「あ、あのさBBドバイ」
「は〜い? 何でしょうか?
BBドバイ改め、BBフジマルがセンパイのご要望にお応えしますよ〜♡」
カルデアのVR空間ならびシミュレーターを制御し、暴走していたBBドバイは人類最後のマスターこと藤丸立香と相思相愛なのが解り一先ず騒動は落ち着いたかに見えた。
(でも別のベクトルで暴走している気がする……)
自分のことはBBドバイではなくBBフジマルと名乗るようになっている。
藤丸個人としてはBBドバイ改めBBフジマル夫婦となるのはやぶさかではないとは言えども、このまま放っておいていいのだろうか?
いや、朝も早くからベッドの中で抱き合っておいて何をか言わんや。とセルフツッコミを入れつつ藤丸は彼女の顔を覗き込んで尋ねた。 BBシリーズ特有の小悪魔悪巧みフェイスはどこへやら。
AI系チョロインらしくニコニコと温和な笑みを崩さずBBフジマルは応じた。
「BBフジマル……ってなに?」
「え? ああ、私とした事がうっかりしていました♡ 御免なさいセンパイ♡」
ぎゅっ♡と抱きつかれると彼女の持つ乳柔らかな豊乳の感触が藤丸の胸板に伝わる。
彼女の温もり、肌触り、髪の質感、そして美魔女然とした佇まいから発せられる濃厚な女性としてのフェロモンが鼻腔から脳内まで満たされていく感覚すら覚える。
「このVRドバイを統括するBBだから私はBBドバイと名乗っていたわけなのは分かりますよね?」
「う、うん一応は」
「そして私はセンパイのモノになったのもわかりますよね?……って『BBはモノなんかじゃない!』ってイケ魂顔をしちゃイヤですよ♡ 益々好きになっちゃいます♡」
(そ、そんな顔してたかなあ?)
ちゅっ♡ちゅっ♡と上機嫌で頬にハミングキスの雨を降らせる彼女を宥める様に藤丸は頭を撫でる。
種々の女性のサーヴァントのデータをダウンロードした影響もあるのだろうか。
「んっ♡もう、センパイってばいつの間にニコポ、ナデポ魔術の使い手になっちゃって♡
それはそれとしてBBフジマルの『フジマル』はセンパイの苗字ですよね? つまり今このVRドバイはVRフジマル合衆国、センパイは晴れて初代大統領になったというワケです♡
センパイの相手は確か宇宙大統領とやらでしょう? だったら彼を知らずとも己を知らば50戦危うからずと言いますし、何事も経験ですよ♡」
「え、えぇーっ!?」
さらりと衝撃の事実を明かされた。
しかし大統領と言われても何をどうすれば良いのか由緒正しい一般市民である藤丸には解る訳もなく戸惑うばかりだ。
「と、言われても俺にはBBドバ、BBフジマルさえいてくれれば……」
「きゃーっ♪ なんて所信演説でしょうか♪ 嬉しいです大統領♪」
とんだファーストレディっぷりでBBフジマルは大歓喜だ。
AIでありながらもその表情は恋する乙女そのもので、とても愛らしい姿に自然と藤丸の口元が緩む。
「まぁその辺は置いておくとしても、私みたいなイイ女を手に入れることが出来たんですからもっと堂々とするべきだと思うんですよ♡ センパイは立派なアルファオスなんですから自信を持ってください♡」
そう言って抱き着く力を少し強めてくる彼女の言葉を受けて、藤丸もまた決意を新たにするように微笑んで頷いた。
「……ありがとう」
ー
「……と、言うワケで♡BBフジマルチャンネル〜♪」
大分ハイになっているBBフジマルが宣告するや否や、備え付けのテレビにBBフジマルと自分の姿が映りだした。
「BB!!まずいよ!?」
「なにがまずいんですかぁ?
