※この作品はR-18です。

【期間限定】魔鍵師育成学校N・T・R~爆乳美女たちを寝取ってハーレムを築く〜(未完)   作:ハルカ

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久々のストーリー。今回から新キャラが少しづつ出てきます。
ヒロインも、それ以外も。


第七話 初めましては大切に

「改めて、神裂狗郎だ。記憶が無い、女好き、求婚癖がある、と言うところ以外は常識人だと自負している。以後、今日からここで世話になるので、よろしく頼む」

 

 そんなバカ正直とも呼べる狗郎の自己紹介に反応する者は、教室内には一人だけしかいなかった。ニヤニヤと笑みを浮かべ、最後列から手を振ってくる褐色肌の美少女、シルビィだけが狗郎へと視線を向けている。マリナは別クラスなため、数少ない顔見知りがいたことに僅かな安堵を覚えた。

 

 だがそれよりも気になったのは、教室内が僅かにザワついていることだ。どこか自己紹介に不備があったのかと記憶を辿るが、会話している訓練生たちの視線には記憶がある。個人ランク戦会場から抜けてた時に突き刺さっていた、好奇心をまとった戦士たちの視線だ。

 

「はいはい、騒がないの。彼は色々と訳ありだから、最初の方はサポートしてあげて。それじゃ狗郎くんは後ろの席ね。シルビィは講義中にケンカを売らないように」

 

「オレをなんだと思ってんだよ姉御」

 

 千空の呼び掛けに教室内が和らぎ、シルビィの返答で僅かな笑い声が流れる。チラと訓練生達を見渡せば、端の方に壱馬の姿を見ることが出来た。何処か不機嫌そうに狗郎を睨みつけ、隣にいる青いロングヘアの美少女と何かを話している。

 

「ふむ……」

 

「後で休み時間があるから、その時にでも、ね?」

 

 話しかけるタイミングを掴めるだろうか。そんな思案を巡らせているのに気がついたのだろう。小さく狗郎へと声をかけて千空が、顔よりも大きな爆乳を持ち上げるように腕を組み、パチリとウインクをした。

 その気遣いに安心すると共に、思わず彼女の爆乳へと視線が向いてしまうのは男の性か。軽く咳払いをして誤魔化した狗郎は、促された通りに後列の席へと歩いていった。

 

「それじゃあ、よろしく頼む……えっと……」

 

 隣の席に座っていた赤毛の美少女に挨拶をした狗郎だったが、相手の名前が分からず口ごもる。いや、本当の理由は赤い髪の美少女の可憐さと、十代とは思えない発育の良さに生唾を吞んだからだ。

 それに加えて、彼女にはどこがで見た事があるような感情も覚えている。

 

「あんた、確かランク戦会場にいた……」

 

「……ああ、竜城の部隊にいた前衛の」

 

 視線が交差した時、二人の記憶に互いのことが思い出された。巨大なハルバードを振るい、竜城たちを守ろうと戦っていた彼女の姿を思い出し、狗郎は罪悪感に駆られて表情を曇らせた。それには赤毛の彼女も気が付いたようだ。少し嫌そうな顔をしながらそっぽを向く。

 

「とりあえず座んなさいよ。講義が始まんないでしょ」

 

「……ああ、そうだな。失礼させてもらうよ」

 

 一席の間を取って赤毛の美少女近くに座った狗郎は、気まずそうに彼女へと視線をやる。初対面が無礼な物言いをしてしまっただけあって、マリナやシルビィ、千空の時と同じように口説きにかかることは出来ない。

 やがて講義が始まり、魔鍵師としての知識をえる座学へと移っていくのだが、残念ながら狗郎の手元には教本の一つもありはしない。

 

「ちょっと、ちょっと神裂。聞こえてんの?」

 

「うぇ、ああ、すまん……その、名を聞いても良いか?」

 

「茜よ。神楽坂茜。それよりほら、これ」

 

