「おい、天江、正直に言え!」
三年A組の教室内で、小中が着席している輝男に向かって、身を乗り出しながら詰め寄る。
いつになく厳しい表情を見せる小中に、輝男はウンザリしたかのような顔を見せる。
「一体、何のことだよ?」
「とぼけるな!
この前の体育祭の時に来たあの女の子たち、お前のカノジョだろ!?」
小中は、厳しい表情で輝男をにらみながら声を上げる。
彼の脳裏には、体育祭の時、外部観覧者スペースから輝男に声援を送る小春や静流たちの姿が克明に浮かぶ。
「去年の文化祭の時、模擬店に来てくれたあの聖清学院の娘や、以前、休みの日にお前と一緒だったあの女の子……
皆、お前を応援してたじゃないか!」
去年の文化祭に静流がクラスの模擬店に来た時のことや、三年になって間も無い休みの日にたまたま小春と出くわした時のことを思い出しながら、輝男を問い詰めようとする。
「お前……この俺を差し置いて、あんな可愛い女の子たちと仲よく付き合ってたなんて……!」
嫉妬や憤りを交えながら言って来る小中に、輝男は呆れ顔でため息を付く。
「小中、お前、色々と勘違いしているが……彼女たちはただの友達だ。
お前が思っているような関係じゃない」
わずかでも揺るがず、吐き捨てるような口調で、事実とは若干違う返答を言い放つ。
「彼女たちは、去年の夏休み、それぞれ別々に知り合い、友達として仲良くしているだけだ」
「嘘つけ。あんな可愛い女の子たちが、ただの友達なわけないだろ。
どうせ、俺たちの目を盗んで、彼女たち全員と好きなだけヤりまくったくせに」
「小中……今の冗談でも受け付けられんぞ」
執拗に問い詰めようとする小中に、輝男は努めて感情を抑えつつも、苛立ちと憤りの言葉を返す。
「俺は彼女たちとエッチしようなどと一度も思ったことが無いし……
彼女たちも、俺に心を許しても、体は絶対に許してくれない。
友達として普通に仲良くしているだけなのに、そんなよこしまな見方しかできないのか、お前は?」
事実とは違うことを平然とした調子で言いつつ、逆に、ラスメートの追及を険しくとがめようとする。
「男女が知り合い、仲良くなれば、すぐにエッチ……
そういう思考しかできないなんて、同じクラスの仲間として情けない限りだぞ」
なおもとがめようとする輝男に、小中は気まずそうに言葉を詰まらせる。
同級生の秘密を問い詰めようとして、逆に自分のよこしまな感情をとがめられて、反論しようにも反論できない状態にある。
小中が何も言い返せないのを見ると、輝男はそのまま言葉を続ける。
「俺のことを気にかけるより、自分のことを心配したらどうなんだ?
お前、東大を受験すると言うけど、正直、余裕で東大に入れる状態じゃないだろ?
それでなくとも、期末考査まで一週間も無いんだ。
他人のことに噛みつく暇があったら、少しは勉強したらどうだ?」
「お前に言われなくたって、ちゃんと勉強してるよ。
その前に、お前とあの女の子たちとのホントの関係を教えてくれよ」
「そんなことを知って、お前に何の得があると言うんだ?
