屋上手前の踊り場で、桜月と葵が寿里、栄子と対峙している。
二人の同級生美少女二組の間で、輝男は困惑しきった様子で立ち尽くす。
正確に言えば、罪悪感をにじませるかのように、気まずい表情を見せている。
「長峰さん、苑田さん、天江君相手にこんなところでセックス三昧だなんて、一体、何を考えているの?」
両腕を組みながら仁王立ちする葵が、寿里と栄子を鋭くにらみながら問い詰める。
あからさまに怒りと嫌悪に満ちた形相を見せる葵に、輝男は恐る恐る目を向ける。
「黒山……まさか…」
「一部始終、しっかりと見させてもらったわ」
葵は輝男の方を振り向かず、冷淡に返答する。
寿里、栄子とのセックスを見られたことに、輝男はただ、深くため息を付くばかりだ。
葵の横では、桜月が努めて感情を押し殺しながら、栄子をまっすぐ見据える。
葵と一緒に輝男と寿里、栄子のセックスを見てしまったせいで、もちろん冷静ではいられないが、何とか感情が爆発しないようにギリギリのところで抑えている。
「苑田さん、あなた、小中君と付き合っているはずなのに、どうして……?」
努めて感情を抑えながら問い詰める桜月に、栄子は気まずそうに口ごもってしまう。
“彼氏”がいるにも関わらず他の男と事に及んだことに、今更のように罪悪感を募らせてしまう。
感情を押し殺しながらも自分をまっすぐ見据える桜月のまなざしに、栄子はたまらず気圧されてしまう。
「ごめんなさい。私、つい…」
栄子が沈痛な面持ちで謝罪の言葉を言おうとすると、
「栄子ったら、何、今頃になって謝ってるの?
今更、謝る必要なんて無いのに」
横にいる寿里が、呆れたような調子で制止をうながす。
寿里の今の一言に、輝男はすぐに彼女の方を振り向く。
「何てことを言うんだ! 苑田は…」
「あなたたち、自分たちがどれだけ悪いことをしたのか、わかってるの!?」
とがめようとする輝男をさえぎるかのように、葵の鋭い怒号が寿里と栄子に投げ付けられる。
怒りを隠そうとしない葵に、栄子は圧倒されたかのような気弱な形相を浮かべる。
しかし寿里は、端整な美貌を傲然とさせて、逆に葵を鋭くにらみ返す。
「もう、生徒会長でも何でもないあなたが、自分とは無関係な他人事のために、私たちをとがめようというわけ?」
葵相手に臆するどころか、逆に挑発するかのような言葉をかける。
前の学年で同じクラスだった頃から募らせていた強いライバル意識を、ここに来て一気に爆発させたかのようだ。
葵は、寿里の鋭いまなざしと挑発的な言葉を受けて、一層、表情を険しくさせる。
「例え、ただの一生徒であっても、天江君相手のハレンチ行為を見逃すわけにはいかないわ!」
「随分と噛み付いてくれるじゃない。そんなに、私と天江君がエッチしたことが許せないの?」
寿里は両腕を組み、傲然とした面持ちで仁王立ちしながら、なおも挑発するかのような言葉を平然と吐く。
相対する葵は、鋭く厳しい形相で寿里をにらみながら、握り拳をわなわなと震わせる。
怒りを募らせるばかりの葵を前に、寿里はまったく臆する気配を見せない。
むしろ、葵に向かって、フンと鼻であしらおうとする。
「もしかして、あなたも天江君のことを狙ってるんじゃ……
……それとも、既に彼とはデキちゃってる…ってわけ?」
寿里の今の一言に、葵は一瞬の驚愕の後、表情を強張らせる。
思わず痛いところを突かれた葵だったが、寿里は一瞬の隙を見逃さず、話を続ける。
「この前の一学期の放課後に、天江君と教室で二人きりでヤりまくってたけど、あれってただの偶然じゃなかったのね」
寿里は、かつて自分が覗き見した輝男と葵の放課後セックスを思い返しながら、平然と言葉を投げかける。
