※この作品はR-18です。

天江輝男の日常   作:原野イアン

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文化祭一日目とその後

 輝男は三年A組の教室手前で、グレーの背広を着た男二人と向き合っている。

 厳しい表情を見せる輝男の手には、目の前の男が差し出した名刺がある。

 名刺には、男の氏名と共に芸能プロダクションの名称が記されている。

 輝男と間近で対峙するメガネの男は、知的で整った容姿を冷淡にさせながら、輝男をにらむ。

 輝男と背広の男たちの対峙を、傍にいる桜月は不安げに見つめている。

 

 「君のように容姿端麗で体型もしっかりしている者なら、難なく芸能界デビューできよう。

 モデルとしてスタートし、ゆくゆくは俳優として活躍すると言う道もあるし……

 始めから役者として活躍すると言う道もある。

 いずれにせよ、君ほどの若者なら、数年も経たん内にスターダムに…」

 

 芸能事務所のスカウトマンらしきメガネの男は、輝男に芸能界デビューを進める言葉を言い連ねる。

 しかし、男が話を続けていると、突然、男の目の前に名刺が突き返された。

 自ら差し出しながらも突き返された名刺をメガネの男が受け取ると、

 

 「失礼ですが、他を当たって下さい」

 

 輝男は厳しい表情で男をにらみながら、吐き捨てるような口調で言葉を返す。

 言葉こそ少ないが、あからさまな嫌悪を伴った拒絶に、メガネの男は思わず唖然とする。

 輝男は、背広の男たちを無視して、桜月と一緒に教室に戻る。

 教室の後ろ半分、模擬店の支度場兼控えスペースに入ると、再びエプロンを着用する。

 

 「天江君……」

 

 背中を向ける輝男に、桜月は心配そうに呼びかける。

 芸能事務所のスカウトマンと対峙した時の今までにない厳しい形相に、不安の念を一層募らせる。

 あんな怖い顔をした輝男は、恐らく一度も見たことがないのだろう。

 すると、

 

 「日向……君が気にする必要なんてない」

 

 輝男は桜月に背を向けたまま、彼女に言葉を返す。

 背を向け、今の表情を見せようとしないが、桜月が自分のことを心配しているのを察し、余計な心配をかけないよう、今の言葉を返したのだ。

 精一杯の輝男の気づかいに、桜月は重い表情を見せながら口をつぐんでしまう。

 何も言い返せず立ち尽くす桜月に構わず、輝男は仕切りの向こうのカウンターに顔を出す。

 カウンターに立った輝男は、すぐ手前の席に、恰幅のいい大柄の体格に淡い黒の背広をまとった男が座っているのに気付く。

 

 「先生、敵情視察ですか?」

 

 輝男が半ばからかい半分に言葉をかけると、

 

 「バカを言うな。純粋に客として来ただけだ」

 

 紙コップに注がれたコーヒーを飲みながら、石上が返事をする。

 輝男たちのいる模擬カフェ内は、石上のいる席の手前以外は、すべて客で満たされている。

 すると、模擬カフェの出入口となっている教室正面ドアが開き、また一人、客が入って来た。

 

 「いらっしゃ…あ、先生!」

 

 カウンターに立つ輝男が、入室した客を見て、驚く。

 

 「皆、ちゃんと頑張ってるみたいね」

 

 理華がにこやかな笑みを浮かべながら、模擬店内を見渡す。

 そして、唯一、席の空いている石上の手前に着席する。

 コーヒーを飲み終えた石上は、目の前に着席した理華を認めると、一瞬の驚愕の後、顔を赤らめて硬直する。

 

 「先生、注文はいかが致しますか?」

 

 エプロン姿の桜月が、理華から注文を聞く。

 

 「オレンジジュースを一つ」

 

 「追加でストレートティー」

 

 理華が注文すると、つられて石上が追加注文をする。

 二人から注文を聞くと、桜月はすぐに注文の品の支度を呼びかける。

 カウンター席に立つ輝男は、他の客相手に会計を進ませながら、手前の席で向き合う理華と石上を傍観する。

 

 「石上先生、まさか、敵情視察と言うわけではありませんよね?」

 

 柔らかな笑みを浮かべながら理華が言ってくると、

 

