TSチン負けドラゴンの、容姿も描写しておかねばなりませんしね。
第10話 集うメスドラゴンども
「やー、びっくりしちゃったよトール君。音信不通だと思ったらさ。
すっごい断末魔が聞こえて。僕、慌て過ぎて人界に影響与えるとこだったよ」
「マサカ人界ニ居ルトハナ。神々トノ闘争デ、クタバッタト思ッテイタ」
「その節はどうも……ちょっと色々ありまして。お二人は人界にはいつ?」
「実は、ちょっと前からちょくちょく来ていてね。うふふ」
「貴様ノ死ニ顔デモ拝ンデヤロウト思ッテナ。先程来タ」
「すごく居心地が悪い。私はとてもガクブルしています」
庭に設置されたティーセット。
そこの、上座に座り。紅茶を一啜り。
和やかに談話を愉しむメスドラゴンども+α。
それを、眺めていた珍太郎は。
とりあえず、戦力分析をすることとした。
「こっちではルコアでいいよ。ケツァルコアトルは言わずもがな。
エヘカトルだって、聞いた話によると。彼にはちょっと長いんだろう?」
「ええ。我が主人は、五文字だとちょっと覚えられない可能性があります」
「四文字でも危ういですよ、マイロードは」
すごく馬鹿にされている気がするが……まぁいい。
まずは、トール。
「じゃあ、ルコアで。ルコアは人界に拠点などは?」
相変わらず、とてもかわいい。愛しい。壊したい。
自分が進化した、翌朝。
知り合いのメスドラゴンどもが、押しかけて来る可能性が高いということで。
着替えて、もてなしの準備を始めた彼女。
今は、よそ行きのための。
露出度が低い、惰弱なメイド服などを身に纏っている。
後で、お仕置きしてやらねば。主人として当然のことである。
「んー。特にないかな。でも、このおうち。とっても住みやすそうだし。
僕も、ここに住んでみたいかもね? どうだろう家主さん」
「別に構わんぞ。やたらデカいからな、この家」
「あはは。冗談だよ、トール君。
そんなに睨まない……ニッコニコだね。
なんだろう。君たちはつがいだと思っていたのだけれど。
もしや、取られる心配がないほどに。深い関係なのかな。
何やら、もう既に先客も居るようだし」
微笑む、ルコアと名乗るメスドラゴン。
その細めた目からは、感情を読み取れないが……
ホットパンツに、ノースリーブのシャツ。キャップ。
ここまではいい。
ぶるん。
肩を竦めた拍子に、大きく揺れた冗談みたいな乳。
むっちぃぃぃ……
先ほど、挨拶した後にティーセットに向かう際。
ぷりぷりと揺れていた、雌肉がたっぷりついたケツと。
それを支える、これまた太いふともも。
「チンクレ、と言ったかな? 面白い名前だよね」
動作のたびに、全身の肉がむっちむっち♡ と犯してくださいと言っているような。
ちんぽに大変悪い姿をしている。
自分が丹精込めて育てたトールよりも、ボリュームの面では圧勝している。
自分が調教すれば、さらにそのメス肉は増量されることだろう。
(まるで、ちんぽの遊園地だな……)
息子が、遊びたいと言っている。
トールが居なければ、初手セックスを要求していたところである。
だが、彼女から言い含められているのだ。
今は、我慢の時である。ルコアとやらの、隣に目を移す。
「ええ。マイロードに名付けてもらいまして。とても満足しております。へへぇ……」
指紋を削り倒す作業に従事している、チンクレ。
ところどころ、跳ねた黒髪のボブカット。
怜悧な美貌は、ちんぽを突っ込んだ瞬間に。
瞬時にアへ顔になるのが人気の秘訣。
条件反射で、ダブルピースまで流れるようにこなす。
弊社の、大人気無様即イキ絶頂女優である。
「人間に名付けてもらったのかい? そりゃまた珍しい」
「もう、なんか人間じゃないっぽいですが。
そうですね、人間だった頃に名付けて頂きました」
上半身は、普通。
手のひらサイズだが、なかなか嬲り甲斐のある乳をしている。
だが、彼女の魅力といえば。やはりあそこだろう。
「しかし斬新な服装だよね。おしりがはみ出ちゃってない?」
「ああ、これは私服ではないのです。いつもはスカートですが、今は隠せてません」
「そりゃあね。シルエットも面白いよね、君」
手術着のまま来たため、自分のワイシャツを貸し出したが……
裾を押し上げてしまい、パンツ丸出しのその姿。
ケツ肉に気分転換のための、
トール用セクシーランジェリーが食い込んでしまっている。
彼女は、ケツだけやたらでかいのだ。
自分が、思う存分ハメ倒したためであるが……
自分の責任では、無い。
寝バッグが、大層お気に入りな彼女の責任だ。
『んほぉぉぉぉぉぉッ♡♡♡ おしり、叩いちゃらめぇッ!
