羞恥これくしょん 作:皐月病患者
皐月にした理由は今自分の艦隊の旗艦が皐月だからです
第一話「羞恥に染まる皐月」
その日、とある鎮守府に所属する皐月の下に封筒が届いた。宛先も宛名も書かれていない封筒には“睦月型駆逐艦皐月様へ”とだけ書かれていた。それが皐月の寝室の扉に挟まれており今日の遠征任務を終えて戻ってきた皐月はそれを持って部屋に入った。
「何だろうこれ?」
皐月は不思議そうに首を傾げながら封を切り中身を取り出す。封筒はそれなりの厚さがあり机に広げるように一気に取り出せば中に入って物がいっぺんに飛び出した。しかし、それを見た瞬間、皐月は固まった。
中に入っていたのは写真だった。しかもただの写真ではない。寝室にあるベッドの上に座り足を曲げ、股を手で覆っている姿が写っていた。数日前に皐月が興味本位で行った自慰の様子が何十枚もの写真全てに写っていた。それも角度は一枚として違っており全方向から撮られたと思われるものばかりであった。
「な、なんだよこれ……!」
皐月の顔は羞恥で真っ赤に染まったり明らかに盗撮された写真に顔を真っ青にしたりを繰り返していたが暫くして写真のほかに一枚の手紙が入っている事に気付きそれを広げて読んでみる。
【この手紙を読んでいる以上写真は確認したな?
これら君の痴態を収めた写真のほんの一部に過ぎない。残りは全てこちらで保管している。勿論君が絶頂した瞬間を収めた写真もね】
そこまで読み皐月は顔を真っ青にさせた。自分の痴態を見ず知らずの人物に撮られ保管されているのだ。皐月は膝から崩れ落ちそうになるのを耐えつつ取り敢えず誰かに相談しようと思いつつ続きを読む。
【一応言っておくがこの事は誰にも相談してはならない。君の部屋にだけカメラを設置したわけではない。君が誰かに相談するような事をすればネット上に万単位でばら撒こう。勿論君がいる鎮守府近くの町にもね。そうすれば君は二度と街に行くことは出来なくなるだろう
だが、こちらの要望に従う限りその様な事態が起こる事は無い。それは約束しよう
了承するのなら続きを読むといい
まず、これから君は私が出す課題をこなしていってもらう。課題は君の意志が強ければ簡単に終わるものばかりだ。命に危険を伴うようなものはないのでそこも安心してほしい】
「取り敢えず安心、かな?」
危ないものではなさそうだと皐月は安堵するも更に続きに書かれている事を見て絶句した。
【最初の課題はこの写真を下に記載されている住所に送る事だ。きちんと君の名前を書くんだぞ? 写真以外に入れる必要はない。封筒は用意できなかったが切手は用意した。その住所に無事に届いたら課題は達成だ。その次の課題は達成報告とともに手紙に記す
ああ、言っておくがその住所には全く関係のない一般人が暮らしている。ただ、性対象が少し低い年代に向いているだけだよ。そう、君くらいの年代にね
とは言え安心してほしい。彼の手に渡る前にこちらで回収する予定だからね。君は自分の恥ずかしい写真を変態ロリコンの住むアパートに送ってしまったという羞恥を感じるだけで良い
以下は住所だ。待っているよ
○○県××市……】
皐月に手段など残されていなかった。皐月は手紙の指示通りに封筒を用意すると手紙に書かれた住所を封筒に書き、写真の間に挟まっていた切手を貼りつけ写真を全て中に入れる。その作業を行う皐月は羞恥と恐怖で涙があふれており小さな嗚咽も起きていた。
もし、皐月の部屋が一人用ではなく二人以上であればこの悲劇は起きなかっただろう。起きたとしても皐月の異変に気付き迅速な対応が行われていただろう。全ては一人部屋だったが故に起きた悲劇と言えた。
皐月は夕日を浴びながら鎮守府の前に設置されたポストに封筒を投函する。その際に一瞬だけ投函する事を躊躇するが手紙の内容を思い出し諦めたように投函した。
数日後、皐月宛に封筒が届いた。前とは違い、直接部屋の机の上に。
「はは、なんだよこれ……」
そしてその隣には袋が置かれておりその中には卑猥な上下セットの下着が入っていた。いや、それは下着とすら言えないかもしれない。本来隠すべき場所には一切の布は無く、堂々とさらけ出されている。これを着用すれば確実に痴女と思われても可笑しくはない。
そんな卑猥な下着から意識をそらすように封を切り、中身を確認する。今度は写真などは入っておらず二通の手紙が入っていた。その二枚の内、一枚目を手に取る。
【封筒は受け取ったよ。後数分遅れていれば変態の手に渡ってしまっていたよ。だけど安心してくれきちんと回収は出来たからね
では、今後私の課題をこなしていくという意志があるとして記念すべき一回目の課題だ。最初だからね。二つの課題を用意した。好きな方を選んでこなしてくれ。課題は二通目に書かれているからね。ああ、勿論君の様子はリアルタイムで確認しているからきちんとこなしてくれよ
それじゃぁこれからもよろしく頼むよ】
「……」
皐月は黙ったまま二通目に目を通す。そこには卑猥な、皐月が絶対にやらないような事が書かれていた。
【課題①
封筒の隣に置かれた下着を着用する。ただし、ショーツに関しては上からタイツやズボンを履いてはならず膝上までのスカートのみとする。
それを一週間着用し続ける事。一週間後に課題クリアか否かを手紙で送付する
課題②
鎮守府内の食堂で一日2回自慰を行う事。自慰を行う際には周囲に必ず一人はいる時のみを条件とする。絶頂をしない、確認できなかった場合課題は失敗とする
課題失敗の場合の罰
・盗撮した写真の中で下着が写っている物を数枚会員限定のアダルトサイトに投稿する】
「これじゃ、選択肢なんてないじゃないか……」
皐月は心の中で何かが壊れていくような感覚を覚える。この課題、要は卑猥な下着を身に着ける勇気がないのなら人に見られる可能性が高い状況で自慰行為をしろと言っている様なものだった。
「司令官……」
皐月は好意を寄せる提督の顔を思い浮かべながら涙を流すがやがて諦めて下着を含めて服を一度全て脱ぐ。初潮すらまだな皐月のスレンダー体に卑猥な下着が着用されていく。下着は皐月の体にぴったりであり胸と恥肉を強調するように挟み込んでいる。これから一週間、皐月はこの卑猥な下着を服の下に仕込んだ状態で日常や遠征をこなしていく事になる。それを考えた皐月の顔はのぼせそうな程真っ赤に染まっていた。
そして最悪な事に皐月はこの一週間で遠征が二回、街での交流イベントに出席する事が決まっている。皐月はスカートの中を見られないようにと祈りながらその日を迎える事になったがその日は何時もよりも風が強かった。皐月の羞恥心は限界まで高まった。
何か要望などがありましたら言ってくれると嬉しいです(反映できるかは別)