに間違いは無いが、そうするにはモチベーションが下がり切っているのが正直なところだ。
すると、背後からクラクションの音が聞こえて来た。
二、三回、繰り返された背後からのクラクションに、輝男は驚きながら後ろを振り返る。
振り返ると、白の軽自動車が、ガードレールを挟んで輝男のすぐ真横に着いた。
真向かいの助手席の窓が下にスライドされ、私服姿の女性が身を乗り出すようにして顔を出して来た。
「あら、天江君じゃない」
「な、那須先生、どうしたんですか?」
私服姿の真白に呼びかけられ、輝男は思わず驚きの声を上げる。
「ちょっと暇だったんで、カフェ・ホーリーでお茶してたところだったの」
「そうだったんですか」
「聖さん、キャンパスライフに慣れて来たって言うし、お店の看板娘としてもちゃんとやってるわ」
真白の今の言葉を聞くと、学校の先輩にして前生徒会長である聖神楽のことを思い出す。
神楽が母親と一緒にカフェの仕事をし、充実した大学生活を過ごしている姿が、輝男の脳裏に容易に浮かび上がる。
輝男が先輩の元気な姿を思い浮かべて感慨に耽っていると、
「聖さん、天江君のことを心配してたわ。
バイトをやめてから、全然、お店に顔を出してくれないし、受験勉強も大変そうで、そのことが気になって仕方がないって……」
運転席に座ったままの真白が、神楽本人に代わって憂慮を輝男に伝えて来る。
神楽の心配事を聞かされると、輝男は気まずい表情を真白に向ける。
「すみません。もし、機会があったら、お店の方に顔を出しますので」
神楽に代わり、真白に向かって詫びの言葉をかけると、
「それより、天江君、もう、お昼は食べたかしら?」
真白は輝男に向かってそうたずねた。
「いいえ、まだですが」
「せっかくだから、一緒にお昼でも食べない?」
「いいんですか?」
「私なら全然、大丈夫よ。それと、午後から何か予定でもある?」
「いいえ、何もありませんが」
「だったら、ちょっと付き合いなさい。
勉強もいいけど、少しは気分転換でもしないと」
二、三、言葉を交わした後、輝男は車の助手席に乗り込む。
輝男が乗ったのを認めると、真白は軽自動車を走らせる。
◇ ◇ ◇
青春市の中心街から東へ五キロほど離れたところに、海を臨む高台の駐車場がある。
快晴の休日であるにも関わらず、駐車場には、輝男と真白の乗る軽自動車の他には一台の車も停まっていない。
車窓越しに温かな日差しと静寂を感じ取りながら、遠くに広がる大海原を眺める。
駐車場のはるか下にある海岸は、まだ海開きが行われていないせいか、泳ぐ者もいなければ、砂浜を歩く者も数える程度しかいない。
輝男と真白は、近くのベーカリーカフェで昼食を済ませた後、今、この駐車場にいるのだ。
「こうして、のんびりと海を眺めるのも悪くないでしょ?」
「えぇ……」
「こんなことなら、水着でも持ってくればよかったわ」
「何、言ってんですか? 海水浴シーズンなんてまだまだ先でしょ?」
呆れながら言って来る輝男に、真白はクスッと笑みをこぼす。
やがて、車内は再び沈黙に包まれる。
輝男も真白も、互いの方を振り向かず、正面に見える大海原を黙って見つめている。
どのくらい時間が経ったのか?
