【期間限定】魔鍵師育成学校N・T・R~爆乳美女たちを寝取ってハーレムを築く〜(未完) 作:ハルカ
がんばるぞい!
第一話 さよなら旧世界
悪く無い人生だったと思う。
片田舎の、貴族も大名も寄り付かないような辺境で生まれた俺は、早くに親を失って剣術家の義母の家に拾われた。美しい剣士である姉弟子や義母と共に強さを学び、戦場でも多くの武功を立てた。親友を早くに失ったことが悲しかったが、仕方がない。いつかは俺も骨と肉の塊になってしまうのだ。
姉弟子と関係を持ち、夫婦と成った後も数多くの妻を持った。もちろん、ただ持つだけでは無く全員を幸せにすることも出来たのだと思う。俺の葬儀で、涙を流しながら幸せだったと言ってくれたのは、本当にうれしかった。彼女たちを愛して本当に幸せだったと、こっちから言いたかったのだが、残念ながらその頃には火葬された後だ。
ああ、本当に。様々な苦難にも見舞われた。大名に連れ去られた姉弟子を救出しに行き、その最中に神殺しを始めようとする侍と斬り結んだ。
鬼と成った師を追って異界へと旅立ち、自らの出自を知りながら成長をすることが出来た。多くの美女たちを幸せにし、それ以上の子供たちに囲まれて、天寿をまっとうすることが出来た。
波乱に満ちた、他の誰かが見れば戦いばかりの人生に思えるかもしれない。
だがしかし、俺にとっては本当に、幸福に満ちた日々だったと、心の底から思えている。
悔いはない。残すものは数多くある。だから、もうきっとなにも望まない。満ち足りた日々から旅立つには、十分すぎるほどのモノを得られたと言える。
――本当に?
その意識の中で、靄のかかった何者かの声が聞こえてきた。聞いたこともないどころか、男か女かも、大人か子供かも分からない声だ。不気味ながらも神秘的で、落ち着きながらも浮ついているような、相反する二面性を宿している。
――本当に満足したの?
誰だ、何処にいると聞くよりも先に、声の主が矢継ぎ早に問いかけてきた。やはり声に聞き覚えはない、独特というよりも特異な質感のある声だった。
当たり前だ、と問いかけに答える。どうしてそんなことを聞くのだ、とも逆に問いかける。俺は満足しているのだがら、今さら考える間でもない、と。
――でも、他にやり残したことがあるでしょう? 貴方自身の、貴方の為の望みが。
その問いかけに、止まったはずの心臓が脈打つのを感じた。ずっと隠していた物を言い当てられた気分だ。何を分かっているというのか、声の主の問いかけに俺は歯を喰いしばる。やめろと叫びたくなるが、声が出てこない。反論するだけの意思が沸いてこない。
息を吐きながら、心臓を締め付けられる痛みに耐えていると、再び声が聞こえてきた。
――貴方にはきっと、誰にも言えなかった望みがあるはずですよね?
――どうぞ、話してください。
再び心臓が大きく脈打つ。ギリリと嚙み合わせ、喰いしばった顎がゆっくりと開かれる。
胸の内に抱え、幸福な人生の中に埋もれていった欲望が沸々と湧き上がると、もう耐えることが出来なかった。
一言一言、絞り出すようにしていくと、全身が仄かに光を宿し暗闇だった視界が段々と開けていく。
「俺は……ッ! 戦いたい……っ!」
もっと戦いたかった。剣術を極め、より深く、多くの死合を重ねたかった。守るためでは無く、勝つために、強さを極めていくために戦いたかった。そんな修羅のような願望を吐き出した瞬間に、俺の身体を謎の光が包み込んだ。
何が起きているのか、それを理解するよりも先に妖艶な声が耳に入ってくる。
――では、貴方が望む世界にお送りいたしましょう。貴方が望むだけ戦い、死を超越した世界へ。
意識が薄れていく。視界が光に包まれ、何も見えなくなる。
その時、口元が僅かに吊り上がるような感覚があった。
まだやるべきことが、やれることがあるのかもしれない。
そんな歓喜が、満足したはずの魂から漏れ出ていったのだと、この瞬間に初めて理解した。
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「ッ、はぁ……! はぁ……! なんだ、ここは……」
目を覚ますと、そこは瓦礫で埋め尽くされた廃墟だった。止まっていた息を荒々しく吸い込み周囲を確認するが、やはり目に映るのは瓦礫ばかりで人の気配はない。舌打ち交じりに立ち上がれば、ヒンヤリとした冷気に身体を震わせた。
