「宜しいですかマスター。 フローレンス・ナイチンゲールに貴方はこれから性杯戦を挑むワケですが……」
再び風雲淫欲チェイテピラミッド姫路城へと向かうマスター一行。その道中でコヤンスカヤは改めてマスターに確認を取る。
あまりにもバカバカしい響きの言葉だが彼女の顔は真剣そのものであった。
「ウマウマンモードかタコタコマンモードになるかはマスターに一任致しますが、人の姿のままでナイチンゲールに再び挑んではいけません。人間特防と特攻を持ち合わせる彼女にはまず勝てませんから」
「そ、そうだね……」
ナイチンゲールのあの格好と無表情クールビューティの有様が醸し出す圧倒的な色香を思い出しマスターは頷いた。
どこか浮ついた気持ちのあったマスターだが飽くまでこの特異点を修復するという目的を忘れてはいけないと気を引き締める。
が頬をいきなり徐福に抓られた。
「な、何をするだァーッ!?」
「別に〜? なんか抓りやすそうなほっぺがあったから抓っただけだけど〜?」
悪びれもせず徐福はジト目のままマスターの頬を引っ張っていた。
「ま、いいんじゃない? 勝算はあるんでしょ? エロ漫画の知識が豊富なマスターにはさ。あと、処女がいきなりチンポ咥えたりバックでヤラれて感じるとかマジでないから」
「あれはファンタジーなの! ロマンシングなの!」
悪友のじゃれ合いもそこそこにコヤンスカヤ製トレーラーモーテルハウス号は風雲淫欲チェイテピラミッド姫路城に到着した。
相変わらずトンチキ極まりない外装と正門であったがともかく一行は再び中へと入る。
マスターが辺りを見渡すと前回とは違い、
大広間にはベッドが敷き詰められていてゴブリン達が寝そべっている。
皆疫病に罹ったかの様に顔色が悪く、肌は土気色だ。
「お待ちしておりました。司令官」
そこに現れたのはやはりナイチンゲール。
先の【トリック・オア・トリートメント】とは違いいつもの軍服に近い姿であった。
「待っていた……というのは? うわっ!?」
戸惑うマスターにナイチンゲールは二丁拳銃ならぬ二丁消毒スプレーの噴射で応じる。
「ゴブリン達の間で感染症が流行っている様ですので先ずは消毒、滅菌からです」
(あ、相変わらずだなあ……)
キリッとした顔でそう答えるナイチンゲールにマスターは苦笑しつつも彼女の本質は変化していない事に安堵した。
「うわー、ムードも何もあったもんじゃないよなー……ってなんで私にも!?」
「あらあら、原因は貴方の淫交にあるのでは? って私にまで!?」
消毒、滅菌は善悪の区別なく平等であった。徐福とコヤンスカヤにまで消毒、滅菌の洗礼を浴びせたナイチンゲールは一行に向き直る。
「では貴方達にはこのゴブリンの治療行為を手伝って頂きます。性杯戦にはその後で応じましょう」
「えー、なんで私達がそんな事を」
「まあいいでしょう。 私、人間以外には基本寛容ですので」
「そうだね。それがナイチンゲールさんの望みなら」
この時マスターならびにコヤンスカヤ、意外にも素直。そんなこんなでマスター一行はゴブリンの看病をする事になった。
「う、うう……苦しい……」
「しっかりして! 今、治療するからね!」
マスターがゴブリンの手を握り励ますと、ゴブリンは弱々しくも握り返した。
「あ、ありがてえ……あんたみたいな優しい人間がいるなんて感激ゴブ」
「イイハナシダナー。はい、回復術式構築するから下がった下がった」
「NFFサービス特製の栄養アンプルも是非お試し下さいまし♪ (初回無料)」
マスターに続いて徐福とコヤンスカヤが手際よくゴブリンの看病をしていく。
このあたりはサポートタイプのサーヴァント故か。
「あ、ありがとう……ゴブ……」
ゴブリンの感謝にマスターも笑顔で返す。
性杯とマジカルチンポを得ても彼の善性は変わることなく、ゴブリンの信頼を得られた様だ。
ー
「はあー、疲れたぁー」
「お疲れ様ですわマスター♥そんな時はこのアンプルを是非どうぞ♥」
本来の目的を忘れて看護に勤しんだマスターが休憩している所にコヤンスカヤが愛想よく看護師姿でやってきた。
似合っているには似合っているのだが……。
「あ、ありがとう。けどスカートがちょっと短くないかな?」
照れて真っ赤になりながらマスターはコヤンスカヤから視線を逸らすとつい彼女の嗜虐心がそそられてしまったらしい。
ニイッと、妖しい笑みでマスターに向けて挑発する様にミニスカートを捲くる。
やはり、と言うべきかピンク色の尻尾が目を引く中黒い紐パンが露わになった。
「心配ありませんわ♥履いておりますから♥」