 「何をおっしゃる。そんなことのために来たわけではありません」

 

 石上は緊張しきった形相を赤らめながら、ぎこちなく理華に言い返す。

 間も無くして、オレンジジュース、ストレートティーを注いだ紙コップをトレイに載せて、桜月が理華と石上の前に着いた。

 

 「ご注文の品です。ごゆっくりどうぞ」

 

 笑みを浮かべながら注文の品を差し出し、言葉をかける。

 理華はすぐにオレンジジュースを口にするが、石上は緊張しきったまま品物に手を付けない。

 ジュースを半分ほど飲んだ後、理華は石上をまっすぐ見つめながら口を開く。

 

 「先生のところのクラス、模擬レストランだかやっててかなり大盛況みたいですね」

 

 「いいえ……。大盛況だなんてとんでもない……」

 

 「あの子たちも今までに無いくらいに気合入れて頑張ってますし……

 やっぱり、先生がかなり発破をかけたおかげかしら?」

 

 「いや、それは先生の思い違いですよ。

 自分はただ、“どうせやるなら、中途半端ではなく、思いっきり本気を出してやれ”と言っただけですから」

 

 「それだけでも十分じゃないですか。

 下手をすれば、授業を受けている時よりも一生懸命、頑張ってて……

 高校生活最後の文化祭を存分に満喫したいためか……?

 それとも、受験勉強で溜まりに溜まったプレッシャーやストレスをこの機会に思いっきり発散したいか……?

 恐らくは、その両方なんでしょうね?」

 

 「自分の口からは何とも言えません……

 もし、お気に掛かるようでしたら、彼らに聞いてみて下さい……」

 

 笑みを絶やさずに言葉をかける理華に対して、石上は、依然として緊張と恥じらいに顔を赤らめ、ぎこちない態度を見せる。

 そして、出されたストレートティーをグイッと飲み干す。

 そんな二人を、仕切りの隙間から小中と他の生徒たちが覗き見している。

 注文の品の支度、仕込みをやっているはずの彼らだが、作業の手を止めて、理華と石上の様子を覗き見している。

 

 「おい、見たかよ。“イシテツ”のあの顔」

 

 「あぁ、ゆでだこみたいに真っ赤になってたぜ」

 

 「まさかと思ってたけど、理華先生と“イシテツ”ってやっぱりデキちゃってたんだわ」

 

 「ありゃもう、ゴールイン一択以外、絶対に許されないって感じね」

 

 小中たちは、思わず表情をほころばせながら理華や石上のことをささやき合う。

 美人担任教諭と鬼のように厳格な数学教諭のアツアツぶり?を目の当たりにして、あれこれ言わずにいられないのだろう。

 一方、カウンターでは、輝男と桜月が、依然として向き合っている理華と石上を傍観している。

 

 「去年の修学旅行の時にも薄々、感じてたけど……

 理華先生と石上先生って…」

 

 「野暮なことは、言いっこなしだぜ」

 

 輝男は桜月の言葉を制止して、そのまま理華と石上を見つめる。

 和やかな表情で二人を見る輝男に、桜月は柔らかな笑みを見せる。

 休憩終了前後、芸能事務所のスカウトマンと対峙した時の刺々しい雰囲気が取り払われて安堵しているのだろう。

 

 「先生、今度の休みですが…」

 

 「私的な用件は、文化祭が終わってからにしていただけませんか?」

 

 石上に向かって軽くあしらうかのように言葉を返す理華に、輝男と桜月は思わずクスッと笑みをこぼす。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 暗くなった空が、明朝学園高校の校舎を見下ろす。

 三年A組の教室裏手ドアから、輝男と桜月が出て来る。

 ドアを閉めると、輝男はフゥーッと深くため息を付く。

 

 「疲れたなぁ……」

 

 「確かに疲れたけど、受験勉強よりはマシでしょ?」

 

 「それはそうだけど、あともう一日あるからな。

 多分、今日よりしんどくなるかもしれない……」

 

 「大丈夫よ、皆で頑張れば、ちゃんと乗り切れるから」

 

 「それもそうだな」

 

 桜月と言葉を交わす内に、輝男の表情からは疲労の色が失せていった。

 和やかな表情で桜月と向き合っていると、

 

