※この作品はR-18です。

在宅奴隷・諾子(なぎこ)I 淫虐篇   作:シン之助

10 / 16
●4月14日まで週3回:月・水・金の各0時にアップします。
●あらすじ:春日 諾子(なぎこ)は夫・悠年(はるとし)の単身赴任、一人息子・悠人(はると)の国内留学が重なり、一人で留守宅に残ることになった。そんなある日、夫の遠縁の男・加木充司(かぎじゅうじ)が子(清充(きよみつ))連れて押し掛け、半ば強引に留守宅に入り込んでしまう。だが、加木充司こそは春日家に恨みを抱き、家族の破滅を画策する邪悪な男だった。媚薬によって無意識のうちに淫らな欲望に目覚めさせられ、邪悪な暗示を掛けられた諾子は、充司によって夫や息子への蔑みを刷り込まれながら、果てのない牝の極みを植え付けられてしまう。そして諾子は悪辣な充司によるマゾ化調教によって徐々に牝豚奴隷に変えられつつあった・・・


第10話 露出調教 羞恥に悶える母

---------登場人物---------

春日 悠人(はると):主人公

春日 諾子(なぎこ):悠人の母

春日 悠年(はるとし):悠人の父(M商事・開発部・課長)

加木 充司(じゅうじ):主人公の遠縁(悠年の母方の従祖母の孫娘(はとこ)の婿養子の夫)

加木 清充(きよみつ):充司の子

葛城 浩夢:ピアニスト

蛇童 和鬼:調教師

-----------------------------

 さすがの充司も、私がフランス語の辞書を取りに行く時にまで夫婦の寝室について来る事はなかった。その代わり、瘤縄渡りが終わっても、亀甲の形で私の裸身を縛り付ける深紅の縄を外すことを充司は決して許さなかった。そして、アナルには無線バイブ付きの2号プラグも埋め込まれたまま外してくれることはなかった。まるでその縄とバイブで私の心まで縛り付けてしまったかのように、充司は太々しく卑猥な微笑を浮かべながら「取りに行っていいぞ」と横柄に言うだけだった。私は仕方なく縄を掛けられた裸身のまま寝室に向かうと、急いでショーツを縄の上から履き、水色のゆったりとしたセミロングのワンピースを着て、辞書を探すことにした。充司が夫婦の寝室に仕掛けた幾つもの隠しカメラで私を監視していたとも知らずに・・・。

 悠人の言っていたフランス語の辞書はすぐに見つかった。寝室の奥の簡易金庫にしまってある私の手文庫の中にそれはまだ確かに存在していた。この簡易金庫にはあと二つ、悠年さんの手文庫と土地や家の権利書が入った夫婦共用の手文庫が置いてあり、手文庫にはどれも鍵はつけていなかった。

 

(互いに信じあっているから)

 

 鍵などなくても、私たちは互いに尊重しあい、互いに秘密を守る証として、ここに互いに見ることを禁じた一番大切なものをあえて置いているのだ。そして、実際、私は悠年さんの手文庫の中を見たことがない。多分悠年さんもそう・・・。

 

(互いに信じあっているから・・・)

 

 二人のそれぞれの手文庫はその信頼の証なのだ。

 

(例え肉體はあの男に汚されようとも、私の心は決してあなたを裏切ることはない。何とか今の状態を脱し、この家を守って見せる。あなたと悠人を巻き込むことなく、あの親子をこの家から追い出してみせる・・・・)

 

 薬の効果がまだ続いていた段階でも、私は心に固くそう決心していた。この時の私はまだ夫の事を心から裏切ってはいなかった。そして・・・この期に及んでも、まだ何とか出来るのだと固く信じていた。

私は心の中でそう誓いながら、自分専用の手文庫を開けていた。充司が仕掛けた隠しカメラが簡易金庫の開け方をすっかり記録してしまった後だとも知らずに・・・。

 中には、さまざまな思い出の品が詰まっていた。まだ私が自分の人生に失望していなかった頃、私がピアニストになる夢をまだ捨てていなかった頃、何でもできると思い込んでいた頃・・・結婚前の様々な思い出の品が手文庫の中に詰まっていた。その中でも特に大事なものの一つ、フランス語の辞書を取り出した。ずっしりと重いその仏和辞典を手に取ると、その裏表紙に書かれている手書きの名前をまず確かめてしまう。

