※この作品はR-18です。

小林さんちのチン負けドラゴン   作:デイジー亭

9 / 23
やっと、第1部。トール編終わりでございます。
これを書くまで、他のドラゴンは書けなかった。チンクレ以外。
次は、やっとカンナ編でございます。


第9話 メイドラゴンのチン負け宣言

 「おひッ♡ あひっ♡ ぶくぶくぶく……♡♡♡」

 

 白目を剥いて、泡を噴き。

 

 びくびくと、身体中の穴から体液を垂れ流すトール。

 

 膣穴も、びくびくと痙攣して自分を悦ばせる。

 

 小林は、それを満足そうに見やり。

 

 口内を、盛大に傷つける彼女の欠片。

 

 愛しそうに、喉からの出血と共に飲み干した。

 

 

 

 「ゴフッ……がフッ……ンンっ! う……うまいッ!」

 

 嘘だ。味などする筈もない。

 

 だが、愛しい彼女の身体の一部。

 

 マズいと言うなど、自分の魂が許さぬ。

 

 彼女が聞いているか、聞いていないかなど関係ない。

 

 世界に高らかに叫ぼう。彼女は自分の物だと。

 

 

 

 「む……? おおぉぉぉぉぉッ!?」

 

 身体が、燃えるように熱い。

 

 彼の肉体に。今、変化が起きていた。

 

 それは、愛が産んだ奇跡。

 

 

 

 「ぬあッ!」

 

 長きに渡り、彼の胃を満たし続けた彼女のしっぽ。

 

 

 

 「ぬぐぅッ!」

 

 調子に乗りそうなので、言っていないが。

 

 昼食は、摂らなかった。

 

 彼女の手料理以外の食い物。

 

 もはや食べる気もしない。

 

 極上の味を、知ってしまった。

 

 

 

 「お゛お゛お゛ッ!」

 

 彼女の体液もまた美味い。

 

 涙や、鼻水。愛液、腸液、小水。彼女を構成する全てが愛しい。

 

 大は無理。自分には早すぎる。

 

 

 

 「トールッ……!」

 

 そして。先ほど飲み干した彼女の象徴。

 

 愛しい愛しい、彼女の欠片。

 

 

 

 「ん……? 小林さん……?」

 

 「トール。オレは……どうなった……」

 

 ぱちりと、目覚めた彼女のシルエット。

 

 片角が、短くなったその姿。

 

 たいへん独占欲を、満足させる。

 

 彼女を壊していいのは、自分だけなのだから。

 

 

 

 「あんッ♡ ど、瞳孔が……!」

 

 「瞳孔?」

 

 「んっ♡ チンポも……!」

 

 「チンポも」

 

 トールは、愕然と彼を見た。

 

 彼の姿が、あんまり変わってないが……

 

 縦割れした瞳孔。見つめる瞳にガチ恋してしまいそう。

 

 既にしてるけど。そして、その。

 

 

 

 「びくびくしないれぇッ♡ しゅ、しゅごいッ♡♡♡」

 

 「むぅ? トール。お前……ハメ穴きつくなった?」

 

 彼のちんぽは、なんというかもう。

 

 とんでもなくでかくなっていた。

 

 そう。彼の。

 

 およめさんメイドラゴンたる、トールの血肉を貪り尽くし。

 

 上位存在を取り込んだ、そのちんちん亭ボディ。

 

 愛するトールをハメ殺すため、おかしな進化を遂げたのだ!

 

 

 

 「なるほど。これが『力』か……」

 

 「んぐぅぅぅ♡ やはり本体はちんぽ……!」

 

 その進化は、以下の通り。

 

 ひとつ。ドラゴンっぽい瞳孔。

 

 ふたつ。角が生える代わりに、ちんぽがすごくなった。

 

 彼の象徴は、チンポだからである。

 

 必然と言えるだろう。チンポドラゴン。

 

 

 

 「ふんぎぎぎぎ……! トールのハメ穴こわれちゃう……♡」

 

 「むぅ……おっ。なるほど」

 

 「あれっ……? ちっちゃく……ないけど。相変わらずとんでもない太さだけど。

 おなかが楽になりました」

 

 そして、もちろん可変式。

 

 トールが急遽、合法ロリになった時のため。

 

 ちっちゃくすることも可能なのだ!