大統領並びに大統領夫人が国民に現状報告をするのは当然じゃないですかぁ♡」
「そ、そうかな……そうかも……って、
どわーっ!?」
藤丸は推しに、もとい押しに弱い性分らしい。AIであるBBフジマルにも簡単に言い包められてしまう。
こうして藤丸とBBフジマルのお下劣ハメ撮り配信は開始されてしまった。
「はい♪というわけでBBフジマルチャンネルをご視聴のみなさま初めましての方もそうでない方もこんばんわ♪ 」
台にブリッジばりの態勢で括りつけられた藤丸を差し置いてBBフジマルはパーティードレスを脱ぎ捨てて自慢の巨峰をこれでもかと揺らしながら、カメラに向かって語りかける。
なおマイクのかわりとばかりに藤丸のペニスを使用して。
「本日よりここはVRフジマル合衆国となりましたので僭越ながら私がファーストレディを務めさせていただくことになりました♪よろしくお願い致します♪
さてさて今日は記念すべき第1回目となりますのでまずは挨拶代わりの軽い自己紹介をさせていただきますね♪ 私の名前はBBフジマル。見ての通りセクシー担当になります♪趣味は藤丸大統領とのエッチで、 好きなタイプは藤丸大統領お一人です♡
あとこれからの目標はセンパイを宇宙一幸せにしてあげることですね♪
んっ……凄いニオイ……♡♡♡」
黒光りするその柔和にして温厚なマスターの顔からは想像し得ない巨根にBBフジマルは酔い痴れている。
まるで媚薬中毒者の如く瞳孔を開き切らせながら彼女は己が鼻腔を近づけ匂いを嗅いで堪能していく。
「ふぁ……ぁ……はぁっ……はぁ……」
艶めかしい吐息混じりの声と共に舌舐めずりするその姿を見れば誰もが欲情せずにはいられないだろう。
実際画面に表示される支持率は右肩上がり
だ。
だがそんなことはお構いなしと言わんばかりにBBフジマルは己の欲望の赴くままに行動を起こす。
先程からずっと硬さを保ち続けている肉棒に対し、唾液まみれの唇をゆっくりと近づけていきやがて先端部に吸い付いた。
「じゅぽっ……んぶっ……すごぉい。
チンカスチーズがこんなについてますよぉ?ほらぁ?よく見てくださぁい。
これがセンパイのおちんちんからできた最上級の牡チーズですぅ……ふぁ……美味しいぃ♡」
亀頭部分だけでなくカリ首などにもこびり付いている白い塊達を綺麗にするべく彼女は丁寧に舐め取り、舌の上で転がしていく。
藤丸からは死角で見えないためか代わりに眼前にBBフジマルの痴態が表示されている。
淫猥な音を立てつつ口奉仕する度に大きく揺れる爆乳。汗で濡れた身体。
そして何よりも、その表情こそが最大の魅力であった。
普段の理知的でどこかミステリアスな雰囲気を醸し出す彼女は別物な雌の貌。
ダメ押しとばかりに別視点では自らの指で秘所を弄くり回しながらも懸命にご奉仕するその姿に藤丸の興奮も高まっていく。
「あはっ♡ 見てください大統領♡
オチンポ支持率80%オーバー達成です♡
ふふっ♡」
勝ち誇る様な笑みは一体誰に向けているのか、しかしそんな疑問もパーティードレスをはだけさせ、剥き出しにされた美爆乳の前にして吹き飛んでしまった。
「は〜い♡国民の皆さん♡
大統領専用のオナホデカパイをどうぞご覧くださ〜い♡♡♡」
白魚の指が自らの乳房を寄せて上げる動作を行い、そのまま上下左右に揺れ動かす様に動かすことで強調されるボリューム感たっぷりの果実の迫力は文字通りに圧巻。
「え〜? 触りたい? 吸いたい?
揉みたい〜? そんな〜♡
BBフジマル、困っちゃいます〜♡」
恐らく映像を見て獣欲の虜となった視聴者達のコメントを読んでか、BBフジマルは愉しそうに身を捩らせつつ妖艶に微笑んだ。
ぎゅむっ♡と脇を締めて強調するおまけ付きだ。
「い、いやだ……!!」
あり得ない話だがBBフジマルが自分以外の男に抱かれ、弄ばれ、よがり狂う姿を想像してしまい、気がつくと藤丸は叫んでいた。
「誰にもキミを……取られたくない!」
「はぁ〜い♡ 残念ながら国民の皆さ〜ん♡ 今ここで大統領令が発動されちゃいましたぁ〜♡♡♡
私BBフジマルは未来永劫一ビット、一コードに至るまで全てのリソースをフジマル大統領に捧げる事を誓っちゃいま〜す♡
国民の皆様は思う存分悔シコしてくださいね〜♡」
支持率は乱高下をくり返すが、そもそも罷免される事がないBBフジマルにすれば言わば茶番である。
全ては藤丸大統領に牡としての自信を植え付けるため。
そのためならばどのような手段を用いてもいいのだ。
その目的のためなら多少の恥辱行為など何ということはない。
「さぁ~てそれではここで視聴者プレゼントといきましょっか♡♡♡」
そう言うなり彼女は括り付けられブリッジの姿勢にある藤丸の巨根をその豊乳に挟み込む。
(うああっ……!? 凄いっ……!!)