寿里の今の言葉に、葵は思わず言葉を詰まらせる。
ひそやかだか濃密な関係を他者――それも、かなり厄介な相手に見られたことに、衝撃を隠せずにいる。
輝男は動揺している葵を一瞥すると、すぐに寿里の方を振り向く。
「長峰、もうやめろ! 俺のために、くだらない争いを吹っ掛けないでくれ!」
沈痛な面持ちで、寿里に向かって痛切に訴える。
互いに一歩も引かずに対峙する葵と寿里の間で、どちらの側にも与せずにいさかいを収めたかったが、寿里が葵を追い込んでいるのを見て、葵を庇うかのような態度を見せる。
受験勉強のストレス、父親との確執で傷付き、疲れた心を癒すために寿里、栄子と交わったことなど、輝男の中からは跡形も無く消えている。
逆に今は、思わぬ形で争いの火種が爆発しそうになっている事態に、困惑するばかりである。
すると、
「天江君……」
後ろから淡々と呼びかける声が、輝男の耳に流れ込んだ。
輝男が後ろを振り返ると、桜月が必死に感情を押し殺しながら、彼の前に静かに歩み寄って来た。
目と鼻の間にまで達すると、次の瞬間、力強い平手が輝男の頬をぶった。
突然の桜月による平手打ちに、当の輝男はもちろん、葵、寿里、栄子も思わず驚く。
一瞬、呆然とした後、頬に殴打の痕を刻ませながら、桜月と向き合う輝男。
輝男の目に、今にも泣き出しそうな顔を震わせる桜月の美貌が映る。
「ひ、日向……」
戸惑いながら輝男が呼びかけると、
「天江君……どうして……どうして……!?」
桜月は目元に涙をにじませながら、怒りと悲哀に声を詰まらせる。
最愛の男を前にして重くうな垂れると、すぐに背を向け、走り去って行く。
「さ、桜月!!」
走り去る桜月を、輝男はすぐに追いかけていく。
一分もしなかった今の事態に、寿里と栄子はただ唖然とするばかりだ。
二人の傍に立つ葵は、寿里と栄子の方を向き、鋭くにらみ付ける。
「金輪際、天江君には二度と関わらないで。さもなければ、相応の罰を必ず受けてもらうから」
鋭く厳しい形相で二人をにらみながら、絞るような声で警告を言う葵。
怒りとさげすみの混ざったまなざしで寿里と栄子を一瞥すると、輝男、桜月の後を追うようにして階段を下りていく。
桜月の悲しみと葵の怒りを立て続けに突き付けられ、寿里と栄子は、成すすべがないと言わんばかりに呆然とし、その場に立ち尽くす。
◇ ◇ ◇
輝男は校舎一階と二階の間の階段を下りている。
すると、眼下に見える一階と二階の間の踊り場で、一人の女子生徒が腰を下ろしながらうずくまっているのが見えた。
まるで泣きじゃくっているかのように身を震わせ、すすり泣く声を漏らしている。
輝男は静かに歩を進めながら、女子生徒の前に立つ。
「桜月……」
腰を下ろしながらうずくまり、顔を伏せている女子生徒に向かって、輝男が呼びかける。
間も無くして、桜月が涙の乾かぬ顔を上げて、輝男をまっすぐ見つめる。
涙に濡れた桜月の瞳に、罪悪感をにじませながら沈痛な面持ちを見せる輝男の顔が映る。
桜月はすぐに、真正面から輝男にぶつかると、左右の握り拳で彼の胸を叩く。
依然として怒りと悲しみが収まらない桜月の行為を、輝男はそのまま甘受する。
「すまん……。今更、謝ってもどうしようもないけど…」
沈痛な調子で輝男が詫びの言葉をかけると、桜月は輝男の胸元に顔をうずめる。
そのままずっとすすり泣きを続けると、
「私……私だって……輝男君のこと、ずっと心配してたんだから……
お父さんのせいで無理矢理、アメリカに留学させられそうになって……
そのことで輝男君、かなり深く傷付いて……
