太陽がとあるグラウンドを見下ろす。
蒸し暑さは若干、和らいだものの、油断を許さないくらいに暑さはまだ続いている。
暑さの残るグラウンドの端で、袖無しで濃紺のスポーツウェアと同色の短パンといういで立ちをした少女が、息せき切って走り出す。
歳にして瑠奈と同い年くらい――
ブラウンのショートヘアに活発そうな風貌――
無駄の無い引き締まった肢体――
少女は砂地を間近に認めると、寸前のところでジャンプをする。
ジャンプをしてすぐに、少女は砂地に着地する。
「2メーター15」
砂地の横に立つ体操着姿の少女が、ショートヘアの少女の着地距離を測る。
左右下向きに束ねられた長い黒髪――
あどけなさの残る大人しい風貌――
均整の取れた体型をしつつも、体操着の下からハッキリと認められる左右の大きなふくらみ――
体操着の少女は、真剣な表情を見せながら走り幅跳びの計測を続ける。
「次、天江!」
「はい!」
同じく濃紺のスポーツウェアと同色の短パンを着ている瑠奈が、声を上げて応じる。
瑠奈は走り出すと、ショートヘアの少女と同じように、砂地の前で勢いよくジャンプする。
瑠奈が砂地に着地すると、
「2メーター25」
体操着の少女が瑠奈の着地距離を告げる。
瑠奈はすぐにその場を離れ、先にジャンプしたショートヘアの少女のところへ駆け寄る。
「へへーん。純、やっとアンタに勝ったわ」
「何よ、瑠奈ったら、あんなのたまたまに決まってんじゃん」
得意げに言う瑠奈に、ショートヘアの少女――水無月 純(みなづき・じゅん)は、ムッと不機嫌な顔で言い返す。
瑠奈と純が話をしている向こうで、長い黒髪を束ね、体操着を着ている百川七瀬(ももかわ・ななせ)は、他の陸上部員たちの走り幅跳びを計測し続けている。
瑠奈たちは、今、部活の練習の真っ最中である。
二時間ほど経った頃――
正面校門から、手提げバッグを手にした三人の女子生徒が出て来た。
三人とも、夏の制服と思しき白の半袖ワイシャツと薄手の黒のひざ丈スカートを着用している。
「まだまだ、暑いね」
「ホント、イヤんなっちゃう」
未だ残る夏の暑さに、瑠奈と純はウンザリした様子で愚痴をこぼす。
ただでさえ部活で汗を流している上に、普段でも暑さにさいなまれていれば、嫌でも不機嫌になってしまう。
「ところでさぁ、夏休みの課題、どこまで進んでる」
「やっと半分強まで片付けたところね」
純からの問いかけに瑠奈が即答する。
「七瀬は?」
「私は三分の二程」
またも問いかける純に、七瀬は言葉少なめに返答する。
「純、そういうアンタはどこまで行ってるの?」
他人のことばかりたずねる純に、瑠奈が逆に問い返す。
すると、純は気まずそうにエヘッと苦笑いをする。
「実は……まだ、三分の一も終わって無いんだ……」
純が恥ずかしそうに返答すると、
「え――っ!? アンタ、夏休みがあと何日しかないかわかってるの!?」
瑠奈は驚き、かつ、呆れながら、声を上げて純に言い返す。
「純、今のペースだと、二学期の始業日までには、全部、片付けられないわよ」
「わかってんだけど、問題、難し過ぎて、どうしても進められないんだから仕方がないよ」
「仕方がないで済む問題じゃないでしょ!」
「じゃあ、どうしろって言うの?」
「こうなったら、皆で一緒に課題を片付けるしかないよ」
瑠奈が声を上げて、そう提案すると、
「うん……。私もそれがいいと思う……」
ずっと瑠奈と純のやり取りを傍観していた七瀬が、恐る恐る同意の言葉を言う。
「もしかして、アタシも一緒…ってわけ?」
「当たり前でしょ! アンタが一番、のろまなんだから!」
「誰がのろまよ、誰が!」