 

“Hiromu Katuragi”

 

 私はその流暢な署名をしばらくウットリと見つめていた。悠年さんにも打ち明けていなかった心に秘めた熱い思い・・・。私の初恋の人であり、ピアノの師であり、19歳になる時まで私の総てだった人・・・。彼が国際的なピアノコンクールに次々と優勝し、世間の耳目を集めるようになっても、彼はたった一人の弟子である私にピアノのレッスンを続けてくれた。TV取材や海外リサイタルの仕事が増え多忙を極める合間を縫って、私に時間を作ってくれた。そして気が付くと葛城浩夢は私の総てになっていた。9歳の夏からずっと私は葛城浩夢に憧れ、葛城浩夢に恋をし、葛城浩夢のためにピアノを弾き続けた。

 

 辞書をパラパラとめくると“amour”, ”éternel”, “sincérité” 等の単語がすぐに目に入ってきた。“aimer”, ”aimant”, ”aimé“, ・・・私が何度も練習した単語・・・葛城浩夢のために書いた手紙。今見返すと、恥ずかしいくらい直線的で、消え入りたいほど赤裸々な文章・・・

 

”Je t’aime pour toujours.”

 

「フレデリック・ショパンは確かにポーランド人だが、彼が主に活躍し、その音楽と名声を確立したのはフランスにおいてだ。音大では、芸術の本場、フランス語を第2外国語にするのをお勧めするよ。それなら僕も教える事が出来るしね。もちろん・・・フランス語の方はロハで良いよ」

 

 にこやかにそう語る彼を見ながら、私はいつもの癖で人差し指を顎に付けながら小首をかしげた。その様子がよほど可笑しかったのだろう、彼は声をあげて笑いながら軽くウィンクして付け足した。

 

「良かったら僕の辞書を貸してあげるよ。学生時代に使っていたものだ」

 

 そのあまりにもさわやかな物言いに、私の心は完全に舞い上がってしまっていた。そしてフランス留学を経験した彼は、ピアノに負けず劣らず私の良い教師となっていった。

 

「そのうちこの辞書では物足りなくなる。その時はちゃんとしたものを自分で選びたまえ。その時までこの辞書は君に預けておくから」

 

 しかし、結局、この辞書を彼に返すことは出来なかった。

 

 彼に突然の死が訪れたから・・・

 

 彼は私が19歳の晩夏に、交通事故であっさりとこの世を去ってしまった。稀代の天才ピアニストと謳われ、数々の国際コンクールを総なめにした男は、突然、その生涯を自分の手で閉じてしまったのだ。

その時から私はピアノを弾くことが出来なくなってしまった。私は音大を去り、家事を手伝いながら無為な日々を送った。悠年さんと出会うまで。悠年さんの無限の愛を注いでもらうまで・・・。

 しかし、この辞書を見るたびに、私は恋に恋焦がれたあの時の事を、悠年さんでは満たし得ないあの身を焦がすような切ない恋を、否が応でも思い出してしまう。それは私の青春の残滓、私の胸に燻り続けている得体のしれない何か・・・。相手に全てを捧げつくし、自分の全てを破滅させるような危険な愛・・・。悠年さんとの平和で安寧に満ちた正しい愛の在り方では満たし得ない、ドキドキとするような、急峻な恋の峰・・・・。

 危険でスリルに満ちた、自分勝手で、相手を傷つける事を厭わない、一方的な愛を私はまだ経験していない。生まれたからには、愛する一人の男を振り向かせ、溺れさせ、独占してみたかった。そして、たった一人の男に夢中になり、溺れ、独占されてみたかった。私は果ての無い女の悦びを、全てを捨て去る一方的な恋を、一人の男に捧げて燃やし尽くしてみたかった。

 自分の息子がこの時の私とたいして変わらない年になったというのに・・・私は恋焦がれる熱い思いを完全に断ち切ることがいまだに出来ていない・・・。燻る乙女の感傷を胸の奥に抱え込んだまま、私は貞淑を装っているのだ。

 でも悠年さんは気づいていない。私の胸にチリチリと残る恋の燃え滓を、恋に恋焦がれるこの熱い息吹を、悠年さんは知りようもない。打ち明けることなど到底出来ない心に秘めた熱い思いを・・・。

