---------登場人物---------
春日 悠人(はると):主人公
春日 諾子(なぎこ):悠人の母
春日 悠年(はるとし):悠人の父(M商事・開発部・課長)
加木 充司(じゅうじ):主人公の遠縁(悠年の母方の従祖母の孫娘(はとこ)の婿養子の夫)
加木 清充(きよみつ):充司の子
葛城 浩夢:ピアニスト
蛇童 和鬼:調教師
唯魔子:蛇童和鬼の牝豚奴隷・パートナー
山本洋魔子:AJK犯罪代行サービス・エージェント
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「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
悠人は信じられない面持ちでスマホの通話ボタンを切っていた・・・。
「シッ・・・シッ・・・はっ早く・・し・・死ね・・・」
それはまるで自分に向けられているようにしか感じられなかった。たとえゴキブリに対してだとしても・・・あの優しい母が・・・慈愛に満ちていたあの母が・・・「死ね」などという直接的な表現を使うだろうか・・・。ここ数回は「勉強頑張ってね」「身体に気を付けるのよ」そう言った労(ねぎら)いのことばや励ましの言葉が母親から出なくなり、その疑念はいや増すばかりであった。そして「さよなら」すら言わなくなった母親に悠人は心配を通り越した深い疑念を持たざるを得なかった。そして今、それは確信に変わっていた・・・。
(母さんがおかしくなっている・・・)
ゴールデンウィークに帰省した時に感じていたあの安心感は霧散していた。一度母に会わなければ・・・。それもなるべく早く・・・手遅れにならないうちに・・・。悠人の焦燥感は募るばかりだった。
それからというもの、悠人は2~3日は電話をすることも、メールやLineを入れる事も出来ずに控えていたが、4日目には我慢の限界に来ていた。
(父さんに相談すべきだろうか・・・?)
父さんの母さんに対する信頼は絶大だった。きっと僕が母さんを疑う事すら不快に思うかもしれない。そして、これが僕の勘違いだったら・・・。母さんは確かにゴキブリが大嫌いだ・・・もし本当にゴキブリと格闘していたのなら、あのような状態になってもおかしくはない。
(もし僕の勘違いだったら・・・)
きっと母さんは傷つき、父さんは迷惑するに違いない。二人ともそれぞれの場所で必死に戦っているのに・・・僕は単なる勘違いで大騒ぎをしている世間知らずバカ息子なのかもしれない・・・。あれからというもの何度も母親にメールやLineを入れようとした。しかし、その度に母親の冷酷な一言が悠人の心を突き刺していた。
【いいこと悠人・・・大人にはね・・・人に見せてはいけないモノや人に知らせてはいけない事もあるの。たとえそれが自分の夫や、自分の子供であろうとも・・・あなたも高校生になったのだから分かるわよね】
あの一言だけは、ゴキブリと格闘していた時に発せられた言葉とは違う真実がこめられていた。
(僕はどうすれば良い・・・父さんどうすれば・・・もう一度電話すべき?・・・このまま何もしない方が良いの?・・・母さん・・・僕はどうすればいいの・・・)
目を閉じると慈愛に満ちた母親の顔と声が聞こえる。
【お母さんの幸せはね・・・家族みんなが幸せに生きてくれること。家族の幸せが母さんの幸せなのよ!】
満開の梅の木の下で、母さんはしみじみと、父さんと僕を交互に見ながらそう言っていた。きっとそれこそが母さんの真実なのだ。きっと・・・きっと・・・。
【自分の遍歴を・・・何件もの汚い遍歴を残して・・・虫唾が走るわ・・・】
【あんっ・・もう!・・・邪魔なのよ・・・煩わしいのよ・・・シッ・・・シッ】
【シッ・・・シッ・・・はっ早く・・し・・死ね・・・】
あんなものはみんな嘘だ・・・悠人はそう確信していた。母さんの真実の声を聴くべきだ・・・。もし電話に出ないなら・・・会ってみるべきだ!例え、寮外出届を出してでも、残寮選考委員会に睨まれてでも・・・。