 

 そして。最後にもう一つだけある。

 

 

 

 「ま、まず落ち着きましょう。いったん抜いてください」

 

 「うむ。では抜くぞトール」

 

 さすがにこの異常事態。

 

 呑気にちんちんをハメているわけにもいかぬ。

 

 ハメ殺すのは、状況を把握してからでも遅くない。

 

 トールの進言に、唯々諾々と従い。抜けるぐらいの太さになったそれ。

 

 ゆっくりと、名残惜しむ子宮口から引き抜く。

 

 

 

 「よっこら……セックス!」

 

 「ほんぎゃあああああああああッ♡♡♡!?」

 

 嘘だ。だいぶ気合が入った。そして。

 

 ずぬるるるる……♡♡♡ と鳴る筈の音が。

 

 ずぼぼぼぼぼッ♡♡♡ と聞こえた。

 

 哀れ、トールはただちに絶頂。

 

 ぬっぽんッ♡ と抜けた頃には、空腰をへっこへっこ♡ と使いながら。

 

 潮を噴き散らかしていた。

 

 

 

 「にゃぎぃッ♡ は、ハメ潮とまんにゃいッ♡ にゃ、にゃにがぁ……♡」

 

 「おお。見ろトール。逆鱗じゃないか? これ」

 

 「ほへ?」

 

 トールの顔面に、突きつけられたそれ。

 

 それは、雌を殺す形をしていた。

 

 それは、とても太く逞しかった。

 

 それは、なんかコブっぽいものがたらふく生えていた。

 

 

 

 「……小林さん。なんですかこれ」

 

 「だから。逆鱗じゃねーか? お前と同じだろ」

 

 「急所に急所がついてるじゃないですか」

 

 余談だが、トールの逆鱗は顎の下に、乳首っぽいものが生える。

 

 そして、固くなってポロっといくまでいぢめ尽くされる。

 

 彼は、トールの弱点をいぢめるのが大好きだからだ。

 

 

 

 「こんなとこに生えて、何の意味があるんですか……」

 

 「セックスする時もっと気持ちいい」

 

 「逆鱗までチンポ特化……! もうっ♡ なんですかこのコブ……♡♡♡

 私を犯すことしか、考えてないからこうなっちゃうんですよッ♡」

 

 ごっつごつにそのシルエットを歪ませる、真珠が埋まったようなコブ。

 

 急所で急所をハメ殺す。

 

 ちんぽでドラゴンをハメ殺すことしかできぬ。

 

 守りを一切捨てた、まさに益荒男の逆鱗である。

 

 そう思いつつ、ふと思いいたる。

 

 

 

 「ところで、ドラゴンへ変化とかできたり?」

 

 「いや。たぶんできん。なんか知らんがわかるわ。」

 

 「まぁ、私をいくら食べても。完全な龍化はできませんよね。

 人間が、完全なドラゴンになった例なんてありませんし。

 たぶん今の小林さんは、偽ドラゴンですよねぇ……

 そうですか、完全なドラゴンではないんですか。はぁ……」

 

 無意識にだろう。ため息を吐くトールを見て。

 

 珍太郎は、決断した。

 

 

 

 「よしトール。セックスするぞ」

 

 「いやいや。自分の身体が変化したことについて。

 感想とかないんですか?」

 

 「ちんちんがつらい」

 

 「セックスのことしか考えていない……!

