※この作品はR-18です。

天江輝男の日常   作:原野イアン

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輝男と桜月のラブホデビュー

 天江家のリビングで、輝男は真純と二人、テーブル越しに向き合っている。

 真純は輝男をまっすぐに見つめると、彼の前に三枚のチケットを差し出す。

 

 「義母さん、これは?」

 

 「いいから、黙って受け取って」

 

 真純にうながされて、輝男がチケットを手にすると、

 

 「これって、ホテルの宿泊券じゃないか」

 

 義母に向かって言葉を返す。

 輝男が受け取ったチケットには、

 

 “ホテル・シーサイドベスト 宿泊券”

 

 と、大きく見出しが記されている。

 

 「どうしたの? これ」

 

 「お父さんが、皆のために、七人分もチケットをよこしてくれたの」

 

 「父さん……が?」

 

 嬉しそうに笑みを緩める真純に対して、輝男は半ば戸惑ったような顔を見せる。

 普通であれば、素直に喜ぶべきかもしれないが、何故かそうすることができないようだ。

 

 「義母さんや瑠奈たちの分は受け取ったから、これはあなたとお友達の分よ」

 

 「え?」

 

 「皆の都合がつければ、今度の土日にでも、皆で一緒に一泊二日の海水浴に行こうと思ってるの」

 

 「か、海水浴!?」

 

 「だから、輝男さんも、是非、お友達を参加させてあげて」

 

 「あ……うん……わかったよ……。ありがとう……義母さん……」

 

 笑みを絶やさずに言う義母に、輝男は思わず呆気に取られたような顔で返事をする。

 ホテルの宿泊券を受け取ることも、海水浴に行くことも、まったくの想定外だったのだろう。

 真純に返事をすると、手にしている三枚のホテル宿泊券に目を向ける。

 

 (しかし、父さん……一体、どういうつもりなんだ……?)

 

 輝男は三枚のチケットを見下ろしながら、内心、怪訝の念をつぶやく。

 疑念にも似た思いは、この場にいない遠いどこかにいるであろう父親に向けられている。

 

 輝男の父にして真純の夫、そして、瑠奈の義父は、一人、天江家とは遠く離れたところにいる。

 別離のただ中にある父親からの予期せぬ贈り物に、輝男は一人、どう受け止めていいかわからない気持ちを抱える……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 カフェ・ホーリーで、輝男は一人の女性客とカウンター越しに向き合っている。

 

 「お邪魔だったかしら?」

 

 「いや、そんなこと無いですよ」

 

 「客足の少ない時間帯を狙ったんだけど、まさか、私一人だけだとはね……」

 

 「ほんの数十分前までは、息つく暇もありませんでしたから」

 

 和やかな笑顔を見せながら、輝男は神楽と向き合い、会話を交わす。

 間も無くして、輝男はアイスコーヒー、フランクフルトパイと一緒に一枚のチケットを差し出した。

 神楽はチケットを受け取ると思わず首を傾げる。

 

 「これは……?」

 

 チケットを受け取った神楽が首を傾げる。

 彼女の手にあるチケットには、“ホテル・シーサイドベスト 宿泊券”の見出しが記されている。

 

 「今度の土日、皆で一緒に海水浴に行こうと思ってるんですけど、どうですか?」

 

 輝男がそう申し出ると、神楽は、やや曇った笑顔を見せる。

 

 「ありがとう……。でも、今度の土日は無理だわ」

 

 「どうして?」

 

 「今度の土日、通ってる予備校の合宿があるから」

 

 「あ、そうか……」

 

 神楽の丁重な断りに、輝男は気まずそうな顔を見せる。

 神楽が今、大学受験の真っただ中にあることすっかり失念していたようだ。

 

 「あ、でも、合宿、キャンセルするから、今度の土日、一緒に…」

 

 「いや、合宿の方に行って下さい」

 

 無理を押すかのような神楽の申し出を、今度は、輝男が丁重に断る。

 

 「俺、先輩が今、大事な時期にあるのを忘れて、一緒に遊びに行こうなんて誘ったりして……」

 

 「別に、天江君は何も悪くないわ。ほんの二日だけ、羽根を伸ばすくらい大したことじゃないし……」

 

 「でも、目先のことにとらわれて、一番、肝心なことをおろそかにしてしまったら、元も子も無いから」

 

