由比ヶ浜の近くにある広大な敷地の真ん中に、整然としたたたずまいをした三階建ての建物が広々とそびえ立つ。
敷地内の駐車場には、一台のワンボックスワゴンが駐車している。
建物の正面入口を抜け、中に入った輝男たちは、感嘆しながら広々としたロビー、ラウンジを見渡す。
「すごいきれい……」
桜月が呆然としながら感嘆すると、
「ホントにここに泊まるんですか?」
輝男が前にいる理華と石上にたずねる。
「とても高そうに見えるけど、宿泊代も手ごろだし」
理華は、後ろにいる輝男たちの方を振り返らず、安心をうながすかのような言葉を返す。
理華と石上に先導されるように、輝男と桜月、葵、千早は、ホテル・シーサイドベスト由比ヶ浜の奥へと歩を進める。
暗くなっていく空が、ホテル・シーサイドベスト由比ヶ浜の建物を見下ろす。
建物一階の大食堂に、輝男、桜月、葵、千早、そして、理華と石上が入って行く。
目の前に並べられているビュッフェ形式のメニューに、一同は思わず目を見張る。
「どれもこれも美味しいものばかりだが、くれぐれも食べ過ぎてお腹を壊さんようにな」
石上が言うより早く、輝男たちはメニューの方へと向かい、思い思いにメニューをピッキングする。
輝男はチキンライスとデミグラスハンバーグ、そして、クリームチャウダーをピッキングし、トレイに載せると、近くのテーブルに腰を下ろす。
「うむ……美味い……」
美味しそうにメニューを食べ、自ずと箸を進ませる輝男。
そこへ、一人の若者が、大盛りに盛られたメニューを載せたトレイを両手に持って、輝男の真ん前に腰を下ろした。
輝男とテーブル越しに向き合っていることなど構わず、自らがピッキングしたメニューに喜色満面といった様子である。
「あぁ……すげぇ、うめぇもんばかりだ」
今にもよだれが垂れそうな面持ちで歓喜の声を上げる若者。
メニューを食べ始めようとして、ふと正面の方を向く。
すると、輝男も偶然に顔を上げ、正面を向く。
途端、輝男と若者はテーブルを挟んで目を合わせると、
「あ―――!!」
二人とも、互いに相手を見ながら驚きの声を上げた。
「お、大富!」
「天江、お前、どうしてここに!?」
輝男と豪はお互いを認めるなり、思わず驚きながらたずねる。
しかし、すぐに驚愕を収め、夕食を再開する。
「まさか、お前らと同じ宿だったとは……!」
「それは、こっちの言うセリフだよ」
輝男はため息交じりに豪に言い返す。
一方、少し離れた別のテーブルでは、
「まさか、また、最上さんと一緒になるなんて……」
「ここは、ベスト・グループが運営するホテルですわ。
私がここを利用するのも当然ではありませんか」
深く嘆息する葵と柔和な笑みを絶やさない静流が、テーブルを挟んで言葉をかける。
「それより、どうして、皆様、輝男さんと別々の席でお食べになるのですか?」
「そう言うあなただって、彼とは別々じゃない」
メニューを口にしながら言う静流に、千早は、向こうの席にいる輝男と豪を一瞥しながら言い返す。
「豪さんったら、私といちゃつくとご飯が不味くなるとか言って、別の席に行ってしまったんですの」
静流は顔色一つ変えず、豪と別々になった理由を説明する。
不満にあらわにするどころか、相手が照れ隠しでもしていると思って、逆にほほ笑ましく受け止めようとしている。
静流の横で黙々と夕食を食べている桜月は、ふと手前の方に目を向ける。
視線の先には、理華と石上が並んでメニューを口にしている。
普通に食事を進めている二人を見て、桜月は口を開く。
「随分と普通にご飯を食べているんですね?」
「それがどうかしたの?」
「どうせ、一緒に食べているんですから、“はい、あなた、あ―――ん♪”ぐらいしてもいいですのに」
柄にもなくからかいの言葉をかける葵に、理華と石上は思わず恥じらいに顔を真っ赤にする。
