これを書くまで、他のドラゴンは書けなかった。チンクレ以外。
次は、やっとカンナ編でございます。
「おひッ♡ あひっ♡ ぶくぶくぶく……♡♡♡」
白目を剥いて、泡を噴き。
びくびくと、身体中の穴から体液を垂れ流すトール。
膣穴も、びくびくと痙攣して自分を悦ばせる。
小林は、それを満足そうに見やり。
口内を、盛大に傷つける彼女の欠片。
愛しそうに、喉からの出血と共に飲み干した。
「ゴフッ……がフッ……ンンっ! う……うまいッ!」
嘘だ。味などする筈もない。
だが、愛しい彼女の身体の一部。
マズいと言うなど、自分の魂が許さぬ。
彼女が聞いているか、聞いていないかなど関係ない。
世界に高らかに叫ぼう。彼女は自分の物だと。
「む……? おおぉぉぉぉぉッ!?」
身体が、燃えるように熱い。
彼の肉体に。今、変化が起きていた。
それは、愛が産んだ奇跡。
「ぬあッ!」
長きに渡り、彼の胃を満たし続けた彼女のしっぽ。
「ぬぐぅッ!」
調子に乗りそうなので、言っていないが。
昼食は、摂らなかった。
彼女の手料理以外の食い物。
もはや食べる気もしない。
極上の味を、知ってしまった。
「お゛お゛お゛ッ!」
彼女の体液もまた美味い。
涙や、鼻水。愛液、腸液、小水。彼女を構成する全てが愛しい。
大は無理。自分には早すぎる。
「トールッ……!」
そして。先ほど飲み干した彼女の象徴。
愛しい愛しい、彼女の欠片。
「ん……? 小林さん……?」
「トール。オレは……どうなった……」
ぱちりと、目覚めた彼女のシルエット。
片角が、短くなったその姿。
たいへん独占欲を、満足させる。
彼女を壊していいのは、自分だけなのだから。
「あんッ♡ ど、瞳孔が……!」
「瞳孔?」
「んっ♡ チンポも……!」
「チンポも」
トールは、愕然と彼を見た。
彼の姿が、あんまり変わってないが……
縦割れした瞳孔。見つめる瞳にガチ恋してしまいそう。
既にしてるけど。そして、その。
「びくびくしないれぇッ♡ しゅ、しゅごいッ♡♡♡」
「むぅ? トール。お前……ハメ穴きつくなった?」
彼のちんぽは、なんというかもう。
とんでもなくでかくなっていた。
そう。彼の。
およめさんメイドラゴンたる、トールの血肉を貪り尽くし。
上位存在を取り込んだ、そのちんちん亭ボディ。
愛するトールをハメ殺すため、おかしな進化を遂げたのだ!
「なるほど。これが『力』か……」
「んぐぅぅぅ♡ やはり本体はちんぽ……!」
その進化は、以下の通り。
ひとつ。ドラゴンっぽい瞳孔。
ふたつ。角が生える代わりに、ちんぽがすごくなった。
彼の象徴は、チンポだからである。
必然と言えるだろう。チンポドラゴン。
「ふんぎぎぎぎ……! トールのハメ穴こわれちゃう……♡」
「むぅ……おっ。なるほど」
「あれっ……? ちっちゃく……ないけど。相変わらずとんでもない太さだけど。
おなかが楽になりました」
そして、もちろん可変式。
トールが急遽、合法ロリになった時のため。
ちっちゃくすることも可能なのだ!
