※この作品はR-18です。

天江輝男の日常   作:原野イアン

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純と七瀬のロスト・バージン(1)

 輝男はベッドの上で二つの裸体を向き合っている。

 一人は自信に満ちた笑みを浮かべ、もう一人は羞恥に顔を赤らめつつも、輝男を直視する。

 

 「お兄さん、どう? アタシの裸、結構、そそるでしょ?」

 

 いち早く裸体をさらした純が誇らしげに言うと、

 

 「わ、私の裸……どうですか……?」

 

 恥ずかしそうな顔をしながら、七瀬が震える声でたずねる。

 輝男は顔を赤らめ思わず唾を飲み込みながら、目の前にある七瀬の裸体を見る。

 

 純のように引き締まっているわけでは無いが、均整の取れている体型――

 

 丸みを帯びた大きな左右のふくらみと細い両腕、両脚――

 

 全身を覆う雪のような白い素肌――

 

 そして、うっすらと生えている黒い茂み――

 

 「きれいだ……」

 

 七瀬の裸体を見ながら、自ずと感嘆の声を上げる輝男。

 しかし、すぐにハッと我に返ったかのような顔を見せる。

 

 「一体、君たちは何を考えてるんだ?

 こんな恥ずかしいマネをして、俺にどうしろって言うんだ?」

 

 困惑した様子で輝男がたずねると、

 

 「決まってるじゃない。アタシたちのバージンをお兄さんにあげるの」

 

 純は何のためらいもなく、自分たちの目的を輝男に言う。

 純の今の言葉に、輝男は唖然としながら言葉を失う。

 

 「アタシも七瀬も、皆より早く大人になりたい……

 ……って言うか、皆より一足先に素敵な男の人とエッチしたいの」

 

 顔色一つ変えず純が言葉を続けると、

 

 「エッチがしたいって……君たち、まだ中一だろ? いくらなんでも早過ぎるぞ」

 

 輝男は当然のように表情を厳しくさせ、純をたしなめろうとする。

 しかし、純は、今の叱責めいた言葉に萎縮するどころか、一歩も引かない姿勢を見せる。

 

 「別に早過ぎはしないわよ。むしろ、せっかくのチャンスを活かさなくちゃ」

 

 純の今の反論に、輝男は呆れ顔でため息を付く。

 

 「別にエッチをするなとは言わないが……

 どうしてもエッチがしたいと言うのなら、今でなくても、もうしばらく経ってから、自分が身を委ねるにふさわしい素敵な人を見つけて、その時にしても十分だと思うけど……」

 

 ためらいの念を隠そうとせず、自制をうながす言葉を諄々と言い聞かせようとするが、

 

 「私……輝男さんじゃなきゃダメなんです……」

 

 弱々しい口調ながらも、揺るがない決意を込めた言葉が、輝男に真っ向から反論する。

 輝男が振り向くと、七瀬は顔を紅潮させながら、輝男をまっすぐ見つめる。

 

 「輝男さんよりも素敵な人って、他にはいないと思ってます。

 私、輝男さん以外の人に、私の“初めて”をあげたくないんです……」

 

 見た目には弱く、はかない雰囲気をかもし出す七瀬の力強い意思を、輝男は何故か突き放せずにいる。

 ダメだ…と言う代わりに、七瀬をまっすぐに見つめたまま言葉を失う。

 

 「お兄さんはどうなの? アタシたちのような、若くて瑞々しい体を抱きたくはないの?」

 

 純の問いかけに、何とも言えない面持ちで沈黙し続ける輝男。

 彼の沈黙に、純は気分を害するどころか、逆に不敵な笑みを見せる。

 

 「わかってるよ……。ほんの四、五ヶ月前まで小学生だった女の子とエッチするのに気が引けてるのね。

 もし、ちょっとでもバレたら、マジでヤバい。だから、エッチしてやるなんて言えないのね」

 

 言葉を続ける純に、輝男は黙ったままだ。

 

 「アタシたちとお兄さんのエッチは、皆には絶対に内緒にするから。

 お兄さんも色々と困るだろうし、アタシたちだってバレたらヤバいもん」

 

 純がそこまで言うと、輝男はようやく口を開く。

 

 「初めからヤバいとわかっているのなら、何故、俺とエッチしたいと……」

 