竿全体が、乳海に浸されてしまっている。熱いほどの柔肌と粘膜の感触が一気に襲い来る。どうやら先の自慰で溢れ出た愛液を彼女自身がその乳房に塗り込んだ様である。
「あはっ♡ どうですかぁ? さあ♡
大統領専用オナホデカパイでぇ♡
思い切り子種ミルク出してくださぁい♡
んふぅ……♡ すっごぉい……♡
まだ大きくなるんですねぇ……♡ んふふふっ♡ ほぉらぁ♡ ぐにぐにぃ♡ ぐにぐにぃ♡
ほぉらぁ♡ 私のパイズリマッサージ気持ちいいですかぁ?」
「うん……。気持ち良いよ」
「んふぅ……♡ 良かったですぅ♡」
(すごいよぉ……。柔らかいのに張りがあるし、温かいし……。それにすごくヌルヌルしていて滑りが良くて……)
蕩けた眼差しで藤丸が見詰めれば、それに応える様にBBフジマルはさらに強く胸を押し付けてきた。
(ふぁあああんっ♡ 凄いの来ちゃいますぅうう♡)
彼女自身もまた限界が近いらしく、頬は朱色に染まり、呼吸も荒くなっていた。
「センパイっ♡センパァイィイイ♡ 好き♡ 大好きです♡ センパイセンパァイ♡」
腰を揺らしながら両腕に力を入れると、より一層激しく擦り合わせ始める。
「私もセンパイのこと好きです♡
愛してます♡センパイセンパァイ♡」
「俺もだ……!!」
ブリッジの態勢でありながら自ら藤丸は腰を振り立てBBフジマルの乳房を犯し抜く。同時に視線だけで彼女に合図するとBBフジマルもまた応えてきた。二人の動きが完全にシンクロした瞬間だった。
「射精るっ!!受け止めて!BB!!」
瞬間的に藤丸がBBの名前を呼んだ。それが引き金となって絶頂を迎えようとしていたBBフジマルは大きく仰け反った。
「はいっ♡ 私に出してくださいぃい♡」
直後―――勢いよく噴き出した大量の精子は、彼女の美しい顔を白濁色で汚していった。しかし彼女は嫌がる素振り一つ見せず、寧ろ悦びの声を上げながら受け止めている。
それどころか自分から進んで飲み込んでいる始末だ。口周りに付いた分を拭い去ろうともせずに恍惚とした表情で見下ろしてくる様はまさに淫魔そのもの。
「んくっ……ごきゅ……んくんく……♡」
喉を鳴らして嚥下していく度にビクンッと小さく痙攣するのが目に見えてわかる。
やがて全てを胃の中へと収めたBBフジマルは再びこちらに顔を向けてきた。
その双眸にはハートマークが浮かんでおり完全に魅入られている状態であることは明らかだった。だが今の藤丸はそんな彼女の卑しさも健気さも全て含めて愛おしく感じていた。
「ふぅ……♡ 大統領のお精子美味しいですぅ……♡ ご馳走様でしたぁ♡」
「うん、こちらこそありがとう」
「あんっ……もう、甘えん坊さんですねぇ♪」
お互いの体液を交換し合い、貪るように求め合う男女の姿がそこにはあった。
(嗚呼……本当に最高です♡センパイ♡)
BBフジマルは心の底から歓喜していた。このような関係になることを望んでいた彼女にとってまさしく理想郷と言える光景である。この状況を作り上げてくれた聖杯に対して感謝してもし足りないくらいだろう。
ー
「む、ムチャクチャしすぎた……」
振り返るととんでもない破廉恥かつ低俗な
内容に藤丸は赤面しつつ反省する他無かった。しかし、大統領といっても何をどうすればいいのか……。
とにかく執務室、と呼ばれる部屋に入るとそこにはBBフジマルが待っていた。
それは勿論いい。が、もう一人のサーヴァントが藤丸の目を引いた。
「精が出ます、ね」
「あれー? 大統領にいきなりセクハラだなんて。改築したのにお局様になっちゃいました?」
独特のイントネーションに都会的かつ洒脱な雰囲気を纏う美女のサーヴァントがいるではないか。しかも見知った顔だ。
「テ、テノチティトラン……!?」
「いいえ。少し違います。私のトラマカスキ」
誘うような笑みを浮かべて彼女は言う。
しかし今の格好は星条旗バニーガールというにはあまりにも性的すぎる格好だ。
しかも特盛。いや、夢盛りとも称すべき位に彼女の身体は今やルーラーアルトリアばりに稔った肢体になっていた。
思わず生唾を飲み込んでしまったのを彼は内心で恥じたが無理もない。
BBフジマルと併せて藤丸の好みど真ん中の双璧となってしまったのだから。
「ど、どういう事?」
「では改めて。私はテノチティトラン改め、ホワイトハウスレディ・フジマル。世界で最も美しく権威ある邸宅にして自由の女神の化身です、よ?」
(な、何を言っているのか解らない……)
幾らコケティッシュに言われてもあまりの衝撃に藤丸の意識が月まで吹っ飛びかけた。が、そこは良くも悪くも歴戦のマスターであったからすぐに己を取り戻した。
「どういう事?フジマル」
「「それはですね」」
藤丸の問いに二人が同時に答えようとして互いの視線に火花が散った。
「なんですか? 大統領は私に説明を求めたんですけど? 新築そっくりさんは黙って改名して頂けます?」
「これは異な事を言うのです、ね。
私の姓は言わば表札ですから変更する法的根拠がありません。
つまり私もまた、貴方と同じくトラマカスキの所有物という理屈になるのではないですか?」
「……やっぱりカルデアの聖杯を並行励起させてリソースを奪取する相方に貴方を選んだのは失敗でした」
(二人でそんな事やってたの!?)