そして。最後にもう一つだけある。
「ま、まず落ち着きましょう。いったん抜いてください」
「うむ。では抜くぞトール」
さすがにこの異常事態。
呑気にちんちんをハメているわけにもいかぬ。
ハメ殺すのは、状況を把握してからでも遅くない。
トールの進言に、唯々諾々と従い。抜けるぐらいの太さになったそれ。
ゆっくりと、名残惜しむ子宮口から引き抜く。
「よっこら……セックス!」
「ほんぎゃあああああああああッ♡♡♡!?」
嘘だ。だいぶ気合が入った。そして。
ずぬるるるる……♡♡♡ と鳴る筈の音が。
ずぼぼぼぼぼッ♡♡♡ と聞こえた。
哀れ、トールはただちに絶頂。
ぬっぽんッ♡ と抜けた頃には、空腰をへっこへっこ♡ と使いながら。
潮を噴き散らかしていた。
「にゃぎぃッ♡ は、ハメ潮とまんにゃいッ♡ にゃ、にゃにがぁ……♡」
「おお。見ろトール。逆鱗じゃないか? これ」
「ほへ?」
トールの顔面に、突きつけられたそれ。
それは、雌を殺す形をしていた。
それは、とても太く逞しかった。
それは、なんかコブっぽいものがたらふく生えていた。
「……小林さん。なんですかこれ」
「だから。逆鱗じゃねーか? お前と同じだろ」
「急所に急所がついてるじゃないですか」
余談だが、トールの逆鱗は顎の下に、乳首っぽいものが生える。
そして、固くなってポロっといくまでいぢめ尽くされる。
彼は、トールの弱点をいぢめるのが大好きだからだ。
「こんなとこに生えて、何の意味があるんですか……」
「セックスする時もっと気持ちいい」
「逆鱗までチンポ特化……! もうっ♡ なんですかこのコブ……♡♡♡
私を犯すことしか、考えてないからこうなっちゃうんですよッ♡」
ごっつごつにそのシルエットを歪ませる、真珠が埋まったようなコブ。
急所で急所をハメ殺す。
ちんぽでドラゴンをハメ殺すことしかできぬ。
守りを一切捨てた、まさに益荒男の逆鱗である。
そう思いつつ、ふと思いいたる。
「ところで、ドラゴンへ変化とかできたり?」
「いや。たぶんできん。なんか知らんがわかるわ。」
「まぁ、私をいくら食べても。完全な龍化はできませんよね。
人間が、完全なドラゴンになった例なんてありませんし。
たぶん今の小林さんは、偽ドラゴンですよねぇ……
そうですか、完全なドラゴンではないんですか。はぁ……」
無意識にだろう。ため息を吐くトールを見て。
珍太郎は、決断した。
「よしトール。セックスするぞ」
「いやいや。自分の身体が変化したことについて。
感想とかないんですか?」
「ちんちんがつらい」
「セックスのことしか考えていない……!
まさか龍化の影響……!? いつも通りですね」
トールは、胸を撫でおろした。
いつも通りの、ちんぽ脳である。
「さてトール。角を出せ」
「ひ、ひぃぃ……♡ つ、角自分で折るの、気が狂いそうになるんですッ♡
許してくださいッ♡ まだずきずきして、小林さんに隷属したくなる……♡」
命令には絶対服従。
土下座にて、角を突き出しつつも。
震えた声で、許しを乞う。
「いいぞ。片方折って満足したわ」
「や、やった……♡ じゃあご奉仕を……♡ ひぐっ♡」
なんとか許していただけるとのこと。
安堵に、突き出したデカケツを震わせるトール。
そっと、差し出した角のうち片方。
短くなった左角の断面を撫でられて。
神経に直接触れる、彼の優しい手。
たまらず息をかみ殺す。
「かわいいぞトール。短くなった角も、とてもキュートだ」
「ふぎゅううううううううッ……♡♡♡!」
主人は、折れて短くなった左角に。そっとキスをした。
あまりの幸福に、脳イキをキメてぷしゅぷしゅと潮を噴く。
(らめっ♡ らめらめらめッ♡ 折れた角ッ!
みっともなくなった角を、褒めちゃらめぇッ!)