純と瑠奈が激しく言い合うと、
「とにかく、二人とも、お昼済ませたら、アタシの家に集合ね」
瑠奈は純と七瀬に向かって要件を告げる。
「うん、わかったわ」
「もう、瑠奈ったら、偉そうに仕切っちゃって」
同意してうなずく七瀬の横で純が不満げにぼやく。
◇ ◇ ◇
更に二時間、経った頃――
「お二人とも、よく来て下さいましたね」
天江家のリビングで真純がにこやかにほほ笑むと、
「今日はお邪魔になります」
制服姿のままやって来た純と七瀬が、声を揃えて挨拶を返す。
真純の横には、私服に着替えた瑠奈が立っている。
「皆、お勉強するのなら、このリビングでやって」
「え? ここで…ですか?」
「えぇ、瑠奈のお部屋でなくて……ここで…ね」
にこやかな顔はそのままに、おごそかな口調で純と七瀬に言う。
表向きの笑顔とは真逆のプレッシャーをかけるような言い方に、純と七瀬は思わずすくんでしまう。
「二人とも、ママの言うことを聞いて」
瑠奈は諦めたかのような調子で純と七瀬に言うと、
「ママ、ちょっとでも目を離すと、アタシたちが勉強サボりまくると思ってるから……」
重々しい口調で言葉を続ける。
瑠奈の今の言葉に純と七瀬は言葉を失う。
一時間後――
ソファーの上にゆったりと腰を下ろしながら、真純はファッションカタログに目を通している。
その後ろでは、
「だから、この計算式はこうして解くんだって言ってんじゃん!」
「もう、面倒くさいから答え、写してよ」
「何、言ってるの!? そんなズルなんか受け入れられないわよ」
「瑠奈ちゃん、純ちゃん……さっきからずっと揉めてばかりだよ……」
テーブル越しに向き合いながら口論する瑠奈と純の横で、七瀬はオロオロとしている。
一緒になって夏休みの課題を片付けるはずが、ちょっとしたきっかけで口論に陥ったようだ。
一向に勉強が進まない義娘たちの傍で、真純は他人事のようにカタログを見続けている。
リビングの窓に薄暗くなった空が映る。
窓の内側では、瑠奈と純が、力尽きたかのようにテーブルの上に突っ伏している。
二人の傍では、七瀬が一人、黙々と課題を片付けるためにシャープペンを走らせている。
「もう、疲れ果てて、何をする気も起きないよ……」
「アタシ、どこまで進んだか全然、わかんない……」
瑠奈と純は突っ伏したまま、疲弊の念をうつろに口走る。
すると、
『ただいま』
ドアの向こうから帰宅を告げる声が聞こえて来た。
間も無くして、リビングのドアが外側から開かれた。
「おい、瑠奈、どうしたんだ? それに君たちは?」
輝男はテーブルの上に突っ伏す瑠奈を認めると、傍にいる純と七瀬に背を向けた。
輝男の今の声に、瑠奈はハッと体を起こした。
「あ! お、お義兄ちゃん……お帰り…なさい……」
瑠奈は、まるで恥ずかしいところを見られたかのように気まずい顔を赤らめながら、輝男に挨拶を返す。
友達と勉強をしようとして途中でダウンしたなどと恥ずかしくて言えない様子である。
すると、
「あー! あなたが瑠奈のイケメンお兄さんですね!」
いつの間にか起きた純が、そそくさと輝男の真ん前に駆け寄って来た。
ときめくような面持ちで目を輝かせながら、グイッと輝男に迫ろうとする。
「もう、純ったら、何、やってるのよ!?」
瑠奈はムッと不機嫌な顔を見せると、純を義兄から文字通り引き離そうとする。
しかし、純は瑠奈を無視して輝男をまっすぐに凝視する。
「アタシ、水無月純と言います!」
純が目を輝かせながら自己紹介をすると、
「わ、私……百川七瀬と申します……」
いつの間にか、輝男の右腕にギュッとしがみ付いている七瀬が、上目遣いで輝男を見つめながら自己紹介する。
