明朝学園高校の保健室で、真白と小中が向き合っている。
平素の表情で腰を下ろしている真白に対して、小中は何か思い悩んでいるかのように表情を曇らせながら、椅子に腰かけている。
「どうしたの? どこか体の具合でも悪いの?」
「……いや、そうじゃないんですけど……
最近、変な夢ばかり見るようになって……」
「何? その変な夢って……」
「このところ、天江が可愛い女の子たちとエッチしまくる夢をよく見るんです」
沈痛な調子で話しかける小中に、真白は呆れ果てた面持ちで唖然とする。
「僕も何故だかわからないんですけど……
文化祭や体育祭に足を運んで来たよその学校の女の子たちと天江が、仲良くイチャイチャしながらエッチしているところを見させられているんです。
僕自身はまったく体が動かせないまま、最後まで見させられて…」
「そんな下らない戯れ言を言うためだけに、わざわざやって来たの?
悪いけど、本物のバカでも相手にしないデタラメに耳を傾ける程、私も暇じゃないんだけど」
夢の内容を語る小中の話を、真白の冷淡な声がさえぎる。
「小中君、君、受験勉強のし過ぎで相当、神経が参っちゃってるみたいね。
たまには勉強を忘れて、思いっきりリラックスでもしないと、もっとひどいことになるわよ」
「だったら、那須先生の方で僕のことを癒してくれませんか?」
「ふざけないで。いい加減にしないと、退学させるわよ」
表情を険しくさせて叱り付ける真白に、小中は落胆した面持ちでガクッと肩を落とし、深くため息を付く。
しかし、すぐに顔を上げ、再び真白と向き合う。
「先生って、天江とは生徒会で一緒なんですよね?
アイツがどんな女の子と付き合ってるかわかりますか?」
「天江君とは生徒会で顔を合わせてるだけだから。
彼のプライベートとか交友関係なんか、わかるわけないじゃない。
それより、去年、今年と、天江君と同じクラスなんだから、私より君の方が良くわかってるはずでしょ?」
「全然、わからないから、こうして相談しに来てるんじゃないですか」
「そんなに気になるなら、本人に直に聞いてみなさい。
この件に関しては、私は一切、関わらないし、手助けするつもりもないから」
なおも輝男の件ですがり付こうとする小中を、真白は呆れ果てながら突き放す。
輝男の女性関係を十分に知り、自らも輝男と何度も体を重ねているが、そのことはおくびにも出さず、ごく普通の女性保健教諭として振る舞おうとする。
頑なまでに親身になってくれない保健教諭を前に、小中はまたも落胆しきった面持ちで肩を落とす。
すると、保健室の入口ドアが開き、二人の男女生徒が入って来た。
「ヤダ、もう、小中君ったら、こんなところにいて」
小中のすぐ横に歩み寄って来た女子生徒が、半ば呆れた面持ちで小中に声をかける。
亜麻色のボブショートヘアを歳相応の活発そうな容姿に備え、夏の制服である半袖のワイシャツ、赤のスクールネクタイ、薄手のひざ丈スカートに均整の取れた肢体を包み込ませている。
「何だ、苑田か……。…ってか、どうしてここにいるのがわかったんだよ?」
「何、言ってるの?
授業終わったら、クイズ研究会の会合をやるからって言ったの、小中君じゃない」
横に立つ苑田栄子が呆れながら小中に言葉をかけると、
「先輩、うちらクイズ研究会、五年ぶりにクイズ甲子園に出ることになったんですから。
そのための練習をしないと」
栄子の向かいに立つ長身の男子生徒が、小中に向かって言葉をかける。
「あぁ、すまん、宇藤。じゃあ、行こうか」
後輩と思しき男子生徒――宇藤大樹(うどう・だいき)に言われて、小中は申し訳なさそうに言葉を返す。
すぐに腰を上げると、栄子、宇藤を伴って保健室を出て行く。
去り行く小中たちを見ながら、真白はヤレヤレと言った様子で苦笑いを浮かべる。
保健室のドアが開き、小中、栄子、宇藤が揃って出て来る。
すると、すぐ目の前に輝男と葵が並んで歩いているのが見えた。
肝心の輝男がすぐ目の前に現れたが、小中はそのまま去って行く。
輝男は後ろを振り返り、小中とその横にいる栄子に目を向ける。
途端、輝男の脳裏に、ある光景が浮かび上がる。
去年の修学旅行三日目、苑田栄子に無理矢理、部屋に連れていかれ、栄子や長峰寿里たちとセックスした時のこと――
突然に思い出した過去の記憶を噛み締めながら、
(小中のヤツ、苑田と一体、どうするって言うんだ?)
