あなたは数々の荒ぶるキングやクイーンを鎮めてきた。
今回のキングは自分が黒焦げになるかならないかの瀬戸際で、なんとか打ち勝ったのだけれども今日はもうくたくただ。
先輩のショウと、ラベン博士と一緒にイモモチを食べて宿舎に帰るとあなたはまるで泥のように眠ってしまった。
現代人が文化がだいたい100年以上前の世界に飛ばされた時は、生きていけるのかと気を揉んで眠れない夜もあった。
けれども今は喜ぶべきか、悲しむべきか宿舎で熟睡出来るくらいには慣れてしまった。
存外、ニンゲンという生き物はすごいのかも知れない。
そのときひどく疲れていたのだろう。
夢は──見なかった。
そしていつもならきっと気付いていたであろう戸が開く音にも気が付かなかった。
パチリ、と目が覚めた。
窓は黒く外の光は薄い。まだ朝早すぎる証拠だ。
どうしたものか。あなたは冴えてしまった目にほとほと困ってしまう。こういう時起きたままだと昼間眠くなってしまう。
眠いまま野生のポケモンと対峙しようなら命を落とすことだってある。
ショウたち先輩調査隊らがその身をもって証明している。
それだけじゃない。
その上下半身に違和感があった。
生理現象として避けられないものがある。朝勃ちだ。
ショウが起こしに来る時は正直どうしたものかと慌てたのはいい思い出…………でもない。
それはさておいて今日はまだ一人。
股間のキングが鎮まるのを待てばいいだけだ。
けれども──
どこか、生温かった。
朝勃ちというには痛い程股間に血が集まり過ぎている。そして包み込むような生温い感触と共に柔らかい何かが這っている。
それでいて布団がやたらと盛り上がっている。まるで──
がばっ
あなたは慌てて布団を剥ぐと、そこには──
女郎花色の髪と赤いカチューシャがまず目に入った。そして外気に晒された肩と鎖骨という露出度の高い衣装。
こちょこちょと短い髪が鼠蹊部を擽っている。
「……ふぇ?」
あなたが起きた事に気がついたそれは顔を上げて、口をあなたの股間のそれから離すと白い糸が橋を作った。
──カイさん、何してんの?
あなたの問いかけに彼女は答えた。
「夜這い」
存外、ニンゲンという生き物はすごいのかも知れない。
この女子夜這いとしれっとほざいたが、何しでかしてんだろうか。
と言うかここ、ヒスイ地方の貞操観念はどうなっているのだろうか。
所謂限界集落特有の謎文化でもあると言うのか。
だがちょっと待ってほしい。
カイはシンジュ団の長であり、コトブキムラから離れた場所で暮らしているはずだ。
なんでいんのこの人。
戸惑うあなたを尻目にカイは、あなたの肉棒に再び口を近づける。
あなたが止めるよりも先にずるりと生暖かい感触があなたのそれを襲った。
「んっ、じゅぷっ……んくっ」
水音と共にカイの短い呻き声が聞こえて来る。
少し歯が当たって痛かったものの不満を言うのはまるでこの夜這いされている状況を肯定しているようでおかしな話だし、同時に生暖かい舌が先端を這い先に襲った痛みが快楽に塗りつぶされていく。
「じゅるっ、へぅ……気持ち……いい?」
少し不安げな問いかけにどうしてこんなことをしているのか問いかけるよりも先に縦に首を振ってしまった。
するとあなたの返事で安心し切ったようなふにゃっとした笑みを浮かべて「よかった」と返すや否や再びあなたのモノを咥えはじめる。
「
咥えたまま喋るんじゃあない。……と思いつつあなたは押し黙った。
今の状況を受け入れるのは少し無理がある。
そんなあなたを他所にあなたの身体は正直だった。それに初めてだったのもあって思考がおぼつかずそして追いつかない。
「
もごもごと咥えたまま喋るせいで少し歯が当たる。
こういうことには不慣れなのだろう。慣れないうちは歯が当たることがあるのはあなたも元の世界で得た知識としては知ってはいる。
けれども悲しいかな自分がこういうことをされる事に慣れないからなのか、それとも彼女の口が名器だからなのか。
生暖かい口腔とにゅるにゅるとした舌があなたの肉棒をいたぶり続け、込められていた子種汁は限界まで迫り上がっていた。
「ぐぽっ、ぐぽっ、ふぅっ、じゅるっじゅるっじゅるるっ、ぐぽっ、ぐぽっ、んふぅっ」
──うっ、ダメだ。
コツを掴めてきたのか次第に水音がリズミカルになっていく。
流石に精子を口の中に放つ訳にはいかない。
慌ててあなたはカイを引き剥がそうとするけれども、困ったことにカイの力はあなたが思っているほどに強かった。
「じゅるっじゅるるっ……んんんっ!?」
ミリ単位で残っていた理性と良心が必死に力を込めて迸りを抑え込もうとする。
でも抵抗虚しく──びゅるっ、びゅるっ、と肉棒から何かが迸る感覚が襲った。
「んっ……うっ……ぷはぁっ。れ、れた……」
水中から息継ぎでもするかのように肉棒から口を離したカイ。
少し満足そうに微笑んだのは束の間。可愛らしい顔立ちが歪み眉間にこれでもかと言うほどに皺が寄った。
「うぇっ……まっず……」
案の定だった。
精子の味はマンガのように美味しかったりはしない。必死に飲み込もうと喉を鳴らしているがどろっとしたそれがそう簡単に飲み込めるはずがなかった。
──ぺっしなさい、ぺっ
そんなカイの様子にあなたは変なものを口にした子供に対する母親の如く、湯呑に水を汲んで彼女に差し出すと少し躊躇いを見せる。
飲もうとするなんて殊勝なことは考えるな。と、無言で湯呑を突き出すとカイは渋々と受け取った。
「なんというかこれ……あんまり美味しくないね……」
水で口をゆすいで、乱れた露出度の高い服を直しながら外で吐く。
自分からやっておいてなんつー言い草だ。……というツッコミは胸に押し込んでおいた。
──ほら、落ち着いた?
