【期間限定】魔鍵師育成学校N・T・R~爆乳美女たちを寝取ってハーレムを築く〜(未完) 作:ハルカ
せっかく夏なので水着でのエロ回とか書きたいなぁ。
「夜もまぁ……悪くないもんだな……」
深く暗い夜の時間、つい数分前までマリナと獣のごとく交わっていた狗郎は、一人で訓練場へと舞い戻っていた。朝までとは言ったものの、彼女も復帰した生徒会の激務で疲労をためていたようだ。三十近くの絶頂と、二桁を超える射精を受け止めたマリナは、気をやって眠りについてしまっている。
そんな彼女の疲労を緩和する朝食を作るため、材料を買いに来たわけだが……
「どうして俺は部屋に戻るはずが訓練場にいるんだ?」
方向音痴とはこのことだ。普段の移動はマリナに途中まで案内してもらい、誰かについていけば事足りるのだが、単独行動となると話は別だ。今や帰り道も分からなくなってしまっている。非常時や戦闘時でない限り狗郎の感覚は休みすぎており、間抜けを晒してしまうことも少なくなかった。
「一旦引き返して……いや待て、そもそも俺はどっちから来たんだったか……」
早く帰らなければマリナが起きてしまう。特にやましいことをしているわけではないのだが、それでも一人残したことへの罪悪感があった。出来ることならば朝日が昇る前には部屋に戻りたいところだと言い聞かせた時、狗郎の視線が訓練場で揺れ動くひとつの影に向けられた。
拳を振るい、鋭い蹴りを放ったその影は、何もいない空間に仮想の敵を作り上げて死闘を繰り広げている。だが劣勢なようで、何度も中断しては最初からやり直していた。
「あれは……シルビィか」
褐色の肌に銀のショートカット。そして躍動する肉感的な太腿や巨尻は、シルビィ・獅子原その人に違いなかった。端正で魅力的な美顔を苦悩に歪ませ、段々と繰り出す拳にキレがなくなっていく。そして遂に、息切れをしながら大の字に寝転がってしまった。
「おいおい……」
汗で光沢を帯びた褐色の肌は色っぽく、タンクトップを押し上げる胸元はマリナや千空に比べれば見劣りするものの、爆乳と呼ぶにふさわしい。
普段ならば、その解放的な色気に当てられていただろう。
だが、今は休み無しでの鍛錬による疲弊への心配が勝った。
「大丈夫か、シルビィ。流石に自分を痛めつけるのは関心しないぞ」
「ッ……! んだよ、アンタか……」
一瞬、何かに期待したような顔をしたシルビィだったが、声をかけてきたのが狗郎だと気づいて疲弊した表情へと戻る。実際、気力や気概ではどうにもならないほどの疲労が彼女に圧し掛かっているのだろう。心配になった狗郎は、買い物袋からペットボトルを取り出した。
「とりあえず水分は取った方が良い。真っ青だぞ」
「……ありがとよ」
少し不満げな様子のシルビィだったが、自分の状態は把握できていたようだ。それを受け取り、蓋を開けて一気に飲み干していく。身体を起こした際に爆乳がダプン♥と弾み、筋肉質な太腿が重なり合って肉厚な魅力を醸し出す。水を飲むたびに喉が蠢き、滴る汗が無自覚な色気を演出していった。
「なぁ、少し聞いてもいいか?」
「ん? あ、ああ……構わないよ」
思わず下半身に熱が回りそうなのを堪え、しゃがみ込んだ狗郎が唸っていると、シルビィが小さく口を開いた。疲労が原因だろうか、その声音は何処か弱弱しく、自信を喪失しているように聞こえる。
少なくとも、狗郎が知っているシルビィは強気で威圧的な雰囲気を纏う美少女だ。こんな風に覇気がない姿など想像できなかった。
「アンタ……どうしてあんなに強いんだ?」
「……なんとも、唐突な質問だな」