 「あぁ―――ん!」

 

 すぐ近くから、少女の悲鳴らしき声が聞こえて来た。

 輝男と桜月は、悲鳴が聞こえて来た方へ歩を進める。

 すぐ隣にある三年B組の裏手ドアの前に、二人は足を止める。

 

 「確かに、ここから聞こえて来たんだが……」

 

 「でも、もう皆、とっくに帰ったはずでしょ?」

 

 不審げに言い合いながら、ドアを静かに開ける。

 十センチほどドアを開け、中の様子を覗き見する。

 三年B組の教室は、輝男たちのA組と同様、前半分は客席、後ろ半分は支度場、調理場として仕切られている。

 その後ろ半分、机がいくつも合わさった調理テーブルの淵に、メイドコスプレをした少女が、前屈みになりながらしがみ付いている。

 

 (そ、苑田さん……!?)

 

 薄明かり一つついていない教室内で、ミニスカートをめくられ、裸の桃尻をさらす苑田栄子を見て、桜月は驚愕に顔を赤らめる。

 一方の輝男は、栄子の背後から、ワイシャツのみをまとう格好で、裸の腰をぶつける少年を見て、驚く。

 

 (こ、小中……!)

 

 驚愕しながら覗き見している輝男たちに気付かぬまま、小中が背後から栄子を犯している。

 

 「おい、大声、出すなよ、苑田。バレちまったらどうするんだよ?」

 

 小声で小中が栄子に呼びかけると、

 

 「だって……小中君のオ〇ン〇ンがおっきいから、つい声が出ちゃって……」

 

 栄子は前かがみでしがみ付いたまま、背後の小中に言葉を返す。

 一呼吸、間を置いた後、小中は背後からの律動を再開する。

 固くいきり立つ小中のモノは、既に栄子の中に差し込まれ、行き来を繰り返している。

 

 「あぁん、いい……小中君……。すごい……気持ちいい……

 もっと……もっと突いて……タカァ……」

 

 「苑田……お前の中もすげぇ締まってる……

 たまらな過ぎて腰が止まんない……。栄子……病み付きになりそうだぜ……」

 

 肉と肉の衝突音を響かせながら、歓喜の念を交わす小中と栄子。

 

 「あっ、あぁ……あぁんっ……」

 

 我を忘れたかのような栄子の恍惚とした顔と喘ぎを見ると、輝男と桜月はすぐにドアを閉める。

 思わぬ逢瀬を目の当たりにして、二人は顔を紅潮させたままその場に固まってしまう。

 しかしすぐに、輝男は、何者かの手が自分の手をギュッと握るのを認める。

 振り向くと、桜月が、紅潮の収まらない顔で輝男を黙って見つめる。

 

 「輝男…君……」

 

 覚束なげに呼びかける桜月に、輝男は黙ってうなずく。

 二人は手をつないだまま、静かにその場を去って行く。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 保健室に明かりが灯る。

 

 「しかし、よく保健室に入れたわね」

 

 「一日目の終わり近くに、那須先生が保健室の鍵を貸してくれたから。

 用が済んだら、すぐに事務室に返しなさい…って」

 

 「用…って……?」

 

 「先生も、俺の行動パターンは把握してるみたいだから……」

 

 保健室の鍵を手にしながら、ため息交じりに言う輝男。

 彼の今の言葉に、桜月はつい苦笑してしまう。

 

 

 保健室内の隅、白幕で覆われた一角のみに明かりが灯っている。

 明かりの下、一対するかのように横並びしているベッドの片方に、二人分のブレザーが脱ぎ捨てられている。

 もう片方のベッドの上で、輝男と桜月が腰を下ろしながら向き合っている。

 互いをまっすぐに見つめながら頬を赤らめる。

 言葉が出ない…あるいは、言葉を交わす必要も無いまま、二人はキスを交わす。

 唇を重ね、舌を絡ませ合いながら、桜月をそっとベッドの上に押し倒す。

 唾液の跳ねるような音と、

 

 「んっ、んん……んふぅ……」

 

 かすかなうめき声が輝男の耳に流れ込む。

 ディープキスを続けながら、ワイシャツ越しに桜月の胸を愛撫する。

 輝男の手のひらは、ワイシャツ越しの布触りとその下にある柔らかな肉感を重ねて味わう。

 

