輝男と葵は、ベッドの上で文字通り横たわりながら向き合っている。
…と言っても、正確には、上下互い違いになった状態で向き合っている。
輝男の目の前には、茂みを備えた太ももの付け根がある。
一方、葵は、裸の股から突っ立つ肉の棒を直視している。
輝男は葵の左太ももを上げさせ、付け根に顔をうずめる。
付け根にある裂け目の奥、サーモンピンクの恥肉に舌を這わせる。
葵は、真下から襲って来るざらつく舌の感触を認めながら、肉の棒をつかみ、先端にチュッとキスをする。
口を開け、輝男自身を飲み込むと、ゆっくりと口を動かす。
輝男は、自分自身が生温かいものに包み込まれるを認めながら、肉の花弁を舐め回す。
舌なめずりの音が、葵の耳にかすかに届く。
「んん……ん……」
かすかなうめき声を漏らしながら、スローペースなフェラチオを続ける葵。
輝男の舌は、葵の恥肉を舐め回すと、内側にも舌を差し込ませる。
優しくしつつも、貪欲に貪ろうとする動きを見せ付ける。
貪り、砂ぶるかのような輝男の動きに、葵の秘所は蜜を染み出すことで応じる。
内側から吐き出された芳醇なメスのにおいが、輝男の嗅覚を容赦なく突き刺す。
輝男の舌は、そのまま葵のイヤらしい蜜を舐め取ろうとする。
一方の葵は、加速する輝男の舌の動きに応じるかのように、フェラチオをペースアップさせる。
陰茎でふさがれた葵の口元から、唾液の跳ねるような音と、
「んんっ、んうっ……んぅ……!」
甘くくぐもった声が重なって漏れ出る。
口だけに留まらず、根元の部分をしごくことで、輝男に二重の刺激をもたらす。
輝男も負けじと、絶えず漏れ出る蜜を舐め取りながら、吸い付き、すするような動きも見せる。
輝男の動きに、葵から漏れ出る蜜は途切れるどころか、流れる量を増していく。
加えて、内側から吐き出されるメスのにおいも強度を増す。
輝男は、葵が全身全霊でもって感じ入っているのを痛感しながらも、自分自身も否応なく昂っていくのを痛感する。
生温かく柔らかい葵の口腔は、口内にとらわれた輝男自身を強くこすり続ける。
「んぅ、う……んん……んんぅ……」
輝男の耳に、葵の艶やかなうめき声が流れて来る。
葵の耳にも、真下からの舌なめずりの音とイヤらしい水音が重なって聞こえてくる。
互いを貪り合う内に、葵の口内では、輝男自身が果てしなく固く、膨張していく。
そして、彼女の秘所は蜜で濡れぼそり、ハッキリとひくついている。
葵の中から吐き出される蜜とにおいは、輝男を直撃し、得も言われぬ刺激となって彼の神経を伝う。
輝男の神経に流れ込んだ刺激は、彼の股に集中し、陰茎を容赦なく充血させる。
「んぐっ、んうぅっ! んっ、んぅっ……!」
陰茎をくわえ続ける葵が、息詰まるようなうめき声を上げる。
やがて、たまらないと言わんばかりに、葵が輝男自身を離す。
荒く息を吐きながらも、根元の部分をなおもしっかりと握る。
葵の目の前には、表面が唾液にまみれ、先端から別の液を漏らす輝男自身が固く直立している。
葵の荒い息遣いを聞くと、輝男もまた、葵の股から顔を離す。
葵の方を向くと、葵もまた、輝男の方へ顔を向ける。
輝男の目に、すがり付くかのような面持ちを赤らめながらこちらをまっすぐ見つめる葵の美貌をとらえる。
「天江君……もう、我慢できない……」
普段とは打って変わった弱々しい調子で、すがり付くかのような懇願をする葵。
輝男は葵の今の懇願に黙ってうなずく。
輝男はベッドの上で仰向けに寝そべっている。
裸の股からは、液にまぶされた剛直が天を向くように突っ立つ。
今日だけでも四度も果てたのに、まだ物足りないとばかりに有り余る欲望をその身でもって示そうとする。
そこへ、葵が真上からゆっくりとまたがっていく。
蜜で濡れぼそった自分の裂け目に、愛する男のモノの先端をゆっくりとあてがう。
緊張したかのような面持ちを赤らめながら、眼下の輝男をまっすぐ見据える。
「行くわよ……」
葵のかすかな呼びかけに、輝男はすぐにうなずく。
葵はゆっくりと腰を落としていく。
固くいきり立つ輝男自身が、葵の中にゆっくりと飲み込まれていく。
「あっ、あぁ……」
葵はたまらずのけ反り、かすかな喘ぎを発する。