 「そこまでしてエッチするだけの魅力がお兄さんにあるからに決まってるじゃない」

 

 純が輝男にそう言い返すと、

 

 「私も……輝男さんがエッチしてくれるまで……ここから離れません……」

 

 七瀬は恥ずかしそうに言いながらも、不退転の決意を輝男に言って来る。

 純と七瀬の続け様の言葉を聞くと、輝男は改めて二人の裸体を見つめる。

 何かを待ち構えるかのような不敵な笑みと、恥じらいながらもときめくあどけない美貌が、輝男の瞳に焼き付かれる。

 

 (二人とも、俺に抱かれるまでは絶対に引かないつもりだな……)

 

 輝男は内心、諦めにも似た気持ちを吐く。

 少しばかり背伸びした子供を抱くことに若干ためらいつつも、心の片隅にあるであろう青い果実を貪りたい欲望が否が応にも頭をもたげて来る……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 輝男はベッドの上で、無駄の無い引き締まった裸体をさらす。

 股から突き出る陰茎には、コンドームがピッタリと密着している。

 桜月たちとのセックスが頻繁になったために、自らコンドームを常備しておくようになったのである。

 

 「えー? お兄さん、ゴム付きでヤるの?」

 

 「当たり前だろ? 生でヤって万一のことが起きたら、大変じゃないか」

 

 「アタシ、お兄さん相手なら生でも全然OKだけど。今日は安全日だし」

 

 「…ったく、そんなこと、何を根拠にして言ってるんだ?」

 

 半ば不満げに言う純と、呆れ顔の輝男が会話を交わす。

 輝男の目の前には、純が自分に背を向けながら四つん這いの体勢を取っている。

 

 「初めてだと言うのに、よりによってバックでヤるつもりか?」

 

 なおも呆れながら言う輝男に、

 

 「うん。正常位もいいけど、バックだと、まるで獣の交尾みたいで余計、興奮するから」

 

 純は嬉々として言い返す。

 輝男は呆れながらため息を付くと、プリッと突き上がった純の美尻を左右の手でつかむ。

 そして、ゴムが密着した陰茎を美尻の真ん中にある秘裂にあてがう。

 

 「あっ……ゴム付いてるけど、固いものがちゃんとアソコに当たってる」

 

 純は男のモノが自分の大事なところに当たるのを認めると、驚きと緊張の入り混じった声を上げる。

 輝男は背後から純を見下ろすと、

 

 「純ちゃん、覚悟してくれよ……

 “初めて”なんて……君が思っているよりすごく痛いかもしれないぞ……」

 

 神妙な面持ちで厳しく声をかける。

 輝男の厳しい言葉に、純の表情から余裕が消えていく。

 

 「うん……」

 

 小さく一言、言葉を返すと、目の前にある枕をギュッと抱え、そのまま顔を伏せる。

 

 「行くぞ……!」

 

 輝男は搾るような声で言うと、陰茎を純の中にゆっくりと差し込ませる。

 

 「うぅっ……! うっ……!」

 

 純は真上から枕に顔をうずめながら、苦しそうにうめき声を上げる。

 輝男の一物は、これまで異物の侵入を許さなかった膣内をゆっくりと進む。

 未踏のヴァギナの狭苦しい感触を味わいながらも、少しずつ奥へ入って行く。

 

 「うっ……ぐ、うっ……!」

 

 純は苦しそうに声を詰まらせると、額から冷汗をにじませる。

 固くて大きな男のモノが入る感触に、苦痛を覚えずにはいられなかった。

 そんな純を、傍から一対のはかないまなざしが見つめる。

 

 (輝男さんの大きなオ〇ン〇ンが……純ちゃんの中に入ってる……!)