また大きくなっちゃうッ♡♡♡』
『うるせぇっ! 冗談みたいなケツしやがって!
お前のケツは、なんのために着いてるんだ!』
ばちん、ばちんとケツに股間を叩きつけると。さらに面白い喘ぎ声が出る。
『ほんぎゃああああッ♡♡♡ ふん゛ぬぁぁぁッ♡♡♡
ま、マイロードに音色を楽しんでもらうためでしゅうっ♡♡♡』
『いい心がけだぞ、チンクレ。ケツドラム系女優。
今のAV業界は、新しい要素を取り入れねばな』
『あんっ♡』
パァン!
『まぁぁぁぁぁぁぁぁぁん♡♡♡♡♡』
オフィスラヴ系のAVも。
タイトスカートをケツ圧だけで破く、デカケツに掛かれば。
急遽、淫らなバンド活動に早変わり。
やたらと子供ウケしそうな悲鳴を上げた彼女。
監督も、最近は急な演目変更にも。
ノリノリで、ゴーサインを出してくれる。
『いいよっ! 小林ちゃんッ! そのままアナルもイッてみようか!』
『監督! これ、しっとりとした不倫物だって言ってたじゃないですか!』
『小林ちゃんと、チンクレちゃんを起用しろって言った上が悪い! 俺は悪くねぇ!
あいつらに、しっとりとか! ローション相撲で物理的に湿らせる以外は無理だよ!』
『あれも、クソほど売れましたねぇ』
『チンクレちゃん、黙っていれば気の強そうな美人だしね。
気の強い女はアナルが弱いとはいうけど。
俺も、チンクレちゃんを見るまでは。
ファンタジーだと思ってた。
だが、彼女は幻想を真実に変えた。
まさに、即イキ無様絶頂するために産まれたような女だよ』
『んっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ♡♡♡♡♡』
『『あ。また気絶した』』
耐久性にやや欠けるのが難点であるが。
大迫力のケツが、歪むさまは視聴者に大人気。
痴漢プレイの際も、初手ケツシバきで瞬時に絶頂し。
吊革を揺らし、がくがくと震える姿は。
大変嗜虐心を満足させると、大評判であった。
最近は、もっとアナル物を増やしてくれとの要望が、会社にひっきりなしに来るらしい。
「雑龍ニナッタトハイエ、人間ガドラゴンニ名ヲ付ケルナド……」
「ファフニールさんは、なんなんですかもう。
ちょっとは人界に馴染む努力をしてくださいよ」
なんかすごそうなドラゴン? が重厚な声を上げる。
やたら、悪魔的な姿をしている。サバトとか得意そう。
ファンタジー物の竿役には、向いているかもしれない。
だが、トールもチンクレも自分専用。
人間の女など、間違いなくハメ殺しそうな偉容。
同業者になることは無いだろう。
残念だったな、消臭剤っぽい名前のトカゲ。
思っていると。
「まったくもう。さっさと人化魔法使ってください。
ほら、こんな感じです」
しげしげと、トールが差し出した一葉の写真。
それを眺めて、ぽんと煙に包まれたかと思うと。
「ふむ。人間の女か……まぁ悪くない。
だが、勘違いするなよ。人間と馴れ合うつもりは無い」
「ここに人間はいませんよ?」
酷薄に、目を細める黒髪の。
チンクレとはまた違う、学者然としたクールビューティ。
鼻に、ちょこんと載った小さな眼鏡。
執事っぽい服に包まれた。全体的に、小作りな感じの肢体。
だが、起伏自体はトールに及ばないまでも。しっかりある。
子作りにも向いているに違いない。
(種付けプレスが似合いそうだな……)
是非とも、屈辱に涙を流しながら。
自分の下で喘いでもらいたい。
「ファフニールさん。ちょっと写真と違いますけど?」
「トール。イデア本体でないとはいえど。
例え皮であったとしても、本質は変えることができん。
お前も解っていることだろう。からかおうとするな」
「変えれますよ? 正確に言うと、変えられたですが」
「……お前はおかしい。明らかに、体型が以前と変化している。
本質まで変わったか、トール」
「ええ。今の私の方が好きですよ?」
にこりと笑うトールを、消臭剤が睨みつける。
何か、おかしいことでもあったのだろうか。
「珍太郎君……でいいんだったよね。君、トール君に何をしたの?」
「愛した。今も愛してるが」
「愛……ね。とても詩的だ。でも、そうだね。
奇跡を起こせるのは、愛だけなのかもしれない」
こちらを見つめる、ドチャシコボディ。
糸目からは、相変わらず感情が読み取れない。
「トール。いい加減本題に入らせてもらおう。
貴様、何故角を隠している? そこの弱きドラゴンもだ」
「おや。人界ですので、隠すのは当然では?
