※この作品はR-18です。

性奴隷、純愛セックスと出会う   作:黒宮魚

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6話 涙

「──そんじゃあエンディングはヒロインの傷つき度に応じて分岐するって感じでー」

 

 夏休みが中盤に差し掛かったころ。PCの排熱で蒸し暑い部室で、俺と大輔はいつもの通りゲーム制作に勤しんでいた。

 シナリオは大方完成し、今はエンディングについての議論中だ。

 

「ん、了解」

 

 返事を返しながら、キーボードを打ち込む。

 ちなみに本日、三枝は欠席だ。なんでも、委員会の用事があるらしい。

 

「いやぁー、あとはバランス調整くらいだけだし、もう終わったようなもんだよね。勝ったな風呂入ってくる」

 

「おう、そうだな」

 

 大輔がなにか言っているが、適当に相槌をうって自分の作業を続ける。だが、その反応に疑問を持ったようで、大輔が俺のディスプレイを覗き込んできた。

 

「優一、何やっとるん? それ今作ってるゲームと関係あるやつ?」

 

 俺のPCには、コマンドを打ち込む画面が開かれている。およそゲームとは関係のないものだ。

 

「いや」

 

「そんじゃなにしてん?」

 

「ちょっとこの端末にバックドア作れないかなって」

 

「は?」

 

 俺の返答に、大輔は意味不明といった感じで首を傾げた。

 そりゃそうだろう。バックドアはコンピューターに侵入する際に作る裏口のことだ。サイバー攻撃で使う手口なわけだから、大輔が疑問に思うのも当然だ。

 

「大輔、そっちの端末からこのコマンド打ってくれるか?」

 

「え?」

 

 が、それに構わず、テキストファイルに書かれたコマンドを見せる。大輔は戸惑った様子だったが、一応従ってくれた。

 そして、自分の端末にそのコマンドを打ち込む。少しすると、大輔は驚いた様子で俺を見た。

 

「うわ。そっちのマシン入れた」

 

「お、成功か」

 

 まさか一発で成功するとは思わなかった。ネットで調べたやつを見よう見まねで試したものだが、案外いけるものなのか。

 

「で、なんでこんなことしとるん? どっか侵入する気?」

 

 当然の疑問を大輔は口にする。

 

「んー、ちょっとな」

 

 作ったバックドアを修復しながら適当にはぐらかす。

 

「ふーん……。ま、よくわかんないけどやめといたほうがいいんでね? 不正アクセスって犯罪じゃん?」

 

「はは、だよな。まあ軽い冗談だよ。ちょっとやってみたかっただけ」

 

 ですよねー、と返事が返ってくる。俺もそれに合わせるように笑う。

 本当は冗談なんかではない。それなりの目的はあるが、大輔には話せなかった。それに、彼の言う通り犯罪だし。

 

「それよりエンディング考えてくんろ、大先生」

 

 調子よく大輔が言う。そういえば今はそっちが大事だった。せっかく三枝が協力してくれているんだし、ゲームをちゃんと完成させないとだ。

 

「はいはい、わかってるよ。そんでエンドは何個くらいにすっか」

 

「んー、とりあえずグッド、トゥルー、ビターの三つが基本じゃね?」

 

 ぴ、と三本指を立てて大輔は答えた。

 それを踏まえて、窓の外を見ながら考えてみる。と、そこでサッカー部が練習しているのが見えた。この部屋からだとサッカー部の練習場所がよく見えるのだ。

 その端っこに、見覚えのある男子生徒が休憩しているのが目に入った。三枝の兄だ。正直、ここ最近のことで彼には嫌悪感しかない。

 

「ん」

 

 その近く、彼と付き合っているという話のマネージャーの姿もあった。なにやら二人で話している様子だ。

 だが、なにか様子がおかしい。三枝の兄のほうはなにやら必死な様子で、反対に彼女のほうはどこか困ったような顔をしていた。

 そしてしばらくすると、マネージャーの方が逃げるように離れていった。喧嘩でもしたのだろうか。

 

「おーい、優一くん優一くん。そんな熱心にサッカー部の練習風景見てなにしとるんだい」

 

「えっ?」

 

 不意に大輔から声をかけられ、びくっ、と驚いてしまった。

 大輔のほうに顔を向けると、意地悪そうな顔をしていた。

 

「サッカー部のマネージャーでも見てたのかね? まったく、三枝さん一筋だと思ってたのに残念だよ」

 

 大げさに演技がかった口調で大輔は言った。

 

「なっ、んなわけねぇだろ。俺は三枝しか興味ねぇっての!」

 

「ほほーう、ぞっこんですなぁ」

 