 輝男は神楽を話をしつつも、表情を気まずそうに曇らせる。

 受験勉強でいっぱいいっぱいであろう先輩に対して、罪悪感を募らせている。

 

 「俺、先輩と一緒に楽しいひと時を過ごすのもいいけど……

 それ以上に、先輩が自分の夢や目標に一歩でも進んで行けることを望みます」

 

 輝男がそう言葉を続けると、神楽は柔らかな笑みを見せた。

 

 「ありがとう……。そこまで私のことを考えてくれて……」

 

 神楽は笑みを浮かべつつ、輝男にそう言葉を返すと、

 

 「でも、せっかくだから、このチケットはもらっていいかしら?」

 

 言葉を続けながら、是非を問いかける。

 

 「もし、何かの機会があったら一緒に……ね?」

 

 「えぇ、いいですよ」

 

 神楽の今の言葉に、輝男は笑顔で返す。

 すると、店の入口ドアが開き、客が二人、入って来た。

 

 「あ、いらっしゃいませ」

 

 輝男は挨拶しながら、新たに来た客の方へ向かう。

 神楽は輝男からのチケットをしまうと、何も無かったかのようにアイスコーヒーを口にする。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 薄暗くなった空が、駅舎と辺りを行き交う人々を見下ろす。

 駅舎地下にあるファーストフード店で、高校生くらいの男女二人がテーブル越しに向き合っている。

 

 「これ、どうしたの?」

 

 桜月がチケットを手にしながら、向かい合って座っている輝男に問いかける。

 桜月の手には、輝男は真純から受け取り、神楽にも差し出したホテルの宿泊券がある。

 

 「今度の土日、皆で一泊二日の海水浴に行くんだけど、もし、よかったら…」

 

 「うん、行く。絶対、行く」

 

 桜月が輝男が話を終える前に快諾の返事をする。

 

 「でも、いいのか? 日向だって、バイトとかあるんだろ?」

 

 「大丈夫。何とか都合をつけて、休みもらうようにするから」

 

 桜月は自信に満ちた調子で輝男の懸念をはね付ける。

 嬉しそうに胸を弾ませる桜月を見て、輝男はついつい表情をほころばせる。

 

 

 十分ほど経った頃、輝男たちのテーブルの上に、二人分のメニューが並べられている。

 しかし、輝男と桜月は食事をするのを忘れて会話に夢中になっている。

 

 「日向の方も、コンビニでバイトをしているけど、そっちの方はどうなの?」

 

 「まぁ、その時、その時で忙しくなったり、そうでなかったりするわね。

 でも、今は何とか慣れたし」

 

 「俺の方も、最初はしんどかったけど、今はある程度は慣れたよ。

 お店のメニューも一通りはマスターできたし」

 

 「へぇ、すごいじゃない」

 

 桜月は笑みを浮かべながら、感心したような言葉をかける。

 すると、二人はようやくテーブルの上のメニューを食べ始めた。

 

 「しかし、今日はホントにいいのか? 夜遅くなって、家の人、心配したら……」

 

 「心配しないで。急に夕方のシフトに入ることになったから…って言っておいたから。

 まぁ、うちのパパとママ、あそこのコンビニに行くことなんてほとんど…って言うか、まったく無いから。

 それより、天江君の方は?」

 

 「俺はバイトの後、友達と一緒に夕飯を食べて、そのままカラオケに行くからって言ったから」

 

 「天江君も悪い人ね。あんな素敵なお義母(かあ)さん相手に嘘を付くなんて」

 

 桜月はクスッとほほ笑みながらも、輝男をやんわりとたしなめる。

 会話を弾ませつつも、二人はそのまま食事を進める。

 

 

 一時間ほど経った頃――

 

 駅の地下を出た輝男と桜月は、駅前のショッピング街でウィンドウショッピングを楽しんだり、ゲームセンターで遊んだりしながら、更に一時間ほど、一緒のひと時を過ごした。

 やがて、二人は、ショッピング街から少し外れた裏通りに歩を進めた。

 行き交う人もまばらな通りを、二人は手を握りながら黙々と歩く。

 すると、二人の足が止まった。

 二人の目の前には、三階建ての建物がそびえ立っている。

 正面の出入り口には壁のようなものが建てられており、

 

 “Hotel LoveBest”

 