お前も彼女たちと友達になりたいと言うのなら、自分でアタックしてみろ。
そこから先は、お前の自己責任になるがな」
未練がましく言ってくる小中に、輝男は半ば呆れながら言い返す。
すると、チャイムの音が鳴り出した。
チャイムの音を聞くと、小中はすぐに自分の席に戻る。
小中がいなくなると、輝男は授業の支度を進める。
輝男から少し離れた位置にある別々の席では、桜月と葵が、何気無い態度を装いながら輝男の方を見ている。
更に言えば、二人は、さっきの輝男と小中のやり取りの一部始終を傍観していたのだ。
授業が終わってから二、三分後、教室の近くにある階段の手前で、輝男は桜月、葵と向き合っている。
「どうするの? 小中君まで、最上さんや小春ちゃんのことを勘付いちゃってるわよ」
「彼のことだから、かなりしつこく食い下がって来ることは間違い無いわね」
不安げに表情を曇らせる桜月の横で、葵は厳しい表情を見せながら言う。
共に心配を隠せない二人に対して、輝男は落ち着いた表情を見せる。
「アイツのことなら、俺の方で上手く処理するから。
少なくとも、君たちや静流さん、小春が迷惑を被るようなことはさせないから」
安心をうながすかのように言って来る輝男に、桜月は何故か表情を和らげずにいる。
一方、葵は、鋭く厳しい形相で両腕を組み、輝男をまっすぐ見据える。
「こんなこと言いたくないけど……
あなたが彼女たちとの関係をズルズルと続けているせいで、面倒な事態になってきているのよ」
遠慮無しに、静流、小春と関係を持っていることをとがめようとする葵。
心の底に押し留めていた小春、静流を疎ましく思う気持ちを、この機に吐き出してしまう。
そんな葵に、輝男はやや表情を苦くさせる。
「だからと言って、静流さんや小春と縁を切るわけにもいかない。
二人とも大事な存在だし、クラスメートに追及されたから関係を断つなんて、そんなこと馬鹿げ過ぎてるじゃないか。
彼女たちとの関係や絆は、そんなことでチャラにされる程度のものなんかじゃない」
小春や静流との絆を大事に思う輝男の真摯な言葉に、葵も桜月も言葉を返せずにいる。
何も言い返せない二人を見ると、輝男は表情を和らげる。
「もちろん、君たちのこともないがしろにするつもりは、まったく無いから。
もし、万一のことがあっても、俺が責任をもって上手く事に当たるから。
だから、何も心配しないでいい」
「……天江君、あなたがそう言うのなら……」
「でも、天江君もこれからは気を付けないと……」
我が身に振りかかったちょっとした懸念を払い除けようとする輝男に、葵と桜月はなおも心配げに言葉をかける。
そんな彼らのやり取りに、辺りを行き交う他の同級生たちは、何ら気に留めることは無い。
◇ ◇ ◇
『あ―――ん、いい―――! メッチャすごいよ―――!』
『あぁ……もっと……もっとぉ――――――……』
薄暗い意識に、歓喜に満ちた嬌声が二重に届く。
まぶたがゆっくりと開き、視界が開けていく。
視線の先には、淡い桃色の照明を照らした天井が広がって見える。
天井を見上げた瞬間、ハッと体を起こし、辺りを見渡す。
「どこだよ? ここは……」
制服姿の小中は、どこともわからぬ部屋の片隅で訝しげにつぶやく。
彼が今いるのは、何十人も余裕で入れる大部屋の片隅である。
整理整頓が行き届いているこの部屋には、家具類は何一つ見当たらない。
小中は、自分が今、この部屋にいるのがどうしても理解できないでいるようだ。
どうして自分がこの部屋にいるのか?
そもそも、この部屋は何なのか?
そう言わんばかりに再度、部屋の中を見渡す。
しかし、部屋の奥を見た瞬間、小中は驚愕の余り言葉を失う。
小中が見つめる先には、四、五人が余裕で入れるキングサイズのベッドが置かれているが……
(あ、天江……!?)
ベッドの上にあるものを見て、小中は内心、驚愕の声を上げる。
ベッドの上にいるのは、生まれたままの姿をさらす輝男である。
しかし、輝男一人ではない。
「あ―――ん、いいよ―――!
輝ちゃんのオ〇ン〇ン、奥に何度も当たってる―――!」
「輝男さん……お指も激しくて……天に昇りそうですわ……」
横並びに四つん這いの体勢を取っている小春と静流が、揃って歓喜の声を上げる。
二人もまた、生まれたままの姿をさらし、背後から輝男に犯されている。
既に固くいきり立つ剛直が、小春の中を激しく行き来し、プリッとした肉付きのよい美尻が男の腰に何度も叩き付けられている。
その横では、色白の安産型の美尻の真ん中に、輝男の片手の人差し指、中指が差し込まれている。
剛直でもって荒々しく前後運動を繰り返す一方で、片手の二本指が、静流のヴァギナを音を立ててかき回している。
「こ、小春……すごく締まってきてるぞ……!」
荒く息を弾ませながら、輝男が小春に言葉をかけると、
「だって……輝ちゃん、激しく攻めてきてるんだから……!