あなたも、隠しているではないですか」
「はぐらかすな……!」
消臭剤の視線に籠る、圧が増した。
やれやれと、首を振るトールはどこ吹く風。
あいつ、本当に動じないな。セックスの時以外。
思っていると。
「角を出せ、トール。貴様が生きているのに、あの断末魔。
そうとしか考えられん」
「やれやれ。特別ですよ?」
そうして、トールの頭に現れる。
不揃いに折れた両角。
「……トール君。まさかとは思うけども。
君の角を折ることの出来る者が、人界に居るのかい?」
「馬鹿な。そんな存在、こちらの世界に居るはずが無い。
居たとしても、神々と戦えるこいつの角を。折れる者など」
「んふっ。さぁ、誰が折ったんでしょうね?」
にこにこと、誇らしげに折れた角を晒し。
立ち上がり、自分の背後に回るトール。
愛おしそうに自分を抱きしめ、頬をべろりと舐めてくる。
後でお仕置きだな。
「……そこの紛い物だろう。喰われたな、トール。
ドラゴンの象徴を」
「ええ。食べて頂きました。とてもとても。気持ちいいんですよ?」
「愚かな……! 人間になれるとでも思ったか!?」
消臭剤が、激昂するも。
背後のトールの気配は、変わらない。
「なれるわけないじゃないですか。馬鹿なんですかあなた」
「馬鹿は貴様だ、トール! 何故抵抗しなかった!
……いや、そこの紛い物に。貴様の角を折る力などないはず。
貴様、まさか。まさかとは思うが」
「おや、やっと気づきましたか。あなたの考えている通りですよ」
「馬鹿な……! 貴様、
愕然と、こちらを見る消臭剤。
何か、おかしいことでもあったのだろうか。
「何故だ。何故そんなことを。
俺は、貴様をそれなりに評価していた。
俺と戦えるほどの実力を持つ貴様が。
何故、人間……いや、紛い物などにそのような」
「決まっているじゃないですか」
耳元で囁く、トールの声。
愛しさがこみあげてくる。
「この人と、添い遂げるためですよ。
とんでもなく馬鹿で、人間としての生まで。
私のために捨てた、愛しい偽ドラゴン。
彼のために、私は全てを捨てました」
「お前は、自由が欲しかったのではないのか……!?」
「ええ、手に入れましたよ。隷従するという自由を」
「……」
黙り込む、消臭剤。どうやらよくわからないが。
論破されたらしい。レスバについても心得があるとは。
この珍太郎、主人でありながら気づけなかった。
後で、お仕置きせねば。
「トール君。僕からも聞きたいんだけどね」
「はい、なんでしょう」
「君は、居場所を見つけたのかい?」
「ええ。彼の側が、私の終わる場所です」
「そこまで覚悟を決めたというのか……」
今度はドチャシコボディの質問。
穏やかに、こちらを見ているが。
かすかに開いた瞳から見える感情は。
複雑な色を宿している。
「珍太郎君。君は、トール君のことをどう思っている?」
「決まっている。オレのメイドだ」
「メイド。聞いたことはあるけどね。
メイドとは、主人に自分の尊厳まで捧げるものかい?」
「トールは捧げた。ならばそれが真実だろう」
「……君は、ドラゴンについて。無知なように見えるよ」
「ああ、よく知らん。知る必要もない」
「トール君は、ドラゴンだよ?」
ドチャシコボディが、聞いてくるが。
鼻で笑って、真理を告げてやる。
「知るか。トールはトールだ。ドラゴンであることに、何の意味がある?」
「……君は、賢いのか愚かなのか。いまいちわからないね」
テーブルから立ち上がり、こちらへと歩み寄るドチャシコボディ。
だっぷんと乳を揺らし、こちらを見下ろしてくる。
「僕は、君たちを見守ることに決めたよ。傍観勢だからね。
ただ、もしも君たちの終わりが。悲劇となると見たならば……
僕は、自分の信条を曲げんあッ!?」
我慢しきれんかった。
むにゅむにゅと、自分の鼻先に顔を近づけたため。
押し付けられた、暴力的な乳。
思わず鷲掴みにして、その重さに息を呑む。
というかコイツ、やっぱりノーブラかよ。
やはり痴女であった。
もにゅもにゅと、トールとは違い。沈み込むような感触。
さすがにこの大きさを、揉みしだいたことはない。
新たな感覚を楽しみつつ、所感を述べる。
「トール。メスドラゴンってのは、どいつもこいつもちんちんに悪い造形してやがるな」
「ええ。本質がドスケベなのかもしれません。やる気が出てきましたか?」