「そこかなァ!?」
「と、名残惜しくもありますがそろそろマスター……ナイチンゲールとの性戦に向けてしっかり準備をなさいまし。
私と徐福の手でパワーアップを果たしたマスターならばきっとナイチンゲールを籠絡する事など容易いでしょう」
「そうか。ありがとうコヤンスカヤ……じゃあ俺、行ってくるよ!」
マスターは意気込みも新たにナイチンゲールの元へ向かうのだった。
ー
「待たせて済まないねナイチンゲールさん。それじゃあ……」
「いえ、それでは性杯戦を始めましょう」
性杯戦開始を告げるナイチンゲールにマスターはゴクリと息を飲む。
お互いにベッドに一糸纏わぬ姿で相対するマスターとナイチンゲール。
これはマスターからのリクエストによるものでありナイチンゲールもゴブリンを看病してもらった事に恩義を感じ、快く了承した。
「ふむ、マスターの陰茎は前回より雄々しくなった様です。ですが強い精臭を感じます。男性ホルモンが過剰に分泌されているのかもしれませんね」
しげしげ、とマスターのいきり立つマジカルチンポを寸評するナイチンゲールはある意味平常運転。やはり今の姿のままでは彼女を籠絡し性杯を取り込むことはかなわない。とマスターは理解した。
(ちょっとズルいかもしれないけど、特異点修復のためだから……! ゴメン、婦長!)
と、マスターはアンプルを一気に飲み干すと酷い苦みが口に広がるがそれも僅かのこと。味覚自体が人間のそれから変容し、肉体もまた馬と人を、馬を主体として配合した様な姿へと変貌した。
「司令官……? その姿は?」
「ぶるっ! ぶるるる!! (ゴメン婦長!
でも病気じゃないから!)」
人獣への変容には流石のナイチンゲールも目を丸くして呆けてしまう。
そのため人獣マスターの飛びかかるような駿馬の軌道に対処する事が出来なかった。
「……!? くっ……迂闊でした。
獣医学に関しては私は門外漢。いえ、それ以上に……」
「ぶるるる……(婦長っ……!)」
人獣と化したマスターに強引に押し倒されたナイチンゲールは両腕と両脚をがっちりと組み敷かれてしまい、身動きが取れない。いや、その気になれば彼女はどうとでも脱出出来る。だが目の前の存在に対する思い入れ故にそれが出来なかったのだ。
「ぶるる! ぶひひん!! (うおっ……婦長……お尻……凄く綺麗だ……)」
草食の馬すら狼へと変貌させるかの様な満月さながらに純白の光芒を放ち磨き抜かれた大理石の様なナイチンゲールの美尻にマスターは顔を埋める。
「っ……く、くすぐったいです司令官」
「ぶひひん! (婦長……!)」
人獣と化したマスターがナイチンゲールを慕う気持ちと性杯戦への意気込みが相まって彼女の臀部へとむしゃぶりつき始める。
あるいは淫靡な草原と泉に舌を這わせていったと言うべきか。容赦はないが獣とはまた異なる性技にナイチンゲールは面食らった。
「あっ……♥いけません……そこは不浄の場所ですよ?」
ともかく臀部を貪られながらもナイチンゲールは毅然とした態度でマスターを窘めるが、肉体の高揚は明らかに頬は赤らみ、乳首が膨らんでいく。
「ぶひひん! (婦長っ……!)」
マスターは前脚の蹄で器用にその挑戦的にまでぷっくり膨らんだ乳首を挟み込み、扱き上げる。
「っ……♥あっ……♥んくぅーっ♥♥♥」
その刺激にナイチンゲールは甘い吐息を漏らす様子にマスターは更に巨大化したペニスをいきり立たせた。
もはや第三の腕、ないし脚と言っても差し支えない巨大な質量感をナイチンゲールは背中から尻にかけてその淫鉄杭を押し当てられながら、
「あ……♥いけません……そんな逞しいモノを私に押し当てられては……」
と口では拒むもののその肉体は確実にマスターの性技に屈服しつつあった。
「ぶひひん! ぶるるるっ!!! (婦長っ……! 今の婦長……すごくエッチだ!)」
人獣化したマスターはナイチンゲールの尻肉に蹄を押し当てたまま、彼女の背中へ覆い被さる様にして抱きつきつつ、そのいきり立つペニスを彼女の秘所へ押し当てた。
「……!? おっ……!? んご……!?」
あまりにも巨大なペニス。しかも先端が馬のそれとは異なり凶悪なエッジの効いた雁首付きの人間型のペニスがナイチンゲールの胎内へと侵入してくる。
「おっ……♥ん……! ぐっ……うぐっ……!」
その圧迫感にナイチンゲールは苦悶の表情を浮かべながらも、同時に人獣と化したマスターが自分を労わるようにゆっくりとした挿入である事にも気付いてしまった。
「……っ! あっ……♥あうっ♥」