「く、黒山! お前ともあろう者が、ふざけたことを言うな!」
顔を真っ赤にして叱責する石上に、当の葵を含めて少女たちはドッと笑い出す。
◇ ◇ ◇
一時間ほど経った頃――
ホテル二階にある大浴場に、輝男、豪、そして、石上の姿がある。
湯気が立ち込める中、お湯の溜まった浴槽に身を沈める三人は、深くため息を付く。
輝男は、満喫した表情で湯船に浸かりながら、ガラス張りの窓の向こう、彼方に見える由比ヶ浜を眺める。
輝男の傍では、同じように湯船に浸かっている豪が、窓の外を眺めずに、つまらなそうな顔を見せる。
「ここの風呂も確かに気持ちいいけど……
全然、混浴じゃないなんて、楽しみがメッチャ半減しちまうぜ」
「何を言う。そんなハレンチでふざけたことは絶対に許されんぞ」
「何を言ってやがる。自分だって、混浴OKだったら誰よりも先に色めき立つくせに」
「いい加減にしろ、貴様!」
ハレンチな愚痴をこぼした挙句、聞き捨てならないことを言ってのける豪に、石上はたまらず怒りをあらわにしながら腰を上げる。
「先生、落ち着いて……! …ってか、大富も今のは口が過ぎるぞ」
二人の間にいる輝男は、恩師をなだめつつも、豪に強く苦言を言う。
一方、壁を隔てたすぐ隣では、桜月、理華、葵、千早、そして、静流が、気持ち良さそうな表情で浴槽に身を沈めている。
「やっぱり、季節を問わず、温泉はいいわね」
「そうですね。体の芯まで温まって、疲れがいっぺんに吹っ飛んじゃう」
満悦の表情でつぶやく理華に、千早が同意の念を返す。
「ここ鎌倉へ観光に来るお客様のために、日々、万全の体勢を整っていますから、当然ですわ」
このホテルのオーナー令嬢である静流が、得意げに言う。
理華は、浴槽のお湯を自分の顔にかけると、深くため息を付いた後で口を動かす。
「しかし、こうして、私たちが天江君と一緒にいることを知ったら……
“あの娘”も死ぬほど悔しがるんじゃないかな……」
半ばからかうかのように独り言を言うと、
「そもそも、今回は卒業旅行ですから、“彼女”は参加したくても参加できる資格はありませんから」
すぐ傍にいる葵がすかさず言い返す。
すると、理華とまっすぐ向き合う桜月が、半ば気まずそうな顔をかつての担任に見せる。
「あの……小春ちゃんのことなんですけど……
この後、私たちも天江君も大学進学で上京しますから……
彼女、会おうと思えば、いつでも天江君に会えますよ……」
恩師の言葉に水を差す気まずさをにじませながら、理華に言葉をかける桜月。
かつての可愛い教え子からの“ツッコミ”に、理華は一瞬、苦い顔を浮かべ、言葉を詰まらせる。
「私も言いたくないですけど……
あと、もう少ししたら、私たちだけでなく天江君とも離れ離れになってしまうのは、先生の方なんですから」
気まずい表情で葵が言葉をかけると、
「もう、皆ったら! だから、今回、一緒に旅行をしているんじゃない!」
風呂の湯気と恥ずかしさに顔を真っ赤にして、理華はたまらず声を上げる。
そのまま桜月たちに背を向けると、口元まで深々と身を沈める。
温かい水面にブクブクと泡を立てる理華の大人げない姿に、桜月たちは笑みをこぼし、笑い声を上げる。
思わずかつての担任をからかう羽目となったが、桜月たちは楽しく和やかな雰囲気の中、入浴のひと時を過ごしていく。
◇ ◇ ◇
二階の奥にある八畳の和室に、輝男たちの姿がある。
畳が敷かれた部屋の中には、四人分の布団が隙間無く敷かれている。
ふすまで隔てられた部屋の奥、外側の窓際で、輝男は一人、窓を開きながら、遠くに見える海――由比ヶ浜を眺めている。
入浴を終えた輝男は、浴衣姿で感嘆とした面持ちを見せている。
(夜の海も風情があっていいよな……。散歩でもしたい気分だよ)
宿泊室から見えるオーシャンビューに深く感嘆する輝男。
歴史ある街並みと名所、そして、目の前に広がる美しい自然――