そんなにしたら……すぐにでもイっちゃうよぉ―――!」
苦悶と歓喜がない交ぜになった言葉を返し、その身を前後に揺らす。
揺れる小春の動きに合わせて、胸元から重く垂れるGカップの美巨乳がブルブルと震える。
「て、輝男さん……私にも……輝男さんの固くて…たくましいものを……」
指で責められ続けている静流が、その身と声を震わせ、輝男に切なく懇願する。
恥辱に耐える静流の健気な美貌と胸元から垂れるDカップの美巨乳が、小中の目に否応無く焼き付かれる。
(あの娘、去年の文化祭でも見たけど……
上品そうな可愛い顔をしてるだけでなく、思ったよりもオッパイが大きい……!)
細く引き締まってはいるが、出るところはちゃんと出てる色白の肢体を見て、小中は内心、驚嘆する。
(……って言うか、あの娘たち、二人ともすごく気持ち良さそう……!
それに、天江のヤツ、あんなに激しく、好き放題に彼女たちとエッチしまくりやがって……!
うらやま…いいや、メッチャけしからん!)
小春、静流と一まとめのセックスに興じる輝男を見て、羨望と嫉妬の念を募らせる。
しかし何故か、輝男のもとに駆け寄ることも、目を背けることもできない。
ただ、否応なしに、目の前のみだらな光景を眺めさせられているだけだ。
一方の輝男は、小中が向こうから傍観していることにまったく気付いていない。
「あぁっ、イヤッ! お、お腹……壊れちゃう……!」
仰向けに寝そべる静流が、激しく身悶えながら声を上げて喘ぐ。
静流の秘裂には剛直が突き刺さり、彼女の中を強く行き来する。
輝男は真正面から静流に腰をぶつけながら、絶えず震え、揺れ続けるDカップバストを眺める。
そこへ、小麦色の素肌に覆われた左右の大きなふくらみが、輝男の視界をさえぎった。
輝男はすかさず小麦色の美巨乳に顔をうずめ、愛撫し、胸先を貪る。
「メッチャ気持ちいいよ、輝ちゃん。アタシのオッパイ、存分に味わって」
自分の胸を輝男に押し付けながら、小春が艶やかにささやく。
小春の胸を愛撫、貪りながらも、輝男自身は、まるで別の生き物のように静流を犯し続ける。
輝男が激しく、小刻みに腰をぶつけると、静流はベッドのシーツをギュッとつかみながら、のたうち回るかのように身悶える。
「イヤ、ダメ……! そんなにしたら……もう…耐えられません…わ……」
静流はその身をわなわなと震わせながら、苦悶と限界の声を弱々しく上げる。
しかし輝男は、たわわな肉の果実を味わうのに夢中で、静流に言葉を返す余裕を見せない。
「て、輝男さん……来て……早く……。わ、私…もう……」
限界まで狭まるヴァギナを剛直が突き破る感触に、静流は艶やかに声を震わせる。
間も無くして、輝男が静流に向かって激しく腰を一突きさせると、
「あっ、あぁ……!」
静流は喉を突き出すようにして体を大きくのけ反らせ、絶頂の声を上げた。
そして、静流の中に深々と突き刺さった剛直の先端から、白濁色の奔流が一滴残さず流し込まれた。
輝男の手で静流が果てたのを目の当たりにして、小中は愕然とする余り、言葉を失う。
(マジか……!? アイツ、中出ししやがった……!)
