※この作品はR-18です。

【期間限定】魔鍵師育成学校N・T・R~爆乳美女たちを寝取ってハーレムを築く〜(未完)   作:ハルカ

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新章突入――!


第二章 暴君来臨編
第一話 魔鍵師連合


 魔鍵師。

 

 それは、とある遺跡から出土した未知の技術、魔鍵を用いることで突然変異した獣達を狩る戦士たちの名前である。

 

 発足当初は国が管理下に置き、その動きの全てを統率していたが、次第に魔鍵の数と変異体の暴走が増加していき、自然と民営化して行った。

 多くの民間魔鍵師機関が設立されていく中で、様々な軋轢やトラブルが起こるのは仕方ない。

 そこで提携されたのが、連合形式による規則と定期的な報告会の施行だ。

 

「はぁ……本当に憂鬱だわ……」

 

 ちょうど今日、民間魔鍵師機関“Nothing・to・Rive”の社長である竜城千空は、魔鍵師連合による定期報告会に訪れていた。普段通り、よりも少し硬い雰囲気を醸し出すレディーススーツに身を包んだ彼女は、憂鬱そうに溜息を吐いている。

 それも仕方がない。今回の議題の中心になるのは、まず間違いなく千空たちN・T・Rが相対した大規模侵攻のことになるのだから。

 いや、そこまでは良い。他の機関でも定期的に対応している話だ。

 

 問題なのは、今回出現した複数の仮面憑きについて。

 

「聞かれるわよねぇ……絶対に……はぁ、めんどくさい」

 

 遂に本音が漏れ出た千空が会議室へのドアへ手をかけた。うだうだと言っていても仕方ない。遅れてそれを突かれることの方が問題だ。息を吐いて会議室へと入った千空は、一歩踏み出して中へと入る。

 魔鍵師連合の会議に呼ばれるのは、十名から十三名程度の少数。それぞれが主力戦力となる魔鍵機関のトップであり、当然ながら千空もその一人だ。

 

「Nothing・to・Rive社長、竜城千空。お待たせしたわね」

 

 今回招集されたのは十人。だがそのうちの六つは空席だ。千空を入れても四人しかいない。

 いつものこと、という感想しか出ない。全員が揃った瞬間など、少なくとも千空は一度も見たことが無かった。各自が発見した遺跡の調査、変異体の掃討作業、仕事の会談などで来ないのが普通だ。

 

「おせぇぞ竜城! 下っ端が待たせてんじゃねぇ!」

 

 来ていた三人のうちの一人が声を荒げた。黒の短髪に青いメッシュを入れ、威圧的に刈り上げた目つきの悪い男だ。長い机の上に脚を乗せて千空を睨みつけ、忌々し気に口元を歪めている。

 その敵意に溜息を吐いた千空は、男から離れた席に座って口を開いた。

 

「この会議に上下関係なんて無いわよ。アズール」

 

「うるせぇ! 言葉の綾だろうが!」

 

 アズール、と呼ばれた男は椅子に座り直して机を殴りつけた。こうも荒々しく威圧的な男だが、大規模な民間魔鍵師機関“サウダージ“を率いる社長だ。それと同時に上位の魔鍵師としての資格も持っている戦闘屋でもあり、数々の功績を立てている。

 

「これこれ、あまりじゃれつくな青いの。千空も先日の件で疲れておるのじゃから。のぅ?」

 

 いきり立った獣のように声を荒げるアズールに声をかけたのは、斜め上の席に座っていた小柄な美女だ。薄紫の髪を編み込み、扇子で口元を隠した和服の彼女は、幼げな容姿には釣り合わない妖艶な笑みを浮かべて千空とアズールを見ている。

 

「黙ってろ鬼灯。関係ねぇだろうが」

 

「なんじゃ? そんな童のようなことを言いおって。かまってほしいのか? ん?」

 