内心、そうつぶやき、首を傾げる。
すると、
「天江君」
横から鋭く呼びかける声が聞こえて来る。
ハッと我に返り、声が聞こえてきた方を振り向く。
振り向いた先には、鋭く厳しい表情で見つめる葵の姿がある。
「何、ボゥッとしてるの? 行くわよ」
葵はそう言うと、先立って保健室の向こうにある生徒会室に入って行く。
一時間ほど経った頃、生徒会室に輝男と葵、そして、真白の姿がある。
他に誰もいない部屋の中で、輝男たちは椅子に腰かけながら向き合っている。
「二人とも、長い間、本当にご苦労様。
特に黒山さん、あなた、生徒会長として随分、大変な思いをしただろうけど」
「確かに、出だしは大変でしたが……
天江君や他の生徒会の皆に助けられて、致命的な大過も無く職務をまっとうすることができました」
ねぎらいの言葉をかける生徒会顧問に、葵は神妙な面持ちを見せながら返事をする。
「ヤダ、もう、そんなかしこまった言い方して」
真白がそう言い返すと、一同はドッと笑い出した。
思わず笑みをこぼす葵を横目で見ながら、感慨深そうな面持ちを見せる輝男。
(葵のこんな心からの笑顔……。一年前にはまったく想像だにしなかったよ……)
内心、そうつぶやきながら、横にいる葵をそのまま見つめ続ける。
(しかし、葵が生徒会長になってから、色んなことがあったな……)
葵が生徒会長となってすぐの生徒会の会合――
東大一郎の盗撮で傷心の極みに陥った葵との初めてのセックス――
文化祭や修学旅行での諸々の出来事――
体育祭での白熱した女子リレー競争――
輝男の脳裏に、葵にまつわるここ一年の出来事が次から次へと浮かび上がる。
やがて、真白は笑いを収めると、神妙な面持ちで輝男、葵と向き合う。
「黒山さん、天江君、あなたたちの生徒会の仕事は、実質、この一学期で終わりになるけど……
……むしろ、これからが大変になるわね」
真白の今の言葉に、輝男と葵はまっすぐに彼女の方を見る。
「えぇ、わかってます」
厳しい表情を見せながら、言葉少なく言い返す葵。
横にいる輝男も、厳しい表情を真白に見せる。
何も言い返さないが、真白が言わんとしていることをすぐに理解する。
「ちゃんと自分の置かれている状況、自分が成さねばならないことをわかっているだけでも結構だわ。
でも、そんなあなたたちに比べて、小中君、苑田さんときたら……」
神妙な面持ちで感慨深げに言ったかと思うと、すぐに呆れたような調子で深くため息を付く。
真白は、保健室で小中と向き合った時のことを思い出し、深く嘆息する。
「あの子たちも大学受験を控えてると言うのに、この夏休み、テレビ番組に出るんだとかで無駄に張り切っちゃって……」
「確か、高校生クイズ甲子園ですよね?