(母さんに嫌われても良い・・・母さんにもう一度、電話だけでもしよう・・・そしてそれでも母さんが電話に出なければ、僕は家に帰って母さんに会うべきだ・・・)
そう思ってLineを入れていた。
[明日・・・10時から11時までの間に、もう一度電話します。必ず出て・・・悠人]
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「へっ・・・息子をゴキブリ扱いとは・・・酷ぇもんだな」
「ひっ・・・酷い・・・自分で言わせておいて・・・何て・・・なんて・・・酷い人なの!・・・なんて・・・憎くったらしい人なの!」
しかしそう言いながら、私は充司の唇に自らの唇を重ね合わせていた。彼の精液を股間から溢れさせながら・・・そして、あふれ出る涙を抑えることが出来なかった・・・。
私は自分自身の息子に酷い事を言った自分を、この男に守ってほしかった・・・こんな酷い事を言ってしまう最低な母親の自分をこの男に慰めて欲しかった・・・。
(実の息子をゴキブリと重ね合わせ、疎ましい扱いをし、死ねとまで言い放ってしまった・・・)
愛する息子を傷つける自分に絶望を感じながら、ゾクゾクとするマゾの背徳感に陥る自分に辟易しながら・・・私は思わず泣いてしまっていた。自分を罰したかった・・・最低の男に自分を捧げて罰していたかった・・・。そしてやがてすべてに思い当たる。自分には相応しいのはこの男かもしれない・・・。この卑劣で最低な男こそ自分に相応しい・・・。平気で息子を傷つける最低な母親は、この男の方がお似合いなのかもしれない・・・。他人のためにすら戦える悠年さんに、私は見合っていない・・・。私は悠年さんに背伸びして近づこうとしているだけ・・・。何でもできる優秀な息子はもう私を必要としていない・・・。自分を性の対象としてしか見ていない、欲望だらけの清充君の方こそが私を必要としている・・・。全ては充司の思い通りになっていた。この卑劣すぎる男の思い通りに・・・
(いやぁああぁあぁぁっっぁぁぁ!)
そして、私は気が狂ったように叫んでしまっていた。今の状態に心がついて行けなかった。善と悪、神と悪魔、正義と邪悪、神聖と冒涜、慈愛と冷血、救済と放置、愛と憎しみ、清廉と汚辱・・・気が狂いそうだった。
私は混乱した状態で、何も出来ずに充司の腕の中で硬直した肉體を抱かれていた。充司はそんな私の涙をぬぐい、優しくキスをして泣き叫ぶ口を塞いでくれていた。そして私が泣き叫ぶのが止むと、ゆっくりと担ぎ上げながら夫婦の寝室まで運び込み、ベッドに寝かせしつけてくれた。
(充司さん・・・・)
その優しさに絆されて私が身体を起こそうとしたとき、彼はその動き静止して再び私に口づけをしてくれた・・・。そして、手にしていたディルドを再び股間に差し込むと、アナル拡張プラグとともに電源を入れていた。
ビビッビブッブビッビビッッ・・・
「・・・へっ?・・はあぅ・・っ♡・・・・・・・・・・」
気持ちが追い付かないまま・・・私の肉體はすぐに反応するよう躾けられてしまっていた。
「へへっ・・・ディルドはあと数日で俺様のマラと同じ大きさのものを呑み込めるようになるな。アナルの方は明日にでも3号が入るかな」
充司が寝そべっている私のすぐ傍らで冷酷にそう独り言ちる。その声は飼育している家畜の重量を気にしている屠畜業社ほどの愛情すらも宿っていなかった。彼がそう呟いた時、幸いにも私には何を言っているのか理解することが出来ないほど、機械的で強烈な振動が私に無限の快感を送り込み始めるのをただ貪っているだけになっていた。
ブビブビブビビッッ・・・
疲れを知らぬ機械的な振動が情け容赦なく、絶望に打ちひしがれている私の身体に、無慈悲な快感を植え付け、全てを忘れさせていく・・・。私は再び、悠人の事も、悠年さんの事も忘れて・・・機械が与える強制的な快感に身を任せながら、何も考えられずに快感を浸っていった。瞳に涙を湛えながら・・・。
(悠年さん・・・助けて・・たすけ・・・タス・・・)
心の奥底で蠢く暗黒の感情が・・その叫びすら消し去ってくれていた・・・。