奥ゆかしそうに自らの名を名乗る七瀬の大人しい美貌に、輝男は思わず戸惑う。
「もう、七瀬まで何なのよ!?」
瑠奈が苛立ちを募らせながら声を荒げると、
「そうだよ、アンタ、抜け駆けは厳禁だからね!」
純も加勢するかのように七瀬を詰るが、
「純、お前が言うな!」
すぐに、瑠奈の怒りの声を叩き付けられる。
三人の年若い少女たちのやり取りに、輝男はウンザリしたような顔でため息を付く。
すると、
「皆、ご飯ができたわよ」
キッチンにいたエプロン姿の真純が、輝男たちの方を向きながら夕食の始まりを告げる。
さっきまで教科書や参考書ノートが散らばっていたテーブルの上に、美味しそうなメニューが並んでいる。
人数にして五人分の夕食メニューだ。
「まさか、あの娘たちの分まで作るなんて」
「最初からこうなるんじゃないかと思ってたから。
それに、どうせ夕飯を食べるなら、皆で一緒に仲良く美味しく食べる方がいいし」
同列で腰を下ろす輝男と真純が、料理を口にしながら言葉を交わす。
輝男と真純の向かいには、瑠奈を挟むようにして純と七瀬が美味しそうに夕食を食べている。
しばらく経った頃、輝男が話しかけて来る。
「じゃあ、君たちは、瑠奈とはクラスも部活も一緒なんだね」
「あ、はい……。でも、私はマネージャーですけど……」
七瀬が輝男に向かって、恥ずかしそうに言い返すと、
「輝男さんって彼女がいるんですか?」
純が期待に胸を弾ませながら輝男にたずねて来た。
純の今の問いかけに、輝男はギクッとたじろぎ、瑠奈は思わず顔を赤らめる。
「い、いや……俺は今、別に彼女なんていないけど……」
たじろぎながらも輝男が返答すると、
「じゃあ、アタシ、輝男さんの彼女になっていいですか!?」
純はすかさず、目を輝かせながら輝男にまたもたずねる。
「アタシ、輝男さんのような素敵なお兄さんの彼女になりたいんです!
もし、よかったら、アタシのバージンもあげますから!」
まくし立てるように純が言葉を続けると、
「純、アンタ、いい加減にしなさいよ!
勝手にアタシを彼女にしてだの、エッチして下さいだのと変なことばかり言って!」
瑠奈は怒りをあらわにしながら純に言い返す。
しかし、純は瑠奈の怒りに引き下がる気配を見せない。
「いいじゃない! お兄さんに彼女がいないのなら、アタシが彼女になっても問題ないでしょ!
それよりも、妹のアンタが、どうして、お兄さんとアタシのことでそんなに噛みつくわけ!?」
「そ、それは……」
純の反論に、瑠奈は恥ずかしげに顔を紅潮させながら思わず言葉を詰まらせる。
すると、
「二人とも、いい加減にしろ!」
たまらず席を立った輝男が、瑠奈と純に向かって声を上げる。
「せっかく、皆一緒に仲良く夕飯を食べようとしているのに、つまらないことでケンカするな!」
間を置かずに叱責の声を上げる輝男に、瑠奈も純もシュンと萎縮する。
「ごめんなさい……」
すぐに謝る二人に、輝男はため息を付きながらも、怒りを収める。
間も無くして、一同は何事も無かったかのように夕食を再開する。
リビングで、輝男と真純がテーブル越しに向き合う。
「あの娘たち、そのまま泊まることになったの?」
「えぇ、もう夜も遅くなったし。
二人の親御さんたちには、私の方からちゃんと説明して了解を取り付けたから、心配しないで」
「そうか……。それならいいけど」
落ち着いた表情で輝男が真純に言い返すと、
『ちょっと、七瀬ったら、またオッパイ大きくなって』
『えぇー、そんなこと言わないで。私、一番、気にしているのに……』
向こうのバスルームの扉の奥から、やっかむような瑠奈の声と泣き言を漏らすかのような七瀬の声が聞こえて来る。
