※この作品はR-18です。

天江輝男の日常   作:原野イアン

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桜月 デートで青姦

 心地良い日差しがリビングの窓に差し掛かる。

 リビングでは、真純がテーブルの上で本を読んでいる。

 一方、ソファーに腰を下ろしている瑠奈は、テレビに映る歌番組を食い入るように見ている。

 恐らく、録り溜めしたものか何かだろう。

 映像には、二十歳前後くらいの美男揃いの男性アイドルグループが歌を歌っている。

 すると、リビングのドアが外から開いた。

 ドアの向こう側から、青と黒のジャンパーに紺のジーンズといういで立ちの輝男が入って来た。

 

 「じゃあ、義母さん、行って来るから」

 

 輝男が真純に向かって挨拶すると、

 

 「えぇ、気を付けてね」

 

 真純はニコッとほほ笑みながら言葉を返す。

 すると、瑠奈が輝男の方を振り向いた。

 

 「あれ? お義兄ちゃん、出かけるの?」

 

 「あぁ、友達と遊びにな」

 

 「ふぅーん……お義兄ちゃんでも、ちゃんと一緒に遊んでくれる友達っているんだ」

 

 瑠奈はぶっきらぼうな調子で憎まれ口を叩く。

 

 「まぁな。じゃあ、行って来るから」

 

 瑠奈の憎まれ口を軽くあしらうと、輝男はリビングを出て行った。

 輝男がいなくなると、瑠奈は真純に向かって顔を乗り出す。

 

 「ねぇ、お義兄ちゃってホントに友達がいるの?」

 

 「どうしたの、瑠奈? そんな変なことを言って」

 

 「だって、お義兄ちゃん、余り、友達のことを言わないじゃない」

 

 「輝男さんは、余り友達自慢とかする人じゃないから。

 余程のことが無い限り、わざわざ言う必要など無いから」

 

 真純の今の言葉に、瑠奈は納得していないかのように半ば憮然とした顔を見せる。

 しかし、既に輝男は自宅を後にしている。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 輝男の自宅のタワーマンションから一キロほど離れたところに大きな駅舎がある。

 青春(あおはる)中央駅正面入口横の壁際に、輝男は背もたれしながら立っている。

 手にしているスマートフォンを見ながら、辺りを見渡す。

 すると、

 

 「ごめん、待った?」

 

 横から輝男に向かって呼びかける声が聞こえて来た。

 輝男は声が聞こえて来た方を振り向く。

 目の前には、輝男と同年代くらいの少女が私服姿で立っていた。

 均整の取れた細い肢体を白のTシャツと薄手のベージュのパーカー、ミニのデニムスカートでまとい、ブラウンの長い髪を後ろに束ね、その上にキャップを被っている。

 

 「別に。今、来たばっかりだよ」

 

 輝男は平素の表情を見せながら、目の前に立つ私服姿の桜月に向かって言う。

 輝男の今の言葉に、桜月は笑顔を見せる。

 

 「よかったぁ。私、てっきり、遅刻しちゃったかと思った」

 

 「それより、早く行かないと、映画が始まっちゃうぞ」

 

 「あぁ、そうだったわ」

 

 輝男に言われると、桜月はそそくさと一足先に走り出した。

 輝男は苦笑いしながら、すぐに桜月の後ろにつく。

 

 「そんなに慌てなくたって、映画が始まる時間には十分、間に合うから」

 

 「それはそうだけど、早く行かないと席に着けないかと思って」

 

 「その心配は無いと思うよ」

 

 輝男と桜月は、横に並んで歩きながら言葉を交わす。

 会話をしながら歩を進める二人の目の前に、大型のビルがそびえ立つ。

 ビルの中には数種類の店舗、販売コーナーがある他、最上階には映画館がある。

 そのビルの中に、輝男と桜月は入って行く。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 十数分後、満員の観客席の真ん中で、輝男と桜月は一緒に映画を見ていた。