 慌てて答えた俺に、くく、と面白がるように笑った。完全に遊ばれてしまった。俺は苦し紛れに「うっせぇ」とだけ答えておいた。

 その日はぼちぼち二人でシナリオやらシステムの細部などについて調整をして終わった。ただ、やはり三枝がいたほうが進捗はいいと感じる一日だった。

 

 

「ん……」

 

 次の日の朝。朝にはあまり聞きなれない音で目が覚めた。

 寝汗でべたつく体を起こして、枕もとのスマホを確認する。時刻は午前九時。

 起床時間にしては普通に遅いが、夏休みは大体こんな感じだ。パソ研も午後からだし。

 

「ん、もうちょっと……」

 

 そんな訳なので、さっき俺を起こした音を無視してまた瞼を落とす。が。

 ぴんぽーん、ともう一度その音が聞こえてきた。それでやっとインターホンの音であることに気がついた。

 

「誰だよ……」

 

 瞼を擦りながら、ベッド近くの窓をのぞく。そこから玄関を見下ろすと、そこには三枝美咲の姿があった。

 

「えっ」

 

 思わず二度見した。肩で整えた黒髪と可憐な顔立ち、抜群のスタイル。それは紛れもなく三枝だった。

 慌ててベッドから飛び出して一階へ駆け降りる。そして急いで玄関の鍵を解除して、勢いよくドアを開けた。

 

「あっ。おはよう、内田くん」

 

「お、おはよう」

 

 太陽に照らされた三枝の微笑がそこにはあった。

 彼女は見慣れた制服姿ではなく、白と黒のワンピースを身に着けていた。初めて見る三枝の私服姿に、つい見入ってしまう。

 

「あ……まだ寝てた?」

 

「え? あっ……」

 

 三枝の言葉に、思わず自分の体を見る。そういえば慌てていたからパジャマ姿のまま来てしまった。おまけに髪もぼさぼさ。めちゃくちゃ恥ずかしい。

 

「ごめんね? 連絡もなしに来ちゃってさ」

 

「ああ、いや別にいいよ。俺こそ、こんなカッコ見せちまって悪かった」

 

 視線を合わせられず、目を背けながら謝る。三枝はそんな俺に「ううん」と優しく微笑むのだった。

 が、その表情を見て気づく。

 

「……三枝。何かあったのか」

 

 俺にそう聞かれた三枝は、え、と驚いた顔で固まった。図星だ。

 

「そっか……わかっちゃうんだ」

 

 三枝はばつの悪そうな顔を見せてつぶやいた。

 ここ最近、三枝と関わるようになり、何度も見た彼女の笑顔。遠くから見ていたころは気づかなかったが、三枝は時折、取り繕うように笑う。

 兄のとの関係を俺に見られたとき、輪姦されたとき。それはいつも、暗く重苦しいものを抱えているときだった。

 

「とりあえず、中入れよ。親、もう仕事行って誰もいないからさ」

 

 そう言った俺に、三枝はただ「うん」と頷いた。

 

 ひとまず俺の自室に招く。一応俺も地味ではあるが私服に着替えた。

 ベッドの上、二人並んで座る。三枝とは何度か似たようなシチュエーションにあったが、決まって鬱々たる雰囲気だった。そして今日も同じなのだろうと確信していた。

 

「それで、三枝。話せる範囲でいいから、教えてくれないか。何があったのかって」

 

 今日は俺から口を開いた。できるだけ三枝が安心できる状況を作ってやりたかった。

 

「……うん。ありがとう」

 

 三枝は少しだけ緊張がほぐれたのか、柔らかみのある声で言った。そして、すう、と一呼吸おいて話し始めた。

 

「お兄ちゃんね、この前、彼女さんとエッチしたんだって」

 

 兄の話が出た瞬間、体がこわばる。だが、こらえて話を聞く。

 

「でもうまくいかなかったらしいの。それで、なんか別れちゃったっていうか……まあ、振られちゃったのかな」

 

 それを聞いて、昨日見た三枝の兄とマネージャーの様子を思い出す。彼が振られたというのなら納得だ。大方、関係を修復しようとしていたのだろう。

 

「当たり前だよね。お兄ちゃん、私に乱暴なセックスしかしてこなかったんだし、そんな簡単に彼女さんとうまくエッチできるわけない」

 

 そこで三枝は、くす、と笑みを見せた。それはどこか、自らの兄を憐れんでいるようだった。

 だがすぐに表情を暗くして、「でもね」と続けた。

 

「その腹いせ、なのかな。……昨日の夜、ずっとお兄ちゃんに犯されてたの。私の両親、ちょうど旅行行っちゃったしね」

 

 その言葉に思わず三枝を見る。

 彼女は自らの体を恥じるように、ぎゅ、と片腕を握りしめていた。その顔は重く沈み、兄のことを憎んでいるようにすら思えた。

 