 まさか龍化の影響……!? いつも通りですね」

 

 トールは、胸を撫でおろした。

 

 いつも通りの、ちんぽ脳である。

 

 

 

 「さてトール。角を出せ」

 

 「ひ、ひぃぃ……♡ つ、角自分で折るの、気が狂いそうになるんですッ♡

 許してくださいッ♡ まだずきずきして、小林さんに隷属したくなる……♡」

 

 命令には絶対服従。

 

 土下座にて、角を突き出しつつも。

 

 震えた声で、許しを乞う。

 

 

 

 「いいぞ。片方折って満足したわ」

 

 「や、やった……♡ じゃあご奉仕を……♡ ひぐっ♡」

 

 なんとか許していただけるとのこと。

 

 安堵に、突き出したデカケツを震わせるトール。

 

 そっと、差し出した角のうち片方。

 

 短くなった左角の断面を撫でられて。

 

 神経に直接触れる、彼の優しい手。

 

 たまらず息をかみ殺す。

 

 

 

 「かわいいぞトール。短くなった角も、とてもキュートだ」

 

 「ふぎゅううううううううッ……♡♡♡!」

 

 主人は、折れて短くなった左角に。そっとキスをした。

 

 あまりの幸福に、脳イキをキメてぷしゅぷしゅと潮を噴く。

 

 

 

 (らめっ♡ らめらめらめッ♡ 折れた角ッ!

 みっともなくなった角を、褒めちゃらめぇッ!)  

 

 折れて惨めな姿を晒す角を。褒めて頂いてしまった。

 

 脳が、正しく認識してしまう。

 

 ドラゴンの誇り。象徴。その存在の特徴。

 

 それが、惨めな姿を晒すことが。

 

 ドラゴンとしては、最大の恥辱でありながらも。

 

 彼のメストカゲとしては、最大の悦びであるということを。

 

 

 

 「ド、ドラゴンの象徴ですよぅ……♡ もう恥ずかしくてッ♡

 再生するまで、ドラ前に出れません……♡

 やっ♡ ちゅうしないれッ♡ 敏感になってるのッ♡」

 

 「お前、チンクレのは嬉々として折ってたじゃねぇか」

 

 「ヤツに基本的ドラ権はありません」

 

 「お前、オレ以外にはとことんドSだよな……」

 

 「小林さんは特別ですッ♡」

 

 主人の独占欲を満足させる言葉選び。

 

 残された、かたっぽだけのドラゴンの矜持。

 

 それが、自身の口を滑らかにさせる。

 

 もう片方も、折ってしまったら。

 

 ドラゴンとして終わってしまう。

 

 その確信しか、感じない。

 

 今でさえ、奉仕させて頂けるという悦びだけで。

 

 気が狂いそうなほどの多幸感が溢れてくる。

 

 もし、もう片方も折られてしまったら……

 

 

 

 (きっと、小林さんのチンポをハメられて。

 赤ちゃんぽんぽこ♡ うみうみ♡ することしか考えない。

 チン負けドラゴンになっちゃいますッ♡ もはやほんとにメストカゲッ♡

 それはダメッ♡ 断固拒否ッ♡ 私も小林さんを愛したいのッ♡

 愛されるだけなんて嫌ッ♡ 愛し尽くして、無様な喘ぎ声も上げさせたいッ♡

 最後に勝つのは、このトールですよ、小林さんッ♡)

 

 このドラゴン、まだ負けていないつもりであった。

 

 呆れるほどのガッツである。

 

 

 

 「んちゅっ♡ かぷっ♡ で、でっかすぎ……♡」

 

 「よし、いいぞトール。そのまま続けろ」

 

 「えろぉぉぉぉぉぉッ♡♡♡ なんですかこのコブっ♡

 こんなの挿れられたら、わたしどうなっちゃうんですかッ♡」

 

 「うおっ……いつもよりも気持ちいい……!」

 

 ご挨拶の亀頭はむはむをしたる後。ご要望に従い。

 

 彼の逆鱗に舌を這わせると、気持ちよさそうな呻き声。

 

 やはり、逆鱗。弱点ではあるらしい。

 

 ここで、責めに転じて。右角を折られるのを防ぐッ……!