 スクリーンには、高校のものと思しき制服を着ている複数の男女が映っている。

 今、二人が他の観客たちと見ているのは、人気若手俳優、女優が多数出演している青春映画である。

 映画が進むにつれて、桜月は目元にうっすらと涙をにじませる。

 映画のシーンに感動でもしたのだろうか……

 横にいる輝男は、神妙な面持ちで黙しながら、スクリーンに映るシーンをまっすぐに見つめている。

 

 

 映画が終わってから三十分後――

 

 輝男と桜月は同ビル内にあるゲームセンターにいた。

 二人とも、体感型レーシングゲームに夢中になっている。

 ゲームセンターを出ようとした刹那、輝男と桜月はプリクラを撮った。

 楽しそうにプリクラを撮る桜月の横で、輝男もまた、満更では無いと言わんばかりの顔を見せる。

 

 

 ゲームセンターで過ごしてから更に三十分ほど経った頃――

 

 やはり、同じショッピングビル内にあるフードコートで、輝男と桜月は互いに向き合いながら食事をしていた。

 輝男はとんこつチャーシューメンを、桜月はみそラーメンを口にしている。

 

 「ねぇ、天江君……」

 

 ラーメンを食べていた輝男に、桜月が声をかけて来る。

 輝男は箸を持つ手を止めて、桜月の方を見る。

 

 「今日のデート、どうだった?

 手短なところで済ませちゃったみたいで、もしかして、楽しんでもらえなかったんじゃないかと」

 

 「全然、そんなこと無いさ。普通に楽しめたよ」

 

 「本当?」

 

 「俺、女の子とこうして一緒に過ごすことなんて中々、無いもんだから。

 映画を見たり、ゲームセンターで遊んだり、一緒にご飯食べたり……

 俺としては、それだけでも十分だよ」

 

 「よかったぁ、喜んでもらえて」

 

 輝男の言葉に、桜月は安堵に表情を和らげる。

 安堵の顔を見せる桜月に、輝男もまた表情を和らげる。

 二人はそのまま、食べかけのラーメンを食べ終えようとする。

 やがて、ラーメンを食べ終えると、桜月は輝男に話しかける。

 

 「天江君、もう少し、付き合ってもらえるかな?」

 

 「あぁ、別にいいよ」

 

 輝男はあっさりと応諾の返事をする。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 海を見下ろす休憩用の木のベンチに、輝男と桜月は並んで腰を下ろす。

 二人の視線の先には、青々とした海が広がって見える。

 まだ、海水浴シーズンじゃないせいか、海辺には人影はまばら…というかほとんどいない。

 静かに波打つ音だけが、二人の耳に流れていく。

 

 「ねぇ、天江君、海って好き?」

 

 「あぁ、好きだけど。日向は?」

 

 「私も。ただ、私の場合、今の時期の海が好きかな。

 余り人がごった返してない、静かな海が好きなんだ。

 こうして、静かで広い海をゆっくりと眺めていると、嫌なこと、全部、忘れられそうで……」

 

 輝男と桜月はそう言葉を交わしながら、一緒に海を眺めている。

 二人とも自ずと安らかな表情を浮かべている。

 しばらくの間、まるで静止したかのようにジッと海を眺め、波の音を聞き続ける。

 このまま静寂が続くとかと思われた途端、桜月が口を開いた。

 

 「天江君……」

 

 桜月はそう話を切り出すと、神妙な面持ちで輝男の方を振り向いた。

 輝男はすぐに、神妙な面持ちで自分をまっすぐに見つめる桜月の顔に気付いた。

 

 「どうしたの?」

 

 訝しげに輝男がたずねると、

 

 「ねぇ、この前、私が言ったこと、覚えてる?」

 

 桜月は顔色一つ変えず、輝男に問い返す。

 

 「あなたに、私の“初めて”をあげる時、天江君のこと、好き……って」

 

 「あぁ、そうだったね」

 