しかし、すぐに体勢を立て直し、動きを再開する。
輝男が見つめる中、葵は少しずつ腰を沈める。
(葵の中……桜月に勝るとも劣らず温かく……キツイ……)
熱を帯びながらも窮屈なヴァギナの感触に、内心、感嘆の声を上げる。
すると、葵は意を決したかのように、勢い良く腰を落とす。
葵の腰が輝男の腰に真上からぶつかると、
「あぁっ! あんっ……!」
葵は輝男の上でのけ反り、息詰まるような喘ぎを発する。
そのままの状態で荒く息を吐くも、すぐに呼吸を落ち着かせる。
そして、ゆっくりと腰を上下に揺らし始める。
「あっ、あぁっ……あっ、んっ、うぅっ……」
切なそうな喘ぎと上下運動を繰り返す葵。
徐々に恍惚の度合いを増す葵の美貌――
ストレートな上下運動をスローペースで繰り返す括れた腰――
そして、上下に波打ち、震える、なだらかな丸みを帯びた形良いEカップバスト――
輝男の目に、みだらに耽る葵の一切が否応なく焼き付かれる。
葵はそのまま腰を振り続けると、
「どう? 気持ちいい?」
眼下の輝男に向かってそうたずねる。
「あぁ……。とても気持ちいいよ」
騎乗位で自分自身を貪る葵に対して、輝男はため息交じりに言葉を返す。
「もっと気持ち良くなって」
熱っぽい声で呼びかけると、葵は腰の上下運動をくねらせる。
「うぅっ……んっ……ハァ…んぁ……」
悩ましく腰を動かしながら、自ずと艶を帯びた喘ぎ声を上げる。
輝男は、我を忘れたかのようにまたがりながら腰を揺らし、くねらせ続ける葵を呆然と見上げる。
(あの黒山葵がこうして、俺相手にセックスに耽り切るなんて……
二年の夏休みの頃までは想像だにしてなかったよ……)
葵を見上げながら、内心、感慨深げにつぶやく輝男。
彼の脳裏に、去年の二学期、生徒会で葵と顔を合わせた頃からの諸々の出来事が、走馬灯のように浮かび上がる。
他の誰よりも自分や他人に厳しく、真面目で悪ふざけとは無縁だった葵が、愛する男の前では愛欲と淫欲に狂う一匹のメスでいることを甘んじて受け入れてくれる。
しかも、大学受験を控えた身であるのを忘れて……
本能のまま、率直な気持ちからその身をぶつけ、つかの間の喜悦に浸ろうとする葵をそのまま眺めていると、輝男は突然、眉をひそめ、グッと歯を食いしばった。
(葵……かなり締まってる……)
葵に見取れる余り、忘れかけていたことが、すぐに輝男の中で頭をもたげる。
複雑に動きながら輝男自身をとらえている葵のヴァギナが、ギュッと締め付けを強めてきたのだ。
葵の中で四方からの肉圧が迫っているのを痛感すると、輝男は真下から左右の手を伸ばした。
上下に波打つ、絶えず揺れ続ける葵の左右のふくらみを、輝男の左右の手がガッシリととらえた。
「あ、天江君……?」
胸元から襲って来る感触に、葵はハッと我に返ったかのように、眼下の輝男に呼びかける。
輝男は言葉を返す代わりに、葵のたわわな肉の果実をジックリと揉みしだく。
輝男の愛撫を認めると、葵は真上から小刻みに腰を打ち据える。
「あぁっ……あんっ、んっ、ハァ、あぅ、ハァッ……んぁっ……」
荒い吐息を交えながら、艶やかな喘ぎを繰り返す葵。
葵の中では、収縮一途のヴァギナと固く膨張する剛直の摩擦が、葵に少なからぬ刺激と苦痛をもたらす。
「イヤッ、ヤダッ……! 天江君……キツイ……!」
たまらず苦痛を訴えながらも、真上からの腰の動きを止めようとしない。
一方の輝男は、葵の美巨乳ににじむ汗と微熱を左右の手のひらに染み付ける。
そのまま大きな柔肉に指を食い込ませ、パン生地でもこねるかのように愛撫を繰り返す。
「葵……君のオッパイ……大きくて…柔らかくて…温かくて……たまんない……!」
真下から愛撫を続けながら、熱っぽい声で葵に言葉をかける輝男。
すると、真下から葵に向けて強く腰を突き上げる。
「んうぅっ!」
勢い良く突き上げる輝男に、葵は跳ねるように身を揺らしながらのけ反り、うめく。
輝男は構わず、真下からの突き上げを繰り返す。
葵もまた、輝男に胸を揉まれながらも、真上から小刻みに腰をぶつける。
上下にぶつかり合う輝男と葵の間から、水音混じりの肉と肉の衝突音が響く。