 と記されたプレートが備え付けられている。

 二人は半ば緊張した面持ちで、件の建物――ホテル・ラブベスト――の前に立ち尽くす。

 二人の頬は自ずとほんのりと赤らんでいる。

 

 「ほ、本当に……行くの……?」

 

 「あ、あぁ……一度でいいから、行ってみたかったんだ……」

 

 「……大丈夫……かな……?」

 

 「大丈夫……。君が困るようなことは絶対にさせないから……」

 

 輝男と桜月は、緊張と羞恥に口ごもりながらも言葉を交わす。

 二人の顔はますます紅潮の度合いを増す。

 輝男は深く深呼吸をすると、意を決したように桜月を連れて建物の中に入った。

 輝男と桜月が今、入ったのは、ラブホテルである。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 ホテル・ラブベストに入った輝男と桜月は、今、件のホテルの二階の一室にいる。

 

 「何だか、普通のホテルとほとんど同じみたいね」

 

 桜月は輝男と一緒に室内を見渡しながらつぶやく。

 室内には、大型のツインベッドがど真ん中に置かれ、壁には大型液晶テレビがはめ込まれている。

 他には、入り口手前にサイドテーブルが置かれ、奥の方に大人二人が入れる程度のシャワールームが備えられているだけだ。

 シンプルだがしゃれ込んだたたずまいに、輝男も桜月もただただ感嘆するばかりだ。

 恐らく、二人はラブホテルに対して、かなりいかがわしい印象でも抱いたのだろう。

 実際には、普通のホテルにいるかのような雰囲気を感じ取っている。

 夏場のせいか、エアコンから流れる涼しい空気が、室内を居心地よくさせている。

 輝男と桜月は、無言のままベッドの淵に並んで腰を下ろす。

 二人はそのまましばらく黙り込むと、半ば緊張した面持ちで顔を赤らめてしまう。

 わざわざ、ラブホテルまで足を運んだにも関わらず、成すべきことをしないままジッとし続けている。

 やがて、輝男と桜月は、共に互いの方へ顔を向けた。

 それぞれの瞳に、これから求め合う相手の赤らんだ顔が映る。

 

 「ヤ、ヤダ、もう……そんなに緊張して……」

 

 恥じらいに満ちた調子で、桜月がぎこちなく言って来ると、

 

 「べ、別に、緊張してるわけじゃないけど……こんなところ、初めてだから……」

 

 輝男は緊張を隠せないまま言葉を返す。

 

 「そもそも、君とはホントに久しぶりだから……」

 

 「初めてのラブホだから、そうなのかもしれないけど……

 いつも通りにやれば大丈夫だから……

 少なくとも、学校の中やお家、それに外でやるよりは、安心できるし……」

 

 桜月はそう言いながら輝男に笑顔を見せる。

 再び、二人の間を沈黙が覆う。

 そして、そのまま二人は顔を近付けさせ、キスを交わす。

 輝男は桜月とキスをしながら、彼女の体をベッドの上にそっと押し倒す。

 輝男が見下ろす先に、私服姿のまま弱々しい顔で乞うようなまなざしを震わせる桜月の姿がある。

 輝男の手が桜月が着ている半袖のTシャツに触れようとした時、

 

 「待って」

 

 桜月がそっと制止を呼びかけた。

 輝男がその手を止めると、

 

 「明かり……消して……。何だか、恥ずかしい……」

 

 ほんのりと赤らむ美貌を横に背けながら、輝男に言葉をかける。

 輝男は桜月の今の言葉を聞くと、ベッドに備え付けられている照明スイッチを押す。

 すると、天井の電灯が薄明かりをともし、ベッドの傍にあるサイドライトが点灯し出した。

 薄暗い室内に必要最小限の明かりが薄々と照らされている。

 薄明かりの下、輝男はベッドの上で仰向けになっている桜月に、真上から再びキスをする。

 桜月と二、三回、キスを交わすと、桜月が着ているTシャツを脱がした。

 Tシャツの下から、色白の素肌とCカップはあろう美乳を覆うシンプルな白のブラジャーが姿を現す。

 そして、輝男はそのまま、桜月の下半身を覆うデニムのショートパンツも脱がす。

 ショートパンツの下からは、ブラジャーとお揃いのショーツと細く引き締まった色白の脚が姿を現す。

 桜月を下着姿にさせると、輝男もまた自ら服を脱ぎ出した。

 半袖のワイシャツと濃紺のジーンズを脱ぐと、グレーのノースリーブシャツと柄物のトランクスが、引き締まった体を包んでいるのが見えた。

 共に下着姿となった輝男と桜月は、再び上下に重なり合う。

 輝男の手が桜月の胸をブラジャー越しに揉みしだく。

 

