青空が拡がり、白い雲が流れる土曜日の午前中のこと。私服姿の直樹は1人、近所の商店街の中にある喫茶店でコーラを飲みながら誰かを待っていた。
「(そろそろかな。)」
スマホの時計を見ながら時間が過ぎるのを待っていると、遠くから目的の人物が来るのが見えた。
「直樹、お待たせ!待った?」
遠くから小走りで駆けてきたのは、私服姿の野上いずみだった。
「いや、全然待ってない。それよりなんか頼むか?」
「じゃあ、アイスティーにしようかなぁ。アイスティー1つ。」
「畏まりました。」とウェイターが一礼すると、いずみは直樹の正面に座る。
何故2人が友人である真田美菜子や日向紗英らを連れないで、2人でいるかというと、それは直樹が寝る前にリビングでテレビを見ていた時、いずみから連絡があったのだ。
『直樹、明日の土曜って暇?
暇ならショッピングに付き合ってよ。』
『良いけど、何時頃だ?』
『じゃあ、10時にカフェで待ち合わせしましょ。』
『分かった。10時にカフェだな。了解。』
という内容であり、そして約束通りの時間にいずみが来たのである。いずみは直樹の顔をじっと見ていた。
「ん?どうかしたか?」
「ねぇ、何か気にならない?あたし、色々変えたんだぁ。」
「ん?あぁ、何か雰囲気変わったなぁ。あと、服もオシャレだし。」
「ふふん♪まぁね、あのムカつく倉敷のおすすめの服なんだぁ。それで今日なんだけど。」
2人で話していると、いずみの頼んだアイスティーが来て、2人でお茶をしながら今後の予定を話し、そしてカフェを出るといずみは直樹を連れて、服や下着などを買っていった。
流石に下着は直樹も抵抗が有ったが、いずみは直樹の手を取って2人で買い物を楽しみ、直樹も割と楽しげであった。
「ねぇねぇ、直樹。黒の下着とこっちの黄色、どっちが似合う?」
「それ、男に聞いてどうするんだよ?」
「直樹が選んだのがいいの。んで、どっちがいいと思う?」
「んじゃあ、黒かな。」
「うふふ!分かった……すみません、これください!」
女性の下着を選んで、若干複雑な気持ちになる直樹であったが、無事にデートが進んでいき荷物もそれなりに増えたので、近くのファミレスで少し休むことにした。
「楽しかったぁ!次はどこに行こうか?」
「俺はいずみに付き合うから、どこでも良いよ。」
「そう?なら次はね……「あ、三神じゃん!それと野上も。」げっ。」
「あ、倉敷さん。それと、津島さんも。」
「やっほー!偶然じゃん!」
声を掛けてきたのは、倉敷 玲奈とその友人である
ちなみに津島理奈は倉敷経由で直樹を知っており、面白い相手として認識しており、よく絡んでくる。
「何々?2人でデート?野上も隅に置けない事するじゃん♪」
「本当にね?全く油断も隙もない!」
「あ、あんたらには関係ないでしょ!?てか、ここで何してんのよ?」
「あたしは玲奈の仕事に付き合ってたのよ。今はお昼食べに来たの。2人は?」
「見てわかんない?デートよ!で・え・と!てか、さっさと消えてくんない?」
「は?あんたら付き合ってんの?三神、こいつは止めときなよ?あたしなら沢山良い思いできるよ?」
「このっ!!「まぁまぁ!とりあえず、4人で食おうや。せっかくだし。」むぅ!」
こうして4人で食事をすることにしたのだが、終始いずみと玲奈は睨み合い、スキあらば理奈が直樹にちょっかいを出そうとする。
それを牽制し合うために、料理の味が分からぬままであったのだ。
その後、お昼を終えたいずみは直樹の家に向かうことにした。それを聞いた玲奈は一緒に行くと駄々を捏ねたが、仕事に入った為に行くことが出来ず、それを見ていた理奈がケラケラと笑っていた。
家に挙がったいずみはコーヒーを出されて、それを飲もうとした時にあることを思い出したように手を叩く。
「あ~!直樹、悪いんだけどプリン買ってきてくれない?あたし、急に食べたくなっちゃった!」
「ん?別に構わないけど。んじゃ、買ってくるから待っててくれ。」
直樹がそう言って家を出ると、様子を見ていた いずみは鞄から液体が入った小さな小瓶を取り出した。その小瓶の蓋を開けると、中身の液体を数滴ほど直樹のカップに入れた。
そして、直樹が帰ってきたのを見たいずみは作っておいたコーヒーをカップに注いだ。
「ただいま。あれ?いずみ、やってくれたのか。悪いな。」
「まぁ、ね。ほら、冷めないうちに呑んじゃお?」
プリンを手早く用意し、いずみと共におやつを食べる事にしたのだが……何故かいずみは直樹の方をじっと見ている。
「……。」
「いずみ?どうかした?」
「直樹、何か体に違和感とかある?
こう、何かこう、体が暑いとか?」
「?言われてみれば、ちょっと暑いかな……。」
「じゃ、じゃあ早く休んだ方がいいんじゃない?片付けとかはやっとくから!」
いずみの言葉に首を傾げながらも、直樹は熱を測ってみると微熱があり部屋で休む事にしたのだが、その後ろ姿を見ていずみは妖しく笑ったのであった。
ーーーーーーー。
いずみside
上手くいった……そう確信したあたしは誰もいない直樹の家のリビングでガッツポーズをとっている。
直樹のコーヒーにいれたのは、少し強めの媚薬。しかも、効果は短いけど飲んだ相手は熱に浮かされた様になり、一度快感を味わうと我慢出来なくなるらしい。
けれど、そんな事はどうでもよく、あたしは次の用意に入る為に脱衣所に向かい、直樹の選んだ下着に着替えながら、笑みを浮かべて用意をしていく。
あいつは、あたしの物……誰にも触らせない。あたしの匂いを着けて他の女から遠ざけてやる。まぁ、時々なら美菜子や沙英には貸してあげようかなぁ。
まぁでも、直樹を手に入れる……その為には何だってするわ。何せあいつは、あたしが本気で好きになった奴なんだから。
「(あたしを惚れさせたんだから、たっぷり可愛いがってやらないと。)」
そんな事を考えながら、あたしは直樹が選んでくれた下着に着替えて、直樹の部屋へと向かったのであった。すると、中では直樹が布団にもぐって横になっていて、頬は紅く、息も荒かった。
あぁ、そんな顔されたら……虐めたくなるじゃん♡♡
「な・お・き♡♡」
「っ!?い、いずみ!?な、何でそんな格好に!?」
「直樹、あたし、結構あんたには迫ってるのよ?なのに気付かないで、そのままとか、かなり傷付くのよね……だから!」
「あたし、あんたを自分の物にするわ。言っとくけど逃がさないから?」
壁まで追い詰めると、直樹は顔を紅くしたままで視線をあたしの胸に向ける。
薬は効いてるみたいね。
「さぁて、直樹……楽しみましょうか♡♡」ニィ……。
絶対に、に・が・さ・な・い♡♡
さぁ、どうなるんだ!!
直樹、どうする!?
直樹のヒロインは?
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小幡 優衣
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倉敷 怜奈
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野上 いずみ
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真田 美菜子
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日向 紗英
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野崎 悠
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宮島 桜
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川嶋 夕子
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その他