静流への膣内射精に、内心、驚嘆の声を上げる。
清楚な美少女を犯し、その中に淫欲の痕跡を刻み込んだことに驚きを隠せずにいる。
しかし、小中は微動だにしないまま、目の前の光景を眺めさせられる。
恍惚の極みにグッタリする静流の傍で、輝男はあぐらをかきながら、小春と抱き締め合う。
大きく柔らかな左右のふくらみが輝男の胸板に押し付けられ、裸の腰が真下から突き上げを繰り返す。
静流の中で果てたにも関わらず、固さ、大きさをそのまま保つ剛直が、小春の中で上下運動を繰り返す。
「す、すごい……! 輝ちゃんのオ〇ン〇ン、さっきより固くておっきい……!」
突き上げを繰り返す輝男自身の感触に、小春は熱に浮かされたような声で歓喜の念を上げる。
引っぱたくような肉と肉の衝突音が、輝男と小春、そして、小中の耳に流れ込む。
小春は、剛直による責めを甘受しながら、輝男をギュッと抱き締め、キスを交わす。
唇を重ね、舌を絡ませ合う。
「んっ、んぅ、んふぅ……」
小春の口元から、甘い吐息に混じってウットリとしたうめき声が漏れる。
ディープキスを艶やかなうめき声に、輝男は激しく小刻みな突き上げで応じる。
途端、小春はディープキスをやめて、ビクンと体をのけ反らす。
「あぁんっ! メッチャすごい! もっと……もっと強く……!」
抱き締める力を強めながら、歓喜の咆哮を上げ、更なるみだらを求める。
「あ、天江! いい加減にしろ! お前、まさか、また……!?」
向こうにいる小中がたまらず声を上げ、輝男に苦言と懸念を言い伝えようとする。
しかし輝男は、小中などその場に存在しないかのように、小春との淫交に夢中になっている。
引っぱたくような肉と肉の衝突音に、
「あんっ! あぁっ! ハァッ、あっ、ハァ……んあっ……!」
恍惚とした小春の艶やかな喘ぎが重なる。
このままラストまで突き進んでしまうかのような輝男と小春に、小中は成すすべがないと言わんばかりに呆然と立ち尽くす。
それでも、小中のモノは、はいているスラックスの下からハッキリと盛り上がっている。
他人の淫欲、愛欲を目の当たりにして、男の悲しい性(さが)を見せ付けてしまう。
「て、輝ちゃん……イく…イっちゃうよぉ―――!」
やがて、小春が艶を帯びた声で自らの限界を訴える。
すると、輝男は小春目がけて、二、三回、真下から腰を激しく打ち据える。
と、次の瞬間、小春は輝男を力強く抱き締め、細い両脚を輝男の腰に絡ませると、
「あっ、あぁ――――――ん……!」
体を大きくのけ反らせ、絶頂の声を上げた。
小春の今の叫びを聞くと、輝男は、小春の中に熱いほとばしりを一滴残さず流し込んだ。
「あぁ……輝ちゃんの熱いの……いっぱいだよ……」
小春は目元にうっすらと涙をにじませながら、歓喜に声を震わせ、愛する男の淫欲の証しを受け止める。
目の前で立て続けに美少女二人を犯し、果てさせた同級生を見て、小中は愕然としたまま立ち尽くす。
(マ、マジかよ……? これって夢だよな? まさか、現実なわけないよな?)
愕然とした形相の奥で、信じられないと言った様子で自分自身にそう言い聞かせようとする。
輝男が小春や静流と深く関係を持っているのは間違い無い事実だが、このような形で証拠を突き付けられることに、小中はどうしても信じられない思いを募らせる。
愕然とし、戸惑ったままその場から動けない小中に気付かぬまま、輝男はベッドの上で疲れたかのように腰を下ろす。
心地良い疲労とも言うべき面持ちで、深くため息を付く。
この手で犯し、果てさせた美少女二人の裸体が傍にグッタリと横たわっているが、一瞬でも目を向けようとしない。
すると、
「お疲れ様」
輝男の横から、優しくねぎらう声が聞こえて来た。
輝男が振り向くと、一人の少女がベッドの上に上がってきた。
姿を現した少女を見ると、小中は信じられないと言った様子で驚愕の念をあらわにする。
「う、嘘だろ……!?」
驚きの声を上げる小中の視線の先には、特徴的なクッキリした目に長く艶やかな黒髪を備え、色白の肢体に黒のセパレートの水着のみをまとっている少女が、輝男の傍にピタッと寄り添っていく。
「ど、どうして……“いずみん”が……!?」
驚愕の声を上げる小中など初めから眼中に無いまま、泉梓こと海原泉は、輝男と間近に向き合う。
輝男共々、和やかな笑みを浮かべると、すぐに彼の裸の股に目を向ける。
泉が見下ろす先には、白濁や別の液のかけらが表面に色濃くこびり付く肉の棒が突っ立っている。
二度も果てたのに、まったく萎える気配を見せない剛直を一瞥すると、傍で恍惚の極みに達しながら横たわる小春と静流を見る。
「もう、輝ちゃんったら、泉という者がありながら、あの娘たちとヤりまくるなんて……」
「小春も静流さんも、俺にとってはとても愛しい人たちだから。
それに、どうしても抱かれたいと言って聞かないから仕方なく……」
「私だって、ちゃんといるんだから、他の娘にあんまりうつつを抜かさないで」
「そうしたいのは山々だけど、君は今一番の売れっ子アイドルだし……
エッチしたいと思っても、一番、エッチしづらい関係じゃないか」
「そんなの関係無いわ。
泉と輝ちゃんは、小さい時から固い絆で結ばれた幼なじみ同士なんだから」
(マジかよ!? 天江と“いずみん”が幼なじみ同士だなんて……!?)