うちの学校のクイズ研究会が五年ぶりに本選に出るとかでちょっとした話題になってますが……」
「あの子たち、余計なことをして赤っ恥をさらさなければいいんだけど……
学校としては、学業に支障を来たさず、自己負担で運営し、トラブルを一切、起こさないことを条件にクイズ研究会を黙認してるけど……
小中君の様子を見ると、不安ばかりが募って……」
「一体、何があったって言うんですか?」
「彼、天江君と女の子たちの関係を疑って、色々と探りを入れてるみたいなの」
真白はウンザリしたような面持ちで、さっきの保健室での出来事を輝男と葵に話す。
真白の今の言葉に、輝男と葵は思わず驚く。
(アイツ、まだそんなことを……)
輝男が内心、小中に呆れる傍で、真白は話を続ける。
「小中君、天江君が女の子たちとエッチする夢をよく見るって言ったけど……
何の根拠も無しに、あんなバカげた妄想の類をわざわざ私に言うはずがないし」
呆れながら話を続ける真白に、葵もまた、呆れた面持ちで深くため息を付く。
「そんなことで那須先生に食い下がるなんて……どうあっても見過ごせないわ……」
葵はそう言うと、横にいる輝男の方を鋭く見据える。
追及するかのような葵のまなざしを認めると、思わずたじろぎながら正面を向き直す。
目の前には、神妙な面持ちを見せながらまっすぐ見つめる真白の姿がある。
「天江君、あなたのことだから、あの娘たちとの関係をうやむやに霧散させることなどないだろうけど……
これからは、十分、気を付けないといけないわね……
下手をすれば、私や雨宮先生、それに、黒山さんや日向さん、百川さんのことまでバレてしまうから……」
真剣な調子で注意をうながす真白に、輝男は何も言い返せずにいる。
「あなただって、人の子、男の子なんだから、……
可愛い女の子を抱いて癒されたい気持ちを、私たちは否定し、抑圧することなんてできないわ。
でも、あなたも大学受験を控えている身なんだから、今までのようにいかないことだけは肝に銘じておいて」
「わかってます。
それに、もし、万一のことがあっても、皆が迷惑を被るようなことだけは絶対にさせません」
重ねて注意をうながす真白に、輝男は自ずと真剣な面持ちを見せて言葉を返す。
受験生としての自覚と深く絆を結ぶ少女たちを思いやる心。
決して混ざり合うことの無い二つの要素が、輝男の中でで混ざり合う。
わずかでも揺るがない真剣な表情を、真白と葵は黙って見つめる。
やがて、真白は表情を和らげ、フッと笑みを浮かべる。
「さすがは天江君ね……
でも、私と君自身が今、言ったことは決して忘れないで」
「はい」
真白に一言、言葉を返す輝男の表情は、自ずと和らいでいる。
ひと気も無く静まり返った生徒玄関に、輝男と葵の姿がある。
内履きを履き替え、下校しようとする。
「何か、あっという間だったな……
君が生徒会長となって初めての会議に臨んだのが、昨日のことのように思える」
靴を履き替えながら、横にいる葵に向かって言葉をかける輝男。
ふと、横を振り向くと、既に靴を履き替えた葵が、うつむきながらその場に立ち止まっている。
何か思い詰めているような形相で黙ってうつむく葵に、輝男は訝しげに首を傾げる。
「どうしたんだ? 黒山」
輝男が呼びかけると、葵はゆっくりと顔を上げ、輝男をまっすぐ見つめる。
一見、鋭く厳しい形相を浮かべつつも、まなざしは何かを乞うように震えている。
「天江君……悪いけど、付き合ってくれない……?」
努めて感情を抑えながら、輝男に用件を告げる葵。
「どうして……?」
「一年間、一緒に生徒会で頑張った記念に……」
そう言うと、葵は輝男の左右の腕をギュッとつかんだ。
至近距離から、輝男をキッと見つめつつも、乞うようなまなざしを震わせる。
「お願い……。何も言わず、私と付き合って……」