 

(そもそも悠年さんにこんな思いがあるのかしら・・・)

 

 中を見たくなる誘惑に駆られて、隣に置いてある悠年さんの手文庫をチラと見返してしまう。しかし、やがて私はあきらめる・・・

 

(彼にはきっとない・・・こんないかれた感情を持つはずもない。・・・大河の流れの様な、すべてを包み込み、すべてを許容し、すべてを受け入れ、常に正しい方向に人々を導こうとするあの人が・・・自分勝手で、独占的で、独りよがりな恋をするはずもない。こんな邪な間違った恋などしない。早く私も彼のようになりたい。こんなどうしようもない劣情に流される人間になってはいけない・・・)

 

 そのとき、充司の顔が突然思い浮かんでしまっていた・・・。太々しく、図々しく、憎たらしい充司の顔が・・・。

 

(何であんな卑劣な男の顔を・・・・)

 

 憎悪しか抱きようの無い男の顔を、葛城浩夢と共に思い浮かべる自分に驚き、そんな自分に強烈な嫌悪を覚えていた。その時になって私は初めて、自分自身があまりにも非常識で淫らな格好になって夫婦の寝室に立っている事を自覚していた。よりにもよって、夫婦の証を前にしながら、私は汗と淫汁を吸い込んだ亀甲縄を肌に食い込ませ、淫具を肛門に埋め込みながら、夫とは違う男達を夢想していたのだ。そして、そう考えた途端に、股間に食い込む縄がもたらす妖しい感覚がジリジリと意識に上り始め、アヌスに突き刺さり括約筋を押し広げ続ける淫らな圧迫感がジュクジュクとぶり返し始める。

 

(あんっ・・・♡)

 

 私はフランス語の辞書を胸に抱きながら、消すことの出来ない女の情念を抑えきれないでいた。充司と言う自分勝手で邪な男によって、非常識で異常な快感を与えられることに、私の何かがしきりに反応してしまう。

 

(たった一人の男を振り向かせ、溺れさせ、独占してみたかった・・・)

(たった一人の男に夢中になり、溺れ、独占されてみたかった・・・)

 

 私はこの男によって独占されつつあった・・・この男の望むままに変えられつつあった・・・全身が痺れるような快感を肉體に刻み付けられ、心が蕩け全てを忘れる様な経験を何度も味あわされ続けていた。身も心も、たった二日間の間に、確実に私は以前の私でなくなっていくのを感じていた。そして、信頼の証を前にしている今でさえも・・・私の肉體に食い込んでいる緋色の縄が・・・肛門を押し広げるアナルプラグが・・・私にマゾヒスティックな狂気を植え付け、菌糸を伸ばすように心と肉体を蝕み続けていた。

 

(私は決して家族を裏切らない。何とか今の状態を脱して、この家を守って見せる。あなたと悠人を巻き込まないで、あの親子をこの家から追い出してみせる・・・・)

 

 心ではそう強く願っていても、そんな私をあざ笑うように、身体に掛けられた縄が嫌と言うほど肉體に食い込み、現実を突き付けてくるのだ。葛城さんとの悲恋が、突然の恋の中断が、恋を奪われた中途半端な情念が・・・充司の手によって暴かれていく。

 

(悠年さん助けて・・・)

 

 危険でスリルに満ちた、どうしようもない何かを肉體が求めてしまう。自分勝手だと分かっているのに、破滅に向かうだけの一方的な愛だと分かっているのに・・・。突然思い浮かんだ充司の憎い顔が、葛城先生の顔と重なってしまう。憎悪しか感じない吐き気を催す男の顔が精悍に思え、頼りがいのある「男」に感じられてしまう・・・。私は愕然としながら仏和辞典を抱きしめていた。ツンと両足をそらす様に目いっぱい伸ばし、股間をきつく閉じ合わせて、股間に埋め込まれた淫具をグイグイと食い絞めながら・・・。夫ではない、かつて恋をした男の辞書を胸に抱きしめながら、ジンジンとする快感を貪っていた。それは悲しく虚しい快感だった。私の理性が空しい叫び声を上げていた・・・。

 

(悠年さん助けて・・・)