 「あっ、あぁ……ハァ…ハァッ……」

 

 愛撫に感じ入ったのか、桜月の口からかすかな喘ぎと切なそうな吐息が交互に漏れる。

 輝男は桜月の喘ぎと吐息を聞き入りながら、彼女の胸を愛撫し続ける。

 輝男の手のひらは、ブラジャーの質感とその下にある柔らかな肉感を同時に味わう。

 

 「あ、ん……イヤ……うぅ……」

 

 輝男の愛撫に、桜月はイヤイヤと身悶えながら、消え入るような声で繰り返し喘ぐ。

 

 やがて、輝男の手は桜月のブラジャーをたくし上げた。

 ブラジャーの下から、裸の美乳がプルンと弾み出る。

 輝男はすかさず桜月の胸元に顔をうずめる。

 桜月の胸先の小さな桃色の蕾を舐め回し、口に含みながら、柔らかな裸の胸を直に揉み続ける。

 

 「うぅっ……んんっ……あぁっ……あっ、あんっ……」

 

 桜月の口から漏れる喘ぎは、徐々に艶を帯びていく。

 艶やかになっていく喘ぎを聞き入りながら、輝男は桜月の胸先を貪り、愛撫を続ける。

 輝男の口、そして舌は、桜月の胸先の蕾が徐々にピンと固くなっていくのを直に感じ取る。

 一方、円を描くように揉み続けるCカップバストは、内側からジンワリと熱が染み出て来ている。

 延々と繰り返される愛しき人による愛撫に、桜月はすっかり感じ入っている様子だ。

 すると、輝男はようやく桜月の胸元から顔を離した。

 そして、そのまま体を下の方へ下げ、桜月のはいているショーツに顔を近付けさせる。

 輝男の手がショーツに触れ、スルッと苦も無く脱がしてしまう。

 横から灯される明かりは、ショーツの下から姿をあらわした色白の素肌と恥丘、そして、恥丘を彩るブラウンの茂みをその光でとらえている。

 輝男は茂みの奥に顔をうずめ、そこでひくつく秘裂に舌を這わせる。

 ざらつく舌の感触が、肉の花弁に隈なく触れる。

 真下から来るかすかな刺激に、桜月は腰を浮かしながら、

 

 「あっ、あ、ハァ……」

 

 切なそうな喘ぎを漏らす。

 ペチャ、ペチャ…と唾液を跳ねるような音が、輝男と桜月の耳に届く。

 クンニを続ける輝男の嗅覚は、桜月の中から漂う芳醇なメスのにおいをとらえる。

 メスのにおいに煽られて更に舌の動きを増すと、今度は蜜のようなものがトロッと流れ出て来た。

 輝男はメスのにおいを嗅ぎながら、流れ出る蜜を舐め尽くそうとする。

 

 「うぅ、イヤ、ヤダ……」

 

 桜月は荒く息を吐きながら、艶やかに苦悶の声を上げる。

 イヤイヤと悶える桜月の下で、輝男は彼女の左右の太ももを抑え、大きく開かせ、付け根にある秘裂を舌でもって荒らし続ける。

 すると、

 

 「ま、待って……」

 

 輝男の耳に、制止を訴えるかすかな声が聞こえて来る。

 輝男が顔を上げると、弱々しい美貌を紅潮させながら、桜月が輝男の方を見つめて来た。

 乞うようなまなざしを震えさせると、

 

 「お願い……私にも……輝男君…の……」

 

 弱々しくも輝男にそう懇願する……

 

 

 ベッドの上に、二つの裸体が並んで横たわっている。

 互いに向き合いつつも、体の向きは各々、上下逆さまになっている。

 横たわる桜月の目の前には、隆々とした男のモノが股座から突き出ている。

 桜月は陰茎を手に取って、先端にチュッとキスをする。

 そして、口を開けると、陰茎をゆっくりとくわえ込んでいく。

 一方、輝男の目の前には茂みを備えた色白の恥丘が見える。

 細く引き締まった左脚を上げさせ、根元にある潤みを帯びた秘裂に顔を近付けさせる。

 先程、貪った肉の花弁に再び舌を這わせていると、

 