折れて惨めな姿を晒す角を。褒めて頂いてしまった。
脳が、正しく認識してしまう。
ドラゴンの誇り。象徴。その存在の特徴。
それが、惨めな姿を晒すことが。
ドラゴンとしては、最大の恥辱でありながらも。
彼のメストカゲとしては、最大の悦びであるということを。
「ド、ドラゴンの象徴ですよぅ……♡ もう恥ずかしくてッ♡
再生するまで、ドラ前に出れません……♡
やっ♡ ちゅうしないれッ♡ 敏感になってるのッ♡」
「お前、チンクレのは嬉々として折ってたじゃねぇか」
「ヤツに基本的ドラ権はありません」
「お前、オレ以外にはとことんドSだよな……」
「小林さんは特別ですッ♡」
主人の独占欲を満足させる言葉選び。
残された、かたっぽだけのドラゴンの矜持。
それが、自身の口を滑らかにさせる。
もう片方も、折ってしまったら。
ドラゴンとして終わってしまう。
その確信しか、感じない。
今でさえ、奉仕させて頂けるという悦びだけで。
気が狂いそうなほどの多幸感が溢れてくる。
もし、もう片方も折られてしまったら……
(きっと、小林さんのチンポをハメられて。
赤ちゃんぽんぽこ♡ うみうみ♡ することしか考えない。
チン負けドラゴンになっちゃいますッ♡ もはやほんとにメストカゲッ♡
それはダメッ♡ 断固拒否ッ♡ 私も小林さんを愛したいのッ♡
愛されるだけなんて嫌ッ♡ 愛し尽くして、無様な喘ぎ声も上げさせたいッ♡
最後に勝つのは、このトールですよ、小林さんッ♡)
このドラゴン、まだ負けていないつもりであった。
呆れるほどのガッツである。
「んちゅっ♡ かぷっ♡ で、でっかすぎ……♡」
「よし、いいぞトール。そのまま続けろ」
「えろぉぉぉぉぉぉッ♡♡♡ なんですかこのコブっ♡
こんなの挿れられたら、わたしどうなっちゃうんですかッ♡」
「うおっ……いつもよりも気持ちいい……!」
ご挨拶の亀頭はむはむをしたる後。ご要望に従い。
彼の逆鱗に舌を這わせると、気持ちよさそうな呻き声。
やはり、逆鱗。弱点ではあるらしい。
ここで、責めに転じて。右角を折られるのを防ぐッ……!
「トールのおくちで、たぁぁっぷり♡ 気持ちよくなって♡
角を折ろうなんて、二度と考えないでくださいッ♡」
「そうだな。折るのは片方だけで十分かもな」
「やったッ♡ さすがご主人様ッ♡
愛してますッ♡ んちゅっ♡ ちゅっちゅっ♡」
多少ド直球にはなったが。彼の同意を得られた。
悦びの亀頭キスを、めったやたらに捧げる。
助かる。助かるのだ。
これで守れる。自分のドラゴンとしての矜持。
そう。誇りを失ってはならない。
偽ドラゴンになど、屈してはならない。
だって。
(ドラゴンのままなら耐えられる。小林さんが居なくなることに)
幸せな記憶をたくさん作ろう。
彼のその生の終わりまで。
気の迷いのままに、この恋を終わらせよう。
「ンむっ♡ れろれりょっ♡ んふっ、かわいい……♡」
(そう。例え龍化したとしても、所詮は紛い物。
寿命が延びたとしても、私よりはずっと短い筈。
恐らく、赤ちゃんも作れない)
彼の瞳孔を見た時、一瞬希望を持ってしまったが。
所詮は紛い物。きっと、彼は自分より先に終わりを迎えてしまう。
猿と人が、近くて遠いように。
偽ドラゴンと、ドラゴンでは。
気の遠くなるほど、近くて遠い差がある筈。
「じゅっ……♡ ずろぉぉぉぉッ♡」
(なんですか。なんで私に希望なんて。持たせちゃったんですか。
一緒に永遠を生きれるなんて、儚いユメ。
ひどい人。絶対、忘れてあげませんから)
ぽっかりと空いた胸の穴も、ドラゴンなら耐えられる。
心に空いた、大きな空洞。
そこに詰まった、想い出を胸に生きていこう。
自分のドラゴンとしての生は、とても永いのだから。
寿命で死んだドラゴンなど、聞いたことがない。
永遠を、彼を失った自分は生きるのだ。
愛しい記憶を、抱えたまま。
「どうした。泣いているのかトール。喉でも突いたか?」
「んっ……小林さん。」
「なんだ。いきなり奉仕を止めるなど、呆れ果てた……」
彼の肉棒への奉仕を止め。
彼の顔を見上げる。
何かを感じたのか、言葉を止める彼。
「小林さん。一つだけ聞いてもいいですか?」
「……なんだ」
「なんで、私の角を折ったんですか?