「あっ! あんっ! イヤッ! あぅっ! んんっ! んぅあっ!」
苦痛と歓喜が混ざった喘ぎを上ずらせる葵。
葵の中では、四方の肉壁がギュッと強く狭まっていくが、輝男自身は構わず上下運動を繰り返す。
四方の肉壁から染み出る熱とぬめりが、輝男自身の動きを煽り、加速させる。
固くいきり立つ剛直は、ヴァギナを突き破り、葵の中、最奥に何度も突き当たる。
ジックリと強めな愛撫を受けながら真下から突き上げを食らい、葵は輝男の上で何度ものけ反る。
「だ、大丈夫か……? 葵……!」
自分で葵を容赦なく攻めながらも、なけなしの理性を振り絞って、彼女を心配するかのような言葉をかける輝男。
葵は、愛撫と突き上げという二重の責め苦を甘受しながらも、自らも真上から腰をぶつけ続ける。
今の輝男の言葉を耳にすると、
「う、うん……大丈夫……。気持ちいい……」
荒い吐息を交えながら、絞るような声で応じる。
葵の今の言葉が形ばかりではない証拠に、彼女の美貌は恍惚の極みにあるかのように紅潮している。
真下からの輝男の動きにあらがうかのようになおも腰をぶつけ続けると、
「お願い……もっと……もっとぉ――――――……」
一切の理性をかなぐり捨てたかのように、艶やかな声で咆哮する。
葵はベッドの上でグッタリと横たわっている。
色白の素肌は熱っぽく薄赤色に染まり、汗を色濃くにじませている。
恍惚に赤らむ美貌を呆けさせ、荒い吐息をうつろに繰り返す。
そんな葵を、背後から見下ろす一つのまなざしがある。
葵の後ろにいる輝男は、葵の左太ももを持ち上げる。
開かれた股、両脚の付け根には、固くいきり立つ剛直が裂けめに深々と突き刺さる。
淫欲、愛欲の余り、火照りを収め切れない葵を見下ろす輝男もまた、のぼせ上ったかのように、顔も体も熱っぽくさせている。
葵の左太ももを持ち上げたまま、力を込めて腰を動かす。
狭まっているヴァギナをかき分けんとする猛進に、
「うぅっ……! あっ……!」
葵は横たわったまま、ベッドのシーツをギュッとつかみ、声を上げる。
わずかの休息を破られた葵は、背後から犯す動きに即応する。
「あぁっ、んっ、ハァ、あっ、んぅっ……ハァッ……!」
艶やかな喘ぎと荒い吐息を交互に繰り返しながら、押されるように身を前後に揺らす。
ベッドの上に密着し、横たわっているが、胸元から盛り上がる左右の大きなふくらみは、主(あるじ)の動きに合わせてブルブル震える。
水音混じりの鈍い抽送音が、輝男と葵の耳に流れ込む。
輝男は葵の左太ももを抑えたまま、彼女に向けて腰を前後に動かし続ける。
荒く息を弾ませ、額や頬、胸板から汗を噴き出すも、葵を犯すことに神経を集中する。
葵の中にある輝男自身は、葵の中で行き来を繰り返しながら、これ以上は無理なくらいに固く膨張していく。
輝男自身の動きは、ヴァギナを覆う熱とぬめりによって加速され、四方から迫る肉圧に煽られ、減退する気配をわずかでも見せない。
輝男の猛進を受け入れる葵は、強まる一方の剛直とヴァギナの摩擦を成すすべなく甘受している。
摩擦がもたらす苦痛と刺激に、端麗な容姿を赤らめ、グッと歯を食いしばる。
ベッドのシーツをギュッとつかむ手が、わなわなと震えている。
「あ、葵……どうだ……?」
息を弾ませ、熱っぽい声で輝男が呼びかけると、
「す、すごい……! 激しい……!」
葵は半ば呆けたかのような調子で、輝男に歓喜の念を返す。
「お腹が破けそうなのに……
痛さより気持ち良さの方が段々と増してくる……」
収縮を強めるヴァギナを突き破らんとする動きを認めつつも、わき立つ歓喜の念を続けて言う。
「まだ、大丈夫か……?」
「うん……。このままずっと……」
輝男の呼びかけに、切なそうな調子で言葉を返す葵。
葵の今の言葉を聞くと、輝男は奮い立ったかのように腰を強くぶつける。
激しく小刻みに腰を振り、葵の股に絶えずぶつけ続ける。
水音混じりの鈍い抽送音は、引っぱたくような肉と肉の衝突音に切り替わる。
「あぁんっ! イヤッ! あっ! ハァッ! あぅっ! んぁっ!」
遠慮なしに犯して来る輝男に、葵は上ずった喘ぎを繰り返す。
(これが終われば、当分の間、葵を抱くことはできない……!