二人の会話を傍観していた小中は、信じがたい事実を突き付けられ、驚愕の念を強める。
クラスメートと今をときめく人気アイドルにして、若手注目度ナンバー1の女優がまさかの関係にあることを、どうしてもすんなりと受け入れられずにいる。
驚愕し、困惑するばかりの小中を無視して、水着姿の泉は輝男の股の前で身を屈める。
「こんなにベタベタに汚れて……。泉が綺麗にしてあげる……」
白濁とみだらな液がこびり付く剛直を凝視しながら、泉がウットリとつぶやく。
ペロッと舌を出すと、何度も繰り返し表面を舐め回しながら、淫欲の残滓を拭い取ろうとする。
隅々まで舌で舐め回し、根元の部分を口に含む幼なじみに、輝男は深く嘆息しながら彼女の頭を優しく撫でる。
泉の舌は、白濁のかけらや愛液の残滓の代わりに、自らの唾液を幼なじみの剛直にコーティングさせる。
そのまま口を大きく開けると、固く突っ立つ剛直をゆっくりとくわえ込んでいく。
口を前後に動かし、艶やかなうめき声を漏らしながらフェラチオをする泉に、
「初めて見たぜ……。“いずみん”のお掃除フェラ……」
小中は驚愕するのを忘れて、感嘆としながら眺める。
一番人気の美少女アイドルのまさかの痴態に、我を忘れて食い入るように眺めている。
恐らく何度も妄想したことを間近に突き付けられ、ついつい見取れてしまう。
しかし、すぐにハッと我に返ると、
「…って、何、感心してんだ!? いくら何でも、これ以上は見ていられないぜ!」
今の自分の状況を思い返し、耐えられない思いを叫ぶ。
「おい、天江!」
憤りを込めて呼び声を上げながら、輝男のもとへ駆け寄ろうとする小中。
しかし、小中の足は、まるで重石のようにビクとも動かない。
足だけでなく、全身が、まるで金縛りにでも遭ったかのように微動だにしない。
「な、何でだ? 何で、体が動かないんだよ!?」
体を動かそうにも動かせない状況に、小中は困惑と狼狽の念を叫ぶ。
そのままの状態で、ふと正面向こうにあるベッドの方を見ると、フェラチオを終えた泉が水着を脱いでいく。
水着の下から、色白で形良いDカップバストがブルンと弾み出る。
間も無くして、泉は一糸もまとわぬ裸体をさらけ出した。
「すげぇ……。“いずみん”の裸、思ってた以上に綺麗でセクシーだ……」
左右大きなふくらみを胸元に備えながら、細く引き締まった均整の取れた裸体をさらす泉に、小中はまたも見取れる。
泉はそのまま、寝そべる輝男の腰の上にゆっくりとまたがる。
天を向くように突っ立つ剛直に片手を添え、自らの秘裂に飲み込ませる。
そのまま一気に腰を下ろすと、
「あっ、あぁんっ!」
泉は輝男の上でのけ反りながら、艶やかな喘ぎ声を上げる。
間も無くして、輝男の上で腰を上下に振り始める。
「あっ、あんっ、ハァッ、あっ、ハァ、うっ、あぁ、んぁっ……!」
艶やかな喘ぎと上下運動を繰り返しながら、騎乗位で輝男自身を貪ろうとする。
体が動けない小中が見つめる中、泉は一心不乱に腰を振り続ける。
泉の胸元の美巨乳が絶えず揺れ続け、小中の股間のふくらみを煽る。
「て、輝ちゃん、気持ちいい……」
「とても気持ちいいよ、いずちゃん。最高だよ」
「おい、天江! 何が“いずちゃん”だ! 馴れ馴れし過ぎるぞ!」
恍惚と歓喜に言葉を交わす泉と輝男に、小中はたまらず噛み付く。
幼なじみ二人の愛欲のひと時は、小中にはどうしても我慢できないようだ。
しかし、体をわずかでも動かせない小中は、眼前で繰り広げられる性交を眺める以外に何もできない。
一方、泉は腰の動きを小刻みにさせ、引っぱたくかのような肉と肉の衝突音を響かせる。