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こうして私は、さらに数日間・・・充司親子に凌辱され続けていった。彼らの背徳的で容赦のない調教は、さらに私を絶望の淵に追いやったが、股間に彼らの巨大なペニスを入れられた途端、私は全てを忘れて二人の与えてくれる情欲にしがみついて行った。調教がないときでさえ、淫具による調教は常に続けられ、その振動が与える快感は、私を無限の快感に突き堕とし、全てを忘れて蕩けさせてくれていた。こうして私は一日24時間、快感漬けにされ続け、治療が困難なほど強烈なセックス依存症を発症させられていた。快感に身を預け・・・全てを忘れて、惚けた様に1日中セックスの事だけを考えて過ごす・・・それが私の全てになっていった。ただ食事のわずかな時間だけが、自我を取り戻し、我に返ることが許される時間になっていた・・・。
そして、あの日以来、悠人からのメールやLineは送られてくることは無くなっていた。当り前のことだった・・・。私は悠人を傷つけ、いくら呆けていたとはいえ「死ね」とまで言い放ってしまったのだ。
そして5日後・・・私は悠人から奇跡のような一文を受け取った。
[明日・・・10時から11時までの間に、もう一度電話します。必ず出て・・・悠人]
私は涙が止まらなかった。あの子は何かを気づいている・・・でも決して諦めない。若く挫折を知らないあの子は諦めることを知らない・・・。私はその一文を決して充司に見られないようにすぐ削除していた。
(きっと充司は悠人からもう連絡が来ないと思い込んでいる・・・あの子の本当の凄さをこの男は知らない・・・決してあきらめないあの子の凄さを・・・)
[もう1時間早く電話をして・・・母]
充司親子がまだ寝ているこの時間が、きっと悠人と一番素晴らしい時間を過ごすことが出来る・・・その時はそう信じて疑わなかった。
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そしてきっかり1時間早く・・・悠人からスマホに電話があった。充司と清充君はまだベッドの中でだらしない格好のまま鼾をかいている。30分前にはスマホの前で待機していた私は、マナーモードの振動がほとんど鳴らない状態でスマホを取り上げると、こっそりと寝室を抜け出し、急いで悠人の部屋に入っていった。悠人が家を出て行って以来、悠人の部屋はどこも触らずにそのままの状態にしていた。その部屋に入った途端、悠人の人柄を示す様な爽やか香りが私を包み込み、私は正常な精神を取り戻していった。
「母さん?」
「ごめんなさい・・・・本当にごめんなさい・・・・」
悠人の声を聞いた途端、私は心からそう謝罪していた。私はスマホを耳に当て悠人のベッドに腰かけながら、何度も頭を下げていた。その声はいつの間にか涙声になっていた。
「ごめんなさい・・・悠人・・・あの時の私はどうにかしていたの・・・何だか私・・・その・・・興奮してしまって・・・」
「母さん・・・大丈夫?・・・もう良いんだ・・・母さんがゴキブリが嫌いな事、よく分かっているから。今度帰る時は良い殺虫剤でも買って帰るよ」
きっと何かに気がついているだろうに・・・悠人はあの時の事を何も責めずに、逆に私を労わってくれているのだ。
「ここのところ母さんムリしていないかな・・・一人で全部しょい込んでない?・・・たまにはゆっくりと休まないと」
「・・・・・・・・・・・・」
この子は私をそこまで心配してくれている・・・こんな素晴らしい子供を・・・私は・・・不要だと・・・邪魔だと・・・死ね・・・とまで言った。なのに・・・そんな私をこの子は許そうとしている。悠年さんと同じ・・・優しく、心の大きな子なのだ。やはり、この子は悠年さんにそっくりだ・・・。
(悠年さん・・・)
優しいあの人の微笑みが瞼に浮かび上がる・・・・。
「やっぱり私も・・・お父さんの所に行った方が良いのかしら・・・」
私は思わずそうポツリと言っていた。つい弱音を吐いていた。
「・・・・・そうだね。母さんが弱音を吐くなんて・・・珍しいね」
「・・・・・・」