 

 あどけなさの残る大人しい美貌を赤らめながら、七瀬が輝男と純の交尾を眺める。

 本格的な性交に入ったばかりの輝男と親友を見ながら、右手で自分の胸を揉みしだき、左手の指を秘裂に抜き差しさせる。

 

 「あっ、あぁ……」

 

 自分で自分を慰める行為に、七瀬の口からか細い喘ぎが漏れる。

 オナニーに耽る七瀬のことなど知る由もなく、輝男は純に向かって腰を沈める。

 しかし、すぐに、輝男の陰茎は純の中で膜のようなものに前進を阻まれた。

 

 「力抜いて……。力入れていると、余計、痛くなるぞ……」

 

 輝男は、額に汗をにじませ荒く息をしながら、純に向かって言い聞かせる。

 一番の難関に差し掛かったことを認め、純はすぐにうなずく。

 枕に顔をうずめたまま、深く深呼吸する。

 輝男もまた深く深呼吸をすると、次の瞬間、意を決したかのような面持ちでグイッと腰を突き進ませる。

 すると、純の中で、ブチブチ…と何かが破ける感触がわき上がってきた。

 

 「うっ、うぅっ……!!」

 

 枕をギュッとつかむ力が強まり、息詰まるようなうめきが、涙声となって漏れる。

 ギュッと閉ざされたまぶたから涙がこぼれ、体中から汗が噴き出る。

 間もなくして、ブチッ…と膜が完全に破けた感触が生じると、

 

 「あっ、あぁ……!!」

 

 純は勢い良く体をのけ反らせ、息が詰まったかのように、声にならない悲鳴を上げる。

 口をパクパクさせながら、汗と涙をいっぺんに流す。

 輝男もまた、背後から純の美尻をつかんだまま動きを止めている。

 陰茎が突き刺さった秘裂の隙間からは、赤い血が一すじの流れとなってこぼれ落ちていく。

 

 「ハァ……ハァ……ハァ……!」

 

 二、三分の間、二つの荒い吐息が密室に響く。

 前後で重なり合う輝男と純を、七瀬は憂いを帯びた面持ちで見つめる。

 

 (純ちゃん、すごく痛そう……。私も、もう少ししたら、純ちゃんみたいになるのかな……?)

 

 苦痛の引かない純を見据えながら、内心、不安げにつぶやく七瀬。

 その間にも、七瀬の左右の手は大きな乳房と小さな秘裂を絶えず弄り続けている。

 

 (あっ、あぁ……。純ちゃんと輝男さんのエッチを見ながらオナニーするなんて……

 でも、何だか、変な気持ち……)

 

 オナニーを続ける七瀬の幼い美貌は、徐々に恍惚の度合いを増していく。

 一方、輝男はようやく呼吸を落ち着かせていく。

 

 「だ、大丈夫か……? 純ちゃん……」

 

 輝男が不安に満ちた調子で呼びかけると、純は枕の上から顔を上げる。

 まだ、苦痛が残っているのか、冷や汗の乾かない顔を無理にほほ笑ませているようだ。

 

 「ぶっちゃけ、まだ痛いけど……でも、すごくいい気分……

 お兄さんの大きくてたくましいモノが、アタシの中にちゃんと入ってるんだもん……」

 

 弱々しくも嬉しそうに言葉をかける純。

 輝男の目には、小麦色の素肌に覆われたなだらかな背中が多量の汗で濡れているのがハッキリと認める。

 よくよく見れば、さっきまで四つん這いの体勢だったのが、今はうつ伏せのそれに変わっている。

 輝男の方はと言うと、左右の手で両脇から抑えていた純の美尻を、膝立ちの体勢でグイッと引き上げている。

 

 「もう、膜は破けちゃったんだ。これ以上、無理ならやめてもいいんだぞ」

 

 輝男が心配そうに呼びかけると、純はすぐに首を横に振る。

 

 「お願いだから、最後までシて」

 

 更なる行為の続行を訴える純に、輝男は言葉を返す代わりに腰を強くぶつける。

 

 「あっ、あぁんっ……!」

 

 腰をぶつける動きに押されたかのように、純はのけ反りながら喘ぐ。

 初めこそ勢い良く腰をぶつけたが、すぐにゆっくりと前後運動を仕掛ける。

 

 「あっ、あぁ、あっ、あんっ、んんっ……」

 

 輝男が腰を動かすたびに、純の口から喘ぎ声が漏れる。

 

 「おい、あんまり、声を上げると瑠奈に聞こえるぞ」

 

 輝男が不安げに言うと、

 

 「あ、うん、そうだったね」

 

 純はすぐに気づき、再び枕に顔をうずめる。

 二人とも、隣の部屋で寝ているであろう瑠奈に思いを巡らせている。

 義妹、あるいは同級生にして親友の存在を頭の片隅に留めておきながら、輝男と純は行為を続ける。

 少しずつペースアップする腰の動きに、

 