 「んっ、んんっ……んっ、んぅ……」

 

 甘くくぐもった声が輝男の耳に流れ込む。

 輝男の股の辺りでは、桜月が彼の陰茎をつかんだままゆっくりとしゃぶり続けている。

 桜月によるフェラチオを感じ取ると、輝男は彼女の秘裂を覆う蜜を舐め取ろうとする。

 唾液が跳ね、すするような水音と、

 

 「んぅっ、んむっ、んっ……ん、く……」

 

 唾液交じりの艶やかなうめき声が、室内に静かに響く。

 輝男と桜月は、いわゆる“シックス・ナイン”の体勢で互いを貪り合っている。

 輝男が舌でもって舐め回すたびに、桜月の中から蜜がトロトロとこぼれ続ける。

 舐め尽くそうとすればするほど、蜜の流れは勢いを増すばかりだ。

 加えて、メスのにおいも鼻をつくように強度を増す。

 輝男はたまらず、表面を舐め回すだけでなく、花弁の内側を舌でほじくろうとする。

 貪欲さを増す輝男の舌の動きに、

 

 「んっ、んうぅっ……!」

 

 桜月は彼の一物をくわえたまま、たまらずうめく。

 そして、抗するかのようにフェラチオをペースアップする。

 優しく撫でるようだった口の動きが、強くしごくものへと変わっていく。

 口の動きを増すだけでなく、根元に近い部分も細い手でもって懸命にしごく。

 口、そして、手によるしごきのせいで、輝男の陰茎は桜月の口内で固く、大きくなっていく。

 輝男は股の辺りが充血していくのを感じ取りながら、なおも桜月の大事なところを荒らし続ける。

 

 「んっ……ん、く……んぐっ……んふ……」

 

 男のモノでふさがれた桜月の口元から、息詰まるような艶やかなうめきが漏れる。

 固さと大きさを増す輝男の剛直に、息詰まるような感覚に襲われているのだ。

 輝男は桜月の中からあふれ出る蜜を舐め、メスのにおいを嗅ぎながら、

 

 (桜月……とても温かくて……気持ちいい……。気持ち良過ぎて…ヤバい……)

 

 自分自身相手に懸命に奉仕する桜月に対して、感嘆の念を漏らす。

 桜月の口内の生温かい感触に、輝男の気持ちは否応なく昂っている。

 このままだと、ちょっと油断すれば……

 と、次の瞬間、桜月が輝男のモノを口から離した。

 

 「プハァッ……ハァ、ハァ……」

 

 さっきまで息詰まるような感覚に襲われたせいか、荒く吐息を繰り返す。

 桜月の目の前には、固くビンと突っ立つ剛直が、唾液と別の液にまぶされながら彼女の方をにらんでいた。

 桜月は片手で剛直の根元を優しくつかみながら、

 

 「お願い、輝男君……。もう、ダメ……。我慢できない……」

 

 艶やかな声で輝男にそう懇願する。

 輝男は桜月の今の懇願を聞くと、彼女の秘裂から顔を離し、

 

 「あぁ……」

 

 と、一言、応諾の返事をする。

 

 

 桜月は生まれたままの姿で、ベッドの上に仰向けになっている。

 彼女が見上げる先には、輝男が膝立ちの体勢で向き合っている。

 彼のすぐ傍には、破かれた一包が投げ捨てられている。

 輝男の股から突っ立つ剛直は、黒色のコンドームに包まれている。

 輝男は桜月の左右の脚を大きく開かせる。

 両脚の付け根には、蜜で濡れぼそった秘裂がこちらを待ち構えているかのようにひくついている。

 

 「行くぞ……」

 

 「うん……」

 

 輝男の呼びかけに、桜月は恍惚とした顔を赤らめながら、首を縦に振った。

 濡れぼそった秘裂に、コンドームに包まれた剛直が入り込む。

 

 「うっ、うぅっ……!」

 

 固く大きな異物が入り込む感触に、桜月はベッドのシーツをギュッとつかみながらうめく。

 輝男はそのまま、桜月に向かってゆっくりと腰を沈める。

 輝男が進むごとに、桜月はわなわなと体を震わせ、色白の裸体に汗をにじませながら、

 