お互い、大学に受かるまでは……!
しばしの間だけど、悔いの残らないように……)
激しく小刻みな律動を繰り返しながら、輝男は内心、葵に対する思いをつぶやく。
共に同じ困難が待ち構えている中、ありったけの気力を振り絞って愛欲をぶつけ合おうとする。
しかし、輝男はすぐに、荒々しい律動を中途で止めた。
剛直が深々と刺さったままの秘裂の隙間からは、濃厚な蜜がこぼれている。
突然の中止を理解してか否か、葵は火照り、汗だくになっている肢体をグッタリと横たわらせ、荒く息を弾ませる。
輝男もまた、貪欲に葵を犯した疲れからか、荒い呼吸を繰り返す。
やがて、呼吸を落ち着かせると、持ち上げていた葵の左太ももを下げさせる。
そのまま、葵の体を90度、下の方へ回転させ、うつ伏せの状態にする。
輝男は、膝立ちの体勢で葵の美尻を持ち上げる。
そして、剛直でつながったままの裸の腰を、葵の美尻に強く打ち据える。
「あぁっ……!」
葵はベッドのシーツをつかみながら、のけ反り、声を上げてあげる。
そして、のけ反った拍子に四つん這いの体勢になる。
そこへ、輝男が小刻みに腰をぶつける。
「あぁっ、あんっ、んぁっ! ハァッ、ハッ、ハァ……うぅ……んぁ……!」
トーンアップした艶やかな喘ぎと荒い吐息が、葵の口から繰り返し発せられる。
葵の喘ぎを聞き入りながら、輝男は荒く息を弾ませ、背後からの律動を繰り返す。
固く膨張しきった剛直は、大きく行き来を繰り返しながら、ヴァギナを突き破り、葵の中、最奥に突き当たる。
「んうぅっ! すごい……! 天江君の……何度も奥に…ぶつかってる……!」
葵は熱っぽく声を上げながら、自分の中で猛進する輝男自身の動きを告げる。
輝男の耳には、絶え間ない葵の喘ぎと肉と肉の衝突音が重なって聞こえる。
絶えず腰をぶつける輝男に押されて、葵は前後に肢体を揺らす。
胸元から重く垂れる左右のふくらみは、主(あるじ)の動きに合わせて、タプタプと震え、揺れる。
葵は背後から犯す動きを甘受しながらも、その身をわなわなと震わせる。
「ダ、ダメ……ダメ……!」
名残惜しそうに苦悶の声を上げ、イヤイヤと首を横に振る。
葵の中は、これ以上は無理なくらいにギュッと狭まっている。
しかし輝男自身は、なおも摩擦を繰り返しながら前後運動を続ける。
さっきと変わらず、淫欲のままに同級生美少女を犯し続ける輝男だが、その形相は苦悶に歪んでいる。
額に冷や汗をにじませ、グッと歯を食いしばる。
(ヤバい……! これ以上は続けられそうにない……!)