「んっ、んうぅっ……! て、輝ちゃん……ますます、固く……大きくなってる……!」
「何、言ってんだ? いずちゃんの中がひどく締まってるせいじゃないか」
泉と輝男は、それぞれ剛直の最大限の膨張と強まる一方のヴァギナの収縮を感じ取り、相手に告げる。
やがて輝男は、真上から上下に腰を振り続ける泉に向けて、自分の腰を真下から強く振ってくる。
上下にぶつかり合う腰の音が、輝男と泉、そして、小中の耳に流れ込む。
「あぁんっ、いいよ、輝ちゃん……。すごい……激しい……!」
「ヤベェ、いずちゃん……体が…止まらない……!」
「す、すごく……いいよ……! とても…気持ちいい……!」
互いに腰をぶつけ合わせながら、歓喜の念を交わす輝男と泉。
向こうでは、微動だにできない小中が、眼前の光景に否応無く劣情を催す。
(どうして、天江ばかり……! 俺だって、“いずみん”とメチャクチャヤりたいのに……!)
苦悩と劣情が小中の中で混ざり合い、渦を巻いている。
彼の今の心境を反映するかのように、スラックスの内側から生じている盛り上がりが、ピンとテントを張ったような形になっている。
自分自身が最大限まで固く膨張しているのを察しながらも、小中にはどうすることもできない。
やがて小中は、目の前に突き付けられた光景に、またも激しく愕然とする。
小中の目の前には、
「あぁんっ! て、輝ちゃん、激しい……! もっと……もっとぉ――――――……」
ベッドの上で四つん這いになりながら、背後から輝男に犯されている泉の姿がある。
背後から剛直を深々と突き刺され、激しく腰を打ち据えられながらも、苦痛の色を見せるどころか、歓喜と恍惚にその美貌を紅潮させる。
背後からの律動にその身を前後に押され、胸元から垂れる美巨乳をブルブルと震わせる。
(あ、天江のヤツ……よりによって、“いずみん”をバックでヤるなんて……!)
背後から人気美少女アイドルを激しく犯す輝男に、小中は内心、驚愕と悲嘆の念を叫ぶ。
「あんっ、ヤダ……! 輝ちゃんの……何度も…泉の奥に……当たってる……!」
「いずちゃん……さっきよりすごく締まって……俺に食らい付いて離さないみたいだ……!」
輝男と泉はそう言葉を交わしながら、輝男自身の容赦ない猛進と強まる一方の肉圧を痛感する。
そのままの状態がしばらく続いた後、泉はブルッと身を震わせ、体を大きくのけ反らせた。
「あぁっ、ダメ……イ、イく……!」
震える声で泉が限界を訴えると、
「いずちゃん……俺も…もう、これ以上は……」
輝男は背後から腰をぶつけ続けながら、荒く息を弾ませ、自らの限界を告げる。
すると、
「輝ちゃん……そのまま…泉の中に全部……」
泉は艶を帯びた声で、うながすかのように言葉をかける。
「い、いいのか? しかし、今日は…」
「心配しないで。万一のことが起きても、泉が責任を取るから。
アイドルも芸能界も辞めて、輝ちゃんの赤ちゃん、産むから」
泉の今の言葉を聞くと、輝男はラストスパートをかけるかのように、激しく小刻みに腰を振り続ける。
「あぁ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……」
上ずったような喘ぎが、泉の口からリズミカルに発せられる。
しかし、その喘ぎも、引っぱたくような肉と肉の衝突音と、
「やめろ、天江! “いずみん”に中出しなんて許さんぞ―――!」
一推しアイドルが犯されることに対する憤怒の叫びにかき消される。
輝男は、クラスメートの憤怒の叫びに、幼なじみの美尻を強くつかむことで応じる。
間も無くして、一瞬、歯を食いしばると、