 

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 そして私は、仏和辞典をそっと手文庫の中に戻していた・・・・

 

(あの子に見せられない・・・)

 

 きっと悠人は気が付いてしまう。勘のいいあの子は、悠年さんに似た聡明なあの子は、何かを感じ取ってしまう。この署名の相手が私にとって何だったのか・・・。あの子には何かを感じ取れる力がある。私の中で燻り続ける何かを感じてしまう・・・。

 

(あの子に見せる事などできはしない・・・)

 

 私は快感づけにされ、何も考えられない状態で悠人に安請け合いをしてしまったことを後悔していた。そもそもなんであの子は私がまだ仏和辞典を持っているのを知っているのだろう。

 

(今の私にはそれを詮索する資格すらない・・・)

 

 私はしばらく途方に暮れながらその場に逡巡した後、何も持たずにリビングに降りていくほかなかった。充司が仕掛けた隠しカメラが私の痴態を全て映しだしていたとも知らずに・・・。金庫の開け方を・・・物理錠の隠し場所や、簡易金庫の開錠ナンバーまでもすっかり記録されていたとも知らずにに・・・。

 

---------------------

 

「何だ見つからなかったのか?どうするんだ?」

 

 手ぶらで階下に降りてきた私を見て、充司が珍しく優し気に声をかける。暗い表情を浮かべながら首を振る私を見て、彼が意外な事を言う。

 

「これから買いに行くか?お前の息子・・・急いでるようだったじゃねえか・・・」

「えっ・・・よっ・・・宜しいのですか?」

 

 その申し出に驚き・・・私はうかつにも笑顔を向けてしまっていた。わたしを凌辱し、家族を嘲った男に私は微笑みを浮かべてしまっていたのだ・・・。充司と言う男が、再び葛城浩夢と重なるような気がして、一瞬我を疑った。自分を犯した男を、自分の理想に近い男と考えることによって、私は自己防衛をしようとしているのだろうか?・・・。憧れの人と一つになれなかったことを、この男で満たそうとしているのだろうか?・・・。

 充司と言う男の真意を測りかねて、私の表情は笑顔から怪訝な表情に変わっていったに違いない。私の表情の変化を楽しむように、じっと見ていた充司が意地悪く付け足した。

 

「その前に、ちゃんとした格好をしてもらわねえとな・・・」

「キャッ・・」

 

 充司はニヤニヤしながら私のワンピースの裾をまくり上げると股間を露わにしてしまう。

 

「どうやら言いつけ通り、縄を解くようなことはなかったようだな。だが、さっき言っただろ・・・これからはこんな地味臭い下着はすべて切り刻んでやるって」

 

 そう言いながら充司は、バックから裁ちばさみを取り出すと、私のショーツに手をかけてジョキジョキと切り刻んでいった。

 

「これからは俺の許可した下着以外の着用は認めねえからな。今日は罰として下着無しでこの恰好のまま買い物に行くんだな・・・」

「そっ・・・そんなこと!できる訳がないでしょ」

「拒むんならお前の息子には、この写真や動画でも送ってやるか?」

 

 充司はそう言いながらスマホを取り出すと、清充君と私のセックスシーンの動画を再生し始める。

 

「あんあんっ♡何度も・・・いつもよりずっと固くて・・・大きくて・・・ずっと素敵♡・・・」

 

 あられもない嬌声が、夕方とはいえまだ日が高い時間のリビングに響き渡っていった。

 

「そっ・・それだけはやめて・・」

 

 わたしはイヤイヤをしながら、屈服のことばを吐き出すほかなかった。

 

(息子には知られてはいけない・・・私のために彼を傷つけてはいけない・・・)

 

 それ以上は何も言えなかった。

 

「けっ・・・そんなこと言って・・・お前の息子にはこっちの方がずりネタになってむしろ良いんじゃねえか?」

 

 息子への侮辱が、今の私には一番堪える事をこの男は熟知していた。

 

「息子の事は・・・悪く言わないで・・・っ!」

(何という卑劣な男・・・何という嫌な男・・・・)

 

 私の抵抗が弱まるのをニヤニヤと嘲笑しながら、充司はむき出しになっている私の股間に、いきなり2本の指を突き入れ始める。

 