『瑠奈、そんなにひがんでると、ただでさえ小さいオッパイが真っ平になっちゃうよ』
『言ったな、コイツ!』
『ちょっと、何するんのよ、瑠奈!』
からかうように言って来る純に怒る瑠奈の声が、ドア越しにハッキリと響く。
「まったく、瑠奈も純って娘も事あるごとにケンカばっかりして……」
バスルーム内での瑠奈たちのやり取りに、輝男は呆れ顔でため息を付く。
真純は輝男の呆れ顔を見ると、クスッと笑みをこぼす。
「いいじゃないの。ケンカするほど仲がいいと言うから……」
「確かにそれもそうだけど……」
義妹とその親友たちをフォローするかのような義母の言葉に、輝男はヤレヤレといったような顔を見せる。
◇ ◇ ◇
瑠奈の自室に、瑠奈と純、そして、七瀬がいる。
三人ともパジャマを着ているが、純と七瀬が天江家に泊まる予定でなかったため、瑠奈のものを借りている。
「明日は部活が休みだからよかったものの……
とにかく、今日は全然、勉強が進まなかったから、明日はその分、頑張んないと」
「うん……そうね……」
瑠奈の言葉に七瀬は弱々しく応じる。
「でも、これから寝るにしても、アンタたちどうするの? ベッドで寝るにしても狭すぎるし」
瑠奈が純と七瀬にたずねると、
「アタシと七瀬、リビングで寝ることにしたから。いいでしょ?」
純はそう言って瑠奈にたずね返す。
純の今の言葉に、瑠奈は思わず首を傾げる。
「アンタたち、それで大丈夫なの?」
「うん、全然、平気だよ。ね? 七瀬」
「うん……。私も大丈夫だから……」
「そう……。じゃあ、毛布貸してあげるから、風邪ひかないでよ」
瑠奈はそう言うと、クローゼットから毛布二枚を取り出す。
純と七瀬は毛布を受け取ると、そのまま瑠奈の部屋を出る。
同級生二人が部屋を出ると、瑠奈は一人、訝しげに首を傾げる。
二人の様子がどうも腑に落ちないようだ。
それでも、瑠奈はベッドに入り、眠りに着こうとする。
時刻は既に夜の十時を過ぎている。
◇ ◇ ◇
輝男は一人、自室で勉強している。
教科書、参考書、ノートを机上に広げると、黙々と筆を走らせている。
夏休みの課題か何かだろうが、真剣な表情で勉強を進めている。
すると、ドアの開く音が後ろから聞こえて来た。
輝男はシャープペンを持つ手を止め、後ろを振り返る。
「義母さん、夜食でも持って来た…え!?」
義母が差し入れをしてきたと思って声をかけるも、すぐに目の前にあるものに驚く。
輝男が見つめる先には、毛布を手にしながら立っている純と七瀬の姿があった。
エヘッとほほ笑む純と恥ずかしそうに輝男を向き合う七瀬の姿が、輝男の目に映る。
「どうしたの? 君たち」
突然の来訪に、輝男が驚きながらたずねる。
すると、純と七瀬はつかつかと輝男の真ん前にまで近付いて来た。
「お兄さんったら、こんな遅くまで勉強してるなんて偉いわね」
「ま、まぁね。でも、君たちもさっきまで瑠奈と一緒に勉強してたんだろ」
「そんなことはいいから、ささ…」
純はそう言うと、輝男の腕を引っ張り、ベッドの方へ連れて行った。
輝男を無理矢理ベッドの上に座らせると、すぐに彼の真ん前にしゃがみ込む。
「君、一体、何のつもりなんだ!?」
不可解、かつ、強引な純の行為に、輝男は戸惑いながら声を上げる。
すると、純が真正面から輝男にキスをした。
突然、唇を重ねる純に、輝男は驚きの余り、体を固くしてしまう。
傍に立っている七瀬も、友人の積極的な行為に顔を赤らめ、身を硬直させる。
間も無くして、純は輝男とのキスをやめた。
親友の義兄とのキスを終えると、不敵な笑みを浮かべながら頬をほんのりと赤らめる。
