皆殺しから始める現代戦国物語/敵家を潰し、報酬として美少女を奪い、喰らい、辱める 作:三流木青二斎
紫は血だらけの少年を見た。
彼女にとって、この悲惨な状況は夢の様な光景だった。
彼が登場した事によって、救世川家の主力の半分は彼が潰したと言っても良いだろう。
鼻を鳴らしながら近づく、まだ、涙が流れていて目元が赤くなっているのが分かった。
少年は少女の近くに寄ると、すんすんと鼻を鳴らす。
彼女から香る匂いが、どうやら彼は好きであるらしい。
「良い匂いだなぁ……なあ。あんたが教えた事、すげー楽しかった、他にもこんな楽しい事あるのかぁ?」
体に付着した血を手で拭いながら満面の笑みを浮かべながら、彼は聞いてくる。
人を殺す事を、楽しい事など教えた事は無かった。
「大丈夫ですか? 太歳さま?」
救世川太歳の住む屋敷の方から、救世川太歳を心配しながらやって来る女中たちの姿があった。
彼女たちは、天童家に仕えていた女中たちであり、救世川家の慰み者としてその身を貪られて来た被害者である。
紫は彼女たちを視認した時、声を掛けようとした。
現状の説明をするべきだと思ったのである。
「おー、まだぁ居るなぁ」
だが、少年は呑気にそんな台詞を口にすると、舌なめずりをした。
五指を鉤爪の様に曲げながら、新しい得物を発見して、それに向けて地面を蹴る。
「っ! 待て、待ちなさいッ!!」
紫はそう叫んで、少年の疾走を止めた。
なんと恐ろしい子供であろうか、殺す命令をした紫以外の人間は殺しの対象として認識しているらしい。
慌てた様子で、紫は彼の腰元に巻かれた布を引っ張って静止させる。
「んあー? なんだよぉ」
唐突に止められて不機嫌そうだった。
狩猟をする際に、丁度良い位置に鳥が止まっているので、狩猟銃で狙ったが、引き金を引き抜く寸前に引き留められる様なものだ。
紫は息を呑んだ。
もしもこの少年が怒れば、自身はどうなってしまうのだろうか。
この子供には善悪の概念が存在しない。何が善い事で、何が悪い事なのか、まるで分からないのだ。
「(殺すな……そう言ったら、どうなるの? ……楽しい事だと、言っていた、楽しみを奪えば、彼は怒るかもしれない……だったら)」
紫は覚悟を決める。
先ずは、彼に殺人以外にも楽しい事を教えなければならない。
でなければ、この子供は悪として人間を悉く殺してしまうだろう。
「……殺す事よりも、楽しい事を、教えてあげる」
言葉は弱かった、その口ぶりで、少年の機嫌を伺う。もしも、この言葉で少年が首を横に振れば最悪自分も殺されてしまうだろう。
喉を鳴らす。言葉が出てこない。脂汗が滲んで来て、心臓が高鳴り出す。
少年は、紫の方に顔を向けて、屈託のない笑みを浮かべた。
「本当かぁ? 何を教えてくれるんだぁ?」
彼女の提案に興味があるらしく、少年は少女の目を見た。
紫水晶の様に澄んだ紫の瞳とは違い、少年の目は何処までも灰色だった。
同時に、彼の髪を間近で見て分かった事がある。
彼の髪の毛は、灰色ではない。黒毛と白毛が交互に生え揃っていてそれが遠目で見れば灰色の様に見えるのだ。
「教えてあげる、だから……先ずは殺す事を止めなさい」
これ以上、天童家の財産を壊す事はしたくなかった。
彼女の言葉に少年は女中たちの方を見て唸りながらも、仕方が無いと首を縦に振った。
「おー、でも。つまんなかったら、殺していいかぁ?」
確認する様に少年が殺害の許可をいただこうと聞いて来る。
当然、それに対して首を横に振る事は無く言葉を口にする事は無かった。
少年が勝手に人を殺さない様に手を掴んで、事情が分からない女中の方へと向かった。
「紫さま……これは?」