 さてどうしたものか、と首を傾げていると赤毛の美少女、茜が声をかけてくる。彼女が指さしているのは、これから始まる講義で使われるのであろう教本だ。何も持ってないところから察してくれたのか、広げたソレを共有しようと提案してくる。

 

「あかね……いや、すまんな色々と。世話になる」

 

「……ああ、この前のやつなら気にしてないわよ。まぁ、びっくりはしたけど」

 

 茜も何のことか気が付いたようだった。しかし色々と考え込んでいた狗郎とは違い、どうやら怒り狂っていたのは壱馬だけで、茜本人はそうでもないように見える。むしろどこか嬉しそうで、上機嫌に狗郎へと接しているように見えるのは、きっと目の錯覚ではない。

 

「なんていうか、他の人にはそう見えるってことでしょ。だったら、その……別にいいんじゃないかってさ」

 

「なるほど……茜のような美少女に惚れられるんだから、竜城は随分とイイ男なのだろうな」

 

「べ、別に惚れてるとかじゃないし! ちょっと、幼馴染なだけだし!」

 

 そう茜が頬を赤らめるとともに、出来るだけ小さく声を荒げた。講義は始まっているのだから、その中で注目を浴びたくなかったのだろう。同じような反応をマリナもしていたが、恋する乙女が恥じらう姿は、やはり何度見ても良いものだ。

 

「否定することは無いだろう……まぁ、相手が相手なんだが……」

 

「言っとくけど、壱馬のこと馬鹿にしたら許さないから。アンタなんかよりずっと強いし、カッコイイんだからね」

 

 言い淀んだ狗郎を茜が睨みつける。やはり彼女たちにとって竜城壱馬という人間は、それだけの価値があり、魅力的な男ということなのだろう。ならば、わざと悪し様に罵って不況を買う必要も無い。降参のポーズを取りながら笑みを返し、改めて挨拶をする。

 

「失礼したな、茜。とにかく、キミのような美しく可憐な人に出会えたことを感謝しよう」

 

「……会長に聞いてたけど、ほんっとにそう言うこと軽く言うのね、アンタ」

 

「心外だな。俺は正直なことしか言ってないよ」

 

「あっそ、まぁ、よろしくね。神裂」

 

 想像していたよりもずっと悪く無い。友好的な笑みを互いに返しながら、二人で一冊の教本を眺めていった。自分の失態を取り返せたかのような感覚になり、狗郎は安堵の吐息を漏らす。

 そんな姿を、別の席から竜城壱馬が睨みつけていることに、気が付くわけも無かったのだ。

 

 

 

 

「魔鍵はメインに加えてオプションを組み合わせることが可能で、前衛を例に挙げるならば近接武器と片手用盾などである……逆に後衛の狙撃手ならば、狙撃銃とステルスマントなどが挙げられる、か……これは覚えることが多そうだ……」

 

 小難しい教本を読みながら、狗郎は講義室で頭を抱えていた。茜のお陰で講義を受けることに問題はなかったが、それを瞬時に理解して適応しろというのは難しい話だ。魔鍵師という未知の技術であることはもちろん、魔鍵の調整方法や戦術なども一から学ばなければならない。

 

「まぁ、アンタ記憶喪失なんだから余計にでしょ。壱馬なんて前衛のことしか分かって無いんだから」

 

「彼は……隊長、なんだよな?」

 

「……まあ、何とかしようとはしてるのよ。なのにあいつ、めんどくさいとか言って逃げ出してるし」

 

「色々と苦労してるんだな……」

 

 雑談を交えながら教本の内容を分けてもらったルーズリーフにメモしていく。この後に千空へと相談して、出来るだけ早く取り寄せてもらえるよう頼むつもりだが、今はこれが限界だろう。パラパラとページを捲っていけば、重要と思えるところはある程度は把握できる。

 あとは反復と努力の問題だ。一つずつ理解を重ねていけば、きっと最低限の知識は手に入るだろう。

 

「おい、茜。そんな奴と一緒にいるなよ。早く訓練場行こうぜ」

 

