「え、へへっ…❤❤❤❤……鬼道君っ……❤❤❤❤❤❤」
唇を塞ぎながら、第三夫人の綿螺旋三四はうわ言のように繰り返す。
技巧も何もない、子供が初めて買い与えられた玩具のラッパを吹き鳴らすような――――生々しさの無いキスだ。
口をこじ開けて舌を突き入れてくるような事もなく、唇だけを味わい合うような。
乾きかけた唇の感触、三四の肺の奥から立ち上る熱い吐息、鬼道の背を押すベッドから香る、リンスの匂い。
それらが混じり合って、どこにでもある、ありがちな――――「女の子の匂い」となって、鬼道に振りかけられる。
「……っ……三四。お前……がっつき過ぎだぞ」
「だってぇ……鬼道君と、早く……したかったんだもん……」
にわかには、とても信じられないな。
以前の社会性や気質、人格を保ちながらに……雛見沢症候群の発症はタガを外し、相手を発情させ、性格を豹変させる。
これが、綿螺旋家に宿されたオヤシロ様の恩恵たる所以だ。
「三四、止まれ」
「……はい❤❤❤❤❤」
――――そして、五時間。
――――鬼道は、ようやく異変に気付いた。
――――「疲れない」。
「はっ……❤❤❤❤あ……❤❤❤❤❤もう、❤❤❤❤鬼道君❤❤❤❤許して……❤❤❤❤許して、❤❤❤❤よぉ……❤❤❤❤❤❤」
ベッドに組み敷いた三四の膣内へ、十二回目の射精を注ぎこむ。
とうに彼女の許容量は超えて溢れ、甘い香りを放っていたシーツの上は、鬼道の精液、三四の蜜、そして主に三四の汗と潮でべちゃべちゃに汚れていた。
鬼道は……多少汗ばんではいるものの、流れるほどには発汗していなかった。
それどころか、疲労感もない。
五時間もの間、そのまま文字通り不休で三四の身体を味わっているのに、だ。
とっくに日は落ちているのに、室内灯はつけていない。
窓から差す街灯の光だけがほのかに照らす中、三四の懇願混じりの喘ぎが聴こえる。
自分の異変に気付いた鬼道は、ようやく抽挿を止めて、モノを引き抜く。
栓が外れた精液が体外へ漏れだし、まるでスライム玩具の容器を倒したように、どろどろとだらしなく流れた。
三四は脚を閉じるだけの事すらできずに、立てたままの膝を左右に倒して、女の部分の全てをさらけ出している。
「あ、は……❤❤❤ごめ、❤❤❤❤❤鬼道君……❤❤❤❤ちょっと……動けない…わ❤❤❤❤❤❤❤」
三四は時折死んだようにぴくぴくと、身体を動かすを見下ろす。
彼女がこんなになるまで不休で臨んだのに、息も切れない、汗もろくにかかない、十回以上近くの射精は全て大量に鬼道の妻の中に出ていた。