だから……輝男君のことを……少しでも慰めてあげたかったのに……」
愛する男の心の支えとなりたい切なる思いを、涙交じりに訴える。
輝男は沈痛な面持ちを崩さぬまま、桜月をそっと優しく抱き締める。
「ごめん……。君の気持ちを汲んであげるどころか、逆に君の心を傷付けてしまって……」
優しく抱き締めながら謝る輝男に、桜月はなおもすすり泣く。
輝男は桜月のすすり泣きを耳にしながら、そのまま優しく抱き締め続ける。
すすり泣きが止むのを待つかのように……
しばらくして、桜月の方からすすり泣く声が止んだ。
すすり泣きが止んだのを認めると、輝男は桜月との抱擁を解く。
泣き止んだばかりで涙が乾かない桜月は、覚束ないながらも輝男とまっすぐ向き合う。
輝男は神妙な面持ちで桜月をまっすぐ見つめると、
「今更で悪いけど、俺のことを慰めてくれないか……?」
切々とした調子で桜月にそう呼びかける。
輝男の今の呼びかけに、桜月は言い返す言葉が出て来ない。
しかし、輝男は構わず、桜月に向かって言葉を続ける。
「さっきは浅ましい欲望に負けたけど……
今度はお互い、素直な気持ちで……」
言葉は少ないが、桜月を求める切なる気持ちを当人にぶつけようとする。
桜月は輝男の今の言葉を聞くと、目元から涙をにじませる。
目に涙をためながら、輝男をまっすぐ見つめ、笑みを浮かべる。
笑みを浮かべ、静かにうなずく桜月に、輝男はようやく表情を和らげる。
すると、何者かの手が、桜月の肩をポンと叩く。
振り向くと、葵が笑みを浮かべながら、桜月の肩に手を当てていた。
同じ男を愛する大事な友人が悲哀から解き放たれたことに、安堵の表情を見せている。
そんな輝男たちを、階上から二つのまなざしがこっそりと見つめている。
「あたしたち、何だかすごい悪いことをしちゃった…って感じ」
栄子が今更ながらに後悔の念をつぶやくと、
「天江君と日向さん……あの二人、かなり大マジだわ」
横にいた寿里が、輝男と桜月を見つめながら驚嘆する。
栄子と一緒に事の一部始終を見て、輝男と桜月のつながりの深さを思い知らされたようだ。
そのまま言葉を詰まらせる寿里だが、彼女の重い表情からは、栄子と同様、輝男や桜月、そして葵に対する罪悪感が今更のように認められる。
◇ ◇ ◇
閑静な住宅街を、雲一つ無い漆黒の夜空が見下ろす。
輝男は夜道を黙々と歩くと、とある二階建ての一軒家の前に立つ。
正面玄関ドアの横には、“HINATA”と横書きで記された表札が掲げられている。
表札を一瞥すると、輝男はそのまま日向家に入って行く。
煌々と明かりのともるリビングに、輝男が足を踏み入れる。
すると、白のワイシャツにスクールネクタイ、ひざ丈スカートといういで立ちの少女が、腰を下ろしながら、テーブルの上に教科書や参考書、ノートを広げているのが見えた。
輝男は構わず、少女のすぐ傍に歩み寄る。
「まさか、君も来ていたなんて……」
「せっかくの機会だし……
無理を承知でお願いしたら、快く応じてくれたから……」
輝男が言葉をかけると、葵は勉強の手を止めて、輝男に言い返す。
そして、向こうにあるダイニングキッチンの方に目を向ける。
キッチンでは、白のワイシャツの上にエプロンを着ている以外は、葵を同じいで立ちの少女が、輝男たちに背を向けながら料理の支度をしている。
輝男は葵の真向かいの席に腰を下ろしながら、黙々と料理を作っている桜月を背中越しに見つめる。
ニ十分ほど経った頃、リビングのテーブルには三人分のメニューが並べられた。
輝男は、桜月、葵と向き合いながら夕食を食べている。
「うん、美味い」
「本当?」