真白は正面を見据えながらゆっくりと口を開く。
「天江君、あなた、気持ちがかなりモヤモヤしているみたいね」
自ずと神妙な面持ちを見せながら言って来る真白が、バックミラーに映る。
バックミラーに映る真白の表情を認めると、輝男は固く閉ざした口を開く。
「別にモヤモヤなんかしてませんよ」
輝男が淡々と否定の言葉を返すと、
「さっき、会った時、疲れている上にすごく嫌そうな顔をしていたわ」
予備校から出て来た時の輝男の表情を思い出しながら、真白が言葉を返す。
疲弊の念を隠そうとしない輝男の顔を思い出し、表情を重くさせる。
「一人きりで受験勉強するのも厳しいから予備校に通ってみたけど……
そこで色々と嫌な思いを強いられて不機嫌になり、苛立ちが収まらない……
そんなところかしら?」
努めて感情を抑えつつも、今の輝男の状況と心境を見抜くかのような言葉をかける真白。
「べ、別にそう言うわけじゃ…」
「私も、高三の時は、今のあなたとまったく同じ状況だったわ。
思うように受験勉強が進まず、プレッシャーやストレスで気持ちがすごく乱れてたから……
……でも、今が一番、人生で最も大変で大事な時期だから……
何とかそれを乗り越えれば、未来はきっと切り開いて見えるわ」
図星を指されつつも精一杯の反論を試みる輝男をさえぎり、はるか遠くに思いを馳せ、諭すようにして言葉をかける。
今の言葉に輝男が何も言い返せないのを見ると、真白はそのまま話を続ける。
「あなたは、自分一人だけが大学受験で悩み、苦しんでいると思うかもしれないけど……
それは、決してあなた一人だけのことじゃないから。
黒山さんも日向さんも、同じように悩み、苦しみながら、今まで通りに学校生活を送りつつも、大学受験に臨んでいる。
同じように頑張っている仲間がいるから、二人ともギリギリのところで挫けずに頑張っているんだから。
あなたも、他の皆も一生懸命、頑張っていることを思えば、少しは心の重荷も外せるはずだわ。
その上で、悩みや苦しみを分け合い、励まし合い、癒し合えば、多少、嫌なことがあってもすぐに払い除けられる」
神妙な面持ちを崩さずに話を続ける真白に、輝男は感嘆しながら言葉を失う。
保健教諭にして生徒会顧問でもある真白の今の言葉は、輝男が孤独に陥りかけるのをギリギリのところで食い止めてくれている。
自分一人だけがつらい思いを強いられていると思いかけた輝男は、今、同じ空の下で、受験勉強にあくせくしている桜月や葵のことを思い浮かべ、彼女たちのことに思いを馳せている。
「黒山さんや日向さんは、あなたと仲良くしていることで心を癒され、次へ向かって頑張ろうと自らを奮い立たせる。
あなたも、自分が仲良くしている人たちに癒されながら、今の困難な時期を乗り越えるよう、自らを奮い立たせないと。
少なくとも、孤独や絶望に心折れたりしないで」
心が折れかけた輝男の横で、優しく言い聞かせるようにして真白が言葉をかける。
何も言い返せないその奥で、桜月や葵との関係を改めて思い返す。
輝男にとって、彼女たち二人は、ただ体を重ね、淫欲に耽るだけの関係ではない。
一緒に学校生活を送り、喜びや楽しみを分かち合い、本当の意味での絆を結び合えるかけがえのない存在である。
今の時期、桜月や葵が自分を求めるのは、受験で疲れた心を癒し、困難を和らげるための絆の力を得るためではないのか?