 「あっ、あぁ……あ、ハァ……」

 

 震える声で艶やかにうめく。

 本当に久しぶりに男の体を受け入れているせいか、緊張し、感覚を取り戻すのに精一杯なのだろう。

 しかし、輝男は構わず、そのまま一気に腰をぶつける。

 剛直が完全に中に入り込むと、

 

 「あっ……あぁんっ……!!」

 

 桜月はビクンと体を大きくのけ反らせながら、けたたましく喘いだ。

 桜月が喘ぐと、輝男はそのまま真上から桜月の体に重なった。

 真上から被さる輝男の裸体に、桜月は両腕を彼の背中に回す。

 桜月がギュッと抱き締めると、輝男は大きく腰を前後に動かした。

 

 「あっ! あぁっ!! んんっ! うっ! ハァ……ハァ……あぅ、う、あぁっ……!」

 

 桜月は輝男を抱き締めながらも、大きく身悶え、艶やかな喘ぎを繰り返す。

 下の方では、輝男が桜月に向かって、繰り返し腰をぶつけている。

 水音混じりの衝突音が二人の耳に流れ込む。

 桜月はうっすらと涙をにじませつつも、真上にいる輝男をまっすぐに見つめる。

 桜月の瞳に、熱に浮かされたかのように汗をにじませる輝男の顔が映る。

 

 「て、輝男君……すごい…すごいよ……。固くて…大きなモノが……あたしの中で……」

 

 桜月はかすれるような声で、輝男の歓喜の念を訴える。

 一方の輝男は、汗をにじませ、歯を食いしばりながら、

 

 「さ、桜月……君の中……温かくて……すごく締まって……気持ちいいよ……」

 

 熱に浮かされたような調子で言葉を返す。

 桜月は、固く膨張した剛直が自分の中を荒らす感触に我を忘れてしまっている。

 輝男の方はというと、熱と愛液を帯びながら狭まるヴァギナの感触に、自らを奮い立たせている。

 間も無くして、剛直と四方の肉壁の間で強い摩擦が生じていく。

 狭まる一方のヴァギナと熱と愛液で加速された剛直のせいで、摩擦はその強度を増す。

 

 「あぁ……うっ、うぅっ……んんっ、うっ、あ、ハァッ……」

 

 桜月は輝男をギュッと抱き締めながら、のけ反り、艶やかな喘ぎを何度も発する。

 輝男は、桜月の喘ぎと狭まる中の生温かい感触に、腰の動きをペースアップさせる。

 みだらな刺激が二人の神経を蝕んでいるのを証明するかのように、水音混じりの衝突音はけたたましく響いていく。

 

 「あぁ、もっと……もっと……もっと……」

 

 桜月の口から、うわ言のように艶やかな懇願が発せられる。

 輝男は言葉を返す代わりに、激しく小刻みな腰の動きで応じる……

 

 

 「あんっ! あんっ! あんっ! あんっ!」

 

 密室にけたたましく艶やかな喘ぎが響く。

 さっきまで輝男と体を重ね合わせていた桜月が、ベッドの上で裸体をさらけ出しながら腰を上下に動かしている。

 紅潮しきった顔を呆けさせ、胸元から美乳を絶えず震わせている。

 真下では、輝男が仰向けに寝そべりながら、桜月を見上げている。

 二人の間には、天を向くように突っ立つ剛直が、桜月の秘裂に抜き差しされている。

 加えて、結合個所の両脇では、二人の両手がそれぞれ指を絡ませ合いながら握り締めている。

 ギュッとつかみ合う手に我が身を支えられるようにして、桜月は絶えず腰を動かし続ける。

 水音混じりの衝突音が響く中、

 

 「ど、どう……? 気持ちいい……?」

 

 紅潮した美貌で見下ろしながら、桜月がたずねて来る。

 

 「あぁ、いいよ……。とても気持ちいい……」

 

 輝男がそう答えると、桜月は上下運動を繰り返しながら腰を前後にくねらせていく。

 

 「うっ、あぁ……んんっ……」

 

 弱々しくも艶やかな喘ぎを繰り返し漏らす桜月。

 激しくぶつけたかと思うと、悩ましげにうねらせる腰の動きに、輝男は感極まったかのような顔を見せる。

 

 (桜月……締め付けがすごい……)