 「んん……んうぅ……」

 

 ワイシャツ越しの愛撫を受け、桜月のうめき声は、若干、艶を帯びていく。

 やがて、輝男は桜月とのディープキスをやめた。

 

 「輝男君とは何回もエッチしてるけど、保健室でエッチなんて初めてだわ」

 

 「そうだったか? 俺、前に一回くらい、保健室でシたような記憶があるが……」

 

 「多分、黒山さんか七海ちゃん辺りとの記憶違いじゃないの?」

 

 桜月は輝男とそう言葉を交わしながらも、彼の手がワイシャツのボタンを外すのを甘受する。

 間も無くして、桜月のワイシャツははだけられ、色白の美乳を覆うシンプルな白のブラジャーをさらした。

 輝男の手が、ブラジャー越しに桜月の胸をつかみ、揉みしだく。

 

 「あっ、あぁ……」

 

 輝男の愛撫に、桜月は切なそうな喘ぎを漏らす。

 二、三回、下着越しの愛撫をした後、輝男は桜月のブラジャーをずり上げる。

 なだらかな丸みを帯びた形良いCカップバストがプルンと弾み出る。

 左右の手で裸の胸をつかみ、円を描くようにして揉んでいく。

 

 「あぁ……あん……んん……んぁ……」

 

 輝男の愛撫に応じるかのように、桜月の喘ぎは艶を帯びていく。

 輝男は愛撫を続けながら、桜月の胸元に顔をうずめる。

 程良い程度の柔肉を味わいながら、胸先の小さな蕾に吸い付き、貪り、指でこねくり回す。

 

 「あぁっ……ヤダッ……ハァ……んうぅ……」

 

 胸先から襲って来るみだらな刺激に、桜月はイヤイヤと首を振りながら切なそうな喘ぎを繰り返す。

 輝男は桜月の美乳を繰り返し愛撫し、胸先を舐め回しながら、

 

 「桜月、気分はどうだ?」

 

 そっとささやくように呼びかける。

 

 「うん……。気持ちいい……」

 

 桜月はあどけなさの残る美貌を赤らめながら、言葉少なく歓喜の念を返す。

 やがて、輝男は桜月の胸元から顔を離し、体を下の方へと向かわせる。

 輝男の手が桜月の制服のスカートを脱がし、その下にある白のショーツにも触れる。

 恍惚とした状態で呆けている桜月は、スカートのみならず、ショーツまで脱がされるのを許してしまう。

 輝男の目の前に、うっすらとした茂みを伴った裸の下半身が見える。

 細く引き締まった左右の脚を広げ、付け根に顔をうずめようとすると、

 

 「待って」

 

 制止を呼びかける声が、輝男の耳に流れた。

 顔を上げ、体を起こすと、桜月が乞うようなまなざしを震わせながら輝男を見つめる。

 

 「輝男君……私も……」

 

 頬を赤らめ、ときめくような面持ちを見せながら、そっと言葉をかける桜月。

 

 

 既に脱ぎ捨てられているブレザーの上に、ワイシャツやスラックス、スカート、更には下着類が重なって脱ぎ捨てられる。

 すぐ横のベッドの上では、輝男と桜月が向き合うようにして横たわっている。

 ただし、輝男の目の前には左右の脚の付け根があり、桜月が見つめる先には、裸の股から突っ立つ肉の棒がある。

 桜月の左太ももを持ち上げ、付け根に見える肉の花弁に顔をうずめる。

 輝男の舌が秘裂に差し込まれ、花弁を隈無く舐め回す。

 一方、輝男の股からは、生温かく包み込むような感触が、全身の神経を伝う。

 

 「んっ……んん……んうぅ……」

 

 かすかなうめき声を漏らしながら、桜月は輝男自身をくわえ、しゃぶっている。

 桜月のうめき声を聞き入りながら、花弁を舐め回し、内側に舌を差し込ませる輝男。

 わずかながらも異物が入り込む感触に、桜月は一瞬、身を震わす。

 しかし、陰茎をくわえたまま、口を前後に動かす。

 桜月のフェラチオは徐々にペースアップし、唾液が跳ねるような音と、

 

 「んんっ……んぅ……んむぅ……」

 