あまつさえ、食べるなんて。いつも通り気が狂ってるにしても。
明らかに常軌を逸してます」
聞かなければならない。
彼が、ただ気が狂っているだけならばいい。
でも、もしも。
「ドラゴンの角。象徴なんだろ?
だったら、食べたらドラゴンになれるかもしれない。
実際、完全にはならなかったが……半端物には成れた」
「……ッ! だからっ! 理由を聞いているんです!
寿命でも、伸ばしたかったんですかッ!?
力が欲しかったんですか!? なんでドラゴンなんかに!
成ろうとしたんですか!」
理由が重要なのだ。
だいぶ、頭が冷静になってきた。
片角を折られたからこそ、奮起したドラゴンの誇り。
生半可な理由では、彼を殺さなければならない。
許してはいけない。自分に希望を持たせた罪は重い。
「えー。話さなきゃダメ?」
「駄目です。絶対に話してもらいます。
私、本気ですから。もしもはぐらかすようなら。
本気で小林さんを殺しちゃいます」
そう。本気だ。
本気で彼を裁かねばならない。
だって。彼の理由がもしも。
「お前とちょっとでも長く、一緒に居るためだよ。
お前、オレが死んだら泣いちゃうだろ。寂しがり屋なんだから。
うまくいけば、赤ちゃんもデキるかもしれんだろ?」
自分を想う、愛から来るものであったなら。
自分は壊れてしまった。もう戻らない。
「……折ってください」
「え?」
「私のもう片方の角も、折って食べてください」
「……角。折られるのは、嫌じゃなかったのか?」
彼が、くだらないことを聞いてくる。
なんて馬鹿な男なのか。
呆れ果てるばかり。
「私、壊れちゃいました。もう一人じゃ生きていけません」
「なんで壊れた?」
「あなたが壊しました」
言わずもがなのことまで聞いてくる。
ダメだ。もう抑えきれない。
「『ドラゴン』を殺してください。あなたの愛で。
私は、ただ一人のトールとして。あなたと共に生きて死にます」
「お前、永遠に生きられるんだろう?