それだけでも、鎌倉に足を運んだ甲斐があったというものだ。
すると、背後の方から賑やかな嬌声が響いてきた。
輝男が後ろを振り返ると、突然、真正面から柔らかな枕が輝男の顔面にヒットした。
「ご、ごめんなさい……」
同じく浴衣姿の千早が、申し訳なさそうな面持ちで輝男に謝る。
千早と向き合っている桜月と葵が、枕を手にしたまま輝男の方を振り返る。
「……ったく、千早まで……。君たちもはしゃぎ過ぎだよ」
呆れ顔を見せながらため息交じりに言葉をかける輝男。
輝男の今の言葉に、桜月たちは恥ずかしそうに顔を赤らめて言葉を詰まらせる。
「だって……二年の修学旅行の時、枕投げとかできなかったから……」
「私も、枕投げなんて、やりたくても今までずっとできなかったから」
葵と千早が恥ずかしそうに言い返すと、
「別にやるななんて言わないけど、他にも宿泊客はいるんだから。
余りやり過ぎると、俺も君たちも恥ずかしい思いをするだけだし」
輝男がなおも呆れた調子で、彼女たちに言葉を返す。
「じゃあ、天江君も一緒にやってくれる?」
枕を手にしたままの桜月が、笑みを浮かべながら輝男に呼びかける。
「悪いけど、遠慮しておくよ」
苦笑いを浮かべながら丁重に断ると、輝男は再び、窓越しに夜の由比ヶ浜を遠望する。
楽しげに枕投げを再開する桜月たちの嬌声が耳に届く中、いつまでも夜の海を遠くに見つめる。
「あの娘たちったら、遠慮無しにはしゃいじゃって」
壁一枚隔てた隣の八畳の和室で、理華が布団に入りながらほほ笑ましく独り言を言う。
壁の向こうから聞こえて来るかつての教え子たちの嬌声に、つい笑みをこぼしてしまう。
旅の解放感と気の置けない親友同士の和やかな雰囲気に押された桜月たちの振る舞いに、注意に向かうどころか、この場に踏みとどまったまま、隣室で繰り広げられている行為をほほ笑ましげに受け止める。
その隣では、同じく布団に入っている石上が、顔を赤くし、緊張した面持ちをうつむかせている。
桜月たちの賑やかな声は、反対側の隣室にも壁越しに届いている。
「日向さんたち、とても楽しそうですわ……
私も仲間に入れて欲しいわ……」
既に布団を敷いていた静流が、羨望の念に表情を曇らせている。
ふと、横を振り向くと、既に寝床に伏せている豪が、大きくいびきをかいていた。
同室者に対していささか配慮に欠くかのような眠りっぷりに、静流は思わず苦笑する。
一時間ほど経った頃――
輝男は、枕投げを終えた桜月たちと一緒に布団に入り、寝ようとしている。
四つに横並びされた布団の向かって右端の布団で、輝男は寝床に着いている。
「しかし、よく、理華先生も“イシテツ”も、男女同室を許してくれたな」
「自分たちだってそのつもりなのに、私たちはダメ…だなんてできないじゃない」
「卒業生同士、婚約者同士が同じ部屋で一夜を過ごすのは当然のことでしょ?」
輝男のつぶやきに、彼の真横にいる桜月と、向かって左端の布団に寝入っている葵が言葉を返す。
「さぁ、もう、私たちも寝ましょう」
桜月と葵に挟まれている千早が、そう言いながら部屋の照明を消す。
真っ暗になった和室の中で、輝男たち四人はまぶたを閉じ、眠りに着こうとする。
卒業旅行一日目を、闇と静寂の中での安眠でもって終えようとする。
三十分ほど経った頃――
静かな寝息を立てて眠り続ける葵と千早の耳に、壁の向こうから異様な物音が聞こえる。
『あぁっ……いいっ、すごい……! もっと……もっとぉ――――――……!』
妖艶な喘ぎが、ハッキリとした音量で葵と千早の耳に流れる。
『うぅっ、んっ、んくぅっ……! ヤダ……! 何度も……奥に当たってる……!』
同じ妖艶な声が、歓喜の念を上げているのが、葵たちの耳にも届く。
間も無くして、葵と千早は眠りを妨げられたかのように目を開いてしまう。
(まさか……先生……!?)