今明かされる衝撃の事実。
異変が解決したらどれ程のお叱りを受けるのか分からない。藤丸の胃痛の種がまた増えた。
「では仕方ありません、ね。
フジマル合衆国は民主主義の国だそうですから多数決で決めるとしましょう。
親愛なる……ワケでもありませんが、
フジマル合衆国の皆さん。フジマル大統領が私を終の住処にする事に賛成の方は?」
「「つ、終の住処!?」」
ホワイトハウスレディ・フジマルがフッ、と不敵な笑みを浮かべると忽ち円グラフが浮かんで投票が始まりだしたではないか。
「ちっ……!!もう投票システムを使いこなすなんて! 都市とは言わば無貌の市民達が生み出した集合知の化身のようなもの……!! つまり、私と同じタイプの英霊……!!私とした事が無生物である彼女を甘く見ていました!」
舌打ちと共に己の傲慢と失策を認めざるを得ないBBフジマル。 一方のホワイトハウスレディ・フジマルは余裕綽々といった感じで涼しい顔をしている。
結果、74%と大多数の支持を得た。
それはホワイトハウスレディ・フジマルと呼ばれた女神が、ただのBBフジマルの共犯者では終わらない事を物語っていた、かもしれない。
「ふふっ、流石は私。純愛過激派は後で取り締まらせるとして余裕綽々の大勝利です、ね。トラマカスキの寝室は私がなることになりました」
「な! ちょっとセンパイ!フジマル大統領!?私はぜーんぜん!まるで!まったく!納得できないんですが!?」
「お、俺だってそうだよ……」
「そうです、か。ですがこの特異点、フジマル合衆国のルールの基礎を固めたのBBドバイ、貴方ですよ?
ならば貴方の決めたルールに殉じて頂きます」
「くっ……!では私は執務室と議院になってやります!」
「そうですか。そのかわり浴室、更衣室は私のものに致します、ね」
「くっ……!!ま、また一杯食わされました!」
(せ、星条旗バニーガールの姿でドヤッと言われても……)
藤丸はただただ、呆気に取られるしかない。しかし、当の本人達は大真面目である。その日はなんとかあれやこれやと理由をつけて、BBフジマルは執務室からマスターを逃すまいとするが当然夜は来る。
『本日の業務は終了致しました。
大統領はメンタルと体力の回復のために
就寝してください』
VR空間で体力回復というのも妙な話だが、確かに眠気も感じるし倦怠感もある。
BBフジマルは涙目で行かないで、と訴えてくるがこの特異点のルールには従わざるを得ない。それにこのままだと明日の業務が滞るし……、いやむしろBBフジマルによるハメ撮り配信が続いたらどうなるかわからない。と、あれこれ考えながら寝室のドアを開くと。
「お待ちしていましたよトラマカスキ」
「大統領なんですけど」
噴水を模した作りのキングサイズウォーターベッドとそこに横たわるホワイトハウスレディ・フジマルが迎えてくれた。
流石に星条旗バニーガールというぶっ飛んだ格好は改めた様だが、寝室だけあって黒い薄手の下着姿に透き通る様な水色のガウンを羽織った姿である。
それでも恐らくバスト90オーバーの暴力的な双丘は健在だった。
思わず視線がそちらに向いてしまうが、今はそれどころではない。と気を引き締める。
「似たようなものです。聞けば大統領なるものは聖書の神に宣誓をするものと聞き及んでいますが」
「あ、そういうセンシティブな話はちょっと」
「まあそんな話はどうでもいい事です。
さあ、こちらへ……」
自分で振っておいてこの言い草だ。
といっても藤丸を弄ぶ様な声や態度ではないのがある意味彼にとって厄介な事だった。 手招きされて藤丸は遂に鳥籠の鳥、はたまた檻に囚われた若獅子のごとき心境になりつつもホワイトハウスレディ・フジマルの待つベッドに腰掛けた。
「では、始めましょう。私にとって支持率はどうでもいいので……これからの情事は非公開です。安心してください、ね」
「い、いやそうではなく……!