「いつも乱暴だけど、昨日はもっと。痛くて苦しいだけで全然気持ちよくなかった。君が教えてくれたエッチの正反対」

 

 ちら、と三枝の目がこちらを向く。そこには助けを求めるような色があった。

 それが突き刺さるような痛みを伝えてくる。

 

「ねぇ、内田くん──」

 

 控えめに俺の手に三枝のが重ねられる。そして、少しだけ俺に体を寄せて言った。

 

「エッチ、して……」

 

 俺の目を見つめる三枝の顔には、縋りついてくるような必死さがある。そしてその瞳には、宝石のような涙がじわりと浮かんでいた。

 

「あんな最低なセックスなんてイヤ。──だから、君で全部上書きして」

 

 震える声で口にすると、その体を俺に預けてきた。まるで自らのすべてを差し出すように。

 俺はそんな彼女の体を、できるだけ優しく抱きしめた。

 

「あ……」

 

 驚きと、少しの安堵が混ざったような声。

 抱きしめた三枝の体は、じんわりとした温かさがある。そこには、俺と初めてしたときのような震えはなかった。

 ただ、怯えた子猫のように、俺の服をぎゅっと掴んでいた。

 

「三枝……」

 

 腕を少し緩めて、三枝の顔と向き合う。悲しげな瞳の奥には、ほんのわずかな興奮が覗いていた。

 そこへ、僅かに顔を近づける。すると、三枝は「あ……」と悟ったように小さな声を漏らして、瞼を落とした。

 

「ん……っ」

 

 柔らかなその口吻へ、そっと自分の唇を押し付ける。くちゅ、と少しの水音とともに、触れ合う二つの紅。

 それを優しく啄む。はむ、はむ、と三枝の恐怖や痛みをほぐすように。

 

「んっ……んぅ、っン……」

 

 緊張で固くなっていた三枝の体から、少しずつ力が抜けていく。それと一緒に、彼女のほうからも唇を求めてくれる。

 溶けてしまいそうな柔らかさを、控えめに、だけど確かに押し付けてくる。それに応えるように、さらに強く抱き寄せた。

 

「んっ、ぁン……っ、んむ、ぅん──っ」

 

 深く伝わってくる、三枝の女らしい肢体の感触。体のどこも柔らかくそれは、男の情欲を刺激する。

 それに従うまま、そっと三枝の口内へ舌を差し込んだ。ぴく、と一瞬だけ三枝の体が震えるが、すぐに力が抜けた。

 

「ン、ちゅ……っう、んぁ──っ、すき……っ」

 

 そして、俺の熱と感触を求めるように、三枝のほうから舌を絡めてきた。唾液でどろどろの粘膜が、俺の味覚を淫らな色で染め上げる。

 それを三枝と一緒にぐちゅぐちゅとこすり合う。ふー、ふー、と荒い鼻息を吐きながら、唾液が垂れるのさえ構わず。

 

「ん、ひゃ……っ、ン、ぢゅ……っ、ぁ、んっ、んン……っ」

 

 背中に回していた手を離して、三枝の胸のふくらみを優しく包む。乱雑に揉んだりなんてせず、ただ触れるだけ。

 それでも三枝はかわいい声をあげてくれた。そのまま、さすさすと撫でてみる。

 

「んっ、ンっ……ぁ、ちゅっ、んぁ、あっ……」

 

 びく、びくん、と跳ねる三枝の体。濃厚なディープキスで興奮して敏感になっているみたいだった。

 そんな彼女に、今度は太ももに手を触れさせた。むっちりとした肉感と張りのあるそれは、乳房や尻とはまた違う感触だった。

 むに、とそこを軽く揉みほぐす。それと同時に、ゆっくりと足の付け根へと手を滑らせていく。

 スカートの中にまで手をもぐりこませ、三枝の一番大切なところへ少しずつ近づく。そうするほどに、三枝の声が切なさを帯びていく。

 

「んあっ!」

 

 そうして、ぴと、と三枝の秘部へ触れた瞬間。嬌声とともに三枝の体が、びくん、と大きく跳ねた。

 だがそれで唇が離れてしまった。とたん、一気に二人分の熱があふれ出す。激しく深い接吻で互いの口の周りはどろどろで、舌と唇の間を何本も糸を引いていた。

 

「うちだ、くん──もっと、触って……」

 

 興奮を隠そうともせず、甘い吐息とともに三枝は言った。それにただ頷く。

 今度はキスじゃなく、ちゅ、とその首筋に口づけた。僅かな刺激のはずなのに、三枝は甘い声をあげる。

 そんな彼女をもっと悦ばせたくて、愛撫を少し激しくする。といってもほんの僅か。撫でるだけだった乳房をむにゅ、と優しく揉んでみたり、割れ目のところを下着越しにかりかりとひっかいてやったり。

