羞恥これくしょん 作:皐月病患者
嵌められた。川内がそれに気づいたのは取引をした姫級が言ったとおりに自らの胸を弄り続けていたブラジャーが消えた時だった。1週間の間休む間もなく胸を刺激され続けた川内は日増しに胸での絶頂回数が増えていった。
7日目には絶頂によって敏感になったところに更なる刺激を受け続けて更に絶頂するというのを繰り返すうちに気絶し、目が覚めた時にはブラジャーが存在していなかった。一日中攻められていた川内は寝間着のままであったがズボンは愛液による染みが膝近くまで達しており、更には潮も吹いたらしく布団の中央にはおねしょのような染みが出来ていた。
それでも、1週間ぶりの胸に感じる刺激がないという事実に川内は思い切り喜んだ。それこそ、
「……んひゃぁぁっ!!??」
それ故に、服と乳首がこすれる刺激に絶頂してしまい、驚きと快楽の声が入り混じった悲鳴が漏れる。そのままへたり込み、ゆっくりと自らの胸を触る。
「……ぁん」
軽く触れただけ。それにも関わらずに川内は小さく声を漏らした。たったこれだけの刺激にも関わらずに川内は胸の内から性欲が沸き上がって来る。もっと触りたい、もっともっと気持ちよくなりたい。その欲望に耐え切れなかった川内は胸を撫でるようにもみ始めた。
そこから、川内は一日中自慰行為を行った。胸を触れば性欲が増し、揉めば絶頂、乳首を触ればクリトリス以上の刺激で潮を噴く。明らかにブラジャーで刺激をさせられたせいだと気づくが自慰行為を止める事は出来なかった。気づいた時には朝日が昇り、次の日の始まりとなっていた。
幸か不幸か、心に傷を負ったかもしれないという理由から妹の神通と那珂とは別々の部屋にいたために川内の痴態が気付かれる事はなかった。しかしそれは姫級によって改造された川内の異常性に気付かれる事も無いという事でもあった。自らの状況を知らせるにはこれまで自らが受けた辱めを他者に報告しないといけないという事である。今の川内にその羞恥を耐えきれる自信は存在していなかった。
「はは、私、変態になっちゃった……。もう、普通の生活なんて出来ないのかな……?」
昇る朝日を見ながら川内は涙を流す。こうしている間にも空気に触れた胸から快楽が生み出されている。後数分もすれば自慰行為を抑える事が出来なくなり、再び深い絶頂を生成する事になるだろう。
しかしそれは、何の妨害も無ければの話ではあるが。
『新しい体は気にってくれたようね』
「っ!!??」
突然聞こえて来た声。その声に川内はとっさに飛び起きてあたりを確認する。初日に聞いて以来実に1週間ぶりのその声は自らの現状を作った張本人であり、人類共通の敵。深海棲艦の姫級の声だ。
『まさか一日中オナニーをするなんて思わなかったわ。そんなにその胸を気に入ったのかしら?』
「それは! お前がへ、変な事を……!」
『まぁ、確かに私のせいね。胸から感じる快楽を何倍にも引き上げて、乳首はクリトリス以上、周囲の胸ですらマンコ以上の快楽を生み出すようになっているのだから』
「なぁっ!? そ、そんな事を……!」
『でもちょっとやり過ぎたかしらと反省はしているのよ。本当はもっと刺激を弱くして日常生活を送りながら服やブラジャーがこすれるだけでイッちゃう変態にする予定だったのに』
「っ!」
もし姫級の言うとおりになっていたら川内は日常生活を送る大きな代償を払う事になっていただろう。尤も、現状のままではその日常生活すら困難な状況になってしまっているのだが。
『そこで朗報よ。貴方にチャンスを上げる事にしたわ。そうすればその快楽は感じなくなるわ』
「……でもその代わりに何かしないといけないんでしょ?」
川内はこの姫級がただでこんなチャンスを与える訳がないと予想した。でなければ川内に対してあんな変態的な要求をしたりしないだろう。そして、そんな川内の予測は当たってしまった。
『正解よ。貴方にはくじを引いてもらってそこに描かれている事をしてもらうわ。やらないのなら私はもうあなたの前には現れないし胸の状況もそのままよ?』
まるで拒否権の無い言葉に川内は悔し気に姫級の指示に従う。目の前にはいつの間にか存在しているくじがある。箱の中に手を入れ適当に中をかき回した後に一枚の紙を取った。そこには【触手ソックス】と言う文字が書かれている。
『あら、この中だとあたりに近い物ね。貴方は1週間触手が裏側に着いたソックスを着用してもらうわ。基本的にブラジャーと同じ原理だから脱ぐ必要はないわ。それを1週間着たら脱いでいいわ。そしたら胸の刺激を減らしてあげるし私から何かをする事はないわ。ああ、でももし我慢できなくなったらまた声をかけてくれればいいわ。何時でも答えてあげるから』