気が付けば一糸まとわぬ姿であると同時に、手足や胴の体つきを見るに相当な年齢、十代と思しき若さになっていることに疑問を抱く。だがそれよりも大事なのは、ここがどこかということだ。
瓦礫を押しのけて歩いていくが、やはり見えてくるのは廃墟ばかりで、せめて何か羽織る物でもあればと思ったのだが、あったとしても破損がひどすぎて役には立たなそうだった。
舌打ち交じりに溜息を吐くが、立ち止まっていても仕方がない。歩を進めて瓦礫を押しのけていけば、やがて開けた場所に辿り着いた。
「どこなんだ……ここは……」
だがしかし、やはりというべきだろうか。どの建物も装飾も、記憶にないどころか見覚えすらないような物ばかりだった。半壊している家屋は上背が高く、屋根の形も独特な物しかない。自分が知っている建物といえば。
そこまで考えたとき、記憶の中に謎の噛み合いの悪さがあることに気が付いた。
「……あれ?」
どんな建物に慣れ親しんでいたのか思い出せない。それどころか何処に住んでいたのかも、どんな相手と日々を過ごしていたのかも思い出せず、分からなくなっているのだ。その収まりの悪さが吐き気に変わり、瓦礫に肩を預けて揺れる視界を引き戻していく。
では逆に何が分かるのか。思い出も記憶もない中で何を自分は覚えているのか。それを吟味し精査していこうと、思考の渦へと沈んでいこうとした。
だが、その時だ。
ーーーーーーッ!!!!!!!!
「っ、なんだ、今の鳴き声……は……」
けたたましく、おぞましい声に振り返ると、そこにいたのは案の定、というべきなのか。
巨大で獣臭い、巨大な牙を持った猪に似た獣だった。
ブルルル……と唸りながら蹄を鳴らすソレは、紅くぎらつく眼光をこちらへと向けながら狙いを定めている。
「ふむ……これは……」
マズイ、と確信するよりも先に、猪の化物が突進してくる。瓦礫を吹き飛ばし、粉塵を纏う速度は、恐らく弾丸を軽く超えているだろう。直撃すれば絶命は必至。
そう結論付けるよりも先に身体は動いていた。
向かってくる猪の牙を紙一重で避け、転がりながらその横っ腹へと蹴りを叩き込む。鋼のように隆々とした筋肉が撓りながら脈打ち、切り裂く一閃に猪の巨体が転がった。
だが浅い。そんな確信が青年の胸中を満たし、臨戦態勢を取らせる。その一撃が奇跡であると、二度目などないことを本能が理解しているのだ。武器も無ければ知識も足りない。
さてどうする、と立ち上がった。
その視界の端に、一筋の閃光が駆け抜けて猪の眉間を撃ちぬいた。
「動かないで、危険だから……って、そこで一体何をしているのかな?」
凛とした女性の声が聞こえてくる。口調は中性的だが、高いソプラノの声だ。
今の今まで誰の気配もしなかったというのに。
声を掛けられるまで気が付かなかったとはどうしてだろうか。揺れる視界の中で両手を上げ、相手に敵意が無いことを示しながら瓦礫に寄りかかった。
月明りに鍛え上げられた肉体が晒され、男性の象徴すらも丸出しになってしまうが仕方ないだろう。
その視線の先にいたのは、金色のロングヘアを一つに纏めた美しい女性だった。
切れ長な瞳は仄かに青みがかっており、凛々しさと美しさを同居させた美女。その瞳は、全裸の男性という相手に少し動揺しているようだ。
だがやはり、美人という言葉では言い表せないほど整った容姿をしており、それは身体つきも同じである。
胸元にはたわわに実った肉の果実がユサユサ♡と弾み、その形の良さと張艶、そして顔よりも一回りはあるだろう大きさを主張している。男ならば誰もが憧れ、滅茶苦茶に揉みしだきたいと思う爆乳だ。測定すれば百センチを超えるような、男の願望を煮詰めたような乳肉に、青年も生唾を呑んでしまう。
腰周りはホッソリとして余計な肉を削ぎ落としながらも、女性としての柔らかさを失っていないのが、見ただけだがよく分かる。鍛えられた肢体の中でもイヤらしい曲線を描く括れには、きっと男性だけでなく女性でも憧れてしまうようなストイックさを物語っていた。
だと言うのに、そこから下に視線を下ろすにつれて幅は広くなっていき、むっちり♡と肉を乗せた巨尻は安産型という言葉だけでは言い表せない。肩幅と同じくらいの肉厚さと、垂れることなく引き締まった雌の巨尻だ。