「あぁ……。うちの義母さんに勝るとも劣らないくらいだよ」
「そんなに褒めてもらっても、何も出ないわよ」
桜月は、自分の手料理を褒める輝男に素っ気ない返事をするも、満更でもない表情を見せる。
「日向さんって、思ってたよりも家庭的なのね。
将来はきっといいお嫁さん、良妻賢母になること、間違い無いわ」
「もう、黒山さんまで」
メニューを口にしながら称賛する葵に、桜月は恥ずかしそうに顔を赤らめる。
その瞬間、輝男と葵はドッと笑い声を上げた。
笑いが収まると、輝男たちは夕食を再開する。
「しかし、俺たち、君の家にお邪魔したけど、親御さんとか大丈夫なの?」
「うん。お父さん、今週、ずっと出張だし……
母さんも勤め先の慰安旅行に参加してて、二人とも明日の午後まで帰って来ないから」
桜月は、自分が作った手料理を口にしながら、肝心の疑問に返答する。
輝男たちは、桜月が作ってくれた手料理に舌鼓を打ちながら、楽しそうに話をし、食事を進める。
栄子、寿里のせいで起きたいさかいやしこりは、既に輝男たちの中から消えている。
更に三十分ほど、経った頃、リビングのテーブルは綺麗に片付けられた。
「桜月、ありがとう。ごちそうさま」
「そんな……。お口にあったかどうかわからないけど……」
「私もとても美味しかったわ。
状況が落ち着いたら、私もちゃんとした手料理の一つや二つ、作ってみないと」
テーブルを挟んで、輝男と桜月、葵が、互いに向き合いながら話をする。
しかしすぐに、輝男たちはそのまま口をつぐんでしまう。
話のタネが尽きたわけでは無いが、どこか言いづらい雰囲気が漂って来る。
輝男も桜月も葵も、お互い、相手が話を切り出すのを待つかのように無言でい続ける。
しかし、どこかぎこちない沈黙が続き、徐々に重い空気が垂れ込める。
やがて輝男は、意を決したかのような面持ちで、桜月、葵をまっすぐ見つめる。
「輝男君……」
「桜月、葵……今夜はずっと一緒にいよう……。いいか……?」
半ば緊張した面持ちで輝男が呼びかけると、桜月と葵は間を置かずにうなずく。
「どうせ、今日は週末で、明日は休みだし……」
応諾にも似た言葉が、葵の口から漏れる。
◇ ◇ ◇
日向家・二階の桜月の自室で、輝男はベッドの上に腰を下ろしている。
輝男の横には、ワイシャツと制服のスカートといういで立ちの桜月が、膝立ちの体勢を取っている。
桜月は輝男の頬を左右の手でつかむと、すぐに顔を近付ける。
輝男と桜月はキスを交わし、唇を重ねる。
唇を離し、半開きにさせると、各々隙間から舌先を出し、ねっとりと絡ませる。
唾液の跳ねるような音を耳にしながら、輝男と桜月は舌先を絡ませ、ディープキスに耽る。
一方、制服のスラックスもトランクスも脱がされた輝男の裸の股に、葵が身を屈めながら顔をうずめる。
片手で輝男の肉の棒をつかむと、先端にチュッとキスをする。
ペロッと舌を出すと、下から上、上から下…という風に、筋に沿いながら肉の棒の表面を舐め回す。
ざらつく舌の感触を剛直を通して認めつつも、桜月とのディープキスを続ける輝男。
「ん……んうぅ……」
感じ入ったかのように、桜月が切なそうな喘ぎを漏らす。
桜月と舌を絡ませ合いながら、ワイシャツの上から左右のふくらみを揉み始める。
ワイシャツの質感と、その下にある柔らかな肉感が、輝男の手のひらに染み付く。
「んんっ……」
輝男の愛撫を認め、桜月はビックリしたかのようにうめく。
間も無くして、輝男と桜月はディープキスをやめた。
二人の間をつなぐ唾液の糸が千切れ、甘くも荒い吐息が輝男の頬に掛かる。