それならば、自分も……
わずかの間、車内を沈黙が覆った後、輝男が固く閉ざした口を開く。
「先生、ありがとうございます。
先生のおかげで、忘れかけたものを思い返すことができて……」
輝男が神妙な面持ちで感謝の言葉をかけると、
「そんなにかしこまらないで。わかってくれればいいんだから」
真白はようやく笑みを浮かべて、輝男に言葉を返す。
そして、そのまま輝男の方を振り向く。
「もし、受験勉強の件で疲れてどうにもならなくなったら、私がいくらでも癒してあげるわ」
「そんな……。わざわざ、先生に手間をかけさせるようなことは……」
「遠慮なんかしないで、好きなだけ受け入れなさい」
そう言うと、真白は笑みを浮かべながら、ほんのりと頬を赤らめる。
頬を赤らめ、乞うようなまなざしを震わせる真白に、輝男は思わずドキッとなる。
「せ、先生、どうしたんですか?」
顔を赤らめ、身を固くしながら、戸惑い気味にたずねる輝男。
すると真白は、輝男をまっすぐ見つめたまま、ジーンズの上から輝男の股を優しく撫でさする。
「せ、先生!!」
「昨日の体育祭が終わった後、結局、ヤれなかった分、思いっきりサせてあげるから」
不敵な笑みを浮かべながら、ささやくように言葉をかける真白。
真白、そして、輝男の脳裏には、同じ光景が浮かび上がった。
体育祭終了後、保健室で桜月や瑠奈、葵、それに小春や静流たち、更には真白、理華に取り囲まれながら、輝男が事に及ぶことを断ったこと――
少なくとも、一、二度は体を重ねた少女、女性たち一同に囲まれた時のことを思い出し、思わず愕然としたまま硬直する輝男。
何もできずにいる輝男を見ると、真白はジーンズのファスナーを下へ下げた。
ジーンズの内側から肉の棒を取り出すと、先端にチュッとキスをし、筋に沿って舌を這わせる。
上から下、下から上…という風に、何度も繰り返し舌を這わせる。
すると、
「ま、真白さん、やめて!!」
慌てて制止をうながす声が、真白の耳に入った。
肉の棒を片手につかんだまま顔を上げると、輝男が困惑しきった形相を赤らめながらこちらを見つめていた。
「ヤバいですよ。こんなところ、誰かに見られたら」
日中、駐車場のど真ん中でのまさかの行為に、輝男はためらいの念をあらわにする。
戸惑う輝男を見ると、真白はクスッと笑みをこぼす。
「大丈夫よ。今の時期、この辺りはほとんど人が行き来しないし。
それに、そんなに下手に騒いだりしたら、余計、周りに勘付かれちゃうじゃない」
「でも…」
なおもためらう輝男の唇を、真白の柔らかなキスがふさぐ。
一瞬のキスの後、真白は、輝男とまっすぐ向き合いながら口を開く。
「今の天江君は、誰かの癒しが必要だから。
私が体を張って癒してあげないと、今、心に抱えているモヤモヤは一かけらも消えて無くならないから」
「でも、那須先生にそんなことをさせるなんて……」
「昨日の件も含めて、このところ、君とはご無沙汰だったし」
「もう、真白さんたら、まったく……」
自分を求めて止まない真白に、輝男は深くため息を付きながら言葉を失う。
◇ ◇ ◇
波打つ音が遠くから小さく聞こえる他には、海辺の駐車場には、辺りを行き交う人も車もほとんどない。
その駐車場の真ん中にある白の軽自動車の車内では、
「んっ、んんっ、んうぅっ……」
運転席に座る真白が、乗り出すようにして身を屈めながら、甘くくぐもった声を漏らす。
真白は、助手席に座る輝男のジーンズからさらけ出した陰茎を片手に握りながら、くわえ込み、口を上下に動かしている。
ウットリとした面持ちでフェラチオに受ける私服姿の保健教諭に、輝男は、成されるがままと言った様子で深くため息を付く。
真白が口の動きを徐々に速めると、唾液の跳ねるような音と、
「んっ、ん、んぅ、んうぅっ……」
艶やかなうめき声がトーンアップして聞こえて来る。
(真白さん、久しぶりだけど、相変わらず上手い……)
輝男は、真白のフェラチオを見下ろしながら、内心、感嘆の念を上げる。