情熱のペニスと善性の慈愛。その熱によってナイチンゲールは融けていく。性杯がマスターの持つそれと交わり合う事によって彼女の精神も徐々に陥落しつつあった。
「んはぁ……♥ ま、マスター♥ お気持ちは有り難いのですが……患者がこちらの都合を考慮する必要は……ん、んんっ♥
ありませんので……♥ 存分に医療行為に従事してください(ハメ倒してください)」
ある意味彼女らしくもあるおねだりにマスターの情緒は更に昂っていく。
「ぶひひん! (婦長っ……! い、いいんだねっ!?)」
ズンッ、とマスターは人獣化した己の剛直をナイチンゲールの胎内に突き入れていく。互いを慮りながら襲いかかってくる暴力的な快楽の嵐。思わずマスターの蹄にもナイチンゲールの手にも力が入り、シーツを握り締めた。
「あっ♥! んくっ、くっ……! あふ……んんっ!」
膣内を貫かれる激しい快楽にナイチンゲールは淫らに嬌声を上げる事しか出来ない。寝バックの体勢でマスターの蹄が彼女の豊満な乳房を押し潰す様にしてその美しい体を蹂躙していくとそれに呼応するかの様に抽挿も激しくなっていく。
波打つどころか海嘯の如く押し寄せる快楽にナイチンゲールの悦楽の暗礁に乗り上げた。動くことも敵わず嵐に打ちのめされ、理性はただただ崩れ行くのみだ。
「ひんっ……! はあっ、あーっ! んんっ……♥ああんっ!」
「ぶるるる──!!! (婦長! 婦長! フローレンス! 俺とゴブリンのために身体を捧げてくれたフローレンス!! 俺のためにオマンコをこんなに濡らして!!)」
「あ、ああっ♥! んくっ……♥はあっ、ああんっ♥! あついっ……♥♥♥」
コヤンスカヤを堕とした先走り汁の洗礼がナイチンゲールの子宮にも注がれ、胎内を満たしていく。
「はあっ、ああっ! ああぁんっ♥」
蕩け切った表情でナイチンゲールが快楽に喘ぐと人獣化したマスターのペニスは更に膨張し彼女の膣壁をゴリゴリと削り上げていく。しかしフローレンスの表情に苦悶などまるでない。ゾクゾク、と背筋を震わせる程の快楽にその肉体は打ち震えるばかり。
「あ、ああっ♥! んくっ……! ひあっ……♥」
マスターのペニスとナイチンゲールの膣壁が擦れ合う度に彼女の肉体は淫らに反応し、愛液を分泌していく。
そしてそれは人獣と化したマスターも同様だ。
(婦長の膣内っ……キツキツなのに柔らかくて……俺のチンポに絡みついてくるみたいだ)
人獣化によって鋭敏になった感覚は、ナイチンゲールの胎内に己の剛直が埋没し融け合う様な錯覚さえ覚えさせる。
「はぁ……♥あぁんっ……♥んぁっ! ああっ♥」
激しくなる抽挿にナイチンゲールも快楽を貪る様にしてその肢体を震わせ、マスターとの交尾に没頭していった。
「ぶひひん! (婦長っ……!)」
人獣化したマスターの腰の動きが更に加速する。子宮口を押し潰しながら、ナイチンゲールの膣壁を擦り上げる。
「あっ♥ああっ! あーっ!!」
淫らに喘ぐナイチンゲールにマスターは獣欲のままに彼女を貪っていく。人獣と化した肉体で彼女の肉体を味わいながら、彼はもう我慢が出来なかった。
「んくっ……! ああんっ♥」
一際強く腰を打ち付ける。子宮口を抉じ開ける様に亀頭を押し付けるとそのまま精を放つ準備を完了させた。
「ぶひひん! (婦長! 中に出すよ!)」
「は、はい……どうぞ♥マスターのお好きな様に……♥」
「ぶひひん! (いくよ!)」
「あっ、ああっ……! ああぁぁっ♥!」
ナイチンゲールの胎内にマスターは大量の精を放った。その勢いと量に彼女は絶頂に達した。子宮口に押し付けられた亀頭の先端からさながら消毒スプレーの如く、ナイチンゲールの子宮にマスターの精液が注がれる。
「あ、ああっ♥! んくっ……♥い、イク……♥♥♥」
人獣化したマスターの射精は長く、そして量も凄まじかった。その勢いと熱にナイチンゲールはただ尻肉と共に打ち震え、快楽を貪り続けた。
「あっ……あぁんっ♥」
(す、すごいです……こんなに沢山出されてしまっては……私が……塗り替えられていく……♥♥♥)人獣と化したマスターの射精はナイチンゲールの子宮を満タンにし、それでも尚も彼女の胎内を満たしていく。
「ん……♥あぁんっ……」
「ぶひひん! ぶひひん!」
やがて長い吐精が終わると、人獣化したマスターはペニスを引き抜き、そのままナイチンゲールの隣に寝転がった。
「はぁ……♥はぁ……♥」
絶頂の余韻に浸るナイチンゲール。そんな彼女にマスターが優しく抱きつき、頬を舐める。
「ふ……んんっ……♥」
(あ、あれ……? 私ったら何故こんなにドキドキしているのでしょうか?)