 

「あっ……ん、んぁ、アっ……! ん、っあ、ぁん──うちだ、くん……きもち、い……っ」

 

 それでも、三枝は体を痙攣させながら可愛い反応を見せてくれる。ちらりとその顔を盗み見ると、とろん、ととろけた顔を晒していた。

 さらに、指先で愛撫している割れ目から、じんわりと濡れた感触が伝わってきた。

 

「三枝……濡れてる。かわいいな」

 

 こそ、と耳元で呟く。すると、声だけなのに、まるで電流が走ったかのように三枝は震えた。

 

「や……っ、いわない、で……っ、あっ──ん、はぁ、あっ……恥ずかしい、よ……アっ、んぁ、あっ……!」

 

 頬を染めて恥じらう三枝を見て、もっと気持ちよくしてあげたくなる。俺は一度手を止めて、ベッドの上に座るように促した。

 言われるがまま、三枝はベッドに後ろ手をついて座った。俺もその前に座る。

 

「じゃあ……続き、するから」

 

 そう一言口にして、俺は両手で三枝の太ももに触れた。そうして、そっとその両脚を開かせた。

 スカートがあるおかげで下着までは見えない。俺はそのままかがんで、彼女の脚の間へと顔を近づけた。

 

「あ……っ、内田くん、だめ……っ」

 

 だが、そこで三枝が俺を静止した。体を止めて彼女を見る。

 

「あ……悪い。イヤだったか?」

 

 辛いことがあったばかりなのだから、彼女が嫌がることはしたくない。が、三枝の表情に嫌悪感はなく、ただ頬を赤くして目をそむけているだけだった。

 

「い、いや……その、君にそんな近くで見られるの、恥ずかしいから──あっ、内田くん!」

 

 三枝が言い切る前に、がば、とスカートの下へ顔を潜り込ませた。

 今日は桃色の下着だった。飾らない彼女にしては珍しく、扇情的なレースのショーツだった。それが一瞬で俺の情欲に火をつけた。

 

「だめ、うちだく──ふあっ……!!」

 

 その股布の部分。じんわりと濡れた染みが広がったそこを、ぺろ、と軽く舐めてみた。

 瞬間、甘い声が頭上から聞こえた。その反応に、もっと悦ばせてあげたくなってしまう。恥じらいもすべて吹き飛んでしまうくらいに。

 

「んっ、ぁ、あ……っ、うちだく──アっ、ぁン……だめ、だってぇ……っ」

 

 口ではそう言う三枝だが、甘い声を抑えきれていない。おまけに、もっとして欲しいとばかりに腰をくい、と俺の顔に押し付けてくる。

 ぐにゅ、と鼻と唇に柔らかい恥部の感触が伝わる。挿入したら絶対気持ちいいソコをほぐすように何度も舌を這わせる。

 

「あ……っ、ぅ、ンっ……っ、は、ぁ、ぁん──っ、あっ、だ、め……そんな、舐めないで──んンっ、ぁ、あっ……あ、だめ……ヘンに、なっちゃう……っ、んアっ、はぁ、んっ……」

 

 愛撫を続けるほど、三枝の声が熱くなっていく。そこからは徐々に恥じらいが消えていき、切なそうな色が混じっていく。

 気持ちよさそうにしてくれているとはいえ、下着越しでは物足りないようだった。じんわりと濡れているだけだったクロッチも、今はびしょびしょになっている。それは俺の唾液だけのせいではないだろう。

 

「あ……」

 

 舐めるのをやめて顔を上げる。すると、三枝の潤んだ瞳と目が合った。

 惚けた三枝の目は、明らかにもっと欲しがっていた。だがそれを隠すように顔を背けた。が、もう遅い。

 

「脱がすよ、三枝」

 

 スカートをめくりあげて、桃色のショーツに手をかける。三枝は顔を背けたまま、うん、とだけ頷いた。

 だが彼女の視線は、自らの下着を掴む俺の手に向けられている。片手で自分の口を隠しているが、荒い吐息が俺の耳にも聞こえてきていた。

 その期待に応えるように、するするとその布を脱がしていく。すべすべとした三枝の脚は引っ掛かりが全くない。

 

「脚、開いて」

 

 脱がし終えた下着を傍らに置いて、三枝に促す。すると三枝は素直に従った。

 蝶が羽を開くように、その両脚を開いて見せた。しかも、自らのスカートの裾をつかんでたくし上げながら。

 そうして、惜しげもなく三枝の濡れた場所が晒される。薄く陰毛が生えるソコは快楽を欲しがるようにひくひくと疼き、ナカからとろりと愛液が零れてきていた。

 俺に自らの秘部を晒している三枝は、頬を上気させ、熱に冒されたような目をしていた。言葉にこそしないが、三枝は紛れもなく俺を欲しがっていた。

 