布団に深々と潜り込むと、驚愕の形相を浮かべながら、内心、そうつぶやく葵。
葵はすぐに、壁の向こうの隣室で、理華と石上がセックスの真っ最中であることを認めた。
葵の推測通り、壁の向こうでは、布団の上で仰向けになっている理華が、真正面から腰をぶつけられている。
既に生まれたままの姿となっている理華は、真正面からの衝突に応じるかのように、肢体を前後に揺らす。
真正面から理華を犯す者は、揺れる理華の身に応じて、胸元のDカップバストがブルブル震えるのを目にする。
「あぁんっ、いいっ……! こんなすごいの……初めて……!」
「り、理華さん……り、理華……!」
大きく身悶えながら恍惚の声を上げる理華に、石上は、熱に浮かされたかのような声で応じ、繰り返し腰をぶつける。
「て、鉄也……さん……も、もっと……もっと……あぅっ!」
艶やかではあるが息も絶え絶えといった様子で自分を犯す婚約者に切望する理華。
共に可愛い教え子を抱える高校教諭であることを忘れ、男と女として、本能のまま、欲望のままに、淫欲、愛欲に耽り切る。
壁の向こうから聞こえてくる艶やかな咆哮は、輝男の耳にもかすかに届く。
眠りを妨げられながらも、体を横たわらせ、形ばかりでも就寝のポーズを取る。
(理華さんも“イシテツ”も、よりによって俺たちがいるすぐ近くで……)
恩師二人のまさかの交わり合いに、内心、呆れ、困惑する思いを募らせる。
そこへ、真横から何者かが潜り込んで来る。
布団がかすかに動くのを認めると、輝男は後ろを振り返る。
振り返った先には、戸惑いの表情を赤らめる桜月の姿があった。
「桜月……」
「ごめんなさい……。何だか、寝付けなくて……」
桜月が申し訳無さそうに詫びの言葉をかけると、
『あぁっ、イヤッ、イ、イっちゃうっ……イくぅ――――――』
絶頂を告げる理華の叫びが、輝男たちの耳に容赦無く突き刺さる。
すると、一旦、消された部屋の照明が、再び、煌々と照らされた。
明かりの下では、輝男たちが、布団の上で腰を下ろしながら互いに向き合っている。
いずれも、戸惑いと昂揚の混ざった複雑な表情を赤らめ、お互いをジッと見つめ続ける。
「まったく……何、考えてんだか……」
自分たちがすぐ傍にいるのを知ってか知らずか、壁の向こうで繰り広げられたセックスに、輝男は呆れ顔でため息を付く。
深く嘆息した後、ふと、顔を上げると、桜月、葵、千早が、乞うようなまなざしで黙って見つめているのに気付いた。
「どうしたの……?」
輝男が首を傾げながらたずねると、
「ねぇ……シましょ?」
葵がときめくような面持ちを紅潮させながら、そっと輝男に呼びかける。
葵の今の呼びかけに、輝男は驚きながら顔を真っ赤にする。
驚きの余り、輝男が何も言い返せずにいると、
「せっかく、こうして皆、一緒にいるのに、何もしないなんて口惜しいじゃない」
葵の横にいる千早が、彼女を後押しするかのように、輝男に切望の言葉をかける。
「私たち、これからは東京でも一緒になるかもしれないけど……
でも、やっぱり……ね?」
輝男のすぐ傍にいる桜月が、覗き込むように彼の顔を見ながら、そっとささやくように呼びかける。
絆を深め、何度も体を重ねた少女たちの求めに、輝男は顔を赤らめたまま言葉を失う。
少なくとも、頑なに拒む態度は決して見せない……
◇ ◇ ◇
薄明かりが部屋を彩り、窓の外に見える月明かりがそこに加わる。
輝男は浴衣姿のまま、部屋の真ん中に腰を下ろしている。
しかし、浴衣の下にある股は素裸になっている。
浴衣の下から突っ立つ肉の棒に、浴衣を着た三人の美少女が群がる。
まっすぐ向き合う葵が、肉の棒の先端をくわえ、しゃぶっている。
横の表面を千早が舌を出しながらペロペロと舐め回すと、根元の部分を桜月が口に含む。
「んむっ……んん……んうぅ……」
「ハァ、ハァ……んぅ……あ……」
ウットリとした葵のうめき声と千早の切なそうな呼吸音に、
「気持ちいい?」
根元を隈無く舐め回す桜月の呼びかけが、輝男の耳に重なって聞こえる。
間も無くして、三人は輝男自身の先端を三方からまっすぐ見つめる。
まるで示し合わせたかのように、千早、葵、桜月…と順々に輝男自身をくわえ、しゃぶっていく。
交互に仕掛けて来るトリプルフェラを、輝男は成すすべ無く甘受する。
誰のかわからないくらいの唾液が跳ねるような音と、
「んうぅっ……ん……んぅ……」
艶やかなうめき声が途切れること無く聞こえる。
輝男は眼下の光景を眺めながら、のぼせ上ったかのように熱っぽい顔を見せる。
三人の美少女が、続けざまに間を置かず、男自身を熱心にくわえ、しゃぶっていく。
数え切れないくらいにフェラチオを受けた輝男も、今のフェラチオにはいつも以上に昂ってしまうのを避けられない。
「んんっ、んぐっ……! んむぅっ……!」
息詰まるようなうめき声を漏らしながら、ウットリとした面持ちで男自身をフェラチオし続ける千早を見ると、
(予備校では人を近付けさせないくらいに真面目で厳しく……
来月からは東大生になる千早が……
自分から進んで、喜んで、俺のモノを貪っているなんて……!)