人獣化したマスターの優しさに触れナイチンゲールはまた胸の奥に温かなものが宿るのを感じた。しかしそれが何なのか理解する前にマスターがゆっくりと彼女の上へと覆い被さった。
「あっ……」
そのまま抱きしめられたナイチンゲールはそのまま唇を重ねられる。獣の舌で舐られたかと思うと今度は唇が触れ合うだけの優しいキス。
「んちゅ……♥んん……♥」
次第にそれはディープキスに変わり、互いに唾液を交換し合う濃厚なキスへと発展する。
(んふ……マスターったら……こんなに甘えてきて……♡)
やがてキスを終えるとナイチンゲールは人獣化したマスターの耳元に顔を寄せ囁く様に言った。
「貴方への治療は……まだまだ終わりそうにありませんね……明日も……しましょ♥」
「ぶひひん……(流石に連続の人獣化はちょっと……)」
嬉しいやら恐ろしいやら。自らに宿る不安と恍惚にマスターは嘶くのみであった。
ー
「で……新メンバー加入ってワケかー。
あっそー、フーン」
「フローレンス・ナイチンゲールです。
宜しくお願いします」
性杯戦が終わった後の一幕。
あからさまに不機嫌そうな徐福に対しフローレンスは淡々と挨拶を交わす。
流石歴戦の看護師故かこうした大人の一面も持ち合わせていた。
「まあ、ご丁寧に。私はマスターの第一夫人ことタマモヴィッチ・コヤンスカヤと申します♪」
そしてこのコヤンスカヤである。獣の有り様に忠実な故かマウンティングは既に始まっていた。
「いや、第一夫人とかそういうのはちょっと」
「まあ、ひどいですわマスター。私とは遊びだったのですね……よよよ」
「そんな事はないよ! ただ、ちょっと父さんと母さんと紹介するにはまだ早いかなと思って……」
(出た。コヤンスカヤの名物ウソ泣き。
とんだ女狐だよな〜。あ、実際女狐か。
マスターもすーぐ騙されるんだから……。
やっぱりマスターには私がついてないとダメだよねー)
そしてこの徐福である。呆れながらも最期まで面倒をみようと肚を決めた。
「それで婦長。ここの城主は誰なの?」
「城主……かどうかは不明ですが最上階を占有している二人のサーヴァントがいることは解っています」
そんな徐福の胸中はともかくマスターはナイチンゲールにこの風雲淫欲チェイテピラミッド姫路城における城主について尋ねる。
「二人……? エリちゃん以外に城主がいるってこと?」
「エリちゃん? ああ、エリザベート女史は今話した二人のサーヴァントによりこの城を追放されました」
しれっとナイチンゲールは話すが少なくともエリザベート・バートリーはそこいらの野良サーヴァントに後れを取る実力ではない。況してここは一応チェイテ城という彼女にとってはホームグラウンド同然の環境だというのに……。
「そのサーヴァント、名前は解る?」
「いえ。ただ貴方に対してただならぬ執着を有していたのは確かです。
貴方の精液を渡せ。そして私達は例の計画を実行する! と発情していました」
「れ、例の計画……!?」
自分の精液を何に使おうというのか。
まさか知らない内に自分の子供を誰かが腹に宿して……。とマスターは戦慄する。
いや、自分の精液にそんな価値があるじゃなし。と思い直す。
(ついつい自分を過大評価しちゃうなあ)
と反省しつつも改めて上層を調査する事にする一行であった。