なんでオレと一緒に死ぬんだ」
「決まってます」
彼の手を、そっと残った右角に添えて。
トールは、にっこりと笑った。
「メイドは、主人と一蓮托生。あなたが教えてくれたんですよ?」
ついた嘘は、愛の味がした。
そして、彼の答え。
「ハメながら折りたい」
「このクソ野郎ッ……!」
正直すぎるのも、問題がある。
自分は、いつだって振り回されるのだ。マジ勘弁して。
でも、嘘つきなドラゴンと正直者の偽ドラゴン。
お似合いなのかもしれない。そう思いつつ。
股を開いて、いつものおよめさんメイドのポーズ。
「トール。お前、ほんとかわいいな」
「なんですかもう。私はぷんぷんです。ん゛お゛お゛ッ……♡!」
彼の肉棒が、ずっぷりとハマり。堪らず恥ずかしい声が漏れる。
「お前さ、嘘つくのがクッソ下手なんだよ。
いい加減にしろよ。マジで」
「う、嘘なんてついてにゃいれすぅ……♡ お゛っほッ♡」
充足感に、顔がにやけてしまう。
彼に角を折ってもらえる期待。
殺してもらえるという、破滅的な快感。
「愛してるって口では言っててもさ。
お前、いつもオレを見下してただろう。
どうせ、先に死ぬからって。呆れ果てたメイドだ」
「み、見下してないですッ♡ ご主人様を見下すなんてッ♡
メイド失格なこと、私が考えるわけえひぃッ♡」
ずっぽずっぽと、ストロークが少しずつ早くなっていく。
「でも、もうお前は逃げられない。確信したよ、トール」
「にゃ、にゃにをですかッ♡ わかりましぇんッ♡♡♡」
喘ぎ声を、わざと大きく。気づかれてしまったかも。
でも、バレない。彼は馬鹿だから。
「さっき、お前が泣いたのは。オレが死んだ時の事を想像したな?」
「……あんッ♡」
バレていた。馬鹿の癖に生意気な。
そう。どんなに身体を弄られても。
我慢できたのは、彼がすぐに死ぬ人間だったから。
尊厳を、凌辱されたとしても。永い生の間に、忘れられるから。
ドラゴンの姿に戻れば、調教された身体ともおさらば。
忘れられると思っていた。
でも、もう嘘がつけなくなってしまった。
「そんで、オレが偽ドラゴンになっちゃったから。
お前、怖くなったんだろう。百年どころか。
数千年は生きるだろうからな。偽ドラゴンでも」
「ひゃ、百年ぐらいならッ♡ 一瞬ですからッ♡」
心にぽっかりと空く穴。
百年ならば、傷は浅い。
きっと忘れられただろう。
自分の永い生においては、瞬きほどの時間。
そう、彼は勘違いしている。
「お前はオレを殺せない。約束を守る生き物だからな。
百年ぐらいなら耐えられても、数千年も愛されれば。
それは、消えない傷になって残る。
馬鹿なドラゴンだ。ちゃんと本気で抵抗しとけば。
こんなことにならなかったのにな。人間を舐めすぎだよ」
「馬鹿は小林さんですッ♡」
「んむっ!?」
彼の首ねっこにしがみつき。
見当違いなことを囀る、口をふさぐ。
「んむっ! ンんんっ!」
「んあ゛あ゛あ゛゛ッ♡♡♡」
彼が即座にガチピストン。
思わず口を放してしまう。
「誰が馬鹿だッ! 馬鹿ドラゴンがッ!
お前よりは頭いいわカスッ!」
「お゛ッ♡ あひッ♡ ふぎゅうううッ♡♡♡」
狙い通り、彼は粗相に怒り。
思う存分、自分を甚振ってくれる。
これでいい。本音は隠したいのだ。
「がじがじがじっ!」
「ほんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡」
ぶっちゅんッ♡ ずぼぼぼぼっ♡
ぶっちゅんっ♡ ずぼぼぼぼッ♡ と連続するピストン。
残った角を噛まれ、目論見がうまくいったことを悟り。
彼女は、自らの残った右角に。
そっと、彼の手を添えた。
「いい心がけだぞ、トール! お前の敗因は何だッ!?」
「トールは、小林さんのちんちんに負けましたぁッ♡」
「ふざけんなカスッ! そこはせめて愛って言え!」
自分のアホな発言に。
苛立ちを、最大までチャージした彼。
ずぼぼぼぼっ♡ と膣口まで抜かれたちんちんが。
ついに、その狂暴さを発揮する。
「ふ、ふくらませにゃいでッ♡♡♡ 死んじゃうッ♡♡♡」
「トール。何か言い残すことは?」
「……♡」
進化したちんぽが、最も自分を殺すのに適した形に変化して。
トールは、にっこりと笑い。我慢しきれず、彼に真実を告げた。
「出会ったときに殺されてましたよ、ばーか♡」
「……ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう。何度考えても。
彼が例え次の瞬間に死んだとしても。
永遠に、自分は彼を忘れられない。
気づいてしまった。
出会った時に、自分は既に殺されていたのだ。
この、世界で最も愚かな。
ちんぽ脳の勇者様に。
「私のチョロさを甘く見ましたね♡
一目惚れでドラゴンは死ねちゃうんです♡」
「駄目だッ! かわいすぎるッ……!