「あんまり大声を出すと、瑠奈に聞こえちゃうよ」
静粛をうながす義妹の友人に、輝男は言葉を失う。
「お兄さん、昼はバイト、夜は勉強で忙しいから、アタシたちでお兄さんの疲れを癒してあげようと思ってね」
「あ、ありがとう。
でも、せっかくで悪いけど、君たちにわざわざそんなことをしてもらう必要は無いから」
不敵な笑みを見せながら言う純に、輝男は丁重ながらも断りの返事を言う。
「もう、お兄さんったら、遠慮は体に毒だよ」
純はそう言い返すと、輝男のパジャマズボンに手をかけた。
そして、そのままズボンとトランクスを一気に引きずりおろした。
「お、おい、何を……!」
いきなり、下半身を素裸にされ、輝男は羞恥に顔を紅潮させる。
しかし、純は輝男の困惑を無視して、彼の裸の股座を凝視する。
「うわぁ、これがお兄さんのオ〇ン〇ン……」
輝男の股から垂れる肉の棒を、純はときめくような面持ちで見つめる。
小麦色の素肌に覆われた手のひらが、輝男の一物に優しく触れる。
純は輝男の一物をつかみ、身を屈めると、
「アタシが元気にしてあげる……」
ウットリとした声で、一物に向かって声をかける。
まぶたを閉じ、先端にチュッとキスをすると、ペロッと舌を出した。
純の舌は、輝男のモノを下から上、上から下…という風に丁寧に舐め回す。
目の前の少女――それも中学一年の女子がフェラチオをし出す姿に、輝男は困惑しきった面持ちで顔を赤らめる。
「お、おい、純ちゃん、やめてくれないか」
あからさまにためらいの声を上げる輝男に、純は一旦、行為をやめ、輝男の方を見上げる。
「えー、どうして? お兄さんを気持ちよくさせたいのに」
「君、まだ中学に入ったばかりなのに、どうしてそんなことを……?」
「パパが持ってるAVを盗み見したら、女の人がこうすると男の人が気持ちよくなったから……
だから、見よう見まねでやってみたの」
純は悪びれた様子を見せず、輝男のためらいを苦も無く払い除ける。
そして、また身を屈めると、そのまま輝男の陰茎をくわえ込む。
ゆっくりと口を動かし、陰茎をしゃぶっていく。
「ん……うぅ……んん……」
陰茎をくわえる純の口元から、かすかなうめき声が漏れる。
見よう見まねとはいえ、慣れたような動きでフェラチオを続ける純。
(まだ中学一年の女の子が、親のAVを勝手に盗み見して、何のためらいもなく男のモノをくわえ、しゃぶるなんて……
まったく、世も末だよ……)
義妹の友人の口淫を甘受しながらも、輝男は内心、深く嘆息する。
すると、輝男の真ん前に、もう一人の少女が身を寄せて来た。
フェラチオに耽る純をさえぎるかのように、七瀬が弱々しい美貌を震わせながら、頬を赤らめ、乞うようなまなざしを輝男に見せる。
はかなく、思わず守ってあげたくなるような美少女の容貌に、輝男は思わずドキッとなる。
「ど、どうしたの? 七瀬ちゃん……」
輝男が顔を赤らめながらたずねると、七瀬は膝立ちの体勢でパジャマの上着を脱ぎ出した。
輝男の目の前に、色白の素肌と歳と体型に似つかわしくない大きな肉の果実が突き付けられる。
「ど、どうですか……私のオッパイ……」
七瀬は羞恥に顔を真っ赤にしながら、途切れ途切れにたずねる。
輝男は大きな丸みを帯びた形良い左右のふくらみを見ると、
「おっきくて柔らかくて……とても可愛いよ……」
恥ずかしそうに顔を赤らめながら、ドギマギした様子で返事をする。
「大き過ぎて変だと思いませんか?」
七瀬が羞恥に満ちたか細い声で己のコンプレックスを口にすると、
「全然、変じゃないよ。これがありのままの姿だというのなら、それでいいよ」