「三枝──」

 

 その誘惑に抗うことなんてできない。なにより、三枝が俺を求めてくれているのだから。

 開かれた彼女の両脚に手をかけ、その股座に顔を潜り込ませた。

 

「あ……っ」

 

 濡れたその割れ目へと、もう一度舌を触れさせた。といっても舌先でつん、と触れただけ。そのわずかな刺激でも、三枝は声と体で反応してくれる。

 そのまま焦らすのもいいと思ったが、今はそんな意地悪をするときじゃない。

 俺はさらに舌を突き出して、れろ、とそこを舐めとった。

 

「んアっ……! あっ、ぅ、ン……っ、あ、アっ──きもちい、っあ、んん、は、ぁん……っ!」

 

 さっきよりも甘く、素直に声を上げてくれる三枝。それが俺の情欲をさらに加速させる。

 いやらしく三枝の秘部を舐めまわし、より強い快楽を与える。ぐちょぐちょといやらしい音が響き、中から際限なく蜜があふれてくる。

 それをじゅる、と吸い上げて飲み下すと、おかしいくらいに興奮した。

 

「あっ、あぅ……っ、はぁ……ん、アっ……うちだ、くん……アっ、ぁん、あ、あっ……もっと、アっ、はぁ、もっといっぱい──っ、おまんこなめて……っ!」

 

 羞恥も捨て去って三枝は懇願してくる。抑えきれない性欲をぶつけるように、俺の頭を自らの股へ押し付けながら。

 俺は両手を彼女の割れ目に添えて、くい、と開かせた。露になる三枝の蜜壺は、肉棒を欲しがるようにひくついている。

 そこへちゅぶ、と舌を突き入れてやる。

 

「ひあっ……!!」

 

 さすがに驚いたのか、三枝の体が強く反応した。だがそれに構わず、奥へ奥へと舌を挿入していく。

 そうすると、快楽に悶えるように三枝がびくびくと身体を震わせる。

 

「あっ……君のべろ、はいって……あっ、んっ、きてる……アっ、あ、ぁあっ、んぁ……っ、あっ、だめ……っ、これ──あっ、は、ぁは……っ、これ、しらない……っ、ア、あっ……!」

 

 限界まで突き入れたところで、舌を動かし始めた。愛液でにゅるにゅるの膣をかき回すように舌を蠢かせる。

 その感覚がたまらないのか、三枝はさっきよりも嬌声を上げて感じ始めた。快楽で腰ががくがくと跳ね、恥じらう余裕なんてどこにもないようだった。

 

「んっ、ア、はぁ、ン……! うちだく──オっ、あっ、だめ……っ、あぅ、んァ、あ……っ、おまんこ、あんっ……は、あっ、イっちゃうっ……あっ、おかしく、なっちゃう──!」

 

 びくんびくんと何度も痙攣しながら、三枝は今まで見たことないくらい乱れている。蜜穴の奥からはだらだらと蜂蜜のような愛液があふれ出て、突き入れている舌を締め付けてくる。

 いやらしい雌の匂いが鼻孔を満たし、頭の中がピンク色に染め上げられる。あんあんと感じている三枝がどうしようもなく愛おしくて、イかせてあげたくてたまらない。

 

「は、ぁんっ、ア──っ、ダメ、あっ……ほんとに、あっ、ぁ、ア……っ、だめになる、んぁ、おっ、あ……っ、イっく、あっ、イクっ……ぁん、あ、あっ、イッちゃう……っ!」

 

 絶頂の前触れのようにかくかくと腰が痙攣しだす。その絶頂を押し上げるように愛撫する。

 ぬちゅぬちゅと舌を動かし、三枝の膣肉をこれでもかと刺激する。そして最後のとどめに、じゅるる、と思い切り三枝のアソコを吸い上げた。

 

「アっ、イクっ……イッグ、あ、ぁ、アっ、イク、いっく、ぅ──っあ、イク……っ!!」

 

 びくん、と今まで一番強く三枝の体が跳ねる。それと同時に、きゅん、と俺の舌を締め付けられる。

 三枝の絶頂はすぐには止まらず、がくがくとだらしなくその体を揺らす。

 

「あ……っ、ア、イってる……! あっ、ぅあ、ん……っ、あっ、は、いっく、あっ……きもち、いっ……あっ、んぁ、アっ……!」

 

 その快楽に耐えきれないのか、弓形にそる三枝の肢体。それでも舌の愛撫はやめない。

 絶頂の感覚を長引かせようと、ぬちゅん、と優しく舌を抜き差しする。そうやって口と恥部の粘膜が擦れるたび、三枝は甘い声を漏らす。

 