「安心して下さい……終わりました、もう、救世川家は、滅んだのです」
惨状を目の当たりに、紫がそう告げると、女中は目を開いて驚愕の表情を浮かべた。
二度、三度、頷きながら、現実を噛み締めると、目から涙が零れ落ちる。
「そうですか……そう、でしたか……やっと……やっと終わったのですね……」
「はい……この子が手を貸してくれました。申し訳ありませんが、風呂を炊いてはくれませんか?」
女中にそう命令すると、ただちに、と表情を綻ばせながら女中は救世川太歳の屋敷へと戻っていく。
「なんだぁ? なんで泣いてんだぁ? 変なのぉ」
「涙は、嬉しい時や悲しい時に、流す事なの……貴方も、涙を流せるのよ」
ふーん、と。
興味の無さそうに、少年は呟いた。
救世川太歳の屋敷に入ると、他の女中たちが沸いて出て来る。
その殆どが天童家の女中であり、男連中も中には混ざっていた。
既に、事情を悟った女中が叫んでいたのだろう、多くの人間が紫の下へ来てその話は本当かと尋ねて来る。
皆、抑圧された場から解放されたのだ。
それが嬉しくて、悲しくて、皆、鬱憤を晴らす様に、無感情から解放された様に泣き出した。
それを見て紫もまた涙を流しそうになったが、今は少年をどうにかするのが先決だった。
「お風呂の準備が出来ました」
女中が早急にお湯を沸かしてくる。
ありがとうと感謝の言葉を述べて、紫と少年は風呂場へと入った。
風呂は大浴場だった。元々、この屋敷は地下闘技場など開催していて、此処は参加者が入浴する為に広々とした風呂場にしているらしい。
腰に巻いた着物を剥がす。
皮を被った小さな陰茎が丸出しとなる。
紫は少年の陰茎を見ながら、自らの着物を脱ぎだした。
彼女の体はたくさんの人間に弄ばれたが、それでも彼女の体は生娘とは変わりない清純な色を帯びている。
「何するんだぁ?」
少年は裸になった紫の方を見てこれから何をするのか伺う。
「風呂に入って、体を洗うの」
そう言って、湯気が立ち込める風呂場へと入り込む。
じゃぼじゃぼと、獅子を模した蛇口から湯が流れて波紋を築いている。
桶を取ると、お湯を汲んで少年の体に流す。
彼の体は垢や糞尿や血がこびりついていた、湯で体を流すと、茶色い液体となって排水溝へと流れていく。
紫はボディーソープを自らの手に掛けると、両手を組んで泡立てる。
そして少年の体に泡立てた洗剤を塗り込んでは体を洗い出す。
「うへへ……なんだよこれぇ、くすぐったいなぁ……」
けらけらと笑う少年の純粋な笑みを見て、楽しそうにしていると思い、此方も微笑んでしまう。
体を何度も何度も泡で洗うと、漸く艶のある肌となる。
「次は、髪の毛ですね」
今度は万能椅子に座らせて彼の髪の毛にシャンプーを塗す。
「シャンプーは目に入ると痛いから、目を瞑ってて」
「おー? 痛いのかぁ? 分かったぁ」
目を硬く瞑って髪の毛を洗う。
最初は髪の毛の汚れが凄まじく、泡が立たなかったが、二回、三回と髪の毛を洗っていく内に、シャンプーが泡立っていく。
「おー……頭、ぐしぐしされんの、気持ち良いなぁー」
嬉しそうに、足をぶらぶらと動かしていた。
もしもこの少年が犬ならば、今頃は尻尾を大きく振り子のように動かしていただろう。
シャワーを使って、少年のふわふわの白い泡をお湯で洗い流す。
ぶんぶんと髪の毛を振って水気を飛ばすと、少年は柔らかな声を漏らした。
「これなんだぁ? なんていうものなんだぁ?」
「シャンプー? それともシャワー?」
「これ全部のこと、なんて言うんだぁ?」
全部。
体を洗ったり、髪を洗ったり、お湯で流したりする事、それを何て言うのか知りたがっている。
「これは……入浴、と言う筈」