 彼女、鬼灯も見た目に反して民間魔鍵師機関“百鬼夜行“の長を務める女性だ。量産型ではなく、遺跡から出土した原本魔鍵の一振りと、多くの遺跡所有の権利を保持し、少数精鋭の配下たちと共に魔鍵調査に多大な貢献をしている魔鍵師だ。だからこそここに座っているのである。

 

 そしてもう一人。最奥で腕を組んで座っている男が眼を開いた。

 

「それでは、会議を始める」

 

 重く空気を張り詰めさせる声が聞こえた。くすんだ金髪に顎髭を蓄え、眼鏡を掛けた壮年の男の声だ。一番奥の席で座っていた彼は、この場で唯一会議を取り仕切る権利を持っている。数瞬前までうるさかったアズールも、今では黙り込んで頬杖をついていた。

 民間魔鍵師機関の中でも最大手の機関“エンズ“の社長であり、国が認める最強の魔鍵師。

 それがこの男、加賀美弦治郎だ。

 

「今回の議題は他でもない。先日の大規模侵攻において出現した複数の仮面憑き、その中でも人型に分類される物についてだ」

 

「……ええ、そうね。まずは状況から説明していきましょうか」

 

 一つ一つ用意していた資料とデータを三人の携帯端末へと送り、情報を共有する。実際に最前線で仮面憑きに相対した、魔鍵師たちの報告書を元にしたものだ。信憑性は高く、疑う余地はない。その中でも、三人の長が手を止めたのは、人型の仮面憑きに関連するページ。

 そして、それを討伐した魔鍵師が記された項目だった。

 

「あぁ? これはいったい、どういう冗談だぁ?」

 

「さすがのワシも、この報告をにわかには信じられんのぅ……」

 

 アズールが声を荒げて睨みを利かせれば、鬼灯も何かを思ったのか口ごもる。それも仕方ない、というよりも当たり前な話だ。千空ですら報告書を纏めている時に疑問符を浮かべたのだから。

 奥でデータの確認をし終えた弦治郎が千空を睨みつける。いや、本人としてはそんなつもりはないのかもしれない。だが彼の持っている威圧感が、どうしても相対したものを委縮させてしまうのだ。

 

「魔鍵師になって一か月の青年が、A級と共闘してとはいえ仮面憑きを撃破。それ以外にも三桁以上の変異体を単独撃破か……これは事実、ということで良いな?」

 

「っ、その通りよ。彼は、神裂狗郎は資料に記載された通りの功績を上げてるわ。それも汎用魔鍵のみを用いてね」

 

「下らねえ嘘ついてんじゃねえよ! そんな奴がいる訳ねぇだろうが!」

 

 当たり前のように噛みついてくるアズールだったが、理解は出来る。魔鍵師と言うモノは、そもそも急上昇した身体能力に成れるのに一か月以上かかる。そこから戦闘へ移行するのにもシッカリとした訓練を必要とする。

 

「確かにのぅ……これではまるで、一騎当千の英傑じゃ」

 

 それらを全て飛ばして、他のA級やB級上位の魔鍵師とも遜色がないほど、多大なる戦果を挙げているのだ。疑い、訝しみ、そして何より、恐怖する。

 弟である壱馬の時もそうだった。誰も適合しなかった原本、クラウソラスを容易く扱い、その猛威を振るった時も、異物への恐怖を与えていた。

 

「だが、嘘をつくだけの利点がN・T・Rには無い。虚偽の申告をしても直ぐに明らかになるだけだ。それに加え、最後の一文……」

 

 千空が弦治郎の視線に息を呑んだ。そう。彼女がわざと狗郎のことを書いたのは、そこに続いた一つの進言をするためだ。本来ならば人型の仮面憑きに関する情報だけで良かったのだが、ここから先のことを考えれば狗郎の情報を伏せるわけにはいかなかった。

 