感情を抑えながら懇願を重ねる葵に、輝男は言葉を失う。
自分を痛切に求める葵を見つめると、輝男の脳裏にある光景が浮かぶ。
先日の放課後、予備校に行くのをサボって桜月と一緒にゲームセンターやカラオケに行ったこと――
桜月との二人きりのひと時を思い出しながら、葵をまっすぐ見つめる。
(同じだ……。あの時の桜月と……。葵もやっぱり……)
輝男は内心、そうつぶやきながら、葵と向き合い続ける。
◇ ◇ ◇
学校を出た輝男と葵は、その足でゲームセンターとカラオケボックスに向かった。
ゲームセンターでは、対戦ゲームに熱中し、プリクラを撮り……
カラオケボックスでは、葵がマイクを握り締めながら、ハードナンバーの曲を何曲も熱唱した。
学校では他の誰よりも真面目で自分にも厳しい葵が、ゲームやカラオケでは有り余る気力を存分に発露する。
まるで、抑圧に抑圧を重ねたマグマを噴出させるように、他では絶対に見せない熱気を、輝男一人を相手に見せていく。
カラオケボックスから出て来た輝男と葵は、そのまま家に帰る様子を見せず、中心街の裏通りに歩を進める。
既に空は暗くなっている。
ホテル・ラブベストの一室に、輝男の姿がある。
制服のスラックス、下着であるトランクスを脱ぎ、スクールネクタイを外し、ワイシャツをはだけさせた状態でベッドの上に腰を下ろす。
輝男が見下ろす先には、裸の股に向き合いながら身を屈める葵の姿がある。
葵もまた、スクールネクタイを外し、ワイシャツをはだけさせると、ミントブルーのブラジャーをずり上げて裸の胸をさらす。
色白でなだらかな丸みを帯びた左右の大きなふくらみが、輝男の裸の股から突っ立つ肉の棒を左右から挟む。
葵は迷うこと無く、自らのEカップバストで輝男自身を強くしごいていく。
生々しい肉の摩擦音を耳にしながら、陰茎に触れる肉圧を痛感する輝男。
パイズリを続けながら目線を上向きすると、深く嘆息する輝男の顔が見える。
「せっかくしてあげてるんだから、少しは喜んで」
「いや、とても嬉しいんだけど……。君にパイズリなんかさせてもらうなんて……
“鬼の生徒会長”とまで言われた君に……」
「そんなの、もう、私には関係無いわ。
天江君じゃなければ、こんなハレンチなこと、絶対にしないから」
そう言葉を交わしながら、パイズリをペースアップする葵。
大きな柔肉が、左右から陰茎を強くこすり付けていく。
美巨乳と陰茎の摩擦に、輝男は歯を食いしばり、みだらな刺激が全身を走るのを痛感する。
「私、本当に天江君には感謝してるから……
天江君がいなかったら、私、今、どうなってたかわからなかったわ。
生徒会長になったとしても、あの事件のせいですぐに辞めて……
そのまま学校からいなくなったかもしれない」
そう言葉をかける葵、そして、パイズリを甘受する輝男の脳裏に、同じ光景が浮かび上がる。
葵が生徒会長になってすぐに起きた東大一郎の盗撮騒動――
生徒会長になれなかった逆恨みから引き起こした卑劣な嫌がらせで葵が一番の窮地に陥ったことが、今なお、輝男と葵の記憶にしっかりとこびり付いている。
輝男が救いの手を差し伸ばさなかったら、葵が生徒会長の職をまっとうすることも、学校にい続けることも正直、怪しかったかもしれない。
「葵、もう、その話はやめてくれ。
今は、嫌なことは全部、忘れて、二人きりのひと時を過ごしたいのに」
「ごめんなさい……。でも、どうしても忘れなくて……」
詫びの言葉をかける葵の胸中で、輝男自身は固く、膨張していく。
言葉を交わしつつもパイズリを続けたせいで、輝男自身は、主(あるじ)の意思に関係無く、本能のままに充血しきっている。
「天江君、今のお詫びをさせて」
葵はそう言うと、胸中からはみ出た剛直の先端をくわえた。
首を傾げ、回すようにして剛直の先端部分をしゃぶっていく。