 「もちろん、今もあなたのことが好きだけど、天江君はどうなの?」

 

 「え?」

 

 桜月の今の問いかけに、輝男は思わずキョトンとなる。

 そして、ややはにかんだ表情を見せると、

 

 「お……俺も……君のことが……好きだよ……」

 

 しどろもどろに返事をする。

 本当なら率直に言うべきかもしれないが、予想だにしなかったこと故、思わずドギマギしたのだろう。

 

 「本当に?」

 

 「好きでも何でもなければ、今、こうして一緒にデートしたりなんかしないさ。

 それに……」

 

 そこまで言うと、輝男は恥ずかしそうに顔を赤らめる。

 

 「君のことを少しでも好きだと思わなければ、二度、三度と君を抱いたりはしないよ」

 

 桜月と何度もセックスした時の記憶を思い出しながら、やや気まずそうに言葉を続ける。

 すると、桜月は輝男はまっすぐに見つめながら、柔らかな笑みを見せる。

 そして、彼の両手をギュッと握ると、

 

 「ありがとう、輝男君。私のことをそう思ってくれて」

 

 心からの感謝の言葉をかける。

 輝男は自分の手を握る桜月の温かい温度を感じ取ると、

 

 「桜月、俺、いつまでも君のことを好きでいたいけど……

 できれば、二人きりの時でそうしてもらえるかな?」

 

 神妙な調子で桜月に言葉を返す。

 

 「どうして?」

 

 輝男の今の言葉に、今度は桜月がキョトンとなった。

 

 「できれば、皆の前では俺と君はただの同級生でいたいんだ。

 俺、余り、人前で女の子とイチャイチャするのは好きじゃないし。

 俺と君の関係が知られると、色々と面倒なことが起きそうな気がして……」

 

 「そんなことだったら、全然OKよ。

 私もそういうバカップルみたいなことはしたくないし」

 

 輝男の申し出に、桜月はあっさりと応諾する。

 

 「それに、輝男君を狙ってる女の子って、結構いるから……

 私と輝男君のことがバレたら、絶対、厄介な事態は避けられないし」

 

 そう言葉を続ける桜月に、輝男は思わず苦笑いする。

 

 (もう、他にも関係を持ってる人、いるからな……)

 

 内心、困惑の念を口走る輝男。

 彼の脳裏には、義妹である瑠奈、上級生にして生徒会長である神楽、そして、学校の教諭である理華、真白の姿が次々と浮かび上がる。

 既に、彼女らと体を重ねていることなど、すぐ傍にいる桜月には、口が裂けても言えるはずがなかった。

 もちろん、輝男にとっては、桜月は大切な存在かもしれない。

 しかし、瑠奈や神楽、理華、真白、そして、義母である真純も、輝男にとっては桜月と同等の存在である。

 少なくとも、いつでも赤の他人になれる程度の都合のいい存在は、輝男の中には一人も存在しない。

 誰かを簡単にポイ捨てしない半面、誰か一人に大本命を絞ることも、輝男にはどうしてもできない。

 優柔不断、数股等のそしりを甘受してでも、複数の少女、女性との関係を続けようとする。

 目の前の少女はまだ知る由もない苦渋の決意を、輝男は心の中で抱えようとする。

 

 (桜月との関係も大事にしたいけど、でも、他の人も……)

 

 そんなことを心の中でつぶやいていると、

 

 「ねぇ、輝男君……」

 

 桜月が心配そうに呼びかけて来た。

 桜月の今の呼びかけに、輝男はハッと我に返る。

 

 「何か、悩んでたみたいだけど、考え事でもあるの?」

 

 桜月はさっきまで表情を曇らせていた輝男に向かって、そうたずねて来る。

 今しがたの輝男の表情を見て、何やら苦悩を抱えていると思ったのだろう。

 まるで、内心を見透かしたかのような桜月の今の問いかけに、

 

 「いや、別に大したことじゃないよ」

 