「あっ、ぁ、あ……ぁん……は、ぁ、ア……おまんこ、きもちい……」

 

 ようやく快感の波がおさまってきたのか、三枝は甘い息とともに呟いた。

 俺もそこで三枝の穴から舌を引き抜いて口を離した。だが、激しい愛撫でどろどろのそこから糸が引いていた。

 

「うちだ、くん……」

 

 顔をあげた俺を見つめながら三枝が口を開く。その目は快楽にとろけつつも、さらなる行為を期待しているようだった。

 

「おちんぽ──挿れて……ナマでいいから……」

 

 はぁ、とむせかえるほど甘い吐息を吐きながら三枝は口にする。

 その言葉に躊躇はする。が、もう少しも我慢できないとでもいいたげな彼女の目に、歯止めなんかきかなかった。

 はやる気持ちを抑えられず、ごそごそと急いで下に履いているものを脱ぐ。そうして露になる、限界まで勃起した生殖器。

 

「はやく……そのがっちがちのおちんぽで、私のおまんこ犯して──」

 

 情欲で頬を赤く染めながら、三枝が誘惑する。

 さっきの行為で力が入らないのか、両脚はだらしなく開いている。めくりあげられたスカートの下の生殖器は、だらだらとベッドにこぼれるほど愛液があふれ出ていた。

 

「ああ……このまま挿れるよ」

 

 そんなものを前にして我慢などできるはずもない。

 三枝の上に覆いかぶさり、その濡れた穴へ先端をあてがう。ひくつく三枝の花びらは、ちゅぽ、とその先端に吸いついてくる。

 

「ん、アっ!」

 

 じゅぷん、と力任せに押し入る。だが、三枝の蜜穴はそれを簡単に受け入れてくれた。

 クンニでどろどろになっている三枝のナカ。入れた瞬間に、その膣肉が俺のものを愛撫してくる。

 絡みついてくるそれをにゅるにゅると擦りながら奥へ突き入れていく。

 

「あ、あっ、んア……っ、すご……っ、ア、いれただけで──おっ、あ、イっちゃいそ……っ」

 

 のけぞりながら痙攣する三枝の体。それを押さえつけるように、がっしりとその腰を掴む。

 三枝もそうされるのが好きなのか、ぎゅう、と肉棒を締め付けてくる。もう我慢できず、一気に一番奥まで挿入した。

 

「はァん──!」

 

 ぱん、と乾いた音を立て、俺と三枝は奥までひとつになった。きゅぽ、と子宮口が吸いついてくるのが気持ちいい。

 

「あっ、あ……ん……うちだ、くん……っ」

 

 見ると、三枝はふるふると体を揺らしながら顔を手で覆っていた。

 まさか、少し乱暴にしたから怖がらせてしまったのだろうか。

 

「三枝、ごめん……痛かったか?」

 

 心配になって声をかけると、三枝は首を横に振った。

 隙間から見える彼女の目は潤んではいるものの、恐怖に歪んではいなかった。そして、荒く吐息を吐きながら口にした。

 

「動いて……おちんぽでいっぱい、私のおまんこパコパコして──」

 

 そうして、これ以上ないくらいの始まりの合図を口にした。俺の頭の中は、一瞬で三枝との交尾のことだけで染まった。

 ずるる、と引き抜いてから、思い切りその腰へ叩きつける。どちゅん、と子宮口を抉る感触がたまらなく気持ちいい。それを二度、三度ととめどなく繰り返す。

 

「あっ、あぅ、ア──!! すご……っ、あっ、はげし──オっ、あっ、んぉ……っ、あっ、おちんぽ、ぁん、アっ……おく、あっ、はぁ、は、ア──おく、ついて……っ、あっ、んぁあ──っ!!」

 

 ぱん、ぱん、と激しい音を立てながら、三枝へ腰を叩きつける。逃げられないよう彼女の腰をがっちりと掴みながら、何度も何度も。

 ベッドはぎしぎしと軋み、そこへ三枝の獣のような喘ぎ声が絡まる。本能丸出しのセックス。

 だけど三枝の体はそんな俺の欲望を優しく受け止めてくれる。にゅち、と柔らかく膣肉が俺の肉棒を受け入れ、悦ばせるように愛撫してくる。

 

「ん、あっ、ア……すきっ、あっ、はぁ、ン──すきぃ……っ! あっ、もっと……っ、んぁ、おっ……あっ、もっとシて──っ、あっ、だい、すき……っ!!」

 

 さらに、その純粋な気持ちを惜しげもなく言葉にしてくれる。快楽にゆるんだ顔で俺を見つめながら、俺を強く求めてくれる。

 