初めて千早と会った時のことと東大入試合格発表の時のことを続けて思い出しながら、何とも言えない思いを内心、叫ぶ。
既に千早の口内では、輝男自身は固く、膨張している。
固く、膨張した輝男自身を口内にとらえて、千早はたまらず、息詰まるようなうめき声を漏らす。
しかし、間も無くして、輝男自身を口から離す。
輝男自身は、唾液にまみれ、固く膨張しながらいきり立っている。
そこへ、浴衣をはだけさせた葵が、すかさず、輝男自身を自分の左右のふくらみで挟んだ。
大きくなだらかな丸みを帯びた形よいEカップバストが左右から挟み付けると、固くいきり立つ剛直を上下にこすり始めた。
図らずも備わった美巨乳でもって、愛する男のモノをパイズリする葵。
「もう、黒山さんったら、ズルい……」
まるで大事なものを横取りでもされたかのように、顔を紅潮させながら、葵に憤りを言ってくる千早。
しかし、葵は構わず、左右からの肉圧と上下に繰り返される摩擦で、輝男自身に刺激を加え続ける。
「気持ちいいでしょ? イきたかったら、いつでもイって」
パイズリを続けながら、ウットリとした声で輝男に呼びかける葵。
輝男は、強めに自分自身を胸でしごき続ける葵と、肉の谷間からはみ出る剛直の先端を黙って見つめる。
(今、こうして、夢中にパイズリしている娘が……
かつては、“鬼の生徒会長”とも呼ばれるほど、誰よりも真面目で厳しい生徒会長を務め……
来月、四月から早大生になるなんて……
絶対に、誰も信じられないだろう……!)
葵を黙って見つめながら、内心、驚嘆の念でつぶやく。
恐らくは、自分に対してのみ愛欲、淫欲に狂うメスとしての姿を見せてくれることに、驚愕の念と多少の優越感を混在させながら胸の内に抱える。
それは、今、パイズリを続けている葵だけでなく、真下から根元の部分に舌を這わせ、口に含む千早に対しても抱いていることだろう。
そのまま、葵と千早を眼下に見つめていると、
「輝男君……」
横からそっとささやくような声が聞こえて来た。
声が聞こえて来た方を振り向くと、桜月が目の前で膝立ちの体勢を取っていた。
すがり付くような面持ちと乞うようなまなざしで輝男をまっすぐ見つめ、頬をハッキリと赤らめている。
「さっきから、葵さんや千早さんばかり……
私だってちゃんといるのに……」
不機嫌に表情を曇らせ、すねたような言葉をかけると、自ら着ていた浴衣をはだけさせる。
形良いCカップの美乳が、輝男の目の前に突き付けられる。
股から突っ立つ自分自身が二人の美少女に貪られる中、輝男は桜月とキスを交わす。
至近距離から優しく抱き締める桜月の裸の胸を、輝男は左右の手で揉みしだく。
舌先を絡ませ合いながら、手のひらを通して、桜月の胸の柔らかな感触を堪能する。
「ん……んぅ……んん……」
輝男と舌を絡ませ合う桜月は、彼による愛撫に感じ入ったのか、艶やかなうめき声を漏らしていく。
桜月の裸の胸を愛撫し続け……
葵による左右からの肉圧と摩擦、真下から舐めて来る千早の動きを甘受し……
体のあちこちからほとばしるみだらな刺激が、体内の一か所に集中的に流れ込んでいく。
股の内側では、輝男の欲望がマグマのように煮えたぎっていく。
同級生美少女三人を責め、あるいは逆に責められていることで、輝男は今までに無いくらいの昂ぶりにさいなまれている。
やがて、輝男は桜月とのディープキスをやめた。