「そんなこと言って・・・お前のここはどうなんだよ?」

 

 私の秘部はそれをあっさりと呑み込むとズブズブと突き入れられる指先を味わう様に加えこんでしまう。先ほどから続くあまりにも異常で卑猥な命令に、私の心は慣れ始め、肉體は妖しい興奮をすっかりと受け入れ、ゾクゾクとした快感にすり替え始めていた。そんな私の反応を見透かしたように、充司がさらに私を苛み始める。

 

「自分の母親が、まさかこんなショタコンの淫乱女だって知ったら・・・。勉強一本やりのまじめな息子は卒倒しちまうかもしれねえな?案外、お前の血が混じっているから、実は喜んだりしてな・・・けへへへへっ」

「悠人をあなた達なんかと・・・一緒にしないで!」

「じゃあこのパンティーも送ってやれよ・・・マン汁で濡れ濡れのパンティーもよ」

 

 充司はしっかりと見抜いている・・・。切り刻まれて私の足元に落ちていたショーツの切れ端をつまみ上げると、船形に濡れたクロッチ部分を私の目の前に突き付ける。

 

「おら・・・ここの部分・・・息子の事を思ってマンズリでもこいていたんだろ?・・・べったりと恥ずかしい染みが広がって、濃くてきつい臭いがするぜ~っ」

 

 鼻を近づけながらわざとらしくクンクンと嗅ぎはじめる。

 

「そ・・・そんなところを嗅がないで・・・」

 

 さきほどから加えられるあまりも非常識で異常な行為が、さらに私を興奮させ、さらに妖しい快感に目覚めさせていく。清充君もいつの間にか近づいて来ると、意地悪そうにクロッチの部分に鼻を近づけて、興味津々でその臭いをかぎ始める。

 

「うわっ・・・臭えぇ」

 

 年端も行かない子供の正直な感想が私の羞恥に油を注ぐ・・・。私はついに屈服の言葉を口にしていた。

 

「もう言わないで・・・もう許して・・・言われた通にするから」

 

 屈辱に唇をかみながらそう言う私を、充司はしかし許そうとはしなかった。

 

「へへっ・・・今更お遅ぇんだよ・・・俺に逆らった罰として・・・今日はもっと「ちゃんと」するように躾てやろう。お前の本性に合った、お前にふさわしい格好にな・・・」

 

 そういいながら充司は、私が着ている水色のゆったりとしたセミロングのワンピースの前ボタンを上から一個ずつ外していった。ワンピースのボタンは、首まわりから裾まで一列にいくつもの前ボタンで留められている。充司はそのボタンをネックの衿ぐりから一つづつ毟り取る様に裁ちばさみで切り取っていった。朱色の縄はただでさえ、首筋や衿ぐりから少し見えてしまっていた。それがボタンが外されるたびに衿ぐりが大きく開き、4~5個も外されたところで乳房の半分以上が露出して、胸の谷間はほとんど隠すものがない。注意深く見れば乳房に縄が深く食い込んでいるのがハッキリと見えてしまう。

 

「上の方はこれぐらいで許してやる・・・」

 

 そして、裾の方からボタンを切り取ると、股間のすぐ下までボタンを外し、深く切れ込んだスリットのようにしてしまっていた。

 

-------------------

 

「こ・・・こんなこと・・・普通の人は思いつきもしないはずだわ」

 

 私は衿ぐりが大きく開き、股下までスリットが深く切れ込んだようになったワンピースを着て、下着を履きもしないで家の外を歩かされていた。行きかう人々が、私とすれ違った途端に驚いたように振り返るのが分かった。まるで露出狂の変態を見る様な好色な男性の目・・・、非難を浴びせるような険しい同性の目・・・刺すような視線を受けながら、私は充司から渡された大きめのサングラスをかけて本屋までの道のりを歩いて行った。しかし、どんなに私が否定しようと、目くるめく興奮を覚え、ゾクゾクとした快感に私の股間は妖しく濡れ始めていた・・・・。

 

(やっ・・どうして私・・・こんなはしたない格好をしているというのに!?・・・)

 