 

 内心、感嘆の声を上げる輝男は、桜月のヴァギナがまるで別の生き物のように自分自身を強く締め付けているのを感じ取っている。

 窮屈さを増すヴァギナの感触を認めつつも、目の前にあるものを見つめる。

 輝男の目は、恍惚の度合いを増すあどけない美貌と、絶えず揺れ続ける美乳をとらえている。

 すると、輝男は桜月と手を握り合ったまま、一気に腰を真下から突き上げて来た。

 

 「あっ、あぅんっ……!」

 

 突然の思わぬ突き上げに、桜月はたまらずのけ反り、うめき声を上げる。

 桜月のうめき声を聞くと、輝男は小刻みに腰の突き上げを繰り返す。

 

 「あぁんっ! イヤッ! ヤダッ! あ、ハァッ……!」

 

 桜月は嫌悪に近い声を上げたかと思うと、

 

 「あぁ……いい……気持ちいい……」

 

 恍惚とした声を続けて発する。

 輝男がそのまま腰の突き上げを繰り返すと、

 

 「す、すごい……! お、お腹……壊れちゃう……!」

 

 苦痛とも歓喜とも取れるうめき声が、桜月の口から漏れる。

 彼女の今の言葉を証明するかのように、輝男の剛直は、桜月のヴァギナが彼自身を拒み、あるいは締め付けるかのように強く狭まっていくのを感じ取る。

 それでも構わずに腰を動かし続ける輝男に、桜月は上下運動と前後のうねりを繰り返して、彼にあらがおうとする。

 トーンアップする水音混じりの衝突音と、

 

 「あぁ、あんっ、ハァッ、あっ、うぅっ、んっ、んんっ……」

 

 桜月の艶やかな喘ぎを耳にすると、

 

 「ヤ、ヤバい……お、俺、もう……!」

 

 輝男は思わずのけ反り、真上にいる桜月に苦悶を訴える。

 輝男の股の辺りで、グツグツと沸騰感が昂じてきているのだ。

 すると、

 

 「あ、あたしも……もう……イキそ……」

 

 桜月が震える声で輝男にそう言い返した。

 輝男は気付いていなかったが、桜月は真上から激しく腰を動かしながらも、その身をわなわなと震わせていたのだ。

 いつまでも輝男とみだらに耽りたい気持ちからずっとこらえていたが、体の方はもう我慢の限界に差し掛かっているようだ。

 それでも、輝男と桜月は腰の突き上げを小刻みに繰り返し、真上から上下運動とうねりを繰り返す。

 上下にぶつかり合う乾いた音と、

 

 「あんっ! イヤッ! あぁっ! うっ! んんっ!!」

 

 けたたましく艶やかな少女のうめきが、みだらな二重奏を響かせる。

 互いにギュッと手を握り合いながら、美乳を大きく震わせ、体をのけ反らせ、何度も激しく上下に腰をぶつけ合わせる。

 やがて、

 

 「ダ、ダメだ……桜月……! お、俺、もう……!」

 

 輝男が震える声で限界の訪れを告げると、

 

 「あ、あたしも……も、もう……イく、イっちゃう……!」

 

 桜月もまた、弱々しい声で自らの限界を訴える。

 そして、輝男が真下から大きく腰を打ち据えると、

 

 「あぁっ……あっ、イヤァ――――――!!」

 

 桜月は輝男の股の上で大きく体をのけ反らせ、絶頂の叫びを上げた。

 輝男は桜月の今の悲鳴を聞くと、彼女の中で勢いよく果てた……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 星々が遠くきらめく夜空が、中心街にある人もまばらなバス停を見下ろす。

 

 「何か、あっという間だったわね」

 

 「あぁ…」

 

 バスを待つ桜月の横で、輝男は相槌を打つ。

 

 「今度はジックリ時間をかけてやりたいわね」

 

 「それこそ、泊りがけになっちゃうけど」

 

 「輝男君さえよければ、いつでもいいよ」

 

 会話を交わす輝男と桜月の目の前に、バスが横付けで停車した。

 

 「じゃあ、今度の土日に……ね?」

 

 桜月の今の言葉に、輝男は笑顔でうなずいた。

 桜月を乗せ、その場を走り去るバスを、輝男はずっと見つめている。

 まるで、何も無かったかのように、夜は更けていくのであった……

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