 

 

 

 「トールのおくちで、たぁぁっぷり♡ 気持ちよくなって♡

 角を折ろうなんて、二度と考えないでくださいッ♡」

 

 「そうだな。折るのは片方だけで十分かもな」

 

 「やったッ♡ さすがご主人様ッ♡

 愛してますッ♡ んちゅっ♡ ちゅっちゅっ♡」

 

 多少ド直球にはなったが。彼の同意を得られた。

 

 悦びの亀頭キスを、めったやたらに捧げる。

 

 助かる。助かるのだ。

 

 これで守れる。自分のドラゴンとしての矜持。

 

 そう。誇りを失ってはならない。

 

 偽ドラゴンになど、屈してはならない。

 

 だって。

 

 

 

 (ドラゴンのままなら耐えられる。小林さんが居なくなることに)

 

 幸せな記憶をたくさん作ろう。

 

 彼のその生の終わりまで。

 

 気の迷いのままに、この恋を終わらせよう。

 

 

 

 「ンむっ♡ れろれりょっ♡ んふっ、かわいい……♡」

 

 (そう。例え龍化したとしても、所詮は紛い物。

 寿命が延びたとしても、私よりはずっと短い筈。

 恐らく、赤ちゃんも作れない)

 

 彼の瞳孔を見た時、一瞬希望を持ってしまったが。

  

 所詮は紛い物。きっと、彼は自分より先に終わりを迎えてしまう。

 

 猿と人が、近くて遠いように。

 

 偽ドラゴンと、ドラゴンでは。

 

 気の遠くなるほど、近くて遠い差がある筈。

 

 

 

「じゅっ……♡ ずろぉぉぉぉッ♡」

 

 (なんですか。なんで私に希望なんて。持たせちゃったんですか。

 一緒に永遠を生きれるなんて、儚いユメ。

 ひどい人。絶対、忘れてあげませんから)

 

 ぽっかりと空いた胸の穴も、ドラゴンなら耐えられる。

 

 心に空いた、大きな空洞。

 

 そこに詰まった、想い出を胸に生きていこう。

 

 自分のドラゴンとしての生は、とても永いのだから。

 

 寿命で死んだドラゴンなど、聞いたことがない。

 

 永遠を、彼を失った自分は生きるのだ。

 

 愛しい記憶を、抱えたまま。

 

 

 

 「どうした。泣いているのかトール。喉でも突いたか?」

 

 「んっ……小林さん。」

 

 「なんだ。いきなり奉仕を止めるなど、呆れ果てた……」

 

 彼の肉棒への奉仕を止め。

 

 彼の顔を見上げる。

 

 何かを感じたのか、言葉を止める彼。

 

 

 

 「小林さん。一つだけ聞いてもいいですか?」

 

 「……なんだ」

 

 「なんで、私の角を折ったんですか?

 あまつさえ、食べるなんて。いつも通り気が狂ってるにしても。

 明らかに常軌を逸してます」

 

 聞かなければならない。

 

 彼が、ただ気が狂っているだけならばいい。

 

 でも、もしも。

 

 

 

 「ドラゴンの角。象徴なんだろ?

 だったら、食べたらドラゴンになれるかもしれない。

 実際、完全にはならなかったが……半端物には成れた」

 

 「……ッ! だからっ! 理由を聞いているんです!

 寿命でも、伸ばしたかったんですかッ!? 

 力が欲しかったんですか!? なんでドラゴンなんかに!

 成ろうとしたんですか!」

 

 理由が重要なのだ。

 

 だいぶ、頭が冷静になってきた。

 

 片角を折られたからこそ、奮起したドラゴンの誇り。

 

 生半可な理由では、彼を殺さなければならない。

 

 許してはいけない。自分に希望を持たせた罪は重い。

 

 

 

 「えー。話さなきゃダメ?」

 

 「駄目です。絶対に話してもらいます。

 私、本気ですから。もしもはぐらかすようなら。

 本気で小林さんを殺しちゃいます」

 

 そう。本気だ。

 

 本気で彼を裁かねばならない。

 

 だって。彼の理由がもしも。

 

 

 

 「お前とちょっとでも長く、一緒に居るためだよ。

 お前、オレが死んだら泣いちゃうだろ。寂しがり屋なんだから。

 うまくいけば、赤ちゃんもデキるかもしれんだろ?」

 