死ねトール! 死んで生まれ変われ!
今新生の刻ッ! 唸れオレの性剣ッ!
ドラゴンスレイヤー・種付けプレスッ!」
「技名にセンスがないッ! 犯り直しィッ♡」
どちゅんっ! と子宮口に彼が亀頭を叩きつけるも。
ロマンスが足りぬ。狂人の意志を、強靭な意志で堪える……のは無理なので。
魔法でちょっと、チートする。
「クソがッ! 本性を現しやがったな!
今までアンアン喘いでたのは演技かよッ!?」
悲鳴を上げる彼。このまま放置すれば、女性不信になり。
インポになりかねぬほどの、嘆きの表情。
安心させねば、自分専用わからせ棒が使い物にならなくなってしまう。
AV男優、失業の危機である。
「感覚遮断魔法です。安心してください。
私の身体は、ちゃんと小林さんが調教してくれた成果を反映して。
即イキ無様絶頂する、クソ雑魚メストカゲボディですよ」
「感覚遮断魔法? なんぞそれ」
「平たく言うと、効果中は平静を保てます」
「魔法ってすげぇな……ちなみに解くとどうなんの?」
「遮断してた分の快感が爆発して、即絶頂します。
貯めれば貯めるほどえげつないイキ方をすることでしょう」
「なるほど。噴ッ! 破ッ!」
納得して、ハードピストンを再開する彼。
実に容赦がない。それでこそ我がつがいと言うものだ。
「ふんふんふんっ! ドラゴンってッ! セックス用の魔法まであんのかよッ!
とんだ変態種族だな、オラッ! 時間停止物企画AVとか撮影できるだろっ!」
「いえいえ、本来は別の使い方をします」
「セックス以外の使いかたなんて、思いつかんなっ!」
オナホール扱いを、甘んじて受け入れながら。
くすりと笑い、誤魔化してやる。
血なまぐさい闘争の香りなど。彼が嗅ぐ必要はない。
愛しい愛しい偽ドラゴン。自分のために、人であることを捨てた男。
傷つける可能性がある者は、全て。
例え、友達でも。
例え、自分の肉親であったとしても。
どんな手段を使ったとしても。
必ずこの世界から消し去る……のはかわいそうだから。
せめて、有効活用してやろう。
「さて、小林さん。魔法を解くためには条件があります」
「ぬんっ! おお、やっとハマった……
デカくなると、子宮挿入も一苦労だな……」
「容赦なさすぎ。殺す気ですか」
「殺すって言っただろ」
「有言実行するあなたもすき」
話を聞いてくれないのは、いつものこと。
大人しく、彼が腰を止めるのを待つ。
「ふんッ! よし、お前はもう死んでいる」
「あはっ。もう死んでますってば。ドラゴンの私は。
今ここに居るのは、あなただけのチン負けドラゴンです」
「そこはせめてメイドにしとけよ……」
彼が、理性があるような顔をする。
まったく、しょうがないご主人様だ。
自分の前では、演技なんて必要ないのに。
「魔法を解くヒントは、童話です」
「童話? 原版グリム童話か?」
「なんで血なまぐさくしようとするんですか……
メルヘンですよ、メルヒェン」
「お前。いい加減にしろよ? わかっちまったけど。
お前の口から聞いてから殺したい」
彼が、わくわくと嗜虐心を高める。
握る、自分の右角。
みしみしと、音を立てるが。
偽ドラゴンでは、やはり非力。
砕くことなんて、できないだろう。
自分の手をそっと添えてやる。
「ふふ。順番は逆になるかもしれないけど。いいですよね。
私たちの関係も、セックスから始まりましたし。
愛の共同作業です。さぁ教えてあげます、王子様。