「んぅ……ん……んん……」
パイズリによる肉の摩擦音に、葵のかすかなうめきが重なる。
(葵のヤツ、学校の授業や受験勉強、生徒会長の仕事をちゃんとやっているのに……
とても上手い……)
同級生、クラスメートにして“鬼の生徒会長”でもある葵のパイズリフェラに、輝男は感嘆を禁じ得ずにいる。
深く嘆息する輝男の下で、葵は我を忘れたかのように、ウットリとした面持ちで輝男自身をくわえ、自らの大きな胸で剛直に刺激を加え続ける。
二重のみだらな刺激に、輝男の中で昂ぶりが否応なくわき立つ。
葵はベッドの上で四つん這いになっている。
制服のスカートを脱ぎ、右脚にブラジャーとお揃いのショーツを引っかけている。
肉付きのいい色白の美尻を突き上げると、輝男がその真ん中に顔をうずめる。
美尻の真ん中に見える肉の花弁に舌を這わせると、
「あっ、あぁっ……」
葵はビクンとのけ反りながら、切なそうな喘ぎを上げる。
葵の喘ぎを聞き入りながら、輝男は肉の花弁を舐め回す。
ざらつく舌が表面を一通り舐め終えると、内側に差し込む。
内側でうごめく舌の動きに、葵はうめき、身を震わせる。
そのまま貪欲に舌を動かし続けると、舌なめずりの音がトーンアップし、すぐに貪り、砂ぶるような水音が聞こえて来た。
肉の花弁に染み出る蜜が、輝男の舌の動きに反応して、葵の中からこぼれていく。
「あぁっ、イヤッ、ヤダ……」
貪欲に舌を舐め回す輝男に、葵は艶やかな喘ぎで応じる。
輝男は美尻から顔を離そうとせず、花弁を舐め回し、蜜を貪り、内側から突き出た豆のようなものを口に含む。
「うぅ……あっ……んぁ……」
葵は身を震わせ、恍惚の度合いを増しながら美貌を赤らめる。
大事なところを貪る動きを甘受する葵の中から、芳醇なメスのにおいが、濃度を増す蜜に混ざって吐き出される。
メスのにおいに煽られ、蜜を舐め尽くさんと舌の動きを加速させる。
ジュルッ…と貪り、すする水音が、葵の耳に高らかに聞こえて来る。
「あっ、ヤダ……それ以上……したら……」
輝男の執拗なクンニに、葵はイヤイヤと首を横に振り、苦悶の声を弱々しく上げる。
すると、輝男はようやく、葵の美尻から顔を離した。
突き上げられたままの美尻は、真ん中の秘裂が蜜に覆われながら引くついている。
輝男は膝立ちの体勢になると、固くいきり立つ剛直の先端を、葵の秘裂にあてがう。
「葵、行くぞ……」
「うん……来て……」
葵が弱々しく呼びかけ、求めると、輝男は葵の美尻を左右からガシッとつかむ。
一回、深く深呼吸すると、葵目がけて思いっきり腰をぶつける。
輝男の猛進に、葵は四つん這いのまま、ベッドのシーツを力一杯につかむ。
「あっ、あぁ……!」
体を大きくのけ反らすと、声にならない悲鳴を上げる。
輝男は、自分自身がヴァギナを突き破り、葵の中、最奥に突き当たったのを感じ取る。
輝男の前では、一瞬、のけ反った後、重くうな垂れて荒く息を吐く葵の姿がある。
「大丈夫か? 葵」
輝男が今更のように心配の声をかけると、
「大丈夫……。天江君……私の中に入って……すごく…深い……」
葵はうな垂れたまま、輝男に言葉を返す。
驚きと疲労の混ざった顔に汗をにじませ、荒く息を弾ませる。
しかし、すぐに呼吸を落ち着かせると、
「いいよ……。そのまま動いて……」
輝男の方を振り返らず、彼に行為をうながす。
葵の今の言葉に応えるかのように、ゆっくりと前後運動を始める。
スローペースな律動に、葵はたまらずのけ反りながら喘ぐ。
二、三回スローな律動を繰り返した後、徐々に動きを速めていく。
律動のペースアップに応じるかのように、
「あぁ、んっ、ハァ、あっ、あぁっ、ハァッ、んぁ……」
葵の喘ぎは、艶やかさを増しながら繰り返される。
間も無くして、輝男による律動は、腰と美尻の衝突に変わっていく。
水音混じりの衝突音が、輝男と葵の間から響く。