 艶やかなうめき声がハッキリと聞こえて来る。

 輝男は、ペースアップするフェラチオを認めながらも、桜月の大事なところから顔を離さない。

 むしろ、貪るかのように舌を動かし、砂ぶる。

 舌なめずりする音と砂ぶる水音が、桜月の耳元に流れる。

 

 (ヤダ、もう……。輝男君ったら……

 そんなにしたら……おかしくなっちゃう……)

 

 貪欲な輝男の攻めに、思わず苦悶の念を心の中で吐く。

 股の辺りから生じる異様な感覚をまぎらすかのように、小刻みなフェラチオを繰り返す。

 そんな桜月の股からは、芳醇なメスのにおいが秘裂から吐き出される。

 輝男は、真正面から吐き出されるメスのにおいを嗅ぎながら、花弁から突き出た小さな豆のようなものを口に含む。

 やがて、花弁の内側から、濃厚な蜜が染み出て来た。

 蜜を舐め尽くそうとする舌の動きのせいで、イヤらしい水音がトーンアップして聞こえてくる。

 強度を増すメスのにおいを嗅ぎ、一層、濃厚となる蜜を舐め回していると、

 

 「んっ、んぐっ、んうぅっ……!」

 

 息詰まるようなうめき声が、輝男の耳に流れ込んだ。

 桜月は、恍惚の度合いを増しながら輝男自身を貪り続けている。

 しかし、彼女の口内では、輝男自身が固く膨張している。

 固く大きな剛直のせいで、桜月は息詰まるような感覚を覚えている。

 剛直をくわえて離さない桜月に、輝男は秘裂に顔をうずめたまま、苦悶に眉をしかめる。

 

 (桜月……このままじゃ……)

 

 内心、苦悶の声を上げる輝男の中では、昂ぶりがグツグツとわき立って来ている。

 柔らかく生温かい口腔が固く大きな剛直と摩擦を繰り返すたびに、摩擦に伴う刺激が、輝男の中の昂ぶりを募らせている。

 加えて、美少女同級生でもある桜月がみだらな献身をしてくれることが、輝男の淫欲を一層募らせている。

 いたずらに淫欲を沸騰される輝男に対して、桜月は輝男自身を中々、口から離さない。

 桜月もまた、淫欲に浸る証拠に、大事なところからメスのにおいと蜜を吐き出している。

 そのまま最後まで突き進むかのように、

 

 「んぐっ、んぐ……んうっ、んくぅっ……!」

 

 息詰まるようなうめき声を繰り返す。

 しかし、間も無くして、桜月はやっと輝男自身を口から離す。

 荒く息を吐く桜月の目の前には、唾液と先端から漏れた別の液で表面をまぶされ、ビンと固く突っ立つ輝男自身がある。

 桜月は剛直の根元をつかむと、荒い吐息を繰り返しながら輝男の方を向く。

 

 「お願い……来て……」

 

 弱々しくも艶やかに呼びかける桜月に、輝男はようやく桜月の股から顔を離す。

 輝男の執拗なクンニから解放された桜月の秘裂は、蜜で濡れぼそりながらひくついている。

 

 

 桜月はベッドの上で仰向けになり、おずおずと股を開く。

 間近で向き合う輝男は、茂みの奥、蜜で濡れぼそりながら、まるで自分を求めているかのようにひくつく秘裂を認める。

 輝男の剛直の先端が秘裂にあてがわれる。

 表面を覆う蜜にうながされるかのように、輝男自身が桜月の中に二、三センチ程度、入り込む。

 

 「あぁ……!」

 

 わずかな異物の侵入にも、桜月はビクンと体をのけ反らせ、喘ぐ。

 

 「行くぞ……」

 

 「うん……いいよ……」

 

 一言、二言、言葉を交わした後、輝男は意を決したかのように、自らを桜月の中に進ませる。

 最奥目がけて一気に猛進する輝男に、桜月はベッドのシーツをギュッとつかみながら、

 

 「あっ、あぁんっ……!」

 

 喉を突き出すようにして大きくのけ反り、声を上げて喘ぐ。

 桜月の今の喘ぎを合図に、輝男はゆっくりと律動を仕掛ける。

 