「三枝っ──好きだっ、さえぐさぁ……っ!!」

 

 俺もその気持ちに応えながら三枝に腰を振る。そうすると、三枝の媚肉がぎゅうう、と締まって快感を与えてくる。

 それを存分に堪能するように肉棒を擦り付ける。三枝の蜜と俺の先走りでとろとろの膣内は、極上の快楽だった。

 ぱん、と一度腰を打ち付けるたびにその液が飛び散り、俺たちの性交の激しさを物語る。そしてそれと一緒に、ぞくん、と津波のような快楽が襲ってきて、気絶してしまいそうだ。

 

「あっ、んぁ、オっ……うちだくんっ──! あっ、きもちぃ、んぁ、はぁ、う……っ、おまんこ、ア、んぁ、アっ……とけちゃう……っ、アっ、もっと──んぉ、オっ……もっと犯して……っ!!」

 

 三枝の言葉に誘われるように、どんどん腰の動きは激しくなっていく。一突きごとに三枝に体重ごと押し付けて、どちゅどちゅと膣奥を突く。

 快感は限界ぎりぎりでおかしくなってしまいそう。でももっと欲しくて、ぐちょぐちょの膣肉を陰茎で味わう。

 俺に突かれて余裕がない様子とは裏腹に、ナカのひだは精液を求めるようにいやらしく絡みついてくる。その愛撫に、少しずつ白濁液が昇ってきてしまう。

 

「あっ、おちんぽびくびくって──んぁ、ふぁ、ア……っ! せーし、あっ、お、オっ……でるんだね……っ、んは、あっ、ンあっ──!!」

 

 一度尿道を駆け上がり始めたそれは、もう止めることはできない。だからそのまま激しく腰を叩きつける。

 繋がっているところは愛液とも先走りともわからないものでべちょべちょで、互いの股の間を何本も糸を引いていた。

 そのいやらしい光景で、また陰嚢から熱い欲望がせりあがってくる。

 

「三枝、出る……っ、もうイク──!!」

 

「うん、あっ……っお、アっ! わたしも、あん、アっ──わたしもイクから、あっ、ひあ、ぁんっ、ンっ──ナカで、イって……っ、中出しして──っ!!」

 

 誘惑と懇願が混じった声で言うと、三枝は両脚をぎゅう、と絡めてきた。より深く押し付けられて、膣内射精欲が一気にせりあがる。

 頭の中は三枝に種を蒔くことでいっぱいになり、同時に精液が限界まで上がってくる。

 

「でるっ──三枝、いく、イっく……!!」

 

「あっ、わたしも、イクっ、イクイク……っ、おっ、オ、ぁ、っあ──イッグぅ、ううっ──!!」

 

 どくん、と互いに体を震わせ、ともに果てた。

 抑えていた欲望が一気にあふれ出て、どぶどぶと精液が放出されていく。三枝の膣内は、その射精を促すようににゅるん、と甘く絡みついてくる。

 

「っあ、ア……お、ぁ、あん……んオ……っ、あっ、せーえき、でて……あ、あは……っ、たねづけ、されて──あっ、あ……あっつい──んぁ、ア……あ、きもち、い……っ」

 

 どびゅん、どびゅん、どく、どくん。いくら出しても陰嚢から強制的に精液が汲み上げられる。

 それが尿道を擦りながら外へ吐き出されていく。視界がちかちかして、全身が気持ちいい。腰に至っては三枝と溶け合っているみたいだ。

 

「は、ぁ……っ、あ……まだでてる──あっ、お、んぉ……っ、あっ、すご……い」

 

 ようやく溜まったものも減ってきたようで、射精の勢いが弱まる。だが、残ったものがとぷとぷと絞りだされて、腰が抜けてしまいそうだ。

 よほど気持ちいいのか、三枝はまだびくびくと体を震わせている。表情は完全にとろけて、膣内射精の感触を堪能しているみたいだった。

 

「──あ、せーし、止まっちゃったね……」

 

 どぷ、と最後の一滴を吐き出して、やっと射精が終わった。全身を倦怠感が包んでいるが、それ以上の幸福感が満たす。

 

「ごめん、三枝……中にこんな……」

 

「ううん……いいよ。私がシて欲しかったんだもん」

 

 ふふ、と嬉しそうに顔をほころばせて三枝は言った。そんな三枝がとても可愛くて、そっと唇を塞いだ。

 

「ん……っ」

 

 そのまま軽く啄み合う。愛し合った余韻を噛みしめるように。

 くちゅ、くちゅ、と柔らかく濡れた唇の感触が心地いい。三枝もこの接吻がいいのか、首の後ろに腕を回されて、ぎゅ、と引き寄せられた。

 