俺にはBBフジマルというパートナーがいるし……そ、それにこれは浮気になるんじゃ……!!」
藤丸は狼狽した。
だがそんな事などお構いなしとばかりにホワイトハウスレディ・フジマルは蠱惑的な笑みを浮かべて迫ってくる。
「あら、意外と固いのですね。ですが問題はありません」
「なんでぇ!?」
「何故ならば今の私は貴方の住まう公邸。
言わば家の女。つまり嫁です」
キリリ、と表情を引き締め決意に満ちあふれた瞳で彼女は堂々と言ってのけた。
「和洋折衷にも程があるよ!!」
「それはそうです。合衆国は多文化共生を国是とするものでしょう?
血の交わり、文化の混交、そして何より個性が尊重される国家が合衆国なのです、よ?」
ホワイトハウスレディ・フジマルは恭しく、それでいて大胆に藤丸の足元に跪き、ガウンをはだけさせてその豊満な乳房を露わにした。最早凶器といっても過言ではない色香に藤丸の理性は試されていた。
そしてそれを理解しているであろう目の前の悪魔は容赦なく追撃をかけてくる。
「さあ、遠慮なく。今宵は私だけを見てくれませんか?トラマカスキ……」
「い、いや、でも……」
「それとも……これだけではまだ足りませんか?ならば仕方ありませんね……」
そう呟きながら彼女はガウンの紐を解いた。すると当然の如く布地がはらりと落ちていき、生まれたままの姿が曝け出される。ホワイトレディの名にふさわしく、彼女の肉体には一点の穢れもなく、神々しくも美しい輝きを放っているように見えた。
(うわぁ……すごい綺麗だ……)
神秘的な白光に照らされた肉体はまさに完璧で、欠点というものがない芸術品のように思えた。
そんな彼女が自分に迫ってきているという事実に揺ら揺らと本能と理性がせめぎ合う。
(ああ、ごめん……BB)
最早燭台に灯された情欲の炎は止められない。藤丸の手が伸びる先にあるものを察した彼女は自ら迎え入れる為に脚を広げて受け入れる準備を整えた。
既に準備万端なのか、その秘裂からは透明な蜜が溢れ出ており、甘い花の匂いが漂ってくる気がした。
「来て下さい……。トラマカスキ。大統領としての貴方を受け入れられるのはこの私だけなのです」
「う、うん……。テノチティトラン……キミとセックスしたい……いいかな?」
「ホワイトレディ・フジマルです、よ?」
まさか自分が複数の女性に見初められるだけでなく関係を持つに至るだなんて、想像すらしなかったであろう事態に少しばかりの罪悪感を感じるも、既に火の付いた衝動は止められるはずもなく、彼は己の中に燻ぶる情欲を解放すべく、彼女の華奢な身体を組み敷いていく。
「ん……あっ……♡」
「大丈夫?ホワイト。痛くない?」
「はい♡だいじょうぶ……です♡」
まずは胸を攻めつつ、彼女のほっそりとした腰回りを擦っていく。
肋はまるで大河より分かたれた小さな流れの様に細い。腰骨はそれこそ砂州の様にしなやかで、それでいて確かな弾力を感じさせる。そのコントラストがなんとも堪らない魅力を生み出している。
「ん……くっ……♡ふっ……ぅ…んっ……♡」
彼女の嬌声に合わせて腰を動かす速度を上げていくと、その度に彼女は艶のある声で悶える。
「んっ……ぁ…はぁ……♡んぅ……♡」
時折漏れる吐息と喘ぎに耳を傾けながら、まるで測量士の様に隅々まで舌を這わせる様に舐めあげ、口づけする。そうする事で藤丸はより深く彼女を理解し、より強い快楽を与える方法を探っていた。