彼女の胸を愛撫していた左手を離すと、すぐに、桜月の大事なところに中指、人差し指を差し込ませる。
桜月の足首には、既に、白いショーツが引っかかった状態にある。
二本指がゆっくりと行き来を繰り返す様に、
「あぁっ……イヤ、ヤダ……」
桜月は、輝男を抱き締めたまま何度もビクンとのけ反り、切なそうな喘ぎを漏らす。
すると、
「天江君……お願い……」
傍から熱っぽくささやく声が聞こえて来た。
声が聞こえてきた方を振り向くと、千早がすがり付くような面持ちを赤らめながら、輝男をまっすぐ見つめていた。
乞うようなまなざしを震わせ、浴衣をはだけさせて裸の胸をさらす。
桜月と同程度の柔らかなふくらみに、輝男は顔をうずめ、吸い付いていく。
左右の手で桜月の胸を揉みしだき、大事なところに指を差し込みながら、一方で、器用にも、千早の胸に赤ん坊のように吸い付く。
「あぁ……ヤダ、もう……赤ちゃんみたい……」
胸先を貪られて歓喜に声を震わせる千早。
千早の真向かいでは、
「あぁっ、いい……とっても…気持ちいい……」
胸と秘所を同時に責められている桜月が、恍惚の念を艶やかに上げる。
その下では、左右のふくらみからはみ出た輝男自身の先端を、葵が舌で舐め回していた。
彼女の大きな胸がもたらす肉圧と摩擦は、そのままの状態で輝男自身を責め続けている。
一通り、舐め回すと、固くいきり立つ肉の棒の先端をくわえる。
「んむっ、んうぅ……んん……」
首を傾げ、回すようにしゃぶりながら、パイズリを更にペースアップさせる葵。
来月から同じ大学に通う桜月の柔らかい美乳と生温かい秘所を左右の手で弄り続け……
念願の東大生となった千早の美乳を赤ん坊のように貪り……
早稲田大学に無事に入った葵のパイズリフェラを甘受し……
三人の同級生美少女の淫欲、愛欲に取り巻かれながら、輝男は、卒業旅行一日目の夜を過ごす……
◇ ◇ ◇
同じ頃、隣の宿泊室では……
「豪さん、豪さん……」
静流が身を屈めながら、真ん前で眠り続ける豪に呼びかける。
しかし、ただ呼びかけているだけではない。
豪の布団を剥いで、彼の素裸の下半身をさらすと、自らも浴衣をはだけさせる。
裸の胸をさらし、豪の肉の棒をギュッと左右から挟む。
「起きて……起きて下さい……豪さん……」
そっと呼びかけながら、なおも眠る豪に向かってパイズリを仕掛ける。
自らが愛しむ男のモノに柔らかな肉の刺激を加えつつも、どこか面白くない……と言うか、寂しそうな顔を見せる。
(先生方ったら、私たちにあれこれ言ってくるのに、自分たちは好きなだけ羽目を外しているし……
輝男さんも今頃、日向さんたちと……)
浮かない形相の奥で、不満めいたつぶやきを発する静流。
彼女もまた、旅の解放感から愛欲の交わりをしてしまっている理華と石上に気付いている。
そして、壁の向こうで繰り広げられているであろうもう一つの媚態に思いを馳せる。
完全なまでの寝顔を見せ、いびきをかく豪だが、彼の陰茎は最愛の娘の胸中で固さを増していく。
「豪さん……起きて下さらないと……私、輝男さんのところに参りますから」
なおも眠り続ける最愛の男に向かって、もう一人の最愛の男の名を持ち出し、脅しめいた言葉をかける静流。
それでも静流は、豪からその身を離そうとしない。
桜月、葵、千早、更には理華だけではない。
静流もまた、最愛の男と一緒の旅の解放感に、率直な思いを爆発させている。