やはりこの子は聡明だ・・・。何かを感じ取り、それを変えようと必死で考え、努力しようとしている・・・。
「教えてくれないかな・・・今・・・家で何が起こっているの?」
「・・・・・・」
そうだ・・・この子にも、悠年さんにも、もう言わなければいけない時だ。
(私が罪を犯した事を・・・犯罪者になってしまった事を・・・・)
そして、この家に居座り続ける、邪な親子をなるべく早くこの家から立ち退かせることを考えなけらばならないときなのだ・・・・。
「そうね・・・これ以上、あなたには隠し立てできないわ。本当に悠人は鋭いのね・・・宇宙飛行士ではなくて、探偵にでもなったほうが良いんじゃない・・・・」
そう言って大きく息を吸った。勇気がいる事だった・・・。
「実はね・・・・」
私がそう言った時だった・・・・
ピピッ・・ピピッ・・ピピッ・・ピピッ・・
目覚ましの音が隣の夫婦の寝室からなり響いて来た。
「ごめんなさい・・・寝室においた目覚ましのアラームを消し忘れてしまったわ・・・今・・止めて来るから・・・一旦切るわね・・・すぐにかけ直すから」
「別にそんなに気にならないよ・・・そのままにしておけば・・・そのうち止まるから」
「でもそれじゃ、うるさくて目を覚ますかもしれないわ・・・」
私はそう言ってスマホの通話ボタンを切っていた。
「えっ・・・今どこにいるの?・・・っていうか、目を覚ますって誰が?・・」
そう尋ね返す悠人の声は私には届いてこなかった。
(早くしないと・・・充司親子が目を覚ましてしまう。寝室に私もスマホもない事を充司が知ったら・・・)
私は急いで隣の寝室に駆け込んでいった。
「おい・・・どこに行ってやがったんだ?」
寝室に入った途端・・・私を睨みつける充司と目が合った。ベッドから身を起こし、億劫そうに目覚まし時計のスイッチを切っている。
「お・・お手洗いに・・・・」
だが、私を睨みつけるその眼は、じっと私が握っているスマホに向けられていた。
「こ・・・これは・・・」
「誰と話していた?」
そう言うが早いか、充司は私に駆け寄ると私の手からスマホを奪い取っていた。ロックを掛けることが許されていない私のスマホの内容は今や充司に筒抜けだった。
「ははぁ・・・お前の息子とか・・・しかも・・・9時からずっと・・・へへえぇ?」
口の端が歪められ、笑っているように見える。しかしその目は決して笑ってはいなかった。まるで私を射抜く様に、三白眼になった目で私を下から見上げる様に睨みつけていた。私は思わず竦み上がっていた。とても恐ろしかった。私はその恐怖と戦いながらも、先ほどの勇気を、さっき誓ったばかりの決意を思い返していた。
(私は絶対に負けない・・・悠人が居るから・・・悠年さんが頑張っているのだから・・・私は絶対に・・・二人に真実を告白し、この親子をなるべく早くこの家から立ち退かせる)
私は絶対的絶望を感じながらも・・・それでも抵抗を続けようとしていた。それが私たちの、悠年さんとの愛だから・・・。
私は最後の勇気を振り絞って、充司をにらみ返した。
「いったい・・・あなた達はいつまでこの家に居座るおつもりなの?清充君の学校はどうするおつもりなの?・・・」
私は何とか自分の良心に従おうと、そう非難せずにはおれなかった。このときまだ、私は確かに足掻き続けていた。
「あん?」
充司の表情が人を小馬鹿にしたような表情に変わっていく。
(何をいまさら・・・)
あからさまにそう言った表情を見た途端、私はついカッとなって、大きな声を張り上げていた。
「いったいいつまで、こんな偽りの生活をお続けになるおつもり?!」
そんな私をあざ笑うように、充司の指が私の股間に伸びて、ゆっくりと弄び始める・・・・。朱色の縄が淫らに食い込んだ私の股間は、左右の大陰唇を押し開くように縄が締め付けられ、巨大なディルドが埋め込まれた膣口は極限まで押し広げられて小陰唇がまくれ上がり、ディルドの底部が数センチほどはみ出ていた。真っ黒な革製のT字ベルトが、そのはみ出た部分をガッチリと固定し、外れないように押さえつけている。まるで褌のようなそのT字ベルトはディルドだけでなく、アナルプラグも押さえつけ、鍵が掛けられて勝手に抜けないようになっていた。そのベルトは紐のように細長く、クリトリスや秘肉を隠す役には立っていない。充司はそのT字ベルトの股間部分を指で掴むとグイグイと上下させて、ディルドとアナルプラグをさらに強く押し込んでいった。