 恥ずかしさのあまり眩暈が起きそうになるのを何とか堪えながら、私は無意識のうちに疼く股間をすり合わせる様に歩いていた・・・。やがて私は好色そうな男性とすれ違う時は、充司のすぐ後ろに隠れるようにしながら歩き始めていた・・・。まるで充司に守ってもらう様に・・・充司の庇護を受けているように・・・いつの間にか充司の後ろを頼もしくついていくようになっていた。私のすぐ後ろには充司君がぴったりと張り付くように付き従い、尻や股間を撫でまわしながら、疼く股間を慰めてくれていた。それは一つも不快ではなかった・・・・。

 

「安心しろ・・・サングラスを掛けていれば、お前さんだなんて誰も気が付かないぜ・・・。こんなスケベな格好をした露出狂の変態女が、貞操な主婦である春日諾子さんだなんて・・・誰もな・・・」

 

 いつの間にか私は、この親子二人にすっかり守られるように歩きながら、安心して露出の興奮に浸っていった。私はいつの間にか充司親子への依存の度合いを高めながら、露出性癖という異常な快感を徹底的に植え付けられていた・・・。充司が葛城浩夢にまた一歩近づいてしまっていた・・・。

 

--------------

 結局、私が本屋に着いたのはそれから20分も経ってからだった。いつもなら10分とかからない本屋まで、その日は倍の時間がかかってしまっていた。露出の快感に呑まれた私は、何とか立ち止まらずに歩くので精いっぱいだった。やがて本屋が遠方に見え始めたころ、充司が急におためごかして言った。

 

「俺たちは外で待ってやる・・・」

 

 その言葉を聞いて、私はホッとしていた。私も悠人の事で、充司や清充君に傍にいられるのはとても嫌だった。悠人の事で何かするときは母親に戻っていたかった。しかし、私がホッとしたのもつかの間、充司は店先でいきなりスカートをまくり上げると私の膣内にバイブ付きのディルドを押し込み、アヌスから少しはみ出ていたアナルプラグを押し戻すと、両方のスイッチをON にしていた。

 

「イヤッ・・・そんな・・・・」

 

 口ではそういうものの、私は人から注目されるのを恐れて、むしろ充司に協力するように股間を開き、ディルドの挿入を助けて行った。幸い誰にも見とがめられることはなかったようだ。

 

「何でこんなことを・・・」

「俺の目が直接行き届かなくても、俺様からは絶対に逃れられないことを今日は徹底的に自覚してもらうぜ・・・」

 

 彼の目的は明白だった。私が母親の心に戻った時にも、淫らな肉體を意識させ続ける・・・充司のあまりにも狡猾な考えに、あまりにも卑劣な考えに、私はそのどす黒い邪は発想に、恐怖すら感じ始めていた。

 

「あなたは普通じゃない・・・異常よ・・・良くそんな事が思いつくわね!」

 

 私の非難を軽く受け流し、充司は押し出すように店内に私を入れていた。

 

「さあ・・・息子のために行って来いよ・・・淫乱母さん」

 

 私は仕方なく、股間に埋め込まれたディルドとアナル拡張プラグの突き刺さる様な感覚に堪えながら本屋の店内を辞書を探しながら歩くほかなかった。

 

(こんな格好で・・・本屋の中を歩くなんて・・・こんな信じられないことをして・・・こんな異常な行為・・・もし今ここで・・・知っている人に出会ったら・・・主人に見られたら・・・悠人に知られたら・・・)

 

 だが、店をしばらく歩き、股間に感じる疼くような違和感に慣れ始めたころ、膣と肛門に挿入されたディルドとアナルプラグが不規則に作動し始めた。

 

「はぅっ!」

 

 一際大きな振動が起きた時・・・私は思わず嬌声を上げそうになっていた。そんな私の様子を中年の男性店員がじっといやらしい目で見つめていた。明らかにその中年店員は、私の異常な格好や様子に最初から気が付いていたようだ。入店した時から、上から下まで嘗め回すような好色な視線を私に送り続けていた。露出の妖しいか感覚に、私は考えがまとまらずに不必要に店内をウロウロと歩き回ってしまったからかもしれない。中年店員のスケベそうな視線がずっと私を追い続け、私はさらに強烈な露出の興奮を覚えずにはいられなかった。そして・・・

 

「はぁあんん♡・・・」

 

 ディルドとアナルプラグが強烈に振動し始めた途端、私は立っていられなくなりその場でうずくまってしまっていた。

 

