皆殺しから始める現代戦国物語/敵家を潰し、報酬として美少女を奪い、喰らい、辱める 作:三流木青二斎
紫の目の前に現れる二人は、彼女の良心の様なものだった。
『紫……世は戦乱なれど、それでも、人を慈しみなさい。恨みを抱く事は、何れは身を滅ぼす要因となるから』
父親はそう言って彼女の頭を撫でた。
『ととさま、私は、私のしたことは、間違っているとでも言うのですか? ととさまと、ははさまを失いました。この傷を埋める為に、他者を蔑ろにする事は悪い事なのですか?』
『傷は埋まりません、己の傷は、己の力で直すしかないのです。誰かを傷つければ一時的には傷が治る様に思うだけです……紫。私の大切な子、私たちの大切な子……貴方は正道を進むのです。その道を歩む事こそが、貴方が幸せになれる唯一の道なのです』
『かかさま……私は、私の憎しみは、消えません。ととさまと、かかさまを失わせたこの世を、私を弄び、大切な全てを失ったこの世、全ての要因を、私は許せません』
彼女の言葉に、遊垣姫矩はそっと彼女の体を抱き締めた。
そして、その二人に被せる様に、遊垣龍紀も抱き締める。
『ならば、答えを見つけなさい。許せぬのならば、許せる道を見つけなさい。それでも見つからなければ、作るのだ……許せる道を……』
『どうすれば……そんな道を、どうすれば、見つける事が出来るのですか?』
救世川紫は何も分からなかった。
まだ十二の子供だ、詳しい事は何も分からない。
どうすれば両親の言う道を切り開く事が出来るのか、まったくもって分からない。
『……進む他ない、術師の道を、この戦乱を、我々は術師だから、この龍脈戦線を勝ち抜くのだ……そうすれば、道は必ず分かる。紫の欲した答えが、統一した先にある』
龍脈戦線。
この地に根付く多大な霊脈を、彼女のものにする事でその道が見つかると遊垣龍紀はそう言った。
それは、嶮しい道だろう。あろうことか、それを子供に告げるなど、酷な事でしかない。
けれど、その道こそが心の傷を癒す方法であるとすれば、また事実だろう。
龍脈に眠る力を解き放つ事が出来れば、あらゆる迷いも惑いも、多大な力の前ではすべてが無に変わるのだから。
『心に憎悪を孕むでも、されど、それでも、慈しみを抱きなさい……心を救うのはそれしかありません』
『お前なら出来る。我らの子。龍紀と姫矩から生まれた子、紫なれば……きっと』
『ととさま……かかさま……』
温もりを感じる。
二人の暖かな抱擁が何時までも続き、そして、救世川紫は目を覚ました。
目の前には天井が広がっている。
救世川紫の隣には、ニケが眠っていて、ニケは、救世川紫を強く抱き締めていた。
彼女は、ニケの顔を見て、彼の前髪を揺らす。
「……人を、愛する」
それは難しい事だ。
世の中には多くの人間に恨みを抱いている。
全てを愛する事など難しい。
それでも、目の前にある小さな命だけは、簡単に愛する事は出来る。
ニケ。
救世川紫を救った仄昏い底の怪物。
世界中の誰が彼を恐怖しても、彼女だけは無類の愛を注ぐ事を誓えるだろう。
「ニケ……私の大切なもの……、貴方を愛するわ……だから、ずっと、私の味方で居てね」
額に口づけをして、ニケを強く抱き締める。
これから先の事を、救世川紫は考える。
術師である以上、逃げる事は出来ない。
龍脈から逃れる事は出来ない。
ならばこの先に待ち受ける修羅の地獄を、突き進む他無いのだ。
客室で一夜を過ごした凰母千遊は目を覚ます。
体を起こして周囲を確認すると、其処は自分の部屋ではない事が分かった。
そして同時に、彼女は昨日の事が夢ではないのだと理解する。
「(おじいさまは……あんな酷い事を……)」
自らが受けた痛み、少女としての青春を奪われた彼女は身を震わせた。
体は既に、自分のものではないかの様な感覚で、頭はボゥっとしている。
熱に魘されるかの様に、体が熱くて仕方が無かった。
額に手を触れる、衣服は昨日と同じパジャマであるが、パジャマはボタンが外れてお腹が丸出しになっていた。
キャミソールは捲れたままで、キャミソールを元に戻すと、同時に股先に冷たい感触があった。
下着の中に手を突っ込んで、股から溢れるものを確認した。
指先に付着する白くてネバネバしたものは、ニケが中出しした精液であり、寝ている間に膣から流れ出てしまったらしい。