「相当な。おおすっげぇ。手のひらが沈み込みやがる……」
「い、いい加減にィ……」
目を見開き、動揺から立ち直ったのか。
乳揉みから逃れようと、後ろに身を引こうとした瞬間。
奥義・乳首当てゲームを敢行する。
AV男優としての眼力と頭脳が、とんでもない大きさのデカパイであっても。
瞬時にその苺の位置を算出。
親指でもって、その位置に情熱的にクリックをキメようとして。
ずぶりと、親指が包み込まれる感触。おや、これはまさか。
「お゛ッ!?」
「なるほどな。乳首が浮いてないと思ったら、そういうことかよ」
「あらあら。大丈夫ですか? ルコア。きったねぇ声が聞こえましたが」
がっしりと、自分の肩越しに。
ドチャシコボディの肩を掴み、逃亡を阻止。
言わずとも、乳揉み補助をする出来たメイド。
あとでお仕置きしてやらねば。
そう思いつつ、暫しデカパイいぢめに興じる。
「ゆ、ゆびらめッ……! お゛ッ♡ お゛ッ♡」
むにゅんむにゅんっ♡ と手のひらを大喜びで受け入れる、バカみてぇな乳。
親指でぐりぐりとするたびに。舌を突き出し、快楽を享受するドチャシコボディ。
しかし、ここまでだ。引っ掴んだ乳を放してやり、ぬめる親指を引き抜く。
「ぬひぃッ♡」
ちゅぽんっ♡ と両の親指が離れる音。
がくがくと、膝を笑わせるドチャシコボディ。
なんとか後ろに身を引いて、苦情を申し立てて来る。
「き、きみはトール君のつがいじゃないのかいッ!?
恋ドラの前で、他ドラの乳揉みをするなんて! 倫理観とかないの!?」
「ルコアが言っちゃダメですよ。妹ハメ倒した癖に」
「ぐっはッ」
壮絶なダメージを受けたように。
よろよろと、椅子に座り込むドチャシコボディ。
と、いうか妹をハメ倒した? まさか。
「おいトール。あいつふたなりかよ。さすがに専門外なんだが」
「大丈夫です。今は女性体ですから。生えてませんよきっと」
「断言しろよ……!」
主人を安心させてくれないメイド。
お仕置きせねば。思いつつも、なんか言いたそうな消臭剤に目を向ける。
「おい、紛い物。人間とは多淫だと聞くが……貴様、やや頭がおかしいな?」
「何を言いやがるこのメスドラゴン。ハメるぞ」
「トール。貴様本当に、コイツでいいのか?」
「ええ。頭が悪いところが、最高にかわいいんじゃないですか」
「あとでお仕置きな」
「楽しみにしてます♡」
むぎゅむぎゅと、乳を押し付けてくる感触に。
お仕置きの強度を増すことを決定しつつ。
第三者の意見を求めてみる。
「おいチンクレ。初手乳揉みはセーフだよな?」
「初手種付けプレスをされた私からすると、全然セーフですね」
「ほらな?」
「ドラゴンですら、ここでは常識が狂うのか……!」
民主主義の原理により、初手乳揉みはセーフと相成った。
もちろんトールはこちら側。ドチャシコボディが反対票を入れたとしても。
3対2で、こちらが優勢である。
「と、トール君……きみ、もしかして。
ハメ倒されて、頭がおかしくなっただけでは?」
「何を言いますか。純愛ですよ、じゅ・ん・あ・い。
まぁ、ラヴストーリーは生ハメセックスで始まりましたが」
「現代日本こわ……! アステカではそんなことなかったよ!?」
「恐らく、文化の違いですよ」
「絶対に違う……!」
息を整えた、ドチャシコボディ。
なにやら、文化の違いに悩んでいるようだ。
「さて、ルコア。ファフニールさん。
私から、一つ提案があります」
「何だい? トール君。彼とセックスしろとかいうなら。
お断りさせてもらうよ? これでも身持ちは堅いほうだからね」
「このド淫乱はともかく。そもそも俺はオスだ」
「ファフニール君。もしかして喧嘩を売っているのかな?」
「いや、真実だろう。妹をレイプして神の座を追われただろう貴様」
「だからッ! それを言わないでくれるかなぁ!?」
まぁ、オス発言や妹生ハメ発言は気になるが……今はメス。大したことではない。
のんびりと、トールの乳押し付け奉仕を愉しみながら、わくわくと見守る。
「人界で暮らしてみませんか。私が角を捨てた理由。気になりますよね?」
「まぁ気になるけど……トール君が、予想以上にド淫乱だっただけって気もする」
「こいつに言われてるんだぞトール。猛省するがいい」
「ファフニール君。これ以上弄るなら、僕にも考えがあるよ?」