 自分を想う、愛から来るものであったなら。

 

 自分は壊れてしまった。もう戻らない。

 

 

 

 「……折ってください」

 

 「え?」

 

 「私のもう片方の角も、折って食べてください」

 

 「……角。折られるのは、嫌じゃなかったのか?」

 

 彼が、くだらないことを聞いてくる。

 

 なんて馬鹿な男なのか。

 

 呆れ果てるばかり。

 

 

 

 「私、壊れちゃいました。もう一人じゃ生きていけません」

 

 「なんで壊れた?」

 

 「あなたが壊しました」

 

 言わずもがなのことまで聞いてくる。

 

 ダメだ。もう抑えきれない。

 

 

 

 「『ドラゴン』を殺してください。あなたの愛で。

 私は、ただ一人のトールとして。あなたと共に生きて死にます」

 

 「お前、永遠に生きられるんだろう?

 なんでオレと一緒に死ぬんだ」

 

 「決まってます」

 

 彼の手を、そっと残った右角に添えて。

 

 トールは、にっこりと笑った。

 

 

 

 「メイドは、主人と一蓮托生。あなたが教えてくれたんですよ?」

 

 ついた嘘は、愛の味がした。

 

 そして、彼の答え。

 

 

 

 「ハメながら折りたい」

 

 「このクソ野郎ッ……!」

 

 正直すぎるのも、問題がある。

 

 自分は、いつだって振り回されるのだ。マジ勘弁して。

 

 でも、嘘つきなドラゴンと正直者の偽ドラゴン。

 

 お似合いなのかもしれない。そう思いつつ。

 

 股を開いて、いつものおよめさんメイドのポーズ。

 

 

 

 「トール。お前、ほんとかわいいな」

 

 「なんですかもう。私はぷんぷんです。ん゛お゛お゛ッ……♡!」

 

 彼の肉棒が、ずっぷりとハマり。堪らず恥ずかしい声が漏れる。

 

 

 

 「お前さ、嘘つくのがクッソ下手なんだよ。

 いい加減にしろよ。マジで」

 

 「う、嘘なんてついてにゃいれすぅ……♡ お゛っほッ♡」

 

 充足感に、顔がにやけてしまう。

 

 彼に角を折ってもらえる期待。

 

 殺してもらえるという、破滅的な快感。

 

 

 

 「愛してるって口では言っててもさ。

 お前、いつもオレを見下してただろう。

 どうせ、先に死ぬからって。呆れ果てたメイドだ」

 

 「み、見下してないですッ♡ ご主人様を見下すなんてッ♡

 メイド失格なこと、私が考えるわけえひぃッ♡」

 

 ずっぽずっぽと、ストロークが少しずつ早くなっていく。

 

 

 

 「でも、もうお前は逃げられない。確信したよ、トール」

 

 「にゃ、にゃにをですかッ♡ わかりましぇんッ♡♡♡」

 

 喘ぎ声を、わざと大きく。気づかれてしまったかも。

 

 でも、バレない。彼は馬鹿だから。

 

 

 

 「さっき、お前が泣いたのは。オレが死んだ時の事を想像したな?」

 

 「……あんッ♡」

 

 バレていた。馬鹿の癖に生意気な。

 

 そう。どんなに身体を弄られても。

 

 我慢できたのは、彼がすぐに死ぬ人間だったから。

 

 尊厳を、凌辱されたとしても。永い生の間に、忘れられるから。

 

 ドラゴンの姿に戻れば、調教された身体ともおさらば。

 

 忘れられると思っていた。

 

 でも、もう嘘がつけなくなってしまった。

 

 

 

 「そんで、オレが偽ドラゴンになっちゃったから。

 お前、怖くなったんだろう。百年どころか。

 数千年は生きるだろうからな。偽ドラゴンでも」

 

 「ひゃ、百年ぐらいならッ♡ 一瞬ですからッ♡」

 

 心にぽっかりと空く穴。

 