「(まだ……あそこがジンジンする……)」
犯されて半日も経っていないのだ。
凰母千遊は体を起こして衣服を脱ごうとした。
けれど衣服を脱いでも良いのか分からなかった。
ここは自分の家ではないのだ。衣服を脱いで怒られるかも知れない。
もしかすれば、昨日と同じ様に犯されるかも知れないのだ。
そう思うと怖くて、自然と涙が出て来る。
「怖い……怖い……」
最早、彼女の味方など居なかった。
自分を大事にしてくれた祖母は悪人である事を理解して、頼りにしてはならないと思っている。
まるで、世界に自分は一人で、自分以外の人間は敵であるかの様だった。
「たすけて……誰でも良いから……私を……」
理解者が欲しかった。
今の現状を理解して、この場所から抜け出せる理解者を。
「おー、起きてたかぁ」
彼女は前を向く。
客室の扉は開かれていて、其処には衣服を持って来たニケの姿があった。
「ひッ」
自らを犯した男が其処に居た。
ニケはそんな事知らずに、呑気な表情で衣服を布団の隣に置く。
「おー? どうしたぁ? そんな顔して」
相変わらず呑気な男である。
彼女の処女を奪い、恐怖を与えた人間であるのに、まるで自分は無関係であるかの様に振舞っている。
「ち、近づかないで下さいッ」
涙を流しながら壁に寄る。
ニケを軽蔑した目で睨んでいると、ニケは無言のまま彼女の方に近づく。
そして手を伸ばした。
凰母千遊は、暴力を振るわれると思って、目を硬く瞑った。
けれど、暴力は来ない。
代わりに、彼女の涙を親指で拭っている。
「なんで泣いてんだよぉ……何処か痛いのかぁ? 大丈夫かぁ?」
ニケの優しい言葉と共に、彼女は目を開く。
彼の表情は悲しそうな表情をしていた。
まるで哀しみを共有している様な顔をしている。
「大丈夫、な、わけっ、ないじゃない、ですか、ひぐっ……わ、私は……あなた、にッ」
自らを犯した人間が其処に居るのに。
凰母千遊は安堵していた。
その涙は恐怖から解放された様な、重苦しい感情を緩和させる涙を流し出す。
「おー? 俺が何かしたのかぁ? ……なんかわかんねぇけどよぉ、俺が居るから安心しろよなぁ」
ニケはそう言った。
彼にとっては、凌辱と言う行為が悪意あるものであると言うのが理解出来ないでいた。
いや、善悪そのものが、彼の中には確立されていなかった。
凰母千遊は感情がぐちゃぐちゃだった。
「私は、貴方に、痛い、痛い事、されたんですッ! 嫌だって言ったのに、そんな事、聞かずに、無理矢理、私を犯したんですよッ!?」
ニケはそう言われて昨日の事を思い出す。
「おー! あれかぁ。あれは気持ち良かったなぁ……お前は気持ち良く無かったのかぁ?」
男と女の体の構造は違う。
陰茎を擦るだけで快楽を感じる男は違い女はより複雑なのだ。
「気持ち良いワケないですッ、当たり前じゃないですかッ!!」
そう言われて、ニケは考える。
救世川紫とセックスをした時は、彼女は感じて喘いでいたのだが。
彼女は気持ち良く無いと言っている。
この差とは一体なんであるのかと、思った。
そして、唐突に理解して手を叩く。
「そうかぁ、そりゃあ気持ち良く無いよなぁ」
凰母千遊の手を掴んだ。
ニケは彼女を引っ張って客室から出ていく。
「やッ、な、やめて、何するんですかッ?」
「何って、風呂だよ、風呂」
凰母千遊を連れてニケは風呂場へと来ていた。
救世川家の風呂は大浴場であり、湯気が室内を包み込んでいる。
「あ……お風呂……」
久々の風呂である。
この体の異物感を払拭したい彼女にとっては待ち焦がれていたものでもあった。
「入ろうぜぇ」
衣服を脱いでいくニケに、凰母千遊はたじろいでいた。
けれど、此処で入りたくないと言えば、酷い目に遭うかも知れない。
だから仕方なく凰母千遊は衣服を脱いでいく。
獅子を模した蛇口からお湯が流れていて、ニケは体を洗わずに大浴場へと飛び込んだ。
凰母千遊は、桶を使って体を洗い、膣から垂れる精液をお湯を優しく流しながら注ぎ落す。
「(私のあそこ、かたち、変になってないかな?)」
犯されて、猛烈な痛みを発していたから、腫れ上がって無いか確認していた。
「おー……風呂ってのは気持ち良いなぁ……」
ニケは体を湯に浮かせながら呑気に呟いた。