「ん……っ、内田くん……ぅ、ン、ん……っ、は、む──ん、ぁ……っ」

 

 舌までは絡めない、だけれど深い口づけ。互いに強く唇を押しつけ、砂糖菓子のように甘い感覚を共有する。

 

「ん、は……」

 

 とろ、と口の端から唾液がこぼれてくるころ、ようやく満足して唇を離した。はぁ、とこぼれる三枝の甘い吐息が心地いい。

 

「内田くん──気持ち、よかった……」

 

 三枝はとろけた顔のまま、満たされた声で呟いた。

 

「そうか……なら、良かった」

 

 俺は三枝の状況を変えられない。でも、こうすることで彼女を少しでも楽にできるのが、せめてもの救いだった。

 そんな気持ちが顔に出てしまったのか、三枝は不安そうに顔を曇らせた。

 

「あ……もしかして、君はあんまり満足できなかった、かな」

 

 そう口にする三枝に、慌てて首を振って否定する。

 

「そんなわけない。気持ちよくなきゃこんなに出せないよ」

 

「そう……? だったら嬉しいな」

 

 やや陰りを残しながらも、三枝は控えめに微笑んだ。その様子に俺も自然と笑みがこぼれた。

 だが少しすると、また三枝の表情に影が落ち始める。それを隠すように顔を背けてまで。

 

「……三枝?」

 

 俺に呼びかけられて、三枝は俺を見た。その瞬間、つう、と彼女の頬に一粒のしずくが伝っていった。

 

「ごめん、ね……」

 

 そして、三枝は目を伏せて突然そう口にした。唐突な謝罪の言葉に、俺はただ困惑してしまう。

 

「ど、どうしたんだよ三枝……俺、謝られるようなこと何にも──」

 

 三枝はそんな俺に、ううん、と首を振った。

 

「だって……好きって言ってくれたのに、私──君に何もしてあげられてない……」

 

 震えている三枝の声。じんわりと浮かんでいるだけだった瞳の雫は、いくつも三枝の頬をなぞっていく。

 

「もっと普通の恋人みたいに、デートしたりとかしたい……君のこと楽しませて──喜ばせてあげたいのに、わたし……」

 

 大粒の涙をこぼし、懺悔するように口にする三枝。俺はそんな彼女になんと言ったらいいかわからない。

 

「私、君に慰めてもらってばっかり……。最低、だよね」

 

 そうして、吐き捨てるようにそんな言葉を口にした。俺から反らしたその目は、自らを蔑むような色をしていた。

 

「……だったら、俺だって最低だ」

 

 俺の言葉に、三枝はようやく俺の目を見てくれた。

 

「三枝に『口止め料払う』って、『慰めて』って言われたとき、俺はお前とセックスができる、って喜んでたんだ。それはお前が好きとか、そういうのとは違う感情だった」

 

 今まで自分ですら目を背けてきたことを告白する。好きだとか憧れてたとか綺麗な言葉で取り繕ってきただけで、三枝の体に触れることを喜んでいただけだ。

 三枝はそんな俺の話を、目をそらさず聞いてくれている。そこから逃げたくなるが、踏みとどまって続ける。

 

「俺だって、三枝の兄さんと同じだ」

 

 三枝の体への肉欲に支配されたのは事実だ。なら、自分勝手に妹の体を求める三枝の兄と何が違うというのか。

 だが、三枝は僅かな微笑みを浮かべながら、首を横に振った。

 

「そんなこと、ないよ」

 

 涙で震えた三枝の声色には、僅かだが柔らかみがあった。

 

「内田くん、私とするときとっても優しかった。ちゃんと気遣ってくれてるんだな、って伝わってきた。──お兄ちゃんと同じなんかじゃない」

 

 そうして、三枝はくす、と頬を染めて口にした。

 

「それにね。私、君のそういう正直なところ、大好き」

 

 三枝のその笑顔は、彼女の心からの笑顔なのだろうと思った。そんな顔で口にした言葉は、俺に温かい手を差し伸べてくれるようだった。

 

「好きだって、思ってくれなくても、私とするのを嬉しいって思ってくれるなら、私はそれで十分だよ」

 

 笑顔を残したまま、三枝はそう口にする。だけどどこか寂しそうな色が隠れていた。

 

「そんな風に言うなよ。俺はお前のこと──」

 

 好きだ、と。その言葉は言わせてくれなかった。

 ふわり、とした感触が唇に触れる。三枝は俺の頬に手を添えて、唇を押し付けていた。

 

「は──」

 

 ほんの僅かな接触。甘い感覚を残したまま、三枝は唇を離した。

 

「いいの。無理に言わなくて。……きっと苦しくなるだけ。私も、君も」

 

 どこか諦めたような声の三枝に、俺は何も言葉を返せなかった。

 

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