「大丈夫ですか奥さん・・?」

 

 好色そうな中年の店員が親切ごかして私に近づくと、抱え上げるふりをして私の胸を触り始めた。

 

「あん・・・っ・・・有難うございます・・・はぁぅ・・・あっ駄目・・・あん」

 

 私の反応を見た店員の動きがさらに大胆になり、今や両方の乳房を後ろから鷲掴みにしている。股間から溢れ出た淫汁が、太腿を伝ってぽたぽたと床に垂れ始めている。やがて店員の指が、私の股間に伸びようとしたとき・・・。

 

「おら?・・・俺の女に何やってるんだ!」

 

 充司の声を聞いた途端・・・店員はビクッとして立ち上がると

 

「いぇ・・・お苦しそうだったので・・・お助けしようと・・・」

 

 そう言いながらそそくさと、逃げる様にレジの方にいってしまった。私の胸が「キュン」と高鳴るような気がしていた・・・。不覚にも、充司の顔が葛城先生の顔と再びダブり始めていた・・・。クッキリと明確に・・・・

 

「有難うございます・・・」

 

 私は充司の顔を見上げながらそう言っていた・・・。もともとこの卑劣な男が仕掛けたことが原因であることなどすっかり忘れて・・・。

 

「だったら、少し付き合ってもらいたいところがあるんだが・・・」

 

 そう言って私を立たせると、辞書のコーナーに導いてくれていた。私は二つ返事で頷いていた・・・。

 

 もうすっかりこの男の言うがままになっていた私は、股間から送り込まれる振動に何も考えることが出来なくなって、適当に仏和辞典を選んでいた。じっくりと良い辞書を選んであげよう・・・そう考えていた事などすっかり忘れて、ニヤニヤと好色そうな笑いを浮かべる店員の視線を浴び、羞恥に顔を赤らめながらお金を払っていた。

 

-----------------------

 そこは都心の歓楽街の外れにあるごく普通の雑居ビルのようだった。すでに辺りは暗くなり、風俗系の店舗が次々と開店を始め、毒々しい色彩のネオンサインが至る所で瞬き始めていた。そんな雑居ビルの地下階と地上階数回を占める大きな店舗内にその店「J-POP」が存在していた。

 

「こっ・・・ここは一体?・・・」

 

 普通の雑居ビルと違うのは、地上階にある欧風のどっしりとした入り口の前に厳つい顔をした黒服のボーイ数人が立っていることだった。会員以外の入店を阻む様に、黒服達は会員証の提示を求めていた。充司と私が入り口に近づくと黒服の一人が入り口をふさぐように様に立ちふさがった。

 

「ここは会員制のクラブなので・・・一般の方やお子様連れで困りますね」

 

 言葉こそ丁寧だったものの、その声音はやくざそのもののドスの利いた声だった。私はその声を聞いた途端に縮み上がる思いだった。思わず充司の後ろに隠れるように、身体を寄せていた。辺りを見渡しても、確かに清充君を連れて入る様なお店ではない・・・。

 

「あん?」

 

 しかし充司は全く動じることもなく、その黒服を睨みつける。数名の黒服が私達を取り囲むように集まって、しばらくにらみ合いが続いたところに、店の奥から支配人らしき人物が現れた。

 

「おおっ・・・こりゃっ珍しい・・・これは、これは加木様・・・」

 

 厳つい顔をした黒服とは打って変わった、人の好さそうなその支配人は、そう言いながら私達を店舗内に招き入れた。

 

「しかし・・・支配人・・・この女性はともかく、こんな子供まで・・・」

 

 黒服のリーダー格の男が反論するのを支配人が遮るように言い添える。

 

「お前知らないのか?・・・伝説の「子連れ調教師」加木充司を?」

 

 どうやらリーダー各の男はその伝説を知っていたのだろう、驚いたように充司を振り返る。

 

「この方が?・・・」

 

 そう言いながら、充司と私、清充君を交互に見ていた。私は自分の今の格好を思い出し、真っ赤になって俯く他なかった。充司はその言葉に応えることなく、彼の後ろに隠れるようにしていた私を支配人の前に押し出す。

 

「今度の女性はその方ですか?」

 