内心、苦悶の念を叫ぶ輝男。
彼の中では、昂ぶりがマグマのようにグツグツと煮えたぎっているのだ。
輝男は、いつまでも葵を抱きたい思いから、延々と彼女を犯していたい気持ちで一杯だった。
しかし、そんあ彼の思いに、彼自身の体は否の返事を送ったのだ。
輝男の中の昂ぶりは、いつ暴発してもおかしくない状態にある。
桜月に続き、葵との愛欲もこれで絶えてしまうという懸念が、輝男の中で不毛なせめぎ合いを繰り広げさせようとする。
すると、背後から輝男に犯され続けている葵は、体の震えを抑え切れず、バランスを崩し、うつ伏せながら倒れ込んだ。
シーツをつかむ握力を増し、汗と涙をにじませながらグッと歯を食いしばると、
「ダ、ダメ……イっちゃう……イく……!」
声を震わせながら、ようやく自らの限界を告げる。
輝男は葵の今の言葉を聞くと、激しく小刻みに自分の腰を葵の美尻にぶつける。
引っぱたくような肉と肉の衝突音が響く中、
「あ、葵……! 俺も……!」
荒く息を弾ませ、絞るような声を上げながら、輝男もまた自らの限界を告げる。
ラストスパートをかけるかのような輝男の動きに、
「き、来て……! 早く……! そのまま……私の中に…全部……!」
葵は弱々しく声を震わせながら、うながすかのように輝男に呼びかける。
輝男は葵の今の呼びかけに、すぐに言葉を返さず、そのまま腰をぶつけ続ける。
今にも破裂してしまいそうなくらいに固く膨張している剛直が、なおも葵の中で激しく行き来する。
すると、
「で、出る……! 出すぞ……葵……!」
熱っぽい声を上げながら、輝男が切々と葵に呼びかける。
葵は尻を引き上げられた状態でうつ伏せになり、繰り返し背後から腰を強くぶつけられながら、
「き、来て……早く……来て……!」
背後にいる輝男に向かって痛切に呼び返す。
と、次の瞬間、輝男が葵の美尻に向けて腰を強く一突きさせると、
「あぁっ……! あ、天江君……好き――――――……!」
葵は体を大きくのけ反らせ、絶頂の声を上げる代わりに、自分を犯す男に対する愛を叫ぶ。
葵の今の叫びを聞くと、輝男は、深々と突き刺した自分自身から愛欲のほとばしりを一滴残さず吐き出した。
今日だけで五度目、恐らく打ち止めとなるだろう熱い奔流が、葵の中に流し込まれる。
愛欲に果て、本当の意味でグッタリと倒れ伏す葵は、自分の中に流れるほとばしりをそのまま受け止める。
(天江君の熱いの……私の中……いっぱい……)
恍惚とした美貌を絶頂に呆けさせ、目元からうっすらと涙をこぼしながら、内心、歓喜の念をつぶやく。
これ以上は無い愛欲を受け止めた嬉しさと、これでしばし事が途切れることへの寂しさが、葵の中で混ざり合う……
◇ ◇ ◇
闇と静寂が、桜月の自室を覆う。
ほんの一時間ほど前、立て続けの激しく濃厚な交わり合いがあったことが嘘のように、部屋の中はシンと静まり返っている。
ベッドの上では、桜月と葵に左右から挟まれている輝男の上に布団が被せられている。
桜月も葵も、共に輝男の方を向くようにして横たわりながら眠っている。
愛欲に満ちたセックスに疲れ、身も心も満たされた状態で眠りについているのだ。
しかし輝男は、寝付けないまま呆然と天井を見上げる。
(さっきは無我夢中だったけど……
いざ、事が終わると、とても寂しくてむなしいものを感じるな……
明日からは、本当に受験勉強に全力集中しないと……)
呆然とした面持ちでさっきまでのセックスを振り返り、これから待ち受ける事態に対する切々とした思いをつぶやく。
受験勉強に臨まねばならない気持ちに変わりは無いが、その一方で、愛欲の交わりが終わったことに対する名残惜しさを捨てきれずにいる。
すると、
「天江君……好き……大好き……」
向かって右側で眠り続ける葵が、寝言を漏らした。
輝男がふと葵の方に目を向くと、
「輝男君…いつまでも……一緒だよ……」
後ろの方から、穏やかな寝言がかすかに聞こえて来た。
後ろを振り返ると、輝男の名を寝言で呼びながら眠り続ける桜月の顔が見えた。
改めて二人の寝顔を交互に見ると、桜月も葵も、これ以上は無いくらいの穏やかな寝顔を見せている。
二人の寝顔に、気持ちが重くなりかけた輝男は、フッと表情を和ませる。
間も無くして、輝男もまぶたを閉ざし、自分を心から愛する同級生美少女たちに挟まれながら、遅ればせの眠りに入る……