 「あぁ……んん……んうぅ……」

 

 輝男の律動に、桜月は切なそうな喘ぎで応じる。

 律動を繰り返す輝男の眼下で、桜月は悩ましげに身悶える。

 悶える桜月の胸元で、Cカップの美乳が震える。

 輝男の腰の動きが徐々に速まる。

 大きく開かれた桜月の股に輝男の腰がハッキリとぶつかり、水音混じりの衝突音を響かせる。

 

 「あっ、あぁ……ハァ…あんっ、ハァッ……!」

 

 律動のペースアップに応じるかのように、桜月の喘ぎが艶やかにトーンアップする。

 

 「桜月……どうだ……?」

 

 「うん……いいよ……気持ちいい……」

 

 荒く息を弾ませながらたずねる輝男に、桜月はウットリとした声で答える。

 桜月の歓喜を受けて、輝男がそのまま律動を繰り返す。

 すると桜月は、ベッドのシーツをつかんだ手を放し、輝男の背中に両腕を回す。

 自分の方へ抱き寄せる桜月に引っ張られるかのように、輝男が桜月の真上に体を被せる。

 そのまま体を上下に密着させると、輝男と桜月はキスを交わす。

 桜月の唇の柔らかく温かい感触を味わいながらも、彼女の素肌から生じる汗と温もりも自らに染み込ませる。

 引き締まった胸板に柔らかな美乳が押し潰され、汗と熱を混ぜ合わせる。

 そして、肝心の股の方は、輝男の剛直が、まるで別の生き物のように貪欲に動き続ける。

 

 (て、輝男君の……すごく……深く……いっぱい……)

 

 輝男とディープキスを続けながら、自分の中で動き続ける輝男自身の感触に感嘆する桜月。

 

 (桜月の中、締まってて……温かい……)

 

 一方の輝男は、桜月のヴァギナが収縮を強め、熱を増していくのを感じ取る。

 肉圧を増す四方の肉壁を覆う愛液が絡み付き、輝男自身の動きをいたずらに加速させる。

 やがて、輝男と桜月がディープキスをやめると、

 

 「あぁっ、あんっ、ハァッ、んっ、んうぅっ……!」

 

 桜月は輝男を抱き締めながらイヤイヤと首を振り、艶やかな喘ぎを発する。

 輝男は抱き締められたままの体を起こすと、真下から腰を突き上げる。

 

 「あぅっ!」

 

 輝男の突き上げに、桜月は押されるようにその身を揺らしながら、のけ反り、喘ぐ。

 輝男への抱擁を解くと、彼の両肩をつかみながら、自らも腰を動かす。

 真下から突き上げる腰と真上から小刻みに振る腰がぶつかり合い、肉と肉の衝突音を響かせる。

 加えて、ベッドのきしむ音と、

 

 「あぁ……ハァッ、ハァ……あぁ……んっ、んうっ……うっ、んぁっ……」

 

 荒い吐息を交えた切なそうな喘ぎが重なって響く。

 文化祭一日目を終え、ほとんどの者が帰った校舎の片隅、保健室の一角で、一組の男女生徒がつかの間の愛欲に心身を浸らせる。

 輝男は、額や頬に汗がにじむ中、うっすらと目を開ける。

 開かれた視界の先には、恍惚に赤らむ桜月の美貌と、薄赤色に染まりながら大きく揺れる美乳、そして、素肌ににじみ、噴き出る汗が映る。

 

 (ヤバい……! 桜月を見てたら、今にもイきそうだ……!)

 

 真正面から見た桜月の姿に、忘却しかけた熱いほとばしりが一気にわき立つのを痛感してしまう。

 しかし輝男自身は、真下からの突き上げを絶えず繰り返し、何度も桜月の中、最奥を目がけて突き進む。

 真下から腰を動かす輝男は、肩の辺りからかすかな震えが生じているのを認める。

 桜月が小刻みに腰を振り続けながら、輝男の肩をつかむ手を震わせているのだ。

 

 「す、すごい……激しい……い、痛い……!」

 

 剛直とヴァギナの摩擦がもたらす苦痛に、桜月は身を震わせ、苦しそうに冷や汗を垂らし、歯を食いしばる。

 しかし、すぐに、

 

 「も、もっと……もっとぉ―――……」

 