 「うぅ、うっ、んんっ……」

 

 純は枕に顔をうずめながらうめく。

 

 (お兄さんのオ〇ン〇ン、アタシの中で大きくなって……強くこすれてる……)

 

 純が自分の中で暴れ続ける男のモノに内心、感嘆としていると、

 

 (純ちゃんの中、ますます、狭くなって……しかも、温かくぬめって来る……)

 

 輝男は腰を動かし続けながら、更に狭まるヴァギナの感触と内側から染み出る熱、愛液を感じ取る。

 やがて、輝男と純の間からは、美尻と腰がぶつかる乾いた音が響き出す。

 

 「大丈夫か?」

 

 「うん、大丈夫。……って言うか、すごく気持ちいい」

 

 純は輝男と言葉を交わしたかと思ったら、すぐにビクンとうめく。

 

 「うぅっ! お兄さんのオ〇ン〇ン……メッチャ固くなって……キツイ……!」

 

 「君の中もすごく狭くなってるよ……!」

 

 「そう……。でも、そのまま続けて……」

 

 輝男と純は、互いの膨張と収縮を直に感じ取り、声に余裕がなくなりつつある。

 輝男は純との会話を終えると、再びがむしゃらに腰をぶつけていく。

 純はまたも枕に顔をうずめると、

 

 「うぅっ、んんっ、んっ、うっ、んむぅ――……」

 

 苦痛とも歓喜とも取れる悲鳴を抑えようとする。

 剛直とヴァギナの摩擦は、輝男を激しい律動に駆り立て、純に言い様の無い痛覚をもたらす。

 

 「ハァ、ハァ、ハァ……!」

 

 抑圧された純の悲鳴に、輝男は荒く息を弾ませることで応じる。

 体中から汗を噴き出し、歯を食いしばりながら、激しく小刻みに腰を打ち据える。

 まるで、早く事を片付けたいと言わんばかりにハイペースな動きを見せる。

 積極的に事に臨んでくれているとはいえ、青い果実を長々と貪ることを潔しとしないのだろう。

 背後から激しく犯していく輝男に、純は身を震わせ、体中から汗を噴き出す。

 

 (お、お兄さん……そんなに激しくしたら……イっちゃうよ……!)

 

 今まで味わったことのない気持ちの昂りに内心、混乱し、近付く限界を心の中で叫ぶ。

 

 「うぅっ……うぅ―――うぅ――――――」

 

 枕に顔をうずめたまま、ふさぎ込まれたかのような叫びを上げ続ける純。

 そんな純を、傍から一対の震える瞳が見つめる。

 

 (純ちゃん、何とも言えない顔をしている……

 苦しそうだけど、でも、半面、とても嬉しそうな顔をしてる……)

 

 七瀬は枕にうずもれた隙間から、恍惚とした表情で赤らむ純の顔を認め、独白する。

 七瀬自身はと言うと、へたり込みながら、両手の指を自分の秘裂に繰り返し抜き差しさせる。

 秘裂からは、卑猥な水音といやらしい蜜が漏れ続けている。

 途切れることのない蜜の流れが指に絡み付くも、七瀬は動きを止めようとしない。

 七瀬もまた、恍惚に顔を赤らめ、目元にうっすらと涙をためながら、荒く息を弾ませる。

 

 (ダメ……。このままじゃ、私もイっちゃう……)

 

 ラストスパートをかけるかのように純の背後から腰をぶつけ続ける輝男を見て、七瀬は内心、切なそうに声を上げる。

 輝男は七瀬のことなど気付かぬまま、純の美尻に腰を激しく打ち据える。

 

 「お、お兄さん……ア、アタシ、もうダメ……! 来て……早く、来て……!」

 

 純は荒く息を弾ませ、震えるような声で輝男をせかす。

 純の痛切な訴えに、輝男は荒い吐息で応じる。

 それでも、輝男の腰の動きが止まることがない。

 そして、輝男の剛直は、ギュッと狭まる純のヴァギナに強くこすり続けている。

 剛直が突き刺さった秘裂からは、赤い血に混じって蜜がこぼれていく。

 と、次の瞬間、輝男が激しく一撃を食らわせると、

 

 「あぁっ……イっ、イく――――――……」

 