くちゅっ・・・くちゅ・・・
私の言葉を嘲(あざけ)る様に、淫らな音が股間から立ち始める。真新しかった朱色の縄は、常に淫らな汁が染み込んで、今では随分とくすみ始めていた。私のみだらな反応に充司がほくそ笑みながら尋ねる。
「どっちが偽りの生活かな?・・・」
「なっ・・・何ですって?」
「朝まで夢中でセックスしまくって気をやっていたくせに・・・もう濡れ濡れじゃねえか・・・ずっと家族に嘘をつき続け、偽っていたのはお前の方じゃないのか?諾子?」
「そっ・・そんな事・・・」
くちゅくちゅ・・ズズチュッちゅ・・・
だが、私の言葉とは裏腹に、股間からあふれ出る愛液はさらに濃く、多量になり始める。
「お前は淫乱な女なんだよ・・・普通の主婦を装った淫乱な牝豚・・・・」
「ちっ・・・違うわ・・・」
「じゃあこれは何だ?・・・本当はこうされていたいんだろ?いつでもオマンコを濡らしているんだろ?こうやって、いじってほしんだろ?」
「そんなことない・・・そんな・・・あっんん・・・」
「あの晩・・・唯魔子のショーが終わった後、酔っ払いどもに触られて・・・本当は感じていたんじゃねえのか?無理やり触られて、実はオマンコ濡らしていたんじゃないのか?」
図星だった・・・私は・・・酔いに任せて私を蹂躙し始める淫らな男たちに感じさせられていた。あまりに非常識な格好をした変態女・・・そう言われる度に・・・そんな目で見られるたびに・・・私は妖しい感覚に股間を濡らしてしまっていた。
「お前もあの女と同じなんだよ・・・あの唯魔子と言う牝豚と同じ淫乱女なんだよ・・・」
「ちぃ・・ちがう・・・断じて・・ちっ・・・はぁん・・・あん・・・ぁあぁ・・」
私には・・・悠年さんがついている・・・私には悠人が居る・・・あの二人への愛が・・・家族への愛がある・・・
シィー
私は充司の口に人差し指を立てていた。私の本性を暴き立てる男に向かって・・・最後の抵抗を試みていた。
【大人にはね・・・人の為にしなければならない事がいっぱいあるの。自分の欲望やその場の感情に流されてはいけない事が沢山ね・・・。そのためには自分を律して行動しなければならないの】
私が悠人に言っていた言葉が私の脳裏に響き渡る・・・だが・・・それを言っているのは淫らな蕩ける表情をした唯魔子だった。まるでその言葉を馬鹿にするように、淫らな表情をしながら、嘲笑交じりにそう言っていた。そして・・・舌を出しながらこう続けるのだ・・・・。
【な~んてね、みんな嘘よ・・・悠人君・・・大人はねみんな嘘をつくの・・・人の為にしなければならない事をする前に自分の事をしなさい。自分の欲望に忠実に生きるの・・・その感情を大事にして自由に生きるのよ・・・。悠人君・・・それが本当の事・・・そのためには人を不幸にしてもかまわない。自分の幸せのためには他人を犠牲にしなければならない・・・当然のことだわ・・・あなたの幸せは他人の不幸の上にしか成り立たない・・・あなたの幸せは、他人の不幸・・・大事な事よ・・あなたのお母さんが一番よく知っている。あなたのお母さんこそ・・・よく分かっているのよ♡】
唯魔子が挑戦する様に私を見下しながらそう言っていた。私の心の中で唯魔子の嘲笑が響き渡る・・・。悠人に常日頃言っていた言葉が私に突き刺さる。自分自身で言った言葉が重く私にのしかかる。そう、私は自分の言葉に押し流されそうになる。そして私は初めて気が付く・・・唯魔子の言っていることは私の考え・・・唯魔子の言っている事の方がはるかに正しい・・・私は・・・女は・・・牝は・・・この快感に勝てない・・・。
でも・・・違う・・・ちがうの・・・それでも違うの・・・
「絶対に違うわ!・・・・」
自分の欲望やその場の感情に流されてはいけない・・私は絶対に負けない・・・あなた、悠人・・・私に力を頂戴!