輝男は七瀬の気持ちを汲むかのように、優しい言葉をかける。
輝男の今の言葉に、七瀬は目元に涙をためて、言葉を詰まらせる。
七瀬が感極まっているのを見て、輝男は思わず苦笑いをするが、
「うぅっ……!」
突然、たまらずうめき出す。
股の辺りから生じた刺激に、身が震え出したのだ。
輝男が股の方に目線を向けると、
「もう、お兄さんったら、せっかくアタシがフェラチオしてあげてんのに、七瀬ばっかり見て……」
純が輝男の陰茎を握りながら、頬を膨らませて、輝男をじろっと見上げる。
可愛らしげに嫉妬の念を見せると、純は再び、輝男のモノをくわえ込む。
さっきよりも口の動きをペースアップさせ、
「んぐっ、んんっ、んむっ、んうぅっ……」
唾液が跳ねる音と共に、甘くくぐもった声を漏らす。
純の懸命なフェラチオに嘆息していると、左右の大きなふくらみに視界をふさがれた。
「お願いです、輝男さん……。私のオッパイ……」
七瀬は自分の裸の胸を、輝男の真ん前に近付けさせ、恥ずかしそうに声をかける。
七瀬の今の行為と言葉に、輝男は彼女の意思をすぐに察する。
七瀬に対してためらい、拒む代わりに、彼女の裸の胸に手を触れる。
輝男の手のひらが七瀬の美乳を優しく揉む。
「あぁっ……」
男の手による愛撫に、七瀬は可愛らしく喘ぐ。
サイズにしてDカップはあろう美乳を、輝男は丁寧に揉みしだく。
拒もうと思えばできないことはないが、勇気を振り絞ってアタックして来た七瀬を、輝男はどうしても拒むことができなかった。
七瀬の気持ちに応えるかのように、輝男の手が七瀬の左右のふくらみを円を描くようにして揉む。
「七瀬ちゃん、どう? 気持ちいいかい」
「あ、はい……。何だか、気持ちよくなって来ました……」
輝男からの呼びかけに、七瀬は控えめな調子で言葉を返す。
「どうですか……? 私のオッパイ……」
「大きくて柔らかくて……まるで、マシュマロか和菓子をつかんでいるみたいだよ……」
「変ですか?」
「そんなことないよ。むしろ、とてもいいよ」
輝男と二、三、言葉を交わすと、七瀬は裸の胸を揉まれながらも、感極まったかのような面持ちを見せる。
しかし、次の瞬間、
「あぅんっ……」
体に電流が流れたかのようにビクンとのけ反り、うめく。
輝男が七瀬の右の乳房の頂を指でこねくり回し、反対側の方の頂を舌で舐め回して来たのだ。
「あ、あぁ……イヤ……」
強度を増す胸先からの刺激に、七瀬はか細く声を震わせる。
「どう? 七瀬ちゃん、嫌だったら嫌だって言ってもいいんだよ」
輝男が七瀬の胸先を弄り、貪りながら言葉をかけると、
「い、いいえ……そのまま……続けて…下さい……」
七瀬は声を震わせながら、行為の続行を弱々しく訴える。
すると、突然、輝男が動きを止め、苦しそうに顔をしかめた。
七瀬のDカップバストをつかんだまま、目線を下げる。
輝男が見下ろす先には、熱心にフェラチオを続ける純の姿がある。
口内で水音を響かせ、
「んんっ、んぐっ、んうぅ、んむっ、んうぅっ……!」
半ば息詰まるようなうめき声を上げる純に、輝男は自分自身がどうなっているのか、ようやく気付いた。
純の口内で、生温かく柔らかい口腔にしごかれながら、輝男の陰茎は大きさ、固さを増していく。
純によるフェラチオを眺めることで一瞬の隙でも生じたのか、輝男は股の辺りで沸騰感が沸き立つのをすぐに認めた。
「ヤ、ヤバい……! じゅ、純ちゃん……早く、離れて……!」
慌てながら純の肩を揺さぶり、必死に訴えかける輝男。
今にも限界が訪れそうな状態にある。
しかし、純は輝男のモノをくわえたまま、彼の訴えに応じようとしない。
逆に、更に口の動きをペースアップさせる。