乳房への刺激を終え、今度は腹部を起点として下へと徐々に移動させ、茂みを掻き分けて、花弁へと辿り着いた。
そして割れ目をなぞりながら足の裏と指の合間に舌を伸ばす。
その度に反応を示す彼女の可愛らしい声を聞きながら、愛撫と舌攻めを同時に行う。
「あ……んっ……!はぁ……あんっ……んっ……」
「あぁ……可愛い……テノチ。いやホワイト。最高に綺麗だよ」
「そんな……♡いけません……♡」
謙遜するように身を捩らせる様がたまらない。だからつい意地悪をしてやりたくなる。そのまま太腿や臀部を優しく撫でまわしつつ、さらに奥へと侵入させていく。
「あっ♡あっ……♡も、もう、これ以上は焦らさないで……♡」
瞳は蕩けきり、開いた股からは運河が開通したかのように淫液が零れていた。そんな彼女の様子に満足すると、いよいよ本番へと移行する。
陰茎の先端で膣口をノックすると、すんなりと中へと受け入れられた。
しかし中は思ったよりも狭く、締め付けてくる感覚が非常に強く感じる。
それでも構わず挿入していくと、次第に抵抗が薄れてゆき、最深部まで到達した。
「全部入ったよ……ホワイト……」
「はい……トラマカスキ……♡♡♡
私の中に……貴方の情熱をはっきり感じます、よ♡」
ホワイトレディ・フジマルはまるで何かに耐える様に浅く息をしている。
苦しいのか、と思ったが、彼女の表情は明らかに喜悦に染まっていた。
「あっ……ああ……♡来ました……♡トラマカスキのが私の一番大事なところに……♡」
「うん、今キミの祭壇に入ったよ。キミの一番欲しいものを捧げたいから……動くね」
「はい……♡お願いします……♡」
ゆっくりと抽送を開始すると、それに合わせて彼女もまた甘い声を上げ始めた。
最初は緩やかに、だが次第に激しくなるにつれて彼女の口から洩れる音も大きく変わっていった。
「あっ……♡あぁ……♡んっ……♡んぅ……♡」
結合部から響く粘っこい音色とベッドシーツを握りしめる指先が小刻みに震え、突き出された唇から熱い吐息が漏れ出てくる。
それら全てが合わさり、室内を官能的な雰囲気に染め上げていった。
「んっ……♡あっ……♡ふぅ……♡んん……♡」
次第に余裕がなくなってきたのか、ホワイトレディ・フジマルの身体が弓なりにしなり始める。
それと同時に膣壁が蠕動運動を行い、陰茎全体を包み込み搾り取ろうとしてくる。
だがその瞳には自らの痴態に恥じ入ったのか微かに涙が滲んでおり、それが藤丸の嗜虐心を煽り立てる結果となってしまう。
そこで一度ピストン運動を止め、再び愛撫に切り替える事にした。
「んっ……♡はぁ……♡ふっ……♡」
胸元を重点的に責めつつ、幾度も唇を重ね合う。そうして暫く彼女の上半身にキスを施して行くうちに、不意に彼女が藤丸の背中に手を回し、自ら積極的に抱きつき、更に率先して律動をはじめた。
「くっ、ホワイト……そんなに欲しいの?」
「はい♡下さい♡我が愛しきトラマカスキ♡♡♡」
既に我慢の限界だったようで、ホワイトレディ・フジマルは激しく腰を動かしてきた。それに応えるべく藤丸は彼女の両膝を持ち上げると、そのまま正常位の形を取り、更に速度を増した抽送を行う事にした。
「はぁっ♡あんっ♡あっ……♡んっ♡いいっ……!きもちいいですっ……!」
肉同士がぶつかり合う乾いた音に混じり、愛液がかき混ぜられる淫靡な水音が響く。
ホワイトレディ・フジマルの嬌声がさらに大きくなると同時に、藤丸のペニスもまた、より硬度と膨張を増していく。
「あぁっ!トラマカスキッ!もっとぉっ!
