「輝男さんのところ、来週から修学旅行なんですってね?」
「えぇ、そうですよ」
「文化祭があったかと思ったら中間考査があって、その後、今度は修学旅行……と、息つく暇が無いんじゃないかしら?」
「そんなこと無いですよ。修学旅行は僕も皆も楽しみにしてましたから」
カフェ・ホーリーで、輝男はカウンターの拭き掃除をしながら、真理と話をしている。
店内に掛かっている時計は四時十分を指している。
閉店まであと一時間を切った店内は、今のところ客足が途絶えている。
すると、店の入口ドアが開いた。
「いらっしゃいませ」
輝男は掃除の手を止め、すぐに挨拶をする。
しかし、店に入って来た客の顔を見ると、輝男は思わず驚く。
今、店に入ってきたのは、Tシャツにパーカー、膝丈のスカートといういでたちの桜月だ。
「日向……!」
「やぁ、また来ちゃった」
驚く輝男に、桜月は笑顔で言葉を返す。
そのまま席に座る桜月に、輝男は注文を聞く。
「ホットミルクティーをお願い」
「かしこまりました」
店員として応じる輝男は、すぐに注文の品を準備するが、
(もう少しで店を閉めるタイミングで来るなんて……)
閉店一時間前の来訪に、思わず首を傾げてしまう。
しかし、すぐに表情を切り替え、桜月にホットミルクティーを差し出す。
「あぁ、美味しい。まろやかであったまるわ」
桜月は一口、二口飲むと、ホッと満喫したような顔を見せる。
「お気に召して、私も嬉しいわ」
「天江君、夏休みから引き続き、このお店でバイトやってますけど、どうです?」
「ホントに真面目によく頑張ってるわ。お客様からもとてもい評判が良くて」
桜月は真理と会話を交わすと、調理器具を掃除している輝男の方に目を向ける。
「よかったわね。皆から大好評で」
「そう……? 俺はただ、普通にやってるだけだけど……」
輝男が素っ気無く言葉を返すと、またも店のドアが開いた。
ドアの開く音を聞くと、輝男はすぐに店の入口の方を振り返った。
「いらっしゃいませ……あ!」
輝男はまたも挨拶すると、入って来た客を見て驚く。
輝男の目の前には、ロングワンピースの上に薄手のジャケットを着用している静流の姿がある。
「お邪魔致します」
静流は柔和な笑みを向けながら言葉をかけると、そのまま桜月の横に腰を下ろす。
「ご注文は?」
「アイスレモンティーを」
静流から注文を聞くと、輝男はすぐに支度をする。
間も無くして、アイスレモンティーを注いだグラスを静流の前に差し出す。
アイスレモンティーを口にする静流を見ると、
(桜月ばかりか、静流さんまでこのタイミングで来るなんて、偶然にしても出来過ぎている……)
平素の表情の奥で、不安に似た気持ちを吐く。
美味しそうにアイスレモンティーを飲む静流の横で、桜月はいささかぎこちない態度を見せる。
気分を害したかのような曇った表情を押し隠せずにいる。
間も無くして、桜月は注文の品を飲み終えるが、その場から離れようとしない。
しばらくして、静流もまた注文の品を飲み終えた。
「美味しかったですわ。
こんなに美味しいものを出して下さるのなら、何度でもお邪魔したいです」
「遠慮しないで、いつでも来て下さいな」
にこやかに会話を交わす静流と真理の傍で、桜月は重い表情でうつむき、ため息を付く。
「日向……追加で注文があったら、受け付けるから」
見かねたかのように輝男が言葉をかけると、
「ありがとう……でも、ちょっと考えさせて……」
やや気まずい調子で丁重に断りの返事をする。
すると、またも入り口のドアが開いた。