「ええ。今回の大規模侵攻において、弊社は更なる戦力増強が必要だと確信したわ。そのため今回の議会において、完全原本魔鍵アンノウンの使用者を彼に。神裂狗郎へと譲渡する。その許可を、私はこの連合に進言する。異論はあるかしら?」

 

 会議室内に流れていた空気が張り詰める。

 

 アズールが怒り、鬼灯が視線を鋭くし、弦治郎が眼を見開く。

 

 政治の話をするのは千空の領分ではないが、これから先のことを考えればやるしかない。

 

 N・T・Rは、これからさらに力を付けなければならないのだから。

 

**********

 

 N・T・Rの訓練施設に用意された仮想戦闘場。そこでは汎用魔鍵に記録されたデータにより、相対した変異体や魔鍵師をシミュレーターで再現することが出来る。

 それを利用し、シルビィ・獅子原が相対していたのは、狗郎とマリナが共闘によって討伐した変異体、人型の仮面憑きだ。黒い鋭角的な身体に白い仮面を持った変異体を相手に、シルビィは既に四回の敗北を喫していた。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……くっそが、何度やっても、ダメじゃねぇか……ッ!」

 

 悪態を吐き、舌打ちをしたシルビィは筋肉質は褐色肌の身体を、競泳水着のようなボディスーツとブーツ、オープンフィンガーグローブのみの恰好をしていた。

 同年代の中でもかなり大きい乳肉を上下させ、むっちりとした太腿を大きく開いて大の字に寝っ転がっている。

 

 褐色の艶やかな肌には汗が浮かんで、荒い呼吸と共に滴る。それと共に銀色の髪が頬に張り付く姿は色っぽく、他に誰かがいれば男女問わず目を向けて興奮を隠せずにいただろう。

 しかしシルビィはそんなことも気にせず、連敗に次ぐ連敗に悔しさを抱き、歯を喰いしばっていた。

 

「なんで、神裂には出来たのに、どうして、オレや、旦那には……ッ!」

 

 あの戦場で、シルビィは別の仮面憑きを何とか撃退していた。しかし、彼女が旦那と慕い恋焦がれる壱馬にも、この人型仮面憑きを倒すことは出来なかった。むしろ壱馬は手も足も出ずねじ伏せられ、シルビィはいまシミュレーターに叩きのめされている。

 これに狗郎は、二人がかりとはいえ勝利したと考えると、その強さを認めなければならない。

 

「オレよりも……いや、旦那なら負けねえはずだ……アタシが認めた旦那なら……』

 

 後半に行くにつれて、声音がどこか虚ろなものへと変わっていく。瞳も戦士としてのそれではなく、桃色の光を帯びたものへと変わっている。何が起ころうとも、きっと強く優しく魅力的な壱馬が負けることは決してない。

 その妄信とも呼べる信頼感に頬を染めたシルビィは、再び立ち上がり、拳を構えた。

 

「……あれ?」

 

 しかし、ふと脳裏にかかっていた靄が晴れ、一つの疑問が浮かぶ。それは、壱馬が勝つ瞬間を想像できるのか、という素朴な疑問だ。

 原本である魔鍵、クラウソラスを振るい、あらゆる防御を薙ぎ払う彼は、今まで何度も勝利してきた。シルビィも彼に敗北した一人だ。だから恋心を抱いたし、彼の子を孕みたいと願っている。

 

 だが、しかし、だからこそ、竜城壱馬が神裂狗郎に勝利する瞬間を想像できない。

 

『いや、大丈夫だ。きっと旦那なら、勝てるに決まってるぜ』

 

 そう言い聞かせたシルビィは、拳を突き合わせて武装を展開する。大丈夫、大丈夫と脳内に刷り込まれていく言葉に身を委ね、仮面憑きのシミュレーターへと殴りかかっていった。

 




NTRが保有してる訓練所はイメージ的には私立高校とかそんな感じ。
国営の訓練所は都立とか県立とかのイメージです。

ちょっとした雑談をしていますので、よろしければご利用ください。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=281853&uid=159726
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