凰母千遊は体を洗う。
乳房にはニケによって咬まれた痕が残っている。
「(これ、ずっと残るの、嫌だな……)」
歯型に手を添えて、なんとか消えて欲しいと願いながら。
鏡の後ろに、ニケが居る事を知って振り向くと、ニケはシャンプーを手にしていて、それを彼女の頭に掛けた。
「え、な、なにっ」
頭皮を揉む様に、シャンプーを彼女の栗色の髪に馴染ませる。
ニケは、救世川紫にされた事を、彼女にもしてあげていた。
「シャンプー、気持ち良いだろ? これ、ごしごしされんの、俺好きなんだぁ」
そう言いながら髪の毛を使ってシャンプーを泡立てる。
救世川紫とは違い、指の力は強かったが。
「(……気持ち良い)」
抵抗する事無く、ニケのシャンプーを受け入れる。
シャワーを使って頭の泡を洗い流すとニケは別の容器を探していた。
「えーっと……どれだっけ、……あぁ、あった、これだぁ」
次に持って来たのはローションだった。
髪の毛を手で梳いている凰母千遊は、彼が持って来たローションを手に付けると、それを彼女の背中に塗る。
最初はボディーソープかと思ったが、香りがなくて、ボディーソープよりもぬるぬるとしていた。
「これ、なに……んっ」
背中に居るニケは手を前に伸ばして彼女の乳房にローションを塗る。
昨日から乳首を弄られている為か、彼女の乳首は敏感になっていた。
「なに、も、しかして……またっ」
今度は凰母千遊の股にローションを塗る。
昨日とは違い乱暴にではなく、優しく愛でる様に指先で弄り回す。
「あっ……んっ……やめ、て……」
昨日とは違う。
冷めた風が吹く外での凌辱ではない。
暖かな風呂場の中で、落ち着きのある空間でいじらしく弄られる。
抵抗する気力が失われていき、段々と強張る体が弛緩していく。
「(なんで……いやなのに……あそこが、きゅん、って、してる……)」
自然と愛液が溢れて来て、彼女の陰唇は既に陰茎を待ち詫びていた。
「やっぱなぁ、昨日はちゃんと準備してなかったから痛かったんだ。ちゃんとすれば気持ち良いんだよ、ねえちゃん、そんな事も知らなかったんだなぁ」
言いながら万能椅子に座る凰母千遊を抱き上げると、ニケは胡坐を掻いて、その上に凰母千遊を乗せる。
勃起した肉棒が陰唇を擦っていた。
「んっ……」
ゆっくりと、挿入する。
ローションに加えて、愛液も分泌しているから、抵抗も無くすっと挿入出来た。
「あっ……あ、あぁぁぁ……」
緩慢した彼女は快楽の声を漏らしながら受け入れる。
ニケは彼女の手を首に回す様に言って、だらしなく口を開けている彼女の唇にキスをした。
舌を絡めて、彼女の唾液を吸い上げる。
「ちゅ……んんっ」
口の中がこそばゆくて、上も下も淫蕩に溺れ出した。
ニケは彼女を抱き締めながら陰茎を打ち付ける。
昨日とは違い、彼女の膣は彼の陰茎を受け入れていて、突かれると共に凰母千遊の口から喘ぎ声が漏れ出した。
「あっ……あっ……は、ぁ……」
消極的な喘ぎ声を漏らして、凰母千遊も感じ出す。
「(き、昨日と、同じ、なのに……気持ち良い……なんで……変、変になっちゃった、私ぃ……)」
ニケは段々と腰を強く動かした。
もうじき、射精しそうになっているらしく、その腰の動きに凰母千遊も絶頂を迎えようとしていた。
「あっ……なに、何か、くる、いやッ……わ、たし、じゃない、じゃ、な、わかんない、わかんなぃ……」
「それ、イくって言うんだってよ、イきたいかぁ?」
ニケが彼女に聞くが、答えるまでも無く、凰母千遊はニケを強く抱き締めて密着する。
「イくっ……イきます、いく、イクイクッ……に、ゃ……あぁ、んんっ」
射精と共に、彼女も絶頂を迎えた。
体を震わせて、快楽の波を受け入れる。
膣に流し込まれる精液が、彼女の奥へと押し込んでいった。
腰を振っているニケは、尿道に残る精液を一滴も残さず彼女の中に流し込んだ。
「ふぅ……あぁ、気持ち良かったぁ……どうだぁ? 気持ち良かったかぁ?」
耳元で凰母千遊に囁くニケ。
あまりの快楽に凰母千遊は呂律の回らぬ蕩けた声を漏らして、首をゆっくりと縦に振った。
「うっし……じゃあもう一回するかぁ」
「やぁ……らめ、……やすませ、てぇ……」
息を荒くしながら懇願するが、ニケは言葉を無視して、再び腰を振り出した。