 苦痛を訴えた舌の根の乾かぬ内に、更なるみだらを求めて吠える。

 

 

 桜月は再び、ベッドの上に仰向けに寝そべる。

 しかし、下半身は前に屈曲されている。

 屈曲された桜月の股座の上に、輝男がまたも真上から被さる。

 細く締まった左右の脚を抑えながら、秘裂に剛直を突き刺し、何度も腰を打ち据える。

 

 「あぁんっ、イヤッ……ふ、深い……!」

 

 桜月は激しく悶えながら、自分の中に輝男自身が深々と入り込むのを認める。

 輝男は、桜月目がけて強く腰を打ち据えながら、

 

 (桜月の中、ますますキツくなってる……! 食らい付いて離さない……!)

 

 更に締め付けを増すヴァギナの感触に感嘆する。

 剛直が行き来を繰り返す秘裂の隙間からは、蜜が絶えずこぼれ続ける。

 汗を噴き出し、激しく悶え、絶えず美乳を揺らす桜月のもとに、真上から荒い息吹が吹きかかる。

 

 「あぁ……ハァ、ハァ……ハァッ……」

 

 桜月の荒い息遣いが、水音混じりの衝突音とベッドのきしむ音と混ざり合う。

 輝男は一旦、動きを止めると、桜月の屈曲を直し、彼女の腰を左右から抑える。

 膝立ちの体勢で桜月の腰を引き上げると、再び、桜月の股座に自分の腰を打ち据える。

 引っぱたくような肉と肉の衝突音に、

 

 「あんっ、んうぅっ、んっ、あっ、んぁっ……!」

 

 のけ反りながら悶える桜月の喘ぎが重なる。

 絶え間なく貪欲に犯す輝男の動きを甘受する桜月だが、彼女の体の震えは遠目にもわかるくらいの状態となっている。

 

 「ダ、ダメ……イく……イっちゃう……」

 

 震える声で自らの限界を訴える桜月。

 桜月の今の訴えを聞く輝男も、汗をにじませながら歯を食いしばる。

 

 「桜月……俺もそろそろ……!」

 

 絞るような声で、自らも限界に差し掛かっていることを告げる。

 輝男の中では、熱い昂ぶりがグツグツと煮えたぎり、今にも暴発してしまいそうな状態にある。

 ラストスパートをかけるかのように、激しく小刻みに腰を打ち据える輝男に、

 

 「あぁんっ! イヤ、ダメ……! 来て……早く……来て……!」

 

 桜月は大きく身悶えながら、痛切な叫びを上げる。

 桜月の中は、限界間近といった状態でヴァギナが強く締め付けられている。

 しかし輝男自身は、相手の限界を無視するかのように、ヴァギナを突き破らんばかりの勢いで律動を繰り返し、何度も最奥に突き当たる。

 かくいう輝男も、これ以上、愛しい同級生美少女の中を味わう余裕がなさそうだ。

 

 「ダ、ダメだ、桜月……! で、出る……!」

 

 「お、お願い……! 早く……あたしの中……全部……!」

 

 輝男と桜月は、共に限界にさいなまれながら、震える声で言葉をかけ合う。

 そして、輝男が桜月の腰を抑えたまま、自らの腰を強く打ち据えると、

 

 「あっ、あぁ――――――……」

 

 桜月は、喉を突き出すようにして体を大きくのけ反らせながら、絶頂の声を上げた。

 桜月が果てると同時に、輝男の中で溜まった昂ぶりが、熱い奔流となって桜月の中に流し込まれた……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 雲一つ無い夜空と煌々とした三日月が、明朝学園高校校舎を見下ろす。

 生徒玄関から輝男と桜月が出て来て、そのまま正面校門の方へと歩を進める。

 

 「輝男君、明日も頑張ろうね」

 

 「あぁ……」

 

 にこやかな顔を見せ合いながら言葉を交わし合う二人。

 さっきまで保健室でセックスに興じていたことなどおくびにも出さないが、握り締め合う二人の手が、当人たちの関係を端的に物語っている。

 他の同級生たちに遅れること数時間、輝男と桜月もようやく下校の途に着く。

 文化祭二日目となる明日が、輝男たちを待ち受けているのだ。

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