輝男はすぐに、桜月のワイシャツのボタンを一つ、また一つと外す。
ワイシャツの下から、ワイシャツの白さに勝るとも劣らないくらいに澄み切った色白の素肌が見える。
そのままボタンをすべて外すと、形良いCカップバストを覆う水色のブラジャーが姿を現した。
輝男の手が、桜月の胸を下着越しに揉みしだく。
「あぁ……あっ……」
輝男の愛撫に、桜月がかすかな喘ぎで応じる。
何回か下着越しの愛撫を繰り返した後、輝男はブラジャーのカップをずり上げた。
なだらかな丸みを帯びた美乳がプルンと弾み出る。
すかさず裸の胸を揉みしだくと、
「私と苑田さんのオッパイ……どっちがいい?」
胸を揉まれ、恥ずかしそうに顔を赤らめながら、桜月がたずねて来る。
「野暮なこと、言わせないで。今更、聞くまでもないのに……」
「でも……」
素っ気ない輝男の返答に、桜月はなおも食い下がろうとする。
放課後、輝男が寿里、栄子とセックスした時の光景が、未だに桜月の脳裏から離れずにいる。
一方の輝男は、パン生地でもこねるかのように桜月の胸を揉んだかと思うと、円を描くようにして愛撫する。
様々に裸の胸を揉みながら、先端の蕾に吸い付き、舌で輪郭をなぞる。
「んっ、うぅ……」
愛撫に加えて、胸先を貪る輝男に、桜月は身を震わせながらうめく。
胸先からの刺激が、電流のように桜月の神経を流れていく。
そのまま桜月の胸を揉み続け、貪る輝男だったが、すぐに股の方から異様な刺激が襲って来るのを認める。
葵が既に輝男自身をくわえ込み、口を動かしてしゃぶっているのだ。
「んっ、んぐっ、んうぅっ、んん……」
唾液が跳ねるような音とうめき声を併せて漏らしながら、フェラチオに耽る葵。
柔らかく生温かい口腔が陰茎をこする感触が、輝男に得も言われぬ刺激をもたらす。
すると桜月は、両腕を輝男の後頭部に回し、彼の頭を自分の胸元に押し付ける。
柔らかな左右のふくらみが、輝男の視界をふさぐ。
しかしすぐに、輝男は桜月の胸先を口に含み、赤ん坊のように吸い付く。
と、同時に、空いた右手を桜月のスカートの中に潜り込ませる。
「あっ、ヤ、ヤダ……」
スカートの中に男の手が入った感触に、桜月はたまらず声を上げる。
しかし、輝男の頭を抱き締める左右の腕は離さない。
輝男の右手は、スカートの内側でショーツの股の部分を真下から指で突く。
「んっ、んうぅ……」
胸先を貪る刺激に加えて、下着越しに大事なところを責める動きに、桜月は声を殺してうめく。
輝男は構わず、真下からショーツを突きつつ、前後に指をなぞらせる。
上下前後と指を動かし、下着越しに刺激を加えていく。
「ヤダ、もう……そんなにしたら……」
切なそうに声を上げながら、苦悶の念をさらす桜月。
そんな桜月の胸先を、輝男はなおも貪り続ける。
更には、左手で桜月の右のふくらみを揉みしだいていく。
幾重ものみだらな刺激に、
「あぁ……イヤ……ダメ……」
桜月は艶やかだが気だるそうな喘ぎを漏らす。
輝男の舌は、桜月の胸先の蕾が徐々に固さを増して立っていくのを認める。
彼の左手のひらは、桜月の美乳がジンワリと熱を帯びていくのを直に感じ取る。
加えて、桜月のスカートの中に潜り込んだ輝男の右手の指は、桜月のショーツが湿りを帯びていくのを直に認める。
輝男は今、自分の頭を抑え付けている同級生美少女が、心身共に深く感じ入っていくのを痛感する。
しかし、次の瞬間、桜月の美乳を貪りながら、眉をひそめて苦悶の形相を見せる。
桜月のCカップバストに視界をふさがれて見えないが、輝男の股では、葵が輝男自身へのフェラチオをペースアップさせている。
速まる口の動きに合わせて、唾液の跳ねるような音がペースアップする。