あなたは外で子種汁を水ごと吐き出させたカイが部屋に戻ってきたところで声を掛けると、俯いた。
その時の彼女は、ウィンディを鎮めたばかりの時を思い出す。
何も出来なかった自分を責めていた。
「ごめん……あんまり上手くいかなかった……」
それは別にいいんだけれども。
ただあなたは知りたかった。突然こんな余程親しくてもやらないようなことを突然やったのはなぜなのか。
俯いたまま障子越しの薄明に照らされた彼女の瞳は見えない。
──理由を教えてくれるかな?
あなたは脱がされた衣服を元に戻してカイを隣に座らせる。
しゅんとした様子を横から見るとしょげたポチエナのようだった。
「昨日、何も出来なかったぶんを少しでも取り戻したかった」
もう気にしてなんかいないのに。
荒ぶるウインディを止めるためのシズメダマを作ってくれただけでも充分なのに。あなたは首を横に振ってそんな事はないと伝えてもカイは「うん」と頷くだけ。
「あなたはそう言うと思ってた。でも本当なら──ね」
わたしがちゃんと動くべきだった。何も出来なかったからこそ、何かしたかったのだと。
まるで自分自身に刃を突き立てるような懺悔。
「失敗しちゃったけど。わたしって女としても中途半端なんだなって思い知らされるだけだった」
そんなことはない。
あなたは慌てて否定した。
言うのは容易いし本音だったのだけれどもその言葉の先に背負うであろうものはとてつもなく重い。そのことに気付いた時にはもう遅い。
「わたし……もっと上手くなるから。あなたを助ける力も手に入れて、あなたの隣で立てるようになるから」
そう上目遣いで必死に訴える彼女にあなたは何も言い返せない。顔立ちは端正でちょっとズレた所があるけれども真面目でそんな彼女にそこまで必死にされるのはちょっと嬉しかったりもする。
それにここで彼女を振り払ってしまえば、きっとぽっきりと折れてしまいそうで。そんな彼女にトドメなんて刺せるはずがなかった。
「次は呑むから」
──駄目です。
あんなもの無理して呑むものじゃない。
本当ならティッシュに吐いて貰って捨てるのが一番いいのだろうけれども生憎ティッシュの歴史というのは思ったより新しい*1のだ(アルセウスフォン調べ)。
「呑む」
──駄目ったら駄目です。
変なところで負けず嫌いを発揮してどうするんだ。
押し問答の果てにやっと押し黙ったが、どうやら諦めていない様子。
互いに譲らないと双方無言の圧力を掛け合いながら睨めっこを始めていると、吸い込まれそうな
カイのものだからなのか。そもそも人の瞳というものがすべからくしてそうなのかは分からない。
綺麗だな、とあなたは初めてそう思った。
あなたがカイの瞳に吸い込まれていると股間を
猫じゃらしでくすぐるような触れ方はあなたが出し切って間もないそれに血を通わせるには充分すぎる刺激だった。
「またおっきくなった」
──そんなことしたら誰だって大きくなるでしょうが
そんなツッコミも虚しく、またズボンを脱がされてカイはあなたの股座に顔を近づける。
「今度はうまくするから」
そんな彼女を止める体力はもうあなたにない。
もう一度あなたはされるがまま、カイににゅるにゅるの口と舌で子種汁を搾り取られるのだった。
やめてくれカカシ。はかいこうせん連発はオレに効く
レベル差があっても防御の補正値が弱いのかHPあっという間に消し飛ぶ……
今の状況
主人公→←←←カイ