シィーッ
私は再び人差し指を立てていた。幻の唯魔子や卑劣な目の前の男に人差し指を立て、睨みつけていた。
(悠年さん、悠人・・・母さんは頑張る。例え肉體はあの男に汚されようとも、私の心は決してあなた達を裏切ることはない。何とか今の状態を脱し、この家を守って見せる。あなた達を巻き込むことなく、あの親子をこの家から追い出してみせる・・・・)
私はまなじりを決し、充司の指を押さえつていた。
「ほう?」
充司が面白いものでも見るように、私の顔を見据える。
「さすがだな悠年・・・さすが悠年の見初めた女だ・・・」
そう言って、股間に這わせていた指を股間から離していった。
「私はあの女のようには決してならない・・・例え肉體はあなたに汚されようとも、私の心は決して家族を裏切ることはない。決して!」
ささやかな勝利に、私は充司を強く見返していた。悠年さん・・・悠年さん・・・私に力を・・・あなた達の持っている正義の力を分けて・・・
「さすがだな・・・じゃあどうだ・・・あと2か月・・・お前が俺の牝豚に堕ちなかったらこの家を出て行ってやる・・・」
「なっ・・なんですって?」
「あの夜見ただろ・・・唯魔子と言う女は、半年かかってあのような牝豚奴隷に堕ちた・・・来週はその総仕上げの「裏切り婚式」だ。あのショーに出て金が入れば、俺達もこの家から出て行ける。お前があと二か月間耐えて、あの状態に堕ちずに持ちこたえたらそれで良いだけだ。金を貰ってそれでおしまい・・・何の後腐れもなく俺達はこの家から出て行ける」
「・・・・・・・・・」
「どうだ・・・唯魔子のたった三分の一の間だ・・・どうだ?」
「・・・・・・・・・」
「それがお前さんに残された・・・最後の望みだ・・・絶対的絶望から抜け出す・・・最後のな・・・」
それはまるで悪魔の誘いだった。
(そうすれば・・・悠年さんや悠人に・・・私の犯罪行為を知られないですむ・・・何よりも、二人に迷惑を掛けないで済む。私が犯罪者になって、悠年さんが会社を追われることはなくなる。悠人の未来をつぶすようなこともなくなる。SSHを辞めなくて済む・・・。そして、充司さえ出て行けば、この家が元に回復する・・・)
だが、この時の私は知らなかった。唯魔子は家族と共に生活をしながら、家族の目を盗んで行われる短時間の調教しか受けてこなかった事を・・・。留守宅に居て常に凌辱者の調教を受けていた訳ではなかった事を・・・。唯魔子への調教は全て家の外だけで週に数回程度しか行われていなかった事を・・・。蛇童和鬼は同時に複数の女を調教しており、唯魔子だけに関わっている訳ではない事を・・・。SMの世界を、調教の実態を知らない私には知りようもなかった。じっくりと時間をかけ、毎日24時間体制で調教を受け続ける事の恐ろしさを、普通の主婦である私が知りようもなかったのだ。そして・・・私に植え付けられているイビルワームの事など知り様もなかった・・・。
「その代わり、お前さんにもあのSMショーに出てもらう。な~に安心しろ・・・顔や本名はすべて隠す。もちろんアイマスク着用で誰だかわからない。なんなら、顔全部が隠れるお面をかぶってやっても良い。あそこはそうやって自分たちの嗜好を披露するだけの同好の志の集まりだ。みな礼節を持った選ばれた特別の会員たちだけだ。いわゆる「上級国民」ってやつだ。あの唯魔子と言われた女とて本名ではない・・・。裏切り婚式後も在宅奴隷として、何食わぬ顔で普通の生活を送りながら、マゾ性癖と露出性癖を存分に堪能していくようになるんだ。誰にも迷惑を掛けねえ。ここでお前が早まった行動をすればどうなるか・・・」
唆すように私に囁く充司は、家族写真の飾られている棚の上に視線を向ける。咲き乱れる梅の木の下で家族三人揃って撮ったお気に入りの一枚だった・・・。
(私に逆らえる訳がない・・・私が警察に捕まったら・・・あの写真が知れ渡ってしまったら・・・悠年さんはどうなるの・・・悠人の未来はどうなってしまうの・・・)
「そうさ・・・お前はもう後戻りできねえ。このまま、家族の事を考えずにお前を調教してやっても、こっちはどっちでもいいんだぜ?困るのはお前さんだけだ・・・家族の事をよーく考えるんだな?」
クチュッ・・クチュッ・・クチュッ・・クチュッ
充司が再び股間に指を這わせ始める。ディルドが淫らな快感を再び肉體に送り込み始める。妖しい感覚が・・・私の思考を奪い始めていく。
「それに・・・お前だって感じただろ?・・・男たちの前で露出調教を受けるゾクゾクするような感覚を・・・衆人監視の元でするセックスのとんでもない快感を・・・唯魔子のことを思い出せよ」