思わず、と言った様子で狗郎が笑みを漏らすと、後に取っておいたペットボトル飲料の蓋を開けた。味のないミネラルウォーターだが、喉が渇いた今なら何だったとしても美味なものに感じた。一つ、二つと嚥下していくと、軽く息を吐いて考えたことを口にする。
「別に、俺は自分のことを強いと思っているわけじゃない。だから、望んだ答えを返せるかは分からないんだが……」
そう言葉を紡ごうとした時、ザワリと狗郎の背筋を悪寒が駆け抜けた。凄まじい敵意、というのすら生ぬるい、突き刺してくるような悍ましいほどの殺意だ。気が付いたときにはシルビィを抱きかかえ、その場から一気に跳躍していた。
「て、てめぇ何を……ッ!」
直後、一秒前まで腰かけていた場所が、銃声と共に爆散した。聞こえたのは重なるような偶数回の銃声で、気が付かなければ確実に重傷を負っていただろうという威力だ。いったい誰が、と考えるよりも先にその正体が眼前に現れた。
「……お前は誰だ」
シルビィを降ろし、守る様に前に出た狗郎が問いかける。そこにいたのは黒い外套で全身を覆った何かだった。言葉を交わす気は無いのだろう。体格すらもはっきりせず、男か女かも分からない。
唯一分かるのは、得物が二丁の拳銃ということだけだった。
「シルビィ、君の誇りを汚すようで申し訳ないが、下がっていてくれ」
「はぁ? ふざけてんのか! オレが戦わねぇわけ……ッ!」
怒りに眼を向いたシルビィだったが、それを遮る様にその端正な顔面へと襲撃者の弾丸が放たれた。
気が付くかどうかも分からない刹那、大きく吊り上がった瞳が撃ちぬかれようとしたが、それを狗郎が斬り落とした。
鋼同士がぶつかり合う甲高い音が一度響くと、狗郎がシルビィの眼前へと割って入り、いつの間にか抜き放った打刀型の魔鍵を振るう。
「神裂一刀流、六車――!」
一息の間に刀身が∞の紋章を描きけば、襲い掛かる弾丸の嵐を弾き落していく。訓練場に砂埃が巻き上がり、互いの姿が見えにくくなっていった。
その中でも狗郎は感覚を研ぎ澄まし、僅かな空気の揺れも見逃さない。いま必要なことは襲撃者の撃退ではなく、疲労と動揺で動けなくなっているシルビィを守ることだ。息を整え、瞬きをしたその時に引き金へと指を掛ける音が聞こえ、銃声が響いた。
「ゼァッ!」
砂埃を払いながらシルビィの元へ駆け、打刀を逆袈裟に斬り上げて弾丸を弾き、もう一歩踏み込んで返す刃を振り下ろす。
一撃目は空を裂いたが、もう一歩と踏み込んだ横薙ぎの二撃目は襲撃者を捉えた。銃身を弾き、そのままカチあげられて浮いた身体が無防備になった。
「神裂一刀流、一閃――!」
鯉口を斬り、鞘に刃が擦られて火花を散らす。赤の揺らめきを纏った横薙ぎの居合が襲撃者へと直撃し、クロスして盾となった銃身に防がれたものの、その体躯を力任せに吹き飛ばした。しかし吹き飛ばされた襲撃者も銃を構え、引き金を引き射撃してくる。
砂埃の中で見えなかったのだろう、出鱈目に撃たれた弾丸は空を貫き、地面を穿つ。シルビィに当たらなかったのが幸いだ。
「もう一度聞く。お前は誰だ。言っておくが、俺には命を狙われる覚えはない」
半分は嘘だった。竜城壱馬くらいには命を狙われても仕方ないような関係にはあるが、あの男にそこまでの度胸があるとは思えない。片手で打刀を緩く持ち、鞘にもう片方の手を乗せて息を吐く。
返答は無かった。
その代わりに展開されたのは、一門の大砲。突如として現れたソレは、砂埃が晴れた地点へと狙いを定めた。
「ッ、シルビィ逃げ」
ガウゥゥゥン――!!