真白の口内では、柔らかく、生温かい口腔が、輝男自身を包み込み、絶えず刺激をもたらす。
上下に動く口腔の柔らかい摩擦に、輝男自身は固さ、大きさを増していく。
(ヤバい、気持ちよ過ぎる。このままじゃ……)
フェラチオがもたらすみだらで心地よい刺激に、輝男の中で苦悶の念が沸く。
大人の美人に自分自身をくわえ、しゃぶられる気持ち良さに加えて、昂ぶりがわき立つような感触が、輝男の中で募っていく。
すると、
「んっ、んぐっ、んむっ……!」
フェラチオを続けている真白のうめき声が若干、息詰まって来た。
真白の口内では、輝男の剛直が十分に固く大きくなり、真白に多少の息苦しさをもたらす。
間も無くして、真白は輝男自身を口から離した。
呼吸を取り戻し、荒く息を吐く真白の視線の先には、唾液にまみれながら天を向くように固く突っ立つ剛直が認められる。
「ヤダ、もう、天江君ったら、この様子だとかなり溜まってたみたいね」
剛直を凝視しながら、半ばからかうかのような言葉をかける真白。
「変なことを言わないで下さい」
恥じらいに顔を赤らめながら言葉を返す輝男に、真白はまたもキスをする。
さっきまで陰茎を貪っていたその唇を、愛しい教え子の唇に重ねる。
「いい加減、素直になりなさい。私が欲しくてたまらないんでしょ?」
不敵な笑みを赤らめながらたずねる真白に、輝男は顔を赤らめたまま返事に窮する。
輝男は依然として車内の助手席に腰を下ろしている。
ただし、助手席のシートは後ろへ90度倒れている。
倒れたシートにもたれながら、仰向けの体勢でいる輝男。
彼が見上げる先には、
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
声を殺すようにして喘ぎながら、腰を上下に揺らし続ける真白の姿がある。
服を着込んだまま、腰を上下に振っているが、その形相は恍惚の度合いを増している。
白のブラウスにブラウンの薄いロングスカートといういで立ちだが、そのロングスカートの内側では、天を向くようにいきり立っている剛直がすっぽりと隠れている。
輝男自身は、厚めのコンドームに包まれながら真白の中に飲み込まれている。
腰を振り続ける真白の中で、輝男自身は四方の肉壁に囲まれしごかれている。
騎乗位で輝男自身を貪っている真白は、上下に腰を振ったかと思うと、前後に腰をくねらせる。
上下運動と前後のうねりを繰り返しながら、
「うぅっ、うっ、んうぅっ……んくぅっ……」
真白は艶やかな喘ぎを絶えず繰り返す。
「どう? 気持ちいい?」
腰を動かし続けながら、真下の輝男に向かってウットリとした調子でたずねる。
「気持ちいいですよ、真白さん」
ため息交じりに輝男が返答すると、
「もっと気持ち良くなって」
そう言いながら、着ているブラウスのボタンを一つ、また一つと外す。
すぐに真白のブラウスははだけられ、色白の素肌と形よいEカップバストを覆う花柄模様のパープルのブラジャーが姿を現した。
下着とその下にある美巨乳をさらすと、真白は上下運動を再開する。
ペースアップした上下運動のせいで、スカートの内側からは、肉と肉の衝突音が小さく聞こえてくる。
「あんっ、ヤダッ、ハァッ……と、止まんない……」
真白は困惑と歓喜の混ざった声を艶やかに上げる。
ブラジャーに覆われているが、大きな左右のふくらみは、主(あるじ)の動きに合わせて上下に震えている。
恍惚とした美貌と下着越しに震える左右のふくらみ、そして、途切れることの無い喘ぎとみだらな物音に、輝男は赤ら顔をしかめ、歯を食いしばる。
「ま、真白…さん……締まる……!」
狭まり、肉圧を増すヴァギナの感触に、輝男が苦悶の声を上げると、
「あ、天江君だって……更に固く…おっきくなってる……」
真白は上下運動と前後のうねりを繰り返しながら、恍惚とした声を上げる。
複雑に動く真白の中で、輝男自身は窮屈なくらいに固く膨張しながら、いいように弄ばれている。