奥まで突いてぇえっ!!」
「ホワイト……!!」
「んっ……! はぁっ……!」
荒い息遣いが交錯する。二人の視線が絡み合う。ホワイトレディ・フジマルの瞳には涙が滲み、頬は紅潮し、唇からは唾液が滴っていた。彼女は必死に首を振り、髪を振り乱して快楽に耐えていた。
「ホワイト……ッ!」
藤丸は彼女の腰を掴み、猛然と腰を打ち付けた。膣壁が収縮し、熱い愛液がペニスにまとわりついてくる。激しいピストン運動に彼女の乳房が跳ね踊り、白い肌に汗が玉のように浮かび上がった。
「あぁっ! トマ……カスキ……! もう……ダメ……イッ……ちゃう……!」
彼女は苦しそうに眉を寄せながらも、しっかりと藤丸を見つめ続ける。その瞳には抗えない欲望と深い愛情の双方が映っていた。二人を隔てるものは今は何もない。
「俺も……限界……!」
筋肉が悲鳴を上げるほど腰を叩きつける。子宮口を何度も突き上げると、ホワイトレディ・フジマルは背中を弓なりに反らせて絶叫した。
「あぁあああっ! 来て……来てぇえっ! トラマカスキ!全部……受け止めますからぁっ!」
「ホワイト……!!」
刹那———熱い奔流が迸る。
まるで海嘯により大河が逆流する勢いで射精された白濁の潮流は、ホワイトレディ・フジマルの胎内を瞬く間に満たした。
「—————ッ!!」
全てが白く染まっていく忘我の境地。
全身を貫く絶頂の波に呑まれながら、彼女は藤丸の首筋に爪を立ててしがみついた。二人は互いの鼓動を感じながら、深い充足感に包まれる。
結合したまま、汗だくの身体が溶け合うように重なり合う。長い長い吐息が漏れる
ホワイトは放心状態のまま天井を眺めていた。焦点の合わない瞳に涙が浮かび、半開きの唇からは「ハァッ……ハァッ……」と細切れの呼吸音が漏れる。
「大丈夫?」
そんな彼女に対して藤丸は囁く。
彼女はゆっくりと視線を向け、弱々しく微笑んだ。その微笑みがあまりに儚げで美しくて、藤丸の胸が熱くなる。
「ふふ……大丈夫……です……。あぁ……信じられない……。こんな……こんな素晴らしい体験は初めて……♡」
彼女の白い腕がゆっくりと動き、藤丸の背中をそっと撫でる。労わるような優しい触れ方が心地よかった。
その仕草があまりにも可愛らしくて、思わず抱きしめたくなる衝動に駆られる。
「あ……あの、トラマカスキ……?」
突然ホワイトレディ・フジマルが遠慮がちに声をかけてきた。見れば、彼女の顔が真っ赤に染まっている。
「ホワイト……もう一回、してもいいかな?」
「……はい♡」
ー
「さあ……ホワイト。お尻をこっちに向けてくれる?」
「は、はい……♡」
羞恥に染まった雪白の頬を隠すように、ホワイトレディ・フジマルは俯きながらベッドサイドに膝をつき、背中を向ける形で静かに腰を落とした。清潔なシーツの上でその長い四肢が蛇のようにしなやかにくねる。
「こ、こんな姿……お見せするのは……」
細い肩が小刻みに震えている。振り返る瞳には潤みが宿り、唇はわずかに戦慄いている。支配と被支配が融合したものの脆弱さが垣間見える。
「凄く綺麗だ。
ただ……少しだけ確認させて」
指先でそっと腰椎から仙骨の曲線をなぞる。触れるか触れないかの絶妙な加減が敏感な肌を粟立たせた。
「あっ……!」
ホワイトが身を竦ませ、張り出た尻肉がたゆんと弾む。指先が谷間に滑り込むと、ぬるりとした温もりが広がる。先ほどの情交の名残と新たな蜜が混じり合った粘液が糸を引いて零れ落ちていく。
「こんなに……溢れてる」
確認が終えると同時に藤丸の舌が濡れた割れ目を這った。電流が走ったかのようにホワイトの背筋が弓なりに跳ね上がる。
「ひゃっ!? そ、それは……!」
抗議の声は甘く掠れ、次の瞬間には押し殺した喘ぎに変わる。恥じらいと快感の狭間で身悶える姿が扇情的だ。逃げようと足掻く腰を両手でがっしりと押さえ込む。
「逃げちゃ駄目だよ」
「だっ……駄目です! そんな……そんな場所を……!」
「どうして? さっきまで俺のチンポで抉られて掻き回された所だから?
俺のチンポが汚いって事?
俺の事、愛していないの?」
「う、うぅ……今のトラマカスキはいじわるです……」
羞恥の極致に追い込まれながらも、その声は期待に濡れている。藤丸の舌先は執拗に花弁を掻き分け、ぷっくりと膨らんだ蕾を探り当てた。周囲の皮を優しく剥きながら核心へと迫る。
「ひぃっ……!」
鋭い痙攣と共にホワイトがのけぞる。背徳的な味わいが藤丸の舌の上で踊る。甘酸っぱさとほのかな鉄錆臭さ──生と活力そのものが凝縮された奇蹟のような風味だ。貪るように啜り上げると、「じゅる」という淫らな音が深夜の静寂を切り裂いた。
「あんっ! はぁあああっ!」
堪えきれぬ嬌声が溢れる。シーツを握りしめた指先が真っ白だ。愛液は洪水のように溢れ出し、藤丸の顎まで濡らす。それでも彼は止めない。唇全体で吸い付きながら舌で丹念に研磨する。花芯が充血し、硬く尖っていくのがわかる。
「ひっ……あっ! やめて……くださ……!
