【期間限定】魔鍵師育成学校N・T・R~爆乳美女たちを寝取ってハーレムを築く〜(未完) 作:ハルカ
地下を進んでいくと、やはりマリナが言っていた通り研究対象となっている遺跡の産物が数多く並んでいた。瓦礫や文献、動植物など種類は多く、どうやらこれを解析し、国へと報告するのも魔鍵機関の義務らしい。
「でも、今日はその中でも一番重要な出土品を狗郎には見て欲しいのよ。それも特別。N・T・Rの中でも本当に限られた魔鍵師しか知らないわ」
「それは光栄なことだが、どうして俺に教えるんだ? 自分で言うのもなんだが、俺の怪しさと言えばここらでは一位だと思うぞ。そんな奴に重要なものをみせるなんて不用心か……」
「よほどのお人好しかのどっちかだね」
ケラケラとマリナが相槌を挟めば、三人の間に和やかな雰囲気が流れる。それはつい先ほどまでの淫靡な空気を打ち消していったが、もう一つの不安感は拭い去れていなかった。ドクンッ、ドクンッ、と脈動する音が狗郎の耳へと届き、背筋へと悪寒を走らせているのだ。
「残念だけどどちらも外れよ。狗郎をここに通したのは、貴方の適性が確かなものだと確信してるからよ。さっきから聞こえてるんでしょ?」
言いながら千空が胸元、それもみっちり♥と肉が詰まった爆乳へと指を這わせた。挑発して誘惑するように乳肉を歪ませる。どうしてこうも一挙手一投足が淫靡に見えるのかと疑問に思った狗郎だったが、マリナから向けられた視線に我を取り戻す。
「貴方を呼ぶみたいな、ドクンッて心音。それが適性のある証拠よ」
「……なんでそれを?」
狗郎が問いかけると、千空は余裕のある笑みを絶やすことなく前を歩いていった。そして差し出してきたのは一つのタブレットだ。画面に映っているのはつい最近に取った狗郎のデータで、主に二つの対照的な棒グラフが記載されていた。
「うわぁ……酷いね、コレ」
「ああ。座学で習いはしたが、改めて見ると我ながら引く」
一本は基本魔鍵適性値というもので、数値は51%となっている。これは汎用魔鍵にどれだけ適性出来るかという数値で、狗郎のものは発動できるギリギリのラインを保っている状態だ。先日の大規模侵攻前に計測し、知っていたこととはいえ辟易としてしまうものだ。
「だが……なんだこの……う、うんくのうん?」
「
「むぅ……で、その、あんのうん、とやらの数値は……なぜ78%と高いんだ?」
首を傾げて二本目の棒グラフへと視線を向けたとき、前を歩いていた千空が立ち止まる。そこはとある扉の前で、それ以外になにも特徴は無いように見えた。だが狗郎には分かる。聞こえてしまう。感じ取ってしまう。
ココには、ナニカがあると。
「これが貴方を呼んだ理由で、そのグラフの正体よ」
ドア横のコンソールを操作すると、色が失われて透明になり、開かずともその中にあるものが露わに成った。
そこにあったのは、抜き身の刃だ。
浅く反り、黒曜石のような刀身は薄く流麗で、真紅に染まった波紋が脈動するように一定のリズムで明滅を繰り返していた。
祭壇にまつられながらも、纏っているのは不気味ながらも人を惹きつけてやまない刃物の魅力。
関係のないマリナですらも、思わずゴクリと生唾を呑んだ。
「完全な形で発見された数少ない原本、名称も文献も無く、どのようなものかも不明。ただ、私を含めて多くの高位魔鍵師が弾かれたわ。その中で狗郎、貴方だけが数値上とはいえ高い適性を出した」
「……つまり、俺にこれを使えと?」
