羞恥これくしょん 作:皐月病患者
とある鎮守府に川内と言う艦娘がいた。彼女は大の夜戦好きであり毎日のように提督に夜戦をするように頼み込んでいた。勿論、彼女が言う夜戦とは夜間出撃の事であり18禁指定がされそうな男女の営みの事ではない。むしろそっち方面の知識は皆無でありもしそのような場面に出くわせば顔を真っ赤にして逃走くらいには初心でもあった。
それ故だろう。誰もが川内の異変に気付かなかった。その身に起きている異変に。
きっかけは川内が率いる艦隊が姫級の奇襲を受けた事だ。本来は姫級どころか戦艦すら出撃しないような海域故に川内が率いる艦隊は妹である那珂と駆逐艦4隻の水雷戦隊だった。圧倒的に火力で劣る状況に加え、姫級がジャミングを行っているのか鎮守府との連絡は出来ず、援軍は呼べそうにない。そんな中で川内は自らが囮となる事で駆逐艦や妹を無事に逃がす事に成功した。ジャミングの範囲を抜け、通信を受けた鎮守府は大騒ぎとなった。直ぐに戦艦や空母と言った主力艦が艦隊となって出撃したが姫級はおろか川内の姿がその海域にはなかった。
それでも川内の無事を願い、捜索は夜明けまで行われたが結局見つからず最悪の状況、撃沈と言う判定がくだされようとしていた昼過ぎの事、川内が帰投したのである。服はボロボロ、艤装は破壊されて使い物にならず、辛うじて浮力と推進力が残った状態で川内は命からがら帰って来たのである。彼女の姉妹たちは泣いて喜び、率いていた駆逐艦の娘達もお礼と無事だった事への喜びをあらわにした。
姫級から逃げ延び、帰投した川内は直ぐに修理が行われたが艤装の修理は難航した。あまりにも破壊されてしまっていた為新たに作った方が早いとして新調される事になった。その間、川内は怪我の療養も兼て休息が与えられた。
この時、誰もが川内の性格を知っていた為反発するだろうと思っていた。夜戦を行えないという事に対してストレスを感じるような娘だからであるが以外にも、川内はその指示に従った。あまりにも大人しい川内に指示を出した提督も驚いていたがそれに対して川内は慌てて言った。
「わ、私だって艤装がないんじゃ夜戦なんて出来ないってわかってるよ。それに、妹たちに心配かけたし暫くは休んでいようかな~って……」
「姉さん……!」
妹を思う姉の姿に感極まる神通に、納得の表情を浮かべると同時に夜戦をしたいと言わない彼女の精神面を案じた。姫級との戦闘はそれだけ川内の心に傷を負わせたのではないかと。
とは言え今提督がするべきことは逃げた姫級の捜索と今日の分の執務をこなす事である。彼は川内に一言告げると神通と共に部屋を出ていった。病室に寝かされている川内は扉が閉まり、二人が見えなくなるまで、
「はぁ、はぁ……。ううぅぅぅっ!!!」
『……ふふ、どうやら気に入ってくれたみたいね』
「っ! だれ、がああぁぁっっ!!!」
突如として頭に響いてきた声に川内は否定の言葉を言おうとするがその瞬間、
『ほら、イッているじゃない。我慢は体に毒なんだからその快楽を受け入れなさい』
「ふ、ざけ、んなぁぁぁぁぁ……」
声を出せば喘ぎ声が漏れそうになり、まともに会話すら出来ない。彼女が何時も来ているパジャマのズボンには小さな染みを作りつつあった。荒波のように胸から感じる快楽に振り回されながら川内は何故こうなったのかを思い出す。
姫級から仲間を逃がす事に成功した川内はその瞬間、姫級の攻撃を受け呆気なく大破に追い込まれた。艤装は破壊され、服は原型を辛うじてとどめて居る程度にまで破け川内は辛うじて浮かび、生きているだけの状態になった。
そんな川内は死を悟り、覚悟を決めたが姫級は思いもよらない事を言った。
『私の玩具にならない?』
「何を、言って……」