 輝男は平素の表情を装いながら言葉を返す。

 輝男の今の返答に、桜月は安心した表情を見せる。

 輝男の今の言葉を信じ、安堵の念を見せると、

 

 「ねぇ……せっかくだから……シよ?」

 

 柔らかな笑みを赤らめながら、輝男に言葉をかける。

 何かを期待し、ときめくような桜月の面持ちに、輝男は何かを察する。

 しかし、あえて何も言い返そうとしない。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 海辺の車道と中心街の間に、広々とした雑木林が茂っている。

 防風、防波の役割を担うべく設けられたもので、十メートルは優に超す大樹が一メートル間隔で植えられている。

 中央を分かつ一本道の他には、人が容易に通れる道はほとんど無い。

 しかし、今、その一本道から十メートルほど離れた樹々の陰に、二人の男女が向き合っている。

 

 「こんなところ……誰かに見られたらヤバいぞ」

 

 輝男が目の前に立つ桜月に向かって、半ば呆れたように言って来る。

 

 「大丈夫、あんまり目立たなければ心配無いから。

 それに、誰かが近付くかもしれないというスリルを感じながらヤるのも、乙なものでしょ」

 

 自信を持って言い返す桜月に、輝男は呆れ顔でため息を付く。

 

 「それに、輝男君だって一度はやりたかったんでしょ? 青姦」

 

 笑みを浮かべながら言う桜月に、輝男は顔を赤らめる。

 

 「まったく……本当に君って、意外とエッチが好きなんだな……」

 

 「輝男君だからこそに決まってるじゃない」

 

 羞恥と呆れを交えた輝男の言葉に、桜月はややはにかみながら言い返す。

 すると、一呼吸、間を置いた後、輝男と桜月はまっすぐに向き合った。

 頬を赤らめながら表情を整えると、そのまま唇を重ねた。

 二、三回、キスを交わすと、抱き締め合いながら舌を絡ませ合った。

 静かな雑木林の中で、唾液交じりの水音が、二人の耳に流れ込む。

 輝男は桜月と舌を絡ませ合いながら、背中に回した手を下の方へ向かわせる。

 輝男の手が、スカート越しに桜月の尻を撫で回す。

 

 「うぅっ……うぅ……」

 

 尻の方から感じ取る異様な感触に、絡み合う舌の隙間から艶やかなうめきが漏れる。

 桜月は輝男と舌を絡ませ合いながら、片手を輝男の背中から離し、彼の股の方に向かわせる。

 這いずるように輝男の股座に達すると、ジーンズ越しに輝男の股を優しく撫でさする。

 輝男は桜月の細い手が自分の大事なところを撫でる感触を認めながらも、彼女とディープキスを続ける。

 彼の手は片方がスカートの上から桜月の尻を撫で、もう片方の手はスカートの中に入り込み、下着越しに尻を撫で回す。

 

 「うっ、うぅ……」

 

 二重に撫で回す痴漢の動きに、桜月はたまらずビクンとのけ反り、艶やかにうめく。

 やがて、輝男と桜月は互いの舌を離した。

 桜月の口から漏れた荒く切ない吐息が、二人の間をつなぐ唾液の糸を切れさせる。

 

 「もう、輝男君ったら……」

 

 痴漢のような輝男の今の動作に、桜月はプイッと顔を背け、すねたようにぼやく。

 すねる桜月に輝男は苦笑いを浮かべる。

 

 

 すぐ傍にある大樹に、桜月はギュッとしがみ付く。

 彼女の背後には、輝男が立っている。

 輝男の目の前には、両脚を大きく開いた状態で地面に足を踏みしめる桜月の後ろ姿があった。

 輝男は桜月のスカートをめくり上げ、淡いピンクのショーツをさらけ出させた。

 そのままショーツを脱がすと、身を屈め、色白でプリッとした裸の美尻の真ん中に顔をうずめる。

 輝男のすぐ目の前に、肉の花弁が見える。

 輝男は左右の手で桜月の美尻をつかむと、肉の花弁に舌を這わせる。

 