輝男自身は、わずかな隙間も見せないくらいに、激しく小刻みに葵の中を絶えず行き来する。
「うっ! あぁっ! ハァッ! あっ、んぁっ!」
途切れることの無い肉と肉の衝突音に、上ずったような葵の喘ぎが重なる。
背後からの律動に押されるように、葵の身も前後に揺れ続ける。
葵の胸元から重そうに垂れる左右のたわわな肉の果実も、主(あるじ)の動きに応じるかのようにブルブルと震え続ける。
「ど、どうだ? 葵……」
「う、うん……。とてもすごくて……気持ちいい……」
腰をぶつけながらたずねる輝男に、葵は声を震わせながら歓喜の念を伝える。
「あ、葵……すごく締まってる……!」
輝男は律動を繰り返しながらも、葵の中が収縮を強めているのを感じ取る。
増す一方のヴァギナの肉圧に、動きを減退させるようとしない。
一方の葵は、狭まるヴァギナと固く膨張しきった剛直の摩擦が、少なからぬ刺激と苦痛を全身に走らせるのを痛感する。
ベッドのシーツをつかむ握力を増し、色白の素肌を薄赤色に染め、汗をにじませる。
まるで苦痛をこらえるかのように歯を食いしばったかと思うと、
「も、もっと……もっと強く……激しく……!」
我を忘れたかのように更なるみだらを求める。
葵はワイシャツも脱ぎ、ブラジャーを外した姿で、ベッドの上に横たわる。
背後からの手で左太ももを上げさせられると、開かれた付け根に男の腰が強くぶつかる。
剛直を通して繋がっている腰が股にぶつかると、
「あぁっ!」
葵はその身を押されながら声を上げる。
葵の後ろでは、一糸もまとわぬ輝男が、葵の左脚を抑えながら自分の腰を絶えずぶつける。
輝男の荒い息遣いと肉と肉の衝突音が、葵の耳に流れ込む。
「うぅっ、うっ、あぁっ……」
息詰まるような喘ぎを上げながら、ベッドのシーツをつかみ、その身を自ずと揺らす。
輝男は絶えず腰をぶつけながら、歯を食いしばり、紅潮する葵の美貌と、汗ばみ、熱を帯びながら震えるEカップバストを目に焼き付かせる。
二、三回、腰を小刻みにぶつけると、葵の腰を左右から抑えた。
葵の体を90度上向きに回転させ、仰向けの体勢を取らせる。
左右の手で抑えた葵の腰を引き上げると、輝男は激しく小刻みに、繰り返し腰を打ち据える。
腰の動きに合わせて、輝男自身が葵の中を激しく行き来する。
「あぁっ! イヤッ! あぁんっ!」
葵は輝男の荒々しい動きにのけ反り、身悶え、上ずった喘ぎを発す。
美巨乳の震えは増し、にじみ出る汗を四方に噴き出す。
熱を帯び、汗ばむ葵の裸体を見下ろす輝男は、葵の中で自分自身に絡み付く熱とぬめりを認める。
ギュッと狭まる四方の肉壁に染み出る熱と愛液は、輝男自身の淫欲を煽り、動きを加速させる。
「うぐっ、んっ、んうぅっ……!」
強まる一方の剛直とヴァギナの摩擦に、葵は声にならないうめき声を上げる。
「ヤダ……ダメ……頭の中……真っ白になっちゃう……
天江君……激し過ぎて……何も考えられない……」
貪欲に攻める輝男の下に、我を忘れたかのように恍惚の声を上げる葵。
桜月、七海を除く他の同級生、後輩たち全員が想像だにしない、“鬼の生徒会長”の愛欲と恍惚に満ちた姿。
その姿を独占できる一種の優越感が、輝男を否応なく昂らせる。
輝男は腰をぶつけ続けながら、葵の腰を抑えた左右の手を放す。
つながったまま仰向けの状態で寝そべる葵の裸の胸を、輝男の左右の手がつかむ。
激しく小刻みな律動を繰り返しながら、円を描くようにしてたわわな肉の果実を愛撫する。
「あ、葵……君のオッパイ……柔らかくて、大きくて……温かくて……」
「あ、天江君……いいわ……そのまま……」
美巨乳の感触に感嘆する輝男に、葵は言葉少なく歓喜の念を返す。
しかしすぐに、輝男は真上から葵の裸体に被さる。
上下に密着した拍子に、唇を重ね、舌先を絡ませ合う。