新たに入って来た客を見て、輝男はまたも驚く。
「黒山……!」
輝男は驚きながら、黒と青のジャンパーにデニムのスカートといういでたちをした葵を見る。
驚く輝男に構わず、葵はそのままカウンター席に座る。
「く、黒山さん……も?」
桜月もまた、葵の思わぬ来訪に驚く。
しかし、葵は構わず桜月の横に腰を下ろすと、
「ブラックコーヒーをホットで」
カウンター越しの真理に向かって注文をする。
真理は葵から注文を聞くと、すぐに準備に取り掛かる。
「一体、どうしたの?」
輝男はカウンター越しに葵と向き合いながら、彼女にたずねる。
葵は、いつも学校で見せる鋭く厳しい形相で輝男をまっすぐに見据えると、
「あなたがこのお店でバイトをしているから、わざわざ足を運びに来たに決まっているじゃない」
生徒会の会議で見せる鋭い口調で、来店の理由を告げる。
「明朝学園高校の生徒にして生徒会役員であるあなたが、もし、バイト先のお店で至らぬ行為に及べば、あなただけでなく、私たち生徒全員の顔に傷が付くんだから」
「そんな大げさな……。ここは学校じゃなくてちゃんとしたカフェだから」
「学校だろうとカフェだろうと、明朝学園高校の生徒として恥ずかしくない行動を常に心がけなければいけないのに……!
天江君、あなた、かなり気が緩んでるみたいね!」
ここが不特定多数のお客が入るカフェであるのを忘れて、厳しい表情で声を上げる葵。
“鬼の生徒会長”としてスイッチが入ってしまった葵に、輝男も桜月もその場で思わず辟易する。
「黒山さん、気持ちはわかるけど、ここは…」
桜月が気まずい表情で葵をたしなめようとすると、
「お待たせ致しました。ご注文のホットブラックコーヒーですよ」
真理が笑みを浮かべながら、ブラックコーヒーを注いだカップを葵に差し出した。
葵はコーヒーを一口、二口飲むと、
「美味しいです。温かくて渋みもよく効いてます」
称賛の言葉を真理に返す。
「お口に合ったようで嬉しいですわ。どうぞ、ゆっくりしていらっしゃい」
自分が煎れたコーヒーを褒める葵に、真理はにこやかな顔を見せる。
すると、
「あの……ホットミルクティーをおかわり……」
「私、今度はアイスアップルティーをお願いします」
桜月と静流が、間を置かずに追加注文をする。
輝男は二人の注文を聞くと、すぐに注文の品を作る。
支度を進める輝男の横で、真理はカウンター越しに葵と話をしている。
「あなた、先月から生徒会長をなさっているんですってね?
実を言うと、うちの娘も今年の一学期まで生徒会長をやっていたんですよ」
「はい。聖先輩のことは私も良く存じております。
本当に真面目で全校生徒の模範とも言うべき素晴らしい方です。
あなたのようなお母様がいらっしゃれば、先輩が立派な才媛となられるのは当然です」
「あら、ヤダ、そんなに褒めても何も出ませんよ」
葵は、自分の一年先輩にして前任の生徒会長である神楽のことで彼女の母親と話をしている。
そのまま会話を続ける葵と真理の横で、輝男は桜月と静流に注文の品を渡す。
注文の品を手渡すと、そのままカウンターの向こうに座る三人の客を注視する。
ややうつむき気味にホットミルクティーをチビチビと飲む桜月――
満悦した表情でアイスアップルティーを飲む静流――
そして、マスターと会話をしながらコーヒーを口にする葵――
いずれも、自分と同い年、同級生であり、何度も体を重ねた少女たちである。
(桜月たちがこうして、次から次へとやって来るなんて……
どうしても、偶然として片付けることができない……