 百年ならば、傷は浅い。

 

 きっと忘れられただろう。

 

 自分の永い生においては、瞬きほどの時間。

 

 そう、彼は勘違いしている。

 

 

 

 「お前はオレを殺せない。約束を守る生き物だからな。

 百年ぐらいなら耐えられても、数千年も愛されれば。

 それは、消えない傷になって残る。

 馬鹿なドラゴンだ。ちゃんと本気で抵抗しとけば。

 こんなことにならなかったのにな。人間を舐めすぎだよ」

 

 「馬鹿は小林さんですッ♡」

 

 「んむっ!?」

 

 彼の首ねっこにしがみつき。

 

 見当違いなことを囀る、口をふさぐ。

 

 

 

 「んむっ! ンんんっ!」

 

 「んあ゛あ゛あ゛゛ッ♡♡♡」

 

 彼が即座にガチピストン。

 

 思わず口を放してしまう。

 

 

 

 「誰が馬鹿だッ! 馬鹿ドラゴンがッ!

 お前よりは頭いいわカスッ!」

 

 「お゛ッ♡ あひッ♡ ふぎゅうううッ♡♡♡」

 

 狙い通り、彼は粗相に怒り。

 

 思う存分、自分を甚振ってくれる。

 

 これでいい。本音は隠したいのだ。

 

 

 

 「がじがじがじっ!」

 

 「ほんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ♡♡♡」

 

 ぶっちゅんッ♡ ずぼぼぼぼっ♡

 

 ぶっちゅんっ♡ ずぼぼぼぼッ♡ と連続するピストン。

 

 残った角を噛まれ、目論見がうまくいったことを悟り。

 

 彼女は、自らの残った右角に。

 

 そっと、彼の手を添えた。

 

 

 

 「いい心がけだぞ、トール! お前の敗因は何だッ!?」

 

 「トールは、小林さんのちんちんに負けましたぁッ♡」

 

 「ふざけんなカスッ! そこはせめて愛って言え!」

 

 自分のアホな発言に。

 

 苛立ちを、最大までチャージした彼。

 

 ずぼぼぼぼっ♡ と膣口まで抜かれたちんちんが。

 

 ついに、その狂暴さを発揮する。

 

 

 

 「ふ、ふくらませにゃいでッ♡♡♡ 死んじゃうッ♡♡♡」

 

 「トール。何か言い残すことは?」

 

 「……♡」

 

 進化したちんぽが、最も自分を殺すのに適した形に変化して。

 

 トールは、にっこりと笑い。我慢しきれず、彼に真実を告げた。

 

 

 

 「出会ったときに殺されてましたよ、ばーか♡」

 

 「……ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 そう。何度考えても。

 

 彼が例え次の瞬間に死んだとしても。

 

 永遠に、自分は彼を忘れられない。

 

 気づいてしまった。

 

 出会った時に、自分は既に殺されていたのだ。

 

 この、世界で最も愚かな。

 

 ちんぽ脳の勇者様に。

 

 

 

 「私のチョロさを甘く見ましたね♡ 

 一目惚れでドラゴンは死ねちゃうんです♡」

 

 「駄目だッ! かわいすぎるッ……!

 死ねトール! 死んで生まれ変われ!

 今新生の刻ッ! 唸れオレの性剣ッ!

 ドラゴンスレイヤー・種付けプレスッ!」

 

 「技名にセンスがないッ! 犯り直しィッ♡」

 

 どちゅんっ! と子宮口に彼が亀頭を叩きつけるも。

 

 ロマンスが足りぬ。狂人の意志を、強靭な意志で堪える……のは無理なので。

 

 魔法でちょっと、チートする。

 

 

 

 「クソがッ! 本性を現しやがったな! 