◇ ◇ ◇
朝陽が高々と昇る快晴の空が、桜月の家を見下ろす。
一階のリビングでは、輝男が、桜月、葵とテーブル越しに向き合いながら食事をしている。
テーブルの上には、ご飯、味噌汁、焼き魚、目玉焼きが、三人分、並べてある。
輝男と葵は、美味しそうに朝食のメニューを口にする。
「昨日の夕飯もそうだったけど、桜月って、冗談抜きで料理が上手いよな」
「定期考査では私の方が順位が上だけど、料理においては私なんか、全然、歯が立たないわ」
「もう、二人とも大げさに言って」
輝男と葵の称賛に、桜月は呆れたような返事を返しつつも、満更でもないと言った表情を見せる。
輝男たちはそのまま、朝食を進める。
すると、輝男の手元に置いてあるスマートフォンが振動音を鳴り出した。
輝男は一旦、食事の手を止め、スマートフォンを拾い上げる。
「…ったく、誰だよ、こんな時に……。もしもし…」
愚痴をこぼしながらも輝男が電話に出ると、
『あ―――輝ちゃん。アタシよアタシ』
電話の向こうから聞き慣れた快活な声が聞こえて来た。
電話の向こうから呼びかける声に、輝男は呆れ顔でため息を付く。
「小春、お前、一体、何の用なんだ?」
呆れながら電話相手――すなわち、小春に向かって呼びかける輝男を、桜月と葵は食事を進めながら注視する。
『輝ちゃん、ずっと会ってなかったから、心配で心配で……』
「ずっと会ってなかった……って、四日前に会ったばかりだろ?」
『そりゃそうだけど、パパとママに、当分、輝ちゃんに会いに行くなって言われたものだから……
そんなこと言われたら、例え、昨日、会ったばかりでも、一年以上も会ってないかのような気分になっちゃって……』
「それぐらいのこと、少しは我慢しろ。
俺もお前の兄貴も、今、どんな状況か、わかってるだろ?
なのに、また無理をして俺に会いに来たりでもしたら、マジで絶縁され、別れさせられるかもしれないんだぞ」
『もう、輝ちゃんったら……パパとおんなじこと言って……』
呆れながら言い聞かせる輝男に、電話の向こうの小春はすねたように言い返す。
電話越しでの二人のやり取りに、桜月と葵はついつい笑みをこぼす。
すると、
『ところで、輝ちゃんさぁ……どうしても聞きたいことがあるんだけど……』
電話の向こうから、小春がたずねようとする。
「何だ?」
『輝ちゃん、今、大学受験のための勉強で必死になってるだろうけど……
まさか、向こうで他の娘とヤりまくってなんかしてないよね?』
電話越しでの今の問いかけに、輝男はまたも呆れ果てたような顔を見せる。
「そんなこと、してるわけ無いじゃないか。
ただでさえ、俺も彼女たちも受験勉強で必死なのに、勉強サボってエッチしまくるわけにはいかないだろ」
呆れながら、わずかでも揺るがない口調で、小春に嘘の返答をする。
ごく自然な態度で事実とは異なる返答をする輝男を見て、当事者である桜月と葵はまたも笑みをこぼす。
しかし、
『ふ―――ん。やっぱり、輝ちゃんって真面目なんだね』
電話の向こうにいる小春は、輝男の言ったデタラメを信じ切ったかのような返事を返す。
すると、
『輝ちゃん、マジで受験勉強、頑張って。
東大に入れても入れなくても全然、構わないけど……
受験に失敗して、大学全部、落ちちゃったなんて、絶対に許さないから……』
打って変わったかのように、真剣みを帯びた口調で、電話の向こうから励ましの言葉をかける。
小春の今の励ましを聞くと、輝男は自ずと元気な笑みを浮かべる。
「あぁ……。俺、絶対、頑張るよ。
だから、小春も遠くから俺のことを見守り、応援してくれ」
元気のいい声で励ましに応じると、輝男はスマートフォンの通話を切った。
スマートフォンを卓上に戻すと、再び朝食を再開しようとする輝男。
すると、
「小春ちゃん、ホントにいい娘なのね……
例え、会いに行けなくても、こうして輝男君に声援を送ってくれるんだから」
桜月が感慨深げに笑みを浮かべながら、輝男に言葉をかける。
横にいる葵も、輝男に優しい笑みを浮かべる。
「私たち、必ず、志望大学に入れるよう、お互い、頑張りましょう」
「あぁ……」
笑みを浮かべて言って来る葵に、輝男もまた笑みを浮かべて応じる。
愛欲の一夜を経て、輝男も桜月も葵も、次への一歩を踏み出す決意を強めていく。