何だか、嫌な予感がする……)
平素の表情を装う奥で、言い知れぬ不安を募らせる。
しかし、客としてやって来た桜月たちに、わずかでも不安の色を見せることはできない。
少なくとも、表向きはカフェの店員として然るべき態度を見せ続ける。
◇ ◇ ◇
休憩室兼事務室で、輝男と真理が向き合う。
「学校がまた始まってからも、こうしてお店の手伝いに来てくれて、嬉しい限りだわ」
真理は、笑みを浮かべながら言うと、輝男に一枚の封筒を手渡した。
「これ、少ないけど、夏休みが終わってからのバイト代ですよ」
「ありがとうございます」
輝男は感謝の言葉を返しながら、バイト代の入った封筒を受け取る。
しばらくして、輝男がお店のあるタワーマンション一階の裏口から出て来た。
そのまま表の通りに差し掛かると、すぐに、目の前に見える光景に愕然とした。
輝男の目の前には、三人の少女が待ち合わせでもしているかのように、その場にたたずんでいる。
マンションの壁にもたれる静流――
車道沿いのガードレールに腰を下ろす桜月――
そして、静流が背もたれするマンションを背にして仁王立ちする葵――
さっきまでカフェにいた三人の姿を認めると、すぐに背を向けてそのまま去ろうとする。
すると、
「待ちなさい、天江君!」
背後から鋭く呼び止める声が聞こえて来た。
輝男が後ろを振り返ると、葵がムッと表情を厳しくさせながらつかつかと歩み寄って来る。
「あなた、まさか私を無視して逃げるつもりなの?」
「い、いや……別に無視するわけでも、逃げるわけでもないけど……」
鋭く問い詰める葵に、輝男はしどろもどろに弁明を試みる。
すると、横から伸ばされた腕が、輝男の腕に絡み付く。
何者かの腕の感触に気付き、輝男が横を振り向くと、
「やっと、この時を待ってましたわ。さぁ、行きましょう」
静流が、期待に胸を弾ませるような面持ちで輝男に言葉をかける。
彼女の腕は、輝男の腕にしっかりと絡み付いて離さない。
葵は静流の今の行為に驚くと、怒りに険しくさせた顔を赤らめる。
「あなた……! 公衆の面前で何とハレンチな……!」
顔を赤らめて、静流に抗議の声を上げる。
しかし、静流は葵を無視して、輝男を引っ張るようにして歩き出す。
「輝男さん、一緒に美味しいご飯でも食べましょう」
笑みを浮かべながら言葉をかける静流に、輝男は恥ずかしそうに顔を赤くし、言葉を詰まらせる。
輝男が言葉を返すより先に、
「ちょっと、あなた、待ちなさい!」
葵が怒りのこもった声を上げながら、輝男と静流を追おうとする。
一人、取り残されたかのような桜月も、困惑しきった顔を赤らめながら輝男たちの後を追っていく。
◇ ◇ ◇
駅前ビル一階のファミレスに、輝男たちの姿がある。
末席を陣取る輝男たちは、輝男と静流、桜月と葵という風に、二人一組という形でテーブル越しに向き合う。
(男一人に年頃の女の子が三人って……どう考えても変過ぎる……
何とか、早く抜け出さないと……)
輝男は周囲をはばかるようにして、内心、深く嘆息する。
高校生くらいの若者を囲むようにして、同い年くらいの少女三人が席を陣取るのは、どう考えても普通でないのは明らかだ。
周囲の痛い視線を察しながらも、真向かいに座る桜月と葵とまっすぐに向き合う。
「彼女は最上静流さん。聖清学院高校の二年生。
この前、うちの学校の文化祭にも遊びに来てくれたんだ」
輝男が横にいる静流を手で指し示しながら、彼女のことを紹介すると、
「そんなことより、彼女はあなたとどんな関係にあるの?」