厚めのコンドームに包まれていても、剛直は真白の中に染み出る熱とぬめり、そして、強まる一方の肉圧をしっかりと痛感する。
いつ、誰が通りすがるかわからない危険な状況下で、輝男は保健教諭兼生徒会顧問とのカーセックスに興じている。
真白は依然として輝男の腰の上にまたがりながら、小刻みに真上から腰を打ち据える。
そして、
「ヤダ……何だか、熱くなっちゃった……」
輝男の上で腰を動かし続けながら、熱っぽい声でそうつぶやく。
真白の色白の素肌には、汗がうっすらとにじみ出ている。
真白は、ブラウスを着たまま、自らブラジャーのカップをずり上げる。
ブラジャーの下から、汗ばんだEカップバストがブルンと弾み出ると、そのまま上下に波打つように揺れ続ける。
裸の胸をさらしながら上下運動を繰り返す真白に向けて、輝男は左右の手を伸ばす。
すぐに、真白の左右のふくらみをつかむと、円を描くようにして揉みしだく。
「ごめん、真白さん。でも、もう、我慢できない……」
熱っぽく詫びの言葉をかけながら、左右の大きなふくらみをジックリと愛撫する輝男。
「真白さんのオッパイ、大きくて、柔らかくて、温かくて……汗ばんでる……」
手のひらを通して、真白の美巨乳の大きさ、柔らかさと内側からわき上がる熱、そして、染み出る汗を感じ取る。
真下から愛撫を続ける輝男に、真白の美貌は恍惚の度合いを増す。
「あぁ、いいわ……。私ももっと気持ち良くさせて……」
愛しい教え子の愛撫に歓喜の声を上げる真白。
途端、輝男の上にまたがったまま、痙攣で起こしたかのようにのけ反る。
ロングスカートに隠れてよく見えないが、秘裂に突き刺さった剛直を通して真白とつながっている輝男の腰が、真下から勢いよく突き上げて来たのだ。
「あぅっ!」
二度目の突き上げに、真白はその身を揺らされながらのけ反り、うめく。
真白の今のうめき声を合図に、輝男は真下からの腰の突き上げを繰り返す。
「うっ、んうぅっ、んくぅっ!」
輝男による突き上げに、今度は真白の方が、成されるがままの状態でのけ反り、うめく。
しかしすぐに、小刻みな上下運動を真上から仕掛ける。
ロングスカートの内側から、水音混じりの肉と肉の衝突音が漏れ出ると、
「あぁ、いい……すごい……。もっと……もっとぉ……」
真白は恍惚の極みにあるかのような口調で、更なるみだらを求める。
シートの下には、ジーンズとロングスカート、そして、トランクスが無造作に脱ぎ捨てられている。
真上の助手席には、真白が仰向けの状態で寝そべっている。
裸の胸は、Tシャツに包まれた何者かの胸に真上から押し潰されている。
かすかに股が開かれた色白の裸の下半身には、別の裸の下半身が真上からのしかかっている。
細く引き締まった真白の右の脛には、ブラジャーとお揃いのパンティーが引っかかっている。
真白の真上には、下半身を素裸にさせた輝男が、打ち付けるように腰をぶつけて来る。
かすかに開かれた真白の股には、輝男の剛直が突き刺さり、主(あるじ)の動きに合わせて前後に行き来を繰り返す。
真白は、Tシャツに包まれた輝男の二の腕を左右の手でギュッとつかむと、
「あぁっ……あっ、あぁんっ!」
息詰まり、上ずったような喘ぎ声を上げ、ビクンとのけ反る。
一方の輝男は、荒く息を弾ませながら、真白に向かって激しく腰をぶつけて来る。
引っぱたくかのような肉と肉の衝突音を耳にすると、苦しそうに顔をしかめる真白。
「あっ、ヤダ……! お、お腹……壊れちゃう……!」
真白はたまらず苦悶の声を上げる。
狭まる一方のヴァギナと激しく前後運動を繰り返す剛直の摩擦は、真白に少なからぬ苦痛をもたらす。
苦痛をこらえるかのように、真白は輝男の背中に両腕を回し、ギュッと抱き締める。
更に体を密着させる真白に、輝男はハイペースな腰の衝突で応じる。
小刻みに振る腰が、真白の大事なところに絶えずぶつかり、
「あぁっ、イヤッ……! 天江君の中……いっぱい……!