 「あっ……あぁんっ……」

 

 桜月は大樹にしがみ付きながら、背後から来るおぞましい刺激にのけ反り、喘ぐ。

 桜月の喘ぎを聞き入りながら、輝男は肉の花弁を舐め続ける。

 表面を舐め回したかと思えば、舌でもって内側をほじくろうとする。

 更には、花弁に備わる小粒を口に含む。

 

 「うぅっ……んんっ……」

 

 背後からの執拗なクンニに、桜月は悪寒が走ったかのように震え、艶やかにうめく。

 一方、桜月の秘裂を舐め続ける輝男は、桜月の中から蜜がこぼれて来たのを感じ取った。

 蜜だけではない。

 芳醇なメスのにおいが、蜜と重なって肉の花弁から吐き出される。

 思わずめまいがしそうな強烈なにおいを嗅ぎ取りながら、輝男の舌が蜜を舐め尽くそうとする。

 ジュルッと音を立てて舐め尽くそうとするが、蜜はまったく途切れない。

 

 「あぁ……んん……て、輝男…君……そんなに…しないで……そこ……汚いから……」

 

 桜月は艶を帯びた声で、途切れ途切れに制止を訴える。

 しかし、強まる一方のクンニに神経を蝕まれているせいか、声に力が入らない。

 

 「桜月……君の大事なところ……すごく感じちゃってるよ……」

 

 輝男は美尻に顔をうずめたまま、桜月に言葉を返す。

 輝男の今の言葉に、桜月は思わず爆発しそうなくらいに顔を紅潮させる。

 

 「ひ、ひどい……そんなこと……言わないで……!」

 

 声を震わせながら反論しようとするが、

 

 「あんっ……あぁっ……!」

 

 次の瞬間、痙攣でも起こしたかのように体をのけ反らせ、艶やかに声を上げる。

 輝男の舌の動きはますます強くなり、すするような水音がトーンアップして聞こえて来る。

 我が身を支える細い両脚が震えるのを、桜月は否応無く感じ取る。

 

 「お、お願い……輝男君……あたし……もう、耐えられない……」

 

 桜月のか細い哀訴が、輝男の耳に流れる。

 すると、輝男はようやく顔を上げ、体を起こした。

 クンニが止まったのを認め、桜月が後ろを振り返る。

 うっすらと目元に涙をため、乞うようなまなざしを震わせ、あどけない美貌を赤らめる桜月。

 そんな桜月を見つめながら、輝男はジーンズのファスナーを下ろす。

 ファスナーの内側から姿を現したものに、桜月は思わず驚く。

 

 「もう、こんなに……!」

 

 驚嘆の余り、言葉を詰まらせる桜月。

 桜月が目にしたのは、固く隆々とした輝男の剛直である。

 桜月への執拗なクンニと、それがもたらす様々な刺激が、輝男自身を充血させていったのだ。

 桜月はすぐに、正面へと向き直す。

 輝男は濡れぼそり、ひくついている桜月の秘裂に剛直の先端をあてがう。

 

 「桜月、行くよ」

 

 輝男がささやくように言葉をかけると、桜月は無言でうなずいた。

 桜月の無言の応諾に、輝男は自分自身を桜月の中に沈める。

 桜月は自分の中に固く大きな異物が入る感触に、大樹にしがみ付く力を増す。

 

 「うぅっ……! うぅ……!」

 

 徐々に沈む異物に、桜月は歯を食いしばりながらうめく。

 そして、輝男の腰が桜月の美尻にぶつかると、

 

 「あっ……あぁっ……!!」

 

 桜月は上ずった声を詰まらせながら、体を大きくのけ反らせた。

 

 (て、輝男君の……奥に……当たってる……!!)