小刻みに動き、更に陰茎を強くしゃぶる純の口元から、
「ぁぐ、んぐ、んむっ、んうぅっ……!」
息詰まるようなうめき声が絶えず響く。
すると、輝男の視界を、またも左右の大きなふくらみがさえぎった。
輝男の真ん前に迫って来た七瀬が、輝男の後頭部に両腕を回し、彼の頭を優しく抱き締める。
「ごめんなさい……。でも、純ちゃん、一度、動き出したら、最後までやらないと気が済まないから」
七瀬は輝男の頭を抱きながら申し訳無さそうに言う。
しかし、すぐに抱擁を解き、輝男とまっすぐ顔を合わせる。
「後は、純ちゃんに任せて……。それより、私のオッパイ……」
七瀬は瞳を震わせながら輝男に言葉をかける。
自分との淫行の続行を訴える七瀬に、輝男は戸惑った面持ちで言葉を失う。
と、その時、
「あっ、ダ、ダメだ……純ちゃ…!」
体中に電流が走るかのような衝撃にうめく。
そして、純の口内で、膨張した陰茎から濃厚な白濁が噴出した。
「んぐっ……!」
輝男による口内暴発に、純は陰茎をくわえたまま、眉をしかめてうめき声を上げる。
心ならずも欲望のしたたりを吐き出した輝男は、呆けながらため息を付く。
気まずそうな顔で視線を下げると、純がゆっくりと陰茎を口から離しているのを認めた。
唾液と白濁のかけら、そして、別の液のようなものでまぶされた陰茎が、固く隆々とした姿をさらして突っ立っている。
陰茎の真ん前では、純がしゃがみ込みながら口を固く閉ざしている。
輝男は、傍にあるティッシュボックスからティッシュペーパー三枚を引き抜き、純に渡す。
純はティッシュペーパーを受け取ると、口を開けて、中にあるドロッとした液のかたまりを吐き出す。
間も無くして、純の手元には、ティッシュペーパーの大半の面積を占めるくらいの白濁のかたまりが、ペーパー越しに載せられた。
多量に吐き出された白濁のかたまりを見て、輝男は気まずさと恥ずかしさが入り混じった顔を赤らめ、言葉を失う。
しかし、口内射精の憂き目を見たはずの純は、手元にある白濁のかけらに、ただただ感嘆しているようだ。
「すごぉい。お兄さんったら、口だけでこんなにイッちゃうなんて」
「…ったく、そんなに嬉しそうに言わないでくれよ」
嬉々として言葉をかける純に、輝男は恥ずかしそうに言葉を返す。
すると、純は輝男をまっすぐに見つめながら、不敵な笑みを浮かべる。
「お兄さん、もしかして、フェラチオだけで終わりだと思ってるんじゃないわよね?」
不敵な笑みで言って来る純に、輝男は思わず愕然とする。
純が言わんとしていることが、輝男にわからないはずは無い。
輝男が言い返すより先に、純は腰を上げ、着ていたパジャマを脱ぎ出した。
「お、おい、やめろ、純ちゃん」
慌てて制止の声を上げる輝男。
しかし、純は構わず、パジャマだけでなくはいていたグレーのショーツも脱ぎ出す。
間も無くして、輝男の目の前に、歳相応に均整の取れた少女の裸体が姿を現した。
無駄の無い筋肉、引き締まった肢体――
瑠奈よりは少し大きい、Cカップ程度のふくらみ――
そして、恥丘に添えられている、生えそろわぬうっすらとした茂み――
自信満々といった様子で裸体をさらす純に、輝男は唖然とする。
その傍では、七瀬もまた短パン風のパジャマズボンを脱ぎ出した。
「な、七瀬ちゃんまで……」
輝男は、困惑しながら制止を呼びかけようとするも、七瀬は動きを止めない。
裸体をさらす二人の美少女中学生――しかも、義妹のクラスメートにして同じ部活の仲間――に、輝男は困惑を隠し切れずにいる。
同級生にして友人である純と七瀬のまさかの痴態を、隣室で眠っているはずの瑠奈は知る由もない……