あの夜のあまりにも忌まわしい記憶が次々とフラッシュバックする。
グジュッ・・ギュブッ・・ジュブッ・・・ジュブッ
「本当はお前もあのショーに出たいんだろ?」
充司が唆すように私に囁く。
「なっ・・なんで・・・そんなこと・・・」
「見られて興奮しただろ・・・ゾクゾクとした快感に身もだえするほどだったろ?」
グジュッ・・ギュブッ・・ジュブッ・・・ジュブッ
あまりにも異常で、不道徳で、非常識な世界・・・なのにその異常さが、不道徳さが、非常識さが、私の中でめくるめく快感にとなって襲い掛かる。逃げようとしても逃げられないほどに、心を締め付け、肉体を痺れさせていく・・・あまりにも異常で、不道徳で、非常識な快感が心を蝕んでいく・・・
ブビジュ・ビジュッブ・ブビジュッブジュッブジュッブジュッブジュッ
ましてや、悪魔の媚薬によって淫らな欲望を植え付けられ、無意識化で強力な暗示を掛けられ続けた私は、唯魔子に施されていた調教の9割以上が、たった10日間で既に完了してしまっている事など知りようもなかった。
「あと2か月間・・・オレの言うとおりに暮らし、週一回のあのショーに出続ければそれで全ておしまい。その間は俺様の言う事に絶対服従だ。その代わり、2か月間の間にお前が牝豚奴隷に堕ちなかったら、「裏切り婚式」にお前さんが同意しなかったら、きっぱりとこの家から出て行ってやる。どうせ、お前の息子がSSHから夏休みで一次帰省するのもその時期だろ・・・悠年の夏季休暇も盆休みに当たる2か月後だ・・・」
「何でそこまで・・・あなた・・・何でそんなことまで・・・」
そして私は全てを悟った・・・この卑劣な男は最初から・・・
「まっ・・・まさか・・最初から・・・二人が居ない事を知っていて・・・夏休みまで帰ってこない事を見越して・・・この家に上がり込んで出来たの・・・私たちをずっと調べていたの?!」
「へっへっ・・・さ~て・・・どうだったかな?」
頬を搔きながらそう言って薄ら惚ける充司を見て、諾子は全てが真実であることに思い当たる。
「ひっ・・卑怯者!・・・何て酷い人なの!・・・何て卑劣な男なの!」
この男は全て知っていて・・・私を罠にはめたのだ。すべてこの男の仕業だったのだ。私は思わず充司に拳を打ち付けようとしていた。怒りのあまり自分の置かれている状況さら顧みないでいた。しかし、充司が簡単にそれをあしらいながら、振り上げた私の腕をつかんでしまう。
「自信がないのか?・・・お前はあの女以下の淫売だからか?」
「ば・・・馬鹿にしないで!誰があんたなんかに屈服するもんですか!誰があんたなんかに・・・」
「じゃあこの契約書にサインをしろよ・・・あのSMクラブ「J-POP」との出演契約書だ。最初の1回目はお試しステージだ。その時に契約を破棄しても違約金は発生しない。2回目から正式契約に移行する。もし違反した場合や反故にした場合は、2回目からは相応の違約金を払うことになる。どうする?俺はどっちだっていいぜ」
そう言った目は、私を小馬鹿にするような挑戦的な目だった。私を奴隷にする自信に溢れているような確信に満ちた目。まるで既にそうなることが運命でもあるかの様に・・・、既に私がほとんどそうなってでもいるかのように・・・。
「・・・・・・・・・・」
充司の差し出す契約が、とてつもない罠だと分かっていた。その邪な眼が、この契約が酷く不当で、充司に都合の良すぎるものだと物語っていた。しかし、今の私には選択の余地などない。たとえこれが罠だとしても・・・私や家族が無傷で救われる道はこれしかないのだ・・・。そして、自分には乗り切れると、決して家族に迷惑をかけずに、乗り切れると、そう信じていた。
(私は絶対に乗り切って見せる・・・絶対に・・・・)
この絶対的絶望を変え、憎むべきこの男を見返してみせる・・・・。
「わっ・・・分かったわ・・・その代わり・・・2か月後はきっぱりとこの家から出ていくと同時に、その動画や写真も消し去って・・・二度と私の前に・・・私たち家族の前に現れないで!」
最悪の場合はお試しステージで断ればいい・・・私は軽くそう考えていた。その口約束が私を罠に導く狡猾な誘導だとも気が付かず・・・。
「ああっ・・・約束してやる・・・お試しステージを用意してやるなんて共犯者であるお前には、有利すぎる虫のいい契約だが・・・俺も男だ、守ってやる」