「入浴かぁー、おれ、これ殺す事の次に好きだなぁ」
物騒な事を言うが、一応は気に入ってくれたらしい。
しかし、入浴が二番目、一番目が殺人である事は変わりない。
だが、紫は焦ってはいない。元より入浴は準備の為にしていた事だ。
「……貴方は、何か、名前はあるの?」
紫は、少年の髪の毛を触りながら聞いた。
少年は名前と聞いて首を傾げた。
どうやら少年に名前は無いらしい。
ならば、紫は少年の髪の毛を見ながら言う。
「貴方は、白と黒の二つの毛を持つから……ニケ。貴方の名前、これからは、ニケ」
此処で、名前の無かった少年の名前を付ける。
ニケと呼ばれた少年は、自らも口でニケと連呼する。
「にけにけ……ニケ、おれのかぁ……うへへ、おれ、ニケだ」
少年、ニケはその名前を気に入ったらしい。
何度も自らの名前を連呼して、歌う様に口遊んでいる。
「体も綺麗になったし……ニケ、はじめよっか」
紫はそう言うと、少年の前に立つ。
濡れた髪の毛が肌に張り付いて、乳房も陰部も全て曝け出している紫に、ニケは彼女の目を見た。
「何をするんだ?」
「気持ち良いこと、貴方が、殺す事よりも気持ちの良い快楽を教えてあげる」
そう言って、紫はニケの口にキスをした。
最初は軽く、唇を合わせる。
「これがキス、分かる? 口と口をくっつけるの」
「おー……これが、気持ち良いのか?」
ニケにはあまり気持ち良い、と言う感覚が分からないらしい。
「じゃあ今度は、舌と舌をくっつけるの、噛んだら駄目だから、出来る?」
「おー……んぷっ」
紫は再びニケの唇を被せると、ニケの口に舌を伸ばして絡ませた。
そのまま、ニケの陰茎に手を添える。
ボディーソープとシャンプーの隣には、ローションが置かれていた。
それを掌に垂らして薄く引き伸ばすと、ぬるぬるになった手でニケの陰茎を刺激していく。
「ん、おっ? な、ん? なんだ? あ?」
困惑しているニケは、自らの陰茎が段々と大きくなっていく事に気が付く。
皮から亀頭が現れて、紫はにちゅにちゅと音を立てながらニケの陰茎を刺激していく。
「気持ち良い? ニケ?」
「えっ? あ、わ、わかんねぇ、なんだこれ、腹がむずむずする、なん、なんだよ、なあ?」
ぴくぴくとニケの陰茎が動き出した。
子供の陰茎は大人のものとは違い黒ずんでいないから、何処か可愛らしく見える。
紫は彼の亀頭に軽くキスをすると、尿道を舌先で攻め続けながら陰茎を擦り続ける。
「なん、な、来る、なんだこれ、なんだ? なんか、出そうっ」
「ちゅっ、ちゅっ……んちゅ……んく……大丈夫、ニケ。出して良いから、我慢しないで」
そう言われて、ニケは腰が上がった。
真っ白な体液が、紫の顔面に掛かる。
生まれた時から熟成され続けた精液は、ドロドロとしていて、大量に出て来る。
「こんなに沢山……はむ……んっ……んっ……んんん、んく……はぁっ、そんなに気持ち良かった?」
「きもち、いいっ? これ、気持ち良い、のか?」
疑問を浮かべるニケに、紫は新鮮な反応だからか笑っている。
頬に付着した精液を指の腹ですくって口に運んで、味わって食べている。
「ん……濃厚……、ふふ、なんだろう」
昔は性行為など嫌なものでしかなかった。
今では、ニケに殺人よりも強い刺激、強い快楽を教える為にセックスを教えようとしていた。
だが、彼とのセックスは、大人としていた時よりも楽しくて、彼女も心地良く発情しているのが分かる。
「ニケ、もっと、気持ち良くなりたい?」
ニケは顔を真っ赤にしていた。
精通を経験して、自らの陰茎がまったく別のものになり果ててしまった様な恐怖を覚えていた。
だが、彼女の言葉に、ニケはゆっくりと首を縦に振る。