「無理強いはしないわ。貴方にはその権利がある。今はそれだけ、知っておいてちょうだい」
千空がウィンクをする。狗郎は何も答えず、ただ壁越しに黒の刀身を見つめていた。
何を望んでいるのか、何処に向かおうとしているのか。
それが分からない者同士、ある意味ではお似合いかもしれない。
そんな予感がしたとき、地下深くまで響くほどの号砲が、三人の耳へと入ってきた。
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原本魔鍵、クラウソラスは聖剣として伝承に残る一振だ。防御を許さず、一度の斬撃で敵を切り伏せるその刃は、使うものが使えば白兵戦において最強の兵器となり得る。砲弾も防壁も、強固なる体組織すらも紙切れ以下に成り下がるのだから。
だがそれは、あくまで使い手が高い技量を持っていた場合の話だ。
「くっそ……! なんなんだよ、アンタ!」
「良く言うぜ、先に喧嘩売ったのはそっち……でもねえか。まぁどっちでもいいけどよ。さっきの坊主の方がまだ歯ごたえあったぞ」
技量が足りず、クラウソラスに振り回された壱馬は、訓練場に現れた謎の魔鍵師に追い詰められていた。その端にはジャックが仮想戦闘態を解除された状態で横たわっており、既に戦闘不能へと追いやられたことが見てとれる。
そして壱馬も、同じような結末を辿ろうとしていた。
「三番、五番、展開……吹き飛ばしてやりなぁ!」
豪快な掛け声と共に、男の背後に出現した砲門が火を噴いた。轟音が響き渡り、音速を越える砲弾が壱馬を狙い訓練場の壁と地面をたたき壊していった。駆け抜ける壱馬の逃げ道を塞ぎ、誘導しながらおびき寄せている男が、一瞬のリロードと共に砲弾の嵐を浴びせていく。
「ふざけ、やがってぇ!」
壱馬が声を荒げ、長剣を滅茶苦茶に振り回す。それでも何とかなってしまうのが
「これでも、くらいやがれぇ!」
剣身から放たれた光線が、男に目掛けて振り下ろされる。クラウソラスの能力は、あらゆる防御を貫通することだ。法力で出来た楯も物理的な壁も全てを斬り伏せることが出来る。
だがやはり、それが最も活きるのは使い手の技量によるものだ。
「ったく、隙だらけって言葉を知らねえのか?」
大振りで防御も回避も出来ないと言う体勢に、砲門が向けられて轟音を響かせた。数にして三発で一つ目は地面を打ち砕言え壱馬の体勢を崩し、二、三発目で宙に浮いた仮想戦闘態を砲弾が吹き飛ばした。寸でのところで反射的に長剣を挟み込んで直撃を避けたが、壱馬は後方に吹き飛ばされたまま転がって咳き込んだ。
「おいおい……これが原本使いだぁ? N・T・Rは随分と基準が緩いんだなぁ」
「この……ッ、バカにしてんじゃねえぞ!」
再び立ち上がった壱馬に呼応するように、クラウソラスがキィィンという甲高い音を鳴らしながら光を強くしていった。彼の中にあるどす黒い感情とは裏腹に、その輝きには一片の穢れも無く美しい。それを振りかぶり狙いを定めれば、剣身へと流れ込んだ膨大な法力が波打った。
「輝け、クラウソラス――!」
振り下ろされた聖剣が、纏わりついていた光を解き放つ。
真っすぐ大砲の男へと駆け抜け、訓練場を破壊しながら向かっていく閃光は、今までに何度も壱馬を救った必殺の剣技だ。
敵は焼き払われ、残るのは勝利の結果のみとなる。
そのはずなのに。
「はぁぁぁぁぁ……本当に、がっかりさせてくれんなぁ、手前は」
波打ち放たれる閃光が、砲門から放たれた獄炎に撃ちぬかれていく。
ガウン、ガウン、ガウン――ッ!