唾液の跳ねるような音と肉と肉の衝突音が、二人の耳に重なって聞こえる。
葵とディープキスに耽りながらも、輝男の腰は、まるで別の生き物のように、繰り返し葵の股にぶつかり続ける。
押し合う胸板と美巨乳の間で汗と熱が混ざり合い、二人の手は互いに指を絡ませ合う。
限界まで狭まるヴァギナを突き破る剛直の前後運動に、葵の細い左右の脚は輝男の腰に後ろから絡み付く。
「うぅ……んん……んふぅ……」
絡み合う舌先から、切なそうなうめき声が漏れ、輝男の耳に流れ込む。
(葵の中、俺に食らい付いて離さない……
余りに気持ち良くて腰が止まらない……でも……)
葵の中の感触に感嘆しつつも、自らの中でわき立つ昂ぶりを認め、内心、苦悶の念を漏らす輝男。
間も無くして、輝男と葵はディープキスをやめた。
すると、
「あぁっ、イヤッ、ダメ……イ、イく……」
葵は輝男と文字通り、体を重ねたまま、ビクンとのけ反り、悶えながら、自らの限界を訴える。
「あ、葵……俺もそろそろ……」
葵に遅れること数秒、輝男も自らの限界を葵に訴える。
限界間近の肉圧と中で絡み付く熱とぬめり、そして、恍惚の極みに達しつつある葵の姿が、輝男の欲望を暴発寸前に追い込む。
輝男の今の訴えを聞くと、葵は輝男の背中に自らの左右の腕を回す。
背中をギュッと締め付けられる感触を認めると、
「お、おい、葵!」
驚き、ためらうかのように葵に呼びかける輝男。
「いいわよ……来て……早く……」
艶やかな声を震わせながら、輝男をうながし、求める葵。
葵の今の言葉に煽られるかのように、激しく、小刻みに腰を打ち据える。
美少女同級生の両腕、両脚にその身を抑え付けられた以上、ラストを迎えるべく最後まで律動を繰り返すしか、できることは何も無い。
「あぁ……うっ、んんっ、あっ、ハァ、ハァッ……」
両腕、両脚、更には声を震わせる葵。
引っぱたくような衝突音を耳にしながら、切なそうな喘ぎを発し、イヤイヤと首を横に振る。
一瞬、輝男と目が合い、キスを交わすも、すぐにまた悶える。
一方の輝男は、律動を繰り返しながらも、汗を噴き出し、何かをこらえるかのように歯を食いしばる。
やがて、
「あ、葵……で、出る……出すぞ……!」
熱に浮かされたかのような声で、葵に限界の声をかける。
もはや、輝男の中は、これ以上、暴発を抑えられる状態にない。
輝男の今の呼びかけに、葵はうっすらと涙がにじむ瞳で、輝男をまっすぐ見上げる。
今、輝男に見せる葵の表情は、今までに無いくらいにはかなく、か弱い。
「き、来て……天江君……。あなたの熱いの……全部……」
弱々しく呼びかける葵に、輝男は強く腰を一突きさせる。
次の瞬間、葵は、喉を突き出すようにして体を大きくのけ反らせると、
「あっ、あぁ――――――……」
腹の底から絶頂の声を上げた。
葵が果てて間も無く、ギュッと締まり切った葵の中で、輝男は自らの欲望を暴発させた……
◇ ◇ ◇
ホテル・ラブベストの一室――
輝男と葵は、熱を帯び、汗ばんだ裸体をさらしながら、ベッドの上で重なり合っている。
体の力が抜けきったかのような葵を、輝男は至近距離から見下ろす。
輝男のまなざしを認めると、葵は恍惚と疲労が混ざった火照った美貌をほほ笑ます。
「ありがとう……。私、天江君に出会えて、ホントによかった……」
心の底から嬉しそうにほほ笑み、言葉をかける葵に、
「何だよ、そのかしこまった言い方……
まるで、もう二度と会えないみたいじゃないか……」
輝男は半ば呆れたかのように言葉を返す。
そしてすぐに、二人とも笑みをこぼす。
互いに心からの笑顔を見せ合う輝男と葵は、しばらくベッドの上から動かずにいる。
一学期も終わりに近いとある夏の夜。
二人の男女生徒は、今、自分たちが置かれている状況を忘れ、しばし愛欲と癒しのひと時を過ごしていった……