「ふむ。貴様と戦うのも悪くない……」
いつの間にやら、ガチバトルの気配。
だが、焦ることはない。
「お二人とも。ここで暴れたら怒りますよ?」
「「ッ!?」」
トールから、圧倒的な暴力の気配。
息を呑む、メスドラゴンども。
テーブルの下に、避難を決め込むチンクレ。
「……馬鹿な。角を失ってこの圧力? むしろ強くなっているではないか」
「トール君。愛の力とでも言うつもりかい? 何か禁断の力にでも。
手を出したんじゃないかって、僕は心配になってしまったよ」
「仰る通り、愛の力です。さぁ、どうします?
ファフニールさん。退屈なんでしょう?
人界には、娯楽がたくさんありますよ。
あなたの大好きな秘宝にも、心当たりがあります」
「ふむ。秘宝と来たか。まぁ、その紛い物。
絆されたお前ならともかく。俺をどうこうする力はない。
いいだろう。お前の近くで、見定めてやろうではないか」
「ファフニール君!?」
まず一匹、ノッてきた。
さすがの話術である。馬鹿だが、頭は回るのだ。
後でお仕置きしてやらねばなるまい。
「ルコア。どうせ、ドラゴンの世界に居ても。
どの勢力にも肩入れしないあなたは、肩身が狭いでしょう?
いつまでも逃げ続けるのは、疲れませんか?
あなたの探しているもの。ここなら見つかるかもしれないですよ?」
「……トール君。僕の何を知ったつもりになっているんだい?」
「知りません。でも、
手に入れた、私が。目を見ればわかりますよ」
「……少し、考えさせてくれないか?」
「いいですよ。どの道、おもてなしの準備が整っていません。
お二人とも、今日のところはお帰りください。
後程準備が出来たら、連絡します」
「おい、トール?」
「小林さんは、頭が悪いから黙っててください」
「お前、マジで後で殺すからな」
「楽しみにしてます♡」
そして、二人を見送り。
彼女に聞くこととした。
「トール。何で帰した? いつでも客の一人や二人。
来ても、問題ないぐらい掃除してるだろ」
「小林さん。ドラゴンを舐めすぎですよ。いいですか?
今のあなたでは、あの二人をハメ殺すのは困難です。
チンクレならともかく」
「トール様ひどい」
「事実です。即堕ちしおってからに、この雑魚ドラゴン」
「トール様のせいなのに……」
「は? 何か文句でも?」
「ございません。チンクレは、ご夫妻の忠実な犬めにございます」
ちんちんのポーズで、媚びを売るチンクレ。
彼女の頭を撫でてやりながら、問いを続ける。
「お前とチンクレで、練習してどうにかなるもんか?」
「いえ。ところで小林さん、ちゃんと仕込めましたか?」
「ああ。ドチャシコボディには、ちゃんとあのバカでかいもんの中にも仕込んでやった」
ぴゅっと、指先から滴り落ちる液体。
トールの左角を食って得たのは、偽ドラゴンのベース。瞳孔の変化と、ちんぽの進化。
右角を食って得たのは、真正のドラゴンとまではいかないが。
人間を超えた、膂力と強靭さ。
そして。
「チンクレの角を食ったら、媚薬が出せるようになるなんてな。
よくやったぞチンクレ。お前にも後でまた、注入してやるからな」
「わんっ♡ わんわんっ♡ マイロードッ♡ それ死ぬヤツッ♡ 許してッ♡」
「さすがは陰険で有名な、調和勢の元犬。角の性質まで陰険だとは。
よくやりましたよ、チンクレ」
「褒められた気がしません……」
そう。角は今まで6本喰った。
トールの角は、一本ずつでどんどん進化が進んだが。
チンクレの角は、折ってそこらへんに転がしておいた角と。
先ほどトールが折った、新鮮な角。
4本食べて、ようやく力が発現した。
「無警戒に、飲んでくれましたね。酒でもないのに、ルコアが見落とすとは」
「
「人間から進化した、偽ドラゴンならではの能力ですよね」
そう。ドラゴンといえばブレス。
自分のブレスは、他のドラゴンとは一味違う。
口だけでなく、指先やちんちんからも吐けるのに加え。
ドラゴンどころか、他の生物には一切効果を発揮しないが……
人間に変化したドラゴンにのみ。
その威力は、トールとチンクレで実証済みである。
『押さないでくださいねッ!? 絶対に押さないでくださいねッ!?』
『往生際が悪いですよチンクレ。さっさと堕ちなさい』
『ひぃぃぃぃんっ♡ 一滴であんだけイき狂ったのに!