 

 輝男の剛直が自分の中、奥深くに差し掛かったのを感じ、内心、驚嘆の声を上げる。

 すると、輝男は勢い良く腰を前後に動かし始めた。

 ガッシリと桜月の美尻を左右からつかみ、大きく抜き差しを繰り返しながら、裸の美尻に腰をぶつける。

 

 「あん! あぁっ! ハァッ! あんっ! んんっ! んっ、んあぁっ……!!」

 

 桜月の口から、艶やかな喘ぎが徐々にトーンアップして漏れ出る。

 輝男は激しく前後運動を繰り返しながら、

 

 (桜月の中……いつもよりも温かく、ぬめって……すごい締まる……!)

 

 内心、感嘆の念を叫ぶ。

 前後に大きく動く剛直は、桜月のヴァギナが微熱と愛液で潤い、四方の肉壁が徐々に狭まるのを感じ取っている。

 若干、窮屈さを感じながらも、輝男自身の動きはまったく減退する気配を見せない。

 肉と肉がぶつかる水音混じりの音と、

 

 「あぁ……いい……! もっと……もっと突いて……!」

 

 みだらな訴えを叫ぶ艶やかな声が重なって聞こえる。

 輝男は桜月のヴァギナが収縮を続けるのを認めながらも、今の桜月の声に煽られて腰の動きをペースアップさせる。

 小刻みに動く輝男の腰が、桜月の美尻に叩くようにぶつかる。

 

 「うぅっ! あんっ! あぅっ! うぁ……あぅ……こ、壊れちゃう……!」

 

 桜月は息詰まるように喘ぎながら、苦痛とも歓喜とも取れる声を上げる。

 桜月、そして、輝男の耳には、腰と美尻がぶつかり合う乾いた音が響く。

 

 

 桜月は大樹に両手を付きながら直立している。

 彼女の背後では、輝男が同じように直立しながら腰をぶつけている。

 輝男のジーンズから伸び出た陰茎が、桜月の秘裂に依然として突き刺さっている。

 輝男が腰をぶつけるたびに、

 

 「あんっ! んあぁっ!!」

 

 桜月はビクンとのけ反りながら、声を上げる。

 背後からの容赦無い律動にその身を押されながらも、桜月は輝男による貪欲な動きを甘受する。

 桜月の秘裂からは、蜜のようなものが流れ出ていく。

 太ももを伝い、地面に一滴、一滴と落ちていく。

 

 「す、すごい……! は、激し…過ぎて……何も…考えられない……!」

 

 桜月の口から、荒い吐息と共に、呆けたような声が漏れる。

 狭まる一方の蜜壺をぶち破らんばかりの剛直の動きに、一切の感覚が麻痺したかのようである。

 大樹に付く両手、大地に踏みしめる両足がハッキリと震えを増している。

 

 「ヤ、ヤバい……さ、桜月……キ、キツい……!」

 

 背後から美尻を抑え、絶え間無く腰をぶつけ続ける輝男が、途切れ途切れに苦悶の声を上げる。

 額に汗をにじませ、歯を食いしばる。

 輝男は既に桜月の蜜壺が自分を拒み、あるいは逆に密着するかのように締め付けているのを認めている。

 狭まる一方の四方の肉壁がもたらす摩擦は、苦痛とも刺激とも取れる感覚を輝男にもたらす。

 桜月は荒く息を吐き、閉ざされたまぶたの隙間から涙をこぼす。

 

 「ダ、ダメ……! あ、あたし……も、もう……ダメ……!」

 

 桜月は涙交じりの声で自らの限界を訴える。

 すると、

 

 「桜月……お、俺も……もう、そろそろ……!」

 

 輝男は声を震わせながら、自らも限界に差し掛かったことを告げる。

 既に輝男の股の辺りは、マグマのような沸騰感が昂っている。

 沸騰感が最大限に達するまでギリギリの我慢を続けていたのだ。

 桜月は輝男の今の声を聞くと、

 

 「い、いいよ……。あたしの中に……輝男君の……いっぱい……」

 