太腿も同じく肉感的で、丸太のような筋肉の付き方をしながらも女らしさを失わない。
「な、き、君、何を考えているのかな! そ、そんなところを、勃たせて……っ!」
そんな風に彼女の美貌を吟味していると、顔を赤らめながら中性的な口調で怒鳴り声を上げた。何を狼狽えているのかは直ぐにわかった。
肉感的で淫猥な魅力に富んだ肢体を見て、男を惹き付けながらも刃のような鋭さを失わない美貌に見蕩れたせいで、臍を超えるほどの長さに怒張させてしまった肉棒を見たせいだ。
「いや、すまない。だが君のような魅力的な女性がそんな格好をしてるんだ。こうなるのも仕方ないだろう?」
「なっ、スポンサーの意向なのだから仕方がないでしょう……っ!」
謝罪の言葉を口にすると、彼女はワナワナと身体を震わせながら、刃を携えた大型の弓矢を構え向けてきた。だがしかし、言ったことに嘘偽りは無い。
彼女の格好は、その凹凸の激しい肢体を強調するような衣装に包まれていたからだ。ピッタリと乳肉や括れ、巨尻の曲線を浮き立たせる生地。そこには、胸元や鼠径部を強調するような模様が引かれており、申し訳程度に装備された甲冑が拍車をかけていた。
これではまるで、見てくださいと言っているようなものだ。
「すぽんさー、とやらが何かは知らんが、その格好は君の魅力的な肢体や美貌にはよく似合っている。だがこういうことに免疫が無いのなら、少し考えた方が良いかもしれんが……そこら辺はどうなんだ?」
「う、うるさいこの変質者! 名を名乗れ! その後で貴方の雄々し……じゃなくて逞し……でもなくて、ぐ、グロテスクなおちん、ゲフンゲフン、ソレを吹き飛ばしてやる!」
ナニを吹き飛ばすのかは聞かなくても分かったが、意気込んだ時に彼女の乳肉がダプン♡と弾んだせいで余計に下半身には熱が周り、浮き出た血管が脈打ってしまう。
そのせいで「ひっ」と怯えられてしまったが、致し方ないだろう。
「名前……名前かぁ……」
少し考える。自分が覚えているものの中に名前はあっただろうか。一つずつ精査していき、その中でも一番しっくり来る物を口にした。
「神裂狗郎だ。残念ながらそれ以外は思い出せん。良ければ君の名前も聞かせてはくれんか?」
「……はぁ……マリナだよ。マリナ・シードフィールド」
ペースを乱され続け、諦めたように名乗る彼女。狗郎が、聞いたばかりの『マリナ』という音を小さく口にする。なるほど、この音色は実に彼女に、マリナという可憐で凛とした美女にピッタリだ。
「では、マリナ。早速でわるいのだが……」
「なにかな、変質者。弁明なら聞かないけれど?」
弓を向けながら近づいてくるマリナに声をかけると、狗郎はいやいやと首を振った。弁明の余地など自分には微塵も無いのだから、そんなことをする気は毛頭ない。
だが一つ、どうしても聞き届けて欲しい願い事があった。
「服か、羽織るものは無いか? 流石にコレを見せつけながら話すのなら、もっと親密になった後が良い」
言いながら狗郎は下半身を指さす。そこにあるのは、三十センチはあるだろう臨戦態勢の雄の象徴だ。
それに対面した彼女、マリナ・シードフィールドが視線を釘付けになったのも、頬を赤らめていたのも、きっとなにかの間違いだと、本人は後から主張している。
だがしかし、この時は確実に、何度思い返したとしても、マリナが初めて見る男性の象徴から目を離せず、臍の下あたりにズクン♡とした疼きを覚えたのは、紛うことなき真実なのだ。
それが一体どんな意味を持つのかは、知らないとしても。
感じた甘い痺れだけは真実なのだと、後々になってから嫌という程思い知らされるのだが、それはまた別の話である。
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カラカラクルクル――
カラカラクルクル――
カチリ、カチリ、カチリ――
歯車が回る。
噛み合ったものが、次第に溶け合っていく。
欺瞞に塗れた英雄譚は、黒く染まった番外によって、崩れ去る。
これは、偽りの英雄を落す、神の気まぐれを正す、神殺しの物語だ。
マリナが着ていたのはハンドレッドのスーツをイメージしています。