五右衛門風呂になんて入ったら! 絶対死ぬやつですよぅ!』
『ええい。問答無用! 死になさい!』
『お前もな』
『ほへ?』
『『アンギャァァァァァァァァァァァァァッ♡♡♡♡♡』』
飛べない鳥倶楽部方式による、実証実験。
チンクレで試すと、ノリノリで彼女を突き落とそうとしたトール。
思わず、2人まとめて突き落としてやった。
『ほへぇぇぇぇッ♡ はひぃぃぃぃぃぃんッ♡♡♡』
『出してッ♡ ごしゅじんさまぁッ♡♡♡』
『百数えるまで、しっかり肩まで浸かれよー』
『ひィんッ♡ 小林さん、百まで数えれるんですかッ♡』
『は?』
思いっクソ煽られたため、腹を立てた自分。
蓋をして、上に座り。エロ漫画を読みつつ、しばらく放置してやった。
まぁ。
『『ほんぎぃぃぃぃぃぃぃぃッ♡♡♡ はへぇぇぇぇぇぇぇぇッ♡♡♡』』
『よし、まずはチンクレからイくか。よっこらセックス』
『ぽぴっ☆』
『おいおいマジか。じゃあトール』
『ぷぴっ☆』
濃度最大で、数時間漬け込んだのはさすがにまずかったらしい。
2人とも、ハメた瞬間に。面白い音を立てて旅立った。
土壇場で、中和剤を出せるようになっていなければ。
既に、お亡くなりになっていたことだろう。
「チンクレ媚毒、遅効性バージョン。
解毒も無理でしょうね。ドラゴンに戻っている間に発動して。
人間体に変化したら、もう染み込み尽くしてます。
イデアの、被せた皮を犯されるなんて。想像もしてないでしょうねぇ」
「なるほど。なんで遅効性にしろって言ったのかと思ったら。
じっくり、染み込ませるためか」
「ええ。そしてもう一つ理由があります。
……チンクレ。おもてなしの準備を」
「えっ? まだ誰か来るんです?
あと私、この家の物の配置とかわからないんですけど」
「追々仕込んであげますよ。あなたも今日から、ここに住むんですし」
「えっ!? チンクレちゃん大勝利ッ!」
悦びに、ガッツポーズをキメるチンクレ。
かわいいペットである。
「小林さんが、進化しましたからね。
撮影現場だけじゃ、ちょっと足りなそうです。
生ハメおもちゃとして、誠心誠意努めなさい」
「頑張りますッ!」
「自分の立場に自覚があるなー、こいつ。トールも見習え」
「自覚の塊ですよ。ご主人様を導くのもメイドの務め。
ほら、小林さん。チュートリアルの最後が来ましたよ?」
「まだ、終わってなかったのかよ。なげーよ、チュートリアル」
こやつ、自分自身もチュートリアル扱いすることに。
まったく、躊躇いがない。
確かに、自分の立場を弁えているかもしれないな、このクソチョロメイド。
思いつつ、門をがしゃがしゃと鳴らす闖入者を見て。
珍太郎は、呻いた。
「トール様ッ! 見つけたッ!」
「幼女だとッ……!? 児ポ禁法に引っかかるじゃねぇか……!」
小林 珍太郎。
倫理や、道徳は完全に死んでいるが。
AV男優としての、職業倫理だけは遵守する男である。
つづかない