 そう言って私の肉體を下から上まで、まるで値踏みするように睨(ね)め付けながら目を細める。充司はその言葉に応えることなく、ニヤニヤと笑っているだけだった。

 

「さすがお目が高いですな」

 

 そう言った支配人の顔には先ほど見せた善良そうな表情はどこにもなかった。まるで屠畜場に引かれていく家畜を見るような計算高く抜け目ない冷酷な表情がそこにあるだけだった。

 

「今日は見学だけさせてもらうぜ」

 

 充司はそう支配人に告げると、渡されたアイマスクをつけて、まるで勝手知った古巣の様に店舗内を歩き回り始めた。それは清充君も同じだった。彼もここに何度も来ているに違いない。

 

「お前さんもこれを付けておけ・・・この店のしきたりだ」

 

 そう言って支配人から渡されたマスカレード(仮面舞踏会)に使われる様なレースの黒いアイマスクを私に付けさせた。

 

「何ココ?・・・何をするところなの?・・・それに・・「伝説の調教師」って?「今度の女性」って?・・・」

 

 私は入り口から続く狭い廊下を充司にすがる様に歩きながら、矢継ぎ早に尋ねていた。この時私ははっきりと意識していた。充司は私の質問に答えることなく、廊下の突き当りにある2重扉の前で私を振り返った。

 

「お前さんが知っている世界だけがすべてじゃないってことを教えてやるよ。悠年が見せてこなかった人間の暗黒面を・・・これから嫌という程見せてやるよ」

 

 そして二重扉をゆっくりと押し開けていった。

 

------------------

 扉の先・・・そこにはショーホールが開けていた。中央にある直径5m程度の円形ステージを取り囲むようにテーブル席が20席ほど用意されている。ステージにはポールダンス用と思われる銀色に輝くポールや、磔台のようなものが設置され、天井からは数本のロープが滑車とともに垂れ下がっていた。死角が生じないようにステージ後方には等身大の鏡が何枚か設置され、私では想像もつかないような淫らな器具が奥の棚に置かれていた。すでにテーブル席は満席で、これから始まるショーを前に会員の興奮している様子がひしひしと伝わってくる。見学の私達はホールの一番後ろで、立ち見のままその様子をじっと見ていた。

やがてホール内の照明が暗くなり、場内アナウンスがショーの開始を告げる。

 

「レディース アンド ジェントルマン!SMを愛する紳士淑女の皆さん・・・大変お待たせしました・・・これより本日のメインイベントを開始します」

「今宵のショーは皆様お待ちかね! 稀代の調教師・蛇童和鬼と、そのパートナー・唯魔子によるSM調教ショーでございます!」

 

 そして、ステージ中央にスポットライトが浴びせられた。スポットライトに照らされて浮かび上がったのはほぼ全裸のカップルだった。蛇童和鬼と紹介された男の方は充司と同じようにプロレスラーのような巨躯の持ち主で、充司よりも身長はあるものの、贅肉が全くない筋肉質の精悍な肉體をしていた。蛇童はアイマスクすらつけておらず、その巨根を誇示するように真っ黒なビキニパンツ以外は何も身に着けていない。30代前半ぐらいだろうか・・・蛇童は整った顔立ちをしているものの、抜け目のないその表情は冷酷そのもので内面の狡賢(ずるがしこ)さが滲み出ていた。

 そしてパートナーと呼ばれた女性の方は・・・私と同じように全裸に朱色の縄を掛けられただけの、隠すべきところは一切なにも身に着けていないほぼ全裸の状態だった。上半身に掛けられた縄はまるで肉體になじんだようにぴったりと身体に食い込み、使い込まれて赤黒く変色していた。唯魔子と呼ばれたその女性は真っ赤なマスカレード用のアイマスクをつけているものの、その美しい顔立ちは隠しようもなく、愁いを帯びた清楚なイメージを醸していた。

 

「パートナーって?あの二人はご夫婦なの・・・それとも・・・」

 

 あまりにも異なった雰囲気の男女・・・あまりにも異常な組み合わせ・・・驚いた私がそう充司に聞いたとき、ステージ上ではその二人による淫らなショーが開始されようとしていた。




●次回はいよいよ「第11話 人妻牝豚マゾ奴隷・唯魔子」です!

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