「ダ、ダメだ……! だ、出すぞ……!」
震える声で、泉に向かって自らの限界を告げる。
泉はベッドのシーツをギュッとつかみ、身を震わせながら、必死になって四つん這いの体勢を保つ。
そして、
「き、来て……早く……」
またも声を震わせて、輝男に催促をかける。
と、次の瞬間、輝男が自らの腰を泉の美尻に打ち据えると、
「あっ、ハァッ……! あっ、あぁ……!」
泉は四つん這いのまま、声にならない声を上げ、体をビクンとのけ反らせた。
泉が果てて間も無く、人気アイドル女優の中を淫欲の奔流が満たしていった。
クラスメートによる美少女アイドルへの“中出し”を目の当たりにして、小中は死んだように呆然とした形相を浮かべ、硬直したまま突っ立った。
驚愕することも、憤ることも、そして、嫉妬の念を起こす気力さえも、今の小中にはまったく無い……
小中は、なおも体が微動だにしないまま、目の前の光景を眺めさせられている。
小中の目の前には、ベッドの上に悠然と腰を下ろす輝男の前に、三つの裸体が群がっているのが見えた。
「輝ちゃん、一休みしたら、また泉とシようね」
依然として固くいきり立つ剛直を舐め回しながら、泉がウットリとささやきかけると、
「何、言ってるの!? 輝ちゃんのオ〇ン〇ンは、アタシのなんだから!」
剛直の先端をくわえ込み、しゃぶっていた小春が、すかさず唇を尖らせて、泉に食って掛かる。
「輝男さん、輝男さんが望むなら、何度でもお相手致しますわ」
剛直の根元に舌を這わせ、口に含みながら、静流が恍惚の念を伝えて来る。
やがて、三人はいずれもペロッと舌を出し、輝男自身を余すところなく舐め回す。
人気アイドルを含む美少女三人が同じ一人の男のモノを喜んで貪る様に、
(う、嘘だ……! やめろ……やめてくれ――――――!!)
小中は愕然とした形相の奥で悲痛の念を叫ぶ。
間も無くして、小中の意識は徐々にブラックアウトしていく。
目の前のおぞましい光景から逃げ出さんばかりに、小中の意識は薄らいでいく……
◇ ◇ ◇
薄明かり一つ無い部屋の隅で、小中はハッと起き上がる。
パジャマ姿の小中は、ベッドの上で冷や汗をにじませながら、荒く息を吐く。
やがて、呼吸を落ち着かせると、今、自分がいる場所を見渡す。
暗くてハッキリしないが、机や本棚、クローゼットが辺りに認められる。
「何だ……夢か……」
脱力したかのように深く嘆息しながらつぶやく小中。
小中の脳裏には、輝男が小春と静流、そして泉と立て続けにセックスする光景が克明に浮かび上がる。
小中が、どこともわからぬ部屋で輝男のセックスを眺めさせられたのは、小中自身が見た夢の中の出来事であったのだ。
「しかし、何で、あんな夢なんか見たんだ……?」
ため息交じりに戸惑いの念をつぶやく小中。
彼の脳裏からは、輝男と美少女たちのセックスの模様が、こびり付いたまま離れずにいる。
しかしすぐに、小中の脳裏には、別の光景が次々と浮かんで来る。
去年の文化祭の時、静流がクラスの模擬店にやって来て、輝男と言葉を交わしたこと――
三年生になってすぐに、ショッピングビルで一緒だった輝男と小春に出くわしたこと――
自ら輝男に頼んだ泉のサインを受け取った時のこと――
そして、先日の体育祭に、小春や静流たちがやって来て、輝男の応援をしたこと――
「天江輝男……アイツにはきっと何かある……!」
過去の記憶を次々と思い浮かばせながら、小中高大は一人、確信めいたつぶやきを発する。
闇に覆われた自室の片隅で、とあるクラスメート男子に対する疑惑を募らせていく。
それは、彼自身にとっては、結局は無意味で不毛なものでしかないが……