 今までアンアン喘いでたのは演技かよッ!?」

 

 悲鳴を上げる彼。このまま放置すれば、女性不信になり。

 

 インポになりかねぬほどの、嘆きの表情。

 

 安心させねば、自分専用わからせ棒が使い物にならなくなってしまう。

 

 AV男優、失業の危機である。

 

 

 

 「感覚遮断魔法です。安心してください。

 私の身体は、ちゃんと小林さんが調教してくれた成果を反映して。

 即イキ無様絶頂する、クソ雑魚メストカゲボディですよ」

 

 「感覚遮断魔法? なんぞそれ」

 

 「平たく言うと、効果中は平静を保てます」

 

 「魔法ってすげぇな……ちなみに解くとどうなんの?」

 

 「遮断してた分の快感が爆発して、即絶頂します。

 貯めれば貯めるほどえげつないイキ方をすることでしょう」

 

 「なるほど。噴ッ! 破ッ!」

 

 納得して、ハードピストンを再開する彼。

 

 実に容赦がない。それでこそ我がつがいと言うものだ。

 

 

 

 「ふんふんふんっ! ドラゴンってッ! セックス用の魔法まであんのかよッ!

 とんだ変態種族だな、オラッ! 時間停止物企画AVとか撮影できるだろっ!」

 

 「いえいえ、本来は別の使い方をします」

 

 「セックス以外の使いかたなんて、思いつかんなっ!」

 

 オナホール扱いを、甘んじて受け入れながら。

 

 くすりと笑い、誤魔化してやる。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 血なまぐさい闘争の香りなど。彼が嗅ぐ必要はない。

 

 愛しい愛しい偽ドラゴン。自分のために、人であることを捨てた男。

 

 傷つける可能性がある者は、全て。

 

 例え、友達でも。

 

 例え、自分の肉親であったとしても。

 

 どんな手段を使ったとしても。

 

 必ずこの世界から消し去る……のはかわいそうだから。

 

 せめて、有効活用してやろう。

 

 

 

 「さて、小林さん。魔法を解くためには条件があります」

 

 「ぬんっ! おお、やっとハマった……

 デカくなると、子宮挿入も一苦労だな……」

 

 「容赦なさすぎ。殺す気ですか」

 

 「殺すって言っただろ」

 

 「有言実行するあなたもすき」

 

 話を聞いてくれないのは、いつものこと。

 

 大人しく、彼が腰を止めるのを待つ。

 

 

 

 「ふんッ! よし、お前はもう死んでいる」

 

 「あはっ。もう死んでますってば。ドラゴンの私は。

 今ここに居るのは、あなただけのチン負けドラゴンです」

 

 「そこはせめてメイドにしとけよ……」

 

 彼が、理性があるような顔をする。

 

 まったく、しょうがないご主人様だ。

 

 自分の前では、演技なんて必要ないのに。

 

 

 

 「魔法を解くヒントは、童話です」

 

 「童話? 原版グリム童話か?」

 

 「なんで血なまぐさくしようとするんですか……

 メルヘンですよ、メルヒェン」

 

 「お前。いい加減にしろよ? わかっちまったけど。

 お前の口から聞いてから殺したい」

 

 彼が、わくわくと嗜虐心を高める。

 

 握る、自分の右角。

 

 みしみしと、音を立てるが。

 

 偽ドラゴンでは、やはり非力。

 

 砕くことなんて、できないだろう。

 

 自分の手をそっと添えてやる。

 

 

 

 「ふふ。順番は逆になるかもしれないけど。いいですよね。

 私たちの関係も、セックスから始まりましたし。

 愛の共同作業です。さぁ教えてあげます、王子様。

 お姫様にかかった魔法は、いつだってキスで解けちゃうんですよ?」

 

 「んむっ」

 

 彼が、そっとバードキスをくれる。

 

 いつものべろちゅーおくちセックスでもよかったのに。

 

 女ごころを、わかっていない男だ。

  

 滅茶苦茶に愛されたいという、自分の心をわかっていない。

 

 

 

 そして、魔法が解けた。

 

 

 

 「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!!!」

 

 「ッ!?」

 

 貯めこんだ快感の爆発に。

 

 彼に支えられ、自分の角を握りつぶし。

 

 同じぐらいの勢いで、彼の角を子宮で握りしめる。

 

 先ほどの子宮姦を、遥かに超える快感。

 