 熱に浮かされたような声で、膣内射精をうながす言葉をかける。

 桜月の今の言葉に、輝男はハッと我に返ったかのような顔を見せる。

 

 「い、いいのか? でも…」

 

 「大丈夫……。今日は大丈夫な日だから……」

 

 輝男の不安を取り払うかのように、桜月が言葉を返す。

 その間にも、輝男はラストスパートをかけるかのように、腰を激しく振り続ける。

 

 「あぁんっ! あっ! うぅっ! あぁんっ!!」

 

 桜月は自分の中で暴れる輝男の動きに、上ずった喘ぎを繰り返す。

 輝男は、桜月の喘ぎを聞き入りながら、限界間近にまで狭まった蜜壺の感触を受け止める。

 美尻を抑え付ける左右の手がかすかに震える。

 

 「さ、桜月……だ、出すぞ……!」

 

 絞るような声で、輝男が限界を呼びかける。

 桜月は、背後からの責めを甘受し、その身を震わせながら、

 

 「き、来て……早く……あぁ……イく……イく……!」

 

 途切れ途切れに自らの限界を告げていく。

 そして、輝男が背後から強い一突きを食らわすと、

 

 「あぁっ……イ、イく――――――!!」

 

 体を大きくのけ反らせ、雑木林一帯に響くかのように絶頂の叫びを上げた。

 桜月の今の叫びを聞くと、ギュッと締まった桜月の中に、輝男は欲望の濁流を一滴残さず流し込んだ……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 一時間ほど経った頃――

 

 雑木林を抜けた中心街の一角、郊外へ向かう路線のバス停で、輝男と桜月は向かい合っていた。

 どこにでもいる若いカップルといった雰囲気のこの二人は、先程まで、激しいセックスに耽っていたことなど微塵も感じさせない。

 

 「天江君、今日はとても楽しかったわ」

 

 桜月は満面の笑みを見せながら、輝男に言葉をかける。

 桜月の笑顔に、輝男も嬉しそうな顔を見せる。

 すると、二人のすぐ横でバスが停車した。

 

 「じゃあ、また明日、学校でね」

 

 桜月はそう言うと、バスの車内に入って行った。

 去り行くバスの後ろ姿に、輝男は何度も手を振った。

 輝男の安らかな表情からは、楽しいひと時を過ごした満喫感だけが感じ取れる。

 明日、また、桜月と学校で顔を会わせるものの、それとは別の特別な体験を共有できた喜びが、輝男の心の中を占めている……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 輝男と桜月がデートの終わりを迎えていた同じ頃――

 

 天江家のリビングで、真純はテーブル越しに誰かと向き合っていた。

 目の前にあるティーカップを持ち上げ、中に注がれているホットレモンティーを口にする。

 真純の真向かいには、一人の若い女性が座っている。

 

 歳にして二十代半ば――

 

 知的さと柔和さを併せ持つ美貌――

 

 肩にかかる、ストレートな長い黒髪――

 

 服を着ていてもわかる均整の取れた、細く引き締まった肢体――

 

 そして、否が応にも目につく胸元のふくらみ――

 

 女性もまたホットミルクティーを飲んでいる。

 半分ほど飲むと、ティーカップをテーブルの上に置く。

 そして、真純に向かって口を開く。

 

 「先日は、わざわざ、うちにご挨拶しに来て下さって、誠に嬉しく思います」

 

 女性がそう話を切り出すと、

 

 「いえいえ、私こそ、もっと早くに気付くべきでしたのに」

 

 優しい笑顔を崩さずに言葉を返す。

 

 「もし、先生の方でよろしければ、いつでもうちにお邪魔しに来て下さっても結構ですわ」

 

 真純がそう言葉を続けると、

 

 「お気持ちだけで嬉しいです」

 

 “先生”と呼ばれた女性は、笑みを浮かべながら言葉を返す。

 真純が今、一対一で向き合い、会話をしている相手は、義息の担任でもある雨宮理華である。

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