葵は輝男を鋭くにらみながら、静流との関係を問い詰めようとする。
すると、静流はほんのりと頬を赤らめながら、柔らかな笑みを浮かべる。
「私……この前の夏休み、輝男さんとお見合いを致しましたの……」
笑みを見せながら、輝男と関係を持ったきっかけを柔らかな口調で言う。
静流の今の言葉に、葵は愕然と言葉を失う。
彼女の横では、桜月が重い表情をうつむかせながら口を閉ざしている。
「お、お見合いって……!」
「最初は、親が勝手に決めた縁談ということで気が乗らなかったんですが……
いざ、会ってみると、思いの外、素敵な人柄ですぐに心惹かれてしまいました……」
愕然とした様子で言葉を詰まらせる葵に、静流は輝男との出会いについて語り出す。
そして、恥じらいに満ちた顔を赤らめ、首を垂れると、
「それから、一、二度、お会いした後、輝男さんに“初めて”をあげました……」
輝男に初めて抱かれたことを、嬉しそうな顔で端的に言う。
静流の今の言葉に、葵は愕然としたまま言葉を失ってしまう。
「し、静流さん……! それに黒山も……!」
輝男は人目もはばからずときめく静流に戸惑うと、真向かいで愕然としている葵に目を向ける。
愕然とした面持ちで硬直する葵に、困惑しきった顔を見せる。
しかし、間も無くして、葵は体をわなわな震わせながら口元を動かす。
「あ……あなたたち、何てハレンチなことを……!!」
怒りに表情を強張らせ、顔を真っ赤にしながら、輝男と静流に向かって声を上げる。
「く、黒山さん、皆が見てるわよ!」
周囲に構わず声を上げる葵に、横にいた桜月が困惑しながら言葉をかける。
しかし、葵は自分をたしなめる桜月を無視して、輝男を鋭くにらむ。
「天江君、あなた、まだまだ勉学に励まなければならない身だというのに……!
今の時分から生涯の伴侶を得るためのお見合いだなんて早過ぎるわ……!」
「それは、俺だってわかってるよ!
確かに、彼女とはお見合いしたけど、すぐに結婚するわけでは…」
舌鋒鋭く抗議する葵に、輝男は困惑しながらも言い返そうとするが、
「今すぐは無理かもしれませんが、そう遠くない将来、輝男さんと私は立派な所帯を持つことになりましょう。
私にとって、輝男さんより素敵な人は、この世の中には一人もいないと確信しております。
私と輝男さんは、出会うべくして出会った運命にあるのですから」
静流は柔和な笑みを赤らめながら、輝男の言葉をさえぎった。
輝男に対する強い思慕を言い連ねると、またも彼の腕にギュッと抱き付く。
人目もはばからずベタベタして来る静流に、輝男は恥ずかしそうに紅潮しながら言葉を失う。
いつになく積極的な態度に出る静流だが、桜月と葵がすぐ目の前にいることを意識しての行為か否か判断しかねる。
いずれにせよ、今の静流の態度に、桜月は恥ずかしそうにうつむき、葵は身をわなわなと震わせる。
すると、葵はキッと険しい表情を見せながら、静流を鋭くにらむ。
「最上さん……!
親が勝手に決めた縁談がきっかけとはいえ、そのような関係、絶対に認めることはできないわ……!」
必死に感情を抑えながらも、怒りのこもった声を静流にぶつける。
葵の今の怒りの声に、輝男と桜月は戸惑いの表情を見せる。
一方、輝男にしがみ付いたままの静流は、真正面からの葵の怒りにまったく動ずる気配を見せない。
「あいにくですが、あなたからの許しを得る必要など、私には見当たらないと思うのですが……」
「私は彼と同じ学校の生徒会長、同級生として、このようなことは見過ごせないと言っているのよ!