「なあ、もっとしたい、これ、なんだか良いかも知れない」
「そう。分かった……じゃあニケ、もっと教えてあげる」
洗面所に立て掛けておいたマットを取り出す。
それを浴槽に置いて、ローションを湯で割って掻き混ぜる。
体を使って、マットにローションを引き延ばすと、紫は寝転びながら手を伸ばしてニケを誘った。
「来て、ニケ」
ニケは、ゆっくりと頷くと、紫の上に乗る。
彼女の肌は、ローションによってぬめりがある。
体を重ねると、女体の柔らかさとローションの滑りが合わさり、肌が性感帯になった様な感覚に見舞われる。
「なあ、なあ」
抱き合いながら、紫がニケの陰茎を刺激していた時だった。
「ニケ、私の名前は紫、呼ぶなら、そう呼びなさい」
「なあ、ゆかり」
「……やっぱり、ねえさんと呼びなさい」
年下に呼び捨てされるのはなんだか嫌だった。
そんな事を想うのも、昔では信じられない事だ。
「ねえさん、さっきの、キス、もう一回……」
目を細めて、瞼が落ちかかっている。
ようやく、ニケも紫の女体の良さを分かって来た様だった。
「いいわ……ニケ、今度は自分からしてみなさい?」
口を近づけるニケ。
急かす様にキスをするので、唇に歯が当たる。
「ッ……ニケ、がっついたら駄目よ……優しくしなさい。もう一度」
「う、うん……ん」
口を近づけて、紫とニケは口づけをした。
ニケの方から舌が伸びて来て、紫はそれを受け入れる。
唇が切れた為に、血の味が混じり込む。
唾液を交互に交換しながら、ニケは血の味をした唾液を飲み込んだ。
「気持ち良い?」
そう言われて、ニケは頷いた。
「うん、気持ち良い、ねぇさん」
従順な男だった。
紫はなんだか嬉しくなって、ニケに自らの陰唇を触れさせてみる。
「ニケ、これが女の子の大事な所、触ってみて」
ニケの小さな指先が、トロトロになった紫の膣に指を突っ込む。
膣の中は暖かくて、愛液によってぬるぬるとしている。
彼女の膣はとにかく蠢くので、まるで別の生き物でも飼っているのかと錯覚してしまう程だ。
「ここに、ニケのおちんちんを入れるの、入れてみたい?」
紫にそう言われて、ニケは頷いた。
性行為など嫌悪感しかなかったが、ニケとの性行為には、気持ち悪さを感じなかった。
ニケが紫の小さな穴に陰茎を挿入しようとする。
「慌てないで、ゆっくり、おしりの穴に間違えない様にね」
「うん……」
最早、言葉が足りなくなっていた。
紫の膣に亀頭を押し付けて、ゆっくりと挿入していく。
「ん、……あっ」
自然と、紫も口から甘い声が漏れ出す。
大人たちから可愛がってもらう為に漏らした喘ぎ声とは違う。
心の底から、ニケの陰茎で感じていたのだ。
「うわっ……なんだ、これぇ……すげぇっ」
「ん、っうん、そうっこし、こしをふる、っんあ」
言葉が続かなくとも、最早ニケはやり方を理解していた。
腰を振って、彼女の中に射精をしようとしている。
紫はニケの射精を快く受け止める準備を始める。
「いきそう? んぇッにけ、にけっ、いく? イくっ?」
「あ、っああっ、くっ、いく、ねぇさんッ、いくッ」
少女の様な情けの無い声を漏らして、ニケは紫の中で射精した。
あまりの気持ち良さに腰が引けてしまい、ニケは彼女の上にへたりこむ。
紫は、自分よりも体重の軽いニケを抱き締めて、甘い吐息を零しながら深呼吸をする。
「(あぁ、私も、イッちゃった……セックスって、こんなに気持ち良かったんだ……)」
改めて再確認する紫。
ニケは荒い呼吸を漏らしながら、彼女の肌に張り付いている。
「ニケ……セックスは、殺人より気持ち良いでしょ?」
「……うん、凄い、すごかった」
そんな感想を述べて、紫は嬉しそうにニケの頭を撫でた。