お姫様にかかった魔法は、いつだってキスで解けちゃうんですよ?」
「んむっ」
彼が、そっとバードキスをくれる。
いつものべろちゅーおくちセックスでもよかったのに。
女ごころを、わかっていない男だ。
滅茶苦茶に愛されたいという、自分の心をわかっていない。
そして、魔法が解けた。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!!!」
「ッ!?」
貯めこんだ快感の爆発に。
彼に支えられ、自分の角を握りつぶし。
同じぐらいの勢いで、彼の角を子宮で握りしめる。
先ほどの子宮姦を、遥かに超える快感。
ぱきんと、呆気なく砕け散る誇り。
びゅるびゅると、子宮を満たす彼の愛。
もう片方の手で彼の首根っこに手を回し、くちびるを貪って。
心地よい死を愉しみ。
さぁ、世界に響け。我が愛の咆哮。
『――――――――――――――――――――――――――ッ!』
無音で響く、
自分の敗北と死を告げる咆哮は、魔力に乗って三界まで響き渡り。
必ずや、獲物どもを引き寄せてくれるだろう。
トールは、そっと目を閉じた。
「トール? 起きたか?」
「小林さん。おはようございます」
彼にぴたぴたと頬を叩かれ。
変わった世界を眺める。
愛しい黒髪。
瞳孔が、縦に割れてしまった瞳。
逞しい身体に、聳え立つ偽ドラゴンの証。
生まれ変わった自分の世界の全て。
小林 珍太郎の姿を見て。
トールは、華開くような笑顔を見せた。
「角。食べてくれたみたいですね?」
「嫌に冷静だな……ああ。なんかすげー力が沸いてくる」
「また一歩、ドラゴンに近づいた証拠ですよ。私の角。
とっても力に満ちているんですから。なんたって、終焉帝の娘ですし」
「終焉帝だかちんちん帝だか知らんが。でも、まだ完全なドラゴンじゃないぞ?」
「知ってます♡」
そう。二本目を貪り喰らい。
彼の寿命は、また数千年は延び。
精巣は、また一歩自分と赤ちゃんを作れる精子に近いものを。
生産できるようになっただろう。
でも。
「足りませんよね? 小林さん」
「なんだ? 再生したらまた喰わせてくれるのか?」
「再生なんてもったいない。私はあなたのチン負けドラゴン。
永遠に、私の角はこのままですよ」
「なら、どうするんだ?」
彼は、いつも愚かな問いをする。
「マイロードッ!? 今の咆哮はッ!?」
「チンクレか。意識取り戻したんだな」
ばたばたと、手術着のまま駆け込んでくる雑魚ドラゴン。
怜悧な美貌を、焦燥に歪めた彼女。
その、頭を見て。トールはにっこり微笑んだ。
「チンクレ。いいところに来てくれましたね。ちょっとこっちに」
「あれ? トール様? すげぇ死んだ感のある咆哮出してませんでした?」
のこのこと、警戒心ゼロで寄ってくる彼女。
チン負け宣言は、無事成功していたようだ。
「ええ。そしてあなたも死ぬんですよ。ドラゴンとして」
「え? ほげっ」
ばきぼきんと。前圧し折ってから、やっと再生を終えた角を。
トールは、笑顔のまま圧し折って。
痙攣する彼女を、そっと主人の方に蹴り転がし。
穏やかに、告げた。
「メスドラゴンどもの角を、どんどん圧し折って。
ぜーんぶ食べたら、きっといつかはドラゴンになれますよ」
これは、愛に狂った純粋な
その初恋を永遠にするために。
純愛は、いつも狂気に満ちている。
小林さんちのチン負けドラゴン 第1部『トールの初恋』 了