それを最後に姫級の言葉は聞こえなくなった。それと同時にパサリと布が地面に落ちる音が聞こえてきた。そちらの方に目を向ければ眺めのソックスが1着あり、それを手にしてみれば裏側にはイボのような触手がびっしりと生えていた。所々に長い触手があり、それがうねうねと気持ち悪く動いている。
これを着ないと胸の刺激は収まらないのだろう。現に胸から感じる快楽は増しており、後数分もしないうちに川内は我慢できる範囲を超えて自慰行為を始めるだろう。もはや時間の猶予は残されていない。川内は諦めて右足からその触手ソックスに足を入れた。
「……ヒッ!?」
ひんやりとした感触の後にぬめぬめとした気色悪い感触が伝わって来る。長い触手が足を撫でまわすように動くのが気持ち悪い。思わず足を引き抜きそうになるが我慢して履いていく。ソックスはかなり長めに設定されているようで太腿の付け根近くまで届くほどだ。普段膝下とニーハイソックスによるアシンメトリーのソックスを履く川内でも初めて着用する程に長かった。それでいて入り口の触手がゴムのようにきつくなることでずり落ちる心配はない。尤も、触手が足に引っ付く様にして存在する為にずり落ちる心配はないが。
川内は直ぐに左足にも着用していく。二回目と言う事もあり右足の時のようにびっくりする事はないが両足から感じてくるなんとも言えない感触は川内の心に溜まっていく。
ふと、先程まで感じていた胸の刺激が消えた。いきなりの事で川内が驚く暇もなく今度は両足から刺激が上がって来る。くすぐられる様でマッサージを去れている様な不思議な刺激に川内はびくりと体を震わせる。
「くっ! この……ひゃああぁぁぁぁっ!!!!」
川内は触手ソックスの表面に触れると同時にそこの部分の刺激が大きくなり、大きな声が出てしまう。仕方なく触れるのを諦めて立とうとすれば今度は足裏からの刺激が強くなる。仰向けになれば太腿やふくらはぎの裏が、うつ伏せなら表面の刺激が強くなる。ソックスの表面に何かが触れると刺激が強くなると気づくも足は体を支える為に必ずどこかしらは触れる事になる。刺激自体は胸から感じていた快楽に比べれば大したことはない為動く事は出来る。
川内は1週間の間足から感じる刺激に耐える生活が始まり、次第に気色悪い感触から小さな快楽に代わっていく事に気付くがその時には既に彼女は取り返しのつかない場所まで到着しているのだった。
半年後、川内の姿は鎮守府から遠く離れたさびれた港町にあった。どういう訳か艤装をある程度治すと
「ふ……ん……」
小さな家を購入し、そこに引きこもっている今の川内の姿は惨めだった。太腿の付け根近くまで長い触手ソックスにそれの腕バージョンとも言える触手手袋を装着し、胸には乳首を挟むように二つのローターが付けられ、頭には猫耳カチューシャ、アナルからは猫の尻尾をはやしている。
明らかに自慰行為中とも取れる彼女だが驚くべき事に彼女はパソコンの画面を向き、仕事である執筆活動を行っていた。真面目な文章を書き、バトル物の小説を書いているとは思えない痴態はこの状況の異様さを教えていた。しかし、彼女にとってはこれはもはや痴態ではない。
あれから1週間の着用を終えた彼女に襲いかかったのは胸と同じように全体が性感帯となった足だった。地面に触れるだけ絶頂を感じる程の快楽を感じてしまい、彼女は完全に日常生活を送る事が出来なくなっていた。
結果、川内は駄目だと分かっていながら姫級に助けを求めた。足が性感帯となってからも胸の刺激が抑えられたままであり、足も同じようにしてほしいと。そこからは底なしの沼に入っていくようであった。
川内は庶民になってからも姫級の玩具としてその体をもてあそばれている。既に彼女の体は隅々まで姫級の手によって弄られている。その気になれば川内の全ての敏感となった体を解放させてショック死させる事も可能となっている。しかし、せっかくおもちゃを手に入れた姫級は今もこれからも川内の様子を見守りながらその体をもてあそぶ事となるだろう。そして川内はそれを甘んじて受け入れ、時々訪れる来訪者に自らの痴態を見せつけ惨めな気持ちと共に快楽を感じていく生活を送る事になるのだろう。
しかし、今の川内にその未来に抗う気力も力もないうえにそんな気などさらさらない。彼女は常に感じる快楽に既に屈服しているのだから。