直樹side
『ぼく!大きくなったら、さくらねえちゃんと結婚する!』
『うん、私も待ってる。だから、迎えに来てくれ。』
Pipipipipi……!
「……………………いやに恥ずかしい夢だったなぁ、起きるか。」
倉敷さん達との行為と泊まりからの月曜日、頭の上で目覚ましが鳴り、その目覚ましを探して手を延ばす。目覚ましを止めると、先程見た夢を思い返して、頭を掻きながらベッドから起き上がる。
昔、いずみ達と会う前に俺は桜姉……宮島先輩とは会っていた。家が近所だった事もあって、俺は宮島先輩を“桜姉”と呼んでいた。いずみ達と会えない日や両親が仕事で居ない日は宮島家にお邪魔してお世話になっていて、宮島先輩のお母さんである椿さんとも面識がある。
けど、ある日……俺は桜姉と同じ剣道の道場に通っていたが、その時に俺は桜姉を怪我させてしまい、それ以来は桜姉に謝って剣道も辞めて、いつのまにか会う事も無くなっていたが、まさか同じ学園だったとは想いもしなかった。
「はぁ、何かなぁ……。」
モヤモヤした想いを抱きながらも朝飯の支度をして、朝飯を食べ終えると学園へと向かうのであった……。
◆◆
誠心学園3年、宮島 桜。
良家、宮島家の生まれであり、誠心学園剣道部部長の少女で大和撫子といっても過言ではない程に品行方正かつ礼儀正しい。そんな彼女だが異性として付き合っている相手は現在居ない。その為に告白が尽きないが何故か彼女は全て断っており、撃沈する男子が後を絶たない程。
家は母と祖父の3人暮らしで父は病で他界しているが、母である宮島 椿も品行方正であるが娘がどんな相手を連れてきても見てから判断するとの事らしい。
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい、桜。」
家を出た桜が信号を待っていると、同じく信号を待っていた直樹と鉢合わせた。
「おはよう、直樹。」
「おはようございます。宮島先輩。」
「堅苦しい挨拶をするな。前のように桜姉で構わないと言ってるだろ?」
「……う、うん。」
目線をなかなか合わせようとしない直樹に、桜は心配気に顔を覗き込む。
「っ!?ちょっ!?」
「元気でやっているか?ご両親は息災か?友達とかはいるのか?食事は食べれているのか?不規則な生活はしていないか?」
「し、心配しすぎだよ。まぁ2人とも仕事で居ないよ。友達もいるよ、この前食堂にいたのを見たよね。子供じゃないんだから、自炊くらいしてるし、不規則な生活もしてない。」
「そうか。偉いな、直樹。」
照れた様子でそう言う直樹に桜は微笑むと、彼の頭を撫で、その行為に直樹はドキッとしてしまう。顔から視線を外そうとすれば、豊満な胸に目が行きそうになり急いで逸らすと、そんな直樹に小首を傾げる桜。
「どうした直樹?そんなに首を逸らして?」
「な、何でもない!?あ、そ、そういえば!さ、桜姉は剣道とか楽しい?」
「?まぁ楽しいぞ。近々大きな仕合もあるから、それに向けて稽古中だ。」
「そうなんだ。」
直樹はそう言うと先に行ってしまい、桜はそんな直樹を見ながら“幼い頃”と変わらない直樹を見て微笑むのであった……。
◆◆◆
午前の授業の半ばに行われているのは、数学の小テスト。すでに居眠りという夢の世界へと落ちている数人の友人に目を向けつつ、直樹は問題を解いていく。
そして、終鈴のチャイムが鳴ると、死にかけとなっていた日向の顔に生気が戻っていく。
「はい、テストは終わりだ。後ろから集めてくるように。」
教員の言葉に後ろから来た生徒に答案を渡すと直樹達は教室の外に出て、お昼を食べに向かう。
「ふぅ、やっと終わったね。」
「あぁ、中々に疲れた。」
「はぁ~~っ。やっと終わった~~。頭が痛い。」
「大貴、いずみ、日向。お前ら途中から寝てたろ?」
「だって!小テストなんて何時やるかなんて、先生の匙加減じゃん!?あたし本当によく頑張ったよ。」
「まぁでも、やっただけ偉いとは思うけどね。それより食堂に行きましょう?お腹空いちゃった。」
「そうだな。んじゃ飯行くか。」
直樹達、そこに玲奈達も加わって雑談しながら食堂に向かうのであった……。
◆◆◆
「はむはむ……。」
「あの、野崎先輩?いつの間に隣に座ってるんです?」
「いつの間にって席が空いてたから、座ったんだよ。」
直樹達が食堂に着き、自分達の食事を受け取って席に着いた直樹の隣には何故か既に野崎 悠が座っておりメロンパンを食べていた。本来ならものぐさな彼女だがメロンパンを食べている姿は何処か猫のようであり、リスのようにも感じる。
すると、そんな様子を見ていた優衣は苦笑し、玲奈は目を細目になって見ており、大貴は羨ましそうにし、理奈も何かを察した顔になっているがいずみ達も何かを察していた。
「(……もしかして野崎先輩って……。)」
「ふふふふふ、ふふふふふ!(……直樹、またお仕置きかしら?……。)」
「(……あ~あ、いずみが怒ってるよ……。)」
「あのさ、みんなどうしたの?」
一同の様子に戸惑う直樹を他所に悠はメロンパンを食べて満足すると、眠たそうにウトウトし始めて直樹の背中に乗ると、いずみ、美菜子が黒い笑みを浮かべ、優衣は驚き、玲奈は聞こえないように舌打ちした。
その後、午後の授業になっても中々離れない悠を教室の前まで送ってから授業に出て、午後の授業に出た。眠気といずみ、美菜子からの凄まじい圧のある視線に大貴、紗英は縮こまり、直樹は小首を傾げるのだった……。
◆◆◆
宮島 桜side
「メエエエンッ!!」
放課後、私は誠心学園にある道場で稽古をしていた。
近々他校との交流仕合もある為に練習に熱が入っている。男子は若干頼りないが練習はしっかりしているし、女子も問題は無さそうだ。
その後、部活を終えた私はみんなと一緒に着替えていると後輩の子が話しかけてきた。
「宮島部長!部長は好きな人とかいるんですか?」
「え?なんだ藪から棒に。」
「桜が誰とも付き合っていないから気になっているのよ。今週だけで5人に告白されたでしょ?全部断ってるみたいだけど。」
「それで、どうなんですか!?」
どうなのかを聞かれたので、私は隠さずに答えることにした。
「好きな相手、か……。好きなのかは分からないが、私には気になる相手はいるかな。」
「「「だ、誰なんですか!?」」」
「幼い頃に近所に住んでた子でな、この学園に通っているんだ……幼い頃に結婚の約束もした。」
「「「け、けけけけ、結婚!!!?」」」
「ロマンチックじゃないか。その相手は覚えているのか?」
「さぁ、どうだろう……それより、早く帰ろう。遅くなってしまう。」
私は若干不安になった。お互いに大人になっていって、既に忘れているかもしれない。そう考えると何故だが胸が少し痛くなったのを感じた……。
なぁ、お前は“約束”を覚えていてくれているか……直樹。
やっと投稿出来る!
一途に“約束”を護る宮島先輩、可愛い……!!
コメント等待ってます。
直樹のヒロインは?
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小幡 優衣
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倉敷 怜奈
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野上 いずみ
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真田 美菜子
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日向 紗英
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野崎 悠
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宮島 桜
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川嶋 夕子
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その他