「んんっ、んぐっ、んうぅっ……!」
葵の艶やかなうめき声が息詰まるようなものへと変わっていく。
葵の口内では、輝男自身が、葵の口腔に強くこすられながら固さ、大きさを増していく。
同級生美少女にくわえられ、生温かい感触に包まれれば、否が応にも男自身は充血してしまう。
桜月の胸元に顔をうずめたままの輝男は、股の辺りからわき立つ昂ぶりをすぐに認める。
途端、輝男は、桜月の胸元から顔を離した。
「お、おい、葵」
戸惑ったかのように葵に呼びかける輝男。
輝男の今の呼びかけに、葵はようやく輝男自身を口から離した。
輝男は、葵の唾液に表面をまぶされながら突っ立つ自分自身を見て、恥ずかしそうに顔を赤らめ、言葉を詰まらせる。
そんな輝男を、桜月は裸の胸をさらしながら傍から見つめる。
桜月の胸は、熱を帯びたかのようにかすかに赤らみ、先端の蕾は固く突っ立っている。
「天江君ったら、私たちが欲しくてたまらないのね」
いきり立つ剛直を見つめながら、葵がからかうかのように言う。
「そんなこと、言わないでくれよ」
輝男は羞恥の余り、顔を紅潮させながら、葵に言葉を返す。
すると、葵はゆっくりと体を起こし、輝男とまっすぐ向き合う。
輝男をまっすぐ見つめながら、自ら自身のワイシャツのボタンを一つ、また一つと外す。
ボタンをすべて外され、はだけられたワイシャツの下から、シンプルな白のブラジャーに覆われたEカップもの大きな左右のふくらみが姿を現す。
そこへ、桜月が葵の横に寄り添う。
裸の胸をさらす桜月と、ブラジャー越しに大きなふくらみと肉の谷間を見せ付ける葵。
年頃の身でありながら魅惑的な態度を見せる同級生二人に、輝男は顔を真っ赤にしたまま言葉を失う。
そんな輝男に、桜月も葵もすがり付くかのような面持ちを見せる。
「輝男君……」
「天江君……どっちからヤるの?」
桜月と葵の呼びかけに、輝男は言葉を詰まらせる。
「私は先でも後でも全然、構わないわ。まだまだ夜は長いから……」
不敵な笑みを浮かべ、挑発するかのように言葉をかける葵。
その横では、輝男の返事を待つかのように、桜月が頬を赤らめ、乞うようなまなざしを震わせながら黙っている。
様々に迫って来る二人の美少女を前に、輝男は言うべき言葉が中々、出て来ない……
「あぁっ! あんっ、あぅっ、んんっ、んぁっ……!」
ベッドの上で葵が大きく身悶えながら声を上げて喘ぐと、
「うぅっ、んっ、んくぅっ……」
葵の横で同じく仰向けに寝そべる桜月が、恥じらうかのようにうめきながら身を震わせる。
白のワイシャツを羽織ったままだが、下の方はスカートも下着も脱いでいる。
二人の真向かいでは、輝男が右手で葵の左太ももを持ち上げながら、剛直を葵の中に突き刺し、律動を繰り返している。
そして、弱々しく開く桜月の股の付け根に、左手の中指、人差し指を差し込ませ、小刻みに行き来させている。
二人の太ももには、それぞれ、ブラジャーとお揃いのショーツが引っかかっている。
引っぱたくような肉と肉の衝突音と、かき回すような水音が重なって響く。
「いいっ……。気持ちいい……。もっと……もっと突いて……」
自分の中を荒らす剛直の動きに葵が恍惚の声を上げると、
「あんっ、イヤッ……。輝男君の指……激しい……」
ヴァギナを容赦無くかき回す輝男の指に、桜月が身と声を震わせる。
輝男の目に、かすかに震える桜月の裸の胸と、ブラジャーに包まれながらもハッキリと揺れる葵の美巨乳が焼き付かれる。
そのまま腰を動かし、指をかき回していると、
(桜月も葵も、中が締まって、温かくなってる……!)