言い切るよりも先に轟音が鳴り響き、わずかな隙を生んでしまった狗郎へと法力で作られた砲弾が直撃する。痛みよりも先に感じ取ったのは衝撃、そこから仮想戦闘態がバラバラになるのではというほどの不自由感が襲い掛かってきた。
「グッ、ガァ……!」
仮想戦闘態に亀裂が走り、法力が漏れ出て脱力する。打刀を杖に何とか立ち上がるが、今にも倒れてしまいそうなほど不安定だ。未だ知識が無い狗郎だが、これが汎用的な魔鍵が出せる威力ではないのは理解できた。
「あ、アンタ、何やってんだ! オレなんか見捨てれば、幾らでもやり様はあっただろうが!」
「黙れ!」
シルビィが叫ぶ。しかしそれを、より重く鋭い一括で狗郎が叩き伏せた。
油断をしなければ避けられたか。
守ることを忘れれば目の前の敵を切り捨てられたか。
答えは否だ。もしもなどありはしない。こうしていればなど以ての外だ。そんなことをしていれば、自分は自分ではなくなる。
「強さを求めるなら、見捨てるなんて言う甘えを持つな。敗北の時など考えるな。全て背負い、全て成し遂げる覚悟を持て。それが出来なければ、キミは永遠に自分で
諭すように、しかしながら脅すような語気にシルビィは息を呑んだ。これが先ほどまで気だるげにしていた男なのか。これが勝ち負けに無頓着な男なのか。
心臓が鼓動を打ち、へたり込んでいた下腹部にズクン♥と甘い熱が宿るのを感じた。
――これが、
自分でも何を考えているのか、シルビィには理解できていなかった。しかし、死にぞこないの身体を起こし、守ると声高に吠えた彼の姿に、シルビィは見惚れていた。
その狗郎の隣に、一人の女戦士が降り立った。両の手に曲剣を携え、ピッタリとしたボディスーツに身を包み、金色のロングヘアーをポニーテールに纏めた彼女は、僅かに頬を赤らめながら刃を構えた。
「まったく、いないと思ったらこんなところに居るなんて……なんて言ってる場合じゃないか」
「すまないマリナ。色々と話はあとにしてくれ」
息も絶え絶えに成りながら駆け付けた彼女、マリナの登場によって形勢が逆転する。狗郎は死にぞこないだったとしても、シルビィが動けるようになれば三対一だ。
一騎当千の剣客である狗郎。
拳闘戦乱の戦士であるシルビィ。
才気煥発の才女であるマリナ。
この三人を相手にして単独で勝てるのは、それこそ議会に出席できるだけの実力を持った、アズールのような魔鍵師しかいないだろう。
「――ッ」
「まてっ、逃げるな、ッ!?」
「ちょっと、狗郎!」
小さく舌打ちの音が聞こえ、襲撃者が背を向けて一目散に逃げ去っていく。三人の中で追跡しようとしたのは狗郎だけだったが、パキリと仮想戦闘態の脚が砕けて倒れ伏し、マリナが駆け寄ってくる。蒸気を纏いながら元の人体へと戻るが、想像以上の疲労感に狗郎が呼吸を荒くする。
「く、そ……逃げられたか」
「仕方ないよ。シルビィも動けないし、正直なところ、二人がかりで相手してもどうだったか」
心配そうにマリナが肩をかしてくる。仮想戦闘態は既に解け、普段の制服姿へなっていた。起きて異変に気付いた時に着替えたのだろう。戦うことを決意した彼女はやはり美しく、誰かを守ろうと尽くす姿は猶更美麗だった。
「すまん……迂闊、だったのかもしれない」
「無理しないで。
「それも、かもだな。今はとりあえず……」
状況の整理。
それしかできることは無かった。
水着回……出来なかったなぁ……