 純は体を大きくのけ反らせながら、絶頂の声を上げた。

 純が絶頂に達して間も無く、輝男もまた、ギュッと締まり切った純の中で勢いよく果てた。

 そして、一呼吸、間を置いた後、

 

 「あぁっ! イ、イヤァッ……!」

 

 七瀬は体を大きくのけ反らせ、泣きながら限界の悲鳴を上げた。

 細い指が突き刺さった七瀬の秘裂から、潮のようなものが小さく噴き出た……

 

 ◇ ◇ ◇

 

 「ハァ、ハァ、ハァ……」

 

 純はベッドの上で、うつ伏せのままグッタリと横たわっている。

 恍惚に火照った顔から、荒い吐息を繰り返す。

 うつろではあるが、歓喜に満ちた表情がハッキリと認められる。

 そんな純の顔を見下ろしながら、輝男はゆっくりと自分自身を純の美尻から引き抜く。

 ゴムに包まれたままの剛直が引き抜かれると同時に、純の中から蜜がこぼれていく。

 慎重に剛直からコンドームを外していくと、半分ほど白濁がたまっているのが認められる。

 それよりも、コンドームの表面に赤い血と愛液が満遍無くまぶされているのがひどく目に付く。

 

 (あの娘、すごいエッチが好きそうに見えても、やっぱり、初めてだったんだ……)

 

 血にまみれたコンドームとグッタリと横たわる純を交互に見ながら、輝男は深く嘆息する。

 いまいち気が進まないがやらざるを得ない義務を果たしたような顔を見せる。

 ふと、ベッドの外に目を向けると、へたり込んだまま重くうな垂れている七瀬の裸体に気付いた。

 ベッドから降りると、すぐに七瀬の方へ歩み寄る。

 

 「七瀬ちゃん」

 

 輝男がそっと呼びかけると、七瀬はゆっくりと顔を上げた。

 すると、輝男は七瀬の顔が涙に濡れているのにすぐに気づいた。

 悲哀に満ちた面持ちですすり泣く七瀬。

 彼女の股の下からは、まるでお漏らしでもしたかのように蜜が小さくたまっているのが認められる。

 輝男はすぐに、七瀬が何をしたのかを察した。

 

 「ごめんなさい……輝男さん……」

 

 輝男が言葉をかける前に、七瀬は泣きべそをかきながら謝る。

 七瀬の頬や色白の素肌には、若干の赤みが認められる。

 

 「俺が純ちゃんとエッチしている間に、我慢できなかったんだね」

 

 そっと言葉をかける輝男に、七瀬は無言でうなずく。

 

 「私……人前ではしたないマネをしたばかりか、輝男さんのお部屋まで汚しちゃって……」

 

 「気にしないで。俺、別に怒ってなんかいないから」

 

 輝男はそう言いながら、七瀬の頭を優しく撫でる。

 そして、神妙な面持ちで七瀬の泣き顔をまっすぐに見つめる。

 

 「どうする? ダメならダメでいいんだよ。俺、無理を押してでも君とヤるつもりはないし」

 

 半ばためらいがちにたずねる輝男に、七瀬は首を横に振る。

 

 「お願いです。私も純ちゃんと同じように……」

 

 「でも、とても痛いんだよ。それに、俺のような男で本当でいいの?」

 

 「はい……。輝男さんとだったら、どんなに痛い思いをしても、全然、平気です」

 

 弱々しい表情を見せつつも、一歩も引かない姿勢を見せる七瀬。

 輝男は、七瀬の今の言葉に何も言い返そうとしない。

 

 ◇ ◇ ◇

 

 輝男と七瀬が、今、正に事に及ぼうとしていた頃――

 

 明かりの消えた部屋の中、瑠奈はベッドの上で寝ていた。

 しかし、何故か、瑠奈のまぶたは開かれたままだ。

 

 (どうしたんだろう……。今夜は何故か、全然、寝付けない……)

 

 内心、眠りにつけない我が身に不安の念を漏らす。

 

 (何だかわかんないけど、胸騒ぎみたいなものを感じる……)

 

 不安を募らせる瑠奈だが、何とか眠りに着こうとまぶたを閉ざす。

 一向に寝付けないそのすぐ隣で、最愛の義兄が自分の同級生にして友人の一人と体を重ねようとしていることに、瑠奈はまだ気づいていない……

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