桜月と葵のヴァギナが、揃って熱を帯びながら肉圧を増していくのを痛感する。
加えて、剛直と摩擦する四方の肉壁が削られるかのように、葵の中から蜜が漏れ出て、秘裂の隙間からこぼれていく。
桜月の中からも、小刻みに暴れ回る指の動きに応じるかのように、熱とぬめりが量を増しながらあふれていく。
そのまま輝男が動きを続けると、葵は何度もビクンと大きく体をのけ反らせる。
「ヤダ……! 天江君の……奥に…当たってる……!」
最奥まで突き当たる輝男の猛進を認め、歓喜と苦悶が混ざった声を上げる。
その横では、
「イヤ……。そんなに激しくしたら……イきそ……」
執拗な指責めに、桜月が身を震わせながら苦悶の声を上げる。
すると、葵の中から輝男自身がすぐに引き抜かれた。
葵の愛液にまみれた剛直が、弱々しく開く桜月の股の付け根に突き刺さる。
「あぅんっ!」
突然の猛進に、桜月は痙攣でも起こしたかのようにのけ反り、うめき声を上げる。
と、同時に、蜜で濡れぼそりひくついている葵の秘裂に、輝男の右手の人差し指、中指が差し込まれる。
輝男は、桜月に向けて小刻みに律動を繰り返すと、葵の中を指で小刻みにかき回す。
「あぁ……あぁ……あぅ、んっ、ハァッ……」
「うぅっ! んっ! イヤッ! あんっ! うぁっ……!」
共に大きく悶える桜月と葵の嬌声が、水音混じりの衝突音とかき回すような水音と一緒に、みだらな重奏を響かせる。
輝男は、桜月と葵の中の熱とぬめり、そして、四方からの肉圧に煽られるかのように、剛直と指を激しく小刻みに動かす。
何度も腰をぶつける輝男の動きに押されて、桜月が裸の胸を自ずと大きく震わせる。
大事なところをかき回す指責めに、葵はのたうち回り、下着に包まれたままの胸を震わせる。
桜月と葵は、共に向き合う形でベッドの上で横たわっている。
桜月の秘裂を輝男の指が小刻みに行き来し、固くいきり立つ剛直が葵の中で律動を繰り返す。
桜月と葵は、一瞬、互いを見つめ合うと、お互いの手をギュッと握り、指を絡ませる。
そんな二人に構わず、輝男は剛直と指による責め苦を二人に加える。
「あぁんっ、イヤッ、あっ、ハァッ、ハァ……んぁっ……!」
大事なところをかき回す指の動きに、桜月が身と声を震わせると、
「ヤダッ、ダメッ……! い、痛い……!」
狭まるヴァギナと強く摩擦を繰り返す剛直に、葵がたまらず苦痛を訴える。
一方の輝男は、苦痛と歓喜、恍惚の狭間で揺れる桜月と葵を垣間見ながらも、彼女たちの中からわき上がるみだらな刺激に神経を注がれる。
「さ、桜月……葵……」
なけなしの理性を振り絞るかのように、輝男が桜月と葵に呼びかける。
すると、
「あ、天江君……ダメ……イきそ……!」
剛直による容赦ない律動に葵が限界の声を震わせると、
「て、輝男君……あ、あたしも……あぁっ……!」
指責めに身を大きく震わせながら、桜月も限界を声を上げる。
近付く限界をこらえるかのように、桜月と葵は指を絡ませ合った手をギュッと強く握り合う。
間も無くして、輝男は自分自身を葵の中、最奥に叩き付ける。
と、同時に、自らの指先を、桜月の中、限界ギリギリまで突き進ませる。
次の瞬間、
「あぁっ……イ、イヤァ――――――……」
「あぁっ……イ、イくぅ――――――……!」
桜月と葵は共に大きく体をのけ反らせ、絶頂の声を上げた。
二人が果てると同時に、輝男は二人の中から指と剛直を引き抜いた。
外界から脱出すると同時に、剛直の先端から溜まりに溜まった欲望がいっぺんに吐き出された。
輝男が吐き出した熱いほとばしりは、桜月と葵の素肌、胸元、頬、目元、更には、はだけられたワイシャツにもこびり付いた。
桜月と葵は、絶頂の余韻に震えながらも、同じ愛する男による淫欲の痕跡にまだ気づいていない。