おかしくなります……!」
「いいよ。おかしくなっても」
拒絶の言葉とは裏腹に腰は自ら藤丸へ向けて押し付けるかの様に動いていく。無意識の媚態に藤丸の支配欲が滾る。両手で柔らかな桃尻を鷲掴みにし、左右に割り広げた。
忽ち顕にされる禁忌の菊座。
遠慮なく親指が皺周りを刺激する。
「そこっ!? 駄目ですっ! 絶対にっ!」
「そう? でも此処も随分ヒクヒクしてるけど」
「そんな……嘘です……!」
必死の否定も虚しい。親指が円を描くたびに収縮と弛緩を繰り返す秘密の入口。藤丸の舌が花核から肛門へと流れる。
(いやぁっ! いやな筈、なのに……!)
愛撫を受容し肯定の意志を示す様に腰が卑しくくねる。快楽の嵐に翻弄される都市の化身の姿がそこにはあった。前門と後門を交互に愛撫され続け、理性は溶解する寸前だ。
(ああ……こんな場所まで征服されるだなんて……♡)
恥辱と陶酔が交錯する。この異常なまでの奉仕行為が単なる肉欲の捌け口でない事を、ホワイトは朧げに悟っていた。それは神聖な儀式──藤丸が支配者へと至るための通過儀礼なのだと。
クライマックスが近い事を感じ取り、藤丸が体勢を変える。四つん這いになったホワイトの背後に立ち、剥き出しの欲望を掲げる。
「入れるよ。ホワイトの中にまた中出ししてあげるからね」
「はい……お願いいたします……♡」
振り返る瞳には涙が光りながらも歓喜に満ちていた。彼女の濡れそぼった蜜口に怒張が触れる。熱い吐息と共に腰が突き出され、一気に奥まで貫かれた。
「ひゃぁああんっ!!」
突き刺す様な衝撃が背筋を駆け巡る。再び訪れる結合の圧倒的な質量と熱さ。前戯で充分に解された膣肉は即座に歓迎の蠢きを始める。
「すごい……締め付けだ」
「あぁっ! わかる……わかります……!
私の姿に貴方が興奮してくれてるのが……♡」
結合部からは愛液が白く泡立ち、シーツへと糸を引いて滴り落ちる。突き上げる毎に腰から湧き上がる快楽の津波が脳天まで突き抜ける。
「あぁあんっ! 奥まで届いてます……!
凄い……深いですっ!」
「ホワイト……キミのマンコの中は、最高だよ。畝って、蕩けて、絡みついて……何よりも凄く温かい」
「ありがとうございます……♡
もっと……もっと突いて下さい……!」
甘えるような囁き。支配する者とされる者という構図は今や逆転しているかのようだ。藤丸の指がホワイトの大きな乳房に伸びる。形が変わるほど揉みしだきながら乳首を捻り上げる。
「あああっ! 同時に……だめぇ……!」
「駄目じゃないでしょ?
こんなに腰を動かしておいて」
罵倒のような賞賛の言葉にホワイトの膣は嬉々として反応した。子宮口が吸い付くような吸引力を見せ始める。膣襞の一枚一枚がペニスを愛おしげに包み込み摩擦する。
「あぁ……トラマカスキ……!
もう……もう駄目です……!ああっ♡
いっ……イクっ♡♡♡」
陥落宣言と同時にホワイトは伏せの姿勢を取り、尻が高く掲げられる。自ら恥ずかしい姿勢を晒し快楽を貪る獣の様だ。
「俺も……もう出る……」
「出して下さい……!お願いします!
私の奥に……全部……!」
「出すぞ……っ!」
「はいっ! イキます……一緒に……!
あぁぁあああぁあっ!!」
極限まで昂ぶった性感が堰を切った様に決壊する。
同時に二人は快感の頂点へと投げ出された。ホワイトは四肢をベッドに投げ出し、全身で押し寄せる絶頂の奔流に呑まれ、溺れた。ペニスから溢れ出す生命の奔流は子宮を焼け付かせ、内側から全てを書き換えようとするかのようだ。
「はぁ……はぁ……♡ こんな……こんなの……初めて……♡」
「うん……俺も……」
虚脱した二つの裸体が重なり合う。結合が解かれる際に溢れた白濁がホワイトの太ももを伝う。汗と体液が入り混じった匂いが情事の終焉と新たな関係の始まりを告げているかのようだ。
息も絶え絶えなホワイトに寄り添いながら、藤丸は彼女の髪をそっと撫でる。
「これで……俺たちも本当のパートナーになったね」
その言葉にホワイトは弱々しくも確かに頷いた。
「はい……♡」
闇の中で二つの影が重なり合う。その姿はもはや支配者と家畜、はたまた女神と神官のそれではない。対等な誓いを交わした恋人同士のものであった。