「あ、壱馬。ちょっと待ってなさいよ、いま教本見せてるんだから」

 

 ふと顔を上げれば、壱馬が不機嫌そうに茜の元へとやってきていた。その苛立ちの矛先が向けられているのは、当然ながら狗郎という新参者だ。彼は壱馬の存在に気が付くと、丁寧に書いていたメモ書きを乱雑に走り書いていき写しを終わらせた。

 そのまま席を立ちあがり、壱馬と向き合った。背丈的には狗郎の方が高く、見下ろすような形になってしまう。そのせいか壱馬は不機嫌そうに表情を歪めてきた。

 

「なんだよ、また言いがかりでもつける気か?」

 

「いや、先日の件を謝罪したくてな。初対面であの態度は良くなかった。改めて、申し訳ない」

 

 姿勢を正した狗郎が頭を下げる。礼儀正しく、自らの非を認めた謝罪の言葉だ。

 誠心誠意、という四字熟語が似合うような姿を見て、壱馬は何を思ったのだろうか。口元にどこか意地の悪い笑みを浮かべて鼻を鳴らした。

 

「まぁ、許してやるよ。でも次は無えからな」

 

「……ああ、感謝する。茜を引き留めて悪かったな」

 

 勝ち誇った口調に上から目線の態度には何も感じない。狗郎にとって悪いのは自分であり、壱馬は気分を害された側の人間なのだから。そう言いながら去っていく竜城隊の一行を見送りながら茜と別れると、今度こそ独り講義室に取り残される。

 

「ふぅ……なんとかなった、が……」

 

 一応の不安は取り除かれたが、ここからどうしよう、という話だ。数少ない知り合いは折り合いが悪く、シルビィに至っては補習なのか何なのか知らないが千空に連行されていった。マリナがいれば良いのだが、彼女もまた講義室にはいなかった。

 そうして立ち尽くしていると、軽く狗郎の肩を叩く手があった。

 

「っと、いきなりごめん。ちょっといいか?」

 

 振り返った先にいたのは、気の良さそうな金髪の青年だ。その後ろには二人の女性ともう一人の男性がいる。雰囲気としては友好的だが誰一人として面識はないような相手だ。壱馬のように分かりやすくないだけ、目的が読めずに身構えてしまう。

 

「あの、始めまして。ジャック・リーパーって言うんだけど……えっと……」

 

「ほら、ちゃんとしなよジャック。この前の個人ランク戦見てから決めてたんでしょ」

 

 気弱な青年、ジャックの背を仲良さげな三つ編みの美少女が叩いた。そんな二人を跳ねっ気のある大人し気な眼鏡の青年が朗らかに見ている。仲の良い三人組、というのが第一印象だがどういった用事なのだろうか。

 

「よ、よし、あのさ、神裂……くん!」

 

「お、おう。なんだろうか」

 

 意を決したようにジャックが声を張る。もしも講義室に他の誰かが集まっていたら、きっと視線を釘付けにしていたことだろう。それぐらいの声量に思わず一歩、二歩と引いてしまった狗郎は、名を呼ばれながらも大した反応をすることも出来なかった。普段ならば回る舌も今では役立たずだ。

 そして、ついにジャックが背を押されながら再び声を張った。

 

「俺たちの部隊に、新メンバーとして入ってくれないか!」

 

「…………は?」

 

 唐突な勧誘に、結局のところ狗郎は気の利いた返答をすることが出来ず、間抜けな声を漏らすことしかできなかった。

 

     **********

 

アイツは誰だ。

 

こんなことが起こるわけがない。

 

ここまでは予定通り、順調に進んでいたんだ。

 

予定にないことなど許されない。あんな奴はいないはずだ。

 

今のままでもおかしいんだから、少しでも邪魔なものは消さなければ。

 

全ては、歴史の通りに繰り返されなければいけないんだから、はやく消さなければ

 




講義室のイメージは高校の教室よりも大学とかの講義室をイメージしてくれると分かりやすいかもです。
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