お見合いがきっかけとはいえ、学業半ばの者の結婚を許せば、校内の規律は大いに乱れ、あらゆるハレンチの横行を許すことになってしまうわ!」
「さっきも言ったじゃありませんか。
今すぐは無理だけど、学校を卒業すればいつでも結婚できます……って」
「それでもダメなものはダメよ!」
笑みを絶やさないばかりか、葵相手に挑発するかのような物言いをする静流。
そんな静流に怒りと不快感を募らせ、誰はばかることなく否の声を上げる葵。
二人の刺々しい言い合いの傍で、輝男は更に困惑を募らせる。
「もうやめろ、黒山! それに、静流さんも……」
輝男が必死になって制止をうながすと、
「輝男さん、ご飯食べましたら、その足でホテルに参りましょう。
実はもう、予約を取ってあるんです」
静流は柔和な笑みを赤らめながらただならぬ言葉をかける。
「ホ、ホテル……!?」
静流の今の言葉に、葵も桜月も愕然とした面持ちを赤らめて言葉を失う。
「ダ、ダメだよ、静流さん。俺、今日はこのまま家に帰るつもりで…」
「ほんのひと時でよろしいですから」
輝男からの困惑とためらいの言葉を、静流の柔らかな声が中途でさえぎる。
すると、
「お客様……ご注文のチーズドリア二つとハンバーグライス、カレーピラフでございます」
客席の前に立ち尽くす店員が、注文の品を手にしながら声をかけて来た。
まさかの修羅場を前にして、思わず気が引けたかのような態度を見せる。
「ほ、本当にすみません。連れの者が大層、失礼なことを致しまして……」
桜月は羞恥に満ちた顔を赤らめながら、店員に向かって深々と謝る。
◇ ◇ ◇
暗くなった空が中心街の通りを見下ろす。
やや恥ずかしそうに頬を赤らめる輝男の横で、静流が彼の手を握りながら並んで歩いている。
柔らかな手の感触と、奥ゆかしい笑みを間近にして、輝男の顔は赤みを増す。
「静流さん、気持ちは嬉しいけど、そんなにイチャイチャしなくても……」
「いいじゃないですか、せっかくご一緒になられたんですから」
恥ずかしそうに言って来る輝男に、静流は柔らかな声で言葉を返す。
すると、真後ろからわざとらしい咳払いの声が聞こえて来た。
二人が振り返ると、厳しい表情を見せる葵と、曇った表情を赤らめる桜月の姿があった。
「お二人とも、もう、帰られたんじゃないのですか?」
「二人とも、本当にこのままホテルに行くの?」
「えぇ、そうですけど、何か?」
「あなたたちをこのまま放っておくわけにはいかないわ!」
「どうなさるおつもりで? もしかして、私と輝男さんを無理矢理に引き離すつもりでは……」
「私もあなたたちに同行させてもらうわ」
鋭い口調で言葉をかける葵に、静流は柔和な笑みを崩そうとしない。
またも繰り広げられる修羅場に、輝男は困惑しきった表情で閉口する。
しかも、今度は通りのど真ん中で……
大いに人目につくし、辺りを行き交う人々の視線もひと際痛く感じる。
「……別に私は反対は致しませんが、お金の方は自己負担でお願いしますね」
静流は葵に向かって笑みを浮かべつつも、挑発的な物言いで応諾の返事をする。
「黒山、どうして、そんなことを……!?」
輝男が居ても立っても居られないといった様子で、葵に言葉をかける。
生徒会長でもある彼女が、自分たちと一緒にホテルに向かうことに困惑の念を募らせる。
すると、葵は厳しい表情で輝男をまっすぐににらむと、
「あなたが事に及ぶのを放置するくらいなら、この際、私も最後まで付き合わせてもらうわ!」
鋭い口調で輝男にそう言い返す。
一方、葵の横にいる桜月も、恥ずかしそうな表情を赤らめながら、輝男の方をジッと見据える。
「天江君……わ、私も……」
途切れ途切れに、言葉少なく輝男に言葉をかける。
葵と桜月の今の言葉を聞くと、
(結局、二人とも、“それ”が狙いだったのか……)
羞恥と困惑の入り混じった赤ら顔の奥で深く嘆息する。
ただならぬ雰囲気を漂わす美少女三人に囲まれて、輝男は途方に暮れたかのように立ち尽くす。
ある意味、非常にうらやましくもあるシチュエーションのど真ん中で、逃げ出すことなく、流れに身を任せようとする。