そう言ってバックから安物のボールペンを取り出す。諾子は渡されたボールペンをもってその契約書をもう一度確認していた。そこには当人たちの了解がない限り法を犯すようなことは強制しない事、出演代表人を加木充司とすること、出演料は10万円とすること、別紙に示すオプション料金は出演代表人が受け取ること、契約者が不当にショーの出演をキャンセルした場合の違約金などが書かれていた。
「違約金が出演料の1000%って・・・10倍も・・・100万円も取るの・・・?」
「当然だろ・・・SMショーは一晩で1組か2組のカップルだけだ。ショーがなくなった場合、クラブ側の損失も大きい。信頼も落ちる」
「別紙のオプション料金って・・・一体何を・・・」
「それを聞いてお前が理解で来るのか?」
充司が受け取る出演料やオプション料金は聞く気すら起きなかった。自分達が貰う予定の10万円が高いのか、安いのかすら分からない・・・。どうせ悪辣なこの男が諾子の出演料を含めて全て持っていくのは明白だった。
だが、もし別表の空恐ろしい残虐な内容を見ていれば、諾子の判断は変わっていたかもしれない。充司が隠した額とその恐ろしい内容を・・・・・
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<SMクラブ「J-POP」出演料 オプション表>
A)緊縛プレー出演料:カップル出演料基本額10万円に加えて
緊縛プレー:+0万円(基本料に含む)
局部露出:+3万円
本番あり:+5万円
マスク無し(顔出し):+5万円
撮影許可:+20万円
本番あり:+5万円(ゴム付き)、+10万円(中出し)
B)特殊緊縛プレーオプション:
聖水プレー:+1万円
浣腸・黄金プレー:+3万円
蝋燭・鞭打ち:+3万円
剃毛・ピアッシング:+5万円
刺青:+20万円程度(大きさによる)
家族写真:+1万円(目線あり)、+5万円(目線なし)
家族出演:夫+0.5万円、子供+15万円
裏切り婚ショー:+20万円
家族との近親相姦ショー:+30万円
公開出産ショー:100万円
C)会員参加の際の特別料金(一人当たり):
緊縛プレー:+3万円/人
軽いタッチやキスなど:+2千万円/人
本番行為:+1万円(ゴム付き) /人、+2万円(中出し) /人
特殊緊縛プレー参加の際はB)オプション料金×人数分
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書類を一通り見た諾子は、藁をも掴む思いで、その契約書にサインをしていた。その時は契約書末尾に細かい字で書かれた「細則」に気づきすらしなかった。それが今後どんなに諾子を苦しめ、追い詰めることになるのか想像さえできなかった。
細則1)
違約金はキャンセルを申し出た契約者個人に課せられ、出演代表人(加木充司)はその責を負わない。
細則2)
オプションの設定は主催者側と出演代表人(加木充司)が協議によって都度決定し、違約金はオプション料金も含めて計算される。
細則3)
出演時の映像等の著作配信権は主催者と出演代表人(加木充司)に帰属する。
その悪魔の契約書を受け取った充司は、ニンマリと邪悪な笑みを浮かべると、諾子の気が変わらないうちにとばかりに、その書類をバックにしまい込んでいた。
「今にはっきりとわかるさ・・・お前さんがどっちにふさわしい女なのか?この契約書などなくてもお前さんはSMショーに出続ける。そしてお前さんは俺に感謝するようになる・・・お前の生活のどっちが偽りなのか?それをお前さん自身が選ぶようになる・・・」
「誰があんたなんかに・・・感謝などと・・・私は絶対に負けないわ・・・人間の本質は善なのだから」
そう言う諾子の顔は、すぐ背後から忍び寄るような不安でいっぱいだった。そう自分に教えてくれた悠年の顔は諾子の心の中で悲しくぼやけ始め、葛城浩夢が真っ青な顔をして諾子に語り掛けてきたからだ・・・・人間の本質は悪だと・・・辛そうにそう嘆いているのだ。その声を聞いた途端・・・諾子の頭の中で唯魔子の嘲笑のような喘ぎ声が響き渡っていった・・・。
不気味な沈黙が、互いににらみ合う充司と諾子の間に訪れた。確信に満ちた嘲笑を浮かべる充司とは対照的に、諾子の顔は今にも崩れ落ちそうなほど弱弱しく見えた・・・。
その沈黙を破る様に、ダイニングテーブルに置きっぱなしになっていた諾子のスマホが突然鳴り始めた。だが、「悠人♡」と表示されたそのスマホに、諾子は出ることが出来なかった。20回以上のコールの後、悠人からの電話は切れてしまった・・・
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