空気を震わせた砲声が閃光の征く手を阻み、掻き消して壱馬の仮想戦闘態を直撃した。今度こそ防ぐことも出来ず、身体の各所が吹き飛ばされていく。握っていたクラウソラスも腕と共にあらぬ場所へと飛ばされれば、立っていることすらできなくなった。
「あ~あ……強力な魔鍵も、使い手がこれじゃあなぁ……」
つい先ほどまでの獰猛な笑みは何処へ消えたのだろうか。落胆を隠す気も無い男が深く溜息を吐き、展開していた砲門を光の粒子へと消していく。
瞳に宿っていたギラギラとした闘気も消えてなくなり、ただただ失望に気を落としている。
「この……ッ、見下してんじゃねぇ、俺を……俺は!」
それを引き留めたのは、両腕を吹き飛ばされた壱馬だった。仮想戦闘態なおかげで痛みはなく、人体に支障はないが、内にある肥大したプライドはズタズタにされていた。
どうして自分がこんな理不尽に見舞われるのか。その憤りに声を荒げ、男を睨みつけるが、返ってきたのは憐れみの視線だけだった。
「もういいわ、お前。ストレス発散にもなりゃしねぇ」
言いながら男が手を掲げる。そこに現れたのは、先ほどまで展開されていた砲門より僅かに小さいものだ。だがしかし、腕と得物を失った壱馬に止めを刺すのには充分だ。
ガキリ、ゴウン、と砲弾が装填され、興味なさげに男が引き金を引こうと指を掛けた。
その刹那――
「悪いが、好き勝手やられるのは気分が良くないんだ」
壱馬と男の間に、鋼色の刃を携えた剣客が割り込んできた。僅かな油断、落胆にくれていた男が目を見開き意識を向けた時にはもう遅い。抜き放たれた刃が砲門を斬り上げ、返す刃で斬りかかってきた。一合、二合と数える暇もなく砲身が切り裂かれ、光の粒子となって消え去る。
「っ、ハッハァ! やるじゃねえか、刀使い!」
「舌を噛むぞ」
割り込んできた黒い剣客が扱っているのは、見るだけで分かる刀型の汎用魔鍵だ。だがしかし、卓越した技量を持つ彼が扱うことで、原本以上の存在感を放っている。逆袈裟の斬撃を避けた男はその手に、抜く気は無かった、抜くわけがなかった二丁のハンドガンを展開した。
青のラインが入った大口径のソレが返しの刃を受け止め火花を散らし、ギリリと鍔迫り合いながら互いの顔を突き合わせた。
そこで男は気が付いた。
「てめぇ……そうか、てめえが神裂か!」
この剣客、神裂狗郎こそが、N・T・Rへときた男の目的だった。数合の攻防だけで、それが無駄足で無かったことを肌に感じ、数舜前の落胆に満ちた瞳がギラつきを取り戻す。
刀を弾き上げ、二つの銃口を向け引き金を引く。大砲より小さく、しかしずっと鋭い銃声と共に放たれた弾丸が狗郎の頬を掠めた。だが本命に打ち込んだ弾丸は斬り伏せられ、後退を選択させられた。
「貴方がどうして俺を知っているのかは興味がない。だが、あそこで寝てるのも、後ろでこっちを睨みつけてるのも、一応は仲間なんでな。これ以上はやらせんさ」
狗郎が肩に打刀を担ぎ、緩く握った拳を前に出す。
その構えは隙だらけに見えるが、纏っている剣圧だけで彼の練度がどれほどのモノか理解できた。
男が口元に笑みを浮かべ、ファイティングポーズをとる様に二丁拳銃を構える。
「貴方、なんてのは止めな。アズールで良いぜ、神裂狗郎」
男、アズールと狗郎の間に流れていた空気が張り詰める。一つ、二つと呼吸が零れるとともに、先に狗郎が駆けた。前に倒れ込むようになりながら駆ける瞬間をとらえることは出来ず、気が付けば剣先が届く距離にまで詰めてきている。
だがしかし、アズールがそのまま斬り捨てられるわけもない。狗郎が下段に刀を構えた隙を見出し、至近距離で銃口を突きつける。
一瞬の膠着状態に視線が交錯した。
「俺の方が速いぜ?」
「やってみろ。斬り捨ててやる」
短い攻防だけで、互いが互いを狩り取れるだけの実力を持っていると理解できた。
一秒先に立っているのはどちらか。
当然、自分だという確信を得ながら、狗郎とアズールは自らの得物を解き放った
そろそろ壱馬をどうにかせんとやばい。
作者的にも読者的にも。
こいつの戦闘シーン盛り上がらないのよ……なぜなら達人じゃないから……
そしてガンアクションを期待したみんな、ごめんなさい。
次回は、久しぶりに、本篇外のエロを書くよ