『もし、貴方がこれから1週間私の玩具になるのなら生かしてあげるわ』
「っ! 誰がそんな条件……!」
姫級の提案を川内は切り捨てた。命可愛さに目の前の姫級に取り入るような真似はしないと、覚悟を決めた瞳で睨みつける。しかし、そんな川内の言葉は想定内だったのだろう。姫級は目を細めながら言う。
『これは貴方を助けるだけではないわ。もし1週間私の玩具になるなら明日行うはずだった鎮守府の攻撃を止めてあげてもいいわ』
「は? そんな事……」
『ないと言い切れるの? これを見ても』
そう言うと姫級の後方に大量の深海棲艦が現れた。余闇で詳しい数は分からないが数えるのも馬鹿らしい数がいるのが分かる。それもエリートやフラグシップばかりの超強力な艦ばかりだ。
姫級の言う通りならこれらは明日鎮守府に攻撃を仕掛けるだろう。川内の所属する鎮守府はお世辞にも大規模とは言えない。この半分だけでも十分に落とせるだけの戦力しかいない。
「……」
『分かる? 貴方が1週間私の玩具になるだけであなたはもちろん、大切な仲間たちの命も助かるのよ? 悪くない話でしょ?』
実際、姫級の言うとおりだ。1週間とは言え姫級の玩具になるだけでこれから行われる破滅を回避できるのだ。ここで断れば川内は海の底に沈み、何も知らない鎮守府が攻撃を受けるだろう。最悪の場合、すぐにでも攻撃を受けるかもしれない。それだけは避けねばならなかった。故に、川内の回答は決まっていた。
「……分かった。貴方の提案を、受け入れるわ……」
川内は仲間たちを守るため、自らの体を敵に差し出した。
「(その結果が、これなんて……!)」
川内は歯を食いしばりながら快楽に耐える。彼女が今着ているブラジャーの内側には大幅な改良が施されていた。乳首の突起を囲むように中が開いた円形のリングがくっついており、その内側には無数のブラシがついており、常に回転していた。更にリングによって常に勃起をさせられる胸の頂にこすれるようにマジックテープのような材質が設置されている。軽く動くだけで言いようもない快楽が川内を襲い来る。
更に胸を揉むようにブラジャーが動いており胸全体で快楽を発生させていた。これは川内が夜戦の際に着ていたブラジャーではないが姫級が川内に渡したものであった。
『そのブラジャーは他の人には普通のブラジャーに見えるわ。触れでもしないかぎり違和感に気付く事はないわ。勿論、貴方の挙動が可笑しくなければだけど
それで、貴方はそのブラジャーを常につけていなさい。1週間、常によ。お風呂の時はそのブラジャー以外裸になる事で透明になるから外す必要はないし気付かれる事はないわ
1週間後にそのブラジャーは消えるから消えたら玩具の期間はそれでおしまい。私はこれ以外に何もするつもりはないから安心して胸から得られる快楽に悶えなさい』
そう言われて渡されたブラジャーを付けた川内は推進力がほとんどなかったことと、激しい動きが出来なかったために鎮守府への帰投は昼になってしまった。妹や提督に気付かれずに対応できたが今後はそうとは限らない。川内は全く止まる気配のないブラジャーの動きに翻弄されながら一人ベッドの上で悶えるのだった。
『ふふ、楽しみだわぁ』
その姫級は脳裏に浮かぶ川内の様子にそう声を漏らした。川内には伝えていないがあのブラジャーには媚薬が塗り込まれており、川内の胸に染み込んでいる。1週間も染み込まされれば胸以外で満足する事は出来なくなる。そう言う類の調教を選んだため、川内は近い将来胸以外では絶頂出来ず、かと言ってちょっとした胸の刺激で絶頂する体になるだろう。
『服やブラジャーに触れるだけで感じてしまう変態にされたと気づいた時、あの娘は平気でいられるかしら?』
その時の川内の顔を思い浮かべ姫級は一人嗤うのだった。