 ぱきんと、呆気なく砕け散る誇り。

 

 びゅるびゅると、子宮を満たす彼の愛。

 

 もう片方の手で彼の首根っこに手を回し、くちびるを貪って。

 

 心地よい死を愉しみ。

 

 さぁ、世界に響け。我が愛の咆哮。

 

 

 

 

 『――――――――――――――――――――――――――ッ!』

 

 無音で響く、チン負け宣言(ドラゴン・ロア)

 

 自分の敗北と死を告げる咆哮は、魔力に乗って三界まで響き渡り。

 

 必ずや、獲物どもを引き寄せてくれるだろう。

 

 トールは、そっと目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 「トール? 起きたか?」

 

 「小林さん。おはようございます」

 

 彼にぴたぴたと頬を叩かれ。

 

 変わった世界を眺める。

 

 愛しい黒髪。

 

 瞳孔が、縦に割れてしまった瞳。

 

 逞しい身体に、聳え立つ偽ドラゴンの証。

 

 生まれ変わった自分の世界の全て。

 

 小林 珍太郎の姿を見て。

 

 トールは、華開くような笑顔を見せた。

 

 

 

 「角。食べてくれたみたいですね?」

 

 「嫌に冷静だな……ああ。なんかすげー力が沸いてくる」

 

 「また一歩、ドラゴンに近づいた証拠ですよ。私の角。

 とっても力に満ちているんですから。なんたって、終焉帝の娘ですし」

 

 「終焉帝だかちんちん帝だか知らんが。でも、まだ完全なドラゴンじゃないぞ?」

 

 「知ってます♡」

 

 そう。二本目を貪り喰らい。

 

 彼の寿命は、また数千年は延び。

 

 精巣は、また一歩自分と赤ちゃんを作れる精子に近いものを。

 

 生産できるようになっただろう。

 

 でも。

 

 

 

 「足りませんよね? 小林さん」

 

 「なんだ? 再生したらまた喰わせてくれるのか?」

 

 「再生なんてもったいない。私はあなたのチン負けドラゴン。

 永遠に、私の角はこのままですよ」

 

 「なら、どうするんだ?」

 

 彼は、いつも愚かな問いをする。

 

 

 

 「マイロードッ!? 今の咆哮はッ!?」

 

 「チンクレか。意識取り戻したんだな」

 

 ばたばたと、手術着のまま駆け込んでくる雑魚ドラゴン。

 

 怜悧な美貌を、焦燥に歪めた彼女。

 

 その、頭を見て。トールはにっこり微笑んだ。

 

 

 

 「チンクレ。いいところに来てくれましたね。ちょっとこっちに」

 

 「あれ? トール様? すげぇ死んだ感のある咆哮出してませんでした?」

 

 のこのこと、警戒心ゼロで寄ってくる彼女。

 

 チン負け宣言は、無事成功していたようだ。

 

 

 

 「ええ。そしてあなたも死ぬんですよ。ドラゴンとして」

 

 「え? ほげっ」

 

 ばきぼきんと。前圧し折ってから、やっと再生を終えた角を。

 

 トールは、笑顔のまま圧し折って。

 

 痙攣する彼女を、そっと主人の方に蹴り転がし。

 

 穏やかに、告げた。

 

 

 

 「メスドラゴンどもの角を、どんどん圧し折って。

 ぜーんぶ食べたら、きっといつかはドラゴンになれますよ」

 

 

 

 これは、愛に狂った純粋な少女(ドラゴン)が。

 

 その初恋を永遠にするために。

 

 全て(メスドラゴン)を、愛する偽ドラゴンに捧げ続ける物語。

 

 純愛は、いつも狂気に満ちている。

 

 

 

 

 

 小林さんちのチン負けドラゴン 第1部『トールの初恋』 了




第1部完ということで。

少しでも面白いと思って頂ければ、次回以降もお楽しみ頂きたく。

お気に入り登録・感想・評価なども貰えれば、幸福の絶頂であります。

お気に入り
感想
評価
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。