お、奥……奥に当たってる……!」
ヴァギナに密着し、突き破らんとする剛直の動きに、真白は苦悶と歓喜が混ざった声を艶やかに上げる。
ゴムが密着しているとはいえ、男自身の先端が何度も自分の中、最奥に突き当たる様に、ただならぬ気分にさいなまれる。
一方の輝男も、自分自身が真白の中、最奥に突き当たり、ヴァギナが更に窮屈さを増しているのを否応なく痛感する。
しかし、動きを減退させるどころか、逆に、これ以上は無理なくらいに激しく小刻みに動きを繰り返す。
輝男の荒々しい律動に、彼に抱き付く真白の腕はわなわなと震えている。
淫交がもたらす刺激と苦痛は、既に真白の許容限度を超えているようだ。
「ま、真白さん……! 真白さんの中……更に温かく……キツくなって……!
何だか、頭の中、真っ白になって……何もかも忘れられそうだ……!」
絶えず腰をぶつけ続け、荒く息を弾ませながら、輝男が真白に言葉をかける。
ほんのひと時とはいえ、増す一方の昂ぶりが、受験勉強の疲れとプレッシャーを払い除けていくようだ。
「いいのよ……それで……!
思いっきり激しく動いたりしないと……心に沸き上がるモヤモヤは消えてなくならないから……」
「気持ち良くて嬉しいけど……でも、何だか、申し訳なくて……」
「申し訳なく思うことはないわ。あなただからシてあげてるんだから」
共にボルテージが高まる中、言葉を交わすと、輝男と真白は自然と上下に唇を重ねる。
唇を重ね、舌を絡ませつつも、真白の中を荒らす剛直の動きは途切れることは無い。
やがて、輝男と真白がディープキスをやめると、
「あぁっ、ダメッ! イ、イく……イっちゃう……!」
真白はビクンとのけ反りながら、限界の声を上げる。
限界に差しかかった真白を認めると、ラストスパートをかけるかのように、何度も激しく腰を打ち据える。
「あぁ……ハァ……んうぅ……き、来て……天江君……早く……!」
両腕、両脚の震えが収まらぬ中、真白は輝男を抱き締めながらイヤイヤと首を振り、切なそうに声を震わせながら輝男を求める。
輝男自身はコンドームにピッタリと包み込まれているが、そのことは真白の頭の中からすっぽりと抜けているようだ。
「ま、真白さん……真白…うぅっ……!」
輝男は熱っぽい声で真白に呼び返そうとするが、中途で体を震わせ、苦しそうにうめく。
そして、真白に向けて腰を激しく一突きさせると、
「あぁっ……! イ、イくぅ――――――……」
真白は、力一杯に輝男を抱き締めたまま、喉を突き出すようにして体を大きくのけ反らせ、絶頂の声を上げた。
真白の絶頂の叫びを聞いて間も無く、輝男は真白の中で思いっきり果てた……
◇ ◇ ◇
タワーマンションの手前に、白の軽自動車が横付けで停車する。
助手席から輝男が下りると、間を置いて、運転席から真白が下りてくる。
停車したままの車の横で、輝男と真白が向き合う。
既に私服に着替え直し、平素の表情を見せる二人からは、ほんの一時間ほど前までカーセックスに興じていた姿は認められない。
「天江君、私が今日、言ったこと、絶対に忘れないで」
「えぇ……。もし、また何かあったら、面倒をかけますが」
「それは結構だけど、黒山さんや日向さんのことも、少しは気にかけてね。
あの娘たちだって、受験勉強で色々と疲れるだろうから」
「もちろんですよ。大学受験で大変な思いをしているのは、僕だけじゃないんですから」
そう言葉を交わすと、輝男と真白は共に柔らかな笑みを浮かべた。
すると真白は、輝男の頬にチュッとキスをした。
不意打ちも同然の今のキスに、輝男は恥ずかしそうに顔を赤らめる。
羞恥の余り、言葉が出ない輝男に、真白はクスッと笑みをこぼすと、
「じゃあ、また明日、学校で…ね」
優しく言葉をかけ、再び、軽自動車の運転席に乗り込む。
何も無かったかのように走り出し、公道の